JP2016211338A - 横型ブラインド - Google Patents

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貴俊 植松
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Abstract

【課題】スラットの昇降性能を向上させた横型ブラインドを提供する。【解決手段】本発明の横型ブラインドは、ヘッドボックス1の長手方向における複数個所に配設して吊下される一対のラダーコード7L,7M,7Rと、一対のラダーコード7L,7M,7R間に所定間隔で接続された横糸7a,7bによってそれぞれ支持される複数段のスラット4と、一対のラダーコード7L,7M,7Rの近傍位置でヘッドボックス1から垂下される複数の昇降コード6L,6M,6Rとを備える。スラット4の左右両端近傍でそれぞれヘッドボックス1から垂下される昇降コード6L,6Rは、各スラット4における一縁部近傍に設けられた挿通孔4a(又は切欠き4b)に挿通して垂下され、上昇時に回動した各スラット4に対して低摩擦となるよう、ヘッドボックス1からボトムレール8に向けての垂下位置が設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ラダーコードに吊下支持された複数段のスラットを複数の昇降コードを用いて昇降させる横型ブラインドに関する。
横型ブラインドは、ヘッドボックスから吊り下げられるラダーコードに支持された複数段のスラットを複数の昇降コードを用いて昇降させることができ、更にはラダーコードを操作してスラットをチルトさせることによって、室内に取り込む日射量の調整が可能となっている。
例えば、ラダーコードの下端にボトムレールが配置され、このボトムレールに取着された昇降コードをヘッドボックス内への引き込み及びヘッドボックスからの引き出しを行うことによって、ボトムレールを昇降させることによりスラットを昇降させることができる。
この横型ブラインドとして、スラットの昇降動作とは無関係に、スラットの前後方向の各縁部に昇降コードを屈曲させて垂下する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−62445号公報
特許文献1における横型ブラインドでは、スラットの前後でいずれも昇降コードを屈曲して垂下しており、スラットの回動時の遮蔽性の向上に寄与させているが、回動したスラットに対する昇降コードの挿通性が考慮されておらず、例えばスラットの上昇時や下降時に昇降コードとスラットとの間で摩擦抵抗が大きくなり引っ掛かりが生じてしまい、スラットのバタツキが目立つことがある。
例えば木製等の硬質材料からなるスラットを利用する際に、スラットを昇降させると、昇降コードとスラットとの間で摩擦による抵抗が大きくなり引っかかりが生じやすい。
また、特許文献1における横型ブラインドでは、各スラットに切欠きを設け、この切欠きに昇降コードを係合させて垂下させているが、このような切欠きを用いる場合でも、昇降コードとスラットとの間で摩擦による抵抗が生じうる。
よって、スラットの昇降性能の向上、特にはスラットの上昇時のバタツキを抑え、動的意匠性を向上させる技法が望まれる。
本発明は、上述の問題に鑑みて、スラットの昇降性能を向上させた横型ブラインドを提供することにある。
本発明の横型ブラインドは、ラダーコードに吊下支持された複数段のスラットを複数の昇降コードを用いて昇降させる横型ブラインドであって、ヘッドボックスから垂下される複数の昇降コードのうち少なくとも2つの昇降コードは、当該複数段のスラットの各々における一縁部近傍に設けられた挿通孔又は切欠きに挿通して垂下され、上昇時に回動した各スラットに対して低摩擦となるよう、前記ヘッドボックスからボトムレールに向けての垂下位置が設定されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記少なくとも2つの昇降コードは、上昇時に回動した各スラットに対して低摩擦となる侵入角度で最上段のスラットに向けて垂下されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記少なくとも2つの昇降コードは、前記ボトムレールの上面を経て取着されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記複数段のスラットは厚みのある平板状の硬質材料からなり、一対のラダーコード間に所定間