JP2016211377A - 流体流動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物が詰まる恐れを低減するとともに、効率よく流体を噴射することができる流体流動装置を提供する。
【解決手段】流体流動装置1は、ポンプ10から供給される流体を噴射する第一ノズル20と、第一ノズル20に隣接し第一ノズル20から噴射される流体が流れる第一流路30cを備える第一筒体30と、第一筒体30に隣接し第一筒体30から噴射される流体が流れる第二流路40cを備える第二筒体40とを備える。第一筒体30は第一ノズル20に臨む第一吸入口30aと第二筒体40に臨む第一噴射口30bを備える。第二筒体40は第一筒体30に臨む第二吸入口40aと第二噴射口40bを備える。第一吸入口30aと第一ノズル20とは第一所定距離D1だけ離間し、第二吸入口40aとは第二所定距離D2だけ離間するように配設される。第二流路内40cにはポンプ10から供給される流体を噴射する第二ノズル42a,bが配設される。
【選択図】図1

Description

本発明は、閉鎖性水域、排水槽、下水処理場およびトンネル等において流体を撹拌し環境を改善する流体流動装置に関する。
ダムや港湾といった閉鎖水域では、酸素を含んだ表層水と底層水との間に対流が起こらないと、底層に有機物質が蓄積し貧酸素水塊等が発生する。従来、このような水域では、停滞した水域に酸素を含んだ水を供給して流動を発生させる流体流動装置が用いられている。このような流体流動装置には、例えば、特許文献1に記載されるように、水が流れる筒体と、筒体の中心に配設され酸素を含んだ水を筒体の内部に噴射するノズルと、筒体の内部に配設される整流板とを備えるものがある。この特許文献1に記載の流体流動装置によれば、ノズルから噴射された水が整流板に衝突することで渦巻状の乱流が発生し、酸素を含んだ水と底層水とが混合撹拌される。しかしながら、このような装置は、使用環境によっては異物が筒体内に吸い込まれて詰まってしまい、装置が作動できなくなるおそれがある。
そこで、近年、図10に示すように、端部90a,bを備える中空形状の筒体90と、筒体90の内部に形成される流路90cと、流路90cの壁面に沿うように配設される複数のノズル92a,bとを備える流体流動装置100が開発されつつある。このような流体流動装置100によれば、ノズル92a,bから酸素を含んだ水が噴射される際、流路90c内に負圧が発生するため、周囲の水が端部90aから流路90cに流入し、酸素を含んだ水とともに流路90cを流通した後、端部90bから流出される。この流体流動装置100は、筒体90の内部が空洞であるため、異物が詰まるおそれは低減される。
特開2006−835号公報
しかしながら、図10に記載される流体流動装置100は、ノズルを流路の端部に配設し負圧を用いて端部90bから水を噴射するものでしかないため、特許文献1に記載の発明のようにノズルを流路の中心に配設する場合と比較すると、端部90bから噴射される水量は少なくなってしまう。
なお、このような問題はトンネルや工事現場のような閉鎖空間で使用される流体流動装置においても同様に生じる。
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであって、異物が詰まる恐れを低減するとともに、効率よく流体を噴射することができる流体流動装置を提供することを課題とする。
本発明の第一態様は、流体中に配設され、供給される流体を噴射して周囲の流体を流動させる流体流動装置であって、ポンプから供給される流体を噴射する第一ノズルと、前記第一ノズルに隣接して配設され前記第一ノズルから噴射される流体が流れる第一流路を備える第一筒体と、前記第一筒体に隣接して配設され前記第一筒体から噴射される流体が流れる第二流路を備える第二筒体とを備え、前記第一筒体は、前記第一ノズルに臨む開口部を第一吸入口とし、前記第二筒体に臨む開口部を第一噴射口として備え、前記第二筒体は、前記第一筒体に臨む開口部を第二吸入口とし、他端の開口部を第二噴射口として備えるものであり、前記第一筒体は、前記第一吸入口が前記第一ノズルと第一所定距離だけ離間するように配設されるとともに、前記第二筒体は、前記第二吸入口が前記第一噴射口と第二所定距離だけ離間するように配設されており、前記第二流路内には、前記ポンプから供給される流体を噴射する第二ノズルが配設されていることを特徴とする。
