JP2016214040A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016214040A
JP2016214040A JP2015098370A JP2015098370A JP2016214040A JP 2016214040 A JP2016214040 A JP 2016214040A JP 2015098370 A JP2015098370 A JP 2015098370A JP 2015098370 A JP2015098370 A JP 2015098370A JP 2016214040 A JP2016214040 A JP 2016214040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
stator coil
yoke
coil
wound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015098370A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016214040A5 (ja
Inventor
雅至 井ノ上
Masashi Inoue
雅至 井ノ上
神谷 治雄
Haruo Kamiya
治雄 神谷
江原 俊行
Toshiyuki Ebara
俊行 江原
井上 孝
Takashi Inoue
孝 井上
豊広 加納
Toyohiro Kano
豊広 加納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015098370A priority Critical patent/JP2016214040A/ja
Publication of JP2016214040A publication Critical patent/JP2016214040A/ja
Publication of JP2016214040A5 publication Critical patent/JP2016214040A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

【課題】コイル内におけるコロナ放電の発生を抑制する。【解決手段】流体を吸入して圧縮する圧縮機構部10と、圧縮機構部10に回転駆動力を伝達するシャフト25と、回転駆動力を発生する電動機部20とを備え、電動機部20は、回転磁界を発生させるステータ21と、回転磁界によって回転するロータ22とを有しており、ステータ21は、電流が流れるステータコイル212と、磁性材料で形成されたステータコア211とを有しており、ステータコア211は、円筒形状のヨーク211aと、ヨーク211aの内方側に突出し、ステータコイル212が巻き付けられるティース211bとを有しており、ステータコイル212は、ティース211bに、ヨーク211aの径方向に順次巻き進められ、さらにヨーク211aの径方向に往復されていることによって多重に重なり合っている。【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮機構部を駆動する電動機部を備える圧縮機に関する。
従来、特許文献1には、複数のコイルを備える多層分布巻回転電機において、異相コイル間の絶縁、および同相コイル間の絶縁を絶縁紙によって行うことが記載されている。
特開2009−5464号公報
上記従来技術によると、コイル間の絶縁は可能であるが、コイル内の絶縁はできないので、コイル内でコロナ放電が発生するおそれがある。そのため、所定の動力を出力することができなくなり、信頼性が低下するおそれがある。例えば、1つのティースにUVW相の1つを巻きつける集中巻電動機においては、コイル内でコロナ放電が発生すると絶縁不良やレアショートが発生してしまう。
具体的には、コイルに電流が流れ始めたときにサージ電圧が発生した場合、コイル内の電位差が大きくなり、コロナ放電が発生しやすくなる。特に、圧縮機に適用される電動機においては、圧縮機の高出力化を実現するために高電圧化すると上記問題が顕著化する。
圧縮機の出力を高める場合、供給電圧と電流の積を増加させればよいが、大電流化には電動機の大型化が必要になる。例えば、二酸化炭素を作動媒体とする圧縮機においては、ガス密度が高い状態で使用されることから高効率な運転が可能となり圧縮機構の小型化が可能であるため、電動機が相対的に大型化してしまう。そのため、圧縮機を高電圧化することによって、電動機の大型化を抑制しつつ圧縮機の高出力化を図ることが望まれている。
本発明は上記点に鑑みて、コイル内におけるコロナ放電の発生を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
流体を吸入して圧縮する圧縮機構部(10)と、
圧縮機構部(10)に回転駆動力を伝達するシャフト(25)と、
回転駆動力を発生する電動機部(20)とを備え、
電動機部(20)は、回転磁界を発生させるステータ(21)と、回転磁界によって回転するロータ(22)とを有しており、
ステータ(21)は、電流が流れるステータコイル(212)と、磁性材料で形成されたステータコア(211)とを有しており、
ステータコア(211)は、円筒形状のヨーク(211a)と、ヨーク(211a)の内方側に突出し、ステータコイル(212)が巻き付けられるティース(211b)とを有しており、
ステータコイル(212)は、ティース(211b)に、ヨーク(211a)の径方向に順次巻き進められ、さらにヨーク(211a)の径方向に往復されていることによって多重に重なり合っていることを特徴とする。
本発明において「多重に重なり合っている」とは、3重以上に重なり合っていることを意味している。
これによると、ステータコイル(212)の巻き始め部分と巻き終わり部分とが隣り合わないので、ステータコイル(212)の巻き始め部分と巻き終わり部分との電位差が大きくなってもコロナ放電が発生することを抑制できる(図3を参照)。
上記目的を達成するため、請求項2に記載の発明では、
流体を吸入して圧縮する圧縮機構部(10)と、
圧縮機構部(10)に回転駆動力を伝達するシャフト(25)と、
回転駆動力を発生する電動機部(20)とを備え、
電動機部(20)は、回転磁界を発生させるステータ(21)と、回転磁界によって回転するロータ(22)とを有しており、
ステータ(21)は、電流が流れるステータコイル(212)と、磁性材料で形成されたステータコア(211)とを有しており、
ステータコア(211)は、円筒形状のヨーク(211a)と、ヨーク(211a)の内方側に突出し、ステータコイル(212)が巻き付けられるティース(211b)とを有しており、
