JP2016220264A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より大きな出力を得ることができるアンテナ装置を提供すること。【解決手段】金属体50に取付けられて用いられ、棒状コア22、および、棒状コア22の外周に巻回された導線26とを含むアンテナ本体部20と、金属体50よりも低い抵抗率を有し、棒状コア22の少なくとも両端部近傍と金属体50との間を遮断する位置に配置される金属部材100と、を備えることを特徴とするアンテナ装置。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関するものである。
ドアの施錠または解錠に用いられるキーレスエントリーシステムは、主に自動車に利用されている。このキーレスエントリーシステムでは、車両等のドアを有する装置や構造物側に送信用のアンテナ装置が搭載される。アンテナ装置は、その主要部が、磁性体からなるコアおよびコアを収納するボビンを介してコアの外周に巻回された巻線とを含むアンテナ本体部と、このアンテナ本体部を収納するケースとを有している。このようなアンテナ装置においては、出力をより大きくすることが求められる(特許文献1)。
特許第5003688号
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、より大きな出力を得ることができるアンテナ装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の本発明により達成される。すなわち、
本発明のアンテナ装置は、金属体に取付けられて用いられ、棒状コア、および、棒状コアの外周に巻回された導線とを含むアンテナ本体部と、金属体よりも低い抵抗率を有し、棒状コアの少なくとも両端部近傍と金属体との間を遮断する位置に配置される金属部材と、を備えることを特徴とする。
本発明のアンテナ装置の一実施形態は、アンテナ本体部を収納するケースをさらに備え、金属部材の一部あるいは全部が、ケースの外側に配置されていることが好ましい。
本発明のアンテナ装置の他の実施形態は、金属部材が、アンテナ本体部の少なくとも両端部近傍と金属体との間を遮断すると共に、アンテナ本体部の両端面に対向するように配置されていることが好ましい。
本発明のアンテナ装置の他の実施形態は、金属部材が、アンテナ本体部の一方の端部側近傍と金属体との間を遮断するように配置される第一部材と、アンテナ本体部の他方の端部側近傍と金属体との間を遮断するように配置される第二部材と、を有することが好ましい。
本発明のアンテナ装置の他の実施形態は、第一部材および第二部材から選択される少なくとも一方の部材の形状が、棒状コアの軸方向と平行を成し、かつ、金属体の棒状コアが配置された側の面と垂直を成す平面においてL字状を成す断面形状を有することが好ましい。
本発明のアンテナ装置の他の実施形態は、第一部材および第二部材から選択される少なくとも一方の部材の形状が、有底筒状であることが好ましい。
本発明のアンテナ装置の他の実施形態は、第一部材および第二部材から選択される少なくとも一方の部材の形状が、筒状であることが好ましい。
本発明によれば、より大きな出力を得ることができるアンテナ装置を提供することができる。
本実施形態のアンテナ装置の一例を示す模式断面図である。 本実施形態のアンテナ装置の他の例を示す模式断面図である。 本実施形態のアンテナ装置の他の例を示す模式断面図である。 本実施形態のアンテナ装置の他の例を示す模式断面図である。 本実施形態のアンテナ装置の他の例を示す模式断面図である。
図1は、本実施形態のアンテナ装置の一例を示す模式断面図であり、アンテナ装置が、板状の金属体に取付けられた状態について示す図である。図1に示すアンテナ装置10A(10)は、たとえば、LF帯(30kHz〜300kHz)の近距離通信システムの送信用のアンテナ装置であり、主に車両ドアの施解錠を遠隔操作するキーレスエントリーシステムに用いることができる。このアンテナ装置10Aは、アンテナ本体部20と、ケース30と、ケース30の外殻部分と一体的に形成された支台部40と、を有している。そして、アンテナ装置10は、支台部40を介して、板状の金属体50の表面(取付け面50A)に取付けられている。なお、アンテナ装置10Aは、たとえば、接着剤やテープなどを用いて、取付け面50Aに固定することができる。また、金属体50は、通常、車両等のドアを構成するドアパネルを構成する部材として用いられ、この場合、取付け面50Aは、ドアパネルの裏面側の面を構成する。
