JP2016215102A - ポリアリレート中空糸膜及び該製造方法並びに該中空糸膜モジュール - Google Patents

ポリアリレート中空糸膜及び該製造方法並びに該中空糸膜モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2016215102A
JP2016215102A JP2015101053A JP2015101053A JP2016215102A JP 2016215102 A JP2016215102 A JP 2016215102A JP 2015101053 A JP2015101053 A JP 2015101053A JP 2015101053 A JP2015101053 A JP 2015101053A JP 2016215102 A JP2016215102 A JP 2016215102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
fiber membrane
polyarylate
solvent
polymer solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015101053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6591782B2 (ja
Inventor
小野 貴博
Takahiro Ono
貴博 小野
宏貴 田窪
Hiroki Takubo
宏貴 田窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2015101053A priority Critical patent/JP6591782B2/ja
Publication of JP2016215102A publication Critical patent/JP2016215102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6591782B2 publication Critical patent/JP6591782B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

【課題】
高い透水量、高い粒子阻止率を有するポリアリレート中空糸膜及び該製造方法並びに該中空糸膜モジュールを提供する。
【解決手段】
ポリアリレート樹脂により形成されたポリアリレート中空糸膜であって、25℃下で純水を用いた内圧透水量が、100L/(m・atm・h)以上であり、0.1μmの粒子の阻止率が90%以上であるポリアリレート中空糸膜並びにモジュールケースに該ポリアリレート中空糸膜が収容されてなる中空糸膜モジュール。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体工業、食品工業、医薬品工業、医療品工業などの分野で用いられる高い透水量と、高い粒子阻止率を有するポリアリレート中空糸膜、及びその製造方法に関する。さらに、本発明は、当該ポリアリレート中空糸膜を利用した中空糸膜モジュールに関する。
中空糸膜は、一般に紡糸原液となるポリマー溶液を二重管状の紡糸口金から押し出した後、凝固・乾燥させることにより製造されるもので、液体の濾過用途として半導体工業分野、飲料水製造や上下水処理などの水処理分野、血液浄化等の医療分野、ウイルス除去等の製薬分野、食品工業分野等、多くの産業分野において利用が進んでおり、様々な孔径を有する多孔質濾過膜が開発されている。
多孔質濾過膜の製造法は、大きく非溶媒誘起相分離法(NIPS法)と熱誘起相分離法(TIPS法)に分けることができる。NIPS法で作製された中空糸膜は断面に指状マクロボイド構造を形成しやすく、構造上膜強度が出にくいという特徴がある。一方、TIPS法で作製された中空糸膜は断面がスポンジ状構造を形成しやすく、構造上膜強度が出やすいという特徴がある。
従来、多孔質濾過膜の素材としては、一般的にポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレフィン、ポリフッ化ビニリデン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース等が用いられることが多かった。しかし、ポリオレフィン、ポリフッ化ビニリデン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン等は、疎水性が強い為に使用前に湿潤処理が必要であること、膜への親水性高分子等の添加が必要であること、透水量が十分ではないこと等の問題があった(例えば、特許文献1、2参照。)。さらには、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース等は比較的親水性の高い樹脂であるが、NIPS法で作製される場合が多く、指状マクロボイド構造を形成するために膜強度が弱いという問題があった。
ポリアリレートを含む疎水性中空糸膜においては、他の疎水性ポリマーとのアロイとした上で、膜表面をヒドロキシ酸にて改質したり(例えば、特許文献3参照。)、親水性高分子を添加して透水量を向上させている(例えば、特許文献4参照。)。また、ポリアリレート樹脂を主体としたポリアリレート中空糸膜としては、例えば特許文献5、特許文献6にNIPS法で作製された半透膜、分離膜について開示されている。特許文献5においてはジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミドなど、安全衛生上問題のある溶媒を使わざるを得ず、またNIPS法での製膜のため中空糸膜の強度が低いものであり、透水量も十分に高いとはいえないものであった。また、特許文献6は、特定溶媒に溶解したポリアリレート樹脂溶液を用い室温以下の流延法にて作製した分離平膜が記載されているが、強度は特許文献5よりは向上したものの十分ではなく、透水量は最も高い実施例1においても29L/(m・atm・h)と低く十分とはいえないものであった。
特公平5−54373号公報 特開平7−289863号公報 特開2002−128945号公報 特許第3548354号 特開昭56−91803号公報 特開昭58−6201号公報
上記のように、従来技術では、疎水性の高いポリアリレート中空糸膜において、いかにすれば高い透水量且つ高い粒子阻止率を有するポリアリレート中空糸膜が得られるのかについて不明であった。さらには、高強度を有するポリアリレート中空糸膜が得られるのかについても不明であった。
このような状況下、本発明は、高い透水量且つ高い粒子阻止率を有するポリアリレート中空糸膜、及びその製造方法を提供することを主な目的とする。さらに本発明は、当該ポリアリレート中空糸膜を利用した中空糸膜モジュールを提供することも目的とする。
本発明者は、上記のような課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、溶媒にポリアリレート樹脂を溶解したポリマー溶液を凝固液に投入し、溶媒置換によりポリアリレート樹脂を相分離し、固化させる、非溶媒誘起相分離法(NIPS法)によるポリアリレート中空糸膜の製造方法において、ポリマー溶液の溶媒種及び樹脂濃度を特定のものとし、さらにポリマー溶液若しくは凝固液をNIPS法では通常用いない特定温度とし得られる中空糸膜の指状マクロボイド構造を制御することで、前述のような膜表面の改質や親水性高分子の添加をせずとも、高い透水量と高い粒子阻止率を有するポリアリレート中空糸膜が得られることを見出した。さらに、当該好ましい製造方法により得られるポリアミド中空糸膜は、高い引張強度も備えていることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、さらに検討を重ねることにより完成された発明である。
すなわち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1.ポリアリレート樹脂により形成されたポリアリレート中空糸膜であって、
