JP2016216412A - クレンジング化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布時の垂れ落ちがなく、油性感がなくすっきりとした使用感であるにもかかわらず、メイク馴染みが良好で高いクレンジング効果を発揮し、製剤安定性にも優れるクレンジング化粧料の提供。
【解決手段】本発明のクレンジング化粧料は、水、ノニオン界面活性剤、炭化水素油及び脂肪酸エステル油からなる群より選ばれる少なくとも1種の油剤、多価アルコール、フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)、並びに(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステル並びに(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いて得られるポリマーを特定量含有し、25℃での稠度、及び25℃での稠度に対する40℃での稠度の割合が特定の範囲を満たすクレンジング化粧料である。
【選択図】なし

Description

本発明はクレンジング化粧料に関する。
クレンジング化粧料は、油性クレンジング化粧料と水性クレンジング化粧料とに大別することができる。油性クレンジンング化粧料は、多量の油性成分を含有することから、メイク汚れと馴染みが良く、優れたクレンジング効果を発揮する。その反面、一旦浮き出たメイク汚れが皮膚に再付着したり、クレンジング後の肌に油性成分特有のべたつき感が残り、使用感が悪いという欠点がある。
一方で水性クレンジング化粧料は、油性成分の含有量が少量であることから、さっぱりとした使用感が得られる反面、メイク汚れとの馴染みに優れず、クレンジング効果に劣るという欠点を有している。
そのため近年では、油性感がなくすっきりとした使用感であるにもかかわらず、高いクレンジング作用を有するとされる、油相と水相とが連続相を形成したバイコンティニュアスマイクロエマルション構造を形成したクレンジング化粧料が多数提案されている(例えば、特許文献1および2を参照)。
特開2010−280643号公報 特開2013−032348号公報
上記のようなクレンジング化粧料としては、クレンジング性の高さや油性感のなさに加え、顔に直接触れるものであるため、使用時の触感も重要な特性となる。従来、液状や、低弾性のジェル状などの水性クレンジング化粧料が知られているが、これらとは異なる新たな性状や触感を有するものが求められているのが現状である。
そこで、本発明は、油性感がなくすっきりとした使用感と高いクレンジング効果を有する水性クレンジング化粧料の中でも、高弾性のジェル状という特有の性状であり、顔に塗りのばす際には従来にない特有の触感を奏するクレンジング化粧料を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、水、ノニオン界面活性剤、炭化水素油及び脂肪酸エステル油からなる群より選ばれる少なくとも1種の油剤、多価アルコール、フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)、並びに(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステル並びに(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いて得られるポリマーを特定量含有し、25℃での稠度、及び25℃での稠度に対する40℃での稠度の割合が特定の範囲を満たすクレンジング化粧料とすることにより、油性感がなくすっきりとした使用感が得られる水性のクレンジング化粧料であって、メイク馴染みが良好で高いクレンジング効果を発揮し、なおかつ、特徴的な性状を有し、独特の触感と使用感を奏するクレンジング化粧料が得られることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は、メイク落としのためのクレンジング化粧料であって、下記成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、及び成分(F)を含有し、
成分(A)の含有量が20.0〜50.0質量%であり、
成分(B)の含有量が10.0〜30.0質量%であり、
成分(C)の含有量が10.0〜30.0質量%であり、
成分(D)の含有量が5.0〜20.0質量%であり、
成分(E)の含有量が0.05〜0.5質量%であり、
成分(F)の含有量が0.5〜3.0質量%であり、
25℃での稠度が5.0〜80.0gfであり、
25℃での稠度に対する40℃での稠度の割合(40℃での稠度/25℃での稠度)が、0.5〜1.0であることを特徴とするクレンジング化粧料を提供する。
成分(A):水
成分(B):ノニオン界面活性剤
成分(C):炭化水素油及び脂肪酸エステル油からなる群より選ばれる少なくとも1種の油剤
成分(D):多価アルコール
成分(E):フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)
成分(F):(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステル並びに(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いて得られるポリマー
前記クレンジング化粧料は、成分(F)が、(アクリレーツ/メタクリル酸べへネス−25)コポリマーであることが好ましい。
前記クレンジング化粧料は、さらに下記成分(G)を含有してもよい。
成分(G):成分(E)以外の粒子
本発明のクレンジング化粧料は、水性のクレンジング化粧料であって、メイク馴染みが良好で高いクレンジング効果を発揮し、なおかつ、特徴的な性状を有し、独特の使用感を奏する。