同構成では、第一流路内に、第一ノズルから噴射される流体の流れと流体の流れによる負圧が発生するため、周囲の流体が第一吸入口から第一流路内に巻き込まれて流入してくる。このため、第一流路内を流れる流体の流量は第一ノズルから噴射された流体の流量よりも多くなる。同様に、第二流路内にも、第一筒体から噴射される流体の流れと流体の流れによる負圧が発生するため、周囲の流体が第二吸入口から第二流路内に巻き込まれて流入してくる。このため、第二流路内を流れる流体の流量は第一噴射口から噴射された流体の流量よりも多くなる。この際、第一筒体が配設されていることにより、第二筒体に流入する流体の流れが整流されるため、第二流路内の流量をより好適に増量することができる。
このように構成された同構成によれば、第一ノズルを第一筒体の軸心に沿うように配設することができるため、第一ノズルから第一流路の中心に向けて流体を噴射することができる。したがって、第一ノズルを第一流路の端部に配設した場合よりも、強い勢いの流れを発生させることができる。また、この第一ノズルの配設箇所は、第一流路の内部ではなく第一流路から第一所定距離だけ離間しているため、第一流路に異物が詰まるおそれを低減することができる。
したがって、異物が詰まる恐れを低減することができるとともに、効率よく流体を噴射することができるようになる。
またさらに、第二流路内に第二ノズルが配設されているため、第二ノズルが配設されていない場合と比較すると、第二流路内により大きな負圧を発生させることができる。したがって、より多くの流体を第二流路内に巻き込むことができるようになる。
本発明の第二態様は、第一態様にかかる流体流動装置であって、前記第二流路内には、複数の前記第二ノズルが配設されていることを特徴とする。
同構成によれば、第二流路内を流れる流体の流速を速くすることができる。このため、第二筒体内により大きな負圧を発生させることができ、第二流路内に巻き込む周囲の流体の量をより好適に増量することができる。
本発明の第三態様は、第一態様または第二態様にかかる流体流動装置であって、前記第一ノズルと前記第二ノズルはポンプを備えるタンクに連通しており、前記ポンプから吐出された流体は、前記タンクを通じて前記第一ノズルおよび前記第二ノズルに供給されることを特徴とする。
本発明の第四態様は、第一態様〜第三態様のいずれかにかかる流体流動装置であって、前記第一筒体と前記第二筒体との間に、前記第一筒体から噴射される流体が流れる第三流路を備える第三筒体を備え、前記第三筒体は、前記第一筒体に臨む開口部を第三吸入口とし、前記第二筒体に臨む開口部を第三噴射口として備えるものであり、前記第三筒体は、前記第三吸入口が前記第一ノズルと第三所定距離だけ離間するように配設されるとともに、前記第三噴射口が前記第二吸入口と第四所定距離だけ離間するように配設されていることを特徴とする。
同構成によれば、第一噴射口から噴射された流体が第三吸入口に流入する際、周囲の流体を巻き込むため、第三流路を流れる流体の流量を、第一流路を流れる流体の流量よりも増量することができる。また、第三噴射口から噴射された流体が第二吸入口に流入する際も同様に、周囲の流体を巻き込むため、第二流路を流れる流体の流量を、第三流路を流れる流体の流量よりも増量することができる。このように、同構成によれば、周囲の流体を巻き込み流量を増量する箇所を三カ所設けることができるため、より多くの流体を巻き込むことができる。したがって、より効率よく流体を第二噴射口から噴射させることができる。
本発明の第五態様は、第四態様にかかる流体流動装置であって、前記第三流路内には、前記ポンプから供給される流体を噴射する第三ノズルが配設されていることを特徴とする。
同構成によれば、第三ノズルから流体が噴射されることにより、第三流路に負圧が発生するため、第二噴射口から噴射された流体が第三吸入口に流入する際、より多くの流体を巻き込むことができる。このため、より効率よく流体を第二噴射口から噴射させることができる。
本発明の第六態様は、第一態様〜第四態様のいずれかにかかる流体流動装置であって、前記第一ノズルの内径と、前記第一流路の内径の比が、1:10であることを特徴とする。
同構成によれば、第一筒体を流れる流体の流量をより好適に増量することができる。
本発明の第七態様は、第一態様〜第四態様のいずれかにかかる流体流動装置であって、前記第二ノズルの噴射量は、前記第二流路の流量の10分の1〜20分の1であることを特徴とする。
同構成によれば、第二筒体を流れる流体の流量をより好適に増量することができる。
