JP2010226409A - 車両用通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に装着された電子制御機器が増加してもワイヤーハーネスを構成する電線の本数を減らし、ワイヤーハーネスの長さを短くすると共に軽量化を図ることのできる車両用通信システムを提供する。
【解決手段】自動車内の電子制御機器間で信号の送受信を行う車両用通信システムであって、車両室内の左右両側にそれぞれ取り付けられGateWay機能を備えた通信制御部11,12を有し、両側の通信制御部間は一対の高速通信バスライン10で接続されることで、車両に装着された電子制御機器が増加してもワイヤーハーネスを構成する電線の本数を減らし、ワイヤーハーネスの長さを短くすると共に軽量化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に装着された電子制御機器間で信号の送受信を行う車両用通信システムに関する。
従来から、車両に装着された電子制御機器間で信号の送受信を行う車両用通信システムが知られている(例えば特許文献1参照)。このような車両用通信システムの一例を図10に示す。図10から分かるように、従来の車両に装着された電子制御機器間の車両用通信システムは、例えば車両の左右のドアに装着されたドアロック用ECUとパワーウインドウ用ECU、運転席パワーシート用ECU、助手席パワーシート用ECU、電源マネージメント用ECU、ステアリングセンサ用ECU、フロントミリ波レーダー制御用ECU、リアミリ波レーダー制御用ECU等をワイヤーハーネスによってメインボディECUに全て接続してこれらの電子制御機器をこのメインボディECUの1箇所でコントロールしていた。
特開2008−87534号公報
上述の従来型の車両用通信システムによると、一対の通信バスラインで各ECU(以下、「ユニット」とする)間を往復しながら配索するため、車両に搭載される隅々へのユニットに接続する場合や接続するユニット数により通信線長が非常に長いものになり、これに伴い電線重量が増加し、ワイヤーハーネスの配索作業が大変になると共に車両軽量化の要請に反していた。
また、インパネ内にユニットが集中する場合には、往復する回路が増加するため、ワイヤーハーネスの電線径が太い径になってスペース的に制約条件の厳しいインパネ内のワイヤーハーネスの配索作業が困難になっていた。
また、分岐内蔵コネクタ部の圧接を介して一対の通信バスラインを各ユニットに配索するため、通信バスラインの故障時には各ユニットへの通信不具合の影響が大きくなっていた。
また、車両のグレード差に応じて、通信バスライン長を増加する必要があるため、ハーネス品番が増え、在庫管理上の問題が生じていた。また、通信バスラインを増やす場合には電線本数が増加するので、これに伴い電線重量が増加し、ワイヤーハーネスの配索作業が大変になると共に車両軽量化の要請に反していた。
本発明の目的は、車両に装着された電子制御機器が増加してもワイヤーハーネスを構成する電線の本数を減らし、ワイヤーハーネスの長さを短くすると共に軽量化を図ることのできる車両用通信システムを提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る車両用通信システムは、
自動車内の電子制御機器間で信号の送受信を行う車両用通信システムであって、車両室内の左右両側にそれぞれ取り付けられGateWay機能を備えた通信制御部を有し、前記両側の通信制御部間は一対の高速通信バスラインで接続されることを特徴としている。
本発明によると、それぞれがGateWey機能を備えた左右両側の通信制御部間を一対の高速通信バスラインで接続することで、この部分の通信バスラインが簡素化され、電線径や電線本数が削減されて電線重量が軽量化できる。これによって、ワイヤーハーネスの重量が軽くなると共にワイヤーハーネス径も小さくなり、ワイヤーハーネスの長さも短くなって車両への配索作業が容易になる。また、車両の軽量化にも貢献する。
また、本発明の請求項2に係る車両用通信システムは、
自動車内の電子制御機器間で信号の送受信を行う車両用通信システムであって、車両室内の前後両側にそれぞれ取り付けられGateWay機能を備えた通信制御部を有し、前記前後両側の通信制御部間は一対の高速通信バスラインで接続されることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によると、それぞれがGateWey機能を備えた前後両側の通信制御部間を一対の高速通信バスラインで接続することでこの部分の通信バスラインが簡素化されるので、電線径や電線本数が削減され電線重量が軽量化できる。これによって、ワイヤーハーネスの重量が軽くなると共にワイヤーハーネス径も小さくなり、ワイヤーハーネスの長さも短くなって車両への配索作業が容易になる。また、車両の軽量化にも貢献する。
また、本発明の請求項3に係る車両用通信システムは、請求項1に記載の車両用通信システムにおいて、
前記両側の通信制御部は、高速通信バスラインの他に中低速通信バスラインを有し、それぞれ車両前後方向に装着された電子制御機器に接続可能なことを特徴としている。
