JP2023013700A - カートリッジ式化粧料押出容器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023013700000001
【課題】カートリッジ筒の装着を容易に行えるカートリッジ式化粧料押出容器を提供する。
【解決手段】一実施形態に係るカートリッジ式化粧料押出容器1は、カートリッジ筒3と、容器本体4と、押棒8と、容器本体4の内部において押棒8を前方に付勢可能とされた弾性部10と、容器本体4の内部において押棒8を後方に付勢するスプリング9と、を備え、容器本体4からカートリッジ筒3が取り外されたときに、スプリング9によって後方に移動した押棒8が弾性部10によって前方に付勢され、容器本体4にカートリッジ筒3が装着されてカートリッジ筒3に対する操作体6の相対回転に伴って押棒8が前進したときに、弾性部10による前方への付勢力が解除されている。
【選択図】図2

Description

本開示は、化粧料を押し出すカートリッジ式化粧料押出容器に関する。
従来から、カートリッジ式化粧料押出容器としては種々のものが知られている。特開平7-177930号公報には、カートリッジ式化粧料加圧容器が記載されている。カートリッジ式加圧容器は、液状化粧料を内蔵しているカートリッジと、カートリッジが装着されるホルダーとを備える。カートリッジの内部には、化粧料を塗布する塗布体と、塗布体に供給する化粧料を収容する化粧料収容室と、化粧料収容室から見て塗布体の反対側に位置するピストンとが設けられる。
ホルダーの内部には、後端にガイド突起を有するネジ棒と、ネジ棒を前方に付勢する押しバネと、ネジ棒を後方に付勢する戻しバネとが設けられる。押しバネはガイド突起の後方に設けられ、戻しバネはガイド突起の前方に設けられる。カートリッジをホルダーから引き抜いたときに、戻しバネがネジ棒を元の位置に戻す。ホルダーにカートリッジを装着するときに、押しバネがネジ棒を前方に付勢する。
特開平7-177930号公報
前述したカートリッジ式化粧料加圧容器において、ホルダーからカートリッジ筒が外された状態では、ネジ棒の先端の位置は、押しバネによる前方への付勢力と、戻しバネによる後方への付勢力とによって定められる。しかしながら、押しバネ及び戻しバネには、付勢力について個体差がある場合がある。また、前述したカートリッジ式化粧料加圧容器では、ネジ棒の前進に伴って押しバネが伸びると共に戻しバネが縮み、ネジ棒の後退に伴って押しバネが縮むと共に戻しバネが伸びる。
このように、ネジ棒の前進及び後退に伴って押しバネ及び戻しバネが伸縮するので、押しバネの付勢力、及び戻しバネの付勢力にバラツキが生じやすい。押しバネの付勢力、及び戻しバネの付勢力のバラツキが大きくなると、カートリッジ筒が装着されていない状態におけるネジ棒の先端の位置にもバラツキが生じうる。ネジ棒の先端の位置にバラツキが生じる場合、カートリッジ筒の装着が煩雑となりうる。従って、カートリッジ式化粧料押出容器においては、カートリッジ筒の装着を容易に行えることが求められる。
本開示は、カートリッジ筒の装着を容易に行えるカートリッジ式化粧料押出容器を提供することを目的とする。
本開示に係るカートリッジ式化粧料押出容器は、化粧料が収容されたカートリッジ筒と、カートリッジ筒が着脱自在とされた容器本体と、容器本体に収容されておりカートリッジ筒の内部を前進して化粧料を前方に押し出す押棒と、を備え、カートリッジ筒の内面には雌螺子が形成されており、押棒の外面には雄螺子が形成されており、容器本体は、カートリッジ筒に対し相対回転可能とされた操作体を含んでおり、カートリッジ筒に対する操作体の相対回転に伴って雌螺子及び雄螺子の螺合作用が働き、押棒が前進して化粧料を押し出すカートリッジ式化粧料押出容器であって、容器本体の内部において押棒を前方に付勢可能とされた弾性部と、容器本体の内部において押棒を後方に付勢するスプリングと、を備え、容器本体からカートリッジ筒が取り外されたときに、スプリングによって後方に移動した押棒が弾性部によって前方に付勢され、容器本体にカートリッジ筒が装着されてカートリッジ筒に対する操作体の相対回転に伴って押棒が前進したときに、弾性部による前方への付勢力が解除されている。
このカートリッジ式化粧料押出容器では、カートリッジ筒に化粧料が収容されており、カートリッジ筒は容器本体に対して着脱自在とされている。従って、化粧料が無くなったとき等には、容器本体に対してカートリッジ筒を外して新たなカートリッジ筒を容器本体に装着できる。よって、化粧料が無くなったとき等には、カートリッジ筒を交換すればよく、容器本体及び押棒は廃棄する必要がなく転用できるので、廃棄する部品の数を減らすことができる。従って、環境にやさしいカートリッジ式化粧料繰出容器とすることができる。容器本体の内部には弾性部が配置され、弾性部は押棒を前方に付勢可能とされている。容器本体からカートリッジ筒が外されたときに押棒が弾性部によって前方に付勢される。一方、容器本体にカートリッジ筒が装着されて押棒が前進するときには弾性部による前方への付勢力が解除されている。従って、押棒の前進時には弾性部が押棒を付勢しないので、押棒の前進時に押棒を付勢する押しバネと比較して、弾性部の長さを短く設計することができる。よって、弾性部の長さを短くできることにより、押棒に対する弾性部の付勢力のバラツキを低減できるので、押棒に対するカートリッジ筒の装着を容易に行うことができる。