本発明のクレンジング化粧料は、メイク落としのためのクレンジング化粧料である。本発明のクレンジング化粧料は、水;ノニオン界面活性剤;炭化水素油及び脂肪酸エステル油からなる群より選ばれる少なくとも1種の油剤;多価アルコール;フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム);(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステル、並びに(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いて得られるポリマーを少なくとも含有する。
本明細書においては、上記「水」を「成分(A)」;上記「ノニオン界面活性剤」を「成分(B)」;上記「炭化水素油及び脂肪酸エステル油からなる群より選ばれる少なくとも1種の油剤」を「成分(C)」;上記「多価アルコール」を「成分(D)」;上記「フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)」を「成分(E)」;上記「(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステル、並びに(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いて得られるポリマー」を「成分(F)」とそれぞれ称する場合がある。
また、本発明のクレンジング化粧料は、上記成分(E)以外の粒子を含有してもよい。さらに、本発明のクレンジング化粧料は、その他の成分を含有してもよい。本明細書においては、上記「成分(E)以外の粒子」を「成分(G)」と称する場合がある。
本発明のクレンジング化粧料に含まれる成分、即ち、成分(A)〜(G)やその他の成分は、それぞれ1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
[成分(A):水]
成分(A)の水は、特に限定されないが、精製水が好ましい。成分(A)の含有量は、本発明のクレンジング化粧料100質量%中、20.0〜50.0質量%であり、25.0〜50.0質量%であることが好ましく、より好ましくは30.0〜45.0質量%である。成分(A)の含有量を20.0質量%以上とすることにより、さっぱりしたメイク落ちの良いクレンジング化粧料となる。また、50.0質量%以下とすることにより、メイクなじみが良くなり、高いクレンジング効果を発揮できる。
[成分(B):ノニオン界面活性剤]
成分(B)のノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(硬化)ヒマシ油、脂肪酸アルキロールアミドなどが挙げられる。成分(B)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
中でも、成分(B)としては、製剤安定性の観点、クレンジング機能を十分に発揮させる観点、及び洗い落ちの観点から、ポリオキシエチレン脂肪酸、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
成分(B)を構成する脂肪酸としては、炭素数8〜22の脂肪酸が挙げられる。具体的には、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ベヘニン酸などが挙げられる。また、本発明においては、脂肪酸部が、上記脂肪酸の混合物、例えば、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸であっても良い。
上記ポリオキシエチレン脂肪酸としては、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、モノミリスチン酸ポリエチレングリコール、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコールなどが挙げられる。酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、製剤安定性の観点から、2〜100であることが好ましく、より好ましくは、5〜90である。
モノラウリン酸ポリエチレングリコールの市販品としては、例えば、商品名:エマノーン 1112(酸化エチレン付加モル数:12、花王株式会社製)、商品名:NIKKOL MYL−10(酸化エチレン付加モル数:10、日本サーファクタント工業株式会社製)などが挙げられる。モノラウリン酸ポリエチレングリコールの市販品としては、例えば、商品名:NIKKOL MYO−10(酸化エチレン付加モル数:10、日本サーファクタント工業株式会社製)などが挙げられる。モノステアリン酸ポリエチレングリコールの市販品としては、例えば、商品名:NIKKOL MYS−4V(酸化エチレン付加モル数:4、日本サーファクタント工業株式会社製)などが挙げられる。
上記ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリン、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノミリスチン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルなどが挙げられる。酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、製剤安定性の観点から、2〜100であることが好ましく、より好ましくは、4〜90である。
ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリルの市販品としては、例えば、商品名:ハイバーオイルCC−6(酸化エチレン付加モル数:6、交洋ファインケミカル株式会社製)、商品名:CETIOL HE810(酸化エチレン付加モル数:7、コグニスジャパン株式会社製)、商品名:ソフチゲン767(酸化エチレン付加モル数:6、サソール社製)などが挙げられる。モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの市販品としては、例えば、商品名:ブラウノン RGL−5MISE(酸化エチレン付加モル数:5)、RGL−8MISE(酸化エチレン付加モル数:8)、RGL−10MISE(酸化エチレン付加モル数:10)、RGL−20MISE(酸化エチレン付加モル数:20)(何れも、青木油脂工業株式会社製)などが挙げられる。トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの市販品としては、例えば、商品名:ブラウノン RGL−20TISE(酸化エチレン付加モル数:20、青木油脂工業株式会社製)などが挙げられる。
上記ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、セスキオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、セスキステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどが挙げられる。酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、製剤安定性の観点から、10〜100であることが好ましく、より好ましくは、20〜90である。
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンの市販品としては、例えば、商品名:レオドール TWO−120V(酸化エチレン付加モル数:20、花王株式会社製)、商品名:NIKKOL TO−10V(酸化エチレン付加モル数:20、日光ケミカルズ株式会社製)などが挙げられる。モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンの市販品としては、例えば、商品名:NIKKOL TI−10V(酸化エチレン付加モル数:20、日本サ−ファクタント工業株式会社製)などが挙げられる。モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンの市販品としては、例えば、商品名:NIKKOL TL−10(酸化エチレン付加モル数:20、日本サーファクタント工業株式会社製)などが挙げられる。
成分(B)の含有量は、本発明のクレンジング化粧料100質量%中、10.0〜30.0質量%であり、好ましくは15.0〜25.0質量%である。成分(B)の含有量を10.0質量%以上とすることにより、十分なクレンジング効果を付与することができる。また、サッパリとした洗いごこちのクレンジング化粧料となる。また、30.0質量%以下とすることにより、べたつきが少なく、洗い流しの良いクレンジング化粧料となり、使用感が向上する。上記成分(B)の含有量は、本発明のクレンジング化粧料中の全ての成分(B)の含有量の合計量である。
[成分(C):油剤]
成分(C)は、炭化水素油及び脂肪酸エステル油からなる群より選ばれる少なくとも1種の油剤である。
上記炭化水素油としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、セレシン、固形パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、流動イソパラフィン、流動パラフィン、ポリエチレンワックス、ワセリンなどが挙げられる。上記炭化水素油は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記脂肪酸エステル油としては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸プロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、セバシン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシルなどが挙げられる。上記脂肪酸エステル油は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分(C)の含有量は、本発明のクレンジング化粧料100質量%中、10.0〜30.0質量%であり、15.0〜30.0質量%であることが好ましく、より好ましくは20.0〜25.0質量%である。成分(C)の含有量を10.0質量%以上とすることにより、メイクなじみが良く、十分なクレンジング効果を付与することができる。また、30.0質量%以下とすることにより、べたつきの少ないさっぱりとした使用感となる。上記成分(C)の含有量は、本発明のクレンジング化粧料中の全ての成分(C)の含有量の合計量である。
[成分(D):多価アルコール]
成分(D)の多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオールなどが挙げられる。上記成分(D)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分(D)の含有量は、本発明のクレンジング化粧料100質量%中、5.0〜20.0質量%であり、7.0〜18.0質量%であることが好ましく、より好ましくは10.0〜15.0質量%である。成分(D)の含有量を上記範囲内とすることにより、系の相状態を調節して、本発明の稠度特性に制御して、本発明の特有の性状を得やすくなる。上記成分(D)の含有量は、本発明のクレンジング化粧料中の全ての成分(D)の含有量の合計量である。
[成分(E):フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)]
