JP2016218968A - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報処理装置の設定手段は、文書に関連して行われる一連の処理を設定し、実行手段は、前記設定された一連の処理を実行し、記憶手段は、前記文書と、前記実行手段により実行される、前記文書に関連する一連の処理の状況を表す情報とを対応づけて記憶し、制御手段は、前記文書の表示指示を受け付けた場合に、前記一連の処理の状況を表す情報が、視認可能な画像情報として重畳された前記文書を表示するよう制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、文書の内容を表示する操作と、文書に関連付けられた一連の処理の状況を表す属性情報を表示する操作とを別々に行う場合と比較して、文書の内容と一連の処理の状況の両方を少ない手数で確認することができるようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることを言い、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、すべての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
「文書に関連して行われる一連の処理」(ワークフロー、ジョブ、アクションとも言われる)として、例えば、その文書の承認処理(レビューとも言われており、設定された目標を達成するための検討対象の適切性、妥当性、及び有効性を判定するために行われる活動)等がある。「ワークフローの状態」として、例えば、前述の文書のレビューでは、どこまで閲覧されたか、閲覧の結果がどうであったか等がある。
なお、文書とは、主にテキストデータ、場合によっては図形、画像、動画、音声等の電子データ(ファイルとも言われる)、又はこれらの組み合わせであり、記憶、編集及び検索等の対象となり、システム又は利用者間で個別の単位として交換できるものを言い、これらに類似するものを含む。具体的には、文書作成プログラムによって作成された文書、Webページ等を含めてもよい。
アノテーション差分判定モジュール160は、ジョブ管理モジュール110、テンプレートアノテーション管理モジュール120、アノテーション管理モジュール130、ジョブ処理モジュール150、アノテーション加工モジュール170と接続されている。アノテーション差分判定モジュール160は、既に文書に対応づけられている画像情報における処理の状況と、現在におけるその処理の状況を比較して、異なっていれば、現在におけるその処理の状況をアノテーション加工モジュール170に作成させるように制御する。具体的には、アノテーション差分判定モジュール160は、ジョブ管理モジュール110とアノテーション管理モジュール130の属性情報を参照し、対象アノテーションとジョブの状態間の差分の有無を判定する。
アノテーション加工モジュール170は、テンプレートアノテーション管理モジュール120、アノテーション管理モジュール130、ジョブ処理モジュール150、アノテーション差分判定モジュール160、文書加工モジュール180と接続されている。アノテーション加工モジュール170は、文書と、ジョブ処理モジュール150により実行される、その文書に関連する一連の処理の状況を表す情報とを対応づけて記憶させる。具体的には、アノテーション加工モジュール170は、テンプレートアノテーション管理モジュール120、アノテーション管理モジュール130を基にアノテーションを加工(作成を含む)する。また、ここでの情報として、画像によって構成される画像情報としてもよい。そして、文書と、一連の処理の状況を表す画像情報とを対応付けて記憶させてもよい。
また、アノテーション加工モジュール170は、文書に重畳して表示する画像情報の形態を、一連の処理の進捗に応じて変更させるよう制御するようにしてもよい。ここで形態には、大きさ、形状、模様、色彩、塗りつぶしの度合い、点滅(点滅における変更対象は、点滅を行うか否か、点滅を行っている期間、点滅の間隔等がある)、貼り付け位置、若しくは、これらの組み合わせ、又は、これらが動的に変化するもの(例えば、フラッシュ、アニメーション等)であってもよい。
具体的には、文書加工モジュール180は、文書に対して加工対象のアノテーションの追加(貼り付け)、差し替え、削除等の処理を行う。そして、文書加工モジュール180は、文書を文書管理モジュール140、その文書に対応づけられたアノテーションをアノテーション管理モジュール130に記憶させる。もちろんのことながら、アノテーションを付加した文書を文書管理モジュール140に記憶させるようにしてもよい。
そして、アノテーションを生成するタイミング、又は、文書にアノテーションを付加するタイミングは、一連の処理の各々が完了した時点、又は、ユーザーによる文書に対する表示指示があった時点としてもよい。
また、文書と画像情報の重畳を、ユーザーからの文書の表示の指示に応じて行うようにしてもよい。
また、文書と画像情報の重畳は、ユーザーの文書の表示の指示に応じて、一連の処理の状況を示す情報から対応するアノテーションを生成して、その文書にそのアノテーションを重畳することにより行うようにしてもよい。
また、文書加工モジュール180は、画像情報が重畳される位置を、一連の処理の進捗に応じて変更させるよう制御するようにしてもよい。