ここで、アンテナ本体部20は、棒状コア22と、棒状コア22を収納する筒状のボビン24と、ボビン24を介して棒状コア22の外周(すなわち、ボビン24の外周面)に巻回された導線26とを有する。また、アンテナ本体部20は、棒状コア22の軸方向Aが金属体50の取付け面50Aと平行を成すように、有底筒状のケース30内に収納されている。そして、アンテナ本体部20を収納するケース30の開口部32は、蓋部材34により蓋がされている。
また、ケース30内の空間のうち、開口部32側近傍には、ケース30の内壁面と、アンテナ本体部20との間に金属端子60が配置されている。この金属端子60は、蓋部材34を貫通して蓋部材34の外側にも伸びており、一方の端が、導線26に接続され、他方の端が外部接続端子62に接続されている。そして、ケース30の開口部32側には、蓋部材34と、蓋部材34の外部側に露出した金属端子60と外部接続端子62とを覆うように筒状のグロメット70が取り付けられている。なお、金属端子60には必要に応じてチップコンデンサなどの電子素子がさらに接続されていてもよい。
なお、棒状コア22は、磁性材料から構成され、たとえば、Mn−Zn系フェライトやそれ以外のアモルファス系磁性体の微粉末を圧縮成形することにより作製された部材などを適宜用いることができる。また、導線26は、銅等の導電性材料からなる芯線と、この芯線の表面を覆う絶縁材料とを有する部材であり、金属端子60および外部接続端子62としては銅などの導電性部材からなる部材が適宜利用できる。さらに、ボビン24、ケース30、蓋部材34および支台部40としては樹脂材料からなる部材が用いられる。たとえば、ボビン24としては、PBT(ポリブチレンテレフタレート)を用いて射出成形した部材を用いることができ、ケース30および支台部40としては、PP(ポリプロピレン)を用いて射出成形した部材を用いることができる。
さらに、金属部材100が、棒状コア22の両端部近傍と、金属体50との間を遮断する位置に配置されている。この金属部材100は、平板状の第一部材102Aと、平板状の第二部材102Bとから構成されている。そして、棒状コア22の一端側近傍に、表裏面が軸方向Aと平行を成すように第一部材102Aが配置され、棒状コア22の他端側近傍に、表裏面が軸方向Aと平行を成すように第二部材102Bが配置されている。ここで、第一部材102Aは、ケース30を構成する外殻部材30Sの外壁面に接着剤やテープなどを用いて固定されており、第二部材102Bは、外殻部材30S内に設けられた隙間に差し込まれて固定されている。
また、金属部材100の幅は、導線26が巻回されて形成されたコイル26Cの幅よりも大きく、金属部材100の幅方向の両端がコイル26Cの幅方向両端よりも外側に位置するように金属部材100が配置されることが特に好ましい。ここで、金属部材100およびコイル26Cの幅方向とは、棒状コア22の軸方向Aと直交し、かつ、取付け面50Aと平行を成す方向を意味する。
金属部材100は、金属体50よりも低い抵抗率を有する金属材料から構成されるのであれば、公知の金属材料からなる部材が適宜利用できる。たとえば、金属体50を構成する材料がステンレス鋼などの鉄を主成分として含む鉄系材料(鉄あるいは鉄合金)である場合、金属部材100としては、アルミニウムを主成分として含むアルミ系材料(アルミニウムもしくはアルミニウム合金)あるいは銅を主成分として含む銅系材料(銅もしくは銅合金)を用いることができる。また、金属体50を構成する材料がアルミ系材料である場合、金属部材100としては銅系材料を用いることができる。
次に、本実施形態のアンテナ装置10において、より大きな出力が得られる理由について説明する。まず、図1に示すアンテナ装置10Aから、金属部材100を取り除いた状態では、コイル26Cに電流を流した際に発生する磁束が、金属体50を通過した際に、金属体50に渦電流が発生する。それゆえ、金属体50の抵抗率が高い場合には、アンテナ系全体としてのインピーダンスが大きくなる。そのため、一定の電圧をコイル26Cに印加した場合には、コイル26Cに流れる電流も減少する(あるいは、一定の電流を流した場合は、電圧が増大する)。さらに、コイル26Cに流れる電流が減少すると、コイル26Cにより生じる磁束も減少するため、結果的にコイル26Cの出力も低下する。
