JP2016220030A - 呼制御システム及び呼制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
呼制御システムにおいて、複数の呼制御装置により、代理応答の機能を実現する場合に、呼接続の信頼性が高く、負荷分散制御を行えるようにする。
【解決手段】
呼接続情報と接続先アドレスを保持する管理装置が、呼制御装置から呼接続のための接続先アドレス要求を受けた際、代理応答接続であるか否かを判断し、かつ、代理応答する呼と代理応答される呼が異なる呼制御装置によって制御されている場合には、管理装置は、負荷の少ない呼制御装置を、集約制御装置として選択して通知する。集約されなかった呼制御装置は、集約呼制御装置に呼を転送し、集約制御装置は、転送されてきた呼を受信したときに、発信端末と代理応答端末を接続する代理応答制御を行う。
【選択図】 図9
呼制御システムにおいて、複数の呼制御装置により、代理応答の機能を実現する場合に、呼接続の信頼性が高く、負荷分散制御を行えるようにする。
【解決手段】
呼接続情報と接続先アドレスを保持する管理装置が、呼制御装置から呼接続のための接続先アドレス要求を受けた際、代理応答接続であるか否かを判断し、かつ、代理応答する呼と代理応答される呼が異なる呼制御装置によって制御されている場合には、管理装置は、負荷の少ない呼制御装置を、集約制御装置として選択して通知する。集約されなかった呼制御装置は、集約呼制御装置に呼を転送し、集約制御装置は、転送されてきた呼を受信したときに、発信端末と代理応答端末を接続する代理応答制御を行う。
【選択図】 図9
Description
本発明は、呼制御システム及び呼制御方法に係り、特に、複数の呼制御装置を有するシステムで代理応答を実現する場合に、呼接続の信頼性が高く、負荷分散制御を行うのに好適な呼制御システム及び呼制御方法に関する。
最近のPBX(Private Branch eXchanger)は、付加機能として代理応答の機能を搭載している。この代理応答は、呼び出し中となっている端末に代わり、異なる端末が着信中の呼に応答する機能である。この機能を利用する例として、呼び出し中の端末付近に応答可能な人物がおらず、前記端末の鳴動音により着信に気がついた人物が最寄りの端末で応答する場合が挙げられる。代理応答する端末の操作方法は、PBXや端末の仕様によりいくつか存在するが、例えば、専用ボタン押下やプレフィックス付番号による特番発信などが考えられる。
代理応答に関する技術として、例えば、特許文献1には、複数の呼制御装置(SIPサーバ)を有するシステムにおいて、電話番号とSIPサーバを対応付けた電番分析テーブルを参照し、呼び出しがあったときに、そのSIPサーバを特定して代理応答を実現する技術が開示されている。
特許文献1に記載されるように、従来の代理応答においては、端末とその端末を管理する呼制御装置が予め固定的に紐付けられていることを前提とした機能となっている。一方、昨今の仮想化技術やクラウドサービスの発展から鑑みるに、PBXなどの呼制御装置についてもユーザー需要に合致した処理能力の提供を目的として動的な増設・減設ができる仕組みを導入することが予想される。例えば、前記仮想化技術におけるスケールイン・スケールアウトを利用することが考えられる。このような呼制御装置の増設・減設システムを導入した場合、各呼制御装置に端末情報が固定的に紐付けられていると、呼制御装置の増設・減設による処理能力の変動とともに端末情報も追加・削除されてしまう。
さらに、特許文献1に記載の技術には、異なる呼制御装置下で管理される端末間の代理応答のために複数台の呼制御装置の中継が必要となる。そのため、いずれかの呼制御装置にて障害が発生し呼制御処理が一時的に停止すると呼接続処理が途中で失敗する可能性が高まり、通話開始後の保留機能や転送機能利用において呼制御信号が複数の呼制御装置を中継する必要があることから、シーケンスが煩雑になるという問題点があった。
また、特許文献1に記載の技術では、特定の呼制御装置に呼(トラフィク)が集中したときに、負荷を分散させる仕組みについては考慮されていない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的は、複数の呼制御装置により、代理応答の機能を実現する場合に、呼接続の信頼性が高く、負荷分散制御を行うことのできる呼制御システム及び呼制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の呼制御システムは、好ましくは、端末から一つ以上の呼制御装置を介して、代理応答を実現する呼制御システムであって、端末から呼接続を受信し、経路制御をする呼制御装置と、端末から呼制御装置の呼接続情報を保持し、呼制御装置からの接続先アドレス要求に対して、接続先装置のアドレスを返す管理装置と、端末と呼制御装置との間に介在し、端末から呼制御装置の呼接続を中継する中継装置とを備える。
管理装置は、呼接続装置から接続先アドレス要求を受けとときに、発信端末から呼の着信を受ける第一の呼制御装置と、発信端末からの呼の代理応答呼を受ける第二の呼制御装置が別の呼制御装置である場合に、第一の呼制御装置と第二の呼制御装置のいずれかを、集約制御装置として選択する。そして、接続先アドレス要求を送信した呼制御装置が集約制御装置であるときに、呼制御装置に、装置間代理応答通知をし、接続先アドレス要求を送信した呼制御装置が集約制御装置でないときには、呼制御装置に、転送アドレスを指定した転送通知をする。
転送通知を受けた呼制御装置は、中継装置に、発信端末からの呼又は発信端末からの呼の代理応答呼のいずれかを、転送アドレスの呼制御装置に転送させる転送メッセージを送信し、中継装置は、発信端末からの呼又は発信端末からの呼の代理応答呼のいずれかを、転送アドレスの呼制御装置に転送する。
装置間代理応答通知を受けた呼制御装置は、中継装置から発信端末からの呼又は発信端末からの呼の代理応答呼の接続を受信し、発信端末と代理応答呼を発信した端末を接続する代理応答制御をする。
好ましい例において、管理装置は、各々の呼接続装置の負荷を保持する負荷テーブルを有し、負荷テーブルの各々の呼接続装置の負荷に基づいて、第一の呼制御装置と第二の呼制御装置のいずれかを、集約制御装置として選択するようにしている。
また好ましい例において、通信プロトコルが、SIP(Session Initiation Protocol)であるときには、呼制御装置から中継装置に送信する転送メッセージは、302 Moved Tmeporarilyメッセージを利用することができる。