また、文書加工モジュール180は、一連の処理がすべて完了した後は、画像情報を文書に重畳させて表示しないよう制御するようにしてもよい。
また、文書加工モジュール180は、一連の処理が文書の承認処理である場合は、一連の処理の実行ユーザーにより文書が承認されなかった場合は、その旨を示す画像情報をその文書に重畳して表示するように制御してもよい。
また、文書加工モジュール180は、ユーザーの操作によって対応づけられているアノテーションと、アノテーション加工モジュール170によって作成されたアノテーションとを区別して表示するようにしてもよい。
1)ジョブの属性情報を記録する。このジョブの属性情報として、例えば、ジョブID、名前、対象文書、関連アノテーションID、テンプレートアノテーションID、ジョブ開始日時、ジョブ終了日時、進捗率、実行ステータス等がある(図17を用いて後述する)。
2)ジョブ起動時のアノテーション貼り付けで使用するテンプレート情報を記録する。このテンプレート情報として、例えば、ジョブ識別ID、名前、テンプレートアノテーションID等がある(図12を用いて後述する)。
1)テンプレートアノテーションの属性情報を記録する。このテンプレートアノテーションの属性情報として、例えば、テンプレートアノテーションID、名前、関連ジョブ識別ID、テキスト情報、サイズ[縦:横]、文書への貼り付けページ、文書の貼り付け座標[縦:横]、貼り付け後のページ移動の有無等がある(図13を用いて後述する)。
2)アノテーションの移動時に使用するジョブの進捗率とアノテーションの貼り付けページの関連情報を記録する。この関連情報として、例えば、テンプレートアノテーションID、ジョブの進捗率、文書への貼り付けページ等がある(図19を用いて後述する)。
文書管理モジュール140は、文書加工モジュール180と接続されている。文書管理モジュール140は、情報処理装置100に格納されている文書を記録する。
情報処理装置100、ユーザー端末210A、ユーザー端末210B、ユーザー端末210Cは、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。ユーザー端末210は、ユーザーによって操作され、以下の処理を行う。文書を情報処理装置100に登録する。また、情報処理装置100に格納されている文書にアノテーションを追加、編集等する。情報処理装置100に格納されている文書にジョブを追加、編集等する。情報処理装置100にテンプレートのアノテーションを追加、編集等する。情報処理装置100に格納されている文書を表示する。そして、文書表示時に、その文書に対応づけられているジョブが処理途中である場合は、その処理状況が、文書に貼り付けられているアノテーションに表示されている。ここでの処理状況は、いわゆる進捗状況(ステータスを含む)であり、具体的には、そのジョブが実行中であること、そのジョブが停止中であること、そのジョブの進捗度等を表示する。
つまり、文書にアノテーションを貼り付けることができ、かつ特定の操作をジョブとして設定することができる。例えば、ジョブ設定を行うことによって、自動的にメール通知や属性変更、権限変更を実行することができる。また、アノテーションとジョブを関連付けることで、アノテーションを文書に貼り付けることによって、その文書にジョブを設定して、実行することもできる。
そして、情報処理装置100によって、文書に設定されているジョブの状態により、自動的にアノテーションを生成し、文書にアノテーションを貼り付ける。
アノテーションに関連付けされているジョブの状態が変更された場合に、文書に貼り付けられているアノテーションの形態を変化させる。
また、ジョブが完了した場合、アノテーションを変更又は削除する。
ステップS302では、ジョブ処理モジュール150は、ジョブの実行ステータスを変更する。具体的には、ジョブの起動に伴い、ジョブの実行ステータスを起動中に変更する。
ステップS304では、アノテーション差分判定モジュール160は、ジョブの属性情報で関連アノテーションIDが既に存在するか否かを判断し、存在する場合(既に対象としている文書に同じアノテーションが貼り付けられている場合)はステップS306へ進み、それ以外の場合はステップS308へ進む。具体的には、ジョブの属性情報の一つである関連アノテーションIDを参照し、関連するアノテーションの有無を確認する。関連するアノテーションがある場合(ステップS304でYES)、ステップS306で、既に関連するアノテーションが貼られている旨のメッセージを出力し、処理を終了する(ステップS399)。関連するアノテーションがない場合(ステップS304でNO)、ステップS308で、ジョブの種類からテンプレートアノテーションを特定する。
ステップS306では、文書加工モジュール180は、既に関連するアノテーションが貼られている旨のメッセージを出力する。
ステップS314では、文書加工モジュール180は、ステップS312でアノテーションを貼り付けた文書を文書管理モジュール140に格納する。
ステップS316では、アノテーション加工モジュール170は、ジョブの属性情報に文書に貼り付けたアノテーションのIDを登録する。具体的には、ジョブの属性情報の1つである関連アノテーションIDに、ステップS312で貼り付けたアノテーションのIDを登録する。