しかしながら、本実施形態のアンテナ装置10では、棒状コア22の少なくとも両端部近傍と金属体50との間を遮断する位置に、金属体50よりも低い抵抗率を有する金属部材100が配置されている。そして、この位置に配置された金属部材100は、コイル26Cより発生した磁束が、金属体50に到達するのを効果的に遮ることができる。このため、渦電流が金属部材100において多く発生する一方で、金属体50での渦電流の発生量が減少する。その結果、アンテナ系全体としてのインピーダンスが減少する。それゆえ、一定の電圧をコイルアンテナに印加した場合には、コイル26Cに流れる電流が増加する(あるいは、一定の電流を流した場合は、電圧の増大が抑制される)。そして、コイル26Cに流れる電流が増加すると、コイル26Cが発生する磁束も増加し、コイル26Cの出力が増加する。
なお、本発明者らは、アンテナ装置10において、金属部材100を取り除いた場合と、金属部材100を用いた場合とについて、共振周波数および入力電流をほぼ一定として、静特性および動特性について測定を行った。その結果、金属部材100の材質、形状、配置位置などにより値に違いはあるものの、いずれの場合においても、金属部材100を取り除いた場合に比べて、金属部材100を用いた場合では、コイル26Cの抵抗値が減少すると共に、インピーダンスも減少することが確認された。この際の抵抗値およびインピーダンスの減少率は数%〜数十%であった。
なお、図1に示す例では、金属部材100の一部分(第一部材102A)が、ケース30を構成する外殻部材30Sの外壁面に配置され、他の部分(第二部材102B)が外殻部材30S内に配置されている。しかし、金属部材100は、棒状コア22の少なくとも両端部近傍と金属体50との間を遮断する位置に配置される限り、任意の位置に配置することができ、たとえば、金属部材100の一部あるいは全部を、(i)ケース30内の内壁面と、アンテナ本体部20との間に配置してもよく、(ii)図1に例示した第一部材102Aのように、ケース30の外側に配置してもよく、あるいは、(iii)図1に例示した第二部材102Bのように、ケース30を構成する外殻部材30S内に配置してもよい。
ここで、コイル26Cが発生する磁束を最も効果的に遮断できる金属部材100の配置位置という観点では、(i)に示す位置に金属部材100を配置することが最も理想的と考えられる。しかしながら、ケース30内の極めて限られた空間に金属部材100を配置することは、アンテナ装置10の設計上、ケース30内に配置可能な金属部材100の形状にも大幅な制限が生じやすい。より複雑な形状の金属部材100を用いようとした場合、ケース30の形状設計などが、技術的にもコスト的にも極めて難しくなるためである。このため、実際問題としては、金属部材100として選択できる形状が制限されることから、後述する図3〜図5に例示するようなコイル26Cが発生する磁束をより効果的に遮断できる形状を選択することが困難となる。それゆえ、結果的に、アンテナ装置10全体としては、出力を大幅に向上させることが困難となりやすい。
これに対して、金属部材100を(ii)に示す位置に配置した場合、アンテナ装置10の設計上、ケース30の外側に配置可能な金属部材100の形状の制限は生じ難く、様々な形状の金属部材100の利用が容易となり、たとえば、後述する図3〜図5に例示するようなコイル26Cが発生する磁束をより効果的に遮断できる形状を選択することも容易である。これらの点を踏まえると、金属部材100の一部、より望ましくは全部を(ii)に示す位置に配置することが最も好ましい。
また、アンテナ装置10を構成する各部のうち、棒状コア22および金属部材100以外の部材の形状・構造は、図1に示す例に限定されるものでは無く、アンテナ装置10の要求仕様や、棒状コア22および金属部材100の形状・構造およびこれら2つの部材の相対的配置関係に応じて適宜選択できる。
また、図1に示す例では、金属部材100として用いられる2つの部材(第一部材102A、第二部材102B)は、いずれも平面が方形状の板状部材からなるが、金属部材100の形状はこれに限定されず、様々な形状を適宜選択できる。図2〜図5は、本実施形態のアンテナ装置の他の例を示す模式断面図である。なお、図2〜図5中においては、棒状コア22、金属部材100および金属体50以外のその他の部材については記載を省略してある。
図2に示す本実施形態のアンテナ装置10B(10)では、棒状コア22の軸方向A全体と金属体50との間を遮断する位置に、表裏面が軸方向Aと平行を成すように1枚の平面が長方形状の板状部材からなる金属部材104(100)が配置されている。この金属部材104の軸方向Aと平行な方向(長手方向)の長さは、棒状コア22の軸方向A長さよりも大きい。また、金属部材104は、金属部材104の長手方向の両端が、棒状コア22の両端よりも外側に位置するように、棒状コア22と、金属体50との間に配置されている。すなわち、金属部材104は、棒状コア22の両端部近傍と金属体50との間のみならず、棒状コア22の中央部分と金属体50との間も遮断することができる。