請求項3に記載の発明によると、車両室内の左右両側の通信制御部から車両前後方向に位置する電子制御機器を通信バスラインで接続することで、電子制御機器同士をより近傍で接続することが可能となり、通信バスラインを短縮することができ電線重量が軽量化できる。これによって、ワイヤーハーネスの重量が軽くなると共にワイヤーハーネス径も小さくなり、ワイヤーハーネスの長さも短くなって車両への配索作業が容易になる。また、車両の軽量化にも貢献する。
また、本発明の請求項4に係る車両用通信システムは、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両用通信システムにおいて、
前記中低速通信バスラインは、幹線ラインから複数の支線ラインに分岐接続する集中分岐型の分岐コネクタに接続され、前記分岐コネクタは、中速通信バスラインと低速通信バスラインを同一の分岐コネクタに接続するハイブリッド型分岐コネクタからなることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によると、異なる通信バスラインを同一の分岐コネクタに接続するため、分岐コネクタの使用数の削減、コストダウンを実現できる。
また、高速通信バスラインは、十分な通信容量を備えていることから、車両グレードによりECU数が増加した場合にバスラインを追加する必要がなく、ECUの増減に対して柔軟な拡張性を有し、電線本数の削減に効果がある。
また、本発明の請求項5に係る車両用通信システムは、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用通信システムにおいて、
前記通信制御部間を接続する高速通信バスラインは、高速用FlexRay通信ラインからなり、車両のインパネ内に配索され、前記中速通信バスラインは低速用FlexRay通信ラインからなり、前記低速通信バスラインはCAN通信ラインからなり、前記中速通信バスライン及び低速通信バスラインは、それぞれ車両前後方向に装着された電子制御機器に接続されることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によると、車両に装着された電子制御機器が増加してもワイヤーハーネスを構成する電線の本数を減らし、ワイヤーハーネスの長さを短くすると共に軽量化を図ることができる。その結果、配索スペースの限られる車両のインパネ内へのワイヤーハーネスの配索作業の作業性を向上させると共に、インパネ自体の軽量化及びコスト低減に貢献する。
また、本発明の請求項6に係る車両用通信システムは、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両用通信システムにおいて、
前記ハイブリッド型分岐コネクタは、通信線路内に発生する反射波の周波数帯域の信号成分を減衰させるフィルタ回路を中速通信バスライン側に有することを特徴としている。
請求項6に記載の発明によると、ハイブリッド型分岐コネクタに設けたフィルタ回路により、中速通信バスラインに発生するバス信号のリンギングを素早く減衰する効果がある。
本発明によると、車両に装着された電子制御機器が増加してもワイヤーハーネスを構成する電線の本数を減らし、ワイヤーハーネスの長さを短くすると共に軽量化を図ることのできる車両用通信システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用通信システムによる配索方法を示す説明図である。 図1に示した車両用通信システムにおいて、一対の高速通信バスラインで接続され車両室内の左右両側に搭載された通信制御部と、左側の通信制御部に接続したハイブリッド型分岐コネクタを示す説明図である。 図2に示したハイブリッド型分岐コネクタの内部回路構成を示す説明図である。 本発明のハイブリッド型分岐コネクタに使用される積層ジョイントコネクタの分解斜視図である。 図4に示した積層ジョイントコネクタの回路基板の雄端子立設側と反対側面を示す平面図である。 図5に示した回路基板に実装された歪抑制回路及びランドを示す拡大平面図である。 図5に示した回路基板の雄端子立設側(表側)の平面図である。 図5及び図7に示した回路基板の側面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る車両用通信システムによる配索方法を示す説明図である。 従来の車両用通信システムによる配索方法を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用通信システムについて図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両用通信システムによる配索方法を示す説明図である。また、図2は、図1に示した車両用通信システムにおいて、一対の高速通信バスラインで接続され車両室内の左右両側に装着された通信制御部と、左側の通信制御部に接続したハイブリッド型分岐コネクタ及びこの分岐コネクタ接続される中速通信ECUと低速通信ECUを示す説明図である。また、図3は、図2に示したハイブリッド型分岐コネクタの内部回路構成を示す説明図である。
