JP2016217198A - 吸気装置および弁体を用いたシール構造 - Google Patents

吸気装置および弁体を用いたシール構造 Download PDF

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Abstract

【課題】弁体が正しい位置からずれた場合であっても、シール部により吸気ポートの内壁面と弁体との間を十分にシールすることが可能な吸気装置を提供する。【解決手段】この吸気装置100は、吸気ポート2と、吸気ポート2の流路を切り替える回動可能な弁体32と、を備える。吸気ポート2の内壁面25は、弁体32の回動方向(閉方向E1)に窪むU字状の凹部26および27を含む。弁体32は、弁体32の回動方向(閉方向E1)に延びており、U字状の凹部26および27の内側面間に挟み込まれるように凹部26および27にそれぞれ入り込む弾性変形可能なシール部37および39を含む。【選択図】図8

Description

本発明は、吸気装置および弁体を用いたシール構造に関する。
従来、吸気ポートの流路を切り替える回動可能な弁体を備えた吸気装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、吸気ポートと、吸気ポートの流路を通路長が短い短ポートと通路長が長い長ポートとに切り替える弁体と、を備えた可変吸気装置が開示されている。この可変吸気装置の弁体は、弁本体と、弁本体の外周縁に接着され、ゴム材料から構成されたシールリップとを含んでいる。また、吸気ポートは、平坦面状の内壁面を含んでおり、弁体が閉状態の場合にシールリップが平坦面状の内壁面に当接することによって、内壁面と弁体との間がシールされるように構成されている。
特開2010−1847号公報
しかしながら、上記特許文献1の可変吸気装置では、弁体を吸気ポートに組み付ける際の組み付け誤差などによって、弁体が正しい位置からずれる場合がある。この場合、シールリップが吸気ポートの平坦面状の内壁面に十分に当接しなくなることに起因して、シールリップにより内壁面と弁体との間が十分にシールされなくなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、弁体が正しい位置からずれた場合であっても、シール部により吸気ポートの内壁面と弁体との間を十分にシールすることが可能な吸気装置および弁体を用いたシール構造を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における吸気装置は、吸気ポートと、吸気ポートの流路を切り替える回動可能な弁体と、を備え、吸気ポートの内壁面は、弁体の回動方向に窪むU字状の凹部を含み、弁体は、弁体の回動方向に延びており、U字状の凹部の内側面間に挟み込まれるように凹部に入り込む弾性変形可能なシール部を含む。なお、「U字状の凹部」には、凹部の内部の2つの内側面が共に平行に延びる場合に限られず、2つの内側面が互いに離間する方向に傾斜する場合など、内側面が傾斜する場合も含まれる。また、「U字状の凹部」には、凹部の底部がなだらかな円弧状である場合に限られず、凹部の底部が鋭角状である場合も含まれる。
この発明の第1の局面による吸気装置では、上記のように、吸気ポートの内壁面に弁体の回動方向に窪むU字状の凹部を設け、弁体に、弁体の回動方向に延び、U字状の凹部の内側面間に挟み込まれるように凹部に入り込む弾性変形可能なシール部を設ける。これにより、弁体が正しい位置からずれた場合であっても、U字状の凹部にシール部が入り込むことが可能な範囲内であれば、凹部の内側面間に位置するシール部を弾性変形させて凹部の内壁面(内側面)に十分に当接させることができるので、シール部により吸気ポートの内壁面と弁体との間を十分にシールすることができる。
上記第1の局面による吸気装置において、好ましくは、吸気ポートの内壁面は、弁体のシール部が当接する第1シール面および第2シール面をさらに含み、U字状の凹部の内部における内側の内側面および外側の内側面は、それぞれ、第1シール面および第2シール面を構成する。このように構成すれば、凹部の内側面間に入り込んだシール部が、U字状の凹部の内部における内側の内側面である第1シール面、または、U字状の凹部の内部における外側の内側面である第2シール面に当接することによって、シール部と内壁面との当接を確実に確保して、吸気ポートの内壁面と弁体との間を確実にシールすることができる。
この場合、好ましくは、シール部が内壁面に当接した際の内壁面に対するシール部の相対位置と、弁体よりも上流側における上流側圧力から弁体よりも下流側における下流側圧力を差し引いた圧力差との少なくともいずれか一方によって、シール部の内壁面への当接状態が変化するように構成されている。このようにシール部の相対位置の変化と圧力差とのいずれかが生じる場合であっても、U字状の凹部の内側面間に挟み込まれたシール部の内壁面への当接状態を変化させることによって、状況に応じたシール部と内壁面との当接をより確実に確保することができる。これにより、吸気ポートの内壁面と弁体との間をより確実にシールすることができる。