なお、参考までに、図2に示すアンテナ装置10B、および、このアンテナ装置10から金属部材104を取り除いたアンテナ装置について、静特性および動特性を評価した結果を、表1に示す。なお、表1は、棒状コア22として、Mn−Zn系のフェライトコア(長さ62mm×幅8.0mm×厚み3.2mm)を用い、金属部材104として、アルミニウム合金製の板状部材(長さ70mm×幅15mm×厚み1mm)を用い、金属体50としてステンレス鋼板(厚み0.5mm)を用い、棒状コア22と金属体50の取付け面50Aの距離を2.5mm、金属部材104と金属体50の取付け面50Aとの距離を9.0mmに設定した状態で測定することにより得られた結果を示したものである。
Figure 2016220264
表2に示すように、図2に示す本実施形態のアンテナ装置10Bは、図2に示すアンテナ装置10Bから金属部材104を取り除いたアンテナ装置と比べて、抵抗値Rで22%の減少が確認され、インピーダンス値|Z|で−40%の低下が確認された。
図3に示す本実施形態のアンテナ装置10C(10)では、金属部材100が、第一部材106Aおよび第二部材106Bから構成される。そして、これら第一部材106A、第二部材106Bの、棒状コア22の軸方向Aと平行を成し、かつ、取付け面50A(金属体50の棒状コア22が配置された側の面)と垂直を成す平面における断面形状は、L字状を成している。なお、第二部材106Bの断面形状は、図2中においては“L”が左右反転した形状を示しているが、図中において軸方向Aの右側を、下方側にして見た場合は、L字状を成す。
第一部材106Aおよび第二部材106Bは、方形状の第一平板部120と、この第一平板部120の一端側の辺に設けられると共に、第一平板部120と直交する第二平板部122とから構成されている。そして、表裏面が軸方向Aと平行を成す第一平板部120が、棒状コア22の端部近傍と金属体50との間を遮断するように、棒状コア22と金属体50との間に位置している。また、第二平板部122は、第二平板部122の第一平板部120が設けられた側の面(対向面122S)と、棒状コア22の端面22Eとが対向するように位置している。すなわち、図3に示す例では、金属部材100が、アンテナ本体部20の両端部近傍と金属体50との間を遮断すると共に、アンテナ本体部20の両端面に対向するように配置されている。
図4に示す本実施形態のアンテナ装置10D(10)では、金属部材100が、第一部材108A(100)および第二部材108B(100)から構成される。そして、これら第一部材108A、第二部材108Bの形状は、有底筒状を成している。また、第一部材108Aは、棒状コア22の一方の端部を囲うように棒状コア22の一端側に配置され、第二部材108Bは、棒状コア22の他方の端部を囲うように棒状コア22の他端側に配置される。このため、第一部材108A、第二部材108Bの外周面を構成する側壁部130のうち、棒状コア22の金属体50側に位置する側壁部130が、棒状コア22の端部近傍と金属体50との間を遮断するように位置することになる。また、第一部材108A、第二部材108Bの底面を構成する底壁部132の内側底面132Sは、棒状コア22の端面22Eと対向している。すなわち、図3に示す例と同様に、図4に示す例でも、金属部材100が、アンテナ本体部20の両端部近傍と金属体50との間を遮断すると共に、アンテナ本体部20の両端面に対向するように配置されている。
図5に示す本実施形態のアンテナ装置10E(10)では、金属部材100が、第一部材110A(100)および第二部材110B(100)から構成される。そして、これら第一部材110A、第二部材110Bは、図4に示す有底筒状の第一部材108A、第二部材108Bから底壁部132を取り除いた形状(筒状)を有する。第一部材110Aは、棒状コア22の一方の端部を囲うように棒状コア22の一端側に配置され、第二部材110Bは、棒状コア22の他方の端部を囲うように棒状コア22の他端側に配置される。このため、第一部材110A、第二部材110Bの外周面を構成する側壁部130のうち、棒状コア22の金属体50側に位置する側壁部130が、棒状コア22の端部近傍と金属体50との間を遮断するように位置することになる。