ステータコイル(212)は、ティース(211b)に、ヨーク(211a)の径方向に順次巻き進められ、さらに同一方向に繰り返し巻き進められていることによって多重に重なり合っていることを特徴とする。
これによると、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏することができる(図5を参照)。
上記目的を達成するため、請求項3に記載の発明では、
流体を吸入して圧縮する圧縮機構部(10)と、
圧縮機構部(10)に回転駆動力を伝達するシャフト(25)と、
回転駆動力を発生する電動機部(20)とを備え、
電動機部(20)は、回転磁界を発生させるステータ(21)と、回転磁界によって回転するロータ(22)とを有しており、
ステータ(21)は、電流が流れるステータコイル(212)と、磁性材料で形成されたステータコア(211)とを有しており、
ステータコア(211)は、円筒形状のヨーク(211a)と、ヨーク(211a)の内方側に突出し、ステータコイル(212)が巻き付けられるティース(211b)とを有しており、
ステータコイル212は、ティース211bのうちヨーク211aの径方向における同一箇所に連続して複数回巻き付けられていることによって多重に重なり合っており、さらにヨーク(211a)の径方向に順次巻き進められていることを特徴とする。
これによると、請求項1、2に記載の発明と同様の作用効果を奏することができる(図6を参照)。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における圧縮機の断面図である。 図1のII−II断面図である。 第1実施形態におけるステータの要部拡大図である。 図2のIV−IV断面図である。 第2実施形態におけるステータの要部拡大図である。 第3実施形態におけるステータの要部拡大図である。 第4実施形態の第1実施例におけるステータの要部拡大図である。 第5実施形態の第1実施例におけるステータの要部拡大図である。 第6実施形態の第1実施例におけるステータの要部拡大図である。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1に示す圧縮機1は、ヒートポンプ式給湯機に適用されている。図1中の上下の各矢印は、圧縮機1をヒートポンプ給湯機へ搭載した状態における上下の各方向を示している。
ヒートポンプ式給湯機は、ヒートポンプサイクルによって給湯水を加熱するもので、圧縮機1は、ヒートポンプサイクルにおいて冷媒を圧縮して吐出する機能を果たす。
ヒートポンプサイクルは、水−冷媒熱交換器、可変絞り機構、室外蒸発器および圧縮機1を環状に接続した蒸気圧縮式の冷凍サイクルである。
水−冷媒熱交換器は、圧縮機1から吐出された冷媒と給湯水とを熱交換させて給湯水を加熱する加熱用熱交換器である。可変絞り機構は、水−冷媒熱交換器から流出した冷媒を減圧膨張させる減圧手段である。室外蒸発器は、可変絞り機構にて減圧膨張された冷媒を外気と熱交換させて蒸発させる熱交換器である。
本実施形態のヒートポンプサイクルでは、冷媒として二酸化炭素を採用しており、圧縮機1から吐出された高圧冷媒が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界冷凍サイクルを構成している。
冷媒には、圧縮機1の内部の各摺動部位を潤滑するオイル(冷凍機油)が混入されており、このオイルの一部は冷媒とともにサイクルを循環している。
ヒートポンプサイクルにおいて、室外蒸発器と圧縮機1吸入口との間には、気液分離器が配置されていてもよい。気液分離器は、冷媒の気液を分離して余剰冷媒を蓄えるとともに、圧縮機1吸入口側へ気相冷媒を流出させる。
ヒートポンプ式給湯機は、ヒートポンプサイクルの他に、貯湯タンクや給湯水循環回路等を有して構成されている。
貯湯タンクは、水−冷媒熱交換器にて加熱された給湯水を貯湯する。給湯水循環回路は、貯湯タンクと水−冷媒熱交換器との間で給湯水を循環させる。
圧縮機1は、圧縮機構部10、電動機部(電動モータ部)20およびシャフト25等をハウジング30内に収容した電動式の圧縮機である。
圧縮機構部10は、圧縮対象流体である冷媒を吸入し、圧縮して吐出する。電動機部20は、圧縮機構部10を駆動する。シャフト25は、電動機部20から圧縮機構部10へ回転駆動力を伝達する駆動軸である。
圧縮機1は、シャフト25の回転軸が鉛直方向(上下方向)に延びており、圧縮機構部10と電動機部20とを鉛直方向に配置した、いわゆる縦置きタイプに構成されている。本実施形態では、圧縮機構部10は、電動機部20の下方側に配置されている。
ハウジング30は、筒状部材31、上蓋部材32および下蓋部材33を有し、これらを一体に接合して密閉容器構造としたものである。筒状部材31は、鉛直方向に筒状に延びている。上蓋部材32は、筒状部材31の上端部を塞いでいる。下蓋部材33は、筒状部材31の下端部を塞いでいる。筒状部材31、上蓋部材32および下蓋部材33は、いずれも鉄系材料で形成されており、これらは溶接にて接合されている。
ハウジング30の側方には、ブラケット44を介して油分離器40が接合されている。ハウジング30および油分離器40はいずれも鉛直方向に延びる縦長形状に形成されている。
電動機部20は、固定子をなすステータ21、および回転子をなすロータ22を有している。ステータ21は、ステータコア211およびステータコイル212によって構成されている。
ステータコア211は、磁性材料で形成されており、図2に示すようにヨーク211aとティース211bとを有している。
ヨーク211aは円筒形状を有している。ティース211bは、ヨーク211aの中心軸に向かって突出しており、ヨーク211aの周方向に複数個形成されている。ステータコイル212は、各ティース211bに巻き付けられた銅線によって形成されている。
ティース211bの突出先端部には、磁界を有効に発揮するための鍔部211cが形成されている。
各ステータコイル212は、U相コイル、V相コイル、W相コイルのいずれかである。すなわち、圧縮機1は、1つのティースにUVW相の1つが巻きつけられた集中巻電動機である。
U相コイル、V相コイルおよびW相コイルは、スター方式で互いに結線されている。結線された点である中性点214は、図2の破線矢印に示すように、相間絶縁紙215を介してステータコイル212同士の間に配置されている。
相間絶縁紙215は、V字状に折り曲げられた形状を有しており、ステータコイル212同士の間に配置されている。中性点214は、V字状の相間絶縁紙215同士の間に配置されている。相間絶縁紙215は、筒状に丸められた形状を有していて、中性点214は、筒状の相間絶縁紙215の内部に配置されていてもよい。