上記第1の局面による吸気装置において、好ましくは、U字状の凹部は、底部から開口端に向かって幅が大きくなるように形成されている。このように構成すれば、弁体が回動した際に、回動方向に延びるシール部を開口端側から凹部の内側面間に容易に挟み込まれるように入り込ませることができる。
この発明の第2の局面における弁体を用いたシール構造は、流体通路部と、流体通路部の流路を切り替える回動可能な弁体と、を備え、流体通路部の内壁面は、弁体の回動方向に窪むU字状の凹部を含み、弁体は、弁体の回動方向に延びており、U字状の凹部の内側面間に挟み込まれるように凹部に入り込む弾性変形可能なシール部を含む。
この発明の第2の局面における弁体を用いたシール構造では、上記のように、流体通路部の内壁面に弁体の回動方向に窪むU字状の凹部を設け、弁体に、弁体の回動方向に延び、U字状の凹部の内側面間に挟み込まれるように凹部に入り込む弾性変形可能なシール部を設ける。これにより、弁体が正しい位置からずれた場合であっても、U字状の凹部にシール部が入り込むことが可能な範囲内であれば、凹部の内側面間に位置するシール部を弾性変形させて凹部の内壁面(内側面)に十分に当接させることができるので、シール部により吸気ポートの内壁面と弁体との間を十分にシールすることができる。
なお、本出願では、以下のような他の構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記シール部の内壁面への当接状態が変化する吸気装置において、好ましくは、内壁面に対するシール部の相対位置が通常位置の場合において、圧力差が所定の範囲内の場合、または、圧力差が所定の範囲を上回る場合にはシール部と第2シール面とが当接し、圧力差が所定の範囲を下回る場合にはシール部と第1シール面とが当接し、内壁面に対するシール部の相対位置が通常位置よりも内壁面に近い場合には、シール部と第2シール面とが当接し、内壁面に対するシール部の相対位置が通常位置よりも内壁面から離間している場合において、圧力差が所定の範囲内の場合、または、圧力差が所定の範囲を下回る場合にはシール部と第1シール面とが当接し、圧力差が所定の範囲を上回る場合にはシール部と第2シール面とが当接する。
(付記項2)
また、上記第1の局面の吸気装置または上記第2の局面の弁体を用いたシール構造において、好ましくは、弁体は、シール部が側端部に嵌め込まれる弁体本体をさらに含み、シール部は、弁体の閉状態において弁体本体が内壁面に当接するのを抑制するために、内壁面に面状に当接する規制部をさらに有する。
(付記項3)
また、上記第1の局面の吸気装置または上記第2の局面の弁体を用いたシール構造において、好ましくは、シール部は、弁体の閉状態において内壁面に向かって延びる延長部と、弁体の閉状態において延長部の端部からU字状の凹部に向かって延びる凹部挿入部とを有する。
(付記項4)
この場合、好ましくは、延長部の厚みは、凹部挿入部の厚み以上である。
(付記項5)
また、上記延長部と凹部挿入部とを有する構成において、好ましくは、延長部と凹部挿入部とがなす角度は、90度以上150度以下である。
本発明によれば、上記のように、弁体が正しい位置からずれた場合であっても、シール部により吸気ポートの内壁面と弁体との間を十分にシールすることが可能な吸気装置および弁体を用いたシール構造を提供することができる。
本発明の一実施形態による吸気装置の全体構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による吸気装置の全体構成を示した分解斜視図である。 本発明の一実施形態による吸気装置の弁体の閉状態を示した断面図である。 本発明の一実施形態による吸気装置の弁体の開状態を示した断面図である。 本発明の一実施形態による吸気装置の閉状態の弁体と内壁面とを示した平面図である。 本発明の一実施形態による吸気装置の弁体を示した平面図である。 本発明の一実施形態による吸気装置の弁体の分解図である。 図5の200−200線に沿った弁体の断面図である。 図5の300−300線に沿った弁体の断面図である。 図5の400−400線に沿った弁体の断面図である。 本発明の一実施形態による吸気装置の閉状態における弁体と内壁面とを示した拡大断面図である。 本発明の効果を確認するために行った内壁面の摩擦係数が0.1の場合における内壁面とシール部との当接状態のシミュレーション結果である。 本発明の効果を確認するために行った内壁面の摩擦係数が0.9の場合における内壁面とシール部との当接状態のシミュレーション結果である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[吸気装置の構造]
本発明の一実施形態による吸気装置100は、図1〜図4に示すように、自動車用の直列4気筒エンジン10(図3および図4参照)に設けられる吸気装置である。吸気装置100は、サージタンク1と、サージタンク1から分岐して、サージタンク1の下流に配置された4本の吸気ポート2と、4本の吸気ポート2の内部にそれぞれ設けられた弁体32を含む吸気制御弁3とを備えている。また、吸気装置100は、樹脂製の本体側部分101aと樹脂製のカバー部分101bとを含む吸気装置本体101を備えており、本体側部分101aに吸気制御弁3が装着された状態で本体側部分101aとカバー部分101bとが振動溶着により互いに一体的に接合されている。吸気装置100は、図3および図4に示すように、シリンダヘッド10aに接続されており、4本の吸気ポート2はシリンダヘッド10aを介して各気筒とそれぞれ接続されている。なお、吸気ポート2は、本発明の「流体通路部」の一例である。
