JP2016216983A - 養生蓋の構造及び養生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水密性の低下を抑制する養生蓋の構造及び養生方法を提供する。【解決手段】屋上スラブ2に設けられたスラブ開口3を養生するための養生蓋1の構造であって、屋上スラブ2におけるスラブ開口3の軸周りに固定された固定部材10と、屋上スラブ2と固定部材10との間に介在するシール部材Sと、固定部材10に対して脱着可能に取り付けられ、スラブ開口3を覆う蓋部20と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、養生蓋の構造及び養生方法に関する。
従来、養生蓋に関する技術として、特許文献1に記載された蓋が知られている。特許文献1に記載された蓋は、スラブの上面側において、スラブに設けられた貫通孔の周囲を囲んだ状態で、スラブの上面に設置される環状のシール部材と、シール部材に載せてシール部材をスラブの上面に密着させた状態で貫通孔の上方を閉塞する蓋部材と、を備える。
特開2005−48520号公報
上述した従来技術では、蓋部材とシール部材とが直接接している。そのため、例えばスラブに設けられた貫通孔における作業の際に貫通孔を露出させるために蓋部材を脱着すると、シール部材とスラブ上面との密着性が低下して、水密性が低下することがある。この場合、蓋部材を取り付ける際、新たなシール部材の設置(シール部の再施工)をする手間が増加してしまう。
本発明は、水密性の低下を抑制し、シール部の再施工を不要とする養生蓋の構造及び養生方法を提供することを目的とする。
本発明に係る養生蓋の構造は、スラブに設けられた貫通孔を養生するための養生蓋の構造であって、スラブにおける貫通孔の軸周りに固定された固定部材と、スラブと固定部材との間に介在するシール部と、固定部材に対して脱着可能に取り付けられ、貫通孔を覆う蓋部と、を備える。
この養生蓋の構造では、シール部がスラブと固定部材との間に介在するため、水等がスラブと固定部材との間を通って貫通孔に浸入することが抑制される。そして、蓋部が固定部材に対して脱着可能に取り付けられているため、貫通孔を露出させるためには、蓋部を固定部材から取り外せばよく、固定部材をスラブから取り外す必要がない。よって、シール部とスラブ上面との密着性が低下することを回避できる。その結果、水密性の低下を抑制し、シール部の再施工を不要とすることが可能となる。
蓋部は、下端側において固定部材から所定高さで立設され、上端側の辺縁が開口部を形成する側壁部と、開口部を覆うように設けられた天蓋部と、を有し、側壁部は、固定部材に対して脱着可能に取り付けられ、天蓋部は、側壁部の上端側において開口部を開閉可能に設けられていてもよい。この場合、例えば貫通孔における作業の際、天蓋部を開くことで開口部を介して容易に作業を行うことができる。
側壁部の上端側には、ヒンジ部及び第1係止部が設けられており、天蓋部は、ヒンジ部及び第1係止部によって開口部を開閉可能に設けられていてもよい。この場合、第1係止部の係止を外すことでヒンジ部を支点として天蓋部を容易に開閉することができる。また、第1係止部を係止させることで天蓋部が強風等により開いてしまうことを抑制できる。
固定部材には、第2係止部が設けられており、蓋部は、第2係止部によって固定部材に対して脱着可能に取り付けられていてもよい。この場合、第2係止部を係止させることで蓋部を固定部材に容易に取り付けることができる。また、第2係止部の係止を外すことで蓋部を固定部材から容易に取り外すことができる。
固定部材には、蓋部が載置される載置部が設けられており、蓋部は、載置部に載置された状態で第2係止部によって固定部材に対して取り付けられてもよい。この場合、蓋部が載置部に載置された状態において蓋部の重量が載置部によって支持される。よって、蓋部を固定部材に対して脱着する作業が一層容易となる。
蓋部は、窓部を含んでもよい。この場合、例えば養生蓋の内部状況を確認する際、蓋部を固定部材から取り外す手間を省くことができる。