25℃下で純水を用いた内圧透水量が、100L/(m・atm・h)以上であり、
0.1μmの粒子の阻止率が90%以上である、
ポリアリレート中空糸膜。
項2.温度25℃、湿度60%において、引張強度が2MPa以上である、項1に記載のポリアリレート中空糸膜。
項3.モジュールケースに、項1または2に記載のポリアリレート中空糸膜が収容されてなる、中空糸膜モジュール。
項4.ポリアリレート樹脂と溶媒を含むポリマー溶液と、内部液とを、二重管状ノズルから凝固液に吐出して製膜するポリアリレート中空糸膜の製造方法において、
前記溶媒がN−メチル−2−ピロリドン及び/またはN,N−ジメチルアセトアミドであり、
前記ポリマー溶液中のポリアリレート樹脂濃度が7〜13質量%であり、
前記ポリマー溶液を温度40〜150℃として前記凝固液に吐出するか若しくは前記凝固液の温度が40〜100℃である、
項1記載のポリアリレート中空糸膜の製造方法。
本発明によれば、高い透水量且つ高い粒子阻止率を有するポリアリレート中空糸膜、及びその製造方法を提供することができる。さらに、本発明によれば、当該ポリアリレート中空糸膜を利用した中空糸膜モジュールを提供することができる。
本発明のポリアリレート中空糸膜の内圧透水量を測定する装置の概略図である。 本発明のポリアリレート中空糸膜を製造する方法の一実施態様を示す装置図である。 実施例1で得られたポリアリレート中空糸膜の走査型電子顕微鏡写真である。Aは断面図、Bは断面内側拡大図、Cは断面外側拡大図、Dは内表面を観察した写真、Eは外表面を観察した写真である。 Aは、実施例13で得られたクロスフロー型中空糸膜モジュールの外観を観察した写真、Bは実施例14で得られたデッドエンド型中空糸膜モジュールの外観を観察した写真である。
1.ポリアリレート中空糸膜
本発明のポリアリレート中空糸膜は、ポリアリレート樹脂により形成されたポリアリレート中空糸膜であって、25℃下で純水を用いた内圧透水量が、100L/(m・atm・h)以上、かつ、0.1μmの粒子の阻止率が90%以上であることを特徴とする。以下、本発明のポリアリレート中空糸膜について、詳述する。
本発明のポリアリレート中空糸膜を形成するポリアリレート樹脂は、二価フェノールと芳香族ジカルボン酸を重縮合したものであり、具体的には、例えば、以下の式(1)に示す繰り返し単位を有するポリアリレート樹脂、式(2)または式(3)で示される化合物を含む二価フェノール成分と芳香族ジカルボン酸成分からなるポリアリレート樹脂が挙げられる。
ただし、式(1)中、R1及びR2は炭素数が1〜5の低級アルキル基である。R1及びR2は互いに同一であっても良く、あるいは相違していても良い。R1及びR2としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等を挙げることができる。この発明においては、R1及びR2がメチル基であるのが好ましい。
ただし、式(2)中、R、R、RおよびRは、独立して、水素、炭素数が1〜12の炭化水素基またはハロゲンを表し、RおよびRは、独立して、水素または炭素数が1〜4の炭化水素基を表す。mは4〜7の整数を表し、Xは炭素を表す。
ただし、式(3)中のRおよびRは、それぞれ独立に炭素原子数が1〜12個の脂肪族基または芳香族基であり、R、R、R、R、RおよびRは、同一でも異なっていても良い脂肪族基または芳香族基である。RおよびR10は、炭素原子数が1〜4個の脂肪族基またはアルコキシ基であり、sおよびtはそれぞれ独立した0〜4の整数である。mおよびnはそれぞれ独立した整数であり、m+nは10以上の整数である。
本発明において、ポリアリレート中空糸膜は、1種のポリアリレート樹脂により形成されていてもよく、また2種以上のポリアリレート樹脂のブレンドポリマーにより形成されていてもよい。当該ポリアリレート樹脂は、繊維形状に成形可能であることを限度として、架橋の有無は問わない。コスト低減の観点からは、架橋されていないポリアリレート樹脂が好ましい。
また、ポリアリレート樹脂のインへレント粘度としては、特に制限されないが、0.35〜1.2が好ましく、0.5〜1.0がより好ましく、0.6〜0.8がいっそう好ましい。このような相対粘度を備えるポリアリレート樹脂を使用することにより、中空糸膜状への成形性、相分離の制御を容易ならしめることができる。本明細書において、インへレント粘度とは、溶媒としてテトラクロロエタンを用い、ポリアリレート樹脂濃度1g/dl、温度25℃の条件で測定したインへレント粘度である。
中空糸膜は、特に最先端の半導体分野、製薬分野、医療分野などに用いられる場合には濾過精度が高い、すなわち孔径が小さいこと、且つ高流量でありであることが好ましい。さらには、高強度であることがより好ましい。その理由として、最先端分野においては、例えばウイルスなどの微小パーティクルやゲル等の捕捉が必要であり、流量は生産性やコストに大きな影響を与えることが挙げられる。また、濾過作業中の中空糸膜の切断や亀裂発生は起こってはならないことである。
本発明のポリアリレート中空糸膜は、25℃下で純水を用いた内圧透水量が100L/(m・atm・h)以上であることを特徴とする。本発明において、内圧透水量とは、中空糸膜の内側から外側に圧をかけて水を透過させたときの透水量であり、ポリアリレート中空糸膜の透過性能を示す指標となる。内圧透水量は、300L/(m・atm・h)以上であることが好ましく、500L/(m・atm・h)以上であることが更に好ましく、700L/(m・atm・h)以上であることがいっそう好ましく、900L/(m・atm・h)以上であることが特に好ましい。本発明のポリアリレート中空糸膜は、このように高い内圧透水性能を有しているので、処理液の流量を高く設定でき、濾過効率を高めることができる。なお、本発明のポリアリレート中空糸膜において、25℃下で純水を用いた内圧透水量は、通常1500L/(m・atm・h)以下である。上記のように高い透水量を有する本発明のポリアリレート中空糸膜は、後述する本発明の製造方法によって製造することができる。
本発明において、ポリアリレート中空糸膜の内圧透水量は、25℃下で純水を用いた内圧式濾過によって測定される値であり、具体的には、後述の実施例に記載の方法により測定される値である。ポリアリレート中空糸膜の内圧透水量の測定方法の概要を、図1を用いて説明する。図1に示すように、ポリアリレート中空糸膜2を10〜20cmに切断し、両端の中空部分に内径に合う径の注射針6を挿入し、図1に示すような装置にセットした後、所定時間(分)送液ポンプ1で純水を通し、膜を透過して受け皿7に貯まった水の容量(L)を透過水量とし、以下の式により求めたものである。なお、圧力は図1の3の入口圧力と4の出口圧力の平均値である。
内圧透水量=透過水量(L)/[内径(m)×3.14×長さ(m)×{(入口圧(atm)+出口圧(atm))/2}×時間(h)]
本発明のポリアリレート中空糸膜は、精密ろ過膜から限外ろ過膜に相当する孔径を有し、0.1μmの粒子の阻止率が90%以上であることを特徴とする。該0.1μmの粒子の阻止率は95%以上が好ましく、99%以上がより好ましく、100%がいっそう好ましい。
さらに、本発明のポリアリレート中空糸膜の0.05μmの粒子の阻止率は、90%以上であることが好ましく、95%以上がより好ましく、99%以上がよりいっそう好ましく、100%が特に好ましい。
さらに、本発明のポリアリレート中空糸膜の0.02μmの粒子の阻止率が90%以上であることが好ましく、95%以上がより好ましく、99%以上がよりいっそう好ましく、100%が特に好ましい。
本発明のポリアリレート中空糸膜は、このように微小な粒子を分離できるような細孔構造を有しており、微細粒子の除去が可能になっている。
さらに、本発明のいくつかの態様のポリアリレート中空糸膜は、限外ろ過膜に相当する孔径を有するため、溶解している高分子量成分を阻止することができる。