サージタンク1には、図示しないエアクリーナおよびスロットルを介して到達する吸気が流入される。4本の吸気ポート2の各々は、第1ポート部21および第2ポート部22と、第1ポート部21および第2ポート部22の下流側でエンジン10の気筒に接続される出口ポート23とを含む。第1ポート部21は、サージタンク1から迂回するように延びて下流側の出口ポート23に接続されている。第2ポート部22は、サージタンク1と出口ポート23とを吸気制御弁3を介して接続するように設けられている。第2ポート部22と出口ポート23との接続部分に開口部24が形成されている。
<吸気制御弁の構造>
吸気制御弁3は、図2に示すように、4本の吸気ポート2を貫通するように設けられた金属製の回動軸31と、回動軸31に固定的に取り付けられ開口部24を開閉する4つの弁体32と、回動軸31を回動させるアクチュエータ33とを備えている。
また、図3に示すように、弁体32が閉じた状態(閉状態)では、第1ポート部21および出口ポート23により吸気経路長の大きいロングポートが形成される。図4に示すように、弁体32が開いた状態(開状態)では、第2ポート部22および出口ポート23により吸気経路長の小さいショートポートが形成される。これらの結果、吸気制御弁3の弁体32は、吸気が流通する流路を切り替えることが可能なように構成されている。これにより、エンジン回転数やエンジン負荷等に応じて流路を切り替えて、より適切な量の吸気をエンジン10に供給することが可能である。
(弁体の構造)
図2に示すように、4つの弁体32は、4つの吸気ポート2にそれぞれ設けられている。4つの弁体32には、A方向に延びる共通の回動軸31が挿入されており、4つの弁体32は、回動軸31と一体的に回動されることにより、互いに同期して開閉するように構成されている。なお、弁体32は、軸受部材34により回動可能に支持されている。
また、弁体32は、図3および図4に示すように、回動軸31周りに回動方向E(図8参照)のうちの閉方向E1に回動することによって、吸気ポート2の内壁面25に弁体32が当接して内壁面25と弁体32との間をシールする閉状態に切り替えられる。また、弁体32は、回動方向Eのうちの開方向E2に回動することによって、内壁面25に当接しない開状態に切り替えられる。
ここで、弁体32が閉状態である際に、吸気装置100では、弁体32よりも上流側(サージタンク1側)と弁体32よりも下流側(エンジン10側)との間に圧力差が発生する場合がある。具体的には、閉状態において、吸気ポート2を吸気がエンジン10に向かって流通している場合には、主に上流側の圧力が下流側の圧力よりも大きくなることによって、圧力差が発生する。また、閉状態において、吸気ポート2内に脈動が生じている場合には、下流側の圧力が上流側の圧力よりも大きくなることによって、圧力差が発生する。
弁体32は、閉状態において曲線状に延びる吸気ポート2の形状に沿うように弓なり状に形成されている。これにより、閉状態において弁体32による吸気抵抗を低減して吸気ポート2を流通する吸気の圧力損失が大きくなるのを抑制することが可能である。
また、図5〜図7に示すように、弁体32は、略矩形の板状に形成された弁体本体35と、弁体本体35のエンジン10に近い側の側端部36(図7参照)に装着されたシール部37と、弁体本体35のエンジン10から遠い側の側端部38(図7参照)に装着されたシール部39とを含んでいる。
略矩形の板状の弁体本体35は、図7に示すように、4つの角部C1〜C4がR面取りされた形状を有している。弁体本体35のA方向の両側端部に位置する4つの側端部36a、36b、38aおよび38bは、A方向と直交するB方向に沿って略直線状に延びている。一方、側端部36cは、角部C1近傍の一方端部側から角部C2近傍の他方端部側に向かってA方向に沿って延びるように形成されているとともに、回動軸31から離れるB1側に向かって所定の曲率半径R1で湾曲している。また、側端部38cは、角部C3近傍の一方端部側から角部C4近傍の他方端部側に向かってA方向に沿って延びるように形成されているとともに、回動軸31から離れるB2側に向かって所定の曲率半径R2で湾曲している。ここで、曲率半径R1およびR2は、略等しくなるように構成されている。なお、曲率半径R1およびR2は、共に100mm以下であるのが好ましい。
また、弁体本体35には、それぞれ、シール部37および39が取り付けられた状態でシール部37および39が当接する当接部35aおよび35bが一体的に形成されている。この当接部35aおよび35bは、それぞれ、弁体本体35の両表面から所定の突出長さL1(図11参照)で突出している。なお、弁体32において、当接部35aよりも側端部36側の取付部35cにシール部37が取り付けられるとともに、当接部35bよりも側端部38側の取付部35dにシール部39が取り付けられる。また、弁体本体35のB方向の略中央には、回動軸31が貫通する回動軸挿入部35cが設けられている。
