JP2016215773A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない部品点数で空間部を形成して、その空間部内にダイナミックダンパを配設したヘッドレストを備えた乗物用シートを提供する。【解決手段】シートバックの上部に設けられるヘッドレストを有し、ヘッドレストは、ヘッドレストの骨格を成すステー31と、ステー31の一部に対して内部に空間部を形成して取付けられた前パネル32及び後パネル33と、前パネル32及び後パネル33とステー31の一部とを覆うように形成されたパッドと、空間部の中に配設されたダイナミックダンパ10と、を備える。ダイナミックダンパ10は、重錘6と、重錘6を保持する重錘係合突起部8bと前パネル32に取付けるパネル係合突起部8cとを有する弾性部材8と、を有して、パネル係合突起部8cの一部が前パネル32に設けられた係止孔32c11、32d11に挿し込まれることで取付けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、自動車等の乗物に装着される乗物用シートに関するものである。
乗物用シートにおいて、車体から乗物用シートに伝達された振動をヘッドレスト内に備えられたダイナミックダンパに伝達して共振させることで、乗物用シートの振動をダイナミックダンパの振動に変換して乗物用シートの振動を抑えるものが知られている。特許文献1に記載の乗物用シートにおいては、ヘッドレストの内部に形成した空間部の中にダイナミックダンパを配置している。詳しくは、ステーにインナカバを固定することによりその内部に空間部を設け、その空間部中において、ダイナミックダンパをブラケットを介してステーに取付けている。
特開昭60−151135号公報
特許文献1に記載の技術においては、ヘッドレスト内に空間部を設けるためにインナカバをステーに取付け、ダイナミックダンパをステーに取付けるためにブラケットを使用していた。すなわち、空間部を形成するための部品とダイナミックダンパを取付けるための部品の2つが必要であり、部品点数が多くなるという問題があった。
かかる問題に鑑み本発明の課題は、少ない部品点数で空間部を形成して、その空間部内にダイナミックダンパを配設したヘッドレストを備えた乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、シートバックの上部に設けられるヘッドレストを有し、該ヘッドレストは、該ヘッドレストの骨格を成すステーと、該ステーの一部に対して内部に空間部を形成して取付けられたパネル部材と、該パネル部材と前記ステーの一部とを覆うように形成されたクッション材と、前記空間部の中に配設されたダイナミックダンパと、を備え、該ダイナミックダンパは、重錘と、該重錘を保持する保持部及び前記パネル部材に取付ける取付部を有する弾性体と、を有して、前記取付部の一部が前記パネル部材に設けられた係止孔に挿し込まれることで前記パネル部材に取付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、空間部を形成したパネル部材に対するダイナミックダンパの取付けを、空間部内において弾性体の取付部の一部をパネル部材に設けられた係止孔に挿し込むことで行うことができる。これによって、空間部を形成する部品とは別にダイナミックダンパをステーに取付けるためのブラケット等の部品を用いる必要がなく部品点数の増加を抑制できる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記パネル部材は、第1パネルと第2パネルとから構成され、該第1パネルと該第2パネルは重ね合わされたとき間に前記空間部が形成されるように形成されており、前記第1パネルと前記第2パネルのうちいずれかに前記係止孔が設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、パネル部材は、第1パネルと第2パネルとから形成されており、第1パネルと第2パネルのうちいずれかに設けられた係止孔に弾性体の取付部の一部が挿し込まれた後、第1パネルと第2パネルが重ね合わせられて一体化されている。これによって、パネル部材に対するダイナミックダンパの取付け作業性が向上する。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記第1パネルと前記第2パネルのうちいずれか一方が前記ステーに対して取付けられていることを特徴とする。