なお、以下の説明において、車両室内の左右両側の例としては、ダッシュボードの左右端などが挙げられ、車両室内の前後両側の例としては、ダッシュボードの中央とトランクルーム、若しくはエンジンルーム(室内側)とトランクルームなどが挙げられる。しかしながら、これはあくまで一例を示したもので、車両室内の左右両側や前後両側は、これら特定の場所に限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る車両用通信システムは、自動車内の電子制御機器間で信号の送受信を行う車両用通信システムであって、車両室内の左右両側にそれぞれ取り付けられGateWay機能を備えた通信制御部11,12を有し、左右両側の通信制御部間は一対の高速通信バスライン10で接続されている。また、左右両側の通信制御部11,12は、高速通信バスライン10の他に中低速通信バスライン30(31,32),40(41,42,43,44)を有し、それぞれ車両前後方向に装着された電子制御機器に接続している。
そして、中低速通信バスライン30,40は、図2に示すように、幹線ラインから複数の支線ラインに分岐接続する集中分岐型の分岐コネクタに接続されている。分岐コネクタは、中速通信バスラインと低速通信バスラインを同一の分岐コネクタに接続するハイブリッド型分岐コネクタ50からなる。
通信制御部11,12を構成するGateWay機能を有するECUは、通信プロトコルの異なる通信回路をそれぞれ内蔵している。この異なる通信回路は、FlexRay(高速5Mbps〜)、FlexRay(低速〜2.5Mbps)、CAN(〜1Mbps)からなる。
そして、GateWay内蔵CPUが各通信ラインから受信したデータのうち、異なるバスへ送信する必要があるデータを受信すると、各通信プロトコルに合ったデータに変換して送信する。
また、車両左右で独立した通信ネットワークを構成し、通信ネットワークの一方側の通信データをもう一方側の通信ネットワークに送信する場合には、GateWay間に接続する高速通信バスライン10を介して左右GateWay間で通信データを授受し、もう一方側の通信ネットワークに通信データが送られるようになっている。
ここでGateWay機能とは、それぞれの通信ネットワークからの情報データを状況に応じて相互通信処理を行い、データの交換、照合、優先順位の決定といった通信データの管理をする機能のことをいう。
通信制御部間を接続する高速通信バスライン10は、高速用FlexRay通信からなり、中速通信バスライン30は低速用FlexRay通信からなる。また、低速通信バスライン40はCAN通信からなる。そして、中速通信バスライン30及び低速通信バスライン40はそれぞれ車両前後方向に装着された電子制御機器に接続されている。ここで、FlexRayとは、次世代の自動車としてより安全性や快適性を要求されていることに伴う車両の制御システムのデータ量の増加や複雑化に対応する高速でかつ信頼性の高いネットワークを構築するための通信プロトコルである。また、CANとは、従来から車両の制御システムに用いられてきた通信プロトコルである。
ハイブリッド型分岐コネクタ50は、図2に示すように、通信線路内に発生する反射波の周波数帯域の信号成分を減衰させるフィルタ回路50a,50bを中速通信バスライン側に有している。
以下、これらの各構成要素を詳細に説明する。高速通信バスラインで接続され車両室内の左右両側に搭載された一対の通信制御部11,12は、上述したようにGateWay機能を有するECUからなり、図1に示すように、通信速度5Mbpsの高速用FlexRay通信回路、通信速度2.5Mbpsの中速用FlexRay通信回路、通信速度500kbps又は250kbpsの低速用CAN通信回路と、これらの通信回路間のデータを受信/変換/転送する受信/変換/転送CPU11d,12dを有している。
なお、この受信/変換/転送CPU11d,12dは、通信プロトコルであるFlexRay及びCAN、並びに高速通信バスラインに利用されるGateWay間の調整を図る機能を有している。
高速用FlexRay通信回路11a,12aは、車両室内の左右両側に搭載された通信制御部間を接続するのに利用され、この高速用FlexRay通信回路間は通信速度5Mbpsの高速通信バスライン10で接続されている。
高速用FlexRay通信回路11a,12aを接続する高速通信バスライン10には拠り線(ツイスト線)が利用されているが、この代わりに光ファイバを利用しても良い。なお、高速通信バスライン10は、本実施形態の場合、詳細には図示しない車両のインパネ(インストルメントパネル)内に配索されている。しかしながら、この代わりにボディのレインフォース内に配索して高速通信バスライン10の保護を図ようにしても良い。
