JP2016217669A - 二重管式熱交換器及びヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒が流通する内管の外表面部が湯水から発生した気泡で酸化腐食するのを防止する腐食防止手段を設けた二重管式熱交換器及びこれを備えたヒートポンプ式給湯装置を提供すること、等である。
【解決手段】内管35と外管36とを備え、内管35を流れる第1熱媒体と、内管35と外管36との間を流れる第2熱媒体との間で熱交換を行う二重管式熱交換器10において、第2熱媒体の導出部30aと導出部30bの少なくとも一方に対応する部位の内管35の外表面部に腐食防止手段40としてのスリーブ40aを備えた。
【選択図】図3
【解決手段】内管35と外管36とを備え、内管35を流れる第1熱媒体と、内管35と外管36との間を流れる第2熱媒体との間で熱交換を行う二重管式熱交換器10において、第2熱媒体の導出部30aと導出部30bの少なくとも一方に対応する部位の内管35の外表面部に腐食防止手段40としてのスリーブ40aを備えた。
【選択図】図3
Description
本発明は二重管式熱交換器及びヒートポンプ式給湯装置に関し、特に冷媒が流通する内管の外表面部が湯水中の気泡中の酸素により腐食するのを防止する腐食防止手段を設けたものに関する。
従来から、ガス燃焼式熱源機、ヒートポンプ式熱源機、燃料電池発電装置等の熱源機で加熱した湯水を貯湯タンクに貯湯して所望の給湯先に給湯する貯湯給湯装置、前記熱源機で加熱した湯水を利用して暖房端末へ熱を供給する暖房装置、その他の種々の産業分野においては、高温の流体と低温の流体との間で熱交換させる為の種々の熱交換器が幅広く使用されている。
特に、内管とこの内管を収納した外管とを備え、内管内に高温の冷媒を流し、内管と外管との間の隙間に湯水を流し、冷媒と湯水とを対向流とし、冷媒と湯水との間で熱交換を行うように構成した二重管式熱交換器が実用化されている。この二重管式熱交換器は、熱交換性能に優れ且つ製作費の面で有利であるため広く採用されている。
例えば、特許文献1の二重管式熱交換器においては、内側に一次回路管、外側に二次回路管とを備え、一次回路管を流れる一次側流体と二次回路管を流れる二次側流体との間で熱交換を行うように構成され、二次回路管には、加熱された二次側流体を外部へ取り出す導出部に分岐接続部分が形成され、この分岐接続部分における渦流の発生を防止する為、分岐接続部分の二次回路管をその他の部分の二次回路管より大径化した構造が開示されている。上記の二次回路管の大径化により過流の発生を防止し、一次回路管に局所的な力が加わることによる物理的損傷を防止して二重管式熱交換器の耐久性の向上を図っている。
図4に示すように、二重管式熱交換器100では、導入部と導出部101において、袋状の湯水通路部103が形成され、その袋状の湯水通路部103には湯水及び気泡104が滞留しやすくなっている。
前記導入部と導出部における袋状の湯水通路部においては、湯水から発生する気泡が成長して滞留し、その気泡中の酸素により内管の外表面や外管の内表面の腐食が進行しやすくなっている。
特に、二重管式熱交換器を水平姿勢に配置する場合には、袋状の湯水通路部に気泡の滞留が著しくなる。しかも、この水平姿勢にした二重管式熱交換器の導出部が導入部よりも上方位置となるように配置する場合、導出部側の袋状の湯水通路部に気泡が一層滞留しやすくなり、内管内に高温の冷媒が流れるため、内管の温度も高くなる関係上、気泡中の酸素による内管の酸化腐食の進行が激しくなり、二重管式熱交換器の耐久性が低下するという問題がある。
特許文献1の二重管式熱交換器では、分岐接続部分における過流の発生を抑制できても、気泡の滞留は抑制できず、気泡による内管の酸化腐食は抑制できない。
本発明の目的は、内管と外管間を流れる冷媒の導入部又は導出部において内管の外表面部が気泡中の酸素で腐食するのを防止する手段を設けた二重管式熱交換器及びこれを備えたヒートポンプ式熱源機を提供すること、等である。
請求項1の二重管式熱交換器は、内管と外管とを備え、前記内管を流れる第1熱媒体と、前記内管と前記外管との間を流れる第2熱媒体との間で熱交換を行う二重管式熱交換器において、第2熱媒体の導入部と導出部の少なくとも一方に対応する部位の前記内管の外表面部に腐食防止手段を備えたことを特徴としている。