図1〜図5に例示したように、金属部材100としては様々な形状の部材を利用することができる。また、図1、図3〜図5に例示したように金属部材100が2つの分離独立した部材から構成される場合、金属部材100を構成する2つの部材の少なくとも一方の部材の形状は、(i)図1に例示したように平板状を成すものであってもよい。しかし、コイル26Cが発生する磁束をより効果的に遮断できることから、少なくとも一方の部材の形状は、(ii)図3に例示したように、棒状コア22の軸方向Aと平行を成し、かつ、金属体50の棒状コア22が配置された側の面(取付け面50A)と垂直を成す平面においてL字状を成す断面形状を有するか、(ii)図4に例示したように有底筒状を成すか、あるいは、(iii)図5に例示したように筒状を成す、ことが好ましい。
また、金属部材100が2つの分離独立した部材から構成される場合、2つの部材の両方が、図1、図3〜図5に例示したように、同種の形状を有していてもよいが、2つの部材の形状は互いに異なっていてもよい。一方の部材の形状と、他方の部材の形状とが互いに異なる場合における形状の組み合わせとしては特に制限されないが、たとえば、一方の部材の形状と他方の部材の形状との組み合わせとして、<a>(有底筒状(図4)、筒状(図5))の組み合わせ、<b>(有底筒状(図4)、断面L字状(図3))の組み合わせ、<c>(有底筒状(図4)、平板状(図3))の組み合わせ、などが例示できる。これら<a>〜<c>に示す3種類の組み合わせにおいては、棒状コア22の金属端子60が配置される側の端側(第一端側)に配置される部材の形状を筒状、断面L字状、あるいは平板状とし、第一端と反対側の端(第二端)側に配置される部材の形状を有底筒状とすることが好ましい。金属端子60が配置される第一端側近傍のアンテナ装置10の構造は複雑化しやすいため、金属部材100を構成する一方または他方の部材の形状として、有底筒状は採用し難くなる場合があるためである。
また、図3に示す例においては、第一平板部120を軸方向Aに延長して、第一部材106Aと第二部材106Bとを接続した構造を有する金属部材100、すなわち、1枚の第一平板部120の両端に第二平板部122を設けた構造を有する金属部材100としてもよい。同様に、図4に示す例においては、側壁部130のうち金属体50側の部分を軸方向Aに延長して、第一部材108Aと第二部材108Bとを接続した構造を有する金属部材100としてもよく、図5に示す例においては、側壁部130のうち金属体50側の部分を軸方向Aに延長して、第一部材110Aと第二部材110Bとを接続した構造を有する金属部材100としてもよい。
なお、コイル26Cにより発生した磁束成分のうち、金属体50においてコイル26Cの出力低下の原因となる渦電流を発生させる磁束成分は、大別すると、(1)棒状コア22の端部側から、軸方向Aに対して急峻に湾曲して金属体50側へと向かう成分あるいはこの逆方向の成分(以下、「第一磁束成分」と称す)と、(2)棒状コア22の端部側から、軸方向Aに対して緩やかに湾曲して金属体50側へと向かう成分あるいはこの逆方向の成分(以下、「第二磁束成分」と称す)とがある。
ここで、図1、図2および図5に示す金属部材100(部材102A、102B、104、110A、110B)は、第一磁束成分を効果的に遮断することができるが、第二磁束成分を十分に遮断することが困難である。また、仮に第二磁束成分も効果的に遮断しようとした場合、金属部材100(部材102A、102B、104、110A、110B)を軸方向Aに沿って大幅に延長しなければならない。この場合、アンテナ装置10A、10B、10Eが大型化してしまうため、実用性に欠ける。しかし、図3および図4に示す金属部材100(部材106A、106B、108A、108B)では、アンテナ装置10C、10Dの大型化を抑制しつつ第二磁束成分も効果的に遮断することができる点でより有利である。
また、車両等のドアの内部構造は、ドアの種類により様々であり、金属体50(第一の金属体)の取付け面50Aの近傍には、ドアの一部を構成する構造体として第一の金属体と実質同様の材質からなる第二の金属体(たとえば、ドアを補強するための梁など)がさらに配置されていることもある。したがって、アンテナ装置10の取付け位置や、第二の金属体の配置位置によっては、第二の金属体の存在により、コイル26Cの出力低下を招く可能性もある。しかしながら、図3〜図5に示す金属部材100(部材106A、106B、108A、108B、110A、110B)を備えたアンテナ装置10C、10D、10Eであれば、第二の金属体において渦電流を発生させる磁束成分を効果的に遮断することも容易になる。特に、図4に示す金属部材100(部材108A、108B)を備えたアンテナ装置10Dであれば、第二の金属体が取付け面50Aの近傍のいずれの位置に配置されているかに関係なく、確実に第二の金属体において渦電流を発生させる磁束成分を効果的に遮断することができる。