本発明に係る養生方法は、スラブに設けられた貫通孔を養生する養生方法であって、スラブに設けられた貫通孔の軸周りにシール部を設け、シール部を固定部材とスラブとの間に介在させて固定部材をスラブに固定し、貫通孔を覆うように固定部材に対して脱着可能に蓋部を取り付ける。
この養生方法によれば、シール部をスラブと固定部材との間に介在させ、蓋部を固定部材に対して脱着可能に取り付ける。よって、例えば貫通孔における作業の際、貫通孔を露出させるためには、蓋部を固定部材から取り外せばよく、固定部材をスラブから取り外す必要がない。よって、シール部とスラブ上面との密着性が低下することを回避できる。その結果、水密性の低下を抑制し、シール部の再施工を不要とすることが可能となる。
本発明によれば、水密性の低下を抑制する養生蓋の構造及び養生方法を提供することができる。
実施形態に係る養生蓋を配置した屋上階の平面図である。 実施形態に係る養生蓋を配置した屋上階の一部断面図である。 実施形態に係る養生蓋を示す斜視図である。 図3におけるIV-IV線に沿った断面図である。 (a)は、図3におけるVa-Va線に沿った断面図である。(b)は、図3におけるVb-Vb線に沿った断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、本発明に係る養生蓋の構造を有する養生蓋1を例に説明する。以下の説明では、各図に示されるように、Z軸を鉛直軸とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を設定し、各部の位置関係の説明にX,Y及びZを用いる場合がある。
図1は、実施形態に係る養生蓋を配置した屋上階の平面図である。図2は、実施形態に係る養生蓋を配置した屋上階の一部断面図である。図1及び図2に示されるように、実施形態に係る養生蓋の構造を有する養生蓋1は、屋上スラブ(スラブ)2に設けられたスラブ開口(貫通孔)3を養生するための止水蓋である。養生蓋1は、建築物Bの屋上における工事の際に屋上スラブ2にスラブ開口3を設けた場合、雨水の建屋内への直接的な浸入を止めるため、スラブ開口3に設置して用いられる。スラブ開口3は、例えば屋上階の上方に構造物を新設する際、束柱4を通すための孔である。スラブ開口3は、屋上スラブ2において束柱4の位置に対応する位置に複数設けられている。スラブ開口3は、例えば長方形状又は正方形状の貫通孔である。養生蓋1は、複数設けられたスラブ開口3のそれぞれに設置される。
束柱4は、屋上スラブ2の下方に延びる既存梁5から立設され、Z方向に延在して屋上スラブ2から突出する四角柱状の部材である。束柱4の上端部では、新設鉄骨6が接続され、屋上階の上方に新設される構造物の土台の一部となる。束柱4の下端部では、例えば新設補強部7を介して既存柱8に接続されることもある。束柱4は、既存梁5に沿って複数設けられている。
図3は、実施形態に係る養生蓋を示す斜視図である。図4は、図3におけるIV-IV線に沿った断面図である。図5(a)は、図3におけるVa-Va線に沿った断面図である。図5(b)は、図3におけるVb-Vb線に沿った断面図である。図2〜図5に示されるように、養生蓋1は、固定部材10と、蓋部20とを備える。
固定部材10は、屋上スラブ2におけるスラブ開口3の軸周りに、スラブ開口3の全周にわたって固定されている。固定部材10は、その各辺がスラブ開口3の各縁部よりも外周側へ離間してスラブ開口3の各縁部に略平行に配置されている。スラブ開口3は、Z方向から見て矩形環状を呈する。固定部材10は、各辺が断面L字状のL字アングル材が用いられる。固定部材10の材質は、例えば鉄が用いられる。固定部材10は、第1板部11及び第2板部12を有する。