尚、前記第2熱媒体の導入部とは二重管式熱交換器に第2熱媒体を導入する部位であり、前記第2熱媒体の導出部とは二重管式熱交換器から第2熱媒体を導出する部位である。
尚、前記第2熱媒体の導入部とは二重管式熱交換器に第2熱媒体を導入する部位であり、前記第2熱媒体の導出部とは二重管式熱交換器から第2熱媒体を導出する部位である。
請求項2の二重管式熱交換器は、請求項1の発明において、前記内管を流れる第1熱媒体と、前記内管と前記外管との間を流れる第2熱媒体が対向流で熱交換され、前記腐食防止手段は、前記内管を流れる第1熱媒体が高温である第2熱媒体の導出部に対応する部位に設けたことを特徴としている。
請求項3の二重管式熱交換器は、請求項1に記載の発明において、前記二重管式熱交換器は、第2熱媒体の導入部よりも導出部の方が上方となるように配設されることを特徴としている。
請求項4の二重管式熱交換器は、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明において、前記腐食防止手段は、表面メッキ、塗装、合成樹脂製のスリーブ、SUS製のスリーブの何れか1つからなることを特徴としている。
請求項5のヒートポンプ式給湯装置は、圧縮機と、湯水加熱用の凝縮熱交換器と、高圧の冷媒を急膨張させて温度と圧力を下げる膨張弁と、外気熱吸収用の蒸発熱交換器と、これらの機器を接続する冷媒配管とを有し、前記凝縮熱交換器を請求項1〜4の何れか1項に記載の前記二重管式熱交換器で構成し、前記第1熱媒体は冷媒であり、前記第2熱媒体は湯水であることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、二重管式熱交換器は、外管と内管の間を流れる第2熱媒体の導入部と導出部の少なくとも一方に対応する部位の内管の外表面部に腐食防止手段を備えたので、第2熱媒体中に発生した気泡が導入部又は導出部に滞留しても、第1熱媒体が流通する内管の外表面部の気泡中の酸素による酸化腐食を防止することができる。
請求項2の発明によれば、内管を流れる第1熱媒体と、内管と外管との間を流れる第2熱媒体が対向流であるため、導出部において内管を流れる第1熱媒体が高温の場合、導出部における第2熱媒体も高温となり、この導出部に対応する部位の内管の外表面部に腐食防止手段を設けたので、特に高温酸化腐食が発生しやすい部位の腐食を防止することができる。
請求項3の発明によれば、二重管式熱交換器は第2熱媒体の導入部よりも導出部の方が上方となるように配設されるため、上方に位置して最も気泡が滞留して酸化腐食が発生しやすい第2熱媒体の導出部の内管の外表面部の腐食を防止することができる。
請求項4の発明によれば、腐食防止手段は、表面メッキ、塗装、合成樹脂製のスリーブ、SUS製のスリーブの何れか1つで構成されるため、簡単な構造の腐食防止手段を実現可能である。
請求項5の発明によれば、ヒートポンプ式給湯装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の前記二重管式熱交換器で凝縮熱交換器を構成したので、請求項1〜4に記載の効果と同様の効果を奏する。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
先ず、本発明の二重管式熱交換器10が適用されたヒートポンプ式熱源機2の全体構成について簡単に説明する。
図1に示すように、ヒートポンプ式熱源機2は、ヒートポンプ用冷媒(以下、冷媒という)(これが「第1熱媒体」に相当する)により給湯用湯水(これが「第2熱媒体」に相当する)を加熱する為のヒートポンプ回路6と、このヒートポンプ回路6を制御する為の熱源機側制御部7と、これら器具を収納する為の外装ケース8等を備えている。
図1に示すように、ヒートポンプ式熱源機2は、ヒートポンプ用冷媒(以下、冷媒という)(これが「第1熱媒体」に相当する)により給湯用湯水(これが「第2熱媒体」に相当する)を加熱する為のヒートポンプ回路6と、このヒートポンプ回路6を制御する為の熱源機側制御部7と、これら器具を収納する為の外装ケース8等を備えている。
