JP2002020231A - 透明ないし半透明化粧料 - Google Patents

透明ないし半透明化粧料

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JP2002020231A
JP2002020231A JP2000201679A JP2000201679A JP2002020231A JP 2002020231 A JP2002020231 A JP 2002020231A JP 2000201679 A JP2000201679 A JP 2000201679A JP 2000201679 A JP2000201679 A JP 2000201679A JP 2002020231 A JP2002020231 A JP 2002020231A
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acid ester
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Yukiko Oike
由紀子 大池
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Noevir Co Ltd
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Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧料中で経時的に発生するポリグリセリン
脂肪酸エステルの加水分解を抑制し、安定性の高い化粧
料を得る。 【解決手段】 ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有す
る化粧料に、塩基性アミノ酸を配合することにより、ポ
リグリセリン脂肪酸エステルの加水分解を抑制して、安
定性に優れる透明ないし半透明化粧料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保存安定性に優れ
た化粧料に関する。更に詳しくは、ポリグリセリン脂肪
酸エステルおよび塩基性アミノ酸を配合してなる透明な
いし半透明化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリグリセリン脂肪酸エステルは、毒性
がなく、生物分解性に優れ、食品添加物としても用いら
れる安全性の高い界面活性剤として知られている。化粧
品および医薬品分野においても幅広く利用され、例え
ば、水/アルコール系にポリグリセリン脂肪酸エステル
を配合したことを特徴とする液状化粧料に関して、特開
昭59−33206,特開平4−282303,特開平
5−170621等、多くの技術が特許出願公開されて
いる。
【0003】しかしながら、ポリグリセリン脂肪酸エス
テルは、ポリオキシアルキレン鎖を有する非イオン性界
面活性剤と比較して、可溶化力,乳化力が劣るため製品
中に油性成分の析出を生じたり、経時的に起こる加水分
解により遊離した脂肪酸が、白濁や不溶性生成物を生じ
る原因となるといった製品安定性上の問題があり、これ
までポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する化粧料に
おいて、充分な安定性を示すものは得られていなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、有用な界面活性剤であるポリグリセリン脂肪酸エス
テルを、経時的に安定に配合できる低加水分解性の透明
ないし半透明化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
種々検討を行った結果、ポリグリセリン脂肪酸エステル
を含有する透明ないし半透明化粧料に塩基性アミノ酸を
配合することにより、ポリグリセリン脂肪酸エステルの
加水分解が良好に抑制されて保存安定性が著しく向上
し、透明ないし半透明の外観を長期にわたり維持するこ
とができることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち本発明は、ポリグリセリン脂肪酸
エステルと、塩基性アミノ酸を配合し、保存安定性に優
れた透明ないし半透明化粧料を得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、ポリグリセリン脂肪酸
エステルおよび塩基性アミノ酸を配合する透明ないし半
透明化粧料である。本発明においては、ポリグリセリン
脂肪酸エステルとしてHLB値が8〜20のポリグリセ
リン脂肪酸エステルを用い、中でもHLB値は10〜1
6のものが好ましい。例えば、テトラグリセリンモノラ
ウリン酸エステル,ヘキサグリセリンモノラウリン酸エ
ステル,デカグリセリンモノラウリン酸エステル,デカ
グリセリンモノミリスチン酸エステル,ヘキサグリセリ
ンモノステアリン酸エステル,ヘキサグリセリンセスキ
ステアリン酸エステル,デカグリセリンモノステアリン
酸エステル,デカグリセリンジステアリン酸エステル,
デカグリセリントリステアリン酸エステル,ヘキサグリ