本発明によれば、異物が詰まる恐れを低減するとともに、効率よく流体を噴射することができる流体流動装置を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる流体流動装置の全体構成図。 (a)は図1におけるX’−X断面図、(b)は図1におけるY’−Y断面図。 同実施形態にかかる第一筒体の長さ、第一ノズルと第一噴射口の距離、第一ノズルと第二噴射口の距離および第二噴射口の風量の関係を示す表。 同実施形態にかかる流体流動装置の概略図。 本発明の他の実施形態にかかる流体流動装置の全体構成図。 本発明の他の実施形態にかかる流体流動装置の全体構成図。 本発明の他の実施形態にかかる流体流動装置の全体構成図。 本発明の他の実施形態にかかる流体流動装置の全体構成図。 本発明の他の実施形態にかかる流体流動装置の全体構成図。 従来の流体流動装置の全体構成図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。まず、図1を参照しながら、本実施形態にかかる流体流動装置1の全体構成について説明する。なお、本実施形態では、水質改善を目的として、ダムや港湾等の閉鎖性水域に配設される流体流動装置1について説明する。
同図1に示されるように、流体流動装置1は、水底に設置されるタンク11と、タンク11に加圧水を供給するポンプ10と、タンク11に連通する第一連通管21と、第一連通管21に連通する第一ノズル20と、第一ノズル20に隣接して設けられる第一筒体30と、第一筒体30に隣接して設けられる第二筒体40とを備えている。
第一筒体30と第二筒体40は、その軸線が第一ノズル20から噴射される加圧水の噴射方向に沿うように配設されている。また、第一ノズル20の内径と、第一筒体30の内径の比は、1:10となるように形成されている。
第一筒体30は、両端が開口する中空形状をなし、第一ノズル20に臨む開口部を第一吸入口30a、第二筒体40に臨む開口部を第一噴射口30bとして備え、内部には加圧水が流れる第一流路30cが形成されている。
第二筒体40は、両端が開口する中空形状をなし、第一筒体30に臨む開口部を第二吸入口40a、他端を第二噴射口40bとして備え、内部には加圧水が流れる第二流路40cが形成されている。
第二筒体40の第二吸入口40aには、その全周を覆うように、タンク11と連通する第二連通管41が形成されている。また、第二筒体40には、この第二連通管41に連通して、第二流路40cに加圧水を噴射する2本の第二ノズル42a,bが設けられている。この第二ノズル42a,bは、第二筒体40の軸線に対して所定の傾斜角度を有すべく設けられている。
第一筒体30は、第一ノズル20から第一所定距離D1だけ離間するように配設されている。第二筒体40は、第一筒体30から第二所定距離D2だけ離間するように配設されている。所定距離D1は200〜800mmの範囲にあるのが好ましく、300〜600mmの範囲にあるのがより好ましい。また、所定距離D2は200〜1200mmの範囲にあるのが好ましく、300〜1000mmの範囲にあるのがより好ましい。
本実施形態では、第一ノズル20と第一噴射口30bとの距離は700〜800mm、第一距離D1は300mm、第二距離D2も300mmとなるように構成されている。
次に、図2(a)および(b)を参照しながら、第二筒体40、第二連通管41および第二ノズル42の構成について詳細に説明する。
図2(a)に、図1のX’−X断面の模式図を示す。同図2(a)に示すように、第二連通管41は、第二筒体40の開口部をなす第二吸入口40aの全周にわたって形成されている。また、第二連通管41に連通して、第二ノズル42a,42bが配設されている。このように形成された流体流動装置1によれば、タンク11から供給された加圧水は、第二連通管41を通じて第二ノズル42a,42bに供給された後、第二ノズル42a,42bからそれぞれ噴射される。
図2(b)に、図1のY’−Y断面の模式図を示す。第二流路40cを流れる加圧水の流量を流量A、第二ノズル42aから噴射される加圧水の噴射を噴射量a1、第二ノズル42bから噴射される加圧水の噴射量をa2とした場合、本実施形態にかかる流体流動装置1では、噴射量a1+a2が流量Aの20分の1〜10分の1となるように第二流路40cおよび第二ノズル42a,bの内径を設定している。