成分(E)のフルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)としては、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第14版,第2巻,CTFA,2012年,p.3076):SODIUM MAGNESIUM FLUOROSILICATEで表記されるフルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)が挙げられる。上記成分(E)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分(E)の市販品としては、例えば、ロックウッド社製、商品名「ラポナイトXL21」などが挙げられる。
成分(E)の含有量は、製剤安定性、特に温度変化による稠度変化を抑制することができ、さらにクレンジング化粧料に弾性(弾力性)を付与するという理由から、本発明のクレンジング化粧料100質量%中、0.05〜0.5質量%であり、0.1〜0.4質量%であることが好ましく、より好ましくは0.2〜0.3質量%である。成分(E)の含有量を上記範囲内とすることにより、稠度の温度依存性を抑制することができ、本発明の稠度特性に制御して、本発明の特有の性状を得やすくなる。また、成分(E)の含有量を0.05質量%以上とすることにより、高弾性のジェル状という特有の性状を有するクレンジング化粧料となる。また、0.5質量%以下とすることにより、メイクなじみがよく、顔全体に塗り広げやすいクレンジング化粧料となる。上記成分(E)の含有量は、本発明のクレンジング化粧料中の全ての成分(E)の含有量の合計量である。
[成分(F):ポリマー]
成分(F)は、(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステル、並びに(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルを必須のモノマー成分として用いて得られるポリマーである。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」及び「メタクリル酸」の双方、若しくは何れか一方を意味する。
上記成分(F)のポリマーを得るために用いられるモノマー成分は、(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸アルキルエステルからなる群より選ばれた少なくとも1のモノマー成分[モノマー成分(f1)]と、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテル[モノマー成分(f2)]とを少なくとも含む。さらに、その他のモノマー成分を含んでいてもよい。すなわち、上記成分(F)は、上記モノマー成分(f1)に由来する構成単位と上記モノマー成分(f2)に由来する構成単位とを少なくとも含むポリマーである。上記モノマー成分(f1)、上記モノマー成分(f2)は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分(F)は疎水基を有する会合型の増粘剤であり、成分(F)の疎水基同士が疎水基間相互作用により網目状の会合体を形成することで増粘効果を発揮する。本発明のクレンジング化粧料においては、クレンジング効果を高めるために、ノニオン界面活性剤や油剤の配合量が比較的多く、水の配合量が少ないため、膨潤型増粘剤では増粘剤の膨潤力が十分に発揮できず所望の稠度特性を発揮することが出来ない。これに対して、会合型の増粘剤は、系中に存在する界面活性剤や油剤の疎水基界面と会合して増粘挙動を示すため、比較的少量でも容易に増粘効果を発現させることができ、安定性にも優れることから、所望の稠度を示すクレンジング化粧料とすることができると推定される。
成分(F)としては、例えば、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第14版,第1巻,CTFA,2012年,p.66〜67)で「ACRYLATES/STEARETH−20 METHACRYLATE COPOLYMER((アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー)」と表記される化合物;INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第14版,第1巻,CTFA,2012年,p.57)で「ACRYLATES/BEHENETH−25 METHACRYLATE COPOLYMER((アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー)」と表記される化合物などが挙げられる。上記成分(F)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
なかでも増粘効果に優れ、比較的少量の配合で所望の稠度が得られ、また、成分(E)との適度な相互作用があり、本発明の特有の性状を発揮させやすい観点から、(アクリレーツ/メタクリル酸べへネス−25)コポリマーが好ましい。
(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマーの市販品としては、例えば、ダウケミカル社製の商品名「アキュリン22」が、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーの市販品としては、例えば、ダウケミカル社製の商品名「アキュリン28」などが挙げられる。
成分(F)は、通常、塩基性物質で中和して用いられる。塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられる。また、塩基性物質の添加量は、成分(F)を中和するのに十分な量であり、成分(F)の使用量に応じて適宜配合すれば良い。
成分(F)の含有量は、後述の稠度特性とし高弾性ジェル状の性状とすることができるという理由から、本発明のクレンジング化粧料100質量%中、0.5〜3.0質量%であり、1.0〜2.5質量%であることが好ましく、より好ましくは1.0〜2.0質量%である。成分(F)の含有量を上記範囲内とすることにより、本発明の稠度特性に制御して、本発明の特有の性状を得やすくなる。成分(F)の含有量を0.5質量%以上とすることにより、本発明の特有の性状を有するクレンジング化粧料となる。また、3.0質量%以下とすることにより、メイクなじみがよく、洗い落ちに優れるクレンジング化粧料となる。