第1板部11は、L字アングル材の一方の面である。第1板部11は、Z方向から見て第2板部12から外周側へ向かって広がるように、屋上スラブ2に沿って(XY平面に沿って)配置される。第1板部11には、固定部材10の延在方向に沿って複数のボルト用孔13が設けられている。ボルト用孔13には、アンカーボルト14が挿通される。アンカーボルト14は、下端部が屋上スラブ2に埋設され、上端側が屋上スラブ2から突設されたボルトである。アンカーボルト14は、固定部材10に沿って複数設けられている。固定部材10は、アンカーボルト14にナット15が螺合されて固定される。アンカーボルト14及びナット15には、止水のためのシール材が塗布されていてもよい。
固定部材10は、第1板部11と屋上スラブ2との間にシール部材(シール部)S及びライナ16を介在させて、屋上スラブ2に固定されている。シール部材Sは、屋上スラブ2に沿って流れる雨水等がスラブ開口3側に浸入することを抑制する止水部材である。シール部材Sとしては、例えばシリコーンゴム系等の充填剤等を用いることができる。ライナ16は、第1板部11と屋上スラブ2との間に所定の隙間を設けるためのスペーサーである。ライナ16には、アンカーボルト14に対応する位置にボルト用孔13が設けられている。シール部材S及びライナ16は、第1板部11に沿って、屋上スラブ2におけるスラブ開口3の軸周りに連続して設けられる。
第2板部12は、L字アングル材の他方の面であり、屋上スラブ2に略直交する面に沿って配置される。第2板部12には、複数の載置部18が設けられている。載置部18は、第2板部12を基端としてXY平面に沿って突出して設けられた部材である。載置部18は、側壁部21を第2係止部19により係止する際に蓋部20(側壁部21及び天蓋部22)が載置されることで、蓋部20の重量を支持する。また、載置部18は、後述の第2係止部19の係止を行い易い位置となるように配置されており、側壁部21を第2係止部19により係止する際に側壁部21の位置を調整する。このようにして、側壁部21は、載置部18に載置された状態で第2係止部19によって固定部材10に対して取り付けられる。
第2板部12には、複数の第2係止部19が設けられている。第2係止部19は、側壁部21を固定部材10に対して脱着可能に取り付ける。第2係止部19としては、例えばキャッチクリップが用いられる。第2係止部19は、操作レバーを含む可動フックと固定フックとを有する。第2係止部19は、操作レバーにより可動フックを固定フックに引っ掛けることで係止される。第2係止部19は、操作レバーにより可動フックを固定フックから外すことで係止が外される。可動フック及び固定フックは、何れか一方が固定部材10に設けられ、他方が側壁部21に設けられている。ここでは、固定フックが第2板部12の上端部に設けられ、可動フックが側壁部21の下端部に設けられている。このように、側壁部21は、固定部材10に対して脱着可能に取り付けられている。よって、例えば側壁部21の高さが異なる複数の蓋部20を用意し、一つの固定部材10に対して異なる蓋部20を互いに取り換えて用いることができる。
蓋部20は、スラブ開口3を覆う部材である。蓋部20は、固定部材10に対して脱着可能に取り付けられている。養生蓋1においては、少なくとも蓋部20が固定部材10に対して外されることにより、固定部材10を脱着することなくスラブ開口3を露出させることが可能とされている。よって、シール部材Sと屋上スラブ2の上面との密着性が低下することが回避される。
蓋部20は、側壁部21と、天蓋部22とを有する。側壁部21は、板部21a〜板部21dを有する。側壁部21は、板部21a〜板部21dによって矩形管状に形成されている。板部21a〜板部21dの材質としては、例えば亜鉛鋼板が用いられる。側壁部21は、載置部18に載置された状態で固定部材10から立設される。側壁部21は、下端側において折曲部21eを有する。折曲部21eは、側壁部21を固定部材10から立設させる際に載置部18に当接される部位である。折曲部21eは、例えば、側壁部21の下端側を折り曲げることで側壁部21の下端側の辺縁を基端としてXY平面に沿って突出するように設けられている。側壁部21は、固定部材10の第2板部12において載置部18が設けられた高さから所定高さで立設される。すなわち、側壁部21は、下端側において固定部材10から所定高さで立設されている。所定高さとしては、例えば束柱4と天蓋部22との干渉を回避するため、束柱4の屋上スラブ2からの突出高さよりも大きい高さとすることができる。