阻止する高分子量成分の分子量としては分子量20万を70%以上阻止することが好ましく、80%以上阻止することがより好ましく、90%以上阻止することがよりいっそう好ましく、95%以上阻止することが特に好ましい。
本発明における0.1μmの粒子の阻止率とは、中空糸膜が0.1μmの大きさの粒子を含む液体をろ過するにあたり、この粒子の通過を阻止する割合のことをいう。詳細には、0.1質量%TritonX−100水溶液299mLに、Duke Scientific社製の100nmポリスチレンユニフォームラテックス微粒子3100Aを1mL添加して、3時間攪拌分散し、これを前述の図1の透水量測定装置に通液(25℃)し、膜を透過した液を回収し、膜透過前後における液の380nmの吸光度を測定し、下式により求めたものである。
0.1μmの粒子の阻止率
=(初期吸光度−透過液吸光度)/初期吸光度×100
0.05μmの粒子の阻止率、0.02μmの粒子のそれぞれの阻止率は、前述の0.1μmの粒子の阻止率の測定方法における、ポリスチレンユニフォームラテックス微粒子(粒子径100nm)を、それぞれ粒子径50nm、20nmのポリスチレンユニフォームラテックス微粒子として求めたものである。
以上のように、本発明のポリアリレート中空糸膜のように、高い内圧透水量(100L/(m・atm・h)以上)、且つ、高い粒子阻止率(0.1μmの粒子の阻止率が90%以上)を有するポリアリレート中空糸膜は、これまで報告がない。
また、本発明で限外ろ過膜の性能評価として所定の分子量の物質の阻止率を測定するには以下の方法を用いた。
所定の分子量のデキストラン(和光純薬製)を純水に溶解し0.1質量%のデキストラン水溶液を調整した。この水溶液を透水量測定装置に取り付けた膜に流し、透過液を採取した。透過液と0.1質量%デキストラン水溶液の両方のデキストラン濃度を高速液体クロマトグラフィーを用いて分析した。分析には下記の条件を用いた。
カラム:Aminex HPX−87H(300mm×7.8mm)
カラム温度:60℃、移動相:0.005規定硫酸、流速:0.6ml/分
圧力:800psi、検出器:示差屈折計
所定の分子量の阻止率は以下の式によって求めた。
所定の分子量のデキストラン阻止率
=(初期濃度−透過液濃度)/初期濃度×100
本発明のポリアリレート中空糸膜の引張強度としては、特に制限されないが、25℃、相対湿度60%の環境下において、2〜10MPaが好ましく、3〜8MPaがより好ましい。また、本発明のポリアリレート中空糸膜の引張伸度としては、特に制限されないが、10〜100%が好ましく、15〜60%がより好ましく、20〜50%がよりいっそう好ましい。なお、本発明において、ポリアリレート中空糸膜の引張強度及び引張伸度は、それぞれ、JIS規格L−1013の規定に準拠し、試験長50mm、引張速度50mm/min、測定数=5にて測定された値である。本発明によれば、後述する本発明の製造方法を採用することにより、高い透水量及び高い粒子阻止率に加えて、上記のように高い引張強度を有するポリアリレート中空糸膜が得られる。
本発明のポリアリレート中空糸膜の内径及び外径については、特に制限されず、使用目的等に応じて適宜設定されるが、内径としては、例えば100〜800μm、好ましくは150〜600μm、更に好ましくは200〜450μmが挙げられ、外径としては、例えば250〜1800μm、好ましくは3000〜1500μm、更に好ましくは400〜1000μmが挙げられる。
2.ポリアリレート中空糸膜の製造方法
本発明のポリアリレート中空糸膜は、ポリアリレート樹脂と溶媒を含むポリマー溶液と、内部液とを、二重管状ノズルから凝固液に吐出して製膜する非溶媒誘起相分離法(NIPS法)において、前記ポリマー溶液を温度40〜150℃として前記凝固液に吐出するか若しくは前記凝固液の温度を40〜100℃とすることによって、好適に製造することができる。本発明のポリアリレート中空糸膜の製造方法は、より具体的には、以下の第1工程〜第3工程を経て製造される。
第1工程:ポリアリレート樹脂を溶媒に溶解させ、ポリマー溶液を調製する。
第2工程:二重管構造の中空糸製造用二重管状ノズルを用い、外側の環状ノズルから前記ポリマー溶液を吐出すると共に、内側のノズルから内部液を吐出し、凝固浴中に導入し、一定の引き取り速度で引き取ることにより中空糸膜を形成する。
第3工程:第2工程で形成された中空糸膜から溶媒を除去する。
以下、本発明のポリアリレート中空糸膜の製造方法について工程毎に詳述する。
第1工程
第1工程では、ポリアリレート樹脂を溶媒に溶解させ、ポリマー溶液を調製する。ポリアリレート樹脂を溶媒に溶解させるためには、室温下または加熱下において、溶媒にポリアリレート樹脂を溶解させる。
本発明で使用する溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン及び/またはN,N−ジメチルアセトアミドであり、これらの中でも、高い透水量を有するポリアリレート中空糸膜を得るという観点から、N,N−ジメチルアセトアミドがより好ましい。これらの溶媒は、1種単独で使用してもよく、また2種を組み合わせて使用してもよい。
また、前述の溶媒には、該中空糸膜のマクロボイドを低減し高強度とするために、第3成分として、ポリマーに対して貧溶媒であり且つ前述の溶媒と混ざり合う溶媒を添加することもできる。かかる貧溶媒としては、水、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのグリコール類などが挙げられる。
ポリマーを溶媒に溶解させる温度は、本発明の効果を損なわない限り限定されないが、10℃〜180℃であり、好ましくは20℃〜130℃であり、さらに好ましくは40℃〜110℃である。溶媒が良溶媒の場合には低い温度でも容易に溶解させることができるが、親和性がやや低い溶媒を選択した場合や貧溶媒を添加した場合には高い温度で溶解した方が短時間で溶解できて効率的である。
ポリアリレート樹脂を前記溶媒に溶解する際の濃度は、7〜13質量%であり、8〜12質量%が好ましい。このような濃度範囲を満たすことにより、内圧透水量を前述する範囲内でより充足させることが可能になる。
第2工程
第2工程では、二重管構造の中空糸膜製造用二重管状ノズルを用い、外側の管状ノズルから上記のポリマー溶液(製膜原液)を吐出すると共に内側のノズルから内部液を吐出し、凝固浴中に導入し、一定の引き取り速度で引き取ることにより、中空糸膜を形成する。ポリマー溶液を前記管状ノズルから凝固液に吐出して製膜する際の温度は、40〜150℃であるか若しくは前記凝固液の温度が40〜100℃である。
ここで、中空糸製造用二重管状ノズルとしては、本発明の効果を損なわない限りいかなるものでも使用できる。外側の環状ノズルの径、内側のノズルの径については、ポリアリレート中空糸膜の内径と外径に応じて適宜設定すればよい。
また、第2工程において、二重管状ノズルの内側のノズルから吐出される内部液としては、本発明の効果を損なわない限りいかなる流体も使用できるが、気体より液体の方が好ましい。かかる内部液として使用される液体としては、特に制限されないが、ポリアリレート中空糸内表面の孔を大きくしたい場合には当該ポリアリレート樹脂と親和性の高い良溶媒を、ポリアリレート中空糸内表面の孔を小さくしたい場合には貧溶媒を使用することができる。かかる良溶媒の具体例としては、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、スルホラン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン等が挙げられる。また、かかる貧溶媒の具体例としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのグリコール類、高級脂肪酸類、流動パラフィン等が挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で使用してもよく、良溶媒と貧溶媒を混合することで孔径を調整することもできる。また、ポリマー溶液の粘性が高く、曳糸性に優れている場合には、不活性ガス等の気体を流入する方法を用いてもよい。更に塩化アンモニウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウムなどの無機塩を上記溶媒に溶解させて使用してもよい。