また好ましい例において、通信プロトコルが、SIP(Session Initiation Protocol)であるときには、呼制御装置から中継装置に送信する転送メッセージは、302 Moved Tmeporarilyメッセージを利用することができる。
本発明によれば、複数の呼制御装置により、代理応答の機能を実現する場合に、呼接続の信頼性が高く、負荷分散制御を行うことのできる呼制御システムを提供することができる。
以下、本発明に係る各実施形態を、図1ないし図15Bを用いて説明する。
先ず、図1及び図2を用いて本発明の一実施形態に係る呼制御システムの構成について説明する。図1は、一実施形態に係る呼制御システムの全体構成図である。図2は、呼制御システムの各部の構成図である。
先ず、図1及び図2を用いて本発明の一実施形態に係る呼制御システムの構成について説明する。図1は、一実施形態に係る呼制御システムの全体構成図である。図2は、呼制御システムの各部の構成図である。
通話機能を有する端末10(端末A、端末B、端末C)と、呼制御システム101は、ネットワーク50を介して接続されている。端末10は、通話機能を有しておればよく、固定電話、携帯電話、スマートフォン、あるいは、ソフトウェアにより通話を実現するタブレット、PC(Personal Computer)でもよい。
呼制御システム101には、N個の呼制御装置102(N:正整数)と、管理装置103と、中継装置104とが配備される。
本実施形態では、SIP(Session Initiation Protocol)による呼制御システムについて説明する。SIPとは、IETF(Internet Engineering Task Force)により規格化されたIPネットワークにより、通話を実現するためのプロトコルである。
ここで、ネットワーク50は、IPネットワーク網である。呼制御装置102は、端末から送信される呼制御信号に含まれる電話番号やURI(Uniform Resource Identifier)を解析して経路制御し、経路制御において必要な接続先アドレスを管理装置に要求する装置である。管理装置103は、呼制御装置102の情報要求の際に渡される情報を解析して接続先アドレスや経路制御情報を応答する装置である。そして、中継装置104は、複数ある呼制御装置に呼を分散させることで負荷分散を行う装置である。各装置の機能として、SIPサーバにおけるリダイレクト機能、プロキシ機能、レジストラ機能として実現することができる。また、中継装置104として、ロードバランサなどの専用のハードウェアを用意してもよい。
次に、図2を用いて各部のハードウェア構成とソフトウェア構成について説明する。ここで、図2(a)は、呼制御装置102、図2(b)は、管理装置103、図2(c)は、中継装置104の構成を示したものである。
呼制御装置102は、管理装置103、中継装置104は、各々CPU1021,1031,1041、メモリ1022,1032,1042、通信部1023,1033,1043からなっている。CPU(Central Processing Unit)は、各々の装置を制御し、メモリ上のテーブル、データを参照し、プログラムを実行する。メモリは、テーブル、データを保持する記憶装置である。通信部は、プロトコルに従い外部の装置と通信する部分である。
呼制御装置102のメモリには、呼制御プログラム211、代理応答制御プログラム212、カレント呼テーブル213、代理応答テーブル214が格納されている。
呼制御プログラム211は、呼制御プロトコルの処理を行う。代理応答制御プログラム212は、代理応答の呼制御を行う。代理応答テーブル214は、代理応答に係る呼(代理応答呼、被代理応答呼)に関する情報を保持するテーブルである。カレント呼テーブル213は、現在接続中の呼に関する情報を保持するテーブルである。代理応答テーブル214とカレント呼テーブル213については、後に図を用いて詳説する。
管理装置103のメモリには、アドレス解析プログラム221、代理応答解析プログラム222、負荷設定プログラム223、呼管理テーブル224、負荷テーブル225が格納されている。
アドレス解析プログラム221は、呼制御装置102が接続先アドレス要求時に送信してくる情報を解析し、解析結果に応じて通常の呼であれば着信端末のアドレスを応答し、代理応答呼であれば代理応答解析プログラム222に解析要求を出してどの呼に対する代理応答であるのかを判定する。代理応答解析プログラム222は、アドレス解析プログラム221が代理応答を検出した際により詳細な情報を解析して代理応答にかかる呼制御装置を選択して、代理応答のための情報を通知する。負荷設定プログラム223は、各呼接続装置101の負荷を中継装置104よりリアルタイムで受取り、負荷テーブル225に設定する。
呼管理テーブル224は、管理装置103において、各呼接続装置101における呼を集約的に管理するテーブルである。負荷テーブル225は、中継装置104から連絡された各呼接続装置101の呼接続装置101を保持するテーブルである。
中継装置104のメモリには、負荷分散プログラム231、負荷連絡プログラム232、転送制御プログラム233が格納されている。
負荷分散プログラム231は、端末が送信するINVITEメッセージなどの呼接続要求を複数台配備される呼制御装置102のいずれかに割り振ることで負荷分散処理を行うものである。転送制御プログラム233は、呼制御装置102から送信される転送メッセージを他の呼制御装置102に送信するものである。転送メッセージは、例えば、SIPメッセージの302 Moved Tmeporarilyであり、転送制御プログラム233は、呼制御装置102から送信される302 Moved Tmeporarily内のContactヘッダに記載される呼制御装置アドレス宛に当該呼を割り振りなおして再送信する。なお、この転送メッセージが送られるのは、代理応答を受けた呼と代理応答の呼が別の装置にまたがって送信される場合である。この転送処理については、後に詳説する。
次に、本実施形態で説明する技術に関する基本的な概念と、一実施形態の呼制御システムで用いられるデータ構造について説明する。
「呼」とは、一般に通信工学の用語として、加入電話等の利用者が、通信を目的として通信設備を一時占有することをいうが、本実施形態では、プロトコルとして、SIPを前提としているため、ある端末10から呼接続装置102に対して、INVITEメッセージ(セッションの開始要求)からBYEメッセージ(セッションの終了要求)までを一つの呼として捉え、呼接続装置102や管理装置103は、その一つの呼を特定するための識別子である呼IDを付与して、処理や管理を行うものとする。本実施形態の呼IDは、SIPにおけるTo−tag、From−tag、Call−IDのセットを情報として含むものとする。To−tagは、SIPのヘッダのタグとして、リクエストの宛先を示すタグである。From−tagは、リクエストの送信元を示すタグである。Call−IDは、通話を識別するための一意的な識別子である。したがって、本実施形態の呼IDは、上記のように、メッセージの宛先と、送信元の情報を含むものとしたが、別の実現方法としては、上記テーブルのフィールドして、「送信元」、「宛先」を別に含むようなフォーマットにしてもよい。