[成分(G):成分(E)以外の粒子]
さらに、本発明のクレンジング化粧料は、成分(G)として成分(E)以外の粒子を含有してもよい。成分(G)の添加により、皮脂汚れや毛穴汚れを除去する効果をさらに高める、使用時にマッサージ効果を付与する、肌の古い角層を除去し、肌を明るくする、肌をつるつるにするなどの効果が得られる。
成分(G)の粒子としては、所謂クレイやスクラブやビーズと称されるものなどが挙げられ、例えば、シリカ、酸化亜鉛粉体、ベントナイト、タルク、カオリン、マイカ、海シルトなどが挙げられる。また、ポリエチレン末、ポリスチレン末、ナイロン末、合成炭化水素粒子、ウレタン粒子等のプラスチックビーズが挙げられる。なかでも、皮脂の吸着性が良く、使用後の肌感触にも優れる観点からベントナイトが好ましい。上記成分(G)を用いる場合は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分(G)の粒子の平均粒子径は、皮脂の吸着性が良く、使用後の肌感触にも優れる観点から、1〜500μmが好ましい。なお、本明細書中の粒子の平均粒子径は、マイクロトラック法により測定された値である。
成分(G)を含有する場合、成分(G)の含有量は、特に限定されないが、本発明のクレンジング化粧料100質量%中、0.01〜3.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.05〜1.0質量%である。成分(G)の含有量を0.01質量%以上とすることにより、皮脂汚れや毛穴汚れ等の汚れをより効果的に除去することができる。また、肌を滑らかにする効果をより一層発揮できる。また、3.0質量%以下とすることにより、肌への負担がより一層低減し、使用感がより一層向上する。上記成分(G)の含有量は、本発明のクレンジング化粧料中の全ての成分(G)の含有量の合計量である。
さらに、本発明のクレンジング化粧料には、クレンジング効果を更に高める観点、及び洗い落ちを更に高める観点から、アニオン界面活性剤を含有させることもできる。アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのα−オレフィンスルホン酸塩;ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムなどのN−アシルメチルタウリン塩;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウリルニナトリウムなどのスルホコハク酸アルキル塩;スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウムなどのスルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩;ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ジエタノールアミンなどのモノアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミンなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウムなどのN−アシル−N−メチル−β−アラニン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸ニナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミンなどのN−アシルグルタミン酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムなどのN−アシルグリシン塩;ラウリルグリコール酢酸ナトリウム(ドデカン−1,2−ジオール酢酸ナトリウム)、ラウリルグリコール酢酸カリウム、ミリスチルグリコール酢酸ナトリウム、ミリスチルグリコール酢酸カリウム、パルミチルグリコール酢酸ナトリウム、パルミチルグリコール酢酸カリウム、ステアリルグリコール酢酸ナトリウム、ステアリルグリコール酢酸カリウム、ベヘニルグリコール酢酸ナトリウム、ベヘニルグリコール酢酸カリウムなどのアルキルエーテルグリコール酢酸塩などが挙げられる。上記アニオン界面活性剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
アニオン界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、クレンジング効果を更に高める観点から、本発明のクレンジング化粧料100質量%中、0.1質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましい。また、安全性及び刺激性の観点から、5.0質量%以下が好ましく、3.0質量%以下がより好ましい。上記アニオン界面活性剤の含有量は、本発明のクレンジング化粧料中の全てのアニオン界面活性剤の含有量の合計量である。
本発明のクレンジング化粧料には、上記成分の他、例えば、ヒマワリ油、綿実油、大豆油、オリーブ油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、椿油、ミンク油などの油脂;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ラノリンなどのロウ類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸など高級脂肪酸;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、オクチルデカノール、デシルテトラデカノールなどの高級アルコール;オクタメチルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどのストレートシリコーン;アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーンなどの変性シリコーン;メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどの環状シリコーン;メントール、メンチルグリセリルエーテル、カンファなどの清涼剤;フェノキシエタノール、グリセリンモノ−2−エチルヘキシルエーテルなどの防腐剤;両性界面活性剤、酸化防止剤、香料、着色剤、キレート剤、清涼剤、動植物抽出エキス、ビタミン類、アミノ酸、pH調整剤、美白剤、抗炎症剤、殺菌剤などを目的に応じて適宜配合しても良い。