これらの内部液の中でも、水の単独使用、又は水とN−メチル−2−ピロリドン及び/またはN,N−ジメチルアセトアミドを混合したものが好ましい。内表面の孔を大きくする場合には水の比率を20〜70質量%とし、孔を小さくしたい時には水の比率を70〜100質量%とすることが好ましい。
ポリマー溶液を二重管構造の中空糸膜製造用二重管状ノズルから吐出する際の温度は、高い透水性及び高い粒子阻止率の観点から、40〜150℃であることが好ましく、45〜120℃であることがより好ましく、50〜100℃がいっそう好ましく、70〜100℃が特に好ましい。
第2工程において、凝固液としては本発明の効果を損なわない限りいかなるものでも使用できる。かかる凝固液としては、特に制限されないが、ポリアリレート中空糸外表面の孔を大きくしたい場合には当該ポリアリレート樹脂と親和性の高い良溶媒を、ポリアリレート中空糸外表面の孔を小さくしたい場合には貧溶媒を使用することができる。かかる良溶媒、貧溶媒の具体例としては、内部液の項で前述したとおりである。これらの凝固液の中でも、水の単独使用、又は水とN−メチル−2−ピロリドン及び/またはN,N−ジメチルアセトアミドを混合したものが好ましい。外表面の孔を大きくしたい時には水の比率を20〜70質量%とし、孔を小さくしたい時には水の比率を70〜100質量%とすることが好ましい。
凝固液の温度は、高い透水性及び高い粒子阻止率の観点から、40〜100℃が好ましく、45〜80℃がより好ましく、45〜65℃がよりいっそう好ましい。
本発明の製造方法においては、凝固液に吐出する際のポリマー溶液及び/またはポリマー溶液が吐出される凝固液の温度が非常に重要である。本発明者は、ポリアリレート中空糸膜の製膜条件について試行錯誤を繰り返すことにより、非溶媒誘起相分離法(NIPS法)では通常用いないポリマー溶液温度若しくは凝固液温度で製膜することで、NIPS法で見られる中空糸膜の指状マクロボイド構造を制御でき(例えば、図3参照。)、それが高い透水量及び高い粒子阻止率、高強度につながることを見出したものである。ポリマー溶液の温度、凝固液温度は、上記範囲のいずれか一方を満たせばいいが、高い透水量と高い粒子阻止率の観点からは、ポリマー溶液の温度及び凝固液の温度の両方の範囲を満足することがより好ましく、さらには、より高い温度範囲の組合せがよりいっそう好ましい。これら高い透水量及び高い粒子阻止率が得られる理由は明らかではないが、ポリマー溶液の溶媒が凝固液の溶媒に置換される際の液液界面の状態(界面状態や置換速度等)がこれら温度の制御によりいっそう制御でき、結果として、高い透水量及び高い粒子阻止率を達成できるものと考えられる。
また、中空糸製造用二重管状ノズルの外側の管状ノズルからポリマー溶液を吐出させる際の流量については、特に制限されないが、例えば1〜40g/分、好ましくは3〜30g/分、更に好ましくは5〜20g/分が挙げられる。また、内部液の流量については、中空糸製造用二重管状ノズルの内側ノズルの径、使用する内部液の種類、ポリマー溶液の流量等を勘案して適宜設定されるが、例えばポリマー溶液の流量に対して、0.1〜2倍、好ましくは0.2〜1倍、更に好ましくは0.4〜0.8倍が挙げられる。
中空糸膜の引き取り速度は、特に限定されないが、不完全な固化で膜が扁平にならなければ良い。通常1〜200m/分、好ましくは10〜150m/分、更に好ましくは20〜100m/分が挙げられる。引取り速度を上げるためには凝固浴温度を高くすることや、凝固浴の溶媒に固化速度の速いもの(貧溶媒など)を用いることで扁平のない中空糸膜を作製することが可能である。
斯して第2工程を実施することにより、中空糸製造用二重管状ノズルから吐出されたポリマー溶液(製膜原液)が凝固液中で凝固してポリアリレート中空糸膜が形成される。
第3工程
第3工程では、第2工程で形成された中空糸膜から溶媒を除去する。中空糸膜から溶媒を除去する方法については、特に制限されず、ドライヤーで乾燥させて溶媒を揮散させる方法であってもよいが、抽出溶媒に浸漬して中空糸膜内部で相分離を起こしている溶媒を抽出除去する方法が好ましい。溶媒の抽出除去に使用される抽出溶媒としては、安価で沸点が低く抽出後に沸点の差などで容易に分離できるものが好ましく、例えば、水、メタノール、エタノール、2−プロパノール、アセトン、ジエチルエーテル、ヘキサン、石油エーテル、トルエンなどが挙げられる。これらの中でも、好ましくは水、メタノール、エタノール、2−プロパノール、アセトン、更に好ましくは水が挙げられる。また、抽出溶媒に中空糸膜を浸漬する時間としては、特に制限されないが、例えば0.2時間〜2ヶ月間、好ましくは0.5時間〜1ヶ月間、更に好ましくは2時間〜10日間が挙げられる。ポリアリレート中空糸に残留する有機溶媒を効果的に抽出除去する為に、抽出溶媒を入れ替えたり、攪拌したりしてもよい。特に本発明のポリアリレート中空糸膜を、半導体工業、食品工業、浄水用に使用する場合には、不純物、有機溶媒等の残存が問題となる為、第3工程は時間をかけて徹底的に行うことが望ましい。
斯して第3工程を実施することにより、本発明のポリアリレート中空糸膜が製造される。
本発明のポリアリレート中空糸膜の製造方法において使用される装置については、特に制限されないが、好ましくは、図2に示すような乾湿式紡糸に用いられる一般的な装置が挙げられる。図2に示す装置を例として挙げて、本発明のポリアリレート中空糸膜の製造フローを以下に概説する。第1工程で調製されたポリマー溶液(製膜原液)は、コンテナ20に収容される。又は、コンテナ20中で樹脂と製膜溶媒を室温下又は加熱下溶解する第1工程を実施し、ポリマー溶液を調製してもよい。コンテナ20に収容されたポリマー溶液と、内部液導入口22から導入された内部液は、それぞれ定量ポンプ21によって計量され、中空糸膜製造用二重管状ノズル(紡糸口金)23に送液される。中空糸膜製造用二重管状ノズル(紡糸口金)23から吐出されたポリマー溶液は、エアギャップを介して凝固浴24に導入され、固化される。ポリマー溶液の溶媒が凝固浴中の凝固液に置換される過程で、非溶媒誘起相分離が起こって、海島構造を有するポリアリレート中空糸膜25が得られる。このようにして得られたポリアリレート中空糸膜25を定速引き取り機26で引き取りながら、ボビンを設置しているボビン巻き取り機27にて巻き取りを行う。ボビンへの巻き取りと同時に純水シャワー28にて、凝固浴の溶媒及び、中空糸膜に残存する海島構造の島成分である有機溶媒、及び中空部に流し込んだ内部液を除去することにより、ポリアリレート中空糸膜が得られる。
3.ポリアリレート中空糸膜を利用した中空糸膜モジュール
本発明のポリアリレート中空糸膜は、濾過フィルターとして好適に使用するために、被処理液流入口や透過液流出口等を備えたモジュールケースに収容され、中空糸膜モジュールとして使用される。
具体的には、中空糸膜モジュールは、本発明のポリアリレート中空糸膜を束にし、モジュールケースに収容して、ポリアリレート中空糸膜束の端部の一方又は双方をポッティング剤により封止して固着させた構造であればよい。中空糸膜モジュールには、被処理液の流入口又は濾液の流出口として、ポリアリレート中空糸膜の外壁面側を通る流路と連結した開口部と、ポリアリレート中空糸膜の中空部分と連結した開口部が設けられていればよい。
中空糸膜モジュールの形状は、特に制限されず、デッドエンド型モジュールであっても、クロスフロー型モジュールであってもよい。中空糸膜モジュールの形状として、具体的には、中空糸膜束をU字型に折り曲げて充填し、中空糸膜束の端部を封止後カットして開口させたデッドエンド型モジュール;中空糸膜束の一端の中空開口部を熱シール等により閉じたものを真っ直ぐに充填し、開口している方の中空糸膜束の端部を封止後カットして開口させたデッドエンド型モジュール;中空糸膜束を真っ直ぐに充填し、中空糸膜束の両端部を封止し片端部のみをカットして開口部を露出させたデッドエンドモジュール;中空糸膜束を真っ直ぐに充填し、中空糸膜束の両端部を封止し、中空糸膜束の両端の封止部をカットし、フィルターケースの側面に2箇所の流路を作ったクロスフロー型モジュール等が挙げられる。