側壁部21では、板部21a〜板部21dの上端側の辺縁が開口部23を形成する。開口部23は、例えばスラブ開口3における作業の際、天蓋部22を開閉することでスラブ開口3を露出させる開口である。側壁部21では、上端側の辺縁にゴム部材24が取り付けられている。ゴム部材24は、側壁部21と天蓋部22との間における緩衝材である。また、ゴム部材24は、例えば横殴りの雨水等が側壁部21と天蓋部22との間からスラブ開口3側に浸入することを抑制する止水部材である。
板部21dの上端部には、ヒンジ部25が複数設けられている。ヒンジ部25は、当該ヒンジ部25を軸として天蓋部22を回動可能(開閉可能)に軸支する蝶番である。ヒンジ部25は、天蓋部22のX方向一端側の辺縁に連結されている。板部21cの上端部には、複数の第1係止部26が土台27を介して設けられている。第1係止部26としては、例えばキャッチクリップが用いられる。第1係止部26は、第2係止部19と同様に構成されている。第1係止部26の可動フック及び固定フックは、何れか一方が側壁部21側に設けられ、他方が天蓋部22に設けられている。ここでは、固定フックが土台27を介して側壁部21の上端部に設けられている。
天蓋部22は、開口部23を覆うように設けられている。天蓋部22は、上述のヒンジ部25及び第1係止部26によって側壁部21の上端側において開口部23を開閉可能に設けられている。天蓋部22は、天板と枠部とを有する。天板は、天蓋部22が開口部23を塞いだ状態において屋上スラブ2に略平行に延びる矩形の板状部材である。枠部は、天蓋部22が開口部23を塞いだ状態において天板の四方の縁部から下方に延びる板状部材である。天蓋部22では、X方向他端側の枠部の下端に第1係止部26の可動フックが設けられる。このように、天蓋部22では、第1係止部26によって係止されることで強風等により開いてしまうことが抑制される。
天蓋部22は、天板に設けられた窓部28を含む。窓部28は、養生蓋1の内部状況を確認するための透明な板部材である。窓部28としては、例えばアクリル板、ポリカーボネイト板、ガラス板等を用いることができる。
次に、養生蓋1を用いた養生方法の一例について説明する。養生蓋1の設置に際し、屋上スラブ2にはスラブ開口3が設けられているものとする。
まず、屋上スラブ2におけるスラブ開口3の軸周りにアンカーボルト14が設けられる。アンカーボルト14は、スラブ開口3の各縁部よりも外周側へ離間してスラブ開口3の各縁部に略平行となるように配置される。アンカーボルト14は、スラブ開口3の全周にわたって、ボルト用孔13及びボルト用孔17に対応する位置及び離間距離で、屋上スラブ2に設けられる。
続いて、アンカーボルト14のそれぞれがボルト用孔17に挿通されるようにして、ライナ16が屋上スラブ2に載置される。アンカーボルト14のそれぞれがボルト用孔17に挿通されるようにして、固定部材10の第1板部11がライナ16に載置される。続いて、ナット15により固定部材10が屋上スラブ2に固定される。そして、第1板部11と屋上スラブ2との間にシール部材Sが充填される。これにより、固定部材10と屋上スラブ2との間にシール部材Sが介在された状態となる。
続いて、固定部材10の第2板部12の上端に載置部18及び第2係止部19の固定フックが取り付けられる。板部21c及び板部21dの下端に第2係止部19の可動フックが取り付けられる。そして、スラブ開口3を覆うように固定部材10に対して脱着可能に蓋部20が取り付けられる。具体的には、載置部18に折曲部21eが載置され、固定部材10の第2板部12において載置部18が設けられた高さから所定高さで側壁部21が立設される。すなわち、側壁部21が下端側において固定部材10から所定高さで立設される。そして、折曲部21eを載置部18に載置した状態で第2係止部19が係止され、固定部材10に側壁部21(板部21a〜板部21d)が取り付けられる。開口部23にゴム部材24が取り付けられる。