これにより、中性点214とステータコイル212とを絶縁することができるので、中性点214とステータコイル212との間でコイル放電が発生することを抑制できる。
ステータコイル212に電力を供給することによって、ロータ22を回転させる回転磁界を発生させる。ステータコイル212への電力の供給は、図1に示す給電端子23を介して行われる。
給電端子23は、ハウジング30の上端部に配置されている。給電端子23は、給電端子固定板24の表裏を貫通するように配置されている。給電端子固定板24は、ハウジング30の上蓋部材32の中央部に形成された貫通穴を塞ぐようにハウジング30に固定されている。
ロータ22は、永久磁石を有しており、ステータ21の内周側に配置されている。このロータ22は回転軸方向に延びる円筒状に形成されている。ロータ22の軸中心穴には、回転軸方向に延びる略円筒状のシャフト25が圧入により固定されている。従って、ステータコイル212に電力が供給されて回転磁界が発生すると、ロータ22およびシャフト25が一体に回転する。
シャフト25は、略円筒状に形成されている。シャフト25の中空部は、オイルが流通する給油通路25aが形成されている。シャフト25の側面部には、第1導油通路25bおよび第2導油通路25cが形成されている。
給油通路25aの内部には、シャフト25の下端側から流入したオイルを第2導油通路25cの入口近傍へ導くパイプ部材50が配置されている。
第1導油通路25bは、給油通路25aから、シャフト25と第1軸受部29との摺動部位へオイルを導く。第2導油通路25cは、給油通路25aからシャフト25と第2軸受部27との摺動部位へオイルを導く。
シャフト25は、ロータ22よりも軸方向長さが長く形成されている。シャフト25の軸方向一端側である下端側(圧縮機構部10側)は、ロータ22の最下端部よりも下方側に延びている。シャフト25の軸方向他端側である上端側(圧縮機構部10の反対側)は、ロータ22の最上端部よりも上方側に延びている。
シャフト25のうちロータ22よりも下方側の部位には、軸方向と垂直な水平方向に突出する鍔部251が形成されている。
鍔部251には、ロータ22およびシャフト25の偏心回転を抑制するバランスウェイト254が配置されている。ロータ22の鉛直方向両側にも同様の機能を発揮するバランスウェイト221、222が配置されている。
シャフト25のうちロータ22と鍔部251との間の部位は、ミドルハウジング36に形成された第1軸受部29によって回転可能に支持されている。
第1軸受部29は、シャフト25の下端側を支持している。第1軸受部29は、すべり軸受として構成されている。具体的には、第1軸受部29は、シャフト25の軸方向から見たときに、円形状となる内周面でシャフト25の外周面を受けている。
ミドルハウジング36は、上方側から下方側に向かって階段状に外径および内径が拡大する円筒形状を有している。ミドルハウジング36のうち、その外径および内径が最も小さい上方側部位に第1軸受部29が形成されている。ミドルハウジング36のうち、その外径および内径が最も大きい下方側部位の外周面は、ハウジング30の筒状部材31に当接した状態で固定されている。
第2軸受部27は、シャフト25の上端側を支持している。第2軸受部27は、すべり軸受として構成されている。具体的には、第2軸受部27は、シャフト25の軸方向から見たときに、その内周形状がシャフト25の外周形状と相似形の円形に形成されている。
第2軸受部27は、介在部材28を介してハウジング30の筒状部材31に固定されている。介在部材28は、水平方向に拡がる環状板の外周部を下方側に向かって屈曲させた形状に形成されており、その外周部がハウジング30の筒状部材31に当接した状態で固定されている。
第2軸受部27の上端部には、水平方向に突出する鍔部271が形成されており、鍔部271が介在部材28上に固定されている。より具体的には、第2軸受部27の鍔部271が、図示しないボルトによって介在部材28に締結固定されている。これにより、介在部材28に対する第2軸受部27の水平方向位置を調整可能にして、シャフト25の軸合わせ(芯出し)を容易に実現できるようにしている。
圧縮機構部10は、それぞれ渦巻き状に形成された歯部を有する可動スクロール11および固定スクロール12からなるスクロール型の圧縮機構である。可動スクロール11は、ミドルハウジング36のうち内径が最も大きい下方側部位の内周側に配置され、固定スクロール12は、可動スクロール11の下方側に配置されている。
可動スクロール11および固定スクロール12は、それぞれ円板状の基板部111、121を有しており、双方の基板部111、121は、互いに鉛直方向に対向するように配置されている。固定スクロール12の基板部121の外周側は、ハウジング30の筒状部材31に固定されている。
可動スクロール11の基板部111の上面側の中心部には、シャフト25の下端部が挿入される円筒状のボス部113が形成されている。シャフト25の下端部は、シャフト25の回転中心に対して偏心した偏心部253になっている。従って、可動スクロール11には、シャフト25の偏心部253が挿入されている。
可動スクロール11およびミドルハウジング36の間には、可動スクロール11が偏心部253周りに自転することを防止する自転防止機構が設けられている。このため、シャフト25が回転すると、可動スクロール11は偏心部253周りに自転することなく、シャフト25の回転中心を公転中心として旋回しながら公転運動する。
可動スクロール11には、基板部111から固定スクロール12側に向かって突出する渦巻き状の歯部112が形成されている。一方、固定スクロールには、基板部121から可動スクロール11側に向かって突出するとともに、可動スクロール11の歯部112に噛み合う渦巻き状の歯部122が形成されている。
両スクロール11、12の歯部112、122同士が噛み合って複数箇所で接触することによって、回転軸方向から見たときに三日月形状に形成される作動室15が複数個形成される。図1では図示の明確化のため、複数個の作動室15のうち1つの作動室のみに符号を付しており、他の作動室については符号を省略している。
作動室15は、可動スクロール11が公転運動することによって回転軸周方向に外周側から中心側へ容積を減少させながら移動する。作動室15には、図示しない冷媒供給通路を通じて冷媒が供給されるようになっており、作動室15の容積が減少することによって作動室15内の冷媒が圧縮される。
