JP6365743B1 - ジェル状クレンジング料 - Google Patents

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Abstract

【課題】保存安定性に優れ、使用時に温感があり、使用時ののびが良く、かつ厚みのある使用感が得られ、皮膚に施されたメイクアップ化粧料等との馴染みが良好であり、メイクアップ化粧料等を効果的に除去することができるとともに、べたつきがなく洗い流すことができ、使用直後のみならず翌朝までも保湿感が持続するジェル状クレンジング料の提供。【解決手段】(A)25℃で液体状の油を5〜25質量%、(B)ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステルを1〜10質量%、(C)(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーを0.05〜0.5質量%、(D)(ポリ)グリセリンと、ベヘン酸およびエイコサン二酸との混合エステルを0.5〜5質量%、および(E)グリセリンを65〜93質量%、含み、成分(C)と成分(D)の合計含有量が0.7〜5.2質量%であるジェル状クレンジング料。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚に施されたマスカラ、口紅、ファンデーション等のメイクアップ化粧料や紫外線防止化粧料を除去することができるとともに、マッサージ用化粧料としての機能を併せ持つジェル状のクレンジング料に関する。
メイクアップ化粧料や紫外線防止化粧料(以下、「メイクアップ化粧料等」ともいう。)は、肌を美しく見せ、外界の刺激から肌を保護する効果を有し、現代社会の生活においては欠かせないものとなっている。しかし、これらの化粧料は油性成分や無機顔料を多量に含んでいるため、皮膚の毛穴を塞ぎ、新陳代謝を妨げ、また化粧料自体が徐々に酸化されることから、長時間の使用は肌トラブルの原因となる場合がある。このため、1日1回はクレンジング料を用いてこれらの化粧料を除去する必要がある。
メイクアップ化粧料等の除去効果の他に、クレンジング料にはマッサージ用化粧料の機能を消費者から求められることがある。マッサージ用化粧料の機能とは、使用時ののびの良さと適度な厚み感のことであり、これらの機能によりマッサージ効果が高められる場合、血行促進による血色改善効果が期待される。しかしながら、のびの良さと厚み感は相反する効果であり、またメイクアップ化粧料との馴染みと厚み感も相反する効果であるため、これらをいかに両立させるかが開発の課題となる。
また、温感を有するクレンジング料も血行促進による血色改善効果が期待されるため、消費者から好まれている。このように血色改善効果の面からは、クレンジング料がマッサージ用化粧料の機能および温感を有することが好ましい。温感を有するクレンジング料として、グリセリンの水和熱を利用したクレンジング料が種々市販されているが、これらの製品の多くはメイクアップ化粧料との馴染みが悪く、クレンジング効果が不十分である。更に、これらの製品の多くは使用直後の保湿感が不十分であり、翌朝まで保湿感が持続するものはなかった。
界面活性剤や増粘剤の種類や配合量を調整することで、使用時に温感があり、使用時ののびが良く、メイクアップ化粧料等との馴染みが良好であり、メイクアップ化粧料等を効果的に除去することができるとともに、べたつきがなく洗い流せるクレンジング料の開発が試みられてきた。
このようなクレンジング料として、例えば特許文献1には、グリセリン、非イオン性界面活性剤、および2種類のアクリル酸系水溶性高分子を含有するクレンジング料が開示されている。特許文献2には、グリセリン、2種類の非イオン性界面活性剤、およびアニオン性水溶性高分子を含有するクレンジング料が開示されている。特許文献3には、グリセリンを含む多価アルコール、非イオン界面活性剤、および増粘剤を含有するジェル状皮膚洗浄料が開示されている。
また、特許文献4には、オリゴエステル系ゲル化剤、多価アルコール、および非イオン性界面活性剤を含有する固形状多価アルコール基剤が開示されている。特許文献5には、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル−10、油性成分、界面活性剤、およびグリセリンを含有するペースト状クレンジング料が開示されている。特許文献6には、グリセリンを含む多価アルコール、(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル−10、非イオン界面活性剤、油性成分、および特定のポリマーまたは有機酸を含有するペースト状クレンジング化粧料が開示されている。
上述のとおり、化粧落とし用のクレンジング料の中でも、使用時に温感のあるクレンジング料は、温感による血色改善効果が期待されるため、消費者に好まれる。また、使用時ののびが良く、適度な厚み感があるクレンジング料は、マッサージ効果を高めることができ、マッサージによる血色改善効果が期待される。そのため、血色改善の点では、使用時に温感があり、使用時ののびが良く、かつ厚みのあるクレンジング料が消費者から求められている。
一方、使用時に温感のあるクレンジング料や使用時に厚みのあるクレンジング料はメイクアップ化粧料等との馴染みが不十分であることが課題であった。また、温感のあるクレンジング料の多くは使用直後の保湿感が不十分であり、翌朝まで保湿感が持続するものはなかった。