本実施形態にかかる流体流動装置1によれば、ポンプ10に取水管(図示せず)を通じて酸素を多く含有する表層水が供給される。ポンプ10はこの表層水を加圧して加圧水としタンク11に送る。この加圧水は、タンク11と第一連通管21を通じて連通している第一ノズル20に送られる。第一ノズル20は、タンク11から供給された加圧水を第一筒体30に向けて噴射する。
図3に、第一筒体30の長さ、第一ノズル20と第一噴射口30bとの距離D1および第一ノズル20と第二噴射口40bとの距離を変化させて、第一ノズル20から平均200m/s(平均3.8m)の風を噴射した場合における第二噴射口40bの風量を測定した結果を示す。本測定では、風量が最大となった条件下で、第一筒体30を省略した場合における第二噴射口40bの風量も測定した。
なお、本測定では、ポンプ10に代えてコンプレッサー(図示せず)を用いて第一ノズル20に風を送り、測定を行った。
同図3に示すように、第二噴射口40bの風量は最大124.3m/minであった。このとき、第一ノズル20の噴射量は3.81m/min(図示せず)であったため、第二噴射口40bの風量は第一ノズル20の噴射量の32.5倍となった。
また、同図3に示すように、第一筒体30を省略すると、第二噴射口40bの風量は減少した。すなわち、第一筒体30を設けることにより、第二噴射口40bの風量は増加することが明らかとなった。この測定では、第一筒体30が設けられた場合は第一筒体30を省略した場合と比較して、第二噴射口40bの風量は約10%増加した。
これは、第二吸入口40aの周囲の空気が第一噴射口30bから噴射される気流に巻き込まれて第二流路40cに流入する際、第一筒体30にこの気流を整流する効果があるためと考えられる。
なお、図3に示す測定は空気を用いて行ったが、加圧水を用いて行った場合であっても、同様の傾向を示すと考えられる。
上述したように本実施形態における流体流動装置1は、ダムや港湾等の閉鎖水域に設置される。そこで、風量を水量に換算すると、風速202m/s、風量3.81m/minの吐出量は、0.76m/minの吐出量を持つポンプ10に相当する。
以上の測定結果および算出結果をもとに、本実施形態における吐出量0.76m/minのポンプ10を備える流体流動装置1の最適な構成を図4に示す。
同図4に示すように、本実施形態にかかる流体流動装置1は、第一ノズル20と第一吸入口30aとの距離D1は300mm、第一筒体30の軸方向の長さは500mm、第一噴射口30bと第二吸入口40aとの距離D2は300mm、第二筒体40の軸方向の長さは2000mm、第一ノズル20と第二噴射口40bとの間の距離は3100mmとすることが好ましい。なお、この場合、第一ノズル20の内径は20mm、第一筒体30の内径は200mm、第二筒体40の内径は600mmとすることが好ましい。
このような構成を備える流体流動装置1によれば、第一ノズル20から噴射された加圧水を第一筒体30および第二筒体40を通じて効率よく増幅することができる。
上述した本実施形態によれば、以下に記載する作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態によれば、第一流路30cに第一ノズル20から噴射される加圧水の流れと加圧水の流れによる負圧が発生するため、第一流路30cには周囲の水が巻き込まれて流入してくる。したがって、第一流路30cを流れる加圧水の流量を第一ノズル20から噴射された加圧水の流量よりも増量することができる。同様に、第二流路40cにも第一噴射口30bから噴射される加圧水の流れと加圧水の流れによる負圧が発生するため、第二筒体40には周囲の水が第二吸入口40aから巻き込まれて流入してくる。このため、第二流路40cを流れる加圧水の流量を第一噴射口30bから噴射された加圧水の流量よりも増量することができる。この際、第一筒体30が配設されていることにより、第二筒体40に流入する加圧水の流れが整流されるため、第二流路40cの流量をより好適に増量することができる。
(2)また、第一ノズル20を第一筒体30の軸心に沿うように配設しているため、第一ノズル20から第一流路30cの中心に向けて加圧水を噴射することができる。したがって、第一ノズル20を第一流路30cの端部のみに配設した場合よりも、強い勢いの流れを発生させることができる。また、この第一ノズル20の配設箇所は、第一流路30cの内部ではなく第一流路30cから離れた箇所となるため、第一流路30cに異物が詰まるおそれを低減することができる。