車両左側の通信制御部の中速用FlexRay通信回路11bは、図2に示すように、ハイブリッド型分岐コネクタ50と幹線ライン又は支線ラインを介して車両左側に搭載された複数の中速通信ECUに接続されている。また、車両右側の通信制御部12の中速用FlexRay通信回路12bは、図2では図示しないが、ハイブリッド型分岐コネクタと幹線ライン又は支線ラインを介して車両右側に搭載された複数の中速通信ECUに接続されている。ここで、幹線ラインとは、終端回路と終端回路間を結ぶバスラインと定義する。
車両左側に搭載された複数の中速通信ECUの具体例としては、図1に示すように、トランスミッションECU、エンジンECU、ドライビングサポートECU、インテリジェントパーキングアシストECU、シートベルトECU、フロントミリ波ECUなど高速の応答性が必要とされるECUが挙げられる。また、車両右側に搭載された複数の中速通信ECUの具体例としては、図1に示すように、スキッドコントロールECU、サスペンションECU、ヨーレートECU、ステアリングセンサECU、リアミリ波ECUなど高速の応答性が必要とされるECUが挙げられる。
車両左側の通信制御部11の低速用CAN通信回路11cは、ハイブリッド型分岐コネクタと幹線ライン又は支線ラインを介して車両左側に搭載された複数の低速通信ECUに接続されている。また、車両右側の通信制御部12の低速用CAN通信回路12cは、図2では図示しないが、ハイブリッド型分岐コネクタと幹線ライン又は支線ラインを介して車両右側に搭載された複数の低速通信ECUに接続されている。
ここで、車両左側に搭載された複数の低速通信ECUのうち通信速度500kbpsの具体例としては、図1に示すように、A/B用ECU、A/C用ECU、マルチディスプレイECUなど高速の応答性がさほど必要とされないECUが挙げられる。また、車両右側に搭載された複数の低速通信ECUの具体例としては、図1に示すように、ドライバーモニタECU、アクティブヘッドレストECU、オブジェクトレコグニッションECU、メインボディーECUなど高速の応答性がさほど必要とされないECUが挙げられる。
また、車両左側に搭載された複数の低速通信ECUのうち通信速度250kbpsの具体例としては、図1に示すように、バスバッファECU、リモートセキュリティECU、照合ECU、助手席ドアECU、助手席パワーシートECU、後席左ドアECU、リア席パワーシートECU、ラゲージクローザーECUなど高速の応答性が特に必要とされないECUが挙げられる。また、車両右側に搭載された複数の低速通信ECUの具体例としては、図1に示すように、フロントコントローラECU、スパイラルケーブルECU、インテグレーションスイッチECU、コンビスイッチECU、運転席ドアECU、後席右ドアECU、運転席パワーシートECU、チルテレECUなど高速の応答性が特に必要とされないECUが挙げられる。
なお、複数の中速通信ECUのうち、何れか2つのECUに終端回路35,36が備わっている。また、複数の低速通信ECUのうち、何れか2つのECUに終端回路45,46が備わっている。この終端回路35,36,45,46は、中速通信ECU及び低速通信ECUの双方とも幹線ライン又は支線ラインに接続されている。なお、これらの終端回路35,36,45,46は、中速通信ECUの場合も低速通信ECUの場合もそれぞれ他の支線回路から2m以内に配置されることを条件として接続されている。
ハイブリッド型分岐コネクタ50には、通信線路内に発生する反射波の周波数帯域の信号成分を減衰させるフィルタ回路50a,50bが備わっている。フィルタ回路50a,50bを備える理由については、以下の通りである。
車両用通信システムの通信線路内においては、一般に伝送速度が上がるほど信号波形が乱れる傾向がある。この波形乱れの主な原因はインピーダンス不整合に起因する信号の反射にあり、信号線の分岐点ではインピーダンス不整合が発生する。そのため、中速通信ラインはパッシブバストポロジにおける分岐部の反射を抑えるために、高周波に対するインピーダンスを高くするフィルタ回路を分岐コネクタに有する。
フィルタ回路50a,50bは、抵抗とコイルの並列接続回路であり、高い周波数帯域に生じる反射波をフィルタ回路によって効率的に減衰させることができる。
続いて、係るフィルタ回路50a,50bを備えたハイブリッド型分岐コネクタ50の一例をなす具体例を以下に説明する。本実施形態では、ハイブリッド型分岐コネクタに積層ジョイントコネクタ101を用いている。
以下に積層ジョイントコネクタ101について図面に基づいて説明する。図4は本実施形態に用いられる積層ジョイントコネクタ101の分解斜視図である。本発明の一実施形態に係る積層ジョイントコネクタ101は、同図から明らかなように、互いに積層されるハウジング125と、ハウジング125の上部に被せられるカバー122と、積層されたハウジング125とこの上部に被せられたカバー122を収容する四角筒状のアッパーケース130と、アッパーケース130の一方の開口部131から積層されたハウジング125に雄端子111を挿入する回路基板アッシー110と、アッパーケース130と協働して回路基板200を挟み込むロアケース140を備えている。