作動室15に冷媒を供給する冷媒供給通路は、ハウジング30の筒状部材31に形成された冷媒吸入口、および固定スクロール12側の基板部121の内部に形成された冷媒吸入通路によって構成されている。この冷媒吸入通路は、複数個の作動室15のうち最外周側に形成される作動室15に連通している。
圧縮機構部10では、シャフト25の回転に伴って作動室15が回転軸周方向に移動するため、作動室15内の冷媒の圧力によってシャフト25に作用する径方向の荷重の向きが変化する。
つまり、圧縮機構部10は、回転軸方向から見たときに、第1、第2軸受部29、27のうちシャフト25からの荷重を受ける荷重点が、シャフト25の回転に伴って移動する荷重点移動型圧縮機構である。
荷重点は、回転軸方向から見たときに、圧縮機構部10にて生じるラジアル方向(径方向)の分力と、圧縮機構部10の可動部(すなわち可動スクロール11およびバランスウェイト221、222、254)が受ける遠心力との合力が最大となる方向に位置付けられている。
可動スクロール11側の歯部112および固定スクロール12側の歯部122の軸方向先端部には、作動室15の気密性を確保するためのチップシール16、17が装着されている。チップシール16、17は、ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂(PEEK)などの樹脂材料にて、歯部112、122の渦巻き方向に沿って延びる角柱状に形成されている。
可動スクロール11側のチップシール16は、可動スクロール11側の歯部112のうち固定スクロール12側の基板部121に対向する先端面に形成されたチップシール溝に嵌め込み固定され、固定スクロール12側のチップシール17は、固定スクロール12側の歯部122のうち可動スクロール11側の基板部111に対向する先端面に形成されたチップシール溝に嵌め込み固定されている。
固定スクロール12側の基板部121の中心部には、作動室15で圧縮された冷媒が吐出される吐出穴123が形成されている。さらに、吐出穴123の下方側には、吐出穴123と連通する吐出室124が形成されている。吐出室124は、固定スクロール12の基板部121の下面に形成された凹部125と、固定スクロール12の下面に固定された区画部材18とによって区画形成されている。
吐出室124には、作動室15への冷媒の逆流を防止する逆止弁をなすリード弁19が配置されている。吐出室124へ流入した冷媒は、固定スクロール12側の基板部121内に形成された冷媒吐出通路、およびハウジング30の筒状部材31に形成された冷媒吐出口(いずれも図示せず)を介して、ハウジング30外部へ吐出される。冷媒吐出口には、冷媒配管を介して、油分離器40の冷媒流入口が接続されている。
油分離器40は、ハウジング30から吐出された圧縮冷媒からオイルを分離し、分離されたオイルをハウジング30内に戻す機能を果たす。具体的には、油分離器40は、筒状部材41、上蓋部材42および下蓋部材43を有し、これらを一体に接合して密閉容器構造としたものである。筒状部材41は、鉛直方向に筒状に延びている。上蓋部材42は、筒状部材41の上端部を塞いでいる。下蓋部材43は、筒状部材41の下端部を塞いでいる。
筒状部材41、上蓋部材42および下蓋部材43は、いずれも鉄系材料で形成されており、これらは溶接にて接合されている。油分離器40の筒状部材41は、鉄系材料で形成されたブラケット44を介して、ハウジング30の筒状部材31に溶接にて接合されている。
上蓋部材42は、外筒部材421および内筒部材422によって構成された二重筒構造になっている。外筒部材421および内筒部材422は、鉛直方向に延びる円筒状の部材であり、内筒部材422は、外筒部材421の内部のうち上方側に挿入されている。
外筒部材421の内周側と内筒部材422の外周側との間に形成される円筒状空間423には、油分離器40の冷媒流入口(図示せず)から流入した冷媒が導入される。油分離器40の冷媒流入口は、外筒部材421のうち円筒状空間423の側方部位に形成されている。
円筒状空間423の上端部は内筒部材422によって閉塞されている。具体的には、内筒部材422の上端部が残余の部位よりも拡径されていて、外筒部材421の上端部を閉塞している。内筒部材422の上端開口部45は、オイルが分離された冷媒を油分離器40の外部へ吐出する冷媒吐出口を構成している。油分離器40の外部へ吐出された冷媒は、ヒートポンプサイクルの水−冷媒熱交換器に流入する。
油分離器40のうち筒状部材41および下蓋部材43によって形成される下方側部位は、冷媒から分離されたオイルを貯める貯油タンクとしての役割を果たす。油分離器40の下蓋部材43には、貯められたオイルを油分離器40外部に流出させる油流出口431が形成されている。
油流出口431には油配管46が接続されており、油配管46は、ハウジング30の筒状部材31に固定された配管接続部材34に接続されている。配管接続部材34は、ハウジング30の筒状部材31に形成された貫通穴を貫通し、固定スクロール12側の基板部121の側面に形成された挿入穴126に挿入されている。
固定スクロール12側の基板部121の内部には、挿入穴126に連通する固定側導油通路127が形成されている。固定側導油通路127は、配管接続部材34および挿入穴126を介して流入したオイルを固定スクロール12側の基板部121の上面(可動スクロール11側の基板部111側の面)に開口する開口穴へ導く。
可動スクロール11側の基板部111の内部には、固定側導油通路127の一方の通路と断続的に連通する可動側導油通路(図示せず)が形成されている。より具体的には、可動側導油通路の一端側は、可動スクロール11側の基板部111の下面(固定スクロール12側の基板部121の面)に、固定スクロール12側の基板部121の上面に形成された開口穴と対向するように開口している。
これにより、可動スクロール11の公転運動に伴って可動側導油通路の開口が固定側導油通路127の開口と重なったりずれたりすることになるので、可動側導油通路が固定側導油通路127と断続的に連通することになる。
可動側導油通路の他端側は、可動スクロール11のボス部113の内側に開口している。このため、可動側導油通路と固定側導油通路127が断続的に連通することによって、油分離器40から固定側導油通路127へ流入したオイルが、可動側導油通路を介して、ボス部113とシャフト25の偏心部253との間の隙間に導入され、次いでシャフト25の下端部側からシャフト25の内部に形成された給油通路25aへ流入する。
固定スクロールの下方側には、区画部材18が配置されている。ハウジング30内において、区画部材18の下方側に位置する最下部には、オイルを貯める貯油室35が形成されている。