ステップS602では、ジョブ処理モジュール150は、ジョブの実行ステータスの変更が必要か否かを判断し、必要である場合はステップS604へ進み、それ以外の場合はステップS606へ進む。変更が必要である場合(ステップS602でYES)、ステップS604で、ジョブの実行ステータスを変更する。
ステップS604では、ジョブ処理モジュール150は、ジョブの属性情報の1つである実行ステータスを変更する。
ステップS606では、ジョブ処理モジュール150は、ジョブの属性情報の1つである進捗率の変更が必要か否かを判断し、必要である場合はステップS608へ進み、それ以外の場合はステップS610へ進む。変更が必要である場合(ステップS606でYES)、ステップS608で、ジョブの進捗率を変更する。
ステップS608では、ジョブ処理モジュール150は、ジョブの進捗率を変更する。
ステップS612では、アノテーション差分判定モジュール160は、ジョブの属性情報の1つである関連アノテーションIDからアノテーションを特定する。
ステップS614では、アノテーション加工モジュール170は、ジョブの属性情報、実行ステータス及び進捗率の変更の有無と、貼り付けられているアノテーションとの差分を判定し、差分がある場合はアノテーションを加工する。アノテーションの加工に関する詳細については、図7、8の例に示す「アノテーションを加工する処理フロー」のフローチャートで説明する。
ステップS616では、文書加工モジュール180は、ステップS614でのアノテーションの加工が反映された文書を文書管理モジュール140に格納する。
ステップS702では、アノテーションの属性情報の1つである対象ドキュメントIDから文書を特定する。ここで対象ドキュメントIDは、アノテーションの貼り付け対象となるドキュメントのIDである。特定された文書には、そのアノテーションを示す電子付箋が貼り付けられている。
ステップS704では、ジョブの属性情報(実行ステータス、進捗率、開始日時、終了日時、進捗率等)を取得する。
ステップS706では、ジョブの進捗率が変更されているか否かを判断し、変更されている場合はステップS708へ進み、それ以外の場合はステップS718へ進む。ジョブの進捗率が変更されている場合(ステップS706でYES)、ステップS708で、ジョブの進捗率の変更分だけアノテーションを塗りつぶす割合を変更する。
ステップS708では、ジョブの進捗率の変更分だけアノテーションを塗りつぶす割合を変更する。
ステップS712では、ジョブの進捗率とアノテーションの貼り付けページの関連情報から貼り替えるページを特定する。
ステップS714では、文書に貼り付けられているアノテーションを、ステップS712で特定した貼り替え先のページに移動する。
ステップS716では、アノテーションの属性情報の1つである文書への貼り付けページを更新する。
ステップS718では、ジョブの実行ステータスが変更されているか否かを判断し、変更されている場合はステップS720へ進み、それ以外の場合はステップS728へ進む。変更されている場合(ステップS718でYES)、ステップS720で、変更後のジョブの実行ステータスは起動中又は一時停止であるか確認する。
ステップS722では、アノテーションを一定の割合で縮小し、全体に斜線を入れる。
ステップS724では、アノテーションを一定の割合で拡大し、全体に入れられている斜線を除去する。
ステップS726では、文書に貼り付けられているアノテーションを貼り替える。
ステップS732では、進捗状況が予定よりも20%以上遅れているか否かを判断し、20%以上遅れている場合はステップS738へ進み、それ以外の場合はステップS736へ進む。20%以上遅れである場合(ステップS732でYES)、ステップS738で、アノテーションの塗りつぶしている部分の色を赤色にする。20%未満の遅れである場合(ステップS732でNO)、ステップS736で、アノテーションの塗りつぶしている部分の色を黄色にする。なお、進捗状況の遅れ度合いとそれに対応する色は別途管理テーブル等で設定できるようにしてもよい。
ステップS734では、アノテーションの塗りつぶしている部分の色を緑色にする。
ステップS736では、アノテーションの塗りつぶしている部分の色を黄色にする。
ステップS738では、アノテーションの塗りつぶしている部分の色を赤色にする。
ステップS740では、文書に貼り付けられているアノテーションを貼り替える。
ステップS902では、ジョブ処理モジュール150は、ジョブの実行ステータスを終了に変更する。
ステップS904では、アノテーション差分判定モジュール160は、ジョブの属性情報の1つである関連アノテーションIDが登録されているか否かを判断し、登録されている場合はステップS906へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS999)。関連するアノテーションが登録されている場合(ステップS904でYES)、ステップS906で、関連アノテーションIDからアノテーションを特定する。関連するアノテーションが存在しない場合(ステップS904でNO)、処理を終了する(ステップS999)。
ステップS908では、アノテーション加工モジュール170は、アノテーションの属性情報の1つである対象ドキュメントID(アノテーションの貼り付け対象となるドキュメントのID)からアノテーションが貼り付けられている文書を特定する。
ステップS910では、文書加工モジュール180は、ステップS908で特定した文書からアノテーションを削除する。