モジュールケースに挿入するポリアリレート中空糸膜の充填率は、特に制限されないが、例えば、モジュールケース内部の体積に対する中空部分の体積を入れたポリアリレート中空糸膜の体積が30〜90体積%、好ましくは35〜75体積%、更に好ましくは40〜65体積%が挙げられる。このような充填率を満たすことによって、十分な濾過面積を確保しつつ、ポリアリレート中空糸膜のモジュールケースへの充填作業を容易にし、中空糸膜の間を流体が流れ易くすることができる。
中空糸膜モジュールの製造に使用されるポッティング剤については、特に制限されないが、例えば、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド、シリコン樹脂、メラミン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、フェノール樹脂、ポリイミド、ポリウレア樹脂等が挙げられる。これらのポッティング剤の中でも、硬化した時の収縮や膨潤が小さく、硬度が硬過ぎないものが好ましい。ポッティング剤の好適な例として、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド、シリコン樹脂、ポリエチレンが挙げられ、更に好ましくはポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリエチレンが挙げられる。これらのポッティング剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
中空糸膜モジュールに使用するモジュールケースの材質については、特に制限されず、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリフェニレンサルファイド等が挙げられる。これらの中でも、好ましくはポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、更に好ましくはポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレンが挙げられる。
本発明のポリアリレート中空糸膜を利用した中空糸膜モジュールは、半導体工業、食品工業、医薬品工業、医療品工業等の分野で、水の浄化、異物の除去、タンパク質の除去等に使用される。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、中空糸膜についての各物性値は、以下の方法により測定した。
<内圧透水量>
図1に示す装置を用いて、11cm長の中空糸膜を設置し、圧力0.05MPaで5分間透過液を回収し、内圧透水量を上述した式により算出した。
<中空糸膜の引張試験>
室温25℃、湿度60%の環境で、ポリアリレート中空糸膜を約10cmに切断し、中空糸膜を島津製作所製オートグラフAGS−100Gにセットし、引っ張り強度、引っ張り伸度を、試験長50mm、引張速度50mm/min、測定数n=5にて測定した。
<ポリアリレート中空糸膜の内径及び外径>
ポリアリレート中空糸膜の内径及び外径は、ポリアリレート中空糸膜の断面を光学顕微鏡にて200倍に拡大観察して測定し、n=3の平均値として算出した。
<ポリアリレート中空糸膜の製造>
実施例1
ポリアリレートのチップ(ユニチカ(株)製Uポリマー「U100」)100g、N,N−ジメチルアセトアミド(ナカライテスク社製)900g、を温度90℃で1.5時間攪拌し溶解させポリマー溶液(製膜原液)を調製した。次に、温度90℃のポリマー溶液を定量ポンプを介して紡糸口金(二重管構造の中空糸膜製造用二重管状ノズル)に送液し、8.2g/分で押出した。紡糸口金の孔径は外径1.5mm、内径0.6mmのものを用いた。内部液には水を6.3g/分の送液速度で流した。押出された紡糸原液は20mmのエアギャップを介して、46℃の水からなる凝固液に投入して固化させ、20m/分の巻取速度にて巻き取った。得られた中空糸膜は24時間、水に浸漬して溶媒を抽出し、その後50℃の熱風乾燥機で1時間乾燥させてポリアリレート中空糸膜を得た。
得られたポリアリレート中空糸膜は外径710μm、内径550μmであり、内圧透水量は1126L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は4.0MPa、引張伸びは23.2%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は74%、分子量6万のデキストランの阻止率は18%であった。また、得られた中空糸膜の電子顕微鏡写真を図3に示す。断面には緻密で大きさのそろった指状マクロボイド構造が観察され、内表面、外表面共に超微細な構造が観察された。
実施例2
凝固液の温度を25℃にした以外は、実施例1と同様にしてポリアリレート中空糸膜を作製した。得られたポリアリレート中空糸膜は、内圧透水量は628L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は2.4MPa、引張伸びは23.3%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率は、いずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は98%、分子量6万のデキストランの阻止率は75%であった。
実施例3
凝固液の温度を6℃にした以外は、実施例1と同様にしてポリアリレート中空糸膜を作製した。得られたポリアリレート中空糸膜は、内圧透水量は200L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は3.1MPa、引張伸びは21.9%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は99%、分子量6万のデキストランの阻止率は80%であった。
実施例4
ポリアリレートのチップ(ユニチカ(株)製Uポリマー「U100」)100g、N−メチル−2−ピロリドン(ナカライテスク社製)900g、を温度70℃で1.5時間攪拌し溶解させポリマー溶液(製膜原液)を調製した。次に、ポリマー溶液の温度を50℃に下げ、定量ポンプを介して紡糸口金(二重管構造の中空糸膜製造用二重管状ノズル)に送液し、8.2g/分で押出した。紡糸口金の孔径は外径1.5mm、内径0.6mmのものを用いた。内部液には水を6.3g/分の送液速度で流した。押出された紡糸原液は20mmのエアギャップを介して、46℃の水からなる凝固液に投入して固化させ、20m/分の巻取速度にて巻き取った。得られた中空糸膜は24時間、水に浸漬して溶媒を抽出し、その後50℃の熱風乾燥機で1時間乾燥させてポリアリレート中空糸膜を得た。
得られたポリアリレート中空糸膜は外径800μm、内径600μmであり、内圧透水量は689L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は3.4MPa、引張伸びは29.8%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は96%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は64%であった。
実施例5
凝固液の温度を25℃とした以外は、実施例4と同様にしてポリアリレート中空糸膜を作製した。得られたポリアリレート中空糸膜は、内圧透水量は384L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は3.9MPa、引張伸びは26.6%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率は、いずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は99%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は82%であった。