本実施形態においては、代理応答にかかる端末に関し、最初に接続要求を送出した端末を「発信端末」と呼び、その要求を受信した端末を「着信端末」と呼ぶことにする。また、その要求に対する代理応答のための接続要求を送出する端末を「代理応答端末」と呼ぶことにする。また、発信端末が送出した接続要求を「被代理応答呼」と呼び、代理応答端末が送出する接続要求を「代理応答呼」と呼ぶことにする。代理応答呼が発信されず、最初に接続要求を受けた端末が、その接続要求に応じする場合には、その呼を「通常呼」と呼びことにする。
さらに、被代理応答呼を受信した呼制御装置を「被代理応答呼制御装置」、代理応答呼を受信した呼制御装置を「代理応答呼制御装置」と呼ぶことにする。呼制御システム内に単一の呼制御装置だけが具備される場合、被代理応答呼制御装置と代理応答呼制御装置は同一のものとなるが、複数の呼制御装置が具備される場合は必ずしも同一装置となるとは限らない。
また、被代理応答呼制御装置と代理応答呼制御装置が一致するとき、すなわち、被代理応答呼を受信した呼制御装置と、代理応答呼を受信した呼制御装置が同一の呼制御装置であるときには、「装置内代理応答」の場合として記述する。一方、複数の呼制御装置を有するシステムにおいて、被代理応答呼制御装置と代理応答呼制御装置が一致しないとき、すなわち、被代理応答呼を受信した呼制御装置と、代理応答呼を受信した呼制御装置が異なった呼制御装置であるときには、「装置間代理応答」の場合として記述する。
装置間代理応答の場合には、本実施形態の呼制御システムは、同一の呼制御装置が被代理応答呼と、代理応答呼をともに処理するように、管理装置が、被代理応答呼を一つの呼制御装置が処理するように、転送する。この選択する処理を「集約」処理と呼び、選択された呼制御装置を「集約呼制御装置」、選択されなかった呼制御装置を「被集約呼制御装置」と呼ぶことにする。
次に、図3ないし図6を用いて一実施形態の呼制御システムで用いられるデータ構造について説明する。図3は、カレント呼テーブルの一例を示す図である。図4は、代理応答テーブルの一例を示す図である。図5は、呼管理テーブルの一例を示す図である。図6は、負荷テーブルの一例を示す図である。
カレント呼テーブル213は、図3に示されるように、呼制御装置102において、現在接続中の呼の呼ID、呼状態を保持するテーブルである。呼制御装置102が管理装置103より、装置内代理応答呼通知を受けたときに、代理応答制御や着信端末切断処理などに用いられる。呼状態は、「呼出中」、「接続中」、「通話中」、「応答待ち」などの呼の状態を保持するフィールドである。
代理応答テーブル214は、図4に示されように、呼制御装置102において、代理応答呼と被代理応答呼のフィールドに、それぞれの呼IDを保持するテーブルである。代理応答呼と被代理応答呼の呼IDは、代理応答呼とその代理応答呼が代理しようとする被代理応答呼がペアとして保存され、受信した呼接続要求信号が代理応答にかかる呼であるか否かをその呼IDから判断するために利用される。代理応答テーブル214は、装置間代理応答呼通知を受けたときのパラメタからセットされる。
呼管理テーブル224には、図5に示されるように、管理装置103において、呼接続装置になされる各々の呼の情報を保持するテーブルである。呼管理テーブル224の各々のエントリは、呼接続装置102から接続先アドレス要求がなされるのときにセットされ、呼切断のときには、その呼に関するエントリは削除される。呼管理テーブルのフィールドには、呼ID、着信先番号、呼制御装置のIPアドレス、呼状態、着信日時などが含まれる。また、呼制御装置102は、呼制御の進捗状況を呼状態として管理装置103に通知する。例えば、INVITEメッセージ送受信から呼確立までを呼出中、通話をしている間は通話中、切断処理中は切断中など、各々の呼状態を保持する。また、着信先番号には、代理応答のときには、それが分かるような識別子が格納される。例えは、呼IDが、ID20の呼は、(端末Bに対する代理応答)であることが分かる。
負荷テーブル225は、図6に示されるように、管理装置103において、呼制御装置毎の負荷情報を保持するテーブルである。例えば、図6に示される例では、呼制御装置1においては、一秒間の30パケットのトランザクションがあることを示している。呼制御装置毎の負荷情報の負荷情報は、中継装置104の負荷連絡プログラム232が、管理装置103に定期的に連絡する。
次に、図7ないし図15Bを用いて呼制御システムの処理について説明する。図7は、通常呼が直接接続される場合の呼制御システムの処理を示すシーケンス図である。図8は、装置内代理応答の場合の呼制御システムの処理を示すシーケンス図である。図9は、装置間代理応答の場合の呼制御システムの処理を示すシーケンス図である。
先ず、図7を用いて通常呼が直接接続される場合の呼制御システムがやりとりするシーケンスについて説明する。
通常呼が直接接続される場合とは、着信端末が話し中などの状態ではなく、発信端末から着信端末にストレートに接続され、代理応答呼が発生しない場合である。ここでは、端末Aから端末Bに、呼制御装置1経由で、通常呼が発生するものとする。
先ず、通話者が端末Aから端末Bに発呼操作を行うことにより、INVITEメッセージが、中継装置経由で(SQ100)、呼制御装置1に送られる(SQ102)。
呼制御装置1は、INVITEメッセージ(セッション開始要求)を受信すると、管理装置に接続先アドレス要求を行う(SQ104)。接続先アドレス要求は、INVITEメッセージのヘッダ情報を含めておくるものとする。管理装置は、INVITEメッセージのヘッダのTo−tagより、INVITEメッセージのリクエストの宛先(URI、発信番号)を読取る(この例では、端末B)。そして、そのINVITEメッセージが通常呼であるか、代理応答呼であるか否かを判断し、通常呼であると判定し、呼制御装置1に対して、接続先アドレスである端末Bのアドレスを含めた通常呼通知を行う(S106)。このINVITEメッセージが、通常呼であるか否かの判断は、リクエストの宛先(URI、発信番号)に対して、代理応答特有のプレフィクスなどをシステムが付加することより行うことができる。