尚、図1に示すように、本実施例のヒートポンプ式熱源機2は、加熱後の湯水を貯湯する貯湯タンク21を有する貯湯タンクユニット3と、この貯湯タンクユニット3とヒートポンプ式熱源機2とに亙って湯水を循環させる為の循環用配管4a,4bと、これらを制御する制御ユニット5等と組み合わせることでヒートポンプ式給湯装置1を構成している。
ヒートポンプ回路6は、圧縮機9、湯水加熱用の凝縮熱交換器を構成する二重管式熱交換器10、高圧の冷媒を急膨張させて温度と圧力を下げる膨張弁11、外気熱吸収用の蒸発熱交換器12を有し、これら機器が冷媒配管13を介して接続され、冷媒配管13に封入された冷媒を利用して貯湯運転を行う。
次に、外装ケース8内に収納されている各種機器について簡単に説明する。
図1に示すように、圧縮機9は、気相状態の冷媒を断熱圧縮して温度上昇させる公知の密閉型圧縮機である。二重管式熱交換器10(凝縮熱交換器)は、冷媒配管13の一部となる内側流体通路37、循環用配管4a,4b間に接続された外側流体通路38とを有する二重管式熱交換器10から構成されているが、本発明の二重管式熱交換器10の具体的な構造については後述する。
図1に示すように、圧縮機9は、気相状態の冷媒を断熱圧縮して温度上昇させる公知の密閉型圧縮機である。二重管式熱交換器10(凝縮熱交換器)は、冷媒配管13の一部となる内側流体通路37、循環用配管4a,4b間に接続された外側流体通路38とを有する二重管式熱交換器10から構成されているが、本発明の二重管式熱交換器10の具体的な構造については後述する。
膨張弁11は、液相状態の冷媒を断熱膨張させ温度低下させる。この膨張弁11は、絞り量が可変な制御弁からなる。尚、絞り量が可変な膨張弁11の代わりに絞り量が一定の膨張弁を採用しても良い。
蒸発熱交換器12には、蒸発熱交換器用の送風ファン14が設けられ、冷媒配管13に含まれる蒸発器通路部12aを有し、この蒸発器通路部12aは伝熱管と複数のフィンとを有している。この蒸発熱交換器12において、送風ファン14によって取り込んだ外気熱と蒸発器通路部12aを流れる冷媒との間で熱交換される。
冷媒配管13は、圧縮機9の吐出側と二重管式熱交換器10の入口側とを接続する冷媒通路13a、二重管式熱交換器10の出口側と膨張弁11の入口側とを接続する冷媒通路13b、膨張弁11の出口側と蒸発熱交換器12の入口側とを接続する冷媒通路13c、蒸発熱交換器12の出口側と圧縮機9の導入側とを接続する冷媒通路13dを備えている。
冷媒配管13には、圧縮機9の吐出側に設けられ且つ圧縮機9から吐出する冷媒温度を検知する温度センサ15a、膨張弁11の入口側に設けられ且つ膨張弁11に流入する冷媒温度を検知する温度センサ15b、膨張弁11の出口側に設けられ且つ膨張弁11から流出する冷媒温度を検知する温度センサ15c、蒸発熱交換器12の出口側に設けられ且つ蒸発熱交換器12から流出する冷媒温度を検知する温度センサ15d等が設けられている。
次に、貯湯タンクユニット3について簡単に説明する。
図1に示すように、貯湯タンクユニット3は、貯湯タンク21、給水配管22、バイパス給水配管22a及び出湯配管23等の各種の配管類、開閉弁24や混合弁25等の各種の弁類、湯水循環ポンプ26等の各種のポンプ類、タンク側制御部27、これら器具を収納する為の外装ケース28等を備えている。貯湯タンク21は、ヒートポンプ式熱源機2で加熱された高温の湯水(例えば、65〜90℃)を貯留するものである。
図1に示すように、貯湯タンクユニット3は、貯湯タンク21、給水配管22、バイパス給水配管22a及び出湯配管23等の各種の配管類、開閉弁24や混合弁25等の各種の弁類、湯水循環ポンプ26等の各種のポンプ類、タンク側制御部27、これら器具を収納する為の外装ケース28等を備えている。貯湯タンク21は、ヒートポンプ式熱源機2で加熱された高温の湯水(例えば、65〜90℃)を貯留するものである。
貯湯タンク21の下端部には、給水配管22と循環用配管4aとが接続され、貯湯タンク21の上端部には、循環用配管4bと出湯配管23とが接続され、循環用配管4bから戻された高温の湯水を貯湯タンク21内に貯留し、給湯時には貯湯タンク21内の高温の湯水を出湯配管23に供給することができる。