第3発明によれば、パネル部材は、第1パネルと第2パネルのうちいずれか一方にステーに対して取付けるための接合部分を設ければよいので、もう一方のパネルは接合部分を設けなくてよい分小型化できパネル部材を軽量化できる。
本発明の一実施形態に係る乗物用シートの一部斜視図である。 上記実施形態のヘッドレストの斜視図である。 上記実施形態のシートバックの一部とヘッドレストの正面図である。 図3におけるIV−IV矢視線断面図である。 図3におけるV−V矢視線断面図である。 上記実施形態のヘッドレストのフレームにダイナミックダンパを取付けた状態の分解斜視図である。
図1〜図6は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シートに本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用シートを自動車に取付けたときの自動車の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用シート1は、着座部となるシートクッション4と、背凭れとなるシートバック2と、頭部を支持するヘッドレスト3を備える。シートバック2は、その両サイドの下端部が、リクライナ7を介してシートクッション4の後端部に角度調整可能に連結されている。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
図1に示すように、シートバック2とヘッドレスト3とシートクッション4は、それぞれ、骨格を成すフレーム2a、3a、4aと、クッション材であるパッド2b、3b、4bと、表皮材である表皮2c、3c、4cと、を有する。フレーム2a、3a、4a上にパッド2b、3b、4bが載置され、パッド2b、3b、4bは表皮2c、3c、4cで覆われている。シートバック2のフレーム2aは、左右一対のサイドフレーム2a1と、サイドフレーム2a1の上部間を連結するパイプ状のアッパフレーム2a2と、サイドフレーム2a1の下部間を連結するプレス板状のロアパネル2a3と、を有する。ここで、パッド3bが、特許請求の範囲の「クッション材」に相当する。
図1及び図3に示すように、アッパフレーム2a2には、一対の金属製で角筒状のブラケット2dが取付けられている。ブラケット2dには、樹脂製で略円筒状のサポート部材2eが挿入固定されている。サポート部材2eの一つには、ヘッドレスト3のシートバック2に対する高さを調整するためのストッパ2fが設けられている。
図2、図3及び図6に示すように、ヘッドレスト3のフレーム3aは、円形断面のパイプ材から形成されるステー31と、ステー31の上端部に前方から取付けられた前パネル32と、を備えている。ステー31は、前パネル32と一体となってヘッドレスト3の骨格となるフレーム3aを構成している。
ステー31は、上下方向に延びる一対の縦柱部31aと、縦柱部31aの上端から前方向かつヘッドレスト中央方向に向けて延びる一対の斜柱部31bと、斜柱部31bの上端部同士を連結する連結部31cと、を有している。縦柱部31aの下端部には、内部突起の規定に適合させるべくR形状部31dが設けられている。図3に示すように、縦柱部31aは、サポート部材2eに挿入されてシートバック2に取付けられる。ステー31の一つには複数の溝(図示せず)が形成されており、この溝とストッパ2fによってサポート部材2eに対してステー31が位置決めされる。これによりヘッドレスト3のシートバック2に対する高さが調整されうる。
図3及び図6に示すように、前パネル32は鋼板製のプレス成形部品で前後方向から見た外形がステー31の上部形状に沿った略台形状をしている。前パネル32の左右端部には、後方に向かって断面がステー31の外径よりわずかに大きい内径の円弧状に曲げられた縦接合部32aが設けられている。また、前パネル32の上端部には、後方に向かって断面がステー31の外径よりわずかに大きい内径の円弧状に曲げられた横接合部32bが設けられている。縦接合部32aと横接合部32bは、それぞれ、ステー31の斜柱部31bの上部と連結部31cに対して前方から当接した状態で溶接により固定される部分である。前パネル32の中央上部には、後方向に向かって凸となる後凸部32cが設けられている。後凸部32cは、前パネル32の一般部32eに対して垂直で上下方向に延びる面で切った断面が略三角形で後面部32c1と左右両側の側面部32c2と上面部32c3とを有する。後面部32c1の上部には、左右方向中心線から等距離に一対の係止孔32c11が設けられている。係止孔32c11は、後述するダイナミックダンパ10を取付けるためのものである。前パネル32の中央下部には、前方向に向かって凸となる前凸部32dが設けられている。前凸部32dは、前パネル32の一般部32eに対して垂直で上下方向に延びる面で切った断面が略三角形で前面部32d1と左右両側の側面部32d2と下面部32d3とを有する。前面部32d1の下部には、左右方向中心線から等距離に一対の係止孔32d11が設けられている。係止孔32d11は、後述するダイナミックダンパ10を取付けるためのものである。後面部32c1と前面部32d1とは、略同一の平面内に含まれるように構成されている。