隔で接続され横糸上に載置されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記挿通孔又は切欠きは深さ方向にテーパが設けられていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記テーパは、降下時に回動される各スラットに対して、該挿通孔又は切欠きに挿通される昇降コードの挿通性を維持するよう傾斜していることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記複数の昇降コードは、それぞれの当該昇降コードの巻取軸の室外側周面から前記巻取軸の下方に設けられた垂下部材の室内側周面に当接して案内されて、前記ヘッドボックスから垂下されていることを特徴とする。
本発明に係る横型ブラインドによれば、スラットの昇降性能を向上させることができる。
本発明による一実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す斜視図である。 本発明による一実施形態の横型ブラインドにおけるスラットの平面図である。 本発明による一実施形態の横型ブラインドの部分的な概略構成を示す側面図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本発明による一実施形態の横型ブラインドにおける水平状態時、下降時及び上昇時のスラットの状態を示す説明図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の横型ブラインドにおける一実施例のスラットの長孔状の挿通孔の形状を説明する部分的な平面図とその断面図であり、(c)は、一実施例のスラットに対する昇降コードの垂下を説明する部分的な側面断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の横型ブラインドにおける一実施例のスラットの昇降時の動作を示す側面断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の横型ブラインドにおけるバタツキ抑制効果を説明する側面断面図と、その比較例である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の横型ブラインドにおける他の実施例のスラットの上昇時の動作を示す側面断面図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の横型ブラインドを説明する。尚、本願明細書中、図1に示す横型ブラインドの斜視図に対して、図示上方及び図示下方をスラットの吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を横型ブラインドの左側、図示右方向を横型ブラインドの右側と定義する。また、図1の斜視図を視認する側を前側(室内側)、及び、その反対側を後側(又は室外側)とする。
まず、図1を参照して、本発明による一実施形態の横型ブラインドについて説明する。図1は、本発明による一実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の横型ブラインドは、ヘッドボックス1の長手方向における左端部側、中央部側、及び右端部側からそれぞれ吊下されるラダーコード7L,7M,7Rを介して多数段のスラット4が支持される。各ラダーコード7L,7M,7Rの下端にボトムレール8が吊下支持されている。また、室外側又は室内側のラダーコード7L,7M,7Rに併設して、複数の昇降コード6L,6M,6Rがヘッドボックス1から垂下され、その昇降コード6L,6M,6Rの下端にボトムレール8が取着されている。
多数段のスラット4の角度を調整する機構や、スラット4を昇降させる機構、並びに、これらの機構を操作する操作手段は様々な形態で実現することができるが、これらの機構は、本発明の主旨とは直接的には関係しないことから、その一例を簡潔に説明する。
ヘッドボックス1内にはラダーコード7L,7M,7R及び昇降コード6L,6M,6Rを吊下支持する支持部材10L,10M,10Rが配設され、この支持部材10L,10M,10Rには四角棒状の駆動軸12が挿通されている(後述する図5(c)参照)。このような支持部材10L,10M,10Rにはチルトドラム(図示せず)が回転可能に支持され、このチルトドラムに当該駆動軸12が相対回転不能に挿通されている。したがって、この駆動軸12が回転されると、当該チルトドラムが回転し、ラダーコード7L,7M,7Rにより吊下支持された多数段のスラット4の角度が調整されるようになっている。