ステップS912では、文書加工モジュール180は、ステップS910でアノテーションを削除した文書を文書管理モジュール140に格納する。
図10は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。承認が必要な文書1000に対して、承認依頼のジョブを起動すると、情報処理装置100は文書に関連付けられているアノテーションのうち、承認依頼のアノテーションがあるか確認する。文書1000には、3つのアノテーション(アノテーション1010A、アノテーション1020A、アノテーション1030A)が関連付けられている。3つのアノテーションは、文書編集者(文書1000を作成した担当者、閲覧者等を含む)によって関連付けが行われたものである。アノテーション1010A内には、「xxxx担当者に後ほど確認」と表示し、青色の背景としている。アノテーション1020A内には、「削除予定」と表示し、こげ茶色の背景としている。アノテーション1030A内には、「Xxxに誤りがあるため、xxx部門に要確認」と表示し、黄色の背景としている。これら3つのアノテーションは、承認依頼のアノテーションではないことが判明する。つまり、承認依頼のアノテーションは、文書1000に関連付けられていないので、ジョブの種類からテンプレートを特定し、アノテーションを自動的に生成し、文書1000に承認依頼のアノテーション1110を関連付ける(表示としては、図11の例に示すように、文書1000にアノテーション1110を貼り付ける)。
今回の例では、社内公報承認(ジョブ識別ID「2」)を選択したため、ジョブ・テンプレートアノテーション対応テーブル1200から、テンプレートアノテーションは「Anootation−35」を利用し、アノテーション1110を自動的に生成する。
テンプレートアノテーション属性情報テーブル1300内の情報を基に自動的にアノテーションを生成し、そのアノテーションを文書1000の文書への貼り付けページ欄1360で指定されたページ「1」、貼り付け座標[縦:横]欄1370で指定された座標「250:−50」に貼り付ける。
新規でアノテーションが自動的に生成されると、それを示す情報がアノテーション属性情報テーブル1400に追加される。また、手動で(文書編集者の操作によって)作成されたアノテーションについても、このアノテーション属性情報テーブル1400で管理される。
また、予定に対するジョブの進捗状況は、アノテーション1610内の進捗状況領域1615内の色(緑:順調、黄:注意が必要、赤:予定より大幅に遅延)により確認でき、進捗率はアノテーション1610の塗りつぶしの度合い(進捗状況領域1615の占有面積)で確認できる。ジョブが進むと(この例では、関連部門の承認が進むと)、進捗状況領域1615が右方向に大きくなり、アノテーション1610内に占める面積が増大する。
さらに、アノテーションの移動時に使用するジョブの進捗率とアノテーションの貼り付けページの関連情報の例は、図19の例に示す進捗率・貼り付けページ対応テーブル1900となる。進捗率・貼り付けページ対応テーブル1900は、テンプレートアノテーション管理モジュール120内に記憶されており、アノテーション加工モジュール170からアクセスされる。図19は、進捗率・貼り付けページ対応テーブル1900のデータ構造例を示す説明図である。進捗率・貼り付けページ対応テーブル1900は、アノテーション識別ID欄1910、進捗率欄1920、文書への貼り付けページ欄1930を有している。アノテーション識別ID欄1910は、アノテーション識別IDを記憶している。進捗率欄1920は、進捗率を記憶している。文書への貼り付けページ欄1930は、そのアノテーションに関連付けられているジョブが、その進捗率である場合に、そのアノテーションを貼り付けるべきページを記憶している。
つまり、テンプレートアノテーションと進捗率に関連するアノテーションの貼り付けページのデータが格納されている。1部門の承認が完了し、次の部門による承認となるたびに進捗率が変化するため、進捗率・貼り付けページ対応テーブル1900によって進捗率と貼り付けページを関連付けていることで、対応する部門のページへのアノテーションの移動が可能となる。
そして、式(1)の例に示すように、残日数/全体の日数から予定通りであった場合の進捗率を算出し、式(2)の例に示すように、現在の進捗率と比較する。
20%未満の差分で遅れていた場合、黄色に塗りつぶす。20%以上で遅れていた場合は、赤色に塗りつぶす。
また、ジョブ属性情報テーブル1700の進捗率欄1780の進捗率とテンプレートアノテーションID欄1750のテンプレートアノテーションIDを用いて、進捗率・貼り付けページ対応テーブル1900から現在のジョブの進捗率に対する貼り付け先ページを特定する。
アノテーション属性情報テーブル1400の貼り付けページ欄1460の貼り付けページと差分を算出し、差分が発生していた場合(差分が0以外の場合)はアノテーションを移動させる。
ジョブの期限に対して、ジョブの進捗状況に遅れが発生した場合、アノテーションの色を変化させる。図21の例では、アノテーション2110の左側部分を緑色(図20の例の状態ではアノテーション1610Bの左側は緑色)から黄色に変化させている。