すなわち、保存安定性に優れ、使用時に温感があり、使用時ののびが良く、かつ厚みのある使用感が得られ、皮膚に施されたメイクアップ化粧料等との馴染みが良好であり、メイクアップ化粧料等を効果的に除去することができるとともに、べたつきがなく洗い流すことができ、使用直後のみならず翌朝までも保湿感が持続するクレンジング料は得られておらず、そのようなクレンジング料が望まれていた。
特開2013−28542号公報 特開2014−34548号公報 特開2014−37404号公報 特開2004−331573号公報 特開2016−74638号公報 特許第6086462号公報
本発明は、保存安定性に優れ、使用時に温感があり、使用時ののびが良く、かつ厚みのある使用感が得られ、皮膚に施されたメイクアップ化粧料等との馴染みが良好であり、メイクアップ化粧料等を効果的に除去することができるとともに、べたつきがなく洗い流すことができ、使用直後のみならず翌朝までも保湿感が持続するジェル状クレンジング料を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、特定の素材を選択し、その配合割合を特定範囲とすることによって、所期の作用効果を奏するジェル状クレンジング料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(A)25℃で液体状の油を5〜25質量%、
(B)ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステルを1〜10質量%、
(C)(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーを0.05〜0.5質量%、
(D)(ポリ)グリセリンと、ベヘン酸およびエイコサン二酸との混合エステルを0.5〜5質量%、および
(E)グリセリンを65〜93質量%、含み、
成分(C)と成分(D)の合計含有量が0.7〜5.2質量%であり、
成分(A)〜成分(E)の合計含有量が95〜100質量%であり、
水を0〜5質量%含有するジェル状クレンジング料。
なお、成分(D)における(ポリ)グリセリンは、グリセリンまたはポリグリセリンを表す。
本発明のジェル状クレンジング料は、保存安定性に優れ、使用時に温感があり、使用時ののびが良く、かつ厚みのある使用感が得られ、皮膚に施されたメイクアップ化粧料等との馴染みが良好であり、メイクアップ化粧料等を効果的に除去することができるとともに、べたつきがなく洗い流すことができ、使用直後のみならず翌朝までも保湿感が持続するという効果を奏する。
以下に、本発明の実施形態について説明する。
本発明のジェル状クレンジング料は、(A)25℃で液体状の油、(B)ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステル、(C)ポリアクリル酸アミド、(D)(ポリ)グリセリンと、ベヘン酸およびエイコサン二酸との混合エステル、および(E)グリセリンを含む。以下、各成分について説明する。
〔(A)25℃で液体状の油〕
本発明で用いられる成分(A)は、化粧品や医薬品などに通常用いられる25℃で液体状の油である。このような液体状の油としては、例えば、炭化水素油、エステル油、油脂、シリコーン油が挙げられる。
炭化水素油としては、通常、化粧品で用いられる炭素数12以上の炭化水素油が挙げられる。具体的な化合物としては、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン等が挙げられ、特に流動イソパラフィンが好ましい。
エステル油は、酸とアルコールとからの脱水縮合物であり、酸としては、例えば、脂肪酸、多塩基酸、ヒドロキシ酸等が挙げられ、アルコールとしては、例えば、低級アルコール、高級アルコール、多価アルコール等が挙げられる。具体的な化合物としては、例えば、パルミチン酸エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸グリセリン、乳酸セチル等が挙げられ、特にイソノナン酸イソノニルが好ましい。なお、成分(A)としてのエステル油は、後述の成分(B)および成分(C)を除くエステル油である。
油脂としては、通常、化粧品で用いられるものが挙げられ、例えば、動植物から採取された油を脱臭、脱色等の処理に付して精製されたものが挙げられる。具体的には、例えば、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油などが挙げられる。
シリコーン油は、直鎖シリコーン油と環状シリコーン油に大別される。直鎖シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられ、環状シリコーン油としては、例えば、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられ、特にデカメチルシクロペンタシロキサンが好ましい。
25℃で液体状の油は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができ、2種類以上を組み合わせて使用することが好ましい。
〔(B)ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステル〕
本発明で用いられる成分(B)は、グリセリンモノ脂肪酸エステルにエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステルである。
ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステルの原料となる脂肪酸としては、炭素数が好ましくは8〜22、特に好ましくは10〜18の脂肪酸であり、これらの混合脂肪酸を用いることもできる。具体的には、ヤシ油脂肪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等が挙げられ、特にヤシ油脂肪酸が好ましい。
また、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステルにおけるエチレンオキシドの付加モル数は、好ましくは4〜80であり、特に6〜30が好ましい。また、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステルのHLBが11〜18となるようにエチレンオキシドの付加モル数を調節することが好ましい。なお、HLBはGriffinが提案した下記の算定法を採用した。
HLB=20(1−S/A)
S:エステルのケン化価、A:脂肪酸の酸価
本発明で使用されるポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、具体的には、ポリオキシエチレン(7モル)モノヤシ油脂肪酸グリセリル(HLB:13)、ポリオキシエチレン(8モル)モノイソステアリン酸グリセリル(HLB:12)、ポリオキシエチレン(20モル)モノラウリン酸グリセリル(HLB:16.5)等が例示され、ポリオキシエチレン(7モル)モノヤシ油脂肪酸グリセリルが好ましい。
〔(C)(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー〕
本発明で用いられる成分(C)は、ベヘニルアルコールのポリエチレングリコールエーテル(即ちベヘネス−25)とメタクリル酸とのエステル、およびアクリル酸、メタクリル酸またはそれらの単純エステルの中から選ばれた1種以上のモノマーからなる共重合体である。
(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーは、化粧品原料として市販されている製品を使用することができる。具体的な製品としては、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーを19〜21質量%含む、ダウ・ケミカルグループ製の「ACULYN 28」が挙げられる。
(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーは、ポリアクリル酸アミドと併用することが好ましい。ポリアクリル酸アミドは、化粧品原料として市販されている製品を使用することができる。具体的な製品としては、ポリアクリル酸アミドを40質量%含む、SEPPIC社製の「SEPIGEL 305」が挙げられる。ポリアクリル酸アミドを用いる場合のポリアクリル酸アミドの含有量は、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー/ポリアクリル酸アミドの質量比で、好ましくは10/1〜1/10であり、特に好ましくは5/1〜1/5であり、更に好ましくは3/1〜1/3である。
〔(D)(ポリ)グリセリンと、ベヘン酸およびエイコサン二酸との混合エステル〕
本発明で用いられる成分(D)は、グリセリンまたはポリグリセリンと、ベヘン酸およびエイコサン二酸とから合成される混合エステルである。これらの混合エステルは、化粧品原料として市販されている製品を使用することができる。具体的な製品としては、例えば、グリセリンと、ベヘン酸およびエイコサン二酸との混合エステル(グリセリン・ベヘン酸・エイコサン二酸縮合物)である、日清オイリオグループ株式会社製の「ノムコートHK−G」;ポリグリセリンと、ベヘン酸およびエイコサン二酸との混合エステル(ポリグリセリン・ベヘン酸・エイコサン二酸縮合物)である、日清オイリオグループ株式会社製の「ノムコートHK−P」が挙げられる。
ポリグリセリン・ベヘン酸・エイコサン二酸縮合物におけるグリセリンの付加モル数は2〜20が好ましく、特に5〜15が好ましい。
グリセリン・ベヘン酸・エイコサン二酸縮合物、およびポリグリセリン・ベヘン酸・エイコサン二酸縮合物は、それぞれを単独で用いても良いが、併用して使用することが好ましい。併用する場合におけるグリセリン・ベヘン酸・エイコサン二酸縮合物/ポリグリセリン・ベヘン酸・エイコサン二酸縮合物の質量比は1/1〜1/10であることが好ましく、特に1/1〜1/5であることが好ましい。
〔(E)グリセリン〕
本発明で用いられる成分(E)はグリセリンである。グリセリンは、油脂を加水分解して得られる水溶液を蒸留などにより精製する方法で生産することができる。
本発明のジェル状クレンジング料における成分(A)の含有量は、組成物全量中、5〜25質量%であり、好ましくは7〜23質量%、特に好ましくは10〜20質量%である。成分(A)の含有量が少なすぎると、メイクアップ化粧料等との馴染みが悪くなり、汚れ落ちが不十分となることがあり、成分(A)の含有量が多すぎると、安定性が悪くなり、温感が不十分となり、べたつきを感じることがある。
成分(B)の含有量は、組成物全量中、1〜10質量%であり、好ましくは2〜9質量%、特に好ましくは3〜8質量%である。成分(B)の含有量が少なすぎると、安定性が悪くなり、べたつきを感じることがあり、成分(B)の含有量が多すぎると、温感が不十分となり、使用後の保湿感が不十分となることがある。
成分(C)の含有量は、組成物全量中、0.05〜0.5質量%であり、好ましくは0.1〜0.45質量%、特に好ましくは0.15〜0.4質量%である。成分(C)の含有量が少なすぎると、ジェル状とはなり難く安定性も悪くなり、翌朝まで保湿感が持続し難くなることがあり、成分(C)の含有量が多すぎると、のびが悪くなり、メイクアップ化粧料等との馴染みも悪く、べたつきを感じることがある。
