JP2016216676A - 白色インクジェットインク - Google Patents

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Mitsuo Yamazaki
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Abstract

【課題】化粧品容器内の化粧料表面をカラー印刷する際に、化粧料表面を十分に隠蔽するためのインクジェット印刷用の白色インクジェットインクを提供する。
【解決手段】化粧品容器内の化粧料表面を被印刷物としたインクジェット印刷用の白色インクジェットインクであって、該白色インクジェットインクが化粧料用白色色素、水、及び化粧料用水溶性有機溶媒を含む、白色インクジェットインクである。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧品容器内の化粧料表面を被印刷物としたインクジェット印刷用の白色のインクジェットインクに関する。
インクジェット印刷は、従来方式のグラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等と異なり、版を必要としない印刷方式であり、被印刷物に接触することなく印刷できる。しかもオンデマンド印刷、デジタル印刷として多品種少ロットの印刷(極論すると1枚、1部、1個の印刷)を効率的にできることから、上記の版を必要とする従来方式では不可能であった分野、或いは物への印刷が可能になってきている。その具体例として注目される分野に食品への印刷がある。その用途としては食品に製造日、ロット番号等必要な情報を直接印刷する場合や食品に直接任意の画像を印刷し意匠性を付与する場合が挙げられる。このような場合、印刷に使用するインクは可食物質から構成する必要があり、例えば下記特許文献1には、可食物質からなるインクジェットインクが記載されている。また、該インクジェットインクについては、化粧品容器内の化粧料の表面に直接印刷できることも記載されている。
特開2010−047626号公報
しかしながら、上記のインクジェットインク組成物はあくまで可食性インクとして提供されるもので、成分も食用可能な原料のみで構成されており、化粧料用として開発されたものではない。即ち、特許文献1の発明は化粧品に特化したものではなく、組成物の成分も必ずしも化粧料用に適切なものであるとは限らず、化粧料に対する適切性を検討したものではない。さらに、上記インクジェットインク組成物には白色インクがなく、下地が有色の場合、そこに直接カラー印刷を行うと下地の影響を受けて目的とする色が得られないという問題が生ずる。また、食用可能な原料のみで構成される上記インンクジェットインク組成物は、コスト面において、原料、及び製造環境両面において割高にならざるを得ないという欠点を有していた。
本発明の目的は、化粧品容器内の化粧料表面を被印刷物とした際に、化粧料表面への親和性や水分適性、隠蔽性などを具備したインクジェット印刷用の白色インクジェットインクを提供することにある。
本発明者は、上記の目的を達成すべく鋭意研究の結果、化粧品容器内の化粧料表面をインクジェット印刷により、カラー印刷する前処理として、下地にあらかじめ特定の構成からなる白色インクジェットインクで印刷することにより、上記の問題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記[1]〜[9]に関する。
[1]化粧品容器内の化粧料表面を被印刷物としたインクジェット印刷用の白色インクジェットインクであって、該白色インクジェットインクが化粧料用白色色素、水、及び化粧料用水溶性有機溶媒を含む、白色インクジェットインク。
[2]前記化粧品容器がパレット状容器である、上記[1]に記載の白色インクジェットインク。
[3]前記化粧料がメイクアップ化粧料である、上記[1]又は[2]に記載の白色インクジェットインク。
[4]前記化粧料がファンデーション、アイシャドウ、口紅、頬紅、白粉、及び眉墨から選ばれる少なくとも1種である、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の白色インクジェットインク。
[5]前記化粧料用白色色素が、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、マイカ、オキシ塩化ビスマス、タルク、カオリン、硫酸バリウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、及びケイ酸アルミニウムマグネシウムから選ばれる少なくとも1種である、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の白色インクジェットインク。
