JP2016215851A - ワイヤハーネス - Google Patents

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秀昭 菊地
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Toru Yamaguchi
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雅寛 伊藤
Masahiro Ito
雅寛 伊藤
村松 潤一
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潤一 村松
達也 白鳥
Tatsuya Shiratori
達也 白鳥
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Abstract

【課題】燃費の向上を図ると共に配策性を向上させることが可能なワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス1は、電源制御ボックス10から延びて1つ以上の要電力機器PD1〜PD6,PCD1,PCD2に電力供給するための電源線20と、電源制御ボックス10から延びて1つ以上の通信機器CD1〜CD3,PCD1,PCD2と通信するための通信線30と、電源線20及び通信線30が接続されて、1つ以上の要電力機器PD1〜PD6,PCD1,PCD2及び1つ以上の通信機器CD1〜CD3,PCD1,PCD2のうち、エリア内における3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2に接続される複数のエリアドライバAD1〜AD4と、複数のエリアドライバと当該エリア内の3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2とを接続する個々の電線W1,W2とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスに関する。
従来、車両内には各機器との通信や電力供給のためにワイヤハーネスが設けられている(特許文献1参照)。
特開2014−218224号公報
近年、車内機器の数が増加する傾向にあり、ワイヤハーネスを構成する電線本数も増加傾向にある。ワイヤハーネスを構成する電線本数が増加すると、その重量から燃費が悪化してしまうと共に、ハーネス径が太くなって配策性も悪くなってしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、燃費の向上を図ると共に配策性を向上させることが可能なワイヤハーネスを提供することにある。
本発明に係るワイヤハーネスは、車両に設置される各種機器と電気接続されるワイヤハーネスであって、1つ以上の要電力機器に対して電力を供給すると共に1つ以上の通信機器と通信する中央ユニットと、前記中央ユニットから延びて前記1つ以上の要電力機器に電力供給するための電源線と、前記中央ユニットから延びて前記1つ以上の通信機器と通信するための通信線と、車両に設定される複数のエリアにそれぞれ1つずつ設けられ、前記電源線及び前記通信線が接続されて、前記1つ以上の要電力機器及び前記1つ以上の通信機器のうち、エリア内における3以上の機器に接続される複数のエリアドライバと、前記複数のエリアドライバと当該エリア内の3以上の機器とを接続する個々の電線と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るワイヤハーネスによれば、1つ以上の要電力機器及び1つ以上の通信機器のうち、エリア内の3以上の機器に接続されたエリアドライバを備えるため、中央ユニットと3以上の機器とのそれぞれを電源線や通信線で接続する必要がなく、中央ユニットと3以上の機器との間にエリアドライバが介在することとなり、中央ユニットとエリアドライバとの間については、例えば1本の電源線及び通信線で接続すればよいため、中央ユニットと複数のエリアドライバとの間における電線本数を削減することが可能となる。これにより、ワイヤハーネスの軽量化及び細径化を図ることができる。しかも、エリアドライバは、エリア内の3以上の機器に接続されるため、例えばドア部、ルーフ部等のように所定のエリアを集約する形で設けられるデバイスとして機能することとなり、ドア部及びルーフ部等に近接して配置することができるため、中央ユニットと複数のエリアドライバとの距離を長く確保でき、エリアドライバ以降の電線本数が多くなる部位を極力短くすることができる。よって、ワイヤハーネスの重量をより削減することができる。以上より、燃費の向上を図ると共に配策性の向上を図ることができる。