ハウジング125は、例えば成型性に優れたPP(ポリプロピレン)でできており、信号線の端部に備わった雌端子(ハーネス側端子)を並列に収容する端子収容部を備えると共に、隣接するハウジング125に収容された雌端子に係合する片持ち梁状のランスを備えている。また、ハウジング125の各側部には隣接するハウジング125やカバー122と係合する係合凸部及び係合凹部が備わっている。また、ハウジング125の底面には隣接するハウジング125の窓部を介してハウジング内に入り込んで隣接するハウジング125に収容された図示しない雌端子(ハーネス側端子)の抜けを防止する係止突起が幅方向所定間隔を隔てて形成されている。そして、ハウジング125を積層させて更にその上面にカバー122を係合させることでハウジングアッシー120が構成されるようになっている。
アッパーケース130は、例えば成型性に優れたPP(ポリプロピレン)でできており、上述したように四角筒型形状を有し、ハウジングアッシー120を一方の開口部131から挿入した際にハウジングアッシー120がアッパーケース130の他方の開口部132に向かって摺動するように対向する内壁面にガイド溝133が備わっている。
回路基板アッシー110は矩形状の回路基板200と、回路基板200と一方の面(表側面)に平面視マトリックス状に立設した雄端子111等から構成されている。なお、回路基板200の詳細な構造については、本発明の要旨に関わるので後に詳細に説明する。
ロアケース140は、例えば成型性に優れたPP(ポリプロピレン)でできており、アッパーケース130に収容されたハウジングアッシー内の雌端子に回路基板から立設した雄端子111が十分嵌合するように回路基板200をアッパーケース130に押し付けると共に、この押し付け後にアッパーケース130と係合して回路基板200をケース内に確実に収容するようになっている。
図5は、図4に示した積層ジョイントコネクタ101の回路基板200の雄端子立設側と反対側(裏側)の平面図である。また、図6は、図5に示した回路基板200に実装されたフィルタ回路(歪抑制回路)230及びランド250を示す拡大平面図である。また、図7は、図5に示した回路基板200の雄端子立設側(表側)の平面図である。また、図8は、図5及び図7に示した回路基板200の側面図である。
そして、本実施形態に用いられる積層ジョイントコネクタ101は、車搭用通信プロトコルの一つであるFlexRayと呼ばれる車両内での通信を行うための通信線の終端接続回路においても使用できるようになっている。
なお、本実施形態においては、冗長性を持たせてフォルトトレラント(耐故障性)を向上させるために、信号線をデュアルチャンネルとし、このデュアルチャンネルの信号線の終端部が一つの積層ジョイントコネクタ101に接続されるようになっている。
回路基板200には上述したように表側面に雄端子111が多数立設すると共に、裏側面にこれら雄端子111とそれぞれを電気的に接続した基端部211が多数備わっている。複数の雄端子111は、車両用通信プロトコルとしてのFlexRayに対応する通信線のハーネス側端子と接続されるようになっており、フォルトトレラント(耐故障性)を実効あらしめるために、第1の端子群(チャンネル1)及び第2の端子群(チャンネル2)からなっている。従って、図5に示す各雄端子の基端部も基板上に並列に隣接するチャンネル1(210A)とチャンネル2(210B)の2つのグループのチャンネル群として配置されている。
なお、以下の説明では一方のチャンネル(チャンネル1)の回路配置構成について述べるが、他方のチャンネル(チャンネル2)の回路配置構成についても同様である。
チャンネル1(210A)において回路基板200の裏側面には雄端子111の基端部211、終端接続回路220、フィルタ回路230、グランドパターン(アースパターン)260が形成されている。これらの構成要素の接続関係は以下の通りとなっている。
雄端子111の基端部211は、チャンネル1においては図5に示すように、それぞれ7個からなる第1の基端部列及び第2の基端部列から構成されている。そして、各基端部211は、図中左側を底辺とし右側を幅狭の対向辺とした異型の台形形状を有したランド250の中心部に位置している(図6参照)。
即ち、雄端子111と電気的に接続するランド250が、雄端子111と隣接しかつランド250と直接電気的に接続していないフィルタ回路230との干渉を防止する形状を有している。
フィルタ回路230は、各雄端子111にそれぞれ1つずつ対応して実装された抵抗(R)231とインダクタンス(L)232からなり、それぞれの一端が各雄端子111の基端部211の周囲のランド250と電気的に接続している。即ち、本実施形態の場合、図5に示すように1列目の7つの雄端子111にそれぞれ1つの抵抗231と1つのインダクタンス232が対応して実装され、2列目の7つの雄端子111にもそれぞれ1つの抵抗231と1つのインダクタンス232が対応して実装されている。
また、抵抗231とインダクタンス232のそれぞれの他端は共通バス235に接続されている。即ち、フィルタ回路230は、一端が雄端子111のランドと一体化したランド250に接続され、他端が共通バス235に接続された並列回路を形成している。