実施例6
凝固液の温度を6℃とした以外は、実施例4と同様にしてポリアリレート中空糸膜を作製した。得られたポリアリレート中空糸膜は、内圧透水量は240L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は3.5MPa、引張伸びは15.7%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率は、いずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は100%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は85%であった。
実施例7
凝固液へ吐出時のポリマー溶液の温度を25℃、凝固液の温度を46℃とした以外は、実施例4と同様にしてポリアリレート中空糸膜を作製した。得られたポリアリレート中空糸膜は、内圧透水量は538L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は3.8MPa、引張伸びは22.8%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は84%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は50%であった。
実施例8
ポリマー溶液中のポリアリレート樹脂70gをN,N−ジメチルアセトアミドを930gに溶解したポリマー溶液(製膜原液)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリアリレート中空糸膜を作製した。得られたポリアリレート中空糸膜は、内圧透水量は1280L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は2.8MPa、引張伸びは23.6%であり、0.1μm、0.05μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、0.02μmの粒子阻止率は74%であった。
実施例9
ポリマー溶液中のポリアリレート樹脂130gをN,N−ジメチルアセトアミドを870gに溶解したポリマー溶液(製膜原液)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリアリレート中空糸膜を作製した。得られたポリアリレート中空糸膜は、内圧透水量は158L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は6.1MPa、引張伸びは21.1%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は99%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は91%であった。
実施例10
ポリマー溶液中のポリアリレート樹脂70gをN−メチル−2−ピロリドンを930gに溶解したポリマー溶液(製膜原液)を用いた以外は、実施例4と同様にしてポリアリレート中空糸膜を作製した。得られたポリアリレート中空糸膜は、内圧透水量は1031L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は2.5MPa、引張伸びは20.8%であり、0.1μm、0.05μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、0.02μmの粒子阻止率は65%であった。
実施例11
ポリマー溶液中のポリアリレート樹脂130gをN−メチル−2−ピロリドンを870gに溶解したポリマー溶液(製膜原液)を用いた以外は、実施例4と同様にしてポリアリレート中空糸膜を作製した。得られたポリアリレート中空糸膜は、内圧透水量は131L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は6.1MPa、引張伸びは24.1%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は99%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は92%であった。
実施例12
ポリアリレートのチップ(ユニチカ(株)製ユニファイナー「M−2040」100g、N,N−ジメチルアセトアミド(ナカライテスク社製)900g、を温度70℃で1.5時間攪拌し溶解させポリマー溶液(製膜原液)を調製した。次に、ポリマー溶液の温度を50℃に下げ、定量ポンプを介して紡糸口金(二重管構造の中空糸膜製造用二重管状ノズル)に送液し、8.2g/分で押出した。紡糸口金の孔径は外径1.5mm、内径0.6mmのものを用いた。内部液には水を6.3g/分の送液速度で流した。押出された紡糸原液は20mmのエアギャップを介して、55℃の水からなる凝固液に投入して固化させ、20m/分の巻取速度にて巻き取った。得られた中空糸膜は24時間、水に浸漬して溶媒を抽出し、その後50℃の熱風乾燥機で1時間乾燥させてポリアリレート中空糸膜を得た。
得られたポリアリレート中空糸膜は外径700μm、内径580μmであり、内圧透水量は850L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は3.5MPa、引張伸びは25.9%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は80%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は50%であった。
比較例1
実施例1において、ポリアリレート樹脂を150g、N,N−ジメチルアセトアミドを850gとした以外は実施例1と同様にポリアリレート中空糸膜を作製した。
得られたポリアリレート中空糸膜は外径770μm、内径670μmであり、内圧透水量は12L/(m・atm・h)と低いものであった。得られた中空糸膜の引張強度は7.8MPa、引張伸びは21.3%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は100%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は93%であった。
比較例2
実施例4において、ポリアリレート樹脂を150g、N−メチル−2−ピロリドンを850gとした以外は実施例4と同様に中空糸膜を作製した。
得られたポリアリレート中空糸膜は外径780μm、内径640μmであり、内圧透水量は25L/(m・atm・h)と低いものであった。得られた中空糸膜の引張強度は5.1MPa、引張伸びは31.6%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は98%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は91%であった。
比較例3
ポリアリレートのチップ(ユニチカ(株)製Uポリマー「U100」)100g、スルホラン(東京化成社製)900g、を温度130℃で1.5時間攪拌し溶解させポリマー溶液(製膜原液)を調製した。次に、温度130℃のポリマー溶液を定量ポンプを介して紡糸口金(二重管構造の中空糸膜製造用二重管状ノズル)に送液し、8.2g/分で押出した。紡糸口金の孔径は外径1.5mm、内径0.6mmのものを用いた。内部液には水を6.3g/分の送液速度で流した。押出された紡糸原液は20mmのエアギャップを介して、46℃の水からなる凝固液に投入して固化させ、20m/分の巻取速度にて巻き取った。得られた中空糸膜は24時間、水に浸漬して溶媒を抽出し、その後50℃の熱風乾燥機で1時間乾燥させてポリアリレート中空糸膜を得た。