区画部材18には、鉛直方向に貫通する貫通穴181が形成されている。この貫通穴181は、固定スクロール12側の基板部121の内部に形成された通路を介して、複数の作動室15のうち最外周側に形成される作動室15に連通している。
従って、作動室15へ流入するオイルの流量は、固定スクロール12側の基板部121の内部に形成された絞り通路の通路断面積(圧力損失)によって、調整することができる。また、貫通穴181には、貯油室35に貯留されたオイルを吸い上げるパイプ182が下方側から挿入されている。
次に、ステータコイル212をステータコア211のティース211bに巻き付ける手順を説明する。図3において、ステータコイル212の断面中に記載されている番号(以下、ステータコイル番号と言う。)は、ステータコイル212を巻き付ける順番を示している。
ステータコイル212は、ステータコア211のティース211bの根元側端部(図3では上端部)から巻き始め、ステータコア211の突出先端部(図3では下端部)に向かって順次巻き進められる(図3のステータコイル番号1〜10)。
ステータコイル212は、ティース211bの突出先端部に到達した後、巻き進められる方向が反転されてティース211bの根元側端部に向かって順次巻き進められる(図3のステータコイル番号11〜20)。これにより、ステータコイル212は、ティース211bに1往復巻き付けられる。
この工程が繰り返されて、ステータコイル212が多重に巻き付けられる。図3の例では、ステータコイル212は、ティース211bにさらに1往復半巻き付けられて(図3のステータコイル番号21〜53)、全部で2往復半巻き付けられる。換言すれば、ステータコイル212はティース211bに5重に巻き付けられる。
これにより、ステータコイル212の巻き始め部分の銅線(図3のステータコイル番号1)と巻き終わり部分の銅線(図3のステータコイル番号53)とが隣り合わないようにステータコイル212がステータコア211に巻き付けられる。
したがって、ステータコイル212に電流が流れ始めたときにサージ電圧が発生した場合、ステータコイル212の巻き始め部分の銅線と巻き終わり部分の銅線との電位差が大きくなってもコロナ放電が発生することを抑制できる。
各ステータコイル212のうちU相コイル、V相コイルおよびW相コイルの巻き終わり部分同士が結線されることによって中性点214(図2)が形成されている。
図示を省略しているが、中性点214は、ステータコイル212同士の間の空間において、ヨーク211aの径方向における最内方側または最外方側に配置されている。具体的には、図3のステータコイル番号53の近傍、またはステータコイル番号43の近傍に配置されている。
ステータコイル212は高磁力により変形して膨らむが、ステータコイル212のうちヨーク211aの径方向における両端部では高磁力によるステータコイル212の膨らみが小さい。
すなわち、中性点214は、ステータコイル212の膨らみが小さい領域に配置されている。そのため、膨らんだステータコイル212が相間絶縁紙215を介して中性点214に接触してステータコイル212および中性点214が損傷することを抑制できる。
中性点214は、ティース211bの厚さ方向において、ティース211bの端面から、ティース211bの厚さの1/4までの範囲に配置されている。具体的には、図4に示すMh/4の範囲に中性点214が配置されている。図4の寸法Mhはティース211bの厚さを表している。
図4に示すMh/4の範囲では高磁力によるステータコイル212の膨らみが小さい。すなわち、中性点214は、ステータコイル212の膨らみが小さい領域に配置されている。そのため、膨らんだステータコイル212が相間絶縁紙215を介して中性点214に接触してステータコイル212および中性点214が損傷することを抑制できる。
次に、上記構成における本実施形態の圧縮機1の作動を説明する。電動機部20のステータコイル212に電力が供給されてロータ22およびシャフト25が回転すると、可動スクロール11がシャフト25に対して公転運動(旋回運動)する。
これにより、可動スクロール11側の歯部112と固定スクロール12側の歯部122との間に形成された三日月状の作動室15のうち、最外周に位置付けられる作動室15に冷媒が吸入される。具体的には、室外蒸発器から流出した冷媒が冷媒供給通路を介して作動室15に供給される。作動室15に供給された冷媒は、作動室15の容積の減少に伴って圧縮される。
本実施形態では、ステータコイル212は、ティース211bに、ヨーク211aの径方向に順次巻き進められ、さらにヨーク211aの径方向に往復されていることによって多重に重なり合っている。
これによると、ステータコイル212の巻き始め部分と巻き終わり部分とが隣り合わなく、隣り合う巻線の電位差を多層分布巻電動機と同等にできるので、ステータコイル212の巻き始め部分と巻き終わり部分との電位差が大きくなってもコロナ放電が発生することを抑制できる。
したがって、圧縮機1の高出力化を実現するために高電圧化してもコロナ放電の発生を抑制できる。
本実施形態では、中性点214は、V字形状または筒形状の相間絶縁紙215の間に配置されている。これにより、ステータコイル212と中性点214との間でコロナ放電が発生することを抑制できる。
本実施形態では、中性点214は、ティース211bの厚さ方向において、ティース211bの端面から、ティース211bの厚さMhの1/4までの範囲に配置されている。
これによると、高磁力によるステータコイル212の膨らみが大きいティース211bの中央部を避けて中性点214が配置されているので、ステータコイル212が相間絶縁紙215を介して中性点214に接触してステータコイル212および中性点214が損傷することを抑制できる。
本実施形態では、中性点214は、ステータコイル212同士の間の空間において、ヨーク211aの径方向における最内方側または最外方側に配置されている。
これによると、高磁力によるステータコイル212の膨らみが大きいティース211bの中央部を避けて中性点214が配置されているので、ステータコイル212が相間絶縁紙215を介して中性点214に接触してステータコイル212および中性点214が損傷することを抑制できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、ステータコイル212は、ティース211bに、ステータコア211の径方向に往復して巻き付けられているが、本実施形態では、図5に示すように、ステータコイル212は、ティース211bに一定方向に巻き付けられている。
ステータコイル212は、ステータコア211のティース211bのうちステータコア211の径方向外方側端部から巻き始め、ステータコア211の中心軸側に向かって巻き進められる(図5のステータコイル番号1〜10)。