また、昇降コード6L,6M,6Rをヘッドボックス1内への引き込み又はヘッドボックス1からの引き出し可能にするために、当該支持部材10L,10M,10Rには、当該駆動軸12に対して相対回転不能に取着される巻取軸11が設けられている(後述する図5(c)参照)。したがって、この駆動軸12が回転されると、当該チルトドラムが回転し、ラダーコード7L,7M,7Rにより吊下支持された多数段のスラット4の角度が水平方向に対して略垂直方向にチルトされた後、当該巻取軸12による昇降コード6L,6M,6Rの巻取り、又は巻戻しが行われ、ボトムレール8を昇降させることによりスラット4を昇降させることができる。
ヘッドボックス1の右端部側には、当該駆動軸12の回転を操作する操作プーリー(図示せず)が収容され、この操作プーリーに掛装される無端状の操作コード5が、ヘッドボックス1の右端部側の前面に設けられた導出口1aから垂下される。また、ヘッドボックス1内には、当該駆動軸12の回転をロック可能なストッパー装置が設けられる(図示せず)。したがって、操作コード5を操作することで、当該駆動軸12の回転を操作し、当該支持部材10L,10M,10Rを介してラダーコード7L,7M,7Rにより吊下支持された多数段のスラット4の角度を調整することや、昇降コード6L,6M,6Rにより多数段のスラット4を昇降させることができる。
本実施形態の横型ブラインドでは、ヘッドボックス1内に設けられた巻取軸12から垂下される全ての昇降コード(本例では、6L,6M,6R)は、巻取軸12の室外側周面から垂下されるようになっている(後述する図5(c)参照)。ただし、支持部材10L,10M,10Rの底部に設けられたそれぞれの滑車13L,13M,13Rによって、巻取軸12の室外側周面から滑車13L,13M,13Rの室内側周面へと案内されて、スラット4に向かって垂下する構造となっている。この「滑車13L,13M,13Rの室内側周面からの垂下」により、本発明では、スラット4の昇降性能を向上させているが、この詳細については、後述する。そして、図2に示すように、複数の昇降コード(本例では、6L,6M,6R)のうち各スラット4の長手方向(即ち、左右方向)の両端部から最近位置にてヘッドボックス1から垂下される昇降コード6L,6Rについては、各スラット4の短手方向(即ち、前後方向)の一縁部(室外側縁部)近傍に設けられた当該短手方向に延びる長孔状の挿通孔4aに挿通して垂下するよう構成し、ボトムレール8の上面における室外側縁部近傍に設けられた貫通部8L,8Rを経て底面側に係止して取着される。また、当該各スラット4の長手方向(即ち、左右方向)の両端部から最近位置にて垂下される昇降コード6L,6R以外の昇降コードのうち少なくとも1本(即ち、本例では昇降コード6M)については、各スラット4の短手方向の他縁部(室内側縁部)に沿って垂下し、ボトムレール8の前側面に沿って底面に設けられた取付部8Mに係止して取着される。
この長孔状の挿通孔4aは、各スラット4の短手方向の一縁部(室外側縁部)から各スラット4の短手方向の中央部までの範囲内で延びるよう形成されている。ただし、長孔状の挿通孔4aは、各スラット4のチルト動作を妨げることなく、且つ各スラット4が遮蔽状態となるようチルトされる際に、各スラット4の縁部で少なくとも挿通孔4aの一部、より好適には挿通孔4aの全部が遮蔽される位置に形成するのが好適である。即ち、挿通孔4aは、できる限り各スラット4の短手方向の一縁部(室外側縁部)近傍に設けることが好ましく、且つその孔面積ができる限り小さくなるように形成するのが好適である。
そして、各スラット4は、ヘッドボックス1の長手方向における複数個所に配設して吊下される一対のラダーコード7L(又は7M,7R)間に所定間隔で接続された横糸7a,7bに載置されてそれぞれ支持されている。
本実施形態の横型ブラインドでは、図3に示すように、スラット4の短手方向(即ち、前後方向)に互いに対向して一対のラダーコード7L(又は7M,7R)は、ヘッドボックス1から吊下されて、その一対のラダーコード7L(又は7M,7R)間におけるX字状に交差する横糸7a,7bが所定間隔で接続されている。本実施形態の横型ブラインドにおける各スラット4は、厚みのある木製等の屈曲不能な硬質材料からなる平板状の形態を有しており、この横糸7a,7b上にスラット4が上乗せされている。