なお、エリア内の機器には、中央ユニットから電力の供給を受け中央ユニットと通信する、例えば撮像手段や測距手段などの要電力機器且つ通信機器の機能を有するものがある。このような機器については、要電力機器且つ通信機器の双方の機能を有することから、1つの要電力機器及び1つの通信機器と等価であって、上記において2つの機器の概念に該当するものである。
また、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、前記中央ユニットと前記複数のエリアドライバの少なくとも1つとを接続する電源線及び通信線は、電線が繰り返し屈曲させられる屈曲部に配置されていることが好ましい。
このワイヤハーネスによれば、中央ユニットとエリアドライバとを接続する電源線及び通信線は屈曲部に配置されているため、屈曲部に用いられる電線本数を削減することとなり、耐屈曲性が高い多くの電線を屈曲部に配置する必要がなく、上記の電源線及び通信線のみについて耐屈曲性が優れるものを用いればよく、耐屈曲電線の使用本数を削減することができる。
また、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、前記中央ユニットと前記複数のエリアドライバの少なくとも1つとを接続する電源線及び通信線は、ピラー内に配置されていることが好ましい。
このワイヤハーネスによれば、中央ユニットとエリアドライバとを接続する電源線及び通信線はピラー内に配置されているため、ピラー内という狭小部位に配策される電線を従来のように多数本の電線とすることなく電源線及び通信線とすることで、ピラーについても小さくすることが可能なワイヤハーネスを提供することができる。
また、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、前記中央ユニットと前記複数のエリアドライバの少なくとも1つとは、配策ルートを確保するために特定部材に設けられた貫通孔内に配策される電源線及び通信線を介して接続されていることが好ましい。
このワイヤハーネスによれば、中央ユニットとエリアドライバは、配策ルートを確保するために特定部材に設けられた貫通孔内に配策される電源線及び通信線を介して接続されている。このように、貫通孔には従来のように多数本の電線が配策されることなく電源線及び通信線が配策されるため、貫通孔自体の大きさを小さくでき、大きい貫通孔による防水性等の低下や、貫通孔に取り付けられる止水部材の巨大化等を防ぐことができる。
本発明によれば、燃費の向上を図ると共に配策性を向上させることが可能なワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の実施形態に係るワイヤハーネスを示す構成図である。 屈曲部の一例を示す図である。 電源制御ボックスと第3エリアドライバとを接続する電源線及び通信線の配策の様子を示す概略図である。 電源制御ボックスと第4エリアドライバとを接続する電源線及び通信線の配策の様子を示す概略図であり(a)は側面図を示し、(b)は車両内の一部品を示している。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
図1は、本発明の実施形態に係るワイヤハーネスを示す構成図である。図1に示すように、本実施形態に係るワイヤハーネス1は、車両内に配策されるものであって、複数の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2を電気的に接続するものである。このようなワイヤハーネス1は、電源制御ボックス(中央ユニット)10と、複数(本実施形態では4つ)のエリアドライバAD1〜AD4と、複数(本実施形態では4本)の電源線20と、複数(本実施形態では4本)の通信線30と、個々の電線W1,W2とから構成されている。
電源制御ボックス10は、複数の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2のうち、1つ以上(本実施形態では7つ)の要電力機器PD1〜PD6,PCD1,PCD2に対して電力を供給すると共に、1つ以上(本実施形態では5つ)の通信機器CD1〜CD3,PCD1,PCD2と通信するものである。この電源制御ボックス10は、不図示のバッテリに接続されて、バッテリからの電力を要電力機器PD1〜PD6,PCD1,PCD2に対して供給する。また、電源制御ボックス10は、不図示のECU(例えば自動運転の判断を行う自動運転ECU)に接続されて、通信機器CD1〜CD3,PCD1,PCD2から得られた信号をECUに供給する。