弾性部は、押棒に連設されていてもよい。この場合、弾性部は押棒と共に移動するので、弾性部の組み付けを容易に行うことができる。
弾性部は、外面に、容器本体の内面に回転方向に係合して押棒及び操作体を同期回転させる回転止め部を有してもよい。この場合、弾性部が回転止め部を備えることにより、回転止め部が弾性部とは別に設けられる場合と比較して、弾性部及び回転止め部の長さを短くすることができる。従って、部品のコンパクト化に寄与する。
押棒及び弾性部は一体成形されていてもよい。この場合、カートリッジ式化粧料押出容器の部品の数を減らすことができるので、カートリッジ式化粧料押出容器を容易に製造することができる。
カートリッジ筒は、雌螺子が形成された筒状の雌螺子部を有してもよい。雌螺子部は、雌螺子部の内外を連通するスリットを有することにより、雌螺子部の径方向に弾性変形可能とされていてもよい。この場合、容器本体にカートリッジ筒を装着するときに、雌螺子部を径方向内側に弾性変形させて押棒の雄螺子に雌螺子をかみ合わせることができる。従って、カートリッジ筒を装着するときにおける雌螺子及び雄螺子の螺合形成を容易に行うことができる。
本開示によれば、カートリッジ筒の装着を容易に行うことができる。
(a)は、実施形態に係るカートリッジ式化粧料押出容器の側面図である。(b)は、(a)のカートリッジ式化粧料押出容器からキャップを外した状態を示す側面図である。 図1の(a)のA-A線断面図である。 (a)は、実施形態に係るカートリッジ筒を示す側面図である。(b)は、(a)のB-B線断面図である。 (a)は、実施形態に係る容器本体の中継筒を示す側面図である。(b)は、(a)のC-C線断面図である。 (a)は、実施形態に係る押棒を示す斜視図である。(b)は、実施形態に係る弾性部を示す斜視図である。 (a)は、実施形態に係る容器本体の操作体を示す側面図である。(b)は、(a)のD-D線断面図である。 実施形態に係るカートリッジ式化粧料押出容器のキャップが外されて化粧料が押し出された状態を示す断面図である。 実施形態に係る容器本体にカートリッジ筒を装着する前の状態を示す断面図である。 実施形態に係る容器本体にカートリッジ筒を装着している状態を示す断面図である。
以下では、図面を参照しながら本開示に係るカートリッジ式化粧料押出容器の実施形態について説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張している場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
図1(a)は、実施形態に係るカートリッジ式化粧料押出容器1の側面図である。図1(b)は、カートリッジ式化粧料押出容器1からキャップ2を外した状態を示す側面図である。図2は、図1(a)のA-A線断面図である。図1(a)、図1(b)及び図2に示されるように、本実施形態に係るカートリッジ式化粧料押出容器1は、例えば、カートリッジ筒3に収容された化粧料Mを使用者の操作によって押し出すペンシル型の容器である。
化粧料Mは、例えば、アイブロウ、アイライナー、リップライナー、リップスティック、リップグロス、美容スティック又はコンシーラーである。化粧料Mは、一例として、揮発性を有する。化粧料Mは、柔らかい(例えば、半固形状、軟固形状、軟質状、ゼリー状、ムース状又はこれらを含む練り物状等の)棒状物であってもよい。例えば、化粧料Mは、外径が1.5mm以下である細径棒状物、外径が1.5mm以上且つ3.0mm以下である一般棒状物、又は外径が3.0mm以上である太径棒状物であってもよい。
カートリッジ式化粧料押出容器1は、キャップ2と、化粧料Mが収容されるカートリッジ筒3と、カートリッジ筒3の軸線方向D1の一端が装着される容器本体4とを備える。本開示において、「軸線」とは、筒状体の軸線であって、カートリッジ式化粧料押出容器の長手方向に沿って延びるカートリッジ式化粧料押出容器の中心線を示している。「軸線方向」とは、カートリッジ式化粧料押出容器の軸線が延びる方向(軸線に沿った方向)を示している。「軸線方向」は、例えば、カートリッジ式化粧料押出容器の長手方向である。
「前」、「前側」及び「前方」は軸線方向において容器本体からカートリッジ筒に向かう方向を示しており、「後」、「後側」及び「後方」は軸線方向においてカートリッジ筒から容器本体に向かう方向を示している。「径方向」は軸線に直交する方向を示しており、「回転方向」は軸線を中心とする環に沿う方向(例えば周方向)を示している。本実施形態において、化粧料Mの押出方向を前方(前進する方向)とし、その反対方向を後方(後退する方向)とする。