即ち、この硬質材料からなる平板状のスラット4を当該X字状に交差する横糸7a,7b間に挿通しながら組み立てることは容易とは云えない。このため、この硬質材料からなる平板状のスラット4を当該X字状に交差する横糸7a,7bに上乗せするよう構成することで、組立性を改善させている。
そして、図3に示すように、複数段のスラット4に対して、昇降コード6L(又は6R)を所定段置き(図示する例では5段置き)に各横糸7a,7bに対して編み込むよう構成するのが好適である。また、昇降コード6L,6Rの各横糸7a,7bに対する編み込みは、スラット4毎に、その長手方向の中央部を基点として、互いに対称となるように編み込むのが好適である。例えば、図2に示すように、或るスラット4について、昇降コード6L,6Rは、対応する横糸7a,7bに対して当該中央部側に挿通する。別のスラット4については、昇降コード6L,6Mは、対応する横糸7a,7bに対して当該中央部とは逆の外縁部側に挿通する。
昇降コード6Mについては、同様に、多数段のスラット4に対して所定段置き(図示する例では5段置き)に各横糸7a,7bに対して編み込むよう構成することができるが、美観の観点から各横糸7a,7b間に挿通するのが好ましい(図2参照)。或いは、連続する上下段のスラット4間で、各横糸7a,7b間に編み込んで挿通する際に、上側スラット4では横糸7aの右側且つ横糸7bの左側に昇降コード6Mを挿通し、下側スラット4では横糸7aの左側且つ横糸7bの右側に昇降コード6Mを挿通して、編み込む態様とすることもできる(図示せず)。
このように、少なくとも昇降コード6L,6Mを所定段置きに各横糸7a,7bに対して編み込むよう構成することで、各横糸7a,7bに単にスラット4を上乗せした態様であっても、各スラット4の横ずれやねじれを抑制しつつ、その意匠性を向上させることができる。
また、ボトムレール8の上面に、複数の昇降コード6L,6Rの垂下位置に応じてそれぞれ貫通部8L,8Rを設けるようにしており、複数の昇降コード6L,6Rが、各スラット4(特に最上段のスラット4)の最大チルト量(全閉時及び全開時)時にも当該スラット4に対して低摩擦となる位置でボトムレール8の上面を経て取着されている。これにより、各スラット4の昇降動作やチルト動作を円滑化させることができる。
このチルト動作に関して、本実施形態の横型ブラインドでは、図4(a)に示すスラット4の水平状態時と比して、各スラット4の下降時には各スラット4の室内側縁部が上側となるようチルト動作し(図4(b)参照)、一方、各スラット4の上昇時には各スラット4の室内側縁部が下側となるようチルト動作する(図4(c)参照)。
従って、長孔状の挿通孔4aを室外側縁部近傍に設けることで、各スラット4の縁部で少なくとも挿通孔4aの一部、より好適には挿通孔4aの全部が遮蔽されるようにして、当該挿通孔4aからの光漏れを抑制し、外部光に対する遮蔽性を高めている。本例で示すスラット4の挿通孔4aは、図3にて破線で示すように、各スラット4のチルト動作を伴う降下性能を向上させるべく、昇降コード6L(又は6R)とスラット4の挿通孔4aとの間で摩擦による抵抗が大きくならないよう、深さ方向にテーパ41が設けられている(後述する図5(c)参照)。
図5(a),(b)には、本実施形態の横型ブラインドにおける一実施例のスラットの長孔状の挿通孔の形状を説明する部分的な平面図とその断面図を示し、図5(c)は、一実施例のスラットに対する昇降コードの垂下を説明する部分的な側面断面図を示している。本例におけるスラット4には、図5(a),(b)に示すように、長孔状の挿通孔4aを室外側縁部近傍に設け、且つ図5(c)に示すように、深さ方向にテーパ41が設けられている。
ここで、本実施形態の横型ブラインドでは、スラット4の昇降性能の向上、特にはスラット4の上昇時のバタツキを抑え、動的意匠性を向上させるべく、図5(c)に示すように、当該挿通孔4aに挿通される昇降コード6L(又は6R)は、支持部材10L(又は10R)の巻取軸11の室外側周面から、支持部材10L(又は10R)の底部に設けられた滑車13L(又は13R)の室内側周面を経てスラット4に向かって垂下するよう案内する構造となっている。また、各スラット4の室内側縁部に沿って垂下される昇降コード6Mも、支持部材10Mの巻取軸11の室外側周面から、支持部材10Mの底部に設けられた滑車13Mの室内側周面を経てスラット4に向かって垂下するよう案内する構造となっている(図5(c)に示す破線参照)。
