JP3175085B2 - 舌片状逆止弁装置 - Google Patents

舌片状逆止弁装置

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JP3175085B2 JP31002597A JP31002597A JP3175085B2 JP 3175085 B2 JP3175085 B2 JP 3175085B2 JP 31002597 A JP31002597 A JP 31002597A JP 31002597 A JP31002597 A JP 31002597A JP 3175085 B2 JP3175085 B2 JP 3175085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム部材よりなる
舌片状逆止弁を用いた舌片状逆止弁装置に関するもの
で、舌片状逆止弁の表裏に加わる圧力差によって弁孔を
開閉し、一方向の液体流れを制御する一方向制御弁、あ
るいは燃料、潤滑油等の液体をポンプ作用によって給送
する液体ポンプに用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来の舌片状逆止弁装置について図3に
よって説明する。1は第1ハウジング部材であって、そ
の上端面1Aは、平面状をなす。この上端面1Aには、
流路2に連なる弁孔3が開口するとともに弁孔3の右側
方に第1挟持部1Bが形成される。この第1ハウジング
部材1は、燃料ポンプにあっては、ポンプハウジングに
相当し、流路2は、液体流入路、液体吐出路に相当し、
弁孔3は吸入弁孔、吐出弁孔に相当する。4は平板のフ
ィルム部材よりなる舌片状逆止弁であり、例えばフィル
ム状よりなるポリフェニレンサルファイド樹脂(PP
S)にて形成され、具体的には、図4に示される。この
舌片状逆止弁4は、その先端部(左端)に弁孔3を開閉
する舌片部4Aを備え、その後端部(右端)にハウジン
グ部材の挟持部によって挟持されて固定される支持部4
Bを備え、更に舌片部4Aと支持部4Bとは、接続片部
4Cによって接続される。5は、第2ハウジング部材で
あって、その下端面5Aは、平面状をなす。この下端面
5Aには、弁孔3の外周に臨む凹部5Bと、凹部5Bの
右側方にあって第1ハウジング部材5の第1挟持部1B
に対応する第2挟持部5Cが形成される。6は、第1ハ
ウジング部材1の上端面1A上に配置されるゴム材料よ
りなる第1パッキンであり、この第1パッキン6は、少
なくとも舌片状逆止弁4の舌片部4A、接続片部4C、
支持部4Bに対応する形状を有し、さらに舌片部4Aに
対応する部分に弁孔3に臨んで開口する小孔6Aが貫通
して穿設される。7は、第2ハウジング部材5の下端面
5A上に配置されるゴム材料よりなる第2パッキンであ
り、この第2パッキン7は、舌片状逆止弁4の支持部4
Bに対応する形状を有する。第2パッキン7は凹部5
B、舌片状逆止弁4の舌片部4A、接続片部4Cに対応
する形状を有しない。いいかえると、第2パッキン7は
第2ハウジング部材5の凹部5B内に延出しない。
【0003】そして、舌片状逆止弁装置は、以下によっ
て組付け形成される。第1ハウジング部材1の上端面1
A上に第1パッキン6が配置される。このとき、第1パ
ッキン6の小孔6Aは、弁孔3に臨んで配置される。次
に、第1パッキン6上に舌片状逆止弁4が配置される。
このとき、舌片状逆止弁4の舌片部4Aは、第1パッキ
ン6の小孔6Aに臨んで配置される。次に舌片状逆止弁
4上に第2パッキン7が配置される。このとき、第2パ
ッキン7は舌片状逆止弁4の支持部4B上に配置される
もので、舌片部4A、接続片部4C上に臨んで第2パッ
キン7は配置されない。更に第2パッキン7上に第2ハ
ウジング部材5の下端面5Aが配置される。以上によれ
ば、第1ハウジング部材1の上端面1Aと第2ハウジン
グ部材5の下端面5Aとの間に、第1パッキン6、舌片
状逆止弁4、第2パッキン7が配置されるもので、かか
る状態において、第1ハウジング部材1と第2ハウジン
グ部材5とをビス等で締結して固定する。
【0004】以上によると、舌片状逆止弁4の支持部4
Bは、第1ハウジング部材1の第1挟持部1B上にある
第1パッキン6と、第2ハウジング部材5の第2挟持部
5C上にある第2パッキン7とによって挟持されて固定
され、一方舌片状逆止弁4の舌片部4A、接続片部4C
は、第1ハウジング部材1の上端面1Aと、第2ハウジ
ング部材5の凹部5Bとによって形成される作動室8内
に配置され、このとき、前記作動室8内にある前記舌片
部4A、接続片部4Cの下面と第1ハウジング部材1の
