JP3403509B2 - リード弁装置 - Google Patents

リード弁装置

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JP3403509B2
JP3403509B2 JP17358294A JP17358294A JP3403509B2 JP 3403509 B2 JP3403509 B2 JP 3403509B2 JP 17358294 A JP17358294 A JP 17358294A JP 17358294 A JP17358294 A JP 17358294A JP 3403509 B2 JP3403509 B2 JP 3403509B2
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滋 吉田
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三輪精機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、リード弁装置に関し、
特に、流路抵抗の低減技術に係り、例えば、車両用エア
コンプレッサの吐出弁等に利用して有効なものに関す
る。 【0002】 【従来の技術】車両用エアコンプレッサの吐出弁に使用
される従来のリード弁装置は、弁口を開閉するように当
接されて端部が固定されているリード弁体と、リード弁
体の弁口と反対側に配されて固定され、開弁作動時にリ
ード弁体を位置規制するストッパとを備えており、弁口
に設定値以上の圧力が作用した際、それ自体の弾性力に
よって弁口を閉塞していたリード弁体がストッパの方向
に撓むことにより、弁口が開くように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなリ
ード弁装置においては、開弁時、弁口から吐出されたエ
アはリード弁体に当たった後、リード弁体の弁口側主面
を這うように流れて外方へ流出して行くことになるた
め、リード弁体の主面と弁口との間で、吐出流が滞留気
味になり、スムーズな流れが形成されないという問題点
がある。そして、スムーズな流れが形成されないと、吐
出エアに含まれるオイルミストが弁口周囲に付着してカ
ーボンスラッジとして堆積する。このようにカーボンス
ラッジが弁口の周囲に堆積すると、リード弁体による弁
口の気密性能が低下するため、リード弁装置の耐久性お
よびエアコンプレッサの性能が低下する。 【0004】本発明の目的は、開弁時にエアが滞留する
のを防止することができるリード弁装置を提供すること
にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に係るリード弁装
置は、弁口と、この弁口を開閉するように当接されて一
方の端部が固定されているリード弁体と、このリード弁
体の前記弁口と反対側に配されて固定され、開弁作動時
前記リード弁体を位置規制するストッパとを備えてい
るリード弁装置において、前記ストッパの前記弁口と対
向する部分にはアーチ形状の位置規制部が形成されてお
り、この位置規制部の前記リード弁体と接する側の主面
傾斜面部が、前記アーチ形状の一対の裾を結ぶ線分
と直交する方向について前記弁口の流れ方向に対して傾
斜するように形成されていることを特徴とする。 【0006】 【作用】前記した手段によれば、開弁時、弁口から流出
された流体はストッパの傾斜面に沿って流れることによ
り外方へいち早く排出されるため、リード弁体の主面と
弁口との間で吐出流が滞留気味になることはなく、リー
ド弁体と弁口との間の流れがスムーズになり、流路抵抗
が低減されることになる。その結果、リード弁体と弁口
との間にカーボンスラッジ等の異物が堆積することは未
然に防止されることになる。 【0007】 【実施例】図1は本発明の一実施例であるリード弁装置
を示しており、(a)は閉弁状態の正面断面図、(b)
は開弁状態の側面断面図である。図2はその分解斜視図
である。 【0008】本実施例において、本発明に係るリード弁
装置10は、例えば、車両用エアコンプレッサ(図示せ
ず)における吐出弁に使用されるものとして構成されて
おり、バルブプレート1を備えている。バルブプレート
1はコンプレッサにおいて圧縮室2と吐出路3との間に
挟設されて固定的に組み付けられている。バルブプレー
ト1には吐出弁口としての弁口11が一対、左右(前後
左右上下は図1による。)に隣り合わせに配されて、圧
縮室2と吐出路3とを連通するようにそれぞれ開設され