[クレンジング化粧料]
本発明のクレンジング化粧料は、高弾性ジェル状の特徴的な性状を有し、後述の稠度特性を有することを特徴とする。本発明における高弾性ジェル状のクレンジング化粧料は、ジェル状でありながら稠度が高く、弾性を有するため、例えば、容器より球や円柱の形状で取り出してもその形状を維持することができ、振動を加えるとゼリーのように揺れる。また、軟らかいゼリーのような外観を有することも特徴である。このような性状であるため、本発明のクレンジング化粧料を手に取り、顔に塗り伸ばす際には、軟らかいゼリーをつぶしながら塗り伸ばすという、これまでのクレンジング化粧料とは異なる新たな使用感(肌触感)を奏する。
本発明のクレンジング化粧料は、本発明の特有の性状を有する観点から、25℃での稠度が5.0〜80.0gfであり、5.0〜50.0gfであることが好ましく、より好ましくは10.0〜40.0gfである。25℃での稠度を5.0gf以上とすることにより、容器から取り出した際の中味の形状を維持することができる。また、80.0gf以下とすることにより、顔に快適に塗り伸ばすことができる。なお、上記「25℃での稠度」は、17φ平型アダプターを備えた稠度計を用いて、25℃、スピード60mm/分、及びストローク20mmの条件で測定される値である。このような稠度計としては、株式会社サン科学製の「RHEO METER」などが挙げられる。なお、後述の「40℃での稠度」は、上記の測定温度条件を40℃に変更して同様に測定される値であり、後述の「5℃での稠度」は、上記の測定温度条件を5℃に変更して同様に測定される値である。
また、本発明のクレンジング化粧料は、特に限定されないが、40℃での稠度が5.0〜60.0gfであることが好ましく、より好ましくは5.0〜40.0gfである。
また、本発明のクレンジング化粧料は、5℃での稠度が150.0gf以下であることが好ましく、より好ましくは100.0gf以下である。5℃での稠度を150.0gf以下とすることにより、冬場などの低温環境においても硬化しにくく使用しやすいクレンジング化粧料となる。
さらに、本発明のクレンジング化粧料は、25℃での稠度に対する40℃での稠度の割合(40℃での稠度/25℃での稠度)が、0.5〜1.0であり、好ましくは0.6〜1.0、さらに好ましくは0.7〜1.0である。この割合が1.0に近いほど、25℃での稠度と40℃での稠度に差がないことを示す。この割合を0.5以上とすることにより、浴室や夏場などの高温環境で保管した場合や、使用する場合においても本発明の特徴的な性状を維持することができる。さらに、粒子などの内容物の沈降による品質低下を抑制することができる。
本発明のクレンジング化粧料は、水(成分(A))を含む水性クレンジング化粧料である。これにより、さっぱりとした使用感のクレンジング化粧料となる。また、本発明のクレンジング化粧料は、比較的多量のノニオン界面活性剤(成分(B))および油剤(成分(C))を含むことにより、優れたクレンジング効果(クレンジング力)を発揮する。
一般的に、界面活性剤や油剤を多量に含む場合には稠度が低下する傾向にある。これに対して、本発明においては、特定の会合型の増粘剤である成分(F)を含有することにより、稠度を高めることができる。さらに、成分(E)を本発明に規定する配合量の範囲で含有することにより、稠度の温度依存性を抑えることができる(即ち、40℃での稠度/25℃での稠度の値を1.0に近づけることができる)。さらに、系の弾性を高め、高弾性の性状とすることができる。また、成分(D)の配合量を本発明に規定する範囲内に調節して、本発明の稠度特性を得ることができる。
特に、本発明においては、本発明の範囲内で成分(A)〜(F)を用い、上記の、成分(B)や成分(C)による稠度の低下、成分(F)による稠度の増加、成分(E)による稠度の温度依存性の抑制と弾性の増加の傾向を考慮することにより、所望の稠度特性、弾性に調節することが可能である。
本発明のクレンジング化粧料の稠度は、会合型の増粘剤である成分(F)の疎水基部分が、系中に存在する界面活性剤や油剤の疎水基界面と会合して、効率的な増粘挙動を示すと考えられる。さらに、本発明のクレンジング化粧料の25℃での稠度に対する40℃での稠度の割合が0.5〜1.0であり、高温での剤形変化が小さいこと、および、高弾性の性状は、成分(F)に加えて成分(E)のフルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)を含有することにより発揮される特徴である。
本発明のクレンジング化粧料は、メイクアップ除去機能(クレンジング機能)を有する化粧料、すなわち、メイクアップ除去剤である。本発明のクレンジング化粧料は、皮膚に対して用いる、皮膚化粧料であることが好ましく、より好ましくは、顔用の皮膚化粧料である。なお、本明細書において、「化粧料」とは、所謂医薬品医療機器等法(旧薬事法)上の「化粧品」には限定されず、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨のいずれであってもよい。