成分(D)の含有量は、組成物全量中、0.5〜5質量%であり、好ましくは1〜4.5質量%、特に好ましくは1.5〜4質量%である。成分(D)の含有量が少なすぎると、使用時ののびが悪く、厚みが不十分となることがあり、成分(D)の含有量が多すぎると、温感が不十分となり、メイクアップ化粧料等との馴染みが悪くなることがある。
成分(E)の含有量は、組成物全量中、65〜93質量%であり、好ましくは70〜90質量%、特に好ましくは75〜87質量%である。成分(E)の含有量が少なすぎると、温感が不十分となることがあり、成分(E)の含有量が多すぎると、メイクアップ化粧料等との馴染みが悪くなり、汚れ落ちが不十分となることがある。
成分(C)と成分(D)の合計含有量は、0.7〜5.2質量%であり、好ましくは1.0〜4.5質量%、特に好ましくは1.2〜4.2である。合計含有量が少なすぎると、安定性が悪くなることがあり、合計含有量が多すぎると、のびが悪くなり、メイクアップ化粧料等との馴染みが不十分となることがある。
本発明のジェル状クレンジング料は、上記の成分(A)〜(E)の他にも、化粧品に使われる一般的な成分を添加成分としてさらに含有していてもよい。例えば、成分(A)〜(E)の製品中に水や他の界面活性剤などが含まれているため、このような製品を用いて本発明のジェル状クレンジング料を調製することにより、水や他の界面活性剤などが本発明のジェル状クレンジング料に含有されていてもよい。
成分(A)〜(E)の合計含有量は、組成物全量中、95〜100質量%である。
本発明のジェル状クレンジング料の調製方法としては、通常の方法を採用することができる。例えば、成分(B)、(C)、(D)および(E)を混合し加熱して溶解させた混合液に、成分(A)を添加して均一に混合した後、これを室温付近まで攪拌冷却することにより製造することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
表1(実施例1〜7)および表2(比較例1〜7)に示すジェル状クレンジング料を調製し、下記の方法により評価した。
なお、表1および表2において、各成分の数値は組成物全量中の含有量(質量%)を示す。また、ポリマー1および2については、各製品中の有効成分の含有量を括弧内に示す。
<評価方法>
(1)外観
調整直後の外観(性状)を目視で確認した。
(2)安定性
40℃で1ヶ月静置保存した後の状態を確認し、下記のように安定性を判定した。
○:分離がみられなかった。
×:分離がみられた。
(3)使用時の温感
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用した時の温感について下記のように判定した。
2点:十分に温感があると感じた。
1点:やや十分に温感があると感じた。
0点:温感が不十分であると感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
(4)使用時ののび
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用した時ののびについて下記のように判定した。
2点:のびが非常に良いと感じた。
1点:のびが良いと感じた。
0点:のびが悪いと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
(5)使用時の厚み感
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用した時の厚みについて下記のように判定した。
2点:十分に厚みのある使用感であると感じた。
1点:やや厚みのある使用感であると感じた。
0点:厚みのない使用感であると感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
(6)メイクアップ化粧料との馴染み
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用した時のメイクアップ化粧料との馴染みについて下記のように判定した。
2点:メイクアップ化粧料と馴染むのが速いと感じた。
1点:メイクアップ化粧料と馴染むまでにやや時間がかかると感じた。
0点:メイクアップ化粧料と馴染むのが明らかに遅いと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
(7)クレンジング効果
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用した時のメイクアップ化粧料の汚れ落ちについて下記のように判定した。
2点:十分メイクの汚れが落ちたと感じた。
1点:ややメイクの汚れが落ちたと感じた。
0点:明らかにメイク汚れの落ちが悪いと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
△:合計点が20点以上30点未満、または、合計点が30点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
×:合計点が20点未満である。
(8)洗い流し時のべたつきのなさ
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用してメイクアップ化粧料と馴染ませた後、洗い流した時のべたつきについて下記のように判定した。
2点:洗い流し時にべたつきがないと感じた。
1点:洗い流し時にややべたつきがあると感じた。