なお、通信機器CD1〜CD3,PCD1,PCD2としては、センサ類等の情報取得手段などが挙げられる。要電力機器PD1〜PD6,PCD1,PCD2としては、モータ類などが挙げられる。また、機器PCD1,PCD2のように、電力の供給を受けると共に供給された電力によって動作し得られた情報を電源制御ボックス10に送信するもの、すなわち要電力機器且つ通信機器である機器(以下、要電力通信機器ともいう)も存在する。このような機器としては、車両周囲を撮像して得られた撮像信号を出力するカメラ(撮像手段)や、周囲物体の存在を検知してこの物体までの距離に応じた信号を出力するソナー(測距手段)などが該当する。
複数の電源線20は、電源制御ボックス10から延びて要電力機器PD1〜PD6,PCD1,PCD2に電力供給するために配策された電線である。複数の通信線30は、電源制御ボックス10から延びて通信機器CD1〜CD3,PCD1,PCD2と通信するために配策された電線である。通信線30は、電力供給するものではない関係上、電源線20よりも径の小さい電線が使用される傾向にある。
複数のエリアドライバAD1〜AD4は、車両に設定される複数のエリアにそれぞれ1つずつ設けられ、電源線20及び通信線30が接続されて、1つ以上の要電力機器PD1〜PD6,PCD1,PCD2及び1つ以上の通信機器CD1〜CD3,PCD1,PCD2のうち、エリア内における3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2に接続されるものである。
例えば、第1エリアドライバAD1は、複数のエリアの1つとして、右前方ドアエリアにおける2つの要電力機器PD1,PD2及び1つの通信機器CD1に接続されている。第1エリアドライバAD1は、2つの要電力機器PD1,PD2と個別電源線(個々の電線)W1で接続され、1つの通信機器CD1と個別通信線(個々の電線)W2で接続されている。
このため、電源制御ボックス10からの電力は、電源線20を介して第1エリアドライバAD1に供給され、第1エリアドライバAD1にて分岐し、それぞれの個別電源線W1から2つの要電力機器PD1,PD2に供給される。また、1つの通信機器CD1からの信号は、個別通信線W2を介して第1エリアドライバAD1に至り、第1エリアドライバAD1から通信線30を介して電源制御ボックス10に送信される。
同様に、第2エリアドライバAD2は、複数のエリアの1つとして、右後方ドアエリアにおける2つの要電力機器PD3,PD4及び1つの通信機器CD2に個別電源線W1及び個別通信線W2を介して接続されている。電源制御ボックス10からの電力は、電源線20、第2エリアドライバAD2、及び個別電源線W1を通じて、2つの要電力機器PD3,PD4に供給される。1つの通信機器CD2からの信号は、個別通信線W2、第2エリアドライバAD2、及び通信線30を通じて電源制御ボックス10に送信される。
また、第3エリアドライバAD3は、複数のエリアの1つとして、ルーフエリアにおける2つの要電力機器PD5,PD6及び1つの通信機器CD3に個別電源線W1及び個別通信線W2を介して接続されている。電源制御ボックス10からの電力は、電源線20、第3エリアドライバAD3、及び個別電源線W1を通じて、2つの要電力機器PD5,PD6に供給される。1つの通信機器CD3からの信号は、個別通信線W2、第3エリアドライバAD3、及び通信線30を通じて電源制御ボックス10に送信される。
また、第4エリアドライバAD4は、複数のエリアの1つとして、エンジンルーム側エリアにおける2つの要電力通信機器PCD1,PCD2に個別電源線W1及び個別通信線W2を介して接続されている。電源制御ボックス10からの電力は、電源線20、第4エリアドライバAD4、及び個別電源線W1を通じて、2つの要電力通信機器PCD1,PCD2に供給される。これにより、2つの要電力通信機器PCD1,PCD2は駆動して情報等を取得し、これに応じた信号を個別通信線W2、第3エリアドライバAD3、及び通信線30を通じて電源制御ボックス10に送信する。
なお、要電力通信機器PCD1,PCD2については、要電力機器且つ通信機器の双方の機能を有することから、1つの要電力機器と1つの通信機器と等価であって、上記において2つの機器の概念に該当する。よって、第4エリアドライバAD4は、エリア内における4つの機器PCD1,PCD2に接続されているといえる。
このようなワイヤハーネス1の配策構造であるため、電源制御ボックス10と複数の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2とのそれぞれを電源線20及び通信線30で接続する必要がない。すなわち、電源制御ボックス10と3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2との間にエリアドライバAD1〜AD4が介在することとなり、電源制御ボックス10とエリアドライバAD1〜AD4との間については、例えば1本の電源線20及び通信線30で接続すればよいため、電源制御ボックス10と複数のエリアドライバAD1〜AD4との間における電線本数を削減することとなる。