貯湯タンク21には、複数の温度センサ29a〜29dが高さ方向所定間隔おきの位置に配置され、温度センサ29a〜29dの温度検知信号がタンク側制御部27に供給される。給水配管22、出湯配管23及び循環用配管4a,4b等の各種の配管類にも、温度センサ29e〜29iが設けられている。
図1に示すように、このヒートポンプ給湯装置1は、熱源機側制御部7とタンク側制御部27からなる制御ユニット5によって制御される。各種の温度センサ等の検知信号が制御ユニット5に送信され、この制御ユニット5により、ヒートポンプ式熱源機2と貯湯タンクユニット3の動作、各種のポンプ類の作動・停止、各種の弁類の開閉状態の切り換え及び開度調整等を制御し、各種運転(貯湯運転、給湯運転等)を実行する。
タンク側制御部27は、ユーザーが操作可能な操作リモコン17との間でデータ通信可能であり、操作リモコン17のスイッチ操作により目標給湯温度が設定されると、その目標給湯温度データが操作リモコン17からタンク側制御部27に送信される。熱源機側制御部7は、タンク側制御部27との間でデータ通信可能であり、タンク側制御部27からの指令に従ってヒートポンプ回路6の各種機器(圧縮機9、膨張弁11、送風ファン14の送風モータ14a等)の駆動制御を行う。
次に、本発明の二重管式熱交換器10の具体的な構造について説明する。
図2に示すように、二重管式熱交換器10は、複数の屈曲部34を有し且つ全体が矩形形状の渦巻状に構成され、平面視にて略矩形形状の複数のループ管31を有する。複数のループ管31は、上下方向に2層に且つ各層が複数巻(三重巻)になるように配置されている。
図2に示すように、二重管式熱交換器10は、複数の屈曲部34を有し且つ全体が矩形形状の渦巻状に構成され、平面視にて略矩形形状の複数のループ管31を有する。複数のループ管31は、上下方向に2層に且つ各層が複数巻(三重巻)になるように配置されている。
各ループ管31は、横方向に延び且つ互いに平行に配置された1対の横直管部32と、この1対の横直管部32と直交する縦方向に延び且つ互いに平行に配置された1対の縦直管部33と、横直管部32の端部と縦直管部33の端部とを接続する円弧状の複数の屈曲部34とを夫々備えている。複数の屈曲部34は、全て同じ曲率半径になるように設定されている。
図3に示すように、二重管式熱交換器10は、内管35と、この内管35の外側に隙間を空けて外嵌された外管36とから構成されている。内管35は内側流体通路37に相当し、内管35と外管36の間の通路が外側流体通路38に相当する。
内管35の内部の内側流体通路37を流れる冷媒と内管35と外管36との間の外側流体通路38を流れる給湯用湯水との間で熱交換を行うように構成されている。二重管式熱交換器10は、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン等の樹脂を発泡成形した上下に2分割された保温材(図示略)で覆われている。
内管35の内部の内側流体通路37を流れる冷媒と内管35と外管36との間の外側流体通路38を流れる給湯用湯水との間で熱交換を行うように構成されている。二重管式熱交換器10は、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン等の樹脂を発泡成形した上下に2分割された保温材(図示略)で覆われている。
内管35と外管36は、例えば、リン脱酸銅製の円形断面の水道用銅管又はこれと同等品からなる所定の長さの素材管を用いて製作される。素材管の管壁の厚さは例えば0.6〜1.0mmで、二重管式熱交換器10の外径は例えば16〜20mmである。但し、これらの数値は例示でありこれらに限定されるものではない。
図2、図3に示すように、二重管式熱交換器10の両端部には、加熱前の湯水が導入され且つ低温の冷媒が導出される導入部30bと、加熱された湯水が導出され且つ高温の冷媒が導入される導出部30aとが形成されている。導入部30bの近傍においては内管35に冷媒通路13bが接続され、外管36に循環用配管4aが接続され、導出部30aの近傍においては内管35に冷媒通路13aが接続され、外管36に循環用配管4bが接続されている。二重管式熱交換器10は全体として水平姿勢となるように配設されており、導入部30bよりも導出部30aの方が上方となるように配設されている。