シール部37および39は、弾性変形可能な柔軟なゴムなどから構成されている。シール部37および39は、それぞれ、弁体本体35の側端部36側および側端部38側に取り付けられている。また、シール部37および39は、図5および図8〜図10に示すように、弁体32の閉状態において吸気ポート2の内壁面25に当接することによって、内壁面25と弁体32との間がシールされる。なお、図7に示すように、シール部37の側端部36cに取り付けられる部分は、側端部36cに対応するように、B1側に向かって所定の曲率半径R1で湾曲している。同様に、シール部39の側端部38cに取り付けられる部分は、側端部38cに対応するように、B2側に向かって所定の曲率半径R2で湾曲している。この結果、図6に示すように、弁体32において、回動軸31に沿うA方向に沿って延びる両側端は、回動軸31から離れる方向に湾曲している。
シール部37は、図11に示すように、弁体本体35の取付部35cに嵌め込まれる嵌め込み部37aと、弁体本体35から離れる方向(弁体32の閉状態において内壁面25に向かう方向)に延びる延長部37bと、延長部37bから閉方向E1(U字状の凹部26に向かう方向)に向かって延びる凹部挿入部37cとを含んでいる。また、延長部37bと凹部挿入部37cとがなす角度θ1は、約90度以上約150度以下であるのが好ましい。
凹部挿入部37cは、延長部37bから角度θ1でなだらかに曲げられた接続部37dと、接続部37dから閉方向E1に向かって直線的に延びる直線部37eとを有している。直線部37eの閉方向E1側の端部37fは、丸み加工されている。また、延長部37bの厚みt2は、凹部挿入部37cの厚みt1以上である。なお、厚みt2は、厚みt1の約1倍以上約3倍以下であるのが好ましい。たとえば、厚みt1が約0.5mmである場合には、厚みt2は、約0.5mm以上約1.5mm以下であるのが好ましい。また、厚みt2は、厚みt1の約1倍以上約2.5倍以下であるのがより好ましい。
ここで、シール部37の側端部36cに取り付けられる部分がB1側に向かって所定の曲率半径R1で湾曲していることによって、側端部36cに取り付けられる部分の凹部挿入部37cも、同様に、B1側に向かって所定の曲率半径R1で湾曲している。これにより、側端部36cに取り付けられる部分の凹部挿入部37cの断面2次モーメントを向上させることができるので、吸気ポート2を流通する吸気などによって凹部挿入部37cが大きく変形するのを抑制することが可能である。
また、図7に示すように、シール部37のうち、弁体本体35の側端部36cに対応する部分には、A方向に沿って曲率半径R1で湾曲しながら延びる規制部37gが形成されている。この規制部37gは、図8に示すように、嵌め込み部37aから閉方向E1に突出するように形成されている。なお、規制部37gの突出端部は、平坦面状に形成されている。これにより、規制部37gは、弁体32の閉状態において吸気ポート2の内壁面25に面状に当接することによって、弁体32が閉状態以上に閉方向E1に回動するのを規制する機能を有している。この結果、弁体本体35が内壁面25に当接するのが抑制される。
図11に示すように、凹部挿入部37cの端部37f周辺は、嵌め込み部37aよりも閉方向E1に突出している。なお、凹部挿入部37cの回動方向Eへの突出長さL2は、弁体本体35の当接部35aの突出長さL1以下であるのが好ましい。たとえば、凹部挿入部37cの突出長さL2は、約3mm以下であるのが好ましい。これにより、凹部挿入部37cの突出長さL2が大きくなるのを抑制することができるので、吸気ポート2を流通する吸気によって凹部挿入部37cが大きく変形するのを抑制することが可能である。
シール部39は、図5〜図8に示すように、シール部37の規制部37gが設けられていない点を除いて、シール部37と同様の構造を有している。つまり、シール部39は、嵌め込み部39aと、弁体本体35から離れる方向に延びる延長部39bと、延長部39bから閉方向E1に向かって延びる凹部挿入部39cとを含んでいる。なお、シール部39についての詳細な説明は省略する。
<内壁面の構造>
吸気ポート2の内壁面25は、図8〜図11に示すように、弁体32のシール部37および39が当接可能なように構成されている。なお、内壁面25の摩擦係数は、約0.1以上約0.6以下であるのが好ましい。
ここで、本実施形態では、図8に示すように、吸気ポート2の内壁面25には、U字状の凹部26および27が形成されている。凹部26は、弁体32のシール部37が挿入されるように構成されており、弁体32の閉方向E1(上流側、図8の右側および図9参照)に窪むように形成されている。凹部27は、弁体32の上流側のシール部39が挿入されるように構成されており、弁体32の閉方向E1(下流側、図8の左側および図10参照)に窪むように形成されている。なお、凹部27は、下流側に窪む点を除いて凹部26と同様の構成を有しているため、凹部26と凹部26およびシール部37の関係とについてのみ詳細に説明し、凹部27と凹部27およびシール部39の関係とについての詳細な説明は省略する。つまり、図11に示す凹部26およびシール部37の関係は、上流と下流とが逆になるのを除いて、凹部27およびシール部39の関係と同様である。