まず、各スラット4のチルト動作を伴う降下性能を向上させるには、昇降コード6L(又は6R)とスラット4の挿通孔4aとの間で摩擦による抵抗が大きくならないようにすることが重要となる。このため、本例のスラット4における長孔状の挿通孔4aは、図5(a),(b)に示すように、各スラット4のチルト動作を伴う降下性能を向上させるべく、深さ方向にテーパ41を設けているが、このテーパ41は、降下時にチルトされる各スラット4に対して、長孔状の挿通孔4aに挿通される昇降コード6L(又は6R)の挿通性を維持するよう傾斜している。
そして、各スラット4のチルト動作を伴う下降時には、図6(a)に示すように、長孔状の挿通孔4aに挿通される昇降コード6L(又は6R)は、当該複数段のスラット4の降下時に、ヘッドボックス1(支持部材10Lや10R)からボトムレール8に向けて各スラット4(特に最上段のスラット4)に対して低摩擦で垂下されるよう滑車13L(又は13R)によって案内されるようになっている。
このように、挿通孔4aにはテーパ41が設けられているため、昇降コード6L(又は6R)とスラット4の挿通孔4aとの間で摩擦による抵抗が大きくならない。そして、挿通孔4aに挿通される昇降コード6L(又は6R)をヘッドボックス1(支持部材10Lや10R)からボトムレール8に向けて各スラット4(特に最上段のスラット4)に対して低摩擦で垂下されるよう構成することで、単に屈曲させて垂下させる場合よりもその降下性能を向上させることができる。
ここで、当該挿通孔4aからの光漏れを抑制し、外部光に対する遮蔽性を高めるべく、各スラット4の短手方向(即ち、前後方向)の室外側縁部近傍に長孔状の挿通孔4aを形成している。例えば、挿通孔4aは、できる限り各スラット4の短手方向の一縁部(室外側縁部)近傍に設けることが好ましく、且つその孔面積ができる限り小さくなるように形成するのが好適であるが、これに起因にして、昇降コードと各スラット4との間で摩擦が生じやすくなる。特に、各スラット4のチルト動作を伴う上昇時には、挿通孔4aの縁部と昇降コード6L(又は6R)とが干渉してしまうと、スラット4の上昇時にバタツキが生じ、その動的意匠性を劣化させることがある。
そこで、本実施形態に係る横型ブライドでは、図6(b)に示すように、当該複数段のスラット4の上昇時においても、長孔状の挿通孔4aに挿通される昇降コード6L(又は6R)は、ヘッドボックス1(支持部材10Lや10R)からボトムレール8に向けて各スラット4(特に最上段のスラット4)に対して低摩擦で垂下されるよう滑車13L(又は13R)によって案内されるように設定されている。
より具体的には、図7(a)に示す本発明に係る構成では、昇降コード6L(又は6R)の上昇時において、支持部材10L(又は10R)の巻取軸11の室外側周面から、支持部材10L(又は10R)の底部に設けられた滑車13L(又は13R)の「室内側周面」を経てスラット4に向かって垂下するよう案内している。これにより、ヘッドボックス1(支持部材10Lや10R)から垂下される昇降コード6L(又は6R)は、最上段のスラット4の挿通孔4aに対するその侵入角度として室内側から室外側へと向かうようになり(図示する矢印A参照)、上昇時に回動したスラット4に対する昇降コード6L(又は6R)の移動が低摩擦となる。また、昇降コード6L(又は6R)をボトムレール8の上面を経て取着するよう構成することで、挿通孔4aに挿通される昇降コード6L(又は6R)をヘッドボックス1(支持部材10Lや10R)からボトムレール8に向けて各スラット4に対して低摩擦で垂下させている。このため、昇降コード6L(又は6R)とスラット4の挿通孔4aとの間で摩擦による抵抗が小さくなり、スラット4のバタツキが抑えられ、その動的意匠性を向上させることができる。
一方、図7(b)に示す比較例に係る構成では、昇降コード6L(又は6R)の上昇時において、支持部材10L(又は10R)の巻取軸11の室外側周面から、支持部材10L(又は10R)の底部に設けられた滑車13L(又は13R)の「室外側周面」を経てスラット4に向かって垂下するよう案内している。この場合、ヘッドボックス1(支持部材10Lや10R)から垂下される昇降コード6L(又は6R)は、最上段のスラット4の挿通孔4aに対するその侵入角度として室外側から室内側へと向かうようになり(図示する矢印B参照)、チルト方向とは逆向きにスラット4が下方に押さえつけられ、上昇時に回動したスラット4に対する昇降コード6L(又は6R)の移動が高摩擦となり、スラット4のバタツキが大きく生じる。このように、挿通孔4aに挿通される昇降コード6L(又は6R)をヘッドボックス1(支持部材10Lや10R)からボトムレール8に向けてその侵入角度を考慮せずに単に屈曲させて垂下させるだけでは、上昇時に回動したスラット4に対する昇降コード6L(又は6R)がより高摩擦となる。このため、昇降コード6L(又は6R)とスラット4の挿通孔4aとの間で摩擦による抵抗が大きくなり、スラット4のバタツキが大きく生じ、その動的意匠性を損なうことになる。