次に、二重管式熱交換器10の導出部30aの内部構造について説明する。
前記導出部30aの付近において外管36の一部が所定長さを有する別体外管36Aで構成されている。この別体外管36Aは、一端部分に形成された大径部36aと、この大径部36aの端部に連なる所定長さのある中径部36bと、この中径部36bの端部に連なる小径部36cとを有する。大径部36aは外管36に外嵌されてロウ付けにて接合され、小径部36cは内管35(冷媒通路13a)に外嵌されてロウ付けにて接合されている。
前記導出部30aの付近において外管36の一部が所定長さを有する別体外管36Aで構成されている。この別体外管36Aは、一端部分に形成された大径部36aと、この大径部36aの端部に連なる所定長さのある中径部36bと、この中径部36bの端部に連なる小径部36cとを有する。大径部36aは外管36に外嵌されてロウ付けにて接合され、小径部36cは内管35(冷媒通路13a)に外嵌されてロウ付けにて接合されている。
別体外管36Aの中径部36bの途中部に循環用配管4bがロウ付けにて接合されている。前記導出部30aに対応する部位において、内管35と別体外管36Aの間の外側流体通路38の終端部は行き止まりの袋状通路38aとなっており、この袋状通路38aの付近において湯水から発生した気泡が成長して滞留し、内管35が気泡中の酸素により酸化腐食しやすくなる。
そこで、図2,図3に示すように、導出部30aに対応する所定長さ部位の内管35の外表面部には、SUS製で円筒形状に形成されたスリーブ40a(例えば、板厚0.2〜0.4mm)を密着状に外嵌し且つ接着剤で接着してなる腐食防止手段40が形成されている。
但し、前記スリーブ40aの代わりに、耐熱性に優れる合成樹脂製の円筒形状に形成されたスリーブを密着状に外嵌し且つ接着剤で接着してもよいし、或いは、前記スリーブ40aの代わりに、錫メッキやニッケルメッキ等のメッキ被膜又は耐熱性塗料による塗装被膜を形成してもよい。
但し、前記スリーブ40aの代わりに、耐熱性に優れる合成樹脂製の円筒形状に形成されたスリーブを密着状に外嵌し且つ接着剤で接着してもよいし、或いは、前記スリーブ40aの代わりに、錫メッキやニッケルメッキ等のメッキ被膜又は耐熱性塗料による塗装被膜を形成してもよい。
なお、図示は省略するが、二重管式熱交換器10の導入部30bに対応する所定長さ部位の内管35の外表面部に、前記腐食防止手段40と同様の腐食防止手段が設けられている。
次に、本発明の二重管式熱交換器10の作用及び効果について説明する。
ヒートポンプ回路6の貯湯運転時において、圧縮機9により高圧に圧縮された加熱状態の冷媒は、冷媒通路13aから二重管式熱交換器10の内側流体通路37に送られ、湯水循環ポンプ26の駆動により貯湯タンク21の下端部から循環用配管4aを経て二重管式熱交換器10の外側流体通路38に流入した水と熱交換してその水を暖め、温度低下して液化した冷媒は冷媒通路13bから膨張弁11に送られ、加熱された湯水が循環用配管4bを通って貯湯タンク21に貯留され、ヒートポンプ回路6を経由する加熱動作を繰り返すことで貯湯タンク21に高温の湯水が貯留される。
ヒートポンプ回路6の貯湯運転時において、圧縮機9により高圧に圧縮された加熱状態の冷媒は、冷媒通路13aから二重管式熱交換器10の内側流体通路37に送られ、湯水循環ポンプ26の駆動により貯湯タンク21の下端部から循環用配管4aを経て二重管式熱交換器10の外側流体通路38に流入した水と熱交換してその水を暖め、温度低下して液化した冷媒は冷媒通路13bから膨張弁11に送られ、加熱された湯水が循環用配管4bを通って貯湯タンク21に貯留され、ヒートポンプ回路6を経由する加熱動作を繰り返すことで貯湯タンク21に高温の湯水が貯留される。
二重管式熱交換器10の導出部30aにおいては、内側流体通路37へ冷媒通路13aから高温(約100℃)の冷媒が導入され、外側流体通路38から循環用配管4bへ高温の湯水(約65℃)が導出される。