本実施形態において、容器本体4は、カートリッジ筒3が装着される中継筒5と、中継筒5に相対回転可能に係合する操作体6とを有する。カートリッジ式化粧料押出容器1では、キャップ2が外されてカートリッジ筒3及び容器本体4(操作体6)が一方向に相対回転されてカートリッジ筒3から化粧料Mが押し出されることにより、使用に供される。本実施形態では、カートリッジ筒3に対し容器本体4の一部である操作体6が一方向に相対回転される。キャップ2は、有底円筒状の外キャップ2Aと、外キャップ2Aの底部に保持される段付き円筒状の内キャップ2Bとを含んでいる。
例えば、外キャップ2AはPP(ポリプロピレン)によって構成されており、内キャップ2BはTPEE(ポリエステル系熱可塑性エラストマー)によって構成されている。外キャップ2Aは、内面に環状凹部2b及び環状凸部2cを有する。外キャップ2Aは、カートリッジ筒3が挿入される部位である。外キャップ2Aは内周面2dを有し、内周面2dにはカートリッジ筒3が係合する凹部2fが形成されている。
内キャップ2Bは外周面に環状凸部2gを有し、環状凸部2cを乗り越えた環状凸部2gが環状凹部2bに嵌まることによって内キャップ2Bが外キャップ2Aに固定される。内キャップ2Bは、キャップ2が装着されたカートリッジ筒3の内部に位置する化粧料Mの気密を確保するために設けられる。内キャップ2Bはカートリッジ筒3が挿入される筒状の挿入部2hを有する。
カートリッジ筒3の内側には、化粧料Mを前方に押し出すピストン7と、外面に雄螺子8bを有しピストン7を前方に移動させる押棒8とが配置されている。押棒8は、容器本体4の内部において軸線方向D1に延びるように配置されており、カートリッジ筒3の内部において前進する。図3(a)は、カートリッジ筒3を示す側面図である。図3(b)は、図3(a)のB-B線断面図である。図2、図3(a)及び図3(b)に示されるように、カートリッジ筒3は、キャップ2が外されたときに露出する前側筒部3Aと、中継筒5の内側に挿入される後側筒部3Bと、前側筒部3A及び後側筒部3Bの間に介在する鍔部3Cとを備える。
例えば、カートリッジ筒3は、PE(ポリエチレン)によって構成されている。前側筒部3Aは、軸線方向D1の一端に位置する開口3bと、開口3bから離れるに従ってカートリッジ筒3が拡径するように傾斜するテーパ面3cとを有する。開口3bは、カートリッジ筒3における化粧料Mが露出する部位であって、開口3bから化粧料Mが突出して化粧料Mが使用に供される。テーパ面3cは、例えば、開口3bからカートリッジ筒3の軸線方向D1の中央を越える位置まで延在している。
前側筒部3Aは、テーパ面3cの後側に位置する凸部3dと、凸部3dの後方に位置しており後方に向かうに従ってカートリッジ筒3が拡径するように傾斜する傾斜面3fと、傾斜面3fの後方において軸線方向D1に延びる突部3gとを有する。前側筒部3Aは、例えば、カートリッジ筒3の回転方向D2に沿って並ぶ複数の凸部3dを有する。複数の凸部3dのそれぞれがキャップ2の凹部2fに軸線方向D1に係合する。凸部3dは、例えば、円形状を呈する。
前側筒部3Aは複数の突部3gを有し、複数の突部3gはカートリッジ筒3の回転方向D2に沿って並んでいる。突部3gはキャップ2の内面に係合し、鍔部3Cにキャップ2の開口を形成する端面2jが軸線方向D1に沿って対向した状態で、カートリッジ筒3にキャップ2が装着される。鍔部3Cは、キャップ2がカートリッジ筒3に装着された状態で露出している。
カートリッジ筒3の内部空間3hは、開口3bから後方に延在している。内部空間3hは、カートリッジ筒3を軸線方向D1に貫通している。内部空間3hには、化粧料M、ピストン7及び押棒8が収容される。ピストン7は、例えば、前端において窪む第1凹部7bと、後端において窪む第2凹部7cとを有する。第1凹部7bには化粧料Mが入り込み、第2凹部7cには押棒8が入り込む。化粧料M、ピストン7及び押棒8は、この順で並ぶように配置される。内部空間3hは、化粧料M及びピストン7が収容される第1内部空間3jと、第1内部空間3jの後方において押棒8が入り込む第2内部空間3kとを含む。
例えば、第1内部空間3jを画成するカートリッジ筒3の内面、及び第2内部空間3kを画成するカートリッジ筒3の内面は、平滑面とされている。例えば、第2内部空間3kの内径は第1内部空間3jの内径よりも大きい。第2内部空間3kの後側には押棒8の雄螺子8bに螺合する雌螺子3mが形成された雌螺子部3Dが形成されている。雄螺子8b及び雌螺子3mは、カートリッジ筒3に対して押棒8を前進させる螺合作用を生じさせる螺合部Tを構成する。
後側筒部3Bは、鍔部3Cの後側に位置する環状凹部3pと、環状凹部3pの後側に位置する環状凸部3qと、環状凸部3qから後方に延びる雄螺子3rとを備える。環状凹部3p、環状凸部3q及び雄螺子3rは、容器本体4に装着される部位である。具体的には、雄螺子3rが容器本体4にねじ込まれ環状凸部3qが容器本体4に対して軸線方向D1に係合することにより、容器本体4にカートリッジ筒3が装着される。