即ち、本実施形態の横型ブラインドでは、昇降コード6L(又は6R)の下降時及び上昇時のいずれにおいても昇降コード6L(又は6R)とスラット4の挿通孔4aとの間で摩擦による抵抗が大きくならないようにするために、挿通孔4aに挿通される昇降コード6L(又は6R)をヘッドボックス1(支持部材10Lや10R)からボトムレール8に向けて各スラット4(特に最上段のスラット4)に対して低摩擦で垂下するよう構成することで、単に屈曲させて垂下させる場合よりもその昇降性能を向上させている。
また、上述した実施形態に示す例では、支持部材10L,10R,10Mにおける巻取軸11の室内側周面から、それぞれ滑車13L,13R,13Mの室内側周面へと案内して垂下するよう構成したため、各スラット4(特に最上段のスラット4)に対して各昇降コードを低摩擦で垂下するよう構成するのが容易となっている。
尚、上述した実施形態に示す例では、スラット4の挿通孔4aを室外側縁部近傍に設け、且つ挿通孔4aにテーパ41を設けた例を説明したが、昇降コード6L(又は6R)の下降時及び上昇時のいずれにおいても、その昇降性能を向上させるという観点からは、様々な他の実施例が想定される。
例えば、テーパを有しない挿通孔4aとする場合(図8(a)参照)や、挿通孔4aの室外側縁部を切り欠いて形成した切欠き4bとする場合(図8(b)参照)、或いは、テーパを有しない切欠き4bとする場合などでも同様に、その昇降性能を向上させることができる。即ち、昇降コード6L(又は6R)の下降時及び上昇時のいずれにおいても、昇降コード6L(又は6R)とスラット4の挿通孔4a(或いは切欠き4b)の形状に関わらず、各スラット4(特に最上段のスラット4)に対して各昇降コードを低摩擦で垂下するようヘッドボックス1(支持部材10Lや10R)からの昇降コード6L(又は6R)の垂下を案内し、且つボトムレール8の上面を経て取着するよう構成することで、その昇降性能を向上させることができる。
以上のように、本実施形態の横型ブラインドは、各スラット4の短手方向(即ち、前後方向)に互いに対向する一対のラダーコード7L,7M,7Rが、ヘッドボックス1の長手方向における複数個所に配設して吊下され、複数の昇降コード6L,6M,6Rが各一対のラダーコード7L,7M,7Rの近傍位置でヘッドボックス1から垂下され、少なくとも2本の昇降コード、好適には各スラット4の長手方向(即ち、左右方向)の両端部から最近位置にてヘッドボックス1から垂下される昇降コード6L,6Rについては、各スラットの短手方向の一縁部(室外側縁部)近傍又は中央部に設けられた当該短手方向に延びる長孔状の挿通孔4a、或いは室外側縁部近傍に設けられた切欠き4bに挿通して垂下し、当該昇降コード6L,6R以外の昇降コードのうち少なくとも1本(即ち、本例では昇降コード6M)は、各スラット4の他縁部(室内側縁部)に沿って垂下するよう構成する際に、昇降コード6L(又は6R)をヘッドボックス1(支持部材10Lや10R)からボトムレール8に向けて各スラット4(特に最上段のスラット4)に対して各昇降コードを低摩擦で垂下するよう構成する。これにより、スラット4の昇降性能を向上させることができる。
また、本実施形態の横型ブラインドでは、複数段のスラット4を厚みのある平板状の硬質材料で構成し、一対のラダーコード7L,7M,7R間に所定間隔で接続され横糸7a,7b上に載置されるように構成したので、スラット4の昇降性能を向上させた上で、その組立性が改善される。尚、本発明に係るスラット4の昇降性能を向上させる作用・効果は、複数段のスラット4を厚みのある平板状の硬質材料で構成した際に顕著であるが、屈曲させた薄板状のスラットでも同様の作用・効果を生じさせる。
また、本実施形態の横型ブラインドでは、挿通孔4a(又は切欠き4b)に、深さ方向にテーパ41を設けるように構成したので、スラット4の降下性能を向上させることができる。特に、テーパ41は、降下時にチルトされる各スラット4に対して、挿通孔4a(又は切欠き4b)に挿通される昇降コード6L,6Rの挿通性を維持するよう傾斜しているため、スラット4の降下性能をより向上させることができる。