上端面1Aとの間に第1パッキン6が配置される。
【0005】そして、舌片部4Aに対する圧力差によっ
て、舌片部4Aに対して上方向の押圧力が作用すると、
舌片部4Aは支持部4Bを基に作動室8内において時計
方向に回動し、第1パッキン6の小孔6Aを開放する。
これによって流路2内の液体は、作動室8内に向けて流
入する。一方、舌片部4Aに対する圧力差によって、舌
片部4Aに対して下方向の押圧力が作用すると、舌片部
4Aは前記状態より反時計方向へ回動し、舌片部4A
は、第1パッキン6の小孔6Aを閉塞する。而して、流
路2から作動室8へ向かう液体の流れを阻止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の舌片状逆
止弁装置によると、以下の問題点を有する。(1)第1
パッキン6は、弾性を有し、且つ安価な材料であるニト
リルゴム(NBR)が用いられる。ここで、例えば、こ
の舌片状逆止弁装置を、内燃機関へ燃料を給送する燃料
ポンプとして用いた場合において、その燃料として(イ
ソオクタン50%+トルエン50%)とメタノール5%
の混合燃料、あるいはDガス(ASTM規格の環境テス
トガソリン)とメタノール5%の混合燃料を用いてテス
トを行なった場合、第1パッキン6が膨潤することによ
って舌片状逆止弁4のシート性が阻害され、燃料ポンプ
から吐出される燃料流量が減少したり、あるいは燃料流
量が不安定となる不具合を生ずる。そして前記不具合の
状態は、流体の温度が上昇することによって助長され
る。(2)舌片状逆止弁4を第1パッキン6、第2パッ
キン7を介して両ハウジング部材1、5の間に挟持する
際、舌片状逆止弁4の舌片部4A、接続片部4Cの上面
は、第2ハウジング部材5側に作動室8が形成されて自
由状態にあることより、第1パッキン6、第2パッキン
7が沈みこんだ分に相当して作動室8側に反る恐れがあ
る。以上によると、舌片部4Aのシート性が不安定とな
り、これによって燃料ポンプから吐出される燃料流量が
不安定となる。
【0007】本発明になる舌片状逆止弁装置は、前記不
具合に鑑み成されたもので、使用される液体、使用環境
温度に影響されることなく常に安定したシート性を長期
間に渡って維持することのできる舌片状逆止弁装置を提
供することを主目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明になる舌片状逆止弁
装置は、前記目的を達成する為に、フィルム部材よりな
る舌片状逆止弁は、その先端部に舌片部を備え、後端部
に支持部を備えるとともに中間部に前記舌片部と支持部
とを接続する接続片部を備え、第1ハウジング部材は、
その上端面が平面状をなすとともに該上端面に、舌片部
にて開閉される弁孔と、支持部に臨む第1挟持部を備
え、第2ハウジング部材は、その下端面が平面状をな
し、該下端面に、舌片部、接続片部に臨む凹部が凹設さ
れるとともに支持部に臨む第2挟持部を備え、前記舌片
状逆止弁の支持部を、第1ハウジング部材の第1挟持部
上に配置した第1パッキンと、第2ハウジング部材の第
2挟持部上に配置した第2パッキンとによって挟持する
とともに舌片部を含む接続片部を第2ハウジング部材の
凹部とそれに臨む第1ハウジング部材とによって形成さ
れる作動室内に配置し、前記舌片状逆止弁の接続片部
を、付勢部材を介して第1ハウジングの上端面側に向け
て押圧付勢したことを第1の特徴とする。
【0009】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、前
記付勢部材を、第2ハウジング部材と一体的に形成した
押圧突部としたことを第2の特徴とする。
【0010】更に、本発明は、前記第1の特徴に加え、
前記付勢部材を、第2パッキンと一体的に形成されると
ともに作動室内に延出し、舌片状逆止弁の接続片部に当
接する押圧片部と、第2ハウジング部材と一体的に形成
され、前記押圧片部を、第1ハウジング部材の上端面側
に向けて押圧する押圧突部とによって形成したことを第
3の特徴とする
【0011】
【作用】第1の特徴によると、舌片状逆止弁の接続片部
を含む舌片部は第1ハウジング部材の弁孔に直接的に対
向配置され、且つ付勢部材によって押圧付勢される。従
って従来の第1パッキン部材の影響を全く受けることが
なく、舌片状逆止弁は弁孔に対して確実に押圧され、良
好なシール性を得ることができる。
【0012】第2の特徴によると、付勢部材が第2ハウ
ジング部材と一体的に形成されるので、この実施が容易
で且つ安価に行なうことができる。
【0013】第3の特徴によると、舌片状逆止弁の接続