(3)また、第二流路40cに第二ノズル42a,bが配設されているため、第二ノズル42,bが配設されていない場合と比較すると、第二流路40cを流れる加圧水の流速をより速くすることができる。このため、第二流路40cにより大きな負圧を発生させることができる。したがって、より多くの水を第二流路40cに巻き込むことができるようになる。
(4)また、第二連通管41が第二吸入口40aの全周にわたって形成されているため、第二連通管41内に発生する圧力損失を低減することができる。
(5)また、本実施形態では、第一ノズル20と第一噴射口30bとの距離が700〜800mmとなるように構成している。本実施形態における測定により、第一筒体30の長さに関わらず、この距離が700〜800mmであるときに、第一噴射口30bからの噴射量をより好適に増量することができることが明らかになった。このため、本実施形態によれば、より効率よく加圧水を噴射することができるようになる。
(6)また、第一ノズル20の内径と、第一筒体30の内径の比が1:10となるように形成しているため、第一筒体30を流れる加圧水の流量をより好適に増量することができる。
(7)また、第二流路40cおよび第二ノズル42a,bの内径について、噴射量a1+a2が流量Aの20分の1〜10分の1となるように設定しているため、第二ノズル42a,42bから加圧水が噴射された際、第二流路40cに大きな負圧を発生させることができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明にかかる流体流動装置1は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態にかかる流体流動装置1は、第一筒体30および第二筒体40を備える構成としたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、図5に示すように、第一筒体30の下流側であって第二筒体40の上流側に第三筒体50を配設してもよい。第三筒体50は、第一筒体30に臨む開口部を第三吸入口50aとし、第二筒体40に臨む開口部を第三噴射口50bとして備え、同第三筒体50内部には加圧水が流れる第三流路50cが形成されている。また、第三吸入口50aが第一噴射口30bと第三所定距離D3だけ離間するように配設されるとともに、第三噴射口50bが第二吸入口40aと第四所定距離D4だけ離間するように配設されている。
本変形例によれば、第一噴射口30bから噴射された加圧水が第三吸入口50aに流入する際、周囲の水を巻き込む。また、第三噴射口50bから噴射された加圧水が第二吸入口40aに流入する際も同様に周囲の水を巻き込む。このように、水を巻きこむ箇所が二カ所となるため、より多くの水を巻き込むことができる。したがって、より多くの水を第二噴射口40bから噴射させることができる。
なお、第三所定距離D3は200〜800mmの範囲にあるのが好ましく、300〜600mmの範囲にあるのがより好ましい。また、第四所定距離D4は200〜1200mmの範囲にあるのが好ましく、300〜1000mmの範囲にあるのがより好ましい。
・図6に示すように、上記変形例において、第三流路50cに第三ノズル51a,bを配設してもよい。本変形例によれば、第三ノズル51a,bから加圧水が噴射されることにより、第三流路50cに負圧が発生するため、第二噴射口40bから噴射された加圧水が第三吸入口50aに流入する際、より多くの水を巻き込むことができる。このため、より多くの加圧水を第二噴射口40bから噴射させることができる。
・上記実施形態および各変形例では、タンク11を備えるものとしたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、図7に示すように、タンク11を省略し、ポンプ10と第一連通管21を直接連通させるとともに、ポンプ10と第二連通管41を直接連通させてもよい。
・図8に示すように、第一筒体30の形状を所謂ベルマウス形状としてもよい。本変形例によれば、第一筒体30に流入する水流が整流されるため、より多くの水を第一筒体30に導入することができるようになる。
・図9に示すように、第二筒体40に外套部43を設けてもよい。同図9に示すように、外套部43は、上流側から下流側にかけて外周が狭まるテーパ状に形成することが好ましい。本変形例によれば、第二筒体40の周囲の流れに対する抵抗を低減することができる。