ステータコイル212は、ステータコア211のティース211bのうちステータコア211の中心側端部に到達した後、渡り線212aのようにステータコア211の径方向外方側端部に戻った後、再びステータコア211の中心軸側に向かって巻き進められる(図5のステータコイル番号11〜20)。
この工程が繰り返されて(図5のステータコイル番号21〜53)、ステータコイル212が多重に巻き付けられる。図5の例では、ステータコイル212が5重に巻き付けられる。
これにより、ステータコイル212の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが隣り合わないようにステータコイル212がステータコア211に巻き付けられる。
本実施形態では、ステータコイル212は、ティース211bに、ヨーク211aの径方向に順次巻き進められ、さらに同一方向に繰り返し巻き進められていることによって多重に重なり合っている。
これによると、ステータコイル212の巻き始め部分と巻き終わり部分とが隣り合わないので、上記第1実施形態と同様に、ステータコイル212の巻き始め部分と巻き終わり部分との電位差が大きくなってもコロナ放電が発生することを抑制できる。
そして、渡り線212aがステータの上下にあるため、コイルの巻込み(巻線占有率)の邪魔にならず電動機を高効率できる。
(第3実施形態)
上記実施形態では、ステータコイル212は、ヨーク211aの径方向に順次1回ずつ巻き進める工程を繰り返すことによって多重に巻き付けられているが、本実施形態では、図6に示すように、ステータコイル212は、ティース211bのうちヨーク211aの径方向における同一箇所に連続して複数回巻き付けることによって多重に巻き付けられている。
ステータコイル212は、ティース211bのうちヨーク211aの径方向における外方側端部(図6では上端部)から巻き始め、同一部位で多重(図6の例では4重)に巻き付けられる(図6のステータコイル番号1〜4)。
次いで、ティース211bのうちヨーク211aの中心軸側に隣接する部位(図6では下方側に隣接する部位)で多重(図6の例では5重)に巻き付けられる(図6のステータコイル番号5〜9)。
この工程は、ステータコイル212がステータコア211の中心軸側端部に到達するまで繰り返される(図6のステータコイル番号10〜54)。
これにより、ステータコイル212の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが隣り合わないようにステータコイル212がステータコア211に巻き付けられる。
本実施形態では、ステータコイル212は、ティース211bのうちヨーク211aの径方向における同一箇所に連続して複数回巻き付けられていることによって多重に重なり合っており、さらにヨーク211aの径方向に順次巻き進められている。
これによると、ステータコイル212の巻き始め部分と巻き終わり部分とが隣り合わないので、上記第1実施形態と同様に、ステータコイル212の巻き始め部分と巻き終わり部分との電位差が大きくなってもコロナ放電が発生することを抑制できる。
(第4実施形態)
本実施形態では、図7〜図9に示すように、ステータコイル212のうち巻き始めの部分と巻き終わりの部分との間にコイル内絶縁紙213を挿入することによって、絶縁性能を一層向上させて信頼性を確保する。
ステータコイル212の中にコイル内絶縁紙213を挿入する手順としては、ステータコイル212をステータコア211に巻き付ける工程において巻き付けを一時停止してコイル内絶縁紙213を挿入した後、ステータコイル212の巻き付けを再開する。
図7は、第1実施形態のステータコイル212にコイル内絶縁紙213を挿入した実施例である。
図8は、第2実施形態のステータコイル212にコイル内絶縁紙213を挿入した実施例である。
これらの実施例では、コイル内絶縁紙213が、ステータコイル212に、ステータコア211の径方向に挿入されている。ステータコイル212が4重に巻き付けられたときに巻き付けを一時停止してコイル内絶縁紙213を挿入した後、ステータコイル212の巻き付けを再開する。
図9は、第3実施形態のステータコイル212にコイル内絶縁紙213を挿入した実施例である。
この実施例では、コイル内絶縁紙213が、ステータコイル212に、ステータコア211の周方向に挿入されている。ステータコイル212が4重に巻き付けられたときに巻き付けを一時停止してコイル内絶縁紙213を挿入した後、ステータコイル212の巻き付けを再開する。
本実施形態では、ステータコイル212の中に挿入され、ステータコイル212の巻き始め部分と巻き終わり部分との間を絶縁するコイル内絶縁紙213を備える。
具体的には、図6、図7の実施例では、コイル内絶縁紙213は、ステータコイル212の中にヨーク211aの径方向に挿入され、ステータコイル212の巻き始め部分と巻き終わり部分との間を絶縁する。
具体的には、図8の実施例では、コイル内絶縁紙213は、ステータコイル212の中にヨーク211aの周方向に挿入され、ステータコイル212の巻き始め部分と巻き終わり部分との間を絶縁する。
これにより、ステータコイル212の巻き始め部分と巻き終わり部分との間でコロナ放電が発生することを一層抑制できる。
(他の実施形態)
上記実施形態を適宜組み合わせ可能である。上記実施形態を例えば以下のように種々変形可能である。
(1)上述の各実施形態において、ステータコイル212を巻き進める方向が逆方向になっていてもよい。また、ステータコイル212の巻き始めの位置および巻き終わりの位置を適宜変更してもよい。
(2)上述の各実施形態では、本発明の圧縮機1をヒートポンプ式給湯機のヒートポンプサイクルを適用した例を説明したが、圧縮機1の適用はこれに限定されない。空調装置用の冷凍サイクル、冷蔵庫あるいは冷凍庫用の冷凍サイクル等に適用してもよい。また、冷凍サイクルに限定されず、プラント等における気体高圧化手段、気体圧送手段として幅広く適用可能である。
(3)上述の各実施形態では、圧縮機1は縦置きタイプであるが、圧縮機1は、シャフト25の回転軸が水平方向に延びる横置きタイプであってもよい。
(4)上述の各実施形態では、荷重点移動型圧縮機構としてスクロール型の圧縮機構を採用しているが、荷重点移動型圧縮機構としては、ローリングピストン型の圧縮機、複数のシリンダおよびピストンを周方向に並べて各シリンダおよびピストンにて順次流体を圧縮して吐出するレシプロ型の圧縮機構を採用することができる。
10 圧縮機構部
20 電動機部
21 ステータ
211 ステータコア
211a ヨーク
211b ティース