片部は、第2パッキンの押圧片部と、第2ハウジング部
材と一体的に形成された押圧突部とにより形成される付
勢部材によって付勢されて、舌片状逆止弁が弁孔に押圧
されて付勢される。これによると、特に第2パッキンの
ゴム弾性力を利用して舌片状逆止弁を弁孔に向けて押圧
付勢できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明になる舌片状逆止弁装置の一実
施例を図1により説明する。尚、第1ハウジング部材、
舌片状逆止弁、第2パッキンは従来と同一であるので同
一符号を使用して説明を省略する。10はゴム材料より
なる平板状の第1パッキンであり、第1ハウジング1の
第1挟持部1B上に配置される形状をなす。従来の第1
パッキン6とは異なり弁孔3の外周に達する延出部を備
えるものでない。
【0015】11は、第2ハウジング部材であって、そ
の下端面11Aは平面状をなす。この下端面11Aに
は、弁孔3の外周に臨む凹部11Bと、凹部11Bの右
側方にあって第1ハウジング部材5の第1挟持部1Bに
対応する第2挟持部11Cが形成される。そして、前記
凹部には、凹部11B内にあって且つ第2挟持部11C
に近い部位に、付勢部材Fとしての押圧突部11Dが一
体形成される。この押圧突部11Dは舌片状逆止弁4の
接続片部4Cの上面に対応した位置に配置され、且つ、
第2ハウジング部材11の下端面11Aより下方に向け
てA(mm)突出する。この突出量A(mm)は、第1
パッキン10、舌片状逆止弁4、第2パッキン7の各板
厚を合計した厚さB(mm)より小でなければならな
い。
【0016】そして、前記各構成は、次の如く組付けら
れる。第1ハウジング部材1の上端面1A上に第1パッ
キン10が配置される。このとき、第1パッキン10は
第1ハウジング部材1の第1挟持部1B上に配置される
もので、弁孔3の外周には配置されない。次に第1パッ
キン10上に舌片状逆止弁4が配置される。このとき、
舌片状逆止弁4の舌片部4Aは、上端面1Aに開口する
弁孔3に直接的に臨んで配置され、接続片部4Cもまた
上端面1Aに直接的に臨んで配置され、支持部4Bが第
1パッキン10上に配置される。直接的に臨んで配置さ
れるとは、舌片部4A、接続片部4Cと第1ハウジング
部材1の上端面1Aと間に何等の部材が介在しないこと
である。次に、舌片状逆止弁4上に第2パッキン7が配
置される。このとき、第2パッキン7は、舌片状逆止弁
4の支持部4B上に配置されるもので、接続片部4C、
舌片部4A上に臨んで第2パッキン7は配置されない。
そして、更に第2パッキン7上に第2ハウジング部材1
1の下端面11Cが配置される。以上によると、第1ハ
ウジング部材1の上端面1Aと第2ハウジング部材11
の下端面11Aとの間に、第1パッキン10、舌片状逆
止弁4、第2パッキン7が配置され、且つ第2ハウジン
グ部材11に一体形成した押圧突部11Dは舌片状逆止
弁4の接続片部4Cの上面に対応配置される。そしてか
かる状態において第1ハウジング部材1と第2ハウジン
グ部材11とをビス等によって締結して固定する。
【0017】以上によると、舌片状逆止弁4の支持部4
Bは、第1ハウジング部材1の第1挟持部1B上にある
第1パッキン10と、第2ハウジング部材11の第2挟
持部11C上にある第2パッキン7とによって挟持され
て固定され、一方舌片状逆止弁4の舌片部4A、接続片
部4Cは、第1ハウジング部材1の上端面1Aと、第2
ハウジング部材11の凹部11Bとによって形成される
作動室12内に配置され、このとき舌片部4Aは第1ハ
ウジング部材1の上端面1Aに開口する弁孔3に臨んで
配置され、接続片部4Cは前記上端面1Aに臨んで配置
される。又、前記作動室12内に配置される接続片部4
Cの上面には、付勢部材Fとしての押圧突部11Dの先
端部が当接するもので、これによると舌片部4Aを含む
接続片部4Cは第1ハウジング部材1の上端面1Aに向
けて押圧される。
【0018】而して、舌片部4Aの表裏に対する圧力差
の無い状態において、舌片部4Aは、前記押圧突部11
Dによる押圧力によって第1ハウジング部材1の上端面
1Aに向けて押圧支持され、弁孔3を直接的に閉塞保持
する。そして、舌片部4Aに対する圧力差によって、舌
片部4Aに対して上方向の押圧力が作用すると、舌片部
4Aは、押圧突部11Dを基に作動室12内において時
計方向に回動し、第1ハウジング部材1の上端面1A上
に開口する弁孔3を開放する。これによって流路2内の
液体は、作動室12内に向けて流入する。一方、舌片部
4Aに対する圧力差によって、舌片部4Aに対して下方