しかも、エリアドライバAD1〜AD4は、エリア内の3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2に接続されるため、例えばドア部、ルーフ部等のように所定のエリアを集約する形で設けられるデバイスとして機能することとなる。これにより、エリアドライバAD1〜AD4はドア部及びルーフ部等に近接して配置することができるため、電源制御ボックス10と複数のエリアドライバAD1〜AD4との距離を長く確保でき、エリアドライバAD1〜AD4よりも機器側における電線本数が多くなる部位を極力短くすることも可能となる。
ここで、電源制御ボックス10と第1及び第2エリアドライバAD1,AD2とを接続する電源線20及び通信線30は、当該電線20,30が繰り返し屈曲させられる屈曲部に配置されている。詳細に説明すると、第1及び第2エリアドライバAD1,AD2はドアエリアに設けられるものである。車両ドアは複数回に亘り開閉させられる関係上、開閉に応じて車体側とドアとをつなぐ電線は繰り返しの屈曲を受ける。このような繰り返しの屈曲を受ける電線を、第1及び第2エリアドライバAD1,AD2に接続される電源線20及び通信線30とする。
図2は、屈曲部の一例を示す図である。図2に示すように、ドアDには所定の開口OPが形成されており、その開口OPを通じて電源線20及び通信線30が配策されている。よって、第1及び第2エリアドライバAD1,AD2は、車体側ではなくドアD側に内蔵されることとなる。この開口OPには、電源線20及び通信線30を保護する観点で、且つ、防水を図る観点で例えばグロメットGが設けられており、このグロメットG等の設置位置が屈曲部FPとなる。
このようにすることで、屈曲部FPに用いられる電線本数を少なくすることとなり(すなわち、屈曲部FPに電源線20及び通信線30を設け個別電源線W1及び個別通信線W2を設けることがないため)、耐屈曲性が高い多くの電線を屈曲部FPに配置する必要がなく、上記の電源線20及び通信線30のみについて耐屈曲性が優れるものを用いればよく、耐屈曲電線の使用本数を削減することができる構成となっている。
なお、屈曲部FPは、ドアのグロメットG等の設置位置に限らず、繰り返し屈曲を受ける位置であれば他の位置であってもよい。例えば、ステアリング内に配置される電線についてもステアリング操作に応じて繰り返し屈曲を受けるため、このような屈曲を受ける位置も屈曲部FPに該当する。
特に、この場合には、第1及び第2エリアドライバAD1,AD2は、ドア内やステアリング内に配置されることから、エリアドライバAD1,AD2と機器PD1〜PD4,CD1,CD2とを一層近接させることとなり、電線本数が多い部位の距離(すなわち個別電源線W1及び個別通信線W2の距離)を一層短くすることとなる。
さらに、電源制御ボックス10と第3エリアドライバAD3とを接続する電源線20及び通信線30が、ピラー内に配置されている。
図3は、電源制御ボックス10と第3エリアドライバAD3とを接続する電源線20及び通信線30の配策の様子を示す概略図である。図3に示すように、例えば車両のルーフ部を支える構成としてピラー(図3ではAピラーPLを図示)が知られている。このようなピラーは内部が空洞となっており、電源制御ボックス10と第3エリアドライバAD3とを接続する電源線20及び通信線30は、例えばAピラーPL内、すなわちピラー空洞部に配策されている。よって、第3エリアドライバAD3は、ルーフ部側に設置されることとなる。
一般にピラーは運転者の視界を遮ってしまうため、ルーフ部を支えられることを条件になるべく細いものであることが好ましい。このため、電源制御ボックス10と第3エリアドライバAD3とを接続する電源線20及び通信線30をAピラーPL内に配策することで、AピラーPL内という狭小部位に配策される電線を従来のように多数本の電線とすることなく電源線20及び通信線30とすることなる。これにより、AピラーPLについても小さくすることとなり、運転者の視界領域を広げることに貢献することとなる。
さらに、この場合においても第3エリアドライバAD3は、ルーフ部に設置されることから、エリアドライバAD3と機器PD5,PD6,CD3とを近接させることとなり、電線本数が多い部位の距離を一層短くすることとなる。
加えて、電源制御ボックス10と第4エリアドライバAD4は、配策ルートを確保するために特定部材に設けられた貫通孔内に配策される電源線20及び通信線30を介して接続されている。
図4は、電源制御ボックス10と第4エリアドライバAD4とを接続する電源線20及び通信線30の配策の様子を示す概略図であり(a)は側面図を示し、(b)は車両内の一部品を示している。