0点:洗い流し時に明らかにべたつきがあると感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
(9)使用直後の保湿感
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用してメイクアップ化粧料と馴染ませた後、洗い流した。その後、タオルドライをした時の保湿感について下記のように判定した。
2点:タオルドライ直後に保湿感があると感じた。
1点:タオルドライ直後にやや保湿感があると感じた。
0点:タオルドライ直後に保湿感がないと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
(10)翌朝の保湿感
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用してメイクアップ化粧料と馴染ませた後、洗い流した。その後、タオルドライをして、化粧水や乳液、クリーム等を使用したスキンケアは行わずに、翌朝の肌の保湿感について下記のように判定した。
2点:保湿感があると感じた。
1点:やや保湿感があると感じた。
0点:保湿感がないと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
Figure 0006365743
Figure 0006365743
(※1)「ACULYN 28」(ダウ・ケミカルグループ製)
表中の数字は「ACULYN 28」の含有量を表し、括弧内の数字は(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーとしての含有量を表す。
「ACULYN 28」の組成((アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー:20%、水:80%)
(※2)「SEPIGEL 305」(SEPPIC社製)
表中の数字は「SEPIGEL 305」の含有量を表し、括弧内の数字はアクリル酸アミドの重合体としての含有量を表す。
「SEPIGEL 305」の組成(アクリル酸アミドの重合体:40%、水:30%、水添ポリイソブテン:24%、ラウレス−7:6%)
(※3)「SIMULGEL NS」(SEPPIC社製)
表中の数字は「SIMULGEL NS」の含有量を表し、括弧内の数字はアクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリンナトリウムとの共重合体としての含有量を表す。
「SIMULGEL NS」の組成(アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリンナトリウムとの共重合体:37.5%、スクワラン:25.5%、ポリソルベート80:5.5%、水:31.5%)
(※4)「AQUPEC HV−505E」(住友精化株式会社製)(成分名:カルボキシビニルポリマー、INCI:CARBOMER)
実施例1〜7のジェル状クレンジング料はいずれも、保存安定性に優れ、使用時に温感があり、使用時ののびが良く、かつ厚みのある使用感が得られ、メイクアップ化粧料との馴染みが良好であり、メイクアップ化粧料を効果的に除去することができるとともに、べたつきがなく洗い流すことができ、使用直後のみならず翌朝までも保湿感が持続した。
これに対して比較例1〜7では十分な性能が得られていない。
比較例1は成分(A)の含有量が少なすぎるため、メイクアップ化粧料との馴染みが遅く、クレンジング効果が十分ではなかった。
比較例2は成分(A)の含有量が多すぎるため、使用時の温感と厚み感が不十分であり、洗い流し時にべたつきがあった。
比較例3は成分(B)が配合されていないため、使用時ののびが十分なく、メイクアップ化粧料との馴染みが遅く、クレンジング効果が十分ではなく、洗い流し時にべたつきがあり、また翌朝の保湿感が十分ではなかった。
比較例4は成分(C)に代えて他のポリマー2が配合されているため、使用直後の保湿感が十分ではなく、翌朝に保湿感がなかった。
比較例5は成分(C)に代えて他のポリマー3が配合されているため、調製直後はジェル状であるが、安定性が悪く、分離した。したがって(3)〜(10)の項目については評価を行わなかった。
比較例6は成分(C)が配合されておらず、また成分(D)の含有量が多すぎるため、使用時の温感が不十分であり、メイクアップ化粧料との馴染みが遅く、クレンジング効果が十分ではなく、使用直後の保湿感が十分ではなく、翌朝に保湿感がなかった。
比較例7は成分(D)が配合されていないため、使用時ののびが十分ではなく、厚み感がなかった。

Claims (1)

  1. (A)25℃で液体状の油を5〜25質量%、
    (B)ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステルを1〜10質量%、
    (C)(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーを0.05〜0.5質量%、
    (D)(ポリ)グリセリンと、ベヘン酸およびエイコサン二酸との混合エステルを0.5〜5質量%、および
    (E)グリセリンを65〜93質量%、含み、
    成分(C)と成分(D)の合計含有量が0.7〜5.2質量%であり、
    成分(A)〜成分(E)の合計含有量が95〜100質量%であり、
    水を0〜5質量%含有するジェル状クレンジング料。
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