終端接続回路220は2組実装され、それぞれ2つの抵抗(R)221,222と1つのコンデンサ(C)223とからなり、各抵抗221,222の一端がそれぞれ共通バス235に接続され、他端がコンデンサ223に接続されている。コンデンサ223の他端は、回路基板200の裏面に幅広の略L字状をなしてパターニングされたグランドパターン(アースパターン)260に接続している。
グランドパターン260が図5に示すように配置されることによって、回路基板裏側面において雄端子111の基端部211とグランドパターン260とが少なくとも一部のフィルタ回路230を挟んだ(囲んだ)状態で配置されている。
一方、回路基板200の雄端子立設面、即ち表側面にも、グランドパターンが形成されている。このグランドパターン270は、図7に示すように、平面視略L字状をなし、この回路基板の表面側に設けられたグランドパターン270と上述した裏側面に設けられたグランドパターン260とは回路基板200を挟んで互いに対向する位置関係となっている。また、ここでは詳細断面を図示しないが、基板表面側のグランドパターン270と裏側面のグランドパターン260とはスルーホール280を介して電気的に接続されている。
なお、図5中のグランドパターン260の横方向延在部の幅Waよりも図7中のグランドパターン270の横方向延在部Wbの方が広くなっている。これは、グランドパターン270の図中横方向延在部が、回路基板200の表側面であって終端接続回路220の形成位置と対向する位置に設けられているからである。
なお、チャンネル2における雄端子の基端部がほぼ中央に備わったランド、このランドに一端が接続された抵抗とインダクタンスからなるフィルタ回路、フィルタ回路の他端に共通バスを介して接続された抵抗とコンデンサからなる終端接続回路、終端接続回路の他端に接続されたグランドパターンの構成及び位置関係についても同様である。
続いて、上述した構成を有する積層ジョイントコネクタ101の作用について説明する。このような積層ジョイントコネクタ101を信号線の終端接続部として利用することで、信号線に重畳したノイズが終端接続回路220と雄端子111の双方に電気的に接続されるフィルタ回路230によって取り除かれる。積層ジョイントコネクタ101は多数の信号線の終端部をまとめて接続する機能を有しているので、多数の信号線のノイズ除去をこの積層ジョイントコネクタ101においてまとめて行なうことが可能となる。
また、雄端子111と電気的に接続される基端部211が回路基板200の裏側面に備わり、回路基板裏側面において雄端子111の基端部211とグランドパターン260とが複数実装されたフィルタ回路230の一部を挟んだ状態で配置されているので、フィルタ回路230によるノイズ除去の効果をより高める。
また、回路基板200の裏側面に設けられ、雄端子111に電気的に接続するランド250が、図6に示すようにフィルタ回路230の一方の側の端部のランドを兼ねている。この結果、雄端子111とフィルタ回路230の一方の端部のランドを一体化するので、フィルタ回路230と雄端子111との距離が短くなり、フィルタ回路230によるノイズ除去の効果が高まる。また、ランド250の面積が小さくなることで、回路基板全体の小型化を図ることも可能となる。
また、雄端子111と電気的に接続するランド250が、雄端子111と隣接するがランド250と電気的に直接接続していないフィルタ回路230との干渉を防止する形状を有しているので、雄端子111がこの隣接するフィルタ回路230にノイズの影響を与えることを防止すると共に、回路基板全体の小型化を図ることができる。
また、回路基板200の表側面でグランドパターン260の対向する面に更なるグランドパターン270を形成したので、グランドパターン260,270が回路基板200の表裏に備わっていることになる。その結果、グランドパターン全体の面積を大きく確保し、ノイズ低減の効果を高めている。
なお、これに加えて回路基板200の表面で回路基板裏面の終端接続回路220に対向する位置にもグランドパターン270が形成されているので、ノイズ除去の効果を高めている。
また、回路基板200の裏側面に形成されたグランドパターン260と、回路基板200の表側面に形成されたグランドパターン270がスルーホール280を介して電気的に接続されているので、ノイズ低減の効果を高めている。
また、本発明に係る積層ジョイントコネク101を、車両の通信規格プロトコルであるFlexRayにおける信号線の終端接続部として用いているので、車両の電子機器や電気機器間及び制御コントローラとの通信の信頼性を高めている。
続いて、本発明の一実施形態に係る車両用通信システムの変形例について説明する。なお、上述の実施形態と同等の構成については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。図9は、本発明の一実施形態の変形例に係る車両用通信システムによる配索方法を示す説明図である。図9から明らかなように、本変形例は、自動車内の電子制御機器間で信号の送受信を行う車両用通信システムであって、車両室内の前後両側に取り付けられる通信制御部11’,12’を有し、前後両側の通信制御部間は一対の高速通信バスライン10’で接続されている。また、前後両側の通信制御部11’,12’は、高速通信バスライン10’の他に中低速通信バスラインを有し、それぞれ車両左右方向に装着された電子制御機器に接続している。