呼制御装置1は、それに基づき、中継装置経由で(SQ108)、端末Bに対してINVITEメッセージを送信する(SQ110)。端末Bは、そのINVITEメッセージに対して、中継装置経由で、200 OKメッセージ(応答成功)(SQ112)を送信する。ここで、「200」は、SIPのレスポンスコードである。
そして、呼制御装置1は、端末Aから受けたINVITEメッセージ(SQ100、SQ102)に応答するために、中継装置経由で(SQ116)、端末Aに、200 OKメッセージ(応答)(SQ118)を送信する。また、呼制御装置1は、中継装置経由で(SQ120)、端末Bに対して、ACKメッセージ(セッション確立確認)を送信する(SQ122)。一方、端末Aは、呼制御装置1に中継装置経由で(SQ124)、端末Bに対して、ACKメッセージを送信する(SQ126)。
以上の一連のシーケンスの後に、RTP(Real-time Transport Protocol)による通話が開始される(SQ130)。ここで、RTPとは、音声や動画などのデータストリームをリアルタイムに配送するための標準的なデータ転送プロトコルである。
次に、図8を用いて装置内代理応答の場合の呼制御システムのシーケンスを説明する。
装置内代理応答とは、発信された呼が経由する呼制御装置と、その呼に対する代理応答に係る呼が同一の場合である。ここでは、端末Aから端末Bに、呼制御装置1経由で、発信したときに、端末Bが呼出し中であり、端末Cがこの呼に対して代理応答する例について説明する。
装置内代理応答とは、発信された呼が経由する呼制御装置と、その呼に対する代理応答に係る呼が同一の場合である。ここでは、端末Aから端末Bに、呼制御装置1経由で、発信したときに、端末Bが呼出し中であり、端末Cがこの呼に対して代理応答する例について説明する。
この場合も、通常呼が直接接続される場合と同様に、通話者が端末Aから端末Bに発呼操作を行うことにより、INVITEメッセージが、中継装置経由で(SQ200)、呼制御装置1に送られる(SQ202)。
呼制御装置1は、INVITEメッセージを受信すると、管理装置に接続先アドレス要求を行う(SQ204)。そして、管理装置は、通常呼が直接接続される場合と同様に、接続先アドレス要求と同時に送られてくるヘッダ情報に含まれる、INVITEメッセージのリクエストの宛先(URI、発信番号)を解析して、代理応答呼であるか否かを判断し、通常呼であると判断としたときには、呼制御装置1に対して、接続先アドレスである端末Bのアドレスを含めた通常呼通知を行う(S206)。呼制御装置1は、それに基づき、中継装置経由で(SQ208)、端末Bに対してINVITEメッセージを送信する(SQ210)。
ここで、端末Bは、呼出し中であると仮定されているため(端末Bが他の端末から呼出されているシーケンスは図示せず)、送信されてきたINVITEメッセージに対して、端末Bは、中継装置経由で(SQ212)、呼制御装置1に、180 Ringingメッセージ(呼出し中)を送り(SQ214)、呼制御装置1は、発信端末である端末Aに、中継装置経由で(SQ216)、180 Ringingメッセージを送る(SQ218)。
一方、操作者が端末Cの代理応答ボタンをプッシュして発信するなどの操作により、端末Cから、端末Aから発信された呼に対する代理応答に係る呼のINVITEメッセージが、中継装置経由で(SQ220)、呼制御装置1に対して発信される(SQ222)。呼制御装置1は、それを受けて管理装置に対して接続先アドレス要求を送信する(SQ224)。管理装置は、接続先アドレス要求に送られてくるINVITEメッセージのヘッダのTo−tagより、INVITEメッセージのリクエストの宛先(URI、発信番号)を読取る(この例では、端末B)。そして、そのINVITEメッセージが通常呼であるか、代理応答呼であるか否かを判断し、代理応答呼であると判定する。そして、管理装置で、呼管理テーブル224を参照し、被代理応答呼(端末Aから端末Bへの呼(SQ200、SQ202、SQ208、SQ210))と、代理応答呼(端末Cから呼制御装置1への呼(SQ220、SQ222))は、共に呼制御装置1に係る呼であることを判定して、呼制御装置1に対して、装置内代理応答通知を行う(SQ226)。
次に、呼制御装置1は、カレント呼テーブル213を参照し、被代理応答呼が呼出し中であるときには、その呼出されている端末(着信端末)である端末Bに対して、中継装置経由で(SQ230)、CANCEL(セッション確立のキャンセル)メッセージを送信する(SQ232)。端末Bは、それを受けて、中継装置経由で(SQ234)、200 OKメッセージを、呼接続装置1に送り(SQ236)、続いて、中継装置経由で(SQ238)、端末Bに対して、487 Request Terminated(リクエスト終了)メッセージを送信する(SQ240)。呼制御装置1は、これを受けて、中継装置経由で(SQ242)、端末BにACKメッセージを返す。これらのSQ230からSQ244までのシーケンスが着信端末切断処理に係るシーケンスである。
次に、呼制御装置1は、端末AからのINVITEメッセージ(被代理応答呼)(SQ200、SQ202)に応答するために、中継装置経由で(SQ250)、端末Aに200 OKメッセージを送る(SQ252)。また、端末CからのINVITEメッセージ(代理応答呼)(SQ218、SQ220)に応答するために、中継装置経由で(SQ254)、端末Cに200 OKメッセージを送る(SQ256)。そして、端末Aは、中継装置経由で(SQ258)、呼制御装置1にACKメッセージを返し(SQ260)、端末Cは、中継装置経由で(SQ262)、呼制御装置1にACKメッセージを返す(SQ264)。
これによって、セッションが確立して、RTP(Real-time Transport Protocol)による通話が開始される(SQ270)。
次に、図9を用いて装置間代理応答の場合の呼制御システムのシーケンスを説明する。
装置間代理応答とは、発信された呼が経由する呼制御装置と、その呼に対する代理応答に係る呼が異なっている場合である。ここでも、端末Aから端末Bに、呼制御装置1経由で、発信したときに、端末Bが呼出し中であり、端末Cがこの呼に対して、呼制御装置2を経由して代理応答する例について説明する。上記の装置内代理応答では、一つの呼制御装置により、代理応答の処理をすることができたが、この場合には、被代理応答呼と代理応答呼が異なった呼制御装置を経由しているため、管理装置では、被代理応答呼と代理応答呼を一つの呼制御装置にまとめる処理を行う。これが、呼制御装置の集約処理である。集約処理は、SIPの302 Moved Temporarilyメッセージにより、被代理応答呼又は代理応答呼に係るINVITEメッセージを集約した方の呼制御装置に転送することにより行う。302 Moved Temporarilyメッセージは、指定されたURI宛てのメッセージを、別の指定されたURIのエンティティに転送する機能を有するメッセージである。本実施形態では、被代理応答呼に係るINVITEメッセージが、呼制御装置1経由で送られ、代理応答呼に係るINVITEメッセージが、呼制御装置2経由で送られ、呼制御装置1が集約呼制御装置であり、呼制御装置2が被集約呼制御装置となり、代理応答呼が、呼制御装置1に転送されてくる場合を想定する。