図6に示すように、後パネル33は、接着性を有する樹脂製の概略後方向に凸となるように膨らんだ半シェル状の形態をした部材であり、膨出部33aと、膨出部33aの前端部周囲に設けられたフランジ部33bと、を有する。前パネル32の一般部32eに対して後パネル33のフランジ部33bを当接させると、前パネル32と膨出部33aによって囲まれた内側に後述するダイナミックダンパ10を配設する空間部34が形成される。ここで、接着性を有する樹脂とは、官能基をポリオレフィンに導入して接着性を付与した変性ポリオレフィンであり、例えば、三井化学社製のアドマー(登録商標)が挙げられる。後パネル33は、かかる接着性を有する樹脂のシート材を真空成形して得られる。真空成形以外にもインジェクション成形やブロー成形等が適用できる。ここで、前パネル32と後パネル33を合わせたものが、特許請求の範囲の「パネル部材」に相当する。また、前パネル32が特許請求の範囲の「第1パネル」に相当し、後パネル33が、特許請求の範囲の「第2パネル」に相当する。
図6に示すように、ダイナミックダンパ10は、重錘6と、重錘6を前パネル32に対して揺動可能に弾性的に支持する一対の弾性部材8と、を備えている。ここで、弾性部材8が、特許請求の範囲の「弾性体」に相当する。
重錘6は、鋼材などの金属製であって中実の略直方体形状の部品である。重錘6の材質は金属には限らないが、比重の大きさから金属を使用するのがダイナミックダンパ10を小型化するのに有効である。また、重錘6の形状は略直方体に限らず円盤状、多角柱状等平板状の広範な形状を採りうる。重錘6の左右方向中心線から等距離の位置に上下一対の係合孔6aが設けられている。4つの係合孔6aはすべて同径で、後述する弾性部材8の重錘係合突起部8bの柱部8b1よりわずかに大きい大きさに設定されている。
弾性部材8は、スチレン・ブタジエンゴムやエチレンプロピレンゴム製の部材で、加硫成形により製造される。図5及び図6に示すように、弾性部材8は、上下方向に延びる本体部8aと、本体部8aの中央部に設けられた上下一対の重錘係合突起部8bと、本体部8aの上下端部にそれぞれ1つずつ設けられたパネル係合突起部8cと、を有する。
本体部8aは、上下に配置された四角柱部8a1と、中央に配置された長方柱部8a2と、四角柱部8a1と長方柱部8a2を連結する連結壁部8a3と、を有する。四角柱部8a1は、前後方向の長さが長方柱部8a2と連結壁部8a3より長く、後面部は長方柱部8a2と連結壁部8a3と面一で前面部は長方柱部8a2と連結壁部8a3よりも前方に突出している。四角柱部8a1には前方向に向かって、四角柱部8a1の前後方向長さより若干短い長さの円筒状の孔8a11が設けられている。長方柱部8a2の上端部と下端部には後方向に向かって、長方柱部8a2の前後方向長さより若干短い長さの円筒状の孔8b11が設けられている。
図5及び図6に示すように、重錘係合突起部8bは、円柱状の柱部8b1の先端に傘状の抜止部8b2を設けた形状をしている。柱部8b1の前後方向長さと直径は、それぞれ、重錘6の係合孔6aの前後方向長さと内径よりわずかに小さく設定されている。抜止部8b2は、柱部8b1の軸を含み軸方向に延びる面で切った断面が等脚台形状で、上底の長さが重錘6の係合孔6aの内径より小さく、下底の長さが重錘6の係合孔6aの内径より大きく設定されている。上底部分には、柱部8b1の軸と同軸の円筒状の孔8b21が設けられている。これによって、重錘係合突起部8bを重錘6の係合孔6aに挿し込みやすくなっているとともに、挿し込んだとき上記断面の下底部分が係合孔6aの周縁部に係合して抜け止めがされるようになっている。重錘係合突起部8bは、長方柱部8a2に対して円筒状の孔8b11と同軸に後方向に向かって立設されている。ここで、重錘係合突起部8bが、特許請求の範囲の「保持部」に相当する。