セリンモノイソステアリン酸エステル,デカグリセリン
モノイソステアリン酸エステル,デカグリセリンジイソ
ステアリン酸エステル,デカグリセリンモノカプリン酸
エステル,ヘキサグリセリンモノオレイン酸エステル,
デカグリセリンモノオレイン酸エステル等が挙げられ、
これらより1種又は2種以上を選択して用いる。
【0008】本発明において用いる塩基性アミノ酸とし
ては、アルギニン,リジン,ヒドロキシリジン,オルニ
チン,ヒスチジンなどが挙げられ、これらより1種又は
2種以上を選択して用いる。中でも、アルギニンもしく
はリジンを用いることが好ましい。また、D-体,L-体
及びDL-体のいずれを用いてもよい。
【0009】ポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量
は、0.01〜5重量%が好ましく、さらに好ましくは
0.1〜2重量%である。
【0010】塩基性アミノ酸の配合量は、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルに対して1/100〜2倍量が好まし
く、更に好ましくは1/30〜1.0倍量である。
【0011】本発明における透明ないし半透明化粧料に
は、通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,及び洗浄料
に配合される、ブチルヒドロキシトルエン,酢酸トコフ
ェロール等の抗酸化剤、水溶性ビタミン類等の薬剤、多
価アルコール,ムコ多糖類,コラーゲン等の保湿剤、粉
体、色素、乳化剤、可溶化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、
増粘剤、香料、樹脂、アルコール類、油脂等を適宜配合
することができる。
【0012】また、本発明の化粧料の剤型は任意であ
り、透明ないし半透明の外観を有していれば、例えば化
粧水などの可溶化水系、ジェル状、カラミンローション
等の分散系等として提供することができる。ポリグリセ
リン脂肪酸エステルの加水分解を抑制する効果は、特に
液状の化粧料に於いて顕著であった。
【0013】
【実施例】さらに本発明について実施例により詳細に説
明する。
【0014】以下に本発明の実施例の処方を示す。
【0015】 実施例1 透明化粧水 (1)エタノール 10.0(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 6.0 (3)濃グリセリン 4.0 (4)デカグリセリンモノイソステアリン酸エステル 0.5 (5)キサンタンガム 0.1 (6)L−アルギニン 0.03 (7)クエン酸 0.01 (8)香料 0.1 (9)精製水 79.26 製法:(1)〜(8)を順次(9)に添加して均一に混
合、溶解する。
【0016】 実施例2 透明拭取り用化粧水 (1)エタノール 8.0(重量%) (2)濃グリセリン 2.0 (3)ヒドロキシエチルセルロース(1重量%水溶液) 2.0 (4)デカグリセリンモノラウリン酸エステル 0.5 (5)ショ糖脂肪酸エステル 0.1 (6)L−アルギニン 0.05 (7)クエン酸 0.02 (8)香料 0.1 (9)精製水 87.23 製法:(1)〜(8)を順次(9)に添加して均一に混
合、溶解する。
【0017】 実施例3 半透明マイクロエマルション化粧水 (1)1,3-ブチレングリコール 6.0(重量%) (2)グリセリン 4.0 (3)ポリエチレングリコール4000 3.0 (4)精製水 74.5 (5)オリーブ油 0.5 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.) ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.5 (7)デカグリセリンモノミリスチン酸エステル 0.3 (8)L−リジン 0.1 (9)香料 0.1 (10)エタノール 10.0 製法:(1)〜(3)を室温下、(4)に溶解し、水相
とする。一方、(5)〜(9)を室温下、(10)に溶
解し、アルコール相とする。このアルコール相を前述の
水相に添加しマイクロエマルションを調製する。
【0018】 実施例4 透明保湿美容液 (1)ソルビトール 8.0(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 5.0 (3)ポリエチレングリコール(平均分子量1500) 7.0 (4)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 (5)エタノール 7.0 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.)オレイルエーテル 0.5 (7)デカグリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 (8)オリーブ油 0.2 (9)L−アルギニン 0.05 (10)香料 0.1 (11)精製水 70.05 製法:(1)〜(10)を順次(11)に添加して均一
に混合、溶解する。