この場合も、通常呼が直接接続される場合及び装置内代理応答の場合と同様に、通話者が端末Aから端末Bに発呼操作を行うことにより、INVITEメッセージが、中継装置経由で(SQ300)、呼制御装置1に送られる(SQ302)。
呼制御装置1は、INVITEメッセージを受信すると、管理装置に接続先アドレス要求を行う(SQ304)。そして、管理装置は、通常呼が直接接続される場合と同様に、接続先アドレス要求と同時に送られてくるヘッダ情報に含まれる、INVITEメッセージのリクエストの宛先(URI、発信番号)を解析して、代理応答呼であるか否かを判断し、通常呼であると判断としたときには、呼制御装置1に対して、接続先アドレスである端末Bのアドレスを含めた通常呼通知を行う(S206)。呼制御装置1は、それに基づき、中継装置経由で(SQ308)、端末Bに対してINVITEメッセージを送信する(SQ310)。
ここで、端末Bは、呼出し中であると仮定されているため(端末Bが他の端末から呼出されているシーケンスは図示せず)、送信されてきたINVITEメッセージに対して、端末Bは、中継装置経由で(SQ312)、呼制御装置1に、180 Ringingメッセージ(呼出し中)を送り(SQ314)、呼制御装置1は、発信端末である端末Aに、中継装置経由で(SQ316)、180 Ringingメッセージを送る(SQ318)。
一方、操作者が端末Cの代理応答ボタンをプッシュして発信するなどの操作により、端末Cから、端末Aから発信された呼に対する代理応答に係る呼のINVITEメッセージが、中継装置経由で(SQ320)、呼制御装置2に対して発信される(SQ322)。呼制御装置2は、それを受けて管理装置に対して接続先アドレス要求を送信する(SQ324)。管理装置は、接続先アドレス要求に送られてくるINVITEメッセージのヘッダのTo−tagより、INVITEメッセージのリクエストの宛先(URI、発信番号)を読取る(この例では、端末B)。そして、そのINVITEメッセージが通常呼であるか、代理応答呼であるか否かを判断し、代理応答呼であると判定する。そして、管理装置で、呼管理テーブル224を参照し、被代理応答呼(端末Aから端末Bへの呼(SQ300、SQ302、SQ308、SQ310))が呼制御装置1に係る呼、代理応答呼(端末Cから呼制御装置1への呼(SQ320、SQ322))が呼制御装置2に係る呼であることを読取る。ここで、管理装置は、負荷テーブル225を参照し、呼制御装置1と呼制御装置2のいずれかから、負荷の少ない方を、集約呼制御装置とするかを選択する。ここでは、呼制御装置1の負荷が少なく、呼制御装置1が選択されるものとする。その判定結果に従って、管理装置は、集約呼制御装置となった呼制御装置1に対して、装置間代理応答通知を行う(SQ326)。装置間代理応答通知には、パラメタとして被代理応答呼と代理応答呼の呼IDを含むものとする。一方、被集約呼制御装置となった呼制御装置2には、転送通知を行う(SQ380)。
次に、呼制御装置1は、カレント呼テーブル213を参照し、被代理応答呼が呼出し中であるときには、その呼出されている端末(着信端末)である端末Bに対して、中継装置経由で(SQ330)、CANCEL(セッション確立のキャンセル)メッセージを送信する(SQ332)。端末Bは、それを受けて、中継装置経由で(SQ334)、200 OKメッセージを、呼接続装置1に送り(SQ336)、続いて、中継装置経由で(SQ338)、端末Bに対して、487 Request Terminated(リクエスト終了)メッセージを送信する(SQ340)。呼制御装置1は、これを受けて、中継装置経由で(SQ342)、端末BにACKメッセージを返す。これらのSQ330からSQ344までのシーケンスが着信端末切断処理に係るシーケンスである。
次に、呼制御装置1は、管理装置から装置間代理応答通知を受けて、パラメタである被代理応答呼と代理応答呼を、代理応答テーブル214にセットする。一方、呼制御装置2は、管理装置から転送通知を受けて、端末装置Cから呼制御装置2に送られてきたINVITEメッセージ(SQ318、SQ320)を、呼制御装置1に転送するために、中継装置に対して、302 Moved Temporarilyメッセージを送る(SQ382)。これを受けて、中継装置は、呼制御装置2に、ACKメッセージを返し(SQ384)、呼制御装置1に対して、INVITEメッセージ(SQ386)を送る。このINVITEメッセージ(SQ386)は、端末CからのINVITEメッセージ(SQ318)を、呼制御装置2に振り分けていたのを(SQ320)、再度、呼制御装置に振り分けるという意義を有する。
呼制御装置1では、受取ったINVITEメッセージ(SQ386)が、代理応答テーブルの代理応答呼のフィールドに格納されているため、それが代理応答呼に係るINVITEメッセージであることを知る。
そして、呼制御装置1は、端末AからのINVITEメッセージ(被代理応答呼)(SQ300、SQ302)に応答するために、中継装置経由で(SQ350)、端末Aに200 OKメッセージを送る(SQ352)。また、端末CからのINVITEメッセージ(代理応答呼)(SQ318、SQ320)に応答するために、中継装置経由で(SQ354)、端末Cに200 OKメッセージを送る(SQ356)。そして、端末Aは、中継装置経由で(SQ358)、呼制御装置1にACKメッセージを返し(SQ360)、端末Cは、中継装置経由で(SQ362)、呼制御装置1にACKメッセージを返す(SQ364)。
これによって、セッションが確立して、RTP(Real-time Transport Protocol)による通話が開始される(SQ370)。
なお、本図の例では、被代理応答呼を制御する呼制御装置1が集約制御装置として選択され、代理応答呼を制御する呼制御装置2が被集約制御装置として選択され、被代理応答呼が、集約制御装置である呼制御装置1に転送される場合について説明したが、逆に、図示しなかったが、代理応答呼を制御する呼制御装置2が集約制御装置として選択され、被代理応答呼を制御する呼制御装置1が被集約制御装置として選択される場合もあり得る。その場合には、被代理応答呼が、集約制御装置である呼制御装置2に転送されることに留意する。