続いて、板部21dの上端部にヒンジ部25が取り付けられ、板部21cの上端部に第1係止部26の固定フックが土台27を介して取り付けられる。X方向他端側の天蓋部22の枠部の下端に第1係止部26の可動フックが取り付けられる。そして、続いて、天蓋部22の一端側をヒンジ部25に連結し、天蓋部22の他端側が第1係止部26によって係止されることで、開口部23を開閉可能に天蓋部22が取り付けられる。
その後、例えば束柱4及び新設補強部7が設けられるまでの間(図2参照)、天蓋部22を開いてスラブ開口3を露出させた状態で開口部23を介して作業が行われると共に、天蓋部22を閉じて開口部23を塞いだ状態で養生され、スラブ開口3側への浸水が抑制される。そして、束柱4及び新設補強部7が設けられた後、屋上スラブ2と一体となるようにスラブ開口3にコンクリートが打設される。よって、スラブ開口3への浸水が生じないため、上記の順とは逆の順番で養生蓋1が解体され、養生蓋1が撤去される。その後、新設鉄骨6が束柱4に接続される(図2参照)。
以上のように構成された養生蓋1の構造によれば、シール部材Sが屋上スラブ2と固定部材10との間に介在するため、水等が屋上スラブ2と固定部材10との間を通ってスラブ開口3に浸入することが抑制される。そして、蓋部20が固定部材10に対して脱着可能に取り付けられているため、スラブ開口3を露出させるためには、蓋部20を固定部材から取り外せばよく、固定部材10を屋上スラブ2から取り外す必要がない。よって、シール部材Sと屋上スラブ2の上面との密着性が低下することを回避できる。その結果、水密性の低下を抑制し、シール部材Sの再施工を不要とすることが可能となる。
また、蓋部20は、上端側の辺縁が開口部23を形成する側壁部21と、開口部23を覆うように設けられた天蓋部22と、を有する。側壁部21は、固定部材10に対して脱着可能に取り付けられ、天蓋部22は、側壁部21の上端側において開口部23を開閉可能に設けられている。これにより、例えばスラブ開口3における作業の際、天蓋部22を開くことで開口部23を介して容易に作業を行うことができる。なお、天蓋部22を開くことで屋上スラブ2の下方(下階)と連通するため、例えば下階における作業時の換気孔としてスラブ開口3を用いることができる。
なお、側壁部21は、束柱4の屋上スラブ2からの突出高さよりも大きい所定高さで、固定部材10から立設されている。これにより、例えば屋上スラブ2からの高さが所定高さ未満で、束柱4がスラブ開口3から突出していたとしても、束柱4と天蓋部22との干渉を回避することができる。
また、側壁部21の上端側には、ヒンジ部25及び第1係止部26が設けられており、天蓋部22は、ヒンジ部25及び第1係止部26によって開口部を開閉可能に設けられている。これにより、第1係止部26の係止を外すことでヒンジ部25を支点として天蓋部22を容易に開閉することができる。また、第1係止部26を係止させることで天蓋部22が強風等により開いてしまうことを抑制できる。
また、固定部材10には、第2係止部19が設けられており、側壁部21は、第2係止部19によって固定部材10に対して脱着可能に取り付けられている。これにより、第2係止部19を係止させることで蓋部20を固定部材10に容易に取り付けることができる。また、第2係止部19の係止を外すことで蓋部20を固定部材10から容易に取り外すことができる。
また、固定部材10には、側壁部21の折曲部21eが載置される載置部18が設けられている。側壁部21は、載置部18に載置された状態で第2係止部19によって固定部材10に対して取り付けられる。これにより、側壁部21が載置部18に載置された状態において蓋部20の重量が載置部18によって支持される。よって、蓋部20を固定部材10に対して脱着する作業が一層容易となる。