ている。このバルブプレート1の吐出路3側主面におけ
る弁口11の開口縁辺部には弁座12が実質的に形成さ
れている。また、各弁口11の開口縁辺部には環状溝1
1aが同心円にそれぞれ没設されている。 【0009】本実施例に係るリード弁装置10は弁口1
1を開閉するリード弁体と、開弁時におけるリード弁体
の位置を規制するストッパとを備えており、リード弁体
13は燐青銅や鋼板等の弾力性を有する薄板が用いられ
て、プレス加工によって略矩形の平板に一体成形されて
いる。リード弁体13の長手方向における左端部にはボ
ルト挿通用の円形孔14が開設されており、他方の右端
部にはボルト挿通用の切欠部15が長手方向に長くなる
ように右端辺から切り込まれている。また、リード弁体
13の中央部には前記弁座12に着座することにより、
弁口11を閉塞するシート部16が、左右隣り合わせに
配されて実質的にそれぞれ形成されている。また、バル
ブプレート1の吐出路3側の主面における両弁口11、
11の両脇位置には、各窪み17が円形の浅い穴形状に
それぞれ没設されている。 【0010】ストッパ18は鉄板等の剛性を有する板材
が用いられて、リード弁体13と略等しい矩形の板体に
形成されており、ストッパ18の左右両端部にはボルト
挿通用の円形孔19、19がそれぞれ開設されている。
ストッパ18の中央部には位置規制部20が厚さ方向に
アーチ形状に弯曲されて一体的に形成されている。本実
施例において、位置規制部20におけるリード弁体13
と接する側の主面には傾斜面部21が、その幅方向(短
手方向)について弁口11の流れ方向に対して傾斜する
ように形成されている。すなわち、傾斜面部21は幅方
向の前側が低く、後側が高くなるように傾斜されてい
る。この傾斜面部21の範囲は両弁口11、11の周囲
の範囲である。また、この傾斜面部21の範囲および位
置規制部20のアーチ範囲は両ボルト挿通用円形孔1
9、19の範囲を含まない。つまり、ストッパ18にお
ける両端部である両円形孔19、19の範囲は、バルブ
プレート1の吐出路側主面と平行に形成されている。 【0011】そして、リード弁体13はバルブプレート
1における吐出路3側の主面に弁口11、11を閉塞す
るように配され、ストッパ18はリード弁体13の上に
重合されて配設されており、左右一対のボルト22、2
2がストッパ18の円形孔19およびリード弁体13の
円形孔14と、円形孔19および切欠部15とにそれぞ
れ挿通されて、バルブプレート1に形成された雌ねじ2
3、23にねじ込まれることにより、リード弁体13お
よびストッパ18はバルブプレート1に固定されてい
る。固定時、切欠部15側のボルト22にはスペーサ2
4がバルブプレート1とストッパ18との間に介設され
ており、リード弁体13はその切欠部15側の摺動が許
容される状態になっている。 【0012】次に作用を説明する。吐出弁口としての弁
口11に作用する圧力が設定値以下の時、リード弁体1
3はそれ自体の弾性力および弁口11の内外の圧力差に
よって、図1(a)に示されているように、シート部1
6が弁座12に着座されることにより、弁口11を閉塞
した状態になっている。この状態において、リード弁体
13はバルブプレート1の上面に沿って平板形状になっ
ているため、アーチ形状の位置規制部20から離れた状
態になっている。 【0013】次に、吐出弁口としての弁口11に作用す
る圧力が設定値以上になると、リード弁体13はその作
用力によって撓まされ、ストッパ18の位置規制部20
の傾斜面部21に押接されて倣うように弯曲される。こ
のリード弁体13の弯曲は、リード弁体13の弾力性お
よび切欠部15側のボルト22に対する摺動により実現
される。そして、リード弁体13が弯曲すると、シート
部16が弁座12から離れるため、弁口11が開放さ
れ、弁口11を通じて圧縮室2のエア4が吐出路3に吐
出される。 【0014】ここで、ストッパ18に傾斜面部21が設
けられていない従来例のリード弁装置の場合、弁口11
から吐出されたエア4はストッパ18の水平面に当接し
たリード弁体13の水平面を這うように流れる状態にな
るため、リード弁体13の下面で滞留気味になり、スム
ーズな流れが形成されない。 【0015】しかし、本実施例においては、ストッパ1
8に幅方向に傾斜する傾斜面部21が設けられているた
め、図1(b)に示されているように、ストッパ18に
押し付けられるリード弁体13はその傾斜面部21に倣
って傾斜した状態になる。そして、弁口11から吐出さ