次に、図10ないし図15Bを用いて呼制御システムの各部の処理の詳細について説明する。図10は、呼制御装置の処理の概要を示すフローチャートである。図11は、着信端末切断処理を示すフローチャートである。図12は、代理応答制御処理を示すフローチャートである。図13は、装置間代理応答通知を受けたときの処理を示すフローチャートである。図14は、転送通知を受けたときの処理を示すフローチャートである。図15A、図15Bは、管理装置の接続先アドレス要求受信時の処理を示すフローチャートである。
呼制御装置102は、INVITEメッセージ受信時には、呼制御プログラム211と代理応答制御プログラム212を実行することにより、図10のフローチャートに示されるように動作する。ここで、SIPの動作や一般的な呼制御に関する動作は、呼制御プログラム211が実行し、S17、S19、S20、S21などの本システムにおける特有の処理は、代理応答制御プログラム212が実施する。
呼制御装置102は、INVITEメッセージを受信すると(S10)、当該メッセージに含まれる呼IDが代理応答テーブル214の代理応答呼、又は、被代理応答呼のフィールドに含まれるものがあるかを検索する(S11)。この検索S11において、メッセージに含まれる呼IDが、代理応答テーブル214の中になかったとき場合には、当該INVITEメッセージは、通常の呼における呼制御信号と判定され、代理応答テーブル214の代理応答呼、又は、被代理応答呼にあるときには、当該INVITEメッセージは、その呼制御装置102で扱う代理応答呼、又は、被代理応答呼と判定される。
先ず、検索S11において、代理応答テーブル214に、INVITEメッセージの呼IDが含まれなかったときには(S12:NO)、INVITEメッセージに含まれる呼情報(To−tag、From−tag、Call−ID、及び、その他の情報)を含んだ接続先アドレス要求を管理装置103に送信する(S14)。管理装置103は、その要求に対して呼制御装置102が次の処理に必要な情報をパラメタとして含んだ各種通知を返すので、呼制御装置102は、その通知を受信する(S15)。管理装置103が接続先アドレス要求を受けたときの処理については、後述する。
ここで、管理装置103が呼制御装置102に送信する通知の種類には、通常呼通知、転送通知、装置間代理応答通知、装置内代理応答通知がある。
INVITEメッセージに含まれる呼情報により、管理装置103がその呼が通常呼であると判定したときには、通常呼通知が返される。通常呼通知を受信した場合には、呼制御装置102は、パラメタとして着信端末アドレスを受け取り、そのアドレス宛にINVITEメッセージを送信する(S18、図7の呼制御装置1→端末B(SQ108、SQ110))。
次に、管理装置103が、装置内代理応答通知を返信するのは、呼管理テーブルを224を参照し、当該呼が、代理応答呼であり、それに対応する被代理応答呼も同一の呼制御装置102で制御されていると判定したときである。
このときには、管理装置103は、対応する被代理応答呼の呼IDを、呼制御装置102に送信する。呼制御装置102は、呼出し中の端末を切断するために、着信端末切断処理を実施し(S17、図7のSQ230〜SQ244、詳細は、図11により後述)、その後、代理応答呼と被代理応答呼に対応するために、代理応答制御を行う(S19、図7のSQ250〜SQ264、詳細は、図12により後述)。
次に、管理装置103が、装置間代理応答通知を返信するのは、呼管理テーブルを224を参照し、当該呼が、代理応答呼又は被代理応答呼であり、それぞれそれに対応する被代理応答呼又は代理応答呼が、それぞれ別の呼制御装置102で制御されていると判定し、かつ、その呼制御装置102を集約制御装置として選択したとき(図9では、呼制御装置1が集約制御装置として選択されている)である。このときには、管理装置103は、当該呼に対応する被代理応答呼又は代理応答呼の呼IDをパラメタとして返すものとする。
呼制御装置102は、呼出し中の端末を切断するために、着信端末切断処理を実施し(S17、図9のSQ330〜SQ344)、その後、装置内代理応答通知受信時の処理を行う(S20、詳細は、図13により後述)。
次に、管理装置103が、転送通知を返信するのは、呼管理テーブルを224を参照し、当該呼が、代理応答呼又は被代理応答呼であり、それぞれそれに対応する被代理応答呼又は代理応答呼が、それぞれ別の呼制御装置102で制御されていると判定し、かつ、その呼制御装置102を被集約制御装置として選択したとき(すなわち、集約制御装置として選択されなかったとき、図9では、呼制御装置2が被集約制御装置)である。このとき、呼出し中の端末を切断するために、着信端末切断処理を実施し(S17)、その後、転送通知受信時の処理を行う(S21、詳細は、図14により後述)。
一方、検索S11において、代理応答テーブル214に、INVITEメッセージ(図9のINVITEメッセージ(SQ386))の呼IDが含まれていたときには(S12:YES)、該当する代理応答呼と被代理応答呼に対して、代理応答制御を行う(S13、図9のSQ350〜SQ364)。
この状況が発生するのは、管理装置103が装置間代理応答通知を、当該呼制御装置に返信した場合で、その受信した呼制御装置が、集約制御装置となる場合である。このときには、呼制御装置は、自分が接続した代理応答呼又は被代理応答呼にそれぞれ対応する被代理応答呼又は代理応答呼に係るINVITEメッセージを、被集約制御装置から転送処理により受取り、代理応答呼と被代理応答呼をペアとして制御することが可能となり、これにより代理応答の制御による通話が実現する。
次に、図11を用いて着信端末切断処理(S17)について詳細に説明する。
呼制御装置102は、カレント呼テーブル213を参照し、現在呼出し中の端末があるか否かを判断し、現在呼出し中の端末がないときには(S101:NO)、処理を終了する。
呼制御装置102は、カレント呼テーブル213を参照し、現在呼出し中の端末があるか否かを判断し、現在呼出し中の端末がないときには(S101:NO)、処理を終了する。