また、天蓋部22は、窓部28を含む。これにより、例えば養生蓋1の内部状況を確認する際、蓋部20を固定部材から取り外す手間、及び天蓋部22を開閉する手間を省くことができる。
また、本実施形態に係る養生方法によれば、シール部材Sを屋上スラブ2と固定部材10との間に介在させ、蓋部20を固定部材10に対して脱着可能に取り付ける。これにより、例えばスラブ開口3における作業の際、スラブ開口3を露出させるためには、蓋部20を固定部材10から取り外せばよく、固定部材10を屋上スラブ2から取り外す必要がない。よって、シール部材Sと屋上スラブ2の上面との密着性が低下することを回避できる。その結果、水密性の低下を抑制し、シール部材Sの再施工を不要とすることが可能となる。
以上、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
上記実施形態では、蓋部20が別体の側壁部21及び天蓋部22により構成されていたが、蓋部20が一体に構成されていてもよい。また、側壁部21に代えて、固定部材10の第2板部12が所定高さで立設され、第2板部12の上端側にヒンジ部25及び第1係止部26が設けられて、天蓋部22が第2板部12の上端側において開口部23を開閉可能に設けられていてもよい。要は、蓋部20は、スラブ開口3を覆うものであり、固定部材10に対して脱着可能に取り付けられていればよい。
上記実施形態では、窓部28が天蓋部22に設けられていたが、窓部28が側壁部21に設けられていてもよい。また、側壁部21及び天蓋部22の何れにも窓部28が設けられていなくてもよい。
1…養生蓋、2…屋上スラブ(スラブ)、3…スラブ開口(貫通孔)、10…固定部材、18…載置部、19…第2係止部、20…蓋部、21…側壁部、22…天蓋部、23…開口部、25…ヒンジ部、26…第1係止部、28…窓部、S…シール部材。

Claims (7)

  1. スラブに設けられた貫通孔を養生するための養生蓋の構造であって、
    前記スラブにおける前記貫通孔の軸周りに固定された固定部材と、
    前記スラブと前記固定部材との間に介在するシール部と、
    前記固定部材に対して脱着可能に取り付けられ、前記貫通孔を覆う蓋部と、を備える、養生蓋の構造。
  2. 前記蓋部は、
    下端側において前記固定部材から所定高さで立設され、上端側の辺縁が開口部を形成する側壁部と、
    前記開口部を覆うように設けられた天蓋部と、を有し、
    前記側壁部は、前記固定部材に対して脱着可能に取り付けられ、
    前記天蓋部は、前記側壁部の前記上端側において前記開口部を開閉可能に設けられている、請求項1に記載の養生蓋の構造。
  3. 前記側壁部の前記上端側には、ヒンジ部及び第1係止部が設けられており、
    前記天蓋部は、前記ヒンジ部及び前記第1係止部によって前記開口部を開閉可能に設けられている、請求項2に記載の養生蓋の構造。
  4. 前記固定部材には、第2係止部が設けられており、
    前記蓋部は、前記第2係止部によって前記固定部材に対して脱着可能に取り付けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載の養生蓋の構造。
  5. 前記固定部材には、前記蓋部が載置される載置部が設けられており、
    前記蓋部は、前記載置部に載置された状態で前記第2係止部によって前記固定部材に対して取り付けられる、請求項4に記載の養生蓋の構造。
  6. 前記蓋部は、窓部を含む、請求項1〜5の何れか一項に記載の養生蓋の構造。
  7. スラブに設けられた貫通孔を養生する養生方法であって、
    前記スラブにおける前記貫通孔の軸周りにシール部を設け、
    前記シール部を固定部材と前記スラブとの間に介在させて前記固定部材を前記スラブに固定し、
    前記貫通孔を覆うように前記固定部材に対して脱着可能に蓋部を取り付ける、養生方法。
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