雌螺子部3Dは、カートリッジ筒3における雄螺子3rが形成された部位から後方に延在する。雌螺子部3Dは筒状を呈する。雌螺子部3Dは、雌螺子部3Dの内外を連通するスリット3sと、雌螺子部3Dの径方向外側に突出する突部3wとを有する。例えば、雌螺子部3Dは2つのスリット3sと2つの突部3wとを有し、雌螺子部3Dの径方向の一方側及び他方側のそれぞれにスリット3s及び突部3wが形成されている。この場合、容器本体4に対するカートリッジ筒3の装着をより安定して行うことができる。しかしながら、スリット3s及び突部3wの数は、1個又は3個以上であってもよく、特に限定されない。
例えば、スリット3sはコの字状を呈する。スリット3sは、軸線方向D1に延びると共に回転方向D2に沿って並ぶ一対の第1スリット部3tと、一対の第1スリット部3tにおける軸線方向D1の端部同士を接続する第2スリット部3vとを含む。第2スリット部3vは、一対の第1スリット部3tの後端の間において回転方向D2に延在している。スリット3sのコの字状の領域の内側(一対の第1スリット部3tの間の部分)は、カートリッジ筒3の径方向に弾性変形可能とされており、この弾性変形可能とされた領域に突部3wが形成されている。突部3wは、容器本体4に軸線方向D1に係合する。突部3wは、一対の第1スリット部3tの間においてカートリッジ筒3の径方向外側に突出している。
雌螺子部3Dは、内面に雌螺子3mを有する。雌螺子3mは、例えば、一対の第1スリット部3tの間(突部3wの内側)に形成されている。前述したように一対の第1スリット部3tの間の領域はカートリッジ筒3の径方向に弾性変形可能とされており、これに伴い、雌螺子3mはカートリッジ筒3の径方向に変位可能とされている。
以上のように構成されるカートリッジ筒3は、容器本体4に対して交換可能とされている。具体的には、使用に伴って化粧料Mが無くなったとき等に容器本体4からカートリッジ筒3を外して化粧料Mが充填された新たなカートリッジ筒3を容器本体4に装着することが可能である。容器本体4に対するカートリッジ筒3の装着については後に詳述する。
次に、容器本体4について説明する。図4(a)は、容器本体4の中継筒5を示す側面図である。図4(b)は、図4(a)のC-C線断面図である。図2、図4(a)及び図4(b)に示されるように、容器本体4の内側には、押棒8、押棒8を後方に付勢するスプリング9、及び押棒8を前方に付勢可能とされた弾性部10とが収容される。例えば、弾性部10は押棒8の後部を構成しており、スプリング9は当該押棒8の後部と中継筒5との間に介在して押棒8を後方に付勢している。
中継筒5は、例えば、PPによって構成されている。中継筒5は、円筒状を呈する。例えば、中継筒5の外面5bは、段差を有しない平滑面とされている。中継筒5は、カートリッジ筒3が挿入される第1内部空間5cと、操作体6が挿入される第2内部空間5dとを有する。第1内部空間5cには、中継筒5の前端に位置する開口5jの後方において中継筒5の径方向内側に突出する環状凸部5kと、環状凸部5kの後側において中継筒5の径方向外側に窪む環状凹部5mと、環状凹部5mの後側においてカートリッジ筒3の雄螺子3rが螺合する雌螺子5hと、が形成されている。第1内部空間5cにおける雌螺子5hの後側には、第1平滑面5pと、第1平滑面5pの後側において第1内部空間5cが縮径するように傾斜する傾斜面5qと、傾斜面5qの後側に位置する第2平滑面5rとが形成されている。第1平滑面5p、傾斜面5q及び第2平滑面5rは、カートリッジ筒3の雌螺子部3Dが入り込む部位である。
中継筒5は、第1内部空間5c及び第2内部空間5dの間に位置する仕切壁5fを備える。仕切壁5fは第2平滑面5rの後方に位置する。仕切壁5fには軸線方向D1に貫通する貫通孔5gが形成されており、貫通孔5gに押棒8が挿通される。貫通孔5gの内径は、第1内部空間5cの内径、及び第2内部空間5dの内径よりも小さい。第2内部空間5dには、操作体6が回転方向D2に係合する突部5sが形成されている。
中継筒5は、例えば、複数の突部5sを有し、複数の突部5sは回転方向D2に沿って並んでいる。突部5sは、カートリッジ筒3に対する操作体6の一方向への相対回転を許容すると共に、カートリッジ筒3に対する操作体6の反対方向(上記一方向の反対方向)への相対回転を規制するラチェット機構Rの一方を構成する。上記一方向は、押棒8及びピストン7の前進によって化粧料Mを繰り出す(押し出す)繰出方向に相当する。
突部5sは、例えば、中継筒5の内面5tから中継筒5の径方向に対して傾斜する方向に延びる傾斜面5s1と、傾斜面5s1の径方向内側に位置する頂面5s2と、頂面5s2から内面5tまで延びる壁面5s3とを有する。例えば、傾斜面5s1から壁面5s3へ向かう方向(一方向)への操作体6の回転は許容されるが、壁面5s3から傾斜面5s1へ向かう方向(反対方向)への操作体6の回転は規制される。