そして、中低速通信バスライン30’,40’は、幹線ラインから複数の支線ラインに分岐接続する集中分岐型の分岐コネクタに接続されている。分岐コネクタは、中速通信バスライン30’と低速通信バスライン40’を同一の分岐コネクタに接続するハイブリッド型分岐コネクタからなる。
通信制御部間を接続する高速通信バスライン10’は、高速用FlexRay通信ラインからなり、中速通信バスライン30’は低速用FlexRay通信ラインからなる。また、低速通信バスライン40’はCAN通信ラインからなる。そして、中速通信バスライン30’及び低速通信バスライン40’はそれぞれ車両前後方向に装着された電子制御機器に接続されている。
即ち、本変形例においては、GateWay機能を有するECUからなる通信制御部11’,12’が車両室内の前側と後側にそれぞれ配置され、両通信制御部間を上述の実施形態と同等の通信速度5MbpsのFlexRayからなる高速通信バスライン10’で接続している。また、図9に示す一方の(車両左側の)ハイブリッド型分岐コネクタ50’から明らかなように、車両前側の通信制御部11’,12’にハイブリッド型分岐コネクタ50’を介して接続される複数の中速通信ECU及び低速通信ECUが接続されている。
図9に示すように、車両前側の通信制御部には、複数の中速通信ECUが、上述の実施形態と同様に幹線ライン及び支線ラインを介して通信速度2.5MbpsからなるFlexRayを介して接続されている。同様に、車両前側の通信制御部11’には、複数の低速通信ECUが幹線ライン及び支線ラインで繋がれ、その機能に応じて通信速度500KbpsのCAN又は250KbpsのCANで通信が行われている。なお、複数の中速通信ECUのうち2つのECUには、上述の実施形態と同様に終端回路35’,36’が備わり、幹線ラインを介してハイブリッド型分岐コネクタと接続されている。また、複数の低速通信ECUのうち2つのECUには、上述の実施形態と同様に終端回路45’,46’が備わり、幹線ラインを介してハイブリッド型分岐コネクタ50’と接続されている。なお、この終端回路は幹線ラインに接続するのに限定されず、支線ラインに接続しても良い。
なお、ハイブリッド型分岐コネクタ50’には、上述の実施形態と同様の積層ジョイントコネクタ101が利用され、この積層ジョイントコネクタには通信線路内に発生する反射波の周波数帯域の信号成分を減衰させるフィルタ回路が上述の通り備わっている。
本発明の有効性を立証するために以下の評価を行ったので、その内容を説明する。
この評価において、本実施例としては図1に示す本発明において提案した車両用通信システムの配索方法を用いた場合の電線重量、電線本数、総電線長について測定した。一方比較例としては、図10に示した従来の車両通信システムの配索方法を用いた場合の電線重量、電線本数、総電線長を測定した。
その結果、図10に示した従来タイプの比較例の場合、電線重量が890g、電線本数が204本、総電線長が224mであったのに対し、本実施例の場合、電線重量が600g、電線本数が154本、総電線長が151mとなった。即ち、本実施例においては比較例に対して、電線重量の点で290gの軽量化が測られ、電線本数は50本削減でき、総電線長は73m短くなった。このうち、電線重量削減の要因としては、基幹バス(バックボーン)による配線統合効果によって電線重量が170g軽量化され、車両左右で近傍ECUを接続したことによる線長短縮効果によって電線重量が120g軽量化したことが分かった。これによって従来例の車両用通信システムに比べた本発明の車両用通信システムの有用性を確認できた。
以上説明したように、本発明に係る車両用通信システムによると、それぞれがGateWey機能を備えた車両の左右両側又は前後両側の通信制御部間を一対の高速通信バスラインで接続することでこの部分の通信バスラインが簡素化されるので、電線径や電線本数が削減されて電線重量が軽量化できる。これによって、ワイヤーハーネスの重量が軽くなると共にワイヤーハーネス径も小さくなり、ワイヤーハーネスの長さも短くなって車両への配索作業が容易になる。また、車両の軽量化にも貢献する。
好ましくは、前者の両側の通信制御部は、高速通信バスラインの他に中低速通信バスラインを有し、それぞれ車両前後方向に装着された電子制御機器に接続可能であるのが良い。
左右両側の通信制御部から車両前後方向に位置する電子制御機器を通信バスラインで接続することで、電子制御機器同士をより近傍で接続することが可能となり、通信バスラインの短縮が可能となり電線重量が軽量化できる。これによって、ワイヤーハーネスの重量が軽くなると共にワイヤーハーネス径も小さくなり、ワイヤーハーネスの長さも短くなって車両への配索作業が容易になる。また、車両の軽量化にも貢献する。