凹部26は、内壁面25から弁体32の開方向E2に突出する凸部28の外側(弁体32から離れる側)に形成されている。この凸部28は、樹脂製の吸気ポート2と一体的に形成されている。また、凹部26は、図8および図9に示すように、弁体本体35の側端部36a〜36cに対応する吸気ポート2の下流側の内壁面25の3面に亘って、窪むように形成されている。そして、図11に示すように、凹部26は、弁体32の閉状態において、シール部37の凹部挿入部37cを、凹部26の内部における内側(弁体32側)の第1シール面26aおよび外側の第2シール面26bの間に挟み込むように構成されている。また、弁体32の閉状態において、シール部37は、凹部26に凹部挿入部37cが入り込んだ状態で第1シール面26aまたは第2シール面26bに当接することによって、内壁面25と弁体32との間をシールする。なお、第1シール面26aおよび第2シール面26bは、本発明の「内側面」の一例である。
また、凹部26では、第1シール面26aと第2シール面26bとの間隔が、底部26cから開口端26dに向かって大きくなるように形成されている。これにより、凹部26は、底部26cから開口端26dに向かって幅が大きくなるように形成されている。ここで、第1シール面26aと第2シール面26bとのなす角度θ2は、約20度以上約60度以下であるのが好ましい。また、第1シール面26aでは、開口端26d側が底部26c側よりもより内側に向かって傾斜している。なお、第1シール面26aは、凸部28の外側の側面を兼ねている。
また、凹部26の第2シール面26bよりも下流側の内壁面25は、第2シール面26bよりも外側に向かって傾斜する傾斜部25cを有している。この傾斜部25cは、傾斜部25cの凹部26と反対側の直線部分25dに対して、角度θ3で傾斜している。なお、角度θ3は、約0度以上約40度以下であるのが好ましい。
ここで、底部26cの最底部26eを通り直線部分25dに沿って延びる垂線Sと、凸部28の頂点(開口端26d)との垂線Sと直交する方向における間隔D1は、想定ずれ量x程度であるのが好ましい。さらに、垂線Sと直線部分25dとの垂線Sと直交する方向における間隔D2は、後述する想定ずれ量xと凹部挿入部37cの厚みt1の半分との和(=x+t/2)程度であるのが好ましい。なお、想定ずれ量xとは、吸気制御弁3の吸気ポート2への組み付け時において生じる回動軸31の延びるA方向(図2参照)への弁体32のずれや、樹脂製の弁体本体35と金属製の回動軸31との熱膨張差に起因するA方向への弁体32のずれなどによって生じるずれの想定値の最大値である。たとえば、想定ずれ量xが約1mmである場合には、内壁面25に対するシール部37の相対位置が通常位置よりも内壁面25に約1mmだけ近い場合から、相対位置が通常位置よりも内壁面25から約1mmだけ離間する場合までの範囲が、凹部26にシール部37が入り込むことが可能な範囲となる。言い換えると、内壁面25に対するシール部37の相対位置が通常位置からA方向に1mm以内の範囲が、凹部26にシール部37が入り込むことが可能な範囲となる。
凹部26の底部26cは、なだらかな曲線になるように形成されており、第1シール面26aと第2シール面26bとを接続している。なお、底部26cの最底部26eと開口端26dとの垂線Sの延びる方向における間隔D3は、想定ずれ量xの約1.5倍以上であるのが好ましい。
<弁体と内壁面との関係>
シール部37の内壁面25側の側端部37hと内壁面25との距離L3は、想定ずれ量x以上になるように構成されている。これにより、A方向への弁体32のずれが生じたとしても弁体32が内壁面25側に押さえつけられるのを抑制することが可能である。
図8に示すように、弁体本体35の側端部36cに対応する吸気ポート2の内壁面25には、弁体32の閉状態において、シール部37の規制部37gが面状に当接する平坦部25eが形成されている。この平坦部25eと規制部37gとの当接位置は、弁体32の閉状態において、凹部挿入部37cの端部37fが凹部26の底部26cに近接するものの当接しないような位置に設定されている。
[シミュレーション]
次に、弁体32のシール部37と内壁面25とのシール状態を確認するために行ったシミュレーションの結果について説明する。なお、シール部39と内壁面25とのシール状態も、シール部37と内壁面25とのシール状態と同様になる。
このシミュレーションでは、閉状態における、内壁面25と弁体32のシール部37との当接状態(シール状態)を確認した。ここで、内壁面25の摩擦係数が0.1の場合と、0.9の場合とで各々シミュレーションを行った。