・上記実施形態および各変形例では、第二流路40cに2本の第二ノズル42a,42bを配設したが、第二流路40cに配設される第二ノズル42の本数は2本に限られるものではなく、1本としてもよいし、3本以上としてもよい。
・第二連通管41は第二吸入口40aの全周を覆うものでなくてもよく、タンク11から第二ノズル42a,bに水を適切に供給できるものであればよい。
・上記実施形態および各変形例では、流体流動装置1を水底に設置し、第一ノズル20から水を噴射するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、空気中に設置し、気体を噴射するようにしてもよい。例えば、工事現場等に設置し、第一ノズル20から空気を噴射してもよい。本変形例によれば、工事現場等の空気を浄化することができる。
1…流体流動装置
10…ポンプ
11…タンク
20…第一ノズル
21…第一連通管
30…第一筒体
30a…第一吸入口
30b…第一噴射口
30c…第一流路
40…第二筒体
40a…第二吸入口
40b…第二噴射口
40c…第二流路
41…第二連通管
42a…第二ノズル
42b…第二ノズル
43…外套部
50…第三筒体
50a…第三吸入口
50b…第三噴射口
50c…第三流路
51a…第三ノズル
52b…第三ノズル
90a…端部
90b…端部
90c…流路
92a…ノズル
92b…ノズル
100…流体流動装置

Claims (7)

  1. 流体中に配設され、供給される流体を噴射して周囲の流体を流動させる流体流動装置であって、
    ポンプから供給される流体を噴射する第一ノズルと、前記第一ノズルに隣接して配設され前記第一ノズルから噴射される流体が流れる第一流路を備える第一筒体と、前記第一筒体に隣接して配設され前記第一筒体から噴射される流体が流れる第二流路を備える第二筒体とを備え、
    前記第一筒体は、前記第一ノズルに臨む開口部を第一吸入口とし、前記第二筒体に臨む開口部を第一噴射口として備え、
    前記第二筒体は、前記第一筒体に臨む開口部を第二吸入口とし、他端の開口部を第二噴射口として備えるものであり、
    前記第一筒体は、前記第一吸入口が前記第一ノズルと第一所定距離だけ離間するように配設されるとともに、前記第二筒体は、前記第二吸入口が前記第一噴射口と第二所定距離だけ離間するように配設されており、
    前記第二流路内には、前記ポンプから供給される流体を噴射する第二ノズルが配設されている
    ことを特徴とする流体流動装置。
  2. 請求項1に記載の流体流動装置であって、
    前記第二流路内には、複数の前記第二ノズルが配設されている
    ことを特徴とする流体流動装置。
  3. 請求項1または2に記載の流体流動装置であって、
    前記第一ノズルと前記第二ノズルはポンプを備えるタンクに連通しており、
    前記ポンプから吐出された流体は、前記タンクを通じて前記第一ノズルおよび前記第二ノズルに供給される
    ことを特徴とする流体流動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の流体流動装置であって、
    前記第一筒体と前記第二筒体との間に、前記第一筒体から噴射される流体が流れる第三流路を備える第三筒体を備え、
    前記第三筒体は、前記第一筒体に臨む開口部を第三吸入口とし、前記第二筒体に臨む開口部を第三噴射口として備えるものであり、
    前記第三筒体は、前記第三吸入口が前記第一ノズルと第三所定距離だけ離間するように配設されるとともに、前記第三噴射口が前記第二吸入口と第四所定距離だけ離間するように配設されている
    ことを特徴とする流体流動装置。
  5. 請求項4に記載の流体流動装置であって、
    前記第三流路内には、前記ポンプから供給される流体を噴射する第三ノズルが配設されている
    ことを特徴とする流体流動装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体流動装置であって、
    前記第一ノズルの内径と、前記第一流路の内径の比が、1:10である
    ことを特徴とする流体流動装置。
  7. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体流動装置であって、
    前記第二ノズルの噴射量は、前記第二流路の流量の10分の1〜20分の1である
    ことを特徴とする流体流動装置。
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