すなわち、図4に示すアンテナ装置10Dは、取付け対象となるドアの内部構造が如何様であっても、より大きな出力を確実に得ることができるという点で極めて有利である。また、ドアの内部構造、特に第二の金属体の配置位置に応じて、金属部材100の形状を選択したり、所定の形状を採用した金属部材100に応じてアンテナ装置10のケース30など各部の構造を大幅に設計し直す手間を省くことも容易である。
一方、上述したように、第一の金属体50における渦電流の発生のみならず、さらには第二の金属体における渦電流の発生も容易になるという点では、図2に示す金属部材104のような単純な形状の1つの板状部材よりも、図3〜図5に示す金属部材100(部材106A、106B、108A、108B、110A、110B)のようなより複雑かつ立体的な形状の方が有利である。しかしながら、金属部材100の形状を複雑かつ立体的な形状とした場合において、金属部材100が1つの部材のみから構成されるときは、金属部材100の成形加工が困難になる上に、アンテナ装置10の構造や組み立て工程の複雑化も招きやすくなる。このため、アンテナ装置10の設計自由度も低下し易い。しかしながら、このようなデメリットは、金属部材100として、図3〜図5に示すように別個独立した2つの部材を組み合わせて用いることで大幅に抑制することができる。
10、10A、10B、10C、10D、10E :アンテナ装置
20 :アンテナ本体部
22 :棒状コア
22E :端面
24 :ボビン
26 :導線
26C :コイル
30 :ケース
30S :外殻部材
32 :開口部
34 :蓋部材
40 :支台部
50 :金属体
50A :取付け面
60 :金属端子
62 :外部接続端子
70 :グロメット
100、104 :金属部材
102A、104A、106A、108A、110A :第一部材(金属部材の一部)
102B、104B、106B、108B、110B :第二部材(金属部材の一部)
120 :第一平板部
120S :対向面
122 :第二平板部
130 :側壁部
132 :底壁部
132S :内側底面

Claims (7)

  1. 金属体に取付けられて用いられ、
    棒状コア、および、前記棒状コアの外周に巻回された導線とを含むアンテナ本体部と、
    前記金属体よりも低い抵抗率を有し、前記棒状コアの少なくとも両端部近傍と前記金属体との間を遮断する位置に配置される金属部材と、
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記アンテナ本体部を収納するケースをさらに備え、前記金属部材の一部あるいは全部が、前記ケースの外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記金属部材が、前記アンテナ本体部の少なくとも両端部近傍と前記金属体との間を遮断すると共に、前記アンテナ本体部の両端面に対向するように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記金属部材が、前記アンテナ本体部の一方の端部側近傍と前記金属体との間を遮断するように配置される第一部材と、前記アンテナ本体部の他方の端部側近傍と前記金属体との間を遮断するように配置される第二部材と、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  5. 前記第一部材および前記第二部材から選択される少なくとも一方の部材の形状が、前記棒状コアの軸方向と平行を成し、かつ、前記金属体の前記棒状コアが配置された側の面と垂直を成す平面においてL字状を成す断面形状を有することを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第一部材および前記第二部材から選択される少なくとも一方の部材の形状が、有底筒状であることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第一部材および前記第二部材から選択される少なくとも一方の部材の形状が、筒状であることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
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