212 ステータコイル
22 ロータ
25 シャフト

Claims (9)

  1. 流体を吸入して圧縮する圧縮機構部(10)と、
    前記圧縮機構部(10)に回転駆動力を伝達するシャフト(25)と、
    前記回転駆動力を発生する電動機部(20)とを備え、
    前記電動機部(20)は、回転磁界を発生させるステータ(21)と、前記回転磁界によって回転するロータ(22)とを有しており、
    前記ステータ(21)は、電流が流れるステータコイル(212)と、磁性材料で形成されたステータコア(211)とを有しており、
    前記ステータコア(211)は、円筒形状のヨーク(211a)と、前記ヨーク(211a)の内方側に突出し、前記ステータコイル(212)が巻き付けられるティース(211b)とを有しており、
    前記ステータコイル(212)は、前記ティース(211b)に、前記ヨーク(211a)の径方向に順次巻き進められ、さらに前記ヨーク(211a)の径方向に往復されていることによって多重に重なり合っていることを特徴とする圧縮機。
  2. 流体を吸入して圧縮する圧縮機構部(10)と、
    前記圧縮機構部(10)に回転駆動力を伝達するシャフト(25)と、
    前記回転駆動力を発生する電動機部(20)とを備え、
    前記電動機部(20)は、回転磁界を発生させるステータ(21)と、前記回転磁界によって回転するロータ(22)とを有しており、
    前記ステータ(21)は、電流が流れるステータコイル(212)と、磁性材料で形成されたステータコア(211)とを有しており、
    前記ステータコア(211)は、円筒形状のヨーク(211a)と、前記ヨーク(211a)の内方側に突出し、前記ステータコイル(212)が巻き付けられるティース(211b)とを有しており、
    前記ステータコイル(212)は、前記ティース(211b)に、前記ヨーク(211a)の径方向に順次巻き進められ、さらに同一方向に繰り返し巻き進められていることによって多重に重なり合っていることを特徴とする圧縮機。
  3. 流体を吸入して圧縮する圧縮機構部(10)と、
    前記圧縮機構部(10)に回転駆動力を伝達するシャフト(25)と、
    前記回転駆動力を発生する電動機部(20)とを備え、
    前記電動機部(20)は、回転磁界を発生させるステータ(21)と、前記回転磁界によって回転するロータ(22)とを有しており、
    前記ステータ(21)は、電流が流れるステータコイル(212)と、磁性材料で形成されたステータコア(211)とを有しており、
    前記ステータコア(211)は、円筒形状のヨーク(211a)と、前記ヨーク(211a)の内方側に突出し、前記ステータコイル(212)が巻き付けられるティース(211b)とを有しており、
    前記ステータコイル(212)は、前記ティース(211b)のうち前記ヨーク(211a)の径方向における同一箇所に連続して複数回巻き付けられていることによって多重に重なり合っており、さらに前記ヨーク(211a)の径方向に順次巻き進められていることを特徴とする圧縮機。
  4. 前記ステータコイル(212)の中に挿入され、前記ステータコイル(212)の巻き始め部分と巻き終わり部分との間を絶縁するコイル内絶縁紙(213)を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧縮機。
  5. 前記ステータコイル(212)の中に前記ヨーク(211a)の径方向に挿入され、前記ステータコイル(212)の巻き始め部分と巻き終わり部分との間を絶縁するコイル内絶縁紙(213)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機。
  6. 前記ステータコイル(212)の中に前記ヨーク(211a)の周方向に挿入され、前記ステータコイル(212)の巻き始め部分と巻き終わり部分との間を絶縁するコイル内絶縁紙(213)を備えることを特徴とする請求項3に記載の圧縮機。
  7. 前記ステータコイル(212)および前記ティース(211b)を複数個ずつ有しており、
    前記ステータコイル(212)同士が結線された中性点(214)と、
    前記ステータコイル(212)同士の間に配置され、V字形状または筒形状を有する相間絶縁紙(215)とを備え、
    前記中性点(214)は、前記相間絶縁紙(215)の間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の圧縮機。
  8. 前記中性点(214)は、前記ティース(211b)の厚さ方向において、前記ティース(211b)の端面から、前記ティース(211b)の厚さ(Mh)の1/4までの範囲に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の圧縮機。
  9. 前記中性点(214)は、前記ステータコイル(212)同士の間の空間において、前記ヨーク(211a)の径方向における最内方側または最外方側に配置されていることを特徴とする請求項7または8に記載の圧縮機。
JP2015098370A 2015-05-13 2015-05-13 圧縮機 Pending JP2016214040A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015098370A JP2016214040A (ja) 2015-05-13 2015-05-13 圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015098370A JP2016214040A (ja) 2015-05-13 2015-05-13 圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016214040A true JP2016214040A (ja) 2016-12-15
JP2016214040A5 JP2016214040A5 (ja) 2017-11-09

Family

ID=57552155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015098370A Pending JP2016214040A (ja) 2015-05-13 2015-05-13 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016214040A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019065822A (ja) * 2017-10-05 2019-04-25 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 密閉型圧縮機