図5に示すように、パネル係合突起部8cは、円柱状の柱部8c1の先端に傘状の抜止部8c2を設けた形状をしている。柱部8c1の前後方向長さと直径は、それぞれ、前パネル32の係止孔32c11の前後方向長さと内径よりわずかに小さく設定されている。抜止部8c2は、柱部8c1の軸を含み軸方向に延びる面で切った断面が等脚台形状で、上底の長さが前パネル32の係止孔32c11の内径より小さく、下底の長さが前パネル32の係止孔32c11の内径より大きく設定されている。上底部分には、柱部8c1の軸と同軸の円筒状の孔8c21が設けられている。これによって、パネル係合突起部8cを前パネル32の係止孔32c11に挿し込みやすくなっているとともに、挿し込んだとき上記断面の下底部分が係止孔32c11の周縁部に係合して抜け止めがされるようになっている。パネル係合突起部8cは、四角柱部8a1に対して円筒状の孔8a11と同軸に前方向に向かって立設されている。なお、下側の四角柱部8a1に設けられたパネル係合突起部8cと前パネル32の係止孔32d11との関係も、上側の四角柱部8a1に設けられたパネル係合突起部8cと前パネル32の係止孔32c11との関係と同じである。弾性部材8の上側のパネル係合突起部8cを係止孔32c11に、下側のパネル係合突起部8cを係止孔32c11に挿し込むと、本体部8aは前パネル32の後面部32c1及び前面部32d1と平行に配置される。これは、後面部32c1と前面部32d1とが、略同一の平面内に含まれるように構成されているとともに、上下のパネル係合突起部8cが同じ形状であることによる。ここで、パネル係合突起部8cが、特許請求の範囲の「取付部」に相当する。
図5及び図6を参照して、ダイナミックダンパ10を前パネル32と後パネル33によって形成される空間部34内に配設する方法について説明する。ステー31の上部に対して、前パネル32を固定する。具体的には、前パネル32の縦接合部32aと横接合部32bを、それぞれ、ステー31の斜柱部31bの上部と連結部31cに対して前方から当接させた状態で溶接により固定する。次に、予め一対の弾性部材8を重錘6に対して取付けたダイナミックダンパ10を前パネル32に固定する。重錘6に対する一対の弾性部材8の取付けは、重錘6の上下方向に離隔して設けられた左右一対の係合孔6aのそれぞれに対して弾性部材8の2つの重錘係合突起部8bを嵌め込むことにより行われる。このとき、係合孔6aに重錘係合突起部8bを挿入するに当たり、弾性部材8の孔8b11に円柱状のピンを挿し込んで重錘係合突起部8bの抜止部8b2を係合孔6aに対して押し込むのがよい。これによって、重錘6の左右両側に2つの弾性部材8の本体部8a同士が平行になるように配設されてダイナミックダンパ10が形成される。次に、左右の弾性部材8の上側のパネル係合突起部8cを前パネル32の係止孔32c11に、下側のパネル係合突起部8cを前パネル32の係止孔32d11に嵌め込んでダイナミックダンパ10を前パネル32に固定する。このとき、係止孔32c11、32d11にパネル係合突起部8cを挿入するに当たり、弾性部材8の孔8a11に円柱状のピンを挿し込んでパネル係合突起部8cの抜止部8c2を係止孔32c11、32d11に対して押し込むのがよい。係止孔32c11、32d11は、パネル係合突起部8cの抜止部8c2によって封鎖される。
図5及び図6を参照して、ダイナミックダンパ10が取付けられた前パネル32に対して後パネル33を取付ける。前パネル32の一般部32eに後パネル33のフランジ部33bを当接させた状態で、フランジ部33b全体を加熱し溶融させて一般部32eに接着する。これによって、前パネル32の係止孔32c11、32d11のパネル係合突起部8cの抜止部8c2による封鎖と相俟って、ダイナミックダンパ10は前パネル32と後パネル33に挟まれて形成された空間部34内に密封状態で配設されることになる。このとき、ダイナミックダンパ10の重錘6は、前パネル32に対して主として前後左右方向に振動可能となる。
ヘッドレスト3の製造方法について説明する。ヘッドレスト3の外形に相当するキャビティを備えたウレタン発泡成形型に、上記のダイナミックダンパ10を取付けたフレーム3aに後パネル33を取付けたものに袋状に形成した表皮3cを被せた状態でセットする。表皮3cの中に発泡ウレタン原料を注入し、発泡成形完了後に脱型してヘッドレスト3を得る。ここで、ダイナミックダンパ10は前パネル32と後パネル33によって形成された空間部34に配置されている。そして、前パネル32の係止孔32c11、32d11は、パネル係合突起部8cの抜止部8c2によって封鎖されるとともに、前パネル32と後パネル33とはその外周部が接着によってシールされている。これによって、発泡ウレタン原料の発泡成形中に、発泡ウレタン原料が空間部34に侵入することが抑制されている。