[6]前記化粧料用水溶性有機溶媒がジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、ペンチルグリコール、ヘキシレングリコール、カプリリルグリコール、グリセリン、及びジグリセリンから選ばれる少なくとも1種である、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の白色インクジェットインク。
[7]前記白色色素の含有率が1〜30質量%、水の含有率が65〜90質量%、及び化粧料用水溶性有機溶媒の含有率が1〜30質量%である、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の白色インクジェットインク。
[8]さらに水溶性樹脂を1〜15質量%含む、上記[7]に記載の白色インクジェットインク。
[9]前記水溶性樹脂がポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、及びポリアクリル酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種である、上記[8]に記載の白色インクジェットインク。
化粧品容器内の化粧料表面をインクジェット印刷によりカラーインクで印刷するに当り、本発明の白色インクジェットインクを用いて印刷し、その上にカラーインクで印刷することで、該化粧料表面の色の影響を受けることなく、優れた色調を発現しつつ、目的とする色を具備した明瞭なカラー印刷像を現出できる。また、本発明の白色インクジェットインクで用いられる構成成分は、食品用基準を具備する必要性が無いことから、比較的安価に白色インクジェットインクを提供することができる。
本発明の白色インクジェットインクは、化粧品容器内の化粧料表面を被印刷物としたインクジェット印刷用の白色インクジェットインクであって、該白色インクジェットインクが化粧料用白色色素、水、及び化粧料用水溶性有機溶媒を含むものである。
以下、本発明の白色インクジェットインクについて詳細に説明する。なお、本明細書において、好ましいとされている規定は任意に採用することができ、好ましいもの同士の組み合わせはより好ましいと言える。
[白色インクジェットインクの構成成分]
<化粧料用白色色素>
本発明の白色インクジェットインクは、化粧料用白色色素を含むものである。本発明で用いられる化粧料用白色色素は、白色の無機顔料である、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、マイカ、オキシ塩化ビスマス、タルク、カオリン、硫酸バリウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等の無機顔料が好適に用いられる。前記白色の無機顔料の平均粒子径は、0.05〜1.0μm、好ましくは0.1〜0.8μmのものが用いられる。前記白色の無機顔料の中でも、特に、酸化チタンが隠蔽性、分散性の点から好ましく用いられる。なお、前記白色の無機顔料の平均粒子径とは、体積平均粒子径であることを意味し、レーザ回折散乱法により測定される。
<水>
本発明の白色インクジェットインクは、水を含むものである。水は、化粧料用白色色素を分散させ、インクジェット印刷する際に、インクに流動性を付与するために用いられる。使用される水は、不純物を含まない観点から、イオン交換水や蒸留水等を用いることが好ましい。
<化粧料用水溶性有機溶媒>
白色インクジェットインクは、化粧料用水溶性有機溶媒を含むものである。化粧料用水溶性有機溶媒は、水のみではインクが乾いてしまい、プリンターのヘッド内、あるいは表面で乾燥固化してしまうことによるインクの不吐出を防ぐために使用される。前記水溶性有機溶媒としては、水より乾燥しにくく、水より沸点が高く、水より蒸気圧が低い溶媒が好ましい。本発明で好適に用いられる具体的な水溶性有機溶媒の例としては、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチルグリコール、ヘキシレングリコール、カプリリルグリコール、グリセリン等が挙げられる。これらは必要に応じて2種類以上を混合して使用することもできる。またこれらの水溶性有機溶媒は水より粘度が高いため、これらをインク中に添加することによりインクに適度の粘度を付与することもできる。
<化粧料用白色色素、水及び化粧料用水溶性有機溶媒の含有率>
本発明の白色インクジェットインク中の化粧料用白色色素、水及び化粧料用水溶性有機溶媒の含有率は、化粧料用白色色素が、好ましくは1〜30質量%、より好ましくは1〜20質量%、更に好ましくは3〜15質量%であり、水が好ましくは65〜90質量%、より好ましくは70〜85質量%、更に好ましくは72〜83質量%であり、化粧料用水溶性有機溶媒が好ましくは1〜30質量%、より好ましくは3〜25質量%、更に好ましくは5〜20質量%である。化粧料用白色色素、水及び化粧料用水溶性有機溶媒の含有率を上記範囲とすることにより、吐出性及び印刷性に優れ、かつ、隠蔽性のある白色インクジェットインクを得ることができる。