具体的には、閉状態において、内壁面25に対するシール部37の相対位置が通常位置(正しい位置)の場合、通常位置よりも内壁面25に想定ずれ量xだけ近い場合、および、通常位置よりも内壁面25から想定ずれ量xだけ離間する場合の3つの場合を想定した。そして、上記3つの場合の各々において、弁体32よりも上流側における上流側圧力と弁体32よりも下流側における下流側圧力とでほとんど差がない場合(圧力差が所定の範囲内の場合)、下流側圧力が上流側圧力と比べて30kPaだけ圧力が高い場合(圧力差が所定の範囲を下回る場合)、上流側圧力が下流側圧力と比べて30kPaだけ圧力が高い場合(圧力差が所定の範囲を上回る場合)を設定した。なお、圧力差が所定の範囲を下回る場合には、下流側から上流側に向かう力がシール部37に加えられ、圧力差が所定の範囲を上回る場合には、上流側から下流側に向かう力がシール部37に加えられる。そして、9つの場合の各々における、内壁面25と弁体32のシール部37との当接状態(シール状態)を確認した。また、内壁面25に当接した際のシール部37の圧縮状態も合わせて確認した。
シミュレーションの結果を図12および図13に示す。図12に示す内壁面25の摩擦係数が0.1の場合と、図13に示す内壁面25の摩擦係数が0.9の場合との両方において、9つの場合のいずれにおいても、内壁面25と弁体32のシール部37とが当接することによって、内壁面25と弁体32との間がシールされていることが確認できた。また、この際、シール部37が内壁面25に当接した際の内壁面25に対するシール部37の相対位置と、弁体32よりも上流側における上流側圧力から弁体32よりも下流側における下流側圧力を差し引いた圧力差とによって、シール部37の内壁面25への当接状態が変化することが確認された。具体的には、第1シール面26aにシール部37が当接する場合と、第2シール面26bにシール部37が当接する場合とのいずれかにシール部37の内壁面25への当接状態が変化することが確認された。
具体的には、図12および図13の左側における通常位置では、圧力差が所定の範囲内の場合(圧力差ほとんどなし)および圧力差が所定の範囲を上回る場合(上流側30kPa)には、シール部37の凹部挿入部37cとU字状の凹部26の内部における外側の第2シール面26bとが当接した。また、圧力差が所定の範囲を下回る場合(下流側30kPa)には、凹部挿入部37cとU字状の凹部26の内部における内側の第1シール面26aとが当接した。これにより、ずれが生じていない通常位置において、内壁面25と弁体32との間がシールされていることが確認できた。
また、図12および図13の中央における内壁面25に対するシール部37の相対位置が通常位置よりも内壁面25に想定ずれ量xだけ近い場合では、圧力差が所定の範囲内の場合、圧力差が所定の範囲を下回る場合(下流側30kPa)、および、圧力差が所定の範囲を上回る場合(上流側30kPa)のいずれにおいても、凹部挿入部37cと外側の第2シール面26bとが当接した。これにより、たとえ、内壁面25に想定ずれ量xだけ近づく方向にずれが生じている場合であっても、内壁面25と弁体32との間がシールされていることが確認できた。また、シール部37が内壁面25側に特に圧縮されると考えられる、内壁面25の摩擦係数が0.9であっても、内壁面25と弁体32とのシール状態を維持しつつ、シール部37に過度な圧縮が加えられていないことが確認できた。この結果、内壁面25の摩擦係数が0.6以下である場合には、シール部37に過度な圧縮がより加えられないことが確認できた。
また、図12および図13の右側における内壁面25に対するシール部37の相対位置が通常位置よりも内壁面25から想定ずれ量xだけ離間する場合では、圧力差が所定の範囲内の場合および圧力差が所定の範囲を下回る場合(下流側30kPa)には、凹部挿入部37cと内側の第1シール面26aとが当接した。また、圧力差が所定の範囲を上回る場合(上流側30kPa)には、凹部挿入部37cと外側の第2シール面26bとが当接した。これにより、たとえ、内壁面25から想定ずれ量xだけ離間する方向にずれが生じている場合であっても、内壁面25と弁体32との間がシールされていることが確認できた。特に、内壁面25とシール部37とが最も離間しやすいと考えられる、内壁面25の摩擦係数が0.1で、かつ、圧力差が所定の範囲を上回る場合(上流側30kPa)であっても、内壁面25と弁体32との間がシールされていることが確認できた。
(実施形態の効果)
上記実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、吸気ポート2の内壁面25に、弁体32の閉方向E1側に窪むU字状の凹部26および27を設け、弁体32に、弁体32の閉方向E1に延び、U字状の凹部26および27の内側面間に挟み込まれるように凹部26および27にそれぞれ入り込む弾性変形可能なシール部37および39を設ける。これにより、弁体32が正しい位置からずれた場合であっても、U字状の凹部26および27にシール部37および39がそれぞれ入り込むことが可能な範囲内であれば、凹部26および27の内側面間にそれぞれ位置するシール部37および39を弾性変形させて内壁面25に当接させることができるので、シール部37および39により吸気ポート2の内壁面25と弁体32との間を十分にシールすることができる。