また、本実施形態の横型ブラインドでは、挿通孔4a(又は切欠き4b)を、複数段のスラット4の各々の短手方向の一縁部(本例では、室外側縁部)近傍に設けるよう構成したので、スラット4の昇降性能を向上させた上で、この挿通孔4a(又は切欠き4b)からの遮蔽時の光漏れを抑制することができる。
また、本実施形態の横型ブラインドでは、複数の昇降コード6L,6R,6Mを、それぞれの当該昇降コード6L,6R,6Mの巻取軸11の室外側周面から巻取軸11の下方に設けられた垂下部材(滑車13L,13M,13R等)の室内側周面に当接して案内させ、ヘッドボックス1から垂下するよう構成したので、スラット4の昇降性能を向上させた上で、支持部材10L,10M,10Rを共通化させることができる。
尚、横型ブラインドの用途によって長孔状の挿通孔4a又は切欠き4bの位置(例えば、室外側縁部近傍とする代わりに、室内側縁部近傍とする)を変更してもよく、前述した実施形態の例は好適例であり、これに限定する必要はない。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、X字状に交差する横糸7a,7bを例示して説明したが、横糸7a,7bが交差せずに平行であってもよく、1本の横糸としてもよい。
また、前述した実施形態の横型ブラインドにおいて、滑車13L,13M,13Rを用いて昇降コード6L,6M,6Rの垂下を案内する例を説明したが、滑車13L,13M,13Rを垂下部材とする代わりに、例えば棒状の案内棒で当該垂下部材を構成してもよい。
また、前述した実施形態の横型ブラインドにおいて、操作コード5による操作とする代わりに、外部スイッチ等からの操作により電動で動作するよう構成してもよい。また、「昇降コード」とは、紐状やテープ状のものを含む。
本発明によれば、スラットの昇降性能を向上させることができるので、複数の昇降コードを利用する横型ブラインドの用途に有用である。
1 ヘッドボックス
1a 導出口
4 スラット
4a 挿通孔
4b 切欠き
5 操作コード
6L,6M,6R 昇降コード
7L,7M,7R ラダーコード
7a,7b 横糸
8 ボトムレール
8L,8R 貫通部
8M 取付部
10L,10M,10R 支持部材
13L,13M,13R 滑車
11 巻取軸
12 駆動軸
41 挿通孔のテーパ

Claims (7)

  1. ラダーコードに吊下支持された複数段のスラットを複数の昇降コードを用いて昇降させる横型ブラインドであって、
    ヘッドボックスから垂下される複数の昇降コードのうち少なくとも2つの昇降コードは、当該複数段のスラットの各々における一縁部近傍に設けられた挿通孔又は切欠きに挿通して垂下され、上昇時に回動した各スラットに対して低摩擦となるよう、前記ヘッドボックスからボトムレールに向けての垂下位置が設定されていることを特徴とする横型ブラインド。
  2. 前記少なくとも2つの昇降コードは、上昇時に回動した各スラットに対して低摩擦となる侵入角度で最上段のスラットに向けて垂下されていることを特徴とする、請求項1に記載の横型ブラインド。
  3. 前記少なくとも2つの昇降コードは、前記ボトムレールの上面を経て取着されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の横型ブラインド。
  4. 前記複数段のスラットは厚みのある平板状の硬質材料からなり、一対のラダーコード間に所定間隔で接続され横糸上に載置されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
  5. 前記挿通孔又は切欠きは深さ方向にテーパが設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の横型ブラインド。
  6. 前記テーパは、降下時に回動される各スラットに対して、該挿通孔又は切欠きに挿通される昇降コードの挿通性を維持するよう傾斜していることを特徴とする、請求項5に記載の横型ブラインド。
  7. 前記複数の昇降コードは、それぞれの当該昇降コードの巻取軸の室外側周面から前記巻取軸の下方に設けられた垂下部材の室内側周面に当接して案内されて、前記ヘッドボックスから垂下されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の横型ブラインド。
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