得られたポリアリレート中空糸膜は外径700μm、内径670μmであり、内圧透水量は78L/(m・atm・h)であった。得られた中空糸膜の引張強度は3.7MPa、引張伸びは19.8%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は100%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は67%であった。
比較例4
比較例3において、ポリアリレート樹脂を150g、スルホランを850gとした以外は比較例3と同様に中空糸膜を作製した。
得られたポリアリレート中空糸膜は外径770μm、内径650μmであり、内圧透水量は測定したがほとんど透水しなかった。得られた中空糸膜の引張強度は8.3MPa、引張伸びは37.9%であった。この中空糸膜の粒子阻止率は透水量が低いため測定できなかった。
比較例5
実施例6において、溶解後にポリマー溶液の温度を25℃に下げた以外は実施例6と同様に中空糸膜を作製した。
得られたポリアリレート中空糸膜は外径730μm、内径670μmであり、内圧透水量は90L/(m・atm・h)と低いものであった。得られた中空糸膜の引張強度は4.2MPa、引張伸びは20.2%であり、0.1μm、0.05μm、0.02μmの粒子阻止率はいずれも100%であり、分子量20万のデキストランの阻止率は100%であり、分子量6万のデキストランの阻止率は88%であった。
<参考例>
ポリマー溶液の溶媒として、実施例及び比較例に記載された溶媒の他、炭酸プロピレン、オレイン酸、ラウリン酸、シクロヘキサノン、トルエン、フタル酸ジブチル、フタル酸ジエチル、安息香酸n−ブチル、酢酸3−メトキシブチル、酢酸3−メトキシー3−メチルブチル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、1−オクタノール、3−メトキシー3−メチルブタノールにて製膜を検討したが、いずれもポリアリレート中空膜は得られなかった。
<参考例>
実施例1〜12と同様の各条件において、ポリマー溶液中に親水化剤として、ポリビニルピロリドン3質量%をさらに添加して同様のポリアリレート中空糸膜の作成を検討したが、親水化剤の添加による透水量向上の顕著な効果は見られなかった。
<ポリアリレート中空糸膜の物性値の纏め>
実施例1〜12及び比較例1〜5のポリアリレート中空糸膜の製造条件及び各物性値を表1に纏めて示す。これらの結果から、例えば、製膜原液(溶媒、樹脂濃度、温度等)、凝固液(液種、温度等)として特定のものを採用することにより、25℃下で純水を用いた内圧透水量が、100L/(m・atm・h)以上であり、0.1μmの粒子の阻止率が90%以上であるという高い透水量、且つ、高い粒子阻止率を有するポリアリレート中空糸膜が得られることが明らかとなった(実施例1〜12参照)。特に、溶媒としてN,N−ジメチルアセトアミドを用いたり、ポリマー溶液温度及び凝固液温度の組合せがより高い温度である実施例1、2、4、5、7,8、10、12においては高い粒子阻止率を維持しながら、より高い透水量が得られることが明らかとなった。一方、比較例においては、製膜原液のポリアリレート樹脂濃度が高かったり、用いた溶媒が適していなかったり、ポリマー溶液温度等が適していなかったため、高い粒子阻止率と高い透水量を両立するポリアリレート中空糸膜を得ることができなかった。
表1の注釈は以下の通りである。
U−100:ユニチカ(株)製ポリアリレート樹脂Uポリマー「U100」
M2040:ユニチカ(株)製ポリアリレート樹脂ユーファイナー「M−2040」
DMAc:N,N−ジメチルアセトアミド
NMP :N−メチル−2−ピロリドン
実施例13:クロスフロー型モジュールの作製
実施例1において得られた中空糸膜を250mm長に切断し、50本を束ねて熱シーラーを用いて両端を融着封止した。モジュールケースは両端からそれぞれ35mmの部分に出入水口を備えた塩化ビニル製の外径20mm、内径17mm、長さ140mmの円筒状パイプを作製した。次にモジュールケースと同じ外内径で25mm長のPTFE製ポットに、サンユレック(株)製の2液型ポリウレタンポッティング剤をすり切り一杯入れ、上記モジュールケースの片端を上部に装着し、膜束を上からポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製ポットの底に当たるまで押し込んだ。この状態で10時間静置し、片端をポッティングした。固化後、PTFE製ポットを引っ張りながら引き抜き、モジュールケースから出ているポリウレタン樹脂を膜束ごと切断し、中空部を露出させた。他方の膜束の端部も同様にポッティングし切断することで、両端に中空部が露出した状態とした。両端に出入水口を備えたキャップをかぶせて接着し、クロスフロー型モジュールが作製できた(図4のA参照)。このクロスフロー型モジュールの有効膜長は115mm×50本であった。
実施例14:デッドエンド型モジュールの作製
実施例1において得られた中空糸膜を200mm長に切断し、50本を束ねてU字状に折り曲げ、熱シーラーを用いて端部を融着封止した。モジュールケースは塩化ビニル製の外径20mm、内径17mm、長さ60mmの円筒状パイプを作製した。次にモジュールケースと同じ外内径で25mm長のPTFE製ポットに、サンユレック(株)製の2液型ポリウレタンポッティング剤をすり切り一杯入れ、上記フィルターケースの片端を上部に装着し、U字型膜束の封止部分を上からPTFE製ポットの底に当たるまで押し込んだ。この状態で10時間静置し、ポッティングした。固化後、PTFE製ポットを引っ張りながら引き抜き、モジュールケースから出ているポリウレタン樹脂を膜束ごと切断し、中空部を露出させた。モジュールケースの両端に出入水口を備えたキャップをかぶせて接着し、デッドエンド型モジュールが作製できた(図4のB参照)。このデッドエンド型モジュールの有効膜長は80mm×50本であった。
1:送液ポンプ
2:中空糸膜
3:入口側圧力計
4:出口側圧力計
5:二方弁
6:注射針
7:受け皿
8:空気流入口
9:レギュレーター
10:増圧タンク
11:スピードコントローラ
12:圧力センサ
13:中空糸膜モジュール
14:ガラス容器
15:フロリナートFC−72液
16:デジタル圧力表示機
17:二方弁
18:攪拌モーター
19:加圧ガス流入口
20:コンテナ
21:定量ポンプ
22:内部液導入口
23:中空糸製造用二重管状ノズル(紡糸口金)
24:凝固浴
25:ポリアミド中空糸膜
26:定速引き取り機
27:ボビン巻き取り機
28:純水シャワー

Claims (4)

  1. ポリアリレート樹脂により形成されたポリアリレート中空糸膜であって、
    25℃下で純水を用いた内圧透水量が、100L/(m・atm・h)以上であり、
    0.1μmの粒子の阻止率が90%以上である、
    ポリアリレート中空糸膜。
  2. 温度25℃、湿度60%において、引張強度が2MPa以上である、請求項1に記載のポリアリレート中空糸膜。
  3. モジュールケースに、請求項1または2に記載のポリアリレート中空糸膜が収容されてなる、中空糸膜モジュール。
  4. ポリアリレート樹脂と溶媒を含むポリマー溶液と、内部液とを、二重管状ノズルから凝固液に吐出して製膜するポリアリレート中空糸膜の製造方法において、
    前記溶媒がN−メチル−2−ピロリドン及び/またはN,N−ジメチルアセトアミドであり、
    前記ポリマー溶液中のポリアリレート樹脂濃度が7〜13質量%であり、
    前記ポリマー溶液を温度40〜150℃として前記凝固液に吐出するか若しくは前記凝固液の温度が40〜100℃である、
    請求項1記載のポリアリレート中空糸膜の製造方法。