そして、社内公報を担当する部門が承認完了を確認した場合、図23の例に示すように、ジョブが終了すると承認依頼のアノテーション2210を削除し、公開を示すアノテーション2310と承認部門を示すアノテーション2320を付加して公開する。なお、アノテーション2320内は、ジョブにおいて、承認を行った部門名を表示する。
なお、図24に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図24に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図24に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
また、前述の実施の形態で、閾値等として具体的な数値を示して説明したが、これらは例示であって、もちろんのことながら、他の数値を用いてもよい。
また、前述の実施の形態の説明では、アノテーションを生成するタイミング、又は、文書にアノテーションを付加するタイミングとして、主に、ジョブが完了した時点である例を示したが、文書に対してユーザーの表示指示があった時点としてもよい。その場合、文書とは別に、ジョブの進捗状況を表すアノテーションをアノテーション管理モジュール130に保存しておき、文書の表示の指示に応じて、その文書にそのアノテーションを重畳してもよい。また、ユーザーの表示の指示があった場合に、ジョブの進捗状況を示す属性情報から対応するアノテーションを生成して、その文書にそのアノテーションを重畳してもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を言う。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…ジョブ管理モジュール
120…テンプレートアノテーション管理モジュール
130…アノテーション管理モジュール
140…文書管理モジュール
150…ジョブ処理モジュール
160…アノテーション差分判定モジュール
170…アノテーション加工モジュール
180…文書加工モジュール
Claims (10)
- 文書に関連して行われる一連の処理を設定する設定手段と、
前記設定された一連の処理を実行する実行手段と、
前記文書と、前記実行手段により実行される、前記文書に関連する一連の処理の状況を表す情報とを対応づけて記憶する記憶手段と、
前記文書の表示指示を受け付けた場合に、前記一連の処理の状況を表す情報が、視認可能な画像情報として重畳された前記文書を表示するよう制御する制御手段と、
を有する情報処理装置。 - 前記画像情報はアノテーションであり、前記文書と前記画像情報の重畳は、前記文書に前記アノテーションを付加することにより行われる、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記アノテーションを生成するタイミング、又は、前記文書に前記アノテーションを付加するタイミングは、前記一連の処理の各々が完了した時点、又は、ユーザーの前記文書に対する表示指示があった時点である、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記記憶手段は、前記文書と、前記一連の処理の状況を表す画像情報とをさらに対応づけて記憶し、
前記制御手段は、前記文書と前記画像情報の重畳を、ユーザーからの前記文書の表示の指示に応じて行う、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、ユーザーの前記文書の表示の指示に応じて、前記一連の処理の状況を示す情報から対応するアノテーションを生成して、前記文書に前記アノテーションを重畳することにより行う、
請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記文書に重畳して表示する画像情報の形態を、前記一連の処理の進捗に応じて変更させるよう制御する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記画像情報が重畳される位置を、前記一連の処理の進捗に応じて変更させるよう制御する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記一連の処理がすべて完了した後は、前記画像情報を前記文書に重畳させて表示しないよう制御する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記一連の処理は、前記文書の承認処理であって、
前記制御手段は、前記一連の処理の実行ユーザーにより前記文書が承認されなかった場合は、その旨を示す画像情報を前記文書に重畳して表示するように制御する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
文書に関連して行われる一連の処理を設定する設定手段と、
前記設定された一連の処理を実行する実行手段と、
前記文書と、前記実行手段により実行される、前記文書に関連する一連の処理の状況を表す情報とを対応づけて記憶させる記憶手段と、
前記文書の表示指示を受け付けた場合に、前記一連の処理の状況を示す情報が、視認可能な画像情報として重畳された前記文書を表示するよう制御する制御手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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