第2内部空間5dにおける突部5sの後方には、環状凹部5vと、環状凹部5vの後方に位置する環状凸部5wとが形成されている。第2内部空間5dの後端には、操作体6が挿入される開口5xが形成されている。環状凹部5v及び環状凸部5wは、開口5xから第2内部空間5dに挿入された操作体6が軸線方向D1に係合する部位である。中継筒5に対して操作体6は、軸線方向D1に係合すると共に一方向のみに回転可能(反対方向に回転不能)に係合する。
図5(a)は、押棒8を示す斜視図である。図5(b)は、押棒8を前方に付勢可能とされた弾性部10を示す斜視図である。図2、図5(a)及び図5(b)に示されるように、例えば、弾性部10は押棒8に連設されている。すなわち、押棒8の後部に弾性部10が連続している。押棒8は、雄螺子8bと、ピストン7に当接する第1柱状部8cと、雄螺子8bから後方に延びる第2柱状部8dとを有する。
押棒8は、例えば、PEによって構成されている。雄螺子8bは、第1柱状部8cから後方に延在している。雄螺子8bは、カートリッジ筒3の雌螺子3mに螺合結合する。第1柱状部8cの外面、及び第2柱状部8dの外面は、平滑面とされている。第1柱状部8cは、ピストン7の第2凹部7cに入り込んでピストン7を前方に押圧する部位である。第2柱状部8dは、雄螺子8bと弾性部10の間において軸線方向D1に延在している。
弾性部10は、例えば、PEによって構成されている。弾性部10は、操作体6に収容されている。例えば、弾性部10は、押棒8と一体成形されている。弾性部10は、押棒8の直径よりも大きい直径を有する第1回転止め部11と、弾性変形可能とされたバネ部12と、バネ部12の後側に位置する第2回転止め部13とを備える。第1回転止め部11及び第2回転止め部13は、操作体6に対する回転止めとして機能する。これにより、弾性部10は操作体6に対して同期回転可能(回転不能)に係合する。
第1回転止め部11は、押棒8の直径よりも大きい直径を有する複数の大径部11bと、複数の大径部11bの間に位置する凹部11cとを有する。第1回転止め部11は、例えば、複数の大径部11b、及び複数の凹部11cを有し、大径部11b及び凹部11cが回転方向D2に沿って交互に並んでいる。一例として、第1回転止め部11は、4つの大径部11b、及び4つの凹部11cを有する。大径部11b及び凹部11cが操作体6の内面に回転方向D2に係合することにより、弾性部10は操作体6に対して同期回転可能に係合する。
第1回転止め部11の前端にはスプリング9が当接している。すなわち、第1回転止め部11は、スプリング9の一端(後端)が当てられる鍔部として機能する。スプリング9は、第1回転止め部11と中継筒5の仕切壁5fとの間に配置されており、中継筒5に対して弾性部10を後方に付勢する。
バネ部12は、バネ部12の内外を連通するスリット12bが形成された筒状を呈する。バネ部12は、例えば、円筒状を呈する。スリット12bは、回転方向D2に延びる一対の第1スリット部12cと、回転方向D2の位置が一対の第1スリット部12cとは異なる第2スリット部12dとを含む。バネ部12は、複数(一例として一対を2組、合計4つ)の第1スリット部12c、及び複数の第2スリット部12dを有し、一対の第1スリット部12c及び一対の第2スリット部12dが軸線方向D1に沿って交互に並んでいる。このように第1スリット部12c及び第2スリット部12dが形成されることにより、バネ部12では、適度な強度を維持した上で軸線方向D1への付勢力を発揮できる。すなわち、バネ部12は、軸線方向D1に変形可能とされており、軸線方向D1に押し込まれた状態で押棒8に前方への付勢力を生じさせる。
第2回転止め部13は、バネ部12から後方に延びる外周面13bと、外周面13bにおいて弾性部10の径方向外側に突出する複数の凸部13cとを備える。複数の凸部13cは弾性部10の回転方向D2に沿って並んでおり、回転方向D2に沿って並ぶ一対の凸部13cの間が凹状とされている。この凹状の部分と凸部13cが操作体6の内面に回転方向D2に係合することにより、弾性部10は操作体6に対して同期回転可能に係合する。
図6(a)は、操作体6を示す側面図である。図6(b)は、図6(a)のD-D線断面図である。図6(a)及び図6(b)に示されるように、操作体6は底部6qを有する有底円筒状を呈する。操作体6は、前側に位置するラチェット筒部6Aと、ラチェット筒部6Aから後方に延びる筒状部6Bと、筒状部6Bの後端から後方に延びる大径部6Cとを備える。ラチェット筒部6A及び筒状部6Bは中継筒5の内部に挿入される部位であり、大径部6Cは露出する部位である。
操作体6は、例えば、PEによって構成されている。ラチェット筒部6Aは筒状部6Bから大径部6Cとは反対側に延在しており、例えば、ラチェット筒部6Aの直径は筒状部6Bの直径よりも小さい。ラチェット筒部6Aは、操作体6の径方向に弾性変形する突部6bを有する。例えば、ラチェット筒部6Aは2つの突部6bを有する。突部6bは、カートリッジ筒3に対する操作体6の一方向への相対回転を可能とすると共に反対方向への相対回転を規制するラチェット機構Rの他方を構成する。突部6bは、中継筒5の突部5sに対して一方向への移動が可能であると共に、反対方向への移動が不能とされる。