また、本実施形態では、U字状の凹部26の内部における内側の内側面および外側の内側面が、それぞれ、第1シール面26aおよび第2シール面26bを構成する。これにより、凹部26の第1シール面26aおよび第2シール面26bの間に入り込んだシール部37が、U字状の凹部26の内部における内側の内側面である第1シール面26aまたはU字状の凹部26の内部における外側の内側面である第2シール面26bに当接することによって、シール部37と内壁面25との当接を確実に確保して、吸気ポート2の内壁面25と弁体32との間を確実にシールすることができる。
また、本実施形態では、シール部37が内壁面25に当接した際の内壁面25に対するシール部37の相対位置と、弁体32よりも上流側における上流側圧力から弁体32よりも下流側における下流側圧力を差し引いた圧力差との少なくともいずれか一方によって、シール部37の内壁面25への当接状態が変化するように構成する。このようにシール部37の相対位置の変化と圧力差とのいずれかが生じる場合であっても、U字状の凹部26の第1シール面26aおよび第2シール面26bの間に挟み込まれたシール部37の内壁面25への当接状態を変化させることによって、状況に応じたシール部37と内壁面25との当接をより確実に確保することができる。これにより、吸気ポート2の内壁面25と弁体32との間をより確実にシールすることができる。
また、本実施形態では、U字状の凹部26を、底部26cから開口端26dに向かって幅が大きくなるように形成することによって、弁体32が回動した際に、閉方向E1に延びるシール部37の凹部挿入部37cを開口端26d側から凹部26の第1シール面26aおよび第2シール面26bの間に容易に挟み込まれるように入り込ませることができる。
また、本実施形態では、内壁面25に対するシール部37の相対位置が通常位置の場合において、圧力差が所定の範囲内の場合、または、圧力差が所定の範囲を上回る場合にはシール部37と第2シール面26bとが当接し、圧力差が所定の範囲を下回る場合にはシール部37と第1シール面26aとが当接し、内壁面25に対するシール部37の相対位置が通常位置よりも内壁面25に近い場合には、シール部37と第2シール面26bとが当接し、内壁面25に対するシール部37の相対位置が通常位置よりも内壁面25から離間している場合において、圧力差が所定の範囲内の場合、または、圧力差が所定の範囲を下回る場合にはシール部37と第1シール面26aとが当接し、圧力差が所定の範囲を上回る場合にはシール部37と第2シール面26bとが当接する。これにより、シール部37の相対位置と圧力差とのいずれかが生じる場合であっても、シール部37の内壁面25への当接状態を適宜変化させて、吸気ポート2の内壁面25と弁体32との間をより確実にシールすることができる。
また、本実施形態では、シール部37に、弁体32の閉状態において弁体本体35が内壁面25に当接するのを抑制するために、内壁面25に面状に当接する規制部37gを設ける。これにより、弁体本体35が内壁面25に当接することに起因して異音が生じるのを抑制することができるとともに、弁体本体35が破損するなどの弁体32の不具合が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、シール部37に、弁体32の閉状態において内壁面25に向かって延びる延長部37bと、弁体32の閉状態において延長部37bの端部からU字状の凹部26に向かって延びる凹部挿入部37cとを設ける。これにより、延長部37bによりシール部37の閉方向E1側の側端部37hと内壁面25との距離L3を確実に確保することができるので、弁体32が正しい位置からずれた場合であっても、弁体32と内壁面25とが当接するのを抑制することができる。また、U字状の凹部26に向かって延びる凹部挿入部37cにより、凹部26の第1シール面26aおよび第2シール面26bの間にシール部37の凹部挿入部37を容易に入り込ませることができる。
また、本実施形態では、延長部37bの厚みt2を凹部挿入部37cの厚みt1以上にする。このように構成すれば、シール部37の変形に対する耐久性を延長部37bの厚みt2を大きくすることにより確保しつつ、厚みt1の小さな凹部挿入部37cを凹部26の第1シール面26aおよび第2シール面26bの間に容易に位置させることができる。
また、本実施形態では、延長部37bと凹部挿入部37cとがなす角度θ1を、約90度以上約150度以下にする。このように構成すれば、角度θ1が約90度未満の場合と比べて、凹部挿入部37cを、凹部26の第1シール面26aおよび第2シール面26bの間に容易に位置させることができる。また、角度θ1が約150度を超える場合と比べて、凹部挿入部37cが凹部26の第1シール面26aおよび第2シール面26bの間に配置される前に内壁面25に当接するのを効果的に抑制することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の吸気装置を、自動車用の直列4気筒エンジンに適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明の吸気装置を、自動車用のエンジン以外の内燃機関に適用してもよいし、直列4気筒エンジン以外の内燃機関に適用してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の弁体を含む吸気制御弁を、吸気経路長を変更する可変吸気用の吸気制御弁に適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明の弁体を含む吸気制御弁を、縦渦を発生させるTCV(タンブルコントロールバルブ)や横渦を発生させるSCV(スワールコントロールバルブ)など、可変吸気用の吸気制御弁以外に適用してもよい。また、本発明の弁体は、流体が流れる通路を切り替える際に用いられるのであれば吸気制御弁以外に用いられてもよい。