したがって、ダイナミックダンパ10が振動するのに十分な空間部34が確保される。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。前パネル32と後パネル33によって形成される空間部34内に、ダイナミックダンパ10を配設が、前パネル32の係止孔32c11、32d11にダイナミックダンパ10の弾性部材8のパネル係合突起部8cを嵌め込むことで達成できる。これによって、空間部34を形成する前パネル32と後パネル33とは別にダイナミックダンパ10をステー31に取付けるためのブラケット等の部品を用いる必要がなく部品点数の増加を抑止できる。また、前パネル32に設けられた係止孔32c11、32d11のみに弾性部材8のパネル係合突起部8cが挿し込まれた後、前パネル32と後パネル33が重ね合わせられて一体化されている。これによって、パネル部材に対するダイナミックダンパ10の取付け作業性が向上する。さらに、前パネル32のみがステー31に対して取付けられているので、後パネル33にはステー31への接合部分を設けなくてよくなり、後パネル33を小型化できヘッドレスト3の軽量化が可能となる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、前パネル32をステー31に取付けるとともに、前パネル32にダイナミックダンパ10を取付けた。これに限らず、後パネル33にダイナミックダンパ10を取付けた状態で、ステー31に取付けられた前パネル32と一体化してもよい。
2.上記実施形態においては、前パネル32をステー31に取付けることでヘッドレスト3の骨格となるフレーム3aを構成した。これに限らず、ヘッドレスト3の骨格はステー31のみとして前パネル32と後パネル33は、空間部34を形成するだけの強度を備えるものとしてステー31に取付けるようにしてもよい。
3.上記実施形態においては、後パネル33を接着性を有する樹脂で作製した。これに限らず、接着性を有しない樹脂で作製して前パネル32に対して嵌め込みやビス止め等の機械的な手段で取付けてもよいし接着等で取付けてもよい。さらに、後パネル33を金属製としてもよいし剛性のある紙製としてもよい。すなわち、前パネル32や後パネル33の材質やステー31への取付け方は、限定されず発泡ウレタン原料の発泡圧に耐えられるものであるならばいずれも採用が可能である。
4.上記実施形態においては、弾性部材8を左右一対のものとしたが、これに限らず、一体で1つのものとしてもよい。
5.上記実施形態においては、本発明を自動車用シートに適用したが、これに限らず、鉄道車両、飛行機、船舶等のシートにも適用することができる。
1 自動車用シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 ヘッドレスト
3b パッド(クッション材)
6 重錘
8 弾性部材(弾性体)
8b 重錘係合突起部(保持部)
8c パネル係合突起部(取付部)
10 ダイナミックダンパ
31 ステー
32 前パネル(第1パネル)
32c11 係止孔
32d11 係止孔
33 後パネル(第2パネル)
34 空間部

Claims (3)

  1. 乗物用シートであって、
    シートバックの上部に設けられるヘッドレストを有し、該ヘッドレストは、該ヘッドレストの骨格を成すステーと、該ステーの一部に対して内部に空間部を形成して取付けられたパネル部材と、該パネル部材と前記ステーの一部とを覆うように形成されたクッション材と、前記空間部の中に配設されたダイナミックダンパと、を備え、
    該ダイナミックダンパは、重錘と、該重錘を保持する保持部及び前記パネル部材に取付ける取付部を有する弾性体と、を有して、
    前記取付部の一部が前記パネル部材に設けられた係止孔に挿し込まれることで前記パネル部材に取付けられている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記パネル部材は、第1パネルと第2パネルとから構成され、該第1パネルと該第2パネルは重ね合わされたとき間に前記空間部が形成されるように形成されており、前記第1パネルと前記第2パネルのうちいずれかに前記係止孔が設けられている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記第1パネルと前記第2パネルのうちいずれか一方が前記ステーに対して取付けられている乗物用シート。
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