<水溶性樹脂>
本発明の白色インクジェットインクには、必要に応じて水溶性樹脂を含ませることができる。特に被印刷物となる化粧料表面が多孔質であったり、インクを吸収しやすかったりする場合、また、水溶性有機溶媒のみでは十分な粘度が得られない場合等に、適宜水溶性樹脂を含ませることが好ましい。水溶性樹脂の好ましい含有量は、インクの粘度が0.5〜15mPa・sの範囲になるような含有量であり、特に好ましい含有量は、インクの粘度が0.5〜10mPa・sの範囲になるような含有量である。そのようなインクの粘度とするための水溶性樹脂の含有量は、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%である。本発明で好適に用いられる、具体的な水溶性樹脂の例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。これらは必要に応じて2種類以上を混合して使用することもできる。
<その他の添加剤>
本発明の白色インクジェットインクには表面張力を所定の値に保つために界面活性剤を含有させることができる。この際、好ましい表面張力は15〜50mN/m、特に好ましい表面張力は20〜45mN/mである。使用できる界面活性剤は化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、シリコーン系、セルロース系、アルキルエーテル系、脂肪酸エステル系、高級アルコール系、有機酸塩系、有機酸エステル塩系、アンモニウム系等が使用できる。
本発明の白色インクジェットインクには防腐剤を添加できる。添加できる防腐剤としては化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、パラベン、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、フェノキシエタノール、ヒノキチオール等が使用できる。
また、本発明の白色インクジェットインクには分散剤を添加できる。当該分散剤としては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、ポリエーテル変性シリコーン系、ポリグリセリン変性シリコーン系、ポリエーテルアクリル変性シリコーン系、ポリグリセリンアクリル変性シリコーン系、アクリルシリコーン系、ポリカルボン酸系、ポリカルボン酸塩系、アクリル酸共重合体系、置換アクリル酸共重合体系、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩等が使用できる。
<白色インクジェットインクの製造方法>
白色インクジェットインクは、次の様にして製造できる。即ち、水及び化粧料用白色色素、必要に応じて用いられる分散剤を混合し、十分攪拌して白色混合物を調製しミルベースと成し、このミルベースをペイントシェイカー、ボールミル、アトライター、サンドミル、横型メディアミル、コロイドミル、ロールミルなどを用い微分散させて分散体を得る。得られた分散体中には、化粧料用白色色素として用いた白色の無機顔料が、レーザ回折散乱法により測定される体積平均粒子径として、好ましくは、0.05〜1.0μm、より好ましくは0.1〜0.8μmの状態で含まれていることが望ましい。次いで、この分散体を水、化粧料用水溶性有機溶媒、必要に応じて用いられる水溶性樹脂、界面活性剤、防腐剤等の各種添加剤などと良く混合した後、この混合液を濾過して白色インクを得ることができる。また、濾過する際には、10μm以上の粒子を除去することが好ましく、6μm以上の粒子の除去がより好ましい。
[白色インクジェットインクの使用方法]
化粧品容器内の化粧料表面をカラー印刷する場合は、まず本発明の白色インクジェットインクを用いて印刷し、化粧料表面を十分に隠蔽した後に、その上に重ねてカラーインクで印刷することにより、化粧料表面の色の影響を受けることなく、優れた色調を発現しつつ、目的とする色を具備した明瞭なカラー印刷像を現出できる。
本発明において、化粧品容器の形状は、円形状、楕円形状、正方形や長方形等の方形状、星形形状等の各種形状を有するものを使用することができる。これらの容器は、平板状であるあることが好ましく、パレット状の容器であることが好ましい。パレット状の容器内には、一種類の化粧料であってもよいが、通常は、複数に分けられた部分に、複数の化粧料、例えば、ファンデーション、アイシャドウ、口紅、頬紅、白粉、眉墨等の化粧料が収納された状態で化粧品とされている。本発明の白色インクジェットインクは、前述したとおり、これらの化粧料表面に各種デザインや模様を形成するためのカラー印刷するに当たり、化粧料表面の色の影響を避けるために、当該白色インクジェットインクを用いて印刷し、化粧料表面を十分に隠蔽させる。色インクジェットインクを用いて化粧料表面を印刷すれば、化粧料表面上に白色インク層が形成される。化粧料表面を十分に隠蔽させるためには、印刷後の白色インク層の厚みは、乾燥後の厚みで好ましくは0.2〜5μm、より好ましくは0.5〜3μmとすることが望ましい。この範囲内の厚みとすることにより、化粧料表面を十分に隠蔽させることができ、かつ各種デザインや模様とするための下地の厚みとしては十分なものとすることができる。