一方、二重管式熱交換器10の導入部30bにおいては、内側流体通路37から冷媒通路13bへ熱交換されて水温(約20℃)近くの温度になった冷媒が導出され、循環用配管4aから外側流体通路38へ水温(約20℃)の湯水が導入される。
一方、二重管式熱交換器10の導入部30bにおいては、内側流体通路37から冷媒通路13bへ熱交換されて水温(約20℃)近くの温度になった冷媒が導出され、循環用配管4aから外側流体通路38へ水温(約20℃)の湯水が導入される。
前記導出部30aに対応する部位と導出部30bに対応する部位において、内管35の外表面にSUS製のスリーブ40aからなる腐食防止手段40を設けたため、湯水から発生して成長した気泡が外側流体通路38に滞留しても、内管35の酸化腐食を効果的に防止することができる。それ故、二重管式熱交換器10の耐久性を高めることができる。
前記腐食防止手段40は簡単な構成のものであるため、安価に実施可能である。
前記腐食防止手段40は簡単な構成のものであるため、安価に実施可能である。
次に、前記実施例を部分的に変更した例について説明する。
[1]実施例の内管35は、断面円筒形状に構成されているが、特にこの形状に限定する必要はなく、種々の形状の内管を採用可能である。例えば、多葉管の形状の内管も採用可能である。
[2]実施例の二重管式熱交換器10は、全体が渦巻状に構成されているが、特にこの構造に限定する必要はなく、全体が蛇行状に構成された二重管式熱交換器であってもよい。
[1]実施例の内管35は、断面円筒形状に構成されているが、特にこの形状に限定する必要はなく、種々の形状の内管を採用可能である。例えば、多葉管の形状の内管も採用可能である。
[2]実施例の二重管式熱交換器10は、全体が渦巻状に構成されているが、特にこの構造に限定する必要はなく、全体が蛇行状に構成された二重管式熱交換器であってもよい。
[3]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 ヒートポンプ式給湯装置
2 ヒートポンプ式熱源機
10 二重管式熱交換器(凝縮熱交換器)
30a 導出部
30b 導入部
35 内管
36 外管
36A 別体外管
37 内側流体通路
38 外側流体通路
40 腐食防止手段
2 ヒートポンプ式熱源機
10 二重管式熱交換器(凝縮熱交換器)
30a 導出部
30b 導入部
35 内管
36 外管
36A 別体外管
37 内側流体通路
38 外側流体通路
40 腐食防止手段
Claims (5)
- 内管と外管とを備え、前記内管を流れる第1熱媒体と、前記内管と前記外管との間を流れる第2熱媒体との間で熱交換を行う二重管式熱交換器において、
第2熱媒体の導入部と導出部の少なくとも一方に対応する部位の前記内管の外表面部に腐食防止手段を備えたことを特徴とする二重管式熱交換器。 - 前記内管を流れる第1熱媒体と、前記内管と前記外管との間を流れる第2熱媒体が対向流で熱交換され、前記腐食防止手段は、前記内管を流れる第1熱媒体が高温である第2熱媒体の導出部に対応する部位に設けたことを特徴とする請求項1に記載の二重管式熱交換器。
- 前記二重管式熱交換器は、第2熱媒体の導入部よりも導出部の方が上方となるように配設されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二重管式熱交換器。
- 前記腐食防止手段は、表面メッキ、塗装、合成樹脂製のスリーブ、SUS製のスリーブの何れか1つからなることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の二重管式熱交換器。
- 圧縮機と、湯水加熱用の凝縮熱交換器と、高圧の冷媒を急膨張させて温度と圧力を下げる膨張弁と、外気熱吸収用の蒸発熱交換器と、これらの機器を接続する冷媒配管とを有し、前記凝縮熱交換器を請求項1〜4の何れか1項に記載の前記二重管式熱交換器で構成し、前記第1熱媒体は冷媒であり、前記第2熱媒体は湯水であることを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
Priority Applications (1)
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