向の押圧力が作用すると、舌片部4Aは前記状態より反
時計方向へ回動し、舌片部4Aは、弁孔3を直接的に閉
塞する。而して、流路2から作動室12へ向かう液体の
流れが阻止される。尚、かかる舌片部4Aの弁孔3に対
する閉塞時において、押圧突部11Dによる接続片部4
Cに対する押圧力は舌片部4Aに対する閉塞力として付
加的に作用する。
【0019】以上のように、本発明の舌片状逆止弁装置
によると、舌片状逆止弁4の舌片部4Aを含む接続片部
4Cを何等の部材をその間に介することなく第1ハウジ
ング部材1の上端面1Aに向けて配置するとともに舌片
部4Aによって上端面1Aに開口する弁孔3を直接的に
開閉したこと。及び舌片部4Aを含む接続片部4Cを付
勢部材Fを介して弁孔3が開口する第1ハウジング部材
1の上端面1Aに向けて押圧付勢したこと。によって、
流路2を流れる液体の種類あるいは温度に何等影響され
ることなく良好な弁閉塞機能を得ることができるもの
で、これによると特に多種の燃料が採用され、且つその
雰囲気温度が大きく上昇する条件下で使用される内燃機
関用の燃料ポンプ、潤滑油ポンプの舌片状逆止弁装置と
して有効であって、ポンプの吐出流量の減少を抑止でき
て安定した流量を長期に渡って維持できる。
【0020】又、舌片状逆止弁4の接続片部4Cの上面
は、付勢部材Fが当接して押圧状態にあるもので、これ
によると、舌片状逆止弁4の支持部4Bを第1パッキン
10、第2パッキン7を介して、第1ハウジング部材1
の第1挟持部1Bと第2ハウジング部材11の第2挟持
部11Cとの間に締結して固定した際にあっても舌片部
4Aを含む接続片部4Cが作動室12側(図において上
方)へ反ることがなく、これによっても舌片部4Aの弁
閉塞機能を向上できる。
【0021】又、舌片状逆止弁4の接続片部4Cを第1
ハウジング部材1の上端面1Aに押圧する付勢部材Fと
しての押圧突部11Dを、第2ハウジング部材11と一
体的に設けたことによると押圧突部11Dとして格別新
たな部品を用意する必要がなく、これによると、従来の
構造へ容易に実施することが可能となったものである。
この第2ハウジング部材11は一般的に射出成形によっ
て作られるので、その金型を修正(押圧突部11Dの相
当部をほり込む)すれば実施できる。
【0022】図2には、本発明の舌片状逆止弁装置の他
の実施例が示される。図1に示される第1の実施例と
は、第2パッキン、第2ハウジング部材が異なるもの
で、相違する部分についてのみ説明する。第2パッキン
7には、舌片状逆止弁4の接続片部4C上に臨む押圧片
部7Bが一体形成され、この押圧片部7Bが凹部11B
内に延出する。すなわち、押圧片部7Bは、第2ハウジ
ング部材11の第2挟持部11Cに対応する第2パッキ
ン7の左端から、更に左方に向かって延出する。
【0023】一方、第2ハウジング部材11の凹部11
Bの右方には、前記第2パッキン7の押圧片部7Bの上
面を、第1ハウジング部材1の上端面1A側に向けて押
圧する押圧突部11Eが一体的に形成される。この押圧
突部11Eは、第2ハウジング部材11の下端面11A
よりわずかに下方に向けて突出する。
【0024】従って、第1の実施例と同様に第1ハウジ
ング部材1と第2ハウジング部材11とが締結された状
態において、舌片状逆止弁4の接続片部4Cの上面に第
2パッキン7の押圧片部7Bが配置され、さらにこの押
圧片部7Bの上面に押圧突部11Eが当接して配置され
る。以上によると、前記押圧突部11Eが第2ハウジン
グ部材11の下端面11Aより突出することから、第2
パッキン7の押圧片部7Bは舌片部4Aを含む接続片部
4Cを第1ハウジング部材1の上端面1Aに向けて押圧
付勢する。前記押圧突部11E、押圧片部7Bは付勢部
材Fの役目をなす。
【0025】而して、この第2の実施例にあっても前記
第1の実施例と同様に良好な弁閉塞機能を有するもので
あるが、特にこの第2の実施例にあっては、接続片部4
Cをゴム材料によって形成される押圧片部7Bによって
弾性的に押圧したので、舌片部4Aの弁孔3に対するシ
ート性をより向上できた。又、接続片部4Cが直接的に
押圧突部11Eに当接するものに比較して、該当接部に
おける接続片部4Cの耐摩性を向上できた。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明になる舌片状逆止
弁装置によると、第1ハウジング部材と第2ハウジング
部材とによって形成される作動室内に、第1ハウジング
部材の上端面に開口する弁孔に向けて直接的に舌片部と
接続片部を備える舌片状逆止弁を配置し、この舌片状逆