化粧料表面を本発明の白色インクジェットインクを用いて印刷し、化粧料表面上に白色インク層が形成した後は、各種デザインや模様を形成するために、カラーインクジェットインクを用いてカラー印刷する必要がある。このカラーインクジェットインクは、特に制限されず、本発明の白色インクジェットインク以外の公知のものが使用できるが、例えば、化粧料用有色色素、水、化粧料用水溶性有機溶媒を含むカラーインクが好適に用いられる。上記の化粧料用有色色素にはタール色素、天然色素、及び無機顔料を例示することができる。以下、これらの有色色素について説明する。
タール色素は、コールタールやナフサから得られる、ベンゼン、ナフタレン、フェノール等の芳香族化合物を原料にして合成される色素であり、溶媒に溶解して使用できる染料タイプのタール色素と溶媒に溶解しない有機顔料タイプのタール色素を挙げることができる。
好適に用いられるタール色素としては、青色1号、青色2号、青色201号、青色202号、青色203号、青色204号、青色205号、青色403号、青色404号、黄色4号、黄色5号、黄色201号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色205号、黄色401号、黄色402号、黄色403号、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色404号、赤色405号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙色207号、橙色401号、橙色402号、橙色403号、緑色3号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、褐色201号、紫色201号、紫色401号、黒色401号等が挙げられる。前記タール色素の内、青色404号、黄色205号、黄色401号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色220号、赤色221号、赤色404号、赤色405号、橙色203号、橙色204は溶媒に溶解しない有機顔料タイプであり、それ以外は溶媒に溶解して使用できる染料タイプである。
上記タール色素の中でも特に好適に用いられるタール色素としては、赤色230号(エオシンYS、又はエオシンYSK)、赤色227号(ファストアシッドマゲンダ)、赤色201号(リソールルビンB)、赤色203号(レーキレッドC)、黄色201号(フルオレセイン)、黄色202号(ウラニン、又はウラニンK)、黄色203号(キノリンイエローWS)、青色203号(パテントブルーCA)、青色205号(アルファズリンFG)等が挙げられる。
前記天然色素としては、β―カロテン、カプサンチン、ビキシン、リコピン、カンタキサンチン、クチナシ黄、クチナシ青、シコニン、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ベニバナ赤、サフラワーイエロー、ルチン、クエルセチン、銅クロロフィル、銅クロロフィリンNa、クルクミン等を挙げることができる。上記の天然色素は溶媒に溶解して使用できる染料タイプである。これらの天然色素の中でも好適に用いられる天然色素としては、β―カロテン、クチナシ黄、クチナシ青、カンタキサンチン、カルミン酸、シコニン、及びカルサミンを挙げることができる。
前記無機顔料としては、酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、マンガンバイオレット、カーボンブラック等を挙げることができる。
前記化粧料用有色色素を用いて上記カラーインクを製造する場合は、従来公知の方法を用いて水、或いは水溶性有機溶媒中に溶解し製造することができ、製造方法は特に制限されない。例えば、前記本発明の白色インクジェットインクを製造する際に説明した方法と同様の方法で得ることができる。即ち、水に水溶性有色染料、水溶性樹脂を溶解した後、この溶液に、水溶性有機溶媒、界面活性剤、防腐剤などを添加し、良く攪拌した後、この液をメンブランフィルター等で濾過してカラーインクを得ることができる。