現在呼出し中の端末があるときには(S101:YES)、被代理応答呼による呼制御装置と着信端末の間の接続処理を終了するために、最初に着信端末(図8、図9の端末B)にCANCELメッセージを送信する(S102、図8のSQ230、SQ232、図9のSQ330、SQ332)。そして、CANCELメッセージを受信した着信端末が送信する200 OKメッセージを受信し(S103、図8のSQ234、SQ236、図9のSQ334、SQ336)、さらに着信端末からの487 Request Terminatedメッセージを受信する(S104、図8のSQ238、SQ240、図9のSQ338、SQ340)。前記487 Request Terminatedメッセージは、当該被代理応答呼のINVITEメッセージに対する応答メッセージであって、着信端末への接続処理が中途終了したことを意味する。最後に着信端末にACKメッセージを送信する(S105、図8のSQ242、SQ244、図9のSQ342、SQ344)。
次に、図12を用いて代理応答制御処理(S19)について詳細に説明する。
呼制御装置102の代理応答制御プログラム212は、発信端末(図9の端末A)に被代理応答呼におけるINVITEメッセージ(図9のSQ300、SQ302)に対する応答メッセージとして200 OKメッセージ(図9のSQ350、SQ352)を送信し、代理応答端末(図9の端末C)に代理応答におけるINVITEメッセージ(図9のSQ318、SQ320)に対する応答メッセージとして200 OKを送信する(S201、図9のSQ354、SQ356)。当該処理により発信端末と代理応答端末は互いの情報を交換することが可能になる。次に、200OKメッセージを受信した発信端末と代理応答端末からのACKメッセージを受信する(S202、図9のSQ358、SQ360、図9のSQ362、SQ364)。
次に、図13を用いて装置間代理通知受信時の処理(S20)について説明する。装置間代理通知受信時(すなわち、この呼制御装置が集約制御装置として選択されたとき(図9の呼制御装置1))には、管理装置103よりわたされる代理応答呼又は被代理応答呼と、それぞれ対応する被代理応答呼又は代理応答呼の呼IDをセットとして、代理応答テーブル214に追加する(S301)。
次に、図14を用いて転送通知受信時の処理(S21)について説明する。転送通知受信時受信時(すなわち、この呼制御装置が被集約制御装置として選択されたとき(図9の呼制御装置2))には、管理装置103より転送先呼制御装置(図9の呼制御装置1)のアドレスを受け取る。呼制御装置102は、受取ったアドレスがContactヘッダに記載された302 Moved Tmeporarilyメッセージを生成し、中継装置104に送信する(S401)。呼制御装置102からの転送メッセージを受信した中継装置104は、被集約呼制御装置に振り分けていた代理応答呼又は被代理応答呼を、呼制御装置に再振り分けする。以降、当該呼の制御の制御は、集約呼制御装置が実施することになり、被集約制御装置として選択された呼制御装置では、当該呼の制御は実施しない。
次に、図15A及び図15Bを用いて管理装置が呼制御装置から接続先アドレス要求を受けたときの処理について説明する。
管理装置103のアドレス解析プログラム221は、呼制御装置からの接続先アドレス要求を受信すると(S501)、受取ったINVITEメッセージのヘッダのTo−Tagに記載されるURIを解析する(S502)。ここでの解析とは、そのURIにサービス利用情報が含まれているか、どの端末宛の呼であるのかを特定する作業を意味する。このURI解析S502により、代理応答特有の発信番号又はURIであるかを判断する。これは代理応答要求における発信操作として代理応答専用のプレフィックスを追加する場合などを想定したものである。
代理応答呼でないと判断された場合(S503:NO)、通常呼通知を行う(S504)。このときには、着信する端末のアドレスを接続先アドレス要求を出してきた呼制御装置102に通知する。最後に、送られてきた接続先アドレス要求の情報に基づき、呼管理テーブル224にエントリを追加する(S505)。
代理応答呼であると判断された場合は(S503:YES)、次のS506以降(図15B)、代理応答解析プログラム222によるさらなる処理が実施される。代理応答呼であると判断された場合には、どの呼に対する代理応答であるかを特定するために、URIの解析結果から得られる着信端末のURI着の呼データがヒットするか、呼出中であり代理応答可能な呼状態となっているかなどの条件をもとに、呼管理テーブル224から、その代理応答呼に対応する被代理応答呼を検索する(S506)。
検索S506において、被代理応答呼が存在しなかった場合(S507:NO)、代理応答のための接続要求に対して、代理応答の対象となる呼が存在しない場合であって、代理応答操作をしたユーザーの操作ミスなどが考えられる。呼制御装置に接続先がないことをエラー通知して(S508)、切断処理を促す。
検索S506において、被代理応答呼が存在した場合(S507:YES)、代理応答制御装置と被代理応答呼制御装置のアドレスを比較し(S508)、一致している場合は(S510:YES)、装置内代理応答と判断し、一致していない場合は(S510:NO)、装置間代理応答と判断する。
アドレスが一致した場合、接続先アドレス要求を送信してきた呼制御装置に被代理応答呼の呼IDを含む装置内代理応答通知を実施し(S514)、その後、送られてきた接続先アドレス要求の情報に基づき、呼管理テーブル224にエントリを追加する(S505)。
アドレスが一致しない場合、代理応答呼制御装置と被代理応答呼制御装置のいずれかを集約呼制御装置として選択する(S511)。このとき、負荷テーブル225を参照し、その時点での負荷量の小さい呼制御装置を選択することにより、よりリアルタイムな負荷分散が可能となる。当該選択は、呼制御システムにおいて全ての呼制御装置の負荷量を把握している装置ならどの装置が実施してもよい。
集約呼制御装置には、送られて来た呼と対となる代理応答呼又は被代理応答呼をパラメタとして、装置間代理応答を通知する(S512)。
被集約呼制御装置には、転送先呼制御装置(集約呼制御装置)のアドレスをパラメタとして、転送通知を行う(S513)。最後に、送られてきた接続先アドレス要求の情報に基づき、呼管理テーブル224にエントリを追加する(S515)。
なお、本実施形態では、装置間代理応答の場合に、管理装置103が、負荷テーブルを参照し、負荷の小さい呼制御装置102を接続するロジックを説明したが、管理装置103が、中継装置104に対して、集約呼制御装置の選択リクエストを出し、中継装置104が、管理装置103に対して、集約呼制御装置のアドレスを通知するようにしてもよい。
上記のように、本実施形態によれば、呼制御装置がN分散化された呼制御システムにおいて、代理応答呼を制御する呼制御装置と被代理応答呼を制御する装置が異なっている場合でも、管理装置及び中継装置と連携することにより、最終的に単一の呼制御装置だけを中継した代理応答を実現することができる。中継する呼制御装置数が必然的に一つとなることから複数の呼制御装置を中継する可能性のある呼制御システムと比較すると、呼制御装置障害による呼切断リスクの低減、通話開始後の保留機能や転送機能利用におけるシーケンスの簡素化が可能になる。