本発明のクレンジング化粧料の製造方法は、特に限定されないが、例えば、公知の方法により製造することができる。具体的には、例えば、前記の成分を加えて、ディスパーミキサー、パドルミキサーなどの公知の混合装置を用いて混合する方法などが挙げられるが、本発明はこれら製造方法にのみ限定されるものではない。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「質量%」を表し、全て純分に換算した量である。
(試料の調製)
表1〜2に記した組成に従い、実施例1〜8及び比較例1〜5のクレンジング化粧料を調製し、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表1〜2に併記する。
表に記載の各成分の詳細は、以下の通りである。
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(8E.O.):商品名「ブラウノン RGL−8MISE」、青木油脂工業株式会社製
ジプロピレングリコール:商品名「ジプロピレングリコール DPG−FC」、旭硝子株式会社製
パルミチン酸2−エチルヘキシル:商品名「コーヨー POC」、交洋ファインケミカル株式会社製
ミリスチン酸イソプロピル:商品名「エキセパールIPM」、花王株式会社製
軽質イソパラフィン:商品名「IPソルベント1620」、出光興産株式会社製
フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム):商品名「ラポナイトXL21」、ロックウッド社製
(アクリレーツ/メタクリル酸べへネス−25)コポリマー:商品名「アキュリン28」、ダウケミカル社製
ベントナイト:商品名「ベンゲル」、日本有機粘土株式会社製
(評価試験1:クレンジング力)
専門評価員3名により評価を行った。
前腕部内側にメイクアップ化粧料を塗布した後、実施例及び比較例で得られた各クレンジング化粧料約0.3gを、塗布部のメイクアップ化粧料(メイク汚れ)に十分馴染ませ、指先で小さな円を描くようにクレンジングを行い、その後メイク汚れを洗い流した。
洗い流し後の塗布部を観察し、下記の基準で評価した。
<クレンジング効果の評価基準>
○(良好):メイク汚れが落ちた
×(不良):明らかにメイク汚れが残っていた
(評価試験2:稠度)
実施例及び比較例で得られた各クレンジング化粧料を、40℃及び25℃の各恒温室で24時間静置したものの稠度を、17φ平型アダプターを備えた稠度計(株式会社サン科学製「RHEO METER」)により、スピード60mm/min、及びストローク20mmの条件で測定した。
Figure 2016216412
Figure 2016216412
各実施例のクレンジング化粧料は、流動しないゼリー状であり、高い弾力性を有する高弾性ジェル状の特有の性状を有しており、容器より取り出しても、取り出したままの形状が維持される性状であった。さらに、手や肌に馴染ませる際には、形が崩れて滑らかに伸び、従来のジェルにはない独特の肌触感を有していた。
さらに、(40℃での稠度/25℃での稠度)が本発明に規定の範囲内となり、即ち、稠度の温度依存性が小さく、高温での稠度低下の小さい優れたクレンジング化粧料であった。
クレンジング化粧料は、主に顔に用いる化粧料であるため、クレンジング力等の性能だけでなく、性状や触感などの官能特性も重要な特徴である。本発明のクレンジング化粧料は、クレンジング時の独特の触感を有するため、高い価値を有するものである。
一方、成分(E)を配合しない場合(比較例1)には、得られたクレンジング化粧料の稠度の温度依存性が大きくなった。また、性状は、流動性のある低弾力のジェル状であり、一般的なクレンジングジェルの性状となった。成分(F)が多すぎる場合(比較例3)にも、成分(F)に対して成分(E)が少なくなったためと考えられるが、同様の結果となった。また、成分(F)の配合量が少ない場合(比較例2)には、稠度が低下し、液状の性状となった。成分(E)が多すぎる場合(比較例5)にも稠度の温度依存性は大きくなった。さらに、成分(B)や成分(C)の少ない場合(比較例4)はクレンジング力の劣るものであった。

Claims (3)

  1. メイク落としのためのクレンジング化粧料であって、
    下記成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、及び成分(F)を含有し、
    成分(A)の含有量が20.0〜50.0質量%であり、
    成分(B)の含有量が10.0〜30.0質量%であり、
    成分(C)の含有量が10.0〜30.0質量%であり、
    成分(D)の含有量が5.0〜20.0質量%であり、
    成分(E)の含有量が0.05〜0.5質量%であり、
    成分(F)の含有量が0.5〜3.0質量%であり、
    25℃での稠度が5.0〜80.0gfであり、
    25℃での稠度に対する40℃での稠度の割合(40℃での稠度/25℃での稠度)が、0.5〜1.0であることを特徴とするクレンジング化粧料。
    成分(A):水
    成分(B):ノニオン界面活性剤
    成分(C):炭化水素油及び脂肪酸エステル油からなる群より選ばれる少なくとも1種の油剤
    成分(D):多価アルコール
    成分(E):フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)
    成分(F):(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステル、並びに(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いて得られるポリマー
  2. 前記成分(F)が、(アクリレーツ/メタクリル酸べへネス−25)コポリマーである請求項1記載のクレンジング化粧料。
  3. さらに、下記成分(G)を含有する請求項1又は2記載のクレンジング化粧料。
    成分(G):成分(E)以外の粒子
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