前記カラーインクは、単色で使用してもよいし、複数のカラーインクを用いて印刷してもよい。複数のカラーインクを用いて印刷する場合は、例えば、3原色のカラーインクに黒色インクを同時に用いることにより、カラー印刷することができる。インクジェット印刷機に、予め、本発明の白色インクジェットインク、前記カラーインクを装着しておき、本発明の白色インクジェットインクを用いて印刷した後、カラーインクを用いてカラー印刷すれば、効率的にカラー印刷を行うことができる。カラー印刷する際のデザインや模様等は、通常行われているように、電子データ化し、当該電子データをインクジェット印刷機に送信することによりカラー印刷を行うことができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1
イオン交換水48質量部にアクリルシリコーン共重合体(KP−578、信越化学(株)製)2質量部、アクリル酸アルキル共重合体(AT−210、東亜合成(株)製、水分含有率70質量%)20質量部を溶解し、酸化チタン(クロノスKA−10M、チタン工業(株)製)30質量部を添加しディゾルバーで十分攪拌混合して混合物を得た。この混合物を、直径1mmのジルコニアビーズを分散メディアとし、分散メディアの容積率が40容量%であるペイントシェイカーに入れて、120分間分散させることにより、分散体を得た。得られた分散体中の酸化チタンについて、その体積平均粒子径をレーザ回折散乱法によって測定したところ0.38μmであった。
次いでイオン交換水51.4質量部にポリビニルアルコール(ゴーセノールGE−05、日本合成化学(株)製)2質量部を溶解し、プロピレングリコール(外原規)(旭硝子(株)製)12質量部、ポリエーテル変性シリコーン(KF−6011、信越化学(株)製)1質量部、メチルパラベン(和光純薬(株)製)0.3質量部、上記分散体33.3質量部を添加し、合計を100質量部とし10分撹拌後、5μmのメンブランフィルターで濾過し、白色インクジェットインクを得た。得られた白色インクジェットインク中には、白色色素の酸化チタンの含有率は10質量%、水の含有率は、72質量%、水溶性有機溶媒であるプロピレングリコールの含有率は12質量%、水溶性樹脂であるポリビニルアルコールの含有率は2質量%であることを配合量から算出した。また、得られた白色インクジェットインクの粘度は、25℃で5.5mPa・sであった。
製造例1
イオン交換水71.7質量部に黄色201号(キリヤ化学(株)製)10質量部、ゴーセノールGE−05(日本合成化学(株)製)2質量部を溶解しプロピレングリコール(外原規)(旭硝子(株)製)15質量部、ポリエーテル変性シリコーンKF−6011(信越化学(株)製)1質量部、メチルパラベン(和光純薬(株)製)0.3質量部を添加し、合計を100質量部とし10分撹拌後、5μmのメンブランフィルターで濾過し、黄色インクジェットインクを得た。得られた黄色インクジェットインクの粘度は、25℃で5.2mPa・sであった。
製造例2
イオン交換水78.7質量部に赤色230号(キリヤ化学(株)製)3質量部、ゴーセノールGE−05(日本合成化学製)2質量部を溶解しプロピレングリコール(外原規)(旭硝子(株)製)15質量部、ポリエーテル変性シリコーンKF−6011(信越化学(株)製)1質量部、メチルパラベン(和光純薬(株)製)0.3質量部を添加し、合計を100質量部とし10分撹拌後、5μmのメンブランフィルターで濾過し、赤色インクジェットインクを得た。得られた赤色インクジェットインクの粘度は、25℃で4.3mPa・sであった。
製造例3
イオン交換水71.7質量部に青色203号(キリヤ化学(株)製)10質量部、ゴーセノールGE−05(日本合成化学(株)製)2質量部を溶解しプロピレングリコール(外原規)(旭硝子(株)製)15質量部、ポリエーテル変性シリコーンKF−6011(信越化学(株)製)1質量部、メチルパラベン(和光純薬(株)製)0.3質量部を添加し、合計を100質量部とし10分撹拌後、5μmのメンブランフィルターで濾過し、青色インクジェットインクを得た。得られた青色インクジェットインクの粘度は、25℃で4.9mPa・sであった。
製造例4
イオン交換水76.7質量部に黄色201号(キリヤ化学(株)製)1.25質量部、赤色230号(キリヤ化学(株)製)1.25質量部、青色203号(キリヤ化学(株)製)2.5質量部、ゴーセノールGE−05(日本合成化学(株)製))2質量部を溶解しプロピレングリコール(外原規)(旭硝子(株)製)15質量部、ポリエーテル変性シリコーンKF−6011(信越化学(株)製)1質量部、メチルパラベン(和光純薬(株)製)0.3部を添加し、合計を100質量部とし10分撹拌後、5μmのメンブランフィルターで濾過し、黒色インクジェットインクを得た。得られた黒色インクジェットインクの粘度は、25℃で4.4mPa・sであった。
製造例5