ラチェット筒部6Aは、突部6bを囲むように形成されるスリット6cを有する。例えば、ラチェット筒部6Aは、ラチェット筒部6Aの径方向に沿って並ぶ2つのスリット6c及び2つの突部6bを備える。スリット6cはコの字状を呈する。スリット6cは、回転方向D2に延びると共に軸線方向D1に沿って並ぶように配置される一対の第1スリット部6dと、一対の第1スリット部6dを互いに接続する第2スリット部6fとを含む。突部6bは、スリット6cのコの字状部分の内側領域(一対の第1スリット部6dの間の領域)において径方向外側に突出している。このように、一対の第1スリット部6dの間の突部6bが形成される領域は操作体6の径方向に弾性変形可能とされており、これに伴い、突部6bは操作体6の径方向に変位可能とされている。
筒状部6Bは、段付き円筒状を呈する。筒状部6Bは、ラチェット筒部6Aの後端から操作体6が拡径するように傾斜する傾斜面6gと、傾斜面6gの後方に位置する環状凸部6hと、環状凸部6hの後方に位置する拡径部6jとを有する。環状凸部6h及び拡径部6jの間には、環状凸部6h及び拡径部6jに対して相対的に窪む環状凹部6kが形成されている。環状凸部6h及び環状凹部6kのそれぞれは、中継筒5の環状凹部5v及び環状凸部5wのそれぞれに係合する。これにより、操作体6は中継筒5に軸線方向D1に係合する。
操作体6の内側には、弾性部10及び押棒8が挿入される内部空間6mが形成されている。内部空間6mには、弾性部10が回転方向D2に係合する突条6pが形成されている。突条6pは、例えば、筒状部6B及び大径部6Cの内側に形成されている。操作体6は複数の突条6pを有し、複数の突条6pのそれぞれは軸線方向D1に沿って延在している。突条6pは、弾性部10の第1回転止め部11及び第2回転止め部13のそれぞれに回転方向D2に係合する部位である。突条6pが凹部11c、及び一対の凸部13cの間の凹状部分に係合することにより、操作体6に弾性部10が回転方向D2に係合する。
次に、カートリッジ式化粧料押出容器1の使用方法の例について説明する。まず、図2に示される初期状態においてカートリッジ筒3からキャップ2を外す。そして、カートリッジ筒3に対して容器本体4を一方向に相対回転させる。本実施形態では、カートリッジ筒3及び中継筒5に対して操作体6を一方向に相対回転させる。この相対回転に伴い、操作体6、弾性部10及び押棒8がカートリッジ筒3に対して相対回転することにより、雄螺子8b及び雌螺子3m(螺合部T)の螺合作用が働き、カートリッジ筒3に対して押棒8が前進する。
図2及び図7に示されるように、押棒8が前進するとピストン7及び化粧料Mがカートリッジ筒3に対して前進し、この前進に伴ってカートリッジ筒3の開口3bから化粧料Mが突出して使用に供される。図7は、押棒8が前進限に達した状態を示す断面図である。押棒8が前進するときには、押棒8の後側に位置する弾性部10は押棒8を付勢せず、弾性部10による前方への付勢力は解除されている。すなわち、弾性部10は、押棒8を付勢することなく、押棒8と共に前進する。化粧料Mの使用を継続して化粧料Mを使い切った後には、容器本体4に対してカートリッジ筒3が交換される。以下では、カートリッジ筒3の交換の手順について説明する。
まず、図7に示されるように、押棒8が前進すると中継筒5の仕切壁5fと弾性部10との間に介在するスプリング9が縮む。この状態で容器本体4からカートリッジ筒3を外すと、雄螺子8bに対する雌螺子3mの螺合結合が解除されるので、図8に示されるように、縮んでいたスプリング9が伸びてスプリング9が弾性部10及び押棒8を後方に付勢する。スプリング9による後方への付勢力によって弾性部10及び押棒8が後方に移動し、弾性部10が操作体6の底部6qに接近あるいは当接する。
弾性部10が底部6qに接近あるいは当接した状態で容器本体4に新たなカートリッジ筒3が装着されるときには、図9に示されるように、容器本体4(中継筒5)の第1平滑面5p、傾斜面5q及び第2平滑面5rにカートリッジ筒3の雌螺子部3Dが入り込む。雌螺子部3Dの雌螺子3mの内径は、雌螺子部3Dに外力が付与されていないときには、例えば、押棒8の雄螺子8bの外径よりも大きい。
しかしながら、雌螺子部3Dが傾斜面5qの後側に入り込むときには、突部3wが傾斜面5qに当接して雌螺子部3Dが径方向内側に撓むことにより、雌螺子部3Dの雌螺子3mが押棒8の雄螺子8bに螺合結合する。このように、傾斜面5qの後側に雌螺子部3D(突部3w)を入り込ませることによって雄螺子8bに対する雌螺子3mの螺合結合を行って容器本体4にカートリッジ筒3を装着できるので、容器本体4への新たなカートリッジ筒3の装着を効率よく行うことができる。