また、システムが代理応答の処理をするときに、上記の呼集約処理にかかる呼制御装置(集約呼制御装置)の選択において、実時間の負荷量を比較して負荷の少ない呼制御装置を選択することによって、より実時間の負荷状況に応じた負荷分散が可能になる。
10…端末、50…ネットワーク、101…呼制御システム、102…呼制御装置、103…管理装置と、104…中継装置。
Claims (10)
- 端末から一つ以上の呼制御装置を介して、代理応答を実現する呼制御システムであって、
前記端末から呼接続を受信し、経路制御をする呼制御装置と、
前記端末から前記呼制御装置の呼接続情報を保持し、前記呼制御装置からの接続先アドレス要求に対して、接続先装置のアドレスを返す管理装置と、
前記端末と前記呼制御装置との間に介在し、前記端末から前記呼制御装置の呼接続を中継する中継装置とを備え、
前記管理装置は、前記呼接続装置から接続先アドレス要求を受けたときに、発信端末から呼の着信を受ける第一の呼制御装置と、前記発信端末からの呼の代理応答呼を受ける第二の呼制御装置が別の呼制御装置である場合に、前記第一の呼制御装置と前記第二の呼制御装置のいずれかを集約制御装置として選択して、接続先アドレス要求を送信した呼制御装置が集約制御装置であるときには、前記呼制御装置に装置間代理応答通知し、接続先アドレス要求を送信した呼制御装置が集約制御装置でないときには、前記呼制御装置に転送アドレスを指定した転送通知し、
前記転送通知を受けた呼制御装置は、前記中継装置に、前記発信端末からの呼又は前記発信端末からの呼の代理応答呼のいずれかを、前記転送アドレスの呼制御装置に転送させる転送メッセージを送信し、
前記中継装置は、前記発信端末からの呼又は前記発信端末からの呼の代理応答呼のいずれかを、前記転送アドレスの呼制御装置に転送し、
前記装置間代理応答通知を受けた呼制御装置は、前記中継装置から前記発信端末からの呼又は前記発信端末からの呼の代理応答呼の接続を受信し、前記発信端末と前記代理応答呼を発信した端末を接続する代理応答制御をすることを特徴とする呼制御システム。 - 前記管理装置は、各々の呼接続装置の負荷を保持する負荷テーブルを有し、前記負荷テーブルの各々の呼接続装置の負荷に基づいて、前記第一の呼制御装置と前記第二の呼制御装置のいずれかを、集約制御装置として選択することを特徴とする請求項1記載の呼制御システム。
- 通信プロトコルが、SIP(Session Initiation Protocol)であり、前記呼制御装置から前記中継装置に送信する転送メッセージは、302 Moved Tmeporarilyメッセージであることを特徴とする請求項1記載の呼制御システム。
- 前記呼接続装置は、発信端末からの呼に関する情報と、その発信端末からの呼の代理応答呼に関する情報をペアとして記憶する代理応答テーブルを保持することを特徴とする請求項1記載の呼制御システム。
- 前記中継装置は、呼接続装置の各々の負荷を計測し、
前記管理装置は、前記第一の呼制御装置と前記第二の呼制御装置のいずれかを、集約制御装置として選択するときに、前記中継装置に、集約制御選択の選択リクエストを送信し、前記中継装置は、前記管理装置に対して、前記集約呼制御装置のアドレスを通知することを特徴する請求項1記載の呼制御システム。 - 端末から呼接続を受信し、経路制御をする呼制御装置と、前記端末から前記呼制御装置の呼接続情報を保持し、前記呼制御装置からの接続先アドレス要求に対して、接続先装置のアドレスを返す管理装置と、前記端末と前記呼制御装置との間に介在し、前記端末から前記呼制御装置の呼接続を中継する中継装置と、を有する呼制御システムにおける、前記端末から一つ以上の前記呼制御装置を介して、代理応答を実現する呼制御方法であって、
前記管理装置は、前記呼接続装置から接続先アドレス要求を受けとときに、発信端末から呼の着信を受ける第一の呼制御装置と、前記発信端末からの呼の代理応答呼を受ける第二の呼制御装置が別の呼制御装置である場合に、前記第一の呼制御装置と前記第二の呼制御装置のいずれかを、集約制御装置として選択するステップと、
接続先アドレス要求を送信した呼制御装置が集約制御装置であるときに、前記呼制御装置に、装置間代理応答通知するステップと、
接続先アドレス要求を送信した呼制御装置が集約制御装置でないときには、前記呼制御装置に、転送アドレスを指定した転送通知するステップと、
前記転送通知を受けた呼制御装置は、前記中継装置に、前記発信端末からの呼又は前記発信端末からの呼の代理応答呼のいずれかを、前記転送アドレスの呼制御装置に転送させる転送メッセージを送信するステップと、
前記中継装置は、前記発信端末からの呼又は前記発信端末からの呼の代理応答呼のいずれかを、前記転送アドレスの呼制御装置に転送するステップと、
前記装置間代理応答通知を受けた呼制御装置は、前記中継装置から前記発信端末からの呼又は前記発信端末からの呼の代理応答呼の接続を受信し、前記発信端末と前記代理応答呼を発信した端末を接続する代理応答制御をするステップと、
を有することを特徴とする呼制御方法。 - 前記管理装置は、各々の呼接続装置の負荷を保持する負荷テーブルを有し、前記第一の呼制御装置と前記第二の呼制御装置のいずれかを、集約制御装置として選択するステップにおいて、前記負荷テーブルの各々の呼接続装置の負荷に基づいて、前記第一の呼制御装置と前記第二の呼制御装置のいずれかを、集約制御装置として選択することを特徴とする請求項6記載の呼制御方法。
- 通信プロトコルが、SIP(Session Initiation Protocol)であり、前記呼制御装置から前記中継装置に送信する転送メッセージは、302 Moved Tmeporarilyメッセージであることを特徴とする請求項6記載の呼制御方法。
- 前記呼接続装置は、発信端末からの呼に関する情報と、その発信端末からの呼の代理応答呼に関する情報をペアとして記憶する代理応答テーブルを保持することを特徴とする請求項6記載の呼制御方法。
- さらに、前記中継装置は、呼接続装置の各々の負荷を計測するステップと、
前記管理装置は、前記第一の呼制御装置と前記第二の呼制御装置のいずれかを、集約制御装置として選択するステップにおいて、前記中継装置に、集約制御選択の選択リクエストを送信し、前記中継装置は、前記管理装置に対して、前記集約呼制御装置のアドレスを通知することを特徴する請求項6記載の呼制御方法。
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