イオン交換水74質量部にアクリルシリコーン共重合体(KP−578、信越化学(株)製)1質量部、アクリル酸アルキル共重合体(AT−510、東亜合成(株)製、水分含有率70質量%)10質量部を溶解し、赤色202号(キリヤ化学(株)製)15質量部を添加しディゾルバーで十分攪拌混合して混合物を得た。この混合物を、直径1mmのジルコニアビーズを分散メディアとし、分散メディアの容積率が40容量%であるペイントシェイカーに入れて、120分間分散させることにより、分散体を得た。
次いでイオン交換水58質量部にポリビニルアルコール(ゴーセノールGE−05、日本合成化学(株)製)2質量部を溶解し、プロピレングリコール(外原規)(旭硝子(株)製)12質量部、ポリエーテル変性シリコーン(KF−6011、信越化学(株)製)1質量部、メチルパラベン(和光純薬(株)製)0.3質量部、上記分散体26.7質量部を添加し、合計を100質量部とし10分撹拌後、5μmのメンブランフィルターで濾過し、赤色インクジェットインクを得た。得られた赤色インクジェットインク中には、赤色顔料の含有率は4質量%、水の含有率は、79.9質量%、水溶性有機溶媒であるプロピレングリコールの含有率は12質量%、水溶性樹脂であるポリビニルアルコールの含有率は2質量%であることを配合量から算出した。また、得られた赤色インクジェットインクの粘度は、25℃で4.3mPa・sであった。
参考例1〜5
実施例1及び製造例1〜5で調製したインクジェットインクを用い、インクジェット印刷機[(株)マスターマインド製のMMP825H]を使用して、パレット形状容器内に収納された直径3cmのアイシャドウ、直径3cmのプレストパウダーファンデーション、直径3cmの口紅に印刷を行った。先ず実施例1で得られた白色インクジェットインクで印刷してそれぞれの下地を1μmの厚みで十分に隠蔽し、その上に製造例1〜5で得られたカラーインクジェットインクで2.5μmの厚みで印刷したところ、それぞれ良好な画像が印刷できた。
本発明の白色インクジェットインクは、化粧品容器内の化粧料表面をカラー印刷する際に、白色インクジェットインクを用いて印刷し、化粧料表面を十分に隠蔽した後に、その上に重ねてカラーインクで印刷することにより、化粧料表面の色の影響を受けることなく、優れた色調を発現しつつ、目的とする色を具備した明瞭なカラー印刷像を現出することができるので、デザイン性に富んだ化粧品を提供できる。

Claims (9)

  1. 化粧品容器内の化粧料表面を被印刷物としたインクジェット印刷用の白色インクジェットインクであって、該白色インクジェットインクが化粧料用白色色素、水、及び化粧料用水溶性有機溶媒を含む、白色インクジェットインク。
  2. 前記化粧品容器がパレット状容器である、請求項1に記載の白色インクジェットインク。
  3. 前記化粧料がメイクアップ化粧料である、請求項1又は2に記載の白色インクジェットインク。
  4. 前記化粧料がファンデーション、アイシャドウ、口紅、頬紅、白粉、及び眉墨から選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれかに記載の白色インクジェットインク。
  5. 前記化粧料用白色色素が、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、マイカ、オキシ塩化ビスマス、タルク、カオリン、硫酸バリウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、及びケイ酸アルミニウムマグネシウムから選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれかに記載の白色インクジェットインク。
  6. 前記化粧料用水溶性有機溶媒がジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、ペンチルグリコール、ヘキシレングリコール、カプリリルグリコール、グリセリン、及びジグリセリンから選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜5のいずれかに記載の白色インクジェットインク。
  7. 前記白色色素の含有率が1〜30質量%、水の含有率が65〜90質量%、及び化粧料用水溶性有機溶媒の含有率が1〜30質量%である、請求項1〜6のいずれかに記載の白色インクジェットインク。
  8. さらに水溶性樹脂を1〜15質量%含む、請求項7に記載の白色インクジェットインク。
  9. 前記水溶性樹脂がポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、及びポリアクリル酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種である、請求項8に記載の白色インクジェットインク。
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