図4(a)に示すように、車両にはエンジンルームEと車室Rとがあり、これを隔てる金属製の金属パネル(特定部材)Pが両者間に設けられている。また、図4(b)に示すように、金属パネルPには、電線配策用に複数の貫通孔P1〜P4が設けられている。これら貫通孔P1〜P4には、それぞれグロメット等の止水部材が設けられている。このため、エンジンルームE内に浸入した雨水等が貫通孔P1〜P4を介して車室Rに浸入することを防止している。さらに、金属パネルPが金属製であることから、ノイズを等の遮蔽効果を有している。
電源制御ボックス10と第4エリアドライバAD4は、配策ルートを確保するために金属パネルPに設けられた複数の貫通孔P1〜P4のいずれかに配策される電源線20及び通信線30を介して接続されている。このように、貫通孔P1〜P4のいずれかには従来のように多数本の電線が配策されることなく電源線20及び通信線30が配策されるため、貫通孔P1〜P4自体の大きさを小さくできる。ここで、止水部材の小型化や雨水等の浸入の観点からすると、貫通孔P1〜P4は小さい孔であることが好ましく、また遮蔽効果の観点からも貫通孔P1〜P4は小さい孔であることが好ましい。このため、電源制御ボックス10と第4エリアドライバAD4とが貫通孔P1〜P4を介して電源線20及び通信線30によって接続されることで、大きい貫通孔P1〜P4による防水性等の低下や、貫通孔P1〜P4に取り付けられる止水部材の巨大化等を防ぐことができる。さらには、遮蔽効果の低下も抑えることができる。
なお、図4では、配策ルートを確保するために特定部材に設けられた貫通孔として、金属パネルPに設けられた貫通孔P1〜P4を示しているが、貫通孔はこれに限らず、図2に示すドアDに設けられる開口OPについても配策ルートを確保するために特定部材に設けられた貫通孔の概念に該当する。
このようにして、本実施形態に係るワイヤハーネス1によれば、1つ以上の要電力機器PD1〜PD6,PCD1,PCD2及び1つ以上の通信機器CD1〜CD3,PCD1,PCD2のうち、エリア内の3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2に接続されたエリアドライバAD1〜AD4を備えるため、電源制御ボックス10と複数の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2とのそれぞれを電源線20及び通信線30で接続する必要がなく、電源制御ボックス10と3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2との間にエリアドライバAD1〜AD4が介在することとなり、電源制御ボックス10とエリアドライバAD1〜AD4との間については、例えば1本の電源線20及び通信線30で接続すればよいため、電源制御ボックス10と複数のエリアドライバAD1〜AD4との間における電線本数を削減することが可能となる。これにより、ワイヤハーネス1の軽量化及び細径化を図ることができる。しかも、エリアドライバAD1〜AD4は、エリア内の3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2に接続されるため、例えばドア部、ルーフ部等のように所定のエリアを集約する形で設けられるデバイスとして機能することとなり、ドア部及びルーフ部等に近接して配置することができるため、電源制御ボックス10と複数のエリアドライバAD1〜AD4との距離を長く確保でき、エリアドライバAD1〜AD4以降の電線本数が多くなる部位を極力短くすることができる。よって、ワイヤハーネス1の重量をより削減することができる。以上より、燃費の向上を図ると共に配策性の向上を図ることができる。
また、電源制御ボックス10と第1及び第2エリアドライバAD1,AD2とを接続する電源線20及び通信線30は電線が繰り返し屈曲させられる屈曲部FPに配置されている。このため、屈曲部FPに用いられる電線本数を削減することとなり、耐屈曲性が高い多くの電線を屈曲部FPに配置する必要がなく、上記の電源線20及び通信線30のみについて耐屈曲性が優れるものを用いればよく、耐屈曲電線の使用本数を削減することができる。
また、電源制御ボックス10と第3エリアドライバAD3とを接続する電源線20及び通信線30はAピラーPL内に配置されているため、AピラーPL内という狭小部位に配策される電線を従来のように多数本の電線とすることなく電源線20及び通信線30とすることで、AピラーPLについても小さくすることが可能なワイヤハーネス1を提供することができる。