止弁の接続片部を付勢部材を介して第1ハウジングの上
端面に向けて押圧付勢したので、使用される液体の種類
あるいは使用される雰囲気温度に影響されることなく、
長期に渡って安定して且つ確実な弁閉塞機能を保持する
ことができるものである。従って、内燃機関用に用いら
れる燃料ポンプ、潤滑油ポンプの逆止弁装置として好適
なものである。
【0027】又、前記付勢部材を第2ハウジングと一体
的に形成した押圧突部としたことによると、付勢部材と
して新たな構成部品を用意することがなく、その実施を
安価に行なうことができるとともにその設計的自由度が
何等阻害されることがない。
【0028】更に又、前記付勢部材を第2パッキンと一
体的に形成した押圧片部と第2ハウジング部材と一体的
に形成した押圧突部とによって形成したことによると、
新たな構成部品を用意することがなく、更に接続片部を
ゴム材料の弾性力を利用した第2パッキンの押圧片部を
用いて弾性的に押圧したので舌片部のシート性をより向
上できるとともに接続片部の耐摩性を一層向上できたも
のである。
【0029】尚、かかる舌片状逆止弁装置はポンプに限
定されるものでなく、液体の制御を行なう装置に巾広く
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる舌片状逆止弁装置の一実施例を示
す要部縦断面図。
【図2】本発明になる舌片状逆止弁装置の他の実施例を
示す要部縦断面図。
【図3】従来の舌片状逆止弁装置を示す縦断面図。
【図4】舌片状逆止弁の平面図。
【符号の説明】
1 第1ハウジング部材 1A 上端面 1B 第1挟持部 3 弁孔 4 舌片状逆止弁 4A 舌片部 4B 支持部 4C 接続片部 7 第2パッキン 7B 押圧片部 11 第2ハウジング部材 11A 下端面 11B 凹部 11C 第2挟持部 11D 押圧突部 11E 押圧突部 12 作動室 F 付勢部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 15/00 - 15/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム部材よりなる舌片状逆止弁4
    は、その先端部に舌片部4Aを備え、後端部に支持部4
    Bを備えるとともに中間部に前記舌片部4Aと支持部4
    Bとを接続する接続片部4Cを備え、第1ハウジング部
    材1は、その上端面1Aが平面状をなすとともに該上端
    面に、舌片部4Aにて開閉される弁孔3と、支持部4B
    に臨む第1挟持部1Bを備え、第2ハウジング部材11
    は、その下端面11Aが平面状をなし、該下端面に、舌
    片部4A、接続片部4Cに臨む凹部11Bが凹設される
    とともに支持部4Bに臨む第2挟持部11Cを備え、前
    記舌片状逆止弁の支持部4Bを、第1ハウジング部材1
    の第1挟持部1B上に配置した第1パッキン10と、第
    2ハウジング部材11の第2挟持部11C上に配置した
    第2パッキン7とによって挟持するとともに舌片部4A
    を含む接続片部4Cを第2ハウジング部材11の凹部1
    1Bとそれに臨む第1ハウジング部材1とによって形成
    される作動室12内に配置し、前記舌片状逆止弁の接続
    片部4Cを、付勢部材Fを介して第1ハウジング1の上
    端面1A側に向けて押圧付勢したことを特徴とする舌片
    状逆止弁装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢部材を、第2ハウジング部材1
    1と一体的に形成した押圧突部11Dとしたことを特徴
    とする請求項1記載の舌片状逆止弁装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢部材を、第2パッキン7と一体
    的に形成されるとともに作動室12内に延出し、舌片状
    逆止弁4の接続片部4Cに当接する押圧片部7Bと、第
    2ハウジング部材11と一体的に形成され、前記押圧片
    部7Bを、第1ハウジング部材1の上端面1A側に向け
    て押圧する押圧突部11Eとによって形成したことを特
    徴とする請求項1記載の舌片状逆止弁装置。
JP31002597A 1997-10-24 1997-10-24 舌片状逆止弁装置 Expired - Fee Related JP3175085B2 (ja)

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