次に、本実施形態に係るカートリッジ式化粧料押出容器1から得られる作用効果について詳細に説明する。カートリッジ式化粧料押出容器1では、カートリッジ筒3に化粧料Mが収容されており、カートリッジ筒3は容器本体4に対して着脱自在とされている。従って、化粧料Mが無くなったとき等には、容器本体4からカートリッジ筒3を外して新たなカートリッジ筒3を容器本体4に装着できる。よって、化粧料Mが無くなったとき等には、カートリッジ筒3を交換すればよく、容器本体4及び押棒8は廃棄する必要がなく転用できるので、廃棄する部品の数を減らすことができる。従って、環境にやさしいカートリッジ式化粧料押出容器1とすることができる。
容器本体4の内部には弾性部10が配置され、弾性部10は押棒8を前方に付勢可能とされている。容器本体4からカートリッジ筒3が外されたときに押棒8が弾性部10によって前方に付勢される。具体的には、押棒8が後方に押し込まれたとき等に操作体6の底部6qに接近あるいは当接している弾性部10が撓んで押棒8を前方に付勢する。一方、容器本体4にカートリッジ筒3が装着されて押棒8が前進するときには弾性部10による前方への付勢力が解除されている。従って、押棒8の前進時には弾性部10が押棒8を付勢しないので、押棒の前進時に押棒を付勢する押しバネと比較して、弾性部10の長さを短く設計することができる。よって、弾性部10の長さを短くできることにより、押棒8に対する弾性部10の付勢力のバラツキを低減できるので、押棒8に対するカートリッジ筒3の装着を容易に行うことができる。
本実施形態において、弾性部10は、押棒8に連設されている。この場合、弾性部10は押棒8と共に移動するので、弾性部10の組み付けを容易に行うことができる。
本実施形態において、弾性部10は、外面に、容器本体4の内面に回転方向D2に係合して押棒8及び操作体6を同期回転させる回転止め部(例えば第1回転止め部11及び第2回転止め部13)を有する。この場合、弾性部10が回転止め部を備えることにより、回転止め部が弾性部10とは別に設けられる場合と比較して、弾性部10及び回転止め部の長さを短くすることができる。従って、部品のコンパクト化に寄与する。
本実施形態において、押棒8及び弾性部10は一体成形されている。この場合、カートリッジ式化粧料押出容器1の部品の数を減らすことができるので、カートリッジ式化粧料押出容器1を容易に製造することができる。
本実施形態において、カートリッジ筒3は、雌螺子3mが形成された筒状の雌螺子部3Dを有してもよい。雌螺子部3Dは、雌螺子部3Dの内外を連通するスリット3sを有することにより、雌螺子部3Dの径方向に弾性変形可能とされている。この場合、容器本体4にカートリッジ筒3を装着するときに、雌螺子部3Dを径方向内側に弾性変形させて押棒8の雄螺子8bに雌螺子3mをかみ合わせることができる。従って、カートリッジ筒3を装着するときにおける雌螺子3m及び雄螺子8bの螺合形成を容易に行うことができる。
以上、本開示に係るカートリッジ式化粧料押出容器の実施形態について説明した。しかしながら、本開示に係るカートリッジ式化粧料押出容器は、前述した実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、更に他のものに用いられるものであってもよい。すなわち、カートリッジ式化粧料押出容器を構成する各部品の形状、大きさ、数、材料及び配置態様は、上記の要旨の範囲内において適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、筒状の操作体6について説明した。しかしながら、操作体の形状は、筒状以外の形状であってもよく特に限定されない。また、前述の実施形態では、カートリッジ筒3に対し容器本体4の一部である操作体6が一方向に相対回転される例について説明した。このように本開示に係るカートリッジ式化粧料押出容器は、カートリッジ筒に対し容器本体の一部が一方向に相対回転されるものであってもよい。また、本開示に係るカートリッジ式化粧料押出容器は、カートリッジ筒に対し容器本体の全部が相対回転されるものであってもよい。
前述の実施形態では、押棒8と一体成形された弾性部10について説明した。しかしながら、弾性部は、押棒と一体成形されていないものであってもよい。例えば、弾性部は、押棒と別部品とされていて、押棒に組み付けられるものであってもよい。また、前述の実施形態では、弾性部10が押棒8に連設される例について説明した。しかしながら、弾性部は、押棒に連設されないものであってもよい。また、前述の実施形態では、弾性部10が第1回転止め部11及び第2回転止め部13を備え、第1回転止め部11及び第2回転止め部13の間にバネ部12が設けられる弾性部10について説明した。しかしながら、弾性部が備える回転止め部の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよく特に限定されない。回転止め部の位置についても特に限定されない。更に、回転止め部を有しない弾性部であってもよい。