また、中低速通信バスラインは、幹線ラインから複数の支線ラインに分岐接続する集中分岐型の分岐コネクタに接続され、分岐コネクタは、中速通信バスラインと低速通信バスラインを同一の分岐コネクタに接続するハイブリッド型分岐コネクタからなるのが良い。
異なる通信バスラインを同一の分岐コネクタに接続するため、分岐コネクタの使用数の削減、コストダウンを実現できる。
また、高速通信バスラインは、十分な通信容量を備えていることから、車両グレードによりECU数が増加した場合にバスラインを追加する必要がなく、ECU増減に対して柔軟な拡張性を有し、電線本数の削減に効果がある。
また、好ましくは、通信制御部間を接続する高速通信バスラインは、高速用FlexRay通信からなり、車両のインパネ内に配索され、中速通信バスラインは低速用FlexRay通信からなり、低速通信バスラインはCAN通信からなり、中速通信バスライン及び低速通信バスラインは、それぞれ車両前後方向に装着された電子制御機器に接続されるのが良い。
車両に装着された電子制御機器が増加してもインパネ内のワイヤーハーネスを構成する電線の本数を減らし、インパネ内のワイヤーハーネスの長さを短くすると共に軽量化を図ることができる。
また、好ましくは、ハイブリッド型分岐コネクタは、通信線路内に発生する反射波の周波数帯域の信号成分を減衰させるフィルタ回路を中速通信バスライン側に有するのが良い。
ハイブリッド型分岐コネクタに設けたフィルタ回路により、高速通信にラインに発生するバス信号のリンギングを素早く減衰する効果がある。
10,10’ 高速通信バスライン
11,11’ 通信制御部
12,12’ 通信制御部
11a,12a 高速用FlexRay通信回路
11b,12b 中速用FlexRay通信回路
11c,12c 低速用CAN通信回路
11d,12d 受信/変換/転送CPU
30(31,32) 中速通信バスライン
30’ 中速通信バスライン
35,36 終端回路
35’,36’ 終端回路
40(41,42,43,44) 低速通信バスライン
40’ 低速通信バスライン
45,46 終端回路
45’,46’ 終端回路
50,50’ ハイブリッド型分岐コネクタ
50a,50b フィルタ回路
101 積層ジョイントコネクタ
110 回路基板アッシー
111 雄端子
120 ハウジングアッシー
122 カバー
125 ハウジング
130 アッパーケース
131,132 開口部
133 ガイド溝
140 ロアケース
200 回路基板
210A 第1の端子群(チャンネル1)
210B 第2の端子群(チャンネル2)
211 基端部
220 終端接続回路
221,222 抵抗
223 コンデンサ(C)
230 フィルタ回路(歪抑制回路)
231 抵抗(R)
232 インダクタンス(L)
235 共通バス
250 ランド
260 グランドパターン(アースパターン)
270 グランドパターン
280 スルーホール
Wa 幅
Wb 横方向延在部

Claims (6)

  1. 自動車内の電子制御機器間で信号の送受信を行う車両用通信システムであって、車両室内の左右両側にそれぞれ取り付けられGateWay機能を備えた通信制御部を有し、前記両側の通信制御部間は一対の高速通信バスラインで接続されることを特徴とする車両用通信システム。
  2. 自動車内の電子制御機器間で信号の送受信を行う車両用通信システムであって、車両室内の前後両側にそれぞれ取り付けられGateWay機能を備えた通信制御部を有し、前記前後両側の通信制御部間は一対の高速通信バスラインで接続されることを特徴とする車両用通信システム。
  3. 前記両側の通信制御部は、高速通信バスラインの他に中低速通信バスラインを有し、それぞれ車両前後方向に装着された電子制御機器に接続可能なことを特徴とする、請求項1に記載の車両用通信システム。
  4. 前記中低速通信バスラインは、幹線ラインから複数の支線ラインに分岐接続する集中分岐型の分岐コネクタに接続され、前記分岐コネクタは、中速通信バスラインと低速通信バスラインを同一の分岐コネクタに接続するハイブリッド型分岐コネクタからなることを特徴とする、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両用通信システム。
  5. 前記通信制御部間を接続する高速通信バスラインは、高速用FlexRay通信からなり、車両のインパネ内に配索され、前記中速通信バスラインは低速用FlexRay通信からなり、前記低速通信バスラインはCAN通信からなり、前記中速通信バスライン及び低速通信バスラインは、それぞれ車両前後方向に装着された電子制御機器に接続されることを特徴とする、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用通信システム。
  6. 前記ハイブリッド型分岐コネクタは、通信線路内に発生する反射波の周波数帯域の信号成分を減衰させるフィルタ回路を中速通信バスライン側に有することを特徴とする、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両用通信システム。

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