また、上記実施形態では、シール部37が入り込む凹部26を設けるために、凹部26の内側に凸部28を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凹部を設けるために凸部を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、シール部37に弁体32の閉状態において凹部26に向かって延びる凹部挿入部37cを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、シール部を凹部に入れ込むことが可能であれば、シール部に凹部挿入部を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、凹部26において、底部26cから開口端26dに向かって幅が大きくなるように形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凹部において、凹部の一対の内側面を平行に延びるように形成することによって、幅が略変化しないように構成してもよいし、凹部の一対の内側面を互いに近づく方向に傾斜させることによって、幅が小さくなるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、シール部37に、延長部37bと凹部挿入部37cとを設けた例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、シール部に凹部挿入部からさらに延び、内壁面に変形して当接する変形部を追加して設けてもよい。なお、シミュレーションでは、変形部を設けなくても十分なシール性が確保されている。さらに、変形部を設けないことによって、シール部が複雑な形状になるのを抑制することが可能になるとともに、シール部を構成するゴムの使用量を削減することが可能になるので、シール部に変形部を設けない方が好ましい。
また、上記実施形態では、弁体32において、回動軸31に沿うA方向に沿って延びる両側端を回動軸31から離れる方向に湾曲させた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、弁体を湾曲させなくてもよい。
また、上記実施形態では、弁体32の弁体本体35を矩形状にした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、弁体を円状や楕円状、長円状に形成してもよい。
2 吸気ポート(流体通路部)
25 内壁面
26 U字状の凹部
26a 第1シール面(内側面)
26b 第2シール面(内側面)
26c 底部
26d 開口端
32 弁体
37 シール部
100 吸気装置(弁体を用いたシール構造)

Claims (5)

  1. 吸気ポートと、
    前記吸気ポートの流路を切り替える回動可能な弁体と、を備え、
    前記吸気ポートの内壁面は、前記弁体の回動方向に窪むU字状の凹部を含み、
    前記弁体は、前記弁体の回動方向に延びており、前記U字状の凹部の内側面間に挟み込まれるように前記凹部に入り込む弾性変形可能なシール部を含む、吸気装置。
  2. 前記吸気ポートの内壁面は、前記弁体の前記シール部が当接する第1シール面および第2シール面をさらに含み、
    前記U字状の凹部の内部における内側の内側面および外側の内側面は、それぞれ、前記第1シール面および前記第2シール面を構成する、請求項1に記載の吸気装置。
  3. 前記シール部が前記内壁面に当接した際の前記内壁面に対する前記シール部の相対位置と、前記弁体よりも上流側における上流側圧力から前記弁体よりも下流側における下流側圧力を差し引いた圧力差との少なくともいずれか一方によって、前記シール部の前記内壁面への当接状態が変化するように構成されている、請求項2に記載の吸気装置。
  4. 前記U字状の凹部は、底部から開口端に向かって幅が大きくなるように形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸気装置。
  5. 流体通路部と、
    前記流体通路部の流路を切り替える回動可能な弁体と、を備え、
    前記流体通路部の内壁面は、前記弁体の回動方向に窪むU字状の凹部を含み、
    前記弁体は、前記弁体の回動方向に延びており、前記U字状の凹部の内側面間に挟み込まれるように前記凹部に入り込む弾性変形可能なシール部を含む、弁体を用いたシール構造。
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