【0019】 実施例5 半透明美容液 (1)ジプロピレングリコール 5.0(重量%) (2)ポリエチレングリコール(平均分子量1500) 5.0 (3)エタノール 10.0 (4)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 10.0 (5)アルギン酸ナトリウム(1重量%水溶液) 10.0 (6)水酸化カリウム 0.15 (7)ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル 1.0 (8)ソルビタンモノオレイン酸エステル 0.5 (9)オレイルアルコール 0.5 (10)L−リジン 0.1 (11)香料 0.1 (12)精製水 57.65 製法:(1)〜(11)を順次(12)に添加して均一
に混合、溶解する。
【0020】 実施例6 透明ジェル状美容液 (1)メチルポリシロキサン 30.0(重量%) (2)グリセリン 30.0 (3)デカグリセリンモノステアリン酸エステル 1.0 (4)L−アルギニン 0.3 (5)香料 0.1 (6)精製水 38.6 製法:(1)〜(5)を順次(6)に添加して均一に混
合、溶解する。
【0021】 実施例7 半透明マッサージ用ジェル (1)ジプロピレングリコール 7.0(重量%) (2)グリセリン 8.0 (3)ポリオキシエチレン(15E.O.)オレイルエーテル 1.0 (4)カルボキシビニルポリマー (1重量%水溶液) 10.0 (5)メチルセルロース(1重量%水溶液) 10.0 (6)水酸化カリウム 0.1 (7)L−アルギニン 0.3 (8)デカグリセリンモノステアリン酸エステル 1.0 (9)精製水 62.6 製法:75゜Cに加熱した(9)に、(1)〜(8)の
成分を順次添加、溶解、均一化する。
【0022】 実施例8 半透明ヘアローション (1)精製水 40.1(重量%) (2)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 (3)デカグリセリンモノステアリン酸エステル 1.0 (4)エタノール 50.0 (5)アボカド油 1.0 (6)塩酸ピリドキシン 0.5 (7)1,3-ブチレングリコール 5.0 (8)L−アルギニン 0.3 (9)香料 0.1 製法:(1)に(2)、(3)を溶解した後、(4)〜
(9)の成分を順次添加して均一に溶解する。
【0023】上記の各実施例について、保存安定性の評
価を行った。
【0024】また、実施例1〜実施例8の処方より塩基
性アミノ酸を除いたものを調製し、比較例1〜比較例8
とした。保存安定性の評価方法は、実施例、比較例で調
製した組成物の製造直後の状態および、同試料を40℃
の恒温槽に3カ月保存し、1日室温に放置した後の状態
を目視および400nmにおける透過率測定にて評価し
た。また、目視評価においては透明を◎、半透明を○、
やや白濁を△、白濁を×とした。これを表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1において、塩基性アミノ酸を配合して
いない比較例1〜比較例8では、透明ないし半透明の外
観が経時的に白濁を呈し、保存安定性が悪かったのに対
し、本発明の実施例はいずれも透明ないし半透明の美麗
な外観を有し、保存安定性にも優れていた。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、化
粧料中で経時的に発生するポリグリセリン脂肪酸エステ
ルの加水分解を抑制し、保存安定性に優れた化粧料を得
ることができた。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB032 AC082 AC102 AC122 AC182 AC302 AC421 AC422 AC442 AC581 AC582 AD092 AD152 AD262 AD282 AD332 AD352 AD632 CC04 CC05 CC38 DD08 DD23 DD41 EE01 EE06 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリグリセリン脂肪酸エステルと塩基性
    アミノ酸を配合してなる、透明ないし半透明化粧料。
  2. 【請求項2】 ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLB
    値が10〜16である、請求項1に記載の透明ないし半
    透明化粧料。
  3. 【請求項3】 塩基性アミノ酸が、アルギニンもしくは
    リジンである、請求項1又は請求項2に記載の透明ない
    し半透明化粧料。
  4. 【請求項4】 剤型が液状であることを特徴とする、請
    求項1〜請求項3に記載の透明ないし半透明化粧料。
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WO2018216926A1 (ko) * 2017-05-22 2018-11-29 지에스칼텍스 주식회사 알킬락테이트를 포함하는 조성물

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