れたエア4は傾斜面部21に倣って傾斜したリード弁体
13に沿って流れることによりその短手方向である幅方
向に直ちに排出されるため、リード弁体13とバルブプ
レート1との間に滞留することなく、吐出路3における
ストッパ18の上方空間へいち早く流出して行くことに
なる。このようにして、本実施例においては、弁口11
から吐出されたエア4が傾斜面部21に沿って短手方向
に直ちに排出されるため、そのリード弁装置10におけ
る流路抵抗は相対的に低減されることになる。 【0016】ところで、従来例の如く、弁口11から吐
出されたエア4がリード弁体13の下面に沿って這うよ
うに流れると、位置規制部20のアーチ形状に倣って弯
曲変形したリード弁体13におけるアーチ形状両端部の
裾と、バルブプレート1との隙間にカーボンスラッジや
その他の塵芥等の異物が付着して堆積してしまう。 【0017】しかし、本実施例においては、弁口11か
ら吐出されたエア4が傾斜面部21に沿って幅方向に流
れ直ちに排出されることにより、エア4はアーチ形状の
両端部の裾に至らないため、アーチ形状両端部における
リード弁体13とバルブプレート1との隙間に異物が付
着して堆積することはない。 【0018】図3は本発明の他の実施例であるリード弁
装置を示しており、(a)は閉弁状態の側面断面図、
(b)は開弁状態の側面断面図である。本実施例2が前
記実施例1と異なる点は、ストッパ18に形成された傾
斜面部21Aが幅方向の両側に傾斜するように形成され
ている点である。本実施例2によれば、弁口11から吐
出されたエア4は、傾斜面部21Aの両側の傾斜面に振
り分けられるため、リード弁体13とバルブプレート1
との間の空間における停滞をより一層確実に防止するこ
とができる。 【0019】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。 【0020】例えば、前記実施例においては、リード弁
装置がエアコンプレッサの吐出弁に使用された場合につ
き説明したが、本発明は、これに限らず、斜板式エアコ
ンプレッサの吸入弁や、その他の流体機械における吐出
弁および吸入弁、さらには、流体回路に介設された逆止
弁やその他の機能を有する弁として使用されるリード弁
装置全般に適用することができる。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
開弁時にリード弁体の幅方向に排出する流れを形成させ
ることができるため、流路抵抗を低減させることができ
るとともに、異物の付着堆積を防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例であるリード弁装置を示して
おり、(a)は閉弁状態の正面断面図、(b)は開弁状
態の側面断面図である。 【図2】その分解斜視図である。 【図3】本発明の他の実施例であるリード弁装置を示し
ており、(a)は閉弁状態の側面断面図、(b)は開弁
状態の側面断面図である。 【符号の説明】 1…バルブプレート、2…圧縮室、3…吐出路、4…エ
ア、10…リード弁装置、11…弁口、12…弁座、1
3…リード弁体、14、19…ボルト挿通用円形孔、1
5…ボルト挿通用切欠部、16…シート部、17…窪
み、18…ストッパ、20…位置規制部、21、21A
…傾斜面部、22…ボルト、23…雌ねじ、24…スペ
ーサ。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 弁口と、この弁口を開閉するように当接
    されて一方の端部が固定されているリード弁体と、この
    リード弁体の前記弁口と反対側に配されて固定され、開
    弁作動時に前記リード弁体を位置規制するストッパとを
    備えているリード弁装置において、前記ストッパの前記弁口と対向する部分にはアーチ形状
    の位置規制部が形成されており、この位置規制部 の前記
    リード弁体と接する側の主面に傾斜面部が、前記アー
    チ形状の一対の裾を結ぶ線分と直交する方向について前
    記弁口の流れ方向に対して傾斜するように形成されてい
    ることを特徴とするリード弁装置。
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KR101161121B1 (ko) * 2010-09-14 2012-06-28 삼성전자 주식회사 밀폐형 압축기

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