JP2015101053A 2015-05-18 2015-05-18 ポリアリレート中空糸膜及び該製造方法並びに該中空糸膜モジュール Active JP6591782B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015101053A JP6591782B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 ポリアリレート中空糸膜及び該製造方法並びに該中空糸膜モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015101053A JP6591782B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 ポリアリレート中空糸膜及び該製造方法並びに該中空糸膜モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016215102A true JP2016215102A (ja) 2016-12-22
JP6591782B2 JP6591782B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=57579931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015101053A Active JP6591782B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 ポリアリレート中空糸膜及び該製造方法並びに該中空糸膜モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6591782B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020246414A1 (ja) * 2019-06-06 2020-12-10 ユニチカ株式会社 中空糸膜、該中空糸膜モジュール、加湿ユニット、エアドライヤー、該中空糸膜の製膜原液及び該中空糸膜の製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5691803A (en) * 1979-12-27 1981-07-25 Agency Of Ind Science & Technol Semipermeable membrane and its manufacture
JPS586201A (ja) * 1981-07-06 1983-01-13 Agency Of Ind Science & Technol 分離膜及びその製造方法
JPH01299610A (ja) * 1988-05-28 1989-12-04 Nikkiso Co Ltd 半透膜およびその製造方法
JPH03157127A (ja) * 1989-11-16 1991-07-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 気体選択透過膜
JPH07232044A (ja) * 1993-01-28 1995-09-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 多孔質膜及びその製造方法
JP2002020231A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Noevir Co Ltd 透明ないし半透明化粧料

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5691803A (en) * 1979-12-27 1981-07-25 Agency Of Ind Science & Technol Semipermeable membrane and its manufacture
JPS586201A (ja) * 1981-07-06 1983-01-13 Agency Of Ind Science & Technol 分離膜及びその製造方法
JPH01299610A (ja) * 1988-05-28 1989-12-04 Nikkiso Co Ltd 半透膜およびその製造方法
JPH03157127A (ja) * 1989-11-16 1991-07-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 気体選択透過膜
JPH07232044A (ja) * 1993-01-28 1995-09-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 多孔質膜及びその製造方法
JP2002020231A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Noevir Co Ltd 透明ないし半透明化粧料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020246414A1 (ja) * 2019-06-06 2020-12-10 ユニチカ株式会社 中空糸膜、該中空糸膜モジュール、加湿ユニット、エアドライヤー、該中空糸膜の製膜原液及び該中空糸膜の製造方法
CN113905808A (zh) * 2019-06-06 2022-01-07 尤尼吉可株式会社 中空纤维膜、该中空纤维膜组件、加湿单元、空气干燥器、该中空纤维膜的制膜原液及该中空纤维膜的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6591782B2 (ja) 2019-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6110000B2 (ja) 微細孔径多孔質ポリアミド中空糸膜及びその製造方法
JP5305296B2 (ja) ポリアミド中空糸膜及びその製造方法
JP5293959B2 (ja) 中空糸膜及びその製造方法
JP6675335B2 (ja) 有機溶剤耐性を有するポリアミド限外濾過膜、及びその製造方法
JP7157790B2 (ja) 多孔質膜、多孔質膜モジュール、多孔質膜の製造方法、清澄化された液体の製造方法およびビールの製造方法
JP6405177B2 (ja) ポリアミド中空糸膜
JP6105875B2 (ja) 有機溶剤耐性を有するポリアミド限外濾過膜、及びその製造方法
JP6152193B2 (ja) 有機溶剤耐性を有するポリアミド限外濾過膜、及びその製造方法
Miao et al. Production of polyethersulfone hollow fiber ultrafiltration membranes. I. Effects of water (internal coagulant) flow rate (WFR) and length of air gap (LAG)
JP6591782B2 (ja) ポリアリレート中空糸膜及び該製造方法並びに該中空糸膜モジュール
JP2011078920A (ja) 選択透過性中空糸膜
JP6378995B2 (ja) ポリアミド中空糸膜
WO2020246414A1 (ja) 中空糸膜、該中空糸膜モジュール、加湿ユニット、エアドライヤー、該中空糸膜の製膜原液及び該中空糸膜の製造方法
JP6649779B2 (ja) 中空糸型半透膜とその製造方法
WO2019172077A1 (ja) 中空糸膜、及び中空糸膜の製造方法
JP5894687B2 (ja) 高透過性ポリアミド中空糸膜及びその製造方法
WO2023017781A1 (ja) ポリアミド多孔膜及びポリアミド多孔膜の製造方法
WO2022071122A1 (ja) ポリアミド多孔膜及びその製造方法
WO2022071123A1 (ja) ナノ濾過膜及びその製造方法
KR102247345B1 (ko) 기계적 강도가 향상된 중공사막, 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6591782

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150