また、電源制御ボックス10と第4エリアドライバAD4は、配策ルートを確保するために金属パネルPに設けられた貫通孔P1〜P4内のいずれかに配策される電源線20及び通信線30を介して接続されている。このように、貫通孔P1〜P4には従来のように多数本の電線が配策されることなく電源線20及び通信線30が配策されるため、貫通孔P1〜P4自体の大きさを小さくでき、大きい貫通孔P1〜P4による防水性等の低下や、貫通孔に取り付けられる止水部材の巨大化等を防ぐことができる。第1及び第2エリアドライバAD1,AD2についても同様である。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態において、エリアドライバAD1〜AD4の先には、3つ又は4つの機器(但し要電力通信機器PCD1,PCD2を2つの機器と換算)が接続されているが、これに限らず、5つ以上の機器が接続されていてもよい。さらに、エリアドライバAD1〜AD4の設置個所は、ドア部、ルーフ部、エンジンルームEに限らず、車両リア部など他の箇所に設けられていてもよい。
また、エリアドライバAD1〜AD4は、少なくとも3本の電線W1,W2が存在するように3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2に接続されていれば、接続対象の種類を問うものではない。このため、エリアドライバAD1〜AD4の先には、例えば1つの要電力通信機器PCD1,PCD2と、1つの通信機器CD1〜CD3とが接続されてもよい。
また、上記実施形態において電源制御ボックス10は、1つしか図示していないが、これに限らず、2つ以上を備えていてもよい。さらに、上記実施形態においてエリアドライバAD1〜AD4は4つであるが、これに限らず、2つ、3つ、又は5つ以上であってもよい。
さらに、図2に示す例では電源制御ボックス10と第1及び第2エリアドライバAD1,AD2との間に屈曲部FPが介在するようになっているが、これに限らず、第1及び第2エリアドライバAD1,AD2と3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2との間に屈曲部FPが介在するようになっていてもよい。これにより、耐屈曲電線の本数は上記よりも多くなるものの、第1及び第2エリアドライバAD1,AD2と3以上の機器PD1〜PD6,CD1〜CD3,PCD1,PCD2との間という距離の短い区間において耐屈曲電線を用いればよく、電源制御ボックス10と第1及び第2エリアドライバAD1,AD2という距離が長い箇所の電線を耐屈曲性に優れるものにする必要がなくなり、コスト的に優れるワイヤハーネス1の提供が可能となる。
1 :ワイヤハーネス
10 :電源制御ボックス(中央ユニット)
20 :電源線
30 :通信線
AD1〜AD4 :エリアドライバ
CD1〜CD3 :通信機器(機器)
D :ドア
E :エンジンルーム
FP :屈曲部
G :グロメット
OP :開口(貫通孔)
P :金属パネル(特定部材)
P1〜P4 :貫通孔
PCD1,PCD2 :要電力通信機器(要電力機器、通信機器、機器)
PD1〜PD6 :要電力機器(機器)
PL :Aピラー(ピラー)
R :車室
W1 :個別電源線(個々の電線)
W2 :個別通信線(個々の電線)

Claims (4)

  1. 車両に設置される各種機器と電気接続されるワイヤハーネスであって、
    1つ以上の要電力機器に対して電力を供給すると共に1つ以上の通信機器と通信する中央ユニットと、
    前記中央ユニットから延びて前記1つ以上の要電力機器に電力供給するための電源線と、
    前記中央ユニットから延びて前記1つ以上の通信機器と通信するための通信線と、
    車両に設定される複数のエリアにそれぞれ1つずつ設けられ、前記電源線及び前記通信線が接続されて、前記1つ以上の要電力機器及び前記1つ以上の通信機器のうち、エリア内における3以上の機器に接続される複数のエリアドライバと、
    前記複数のエリアドライバと当該エリア内の3以上の機器とを接続する個々の電線と、
    を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記中央ユニットと前記複数のエリアドライバの少なくとも1つとを接続する電源線及び通信線は、電線が繰り返し屈曲させられる屈曲部に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記中央ユニットと前記複数のエリアドライバの少なくとも1つとを接続する電源線及び通信線は、ピラー内に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記中央ユニットと前記複数のエリアドライバの少なくとも1つとは、配策ルートを確保するために特定部材に設けられた貫通孔内に配策される電源線及び通信線を介して接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
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