前述の実施形態では、カートリッジ筒3に対する操作体6の一方向への相対回転が可能となっており化粧料Mの押し出しのみが行われるカートリッジ式化粧料押出容器1について説明した。しかしながら、本開示に係るカートリッジ式化粧料押出容器は、一方向、及び当該一方向の反対方向、の双方への相対回転が可能なカートリッジ式化粧料押出容器であってもよい。
前述の実施形態では、化粧料Mが揮発性を有する例について説明した。しかしながら、本開示に係る化粧料は、リップグロス、リップ、アイカラー若しくはアイライナー等の化粧料、又は、泥状物若しくは液状物(半固形物)からなる化粧料であってもよい。このように、本開示に係るカートリッジ式化粧料押出容器には種々の化粧料を適用させることが可能である。
1…カートリッジ式化粧料押出容器、2…キャップ、2A…外キャップ、2B…内キャップ、2b…環状凹部、2c…環状凸部、2d…内周面、2f…凹部、2g…環状凸部、2h…挿入部、2j…端面、3…カートリッジ筒、3A…前側筒部、3B…後側筒部、3b…開口、3C…鍔部、3c…テーパ面、3d…凸部、3D…雌螺子部、3f…傾斜面、3g…突部、3h…内部空間、3j…第1内部空間、3k…第2内部空間、3m…雌螺子、3p…環状凹部、3q…環状凸部、3r…雄螺子、3s…スリット、3t…第1スリット部、3v…第2スリット部、3w…突部、5…中継筒、5b…外面、5c…第1内部空間、5d…第2内部空間、5f…仕切壁、5g…貫通孔、5h…雌螺子、5j…開口、5k…環状凸部、5m…環状凹部、5p…第1平滑面、5q…傾斜面、5r…第2平滑面、5s…突部、5s1…傾斜面、5s2…頂面、5s3…壁面、5t…内面、5v…環状凹部、5w…環状凸部、5x…開口、6…操作体、6A…ラチェット筒部、6B…筒状部、6b…突部、6C…大径部、6c…スリット、6d…第1スリット部、6f…第2スリット部、6g…傾斜面、6h…環状凸部、6j…拡径部、6k…環状凹部、6m…内部空間、6p…突条、6q…底部、7…ピストン、7b…第1凹部、7c…第2凹部、8…押棒、8b…雄螺子、8c…第1柱状部、8d…第2柱状部、9…スプリング、10…弾性部、11…第1回転止め部、11b…大径部、11c…凹部、12…バネ部、12b…スリット、12c…第1スリット部、12d…第2スリット部、13…第2回転止め部、13b…外周面、13c…凸部、D1…軸線方向、D2…回転方向、M…化粧料、R…ラチェット機構、T…螺合部。

Claims (5)

  1. 化粧料が収容されたカートリッジ筒と、
    前記カートリッジ筒が着脱自在とされた容器本体と、
    前記容器本体に収容されており前記カートリッジ筒の内部を前進して前記化粧料を前方に押し出す押棒と、を備え、
    前記カートリッジ筒の内面には雌螺子が形成されており、前記押棒の外面には雄螺子が形成されており、
    前記容器本体は、前記カートリッジ筒に対し相対回転可能とされた操作体を含んでおり、
    前記カートリッジ筒に対する前記操作体の相対回転に伴って前記雌螺子及び前記雄螺子の螺合作用が働き、前記押棒が前進して前記化粧料を押し出すカートリッジ式化粧料押出容器であって、
    前記容器本体の内部において前記押棒を前方に付勢可能とされた弾性部と、
    前記容器本体の内部において前記押棒を後方に付勢するスプリングと、を備え、
    前記容器本体から前記カートリッジ筒が取り外されたときに、前記スプリングによって後方に移動した前記押棒が前記弾性部によって前方に付勢され、
    前記容器本体に前記カートリッジ筒が装着されて前記カートリッジ筒に対する前記操作体の相対回転に伴って前記押棒が前進したときに、前記弾性部による前方への付勢力が解除されている、
    カートリッジ式化粧料押出容器。
  2. 前記弾性部は、前記押棒に連設されている、
    請求項1に記載のカートリッジ式化粧料押出容器。
  3. 前記弾性部は、外面に、前記容器本体の内面に回転方向に係合して前記押棒及び前記操作体を同期回転させる回転止め部を有する、
    請求項1又は2に記載のカートリッジ式化粧料押出容器。
  4. 前記押棒及び前記弾性部は一体成形されている、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のカートリッジ式化粧料押出容器。
  5. 前記カートリッジ筒は、前記雌螺子が形成された筒状の雌螺子部を有し、
    前記雌螺子部は、前記雌螺子部の内外を連通するスリットを有することにより、前記雌螺子部の径方向に弾性変形可能とされている、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のカートリッジ式化粧料押出容器。
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JP2023041820A (ja) * 2018-09-13 2023-03-24 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機

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