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5567654U (ja) * 1978-10-31 1980-05-09
JPH0923600A (ja) * 1995-07-06 1997-01-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd モータの固定子
JPH09298853A (ja) * 1996-05-02 1997-11-18 Toshiba Corp 電機巻線
JP2000166155A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Sanyo Electric Co Ltd 集中巻方式のブラシレスdcモータ
JP2002034190A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Hitachi Ltd 回転機
JP2005133585A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Hitachi Home & Life Solutions Inc 密閉形電動圧縮機
JP2005278289A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Toshiba Corp 回転電機の中性点端子装置
JP2014204512A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 株式会社日本自動車部品総合研究所 ステータ巻線、ならびに、これを備えるステータおよび回転電機

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5567654U (ja) * 1978-10-31 1980-05-09
JPH0923600A (ja) * 1995-07-06 1997-01-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd モータの固定子
JPH09298853A (ja) * 1996-05-02 1997-11-18 Toshiba Corp 電機巻線
JP2000166155A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Sanyo Electric Co Ltd 集中巻方式のブラシレスdcモータ
JP2002034190A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Hitachi Ltd 回転機
JP2005133585A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Hitachi Home & Life Solutions Inc 密閉形電動圧縮機
JP2005278289A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Toshiba Corp 回転電機の中性点端子装置
JP2014204512A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 株式会社日本自動車部品総合研究所 ステータ巻線、ならびに、これを備えるステータおよび回転電機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019065822A (ja) * 2017-10-05 2019-04-25 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 密閉型圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4841536B2 (ja) モータ及びそれを備えた冷媒圧縮機
WO2015166726A1 (ja) 電動機、密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP5818731B2 (ja) 密閉型圧縮機及びこれを備えた冷凍サイクル装置
WO2013175566A1 (ja) 冷媒圧縮機および冷凍サイクル機器
US8864480B2 (en) Oil recovery member, and motor mechanism and compressor using the same
US20110033326A1 (en) Scroll compressor with radially configured motor winding
JP2016214040A (ja) 圧縮機
JP2002242872A (ja) 回転式圧縮機
JP6407432B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2007285293A (ja) 圧縮機
JP7344969B2 (ja) 圧縮機、および冷凍サイクル装置
JP5402889B2 (ja) 圧縮機
JP5493958B2 (ja) 圧縮機
JP6556342B2 (ja) 固定子、モータ、圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2008138591A (ja) 圧縮機
JP2008138591A5 (ja)
JP6399637B2 (ja) 圧縮機
KR20100011804A (ko) 전동기구 및 이를 적용한 압축기
US12018682B2 (en) Scroll compressor and air conditioner having same
US20220316474A1 (en) Scroll compressor and air conditioner having same
KR100279607B1 (ko) 터보 압축기
JP5322676B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP5478706B2 (ja) 密閉型圧縮機
CN116368717A (zh) 永磁同步电机、压缩机和设备
JP2022157801A (ja) 圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190129