JP2016211311A - 基礎換気構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物の基礎10と、基礎10の上に、換気用部材20を介して基礎10との間に隙間20bを形成するように、かつ、側面40aが基礎10の外周面10aよりも外側に出るように設けられた建物の外周部40と、外周部40の下面における基礎10の外周面10aよりも外側に出た部分に設けられた水切り部材50と、を備えた建物1の基礎換気構造1aにおいて、水切り部材50は、下端部から基礎10まで延び、虫等の侵入を防ぐ防虫部54を有し、防虫部54は、鉛直方向に貫通する開口部と、開口部を覆う金網と、を備えている。
【選択図】図1
Description
係る建物においては、虫や小動物がスリットから床下に侵入するのを防ぐため、例えば、特許文献1に示すように、基礎と躯体との間に網状の換気部材を挟み込むといったことが行われてきた。
しかしながら、特許文献1に示したような換気部材は、施工現場において、金網を丸めたり、取り付け作業を行ったりする必要があるため、施工現場での手間を増やしてしまうことになる。
また、防虫部54には金網56が備えられているので、耐火性能を有しつつ、基礎10と建物の外周部40との間にできる隙間20bへの通気を確保することができる。
基礎本体11は、地面の上に平面視枠状となるように、かつ上面が水平となるように形成されている。
各アンカーボルト12は、基礎本体11に、鉛直方向に延びるように、かつ、基礎本体11の延設方向に沿って間隔を空けて並ぶように打ち込まれている。各アンカーボルト12の頭部は基礎本体11の上面から突出している。
ALCパネル31は、建物の床を構成する部材で、複数の換気台輪20の上に設けられている。
柱32は、ALCパネル31の上に鉛直上方へ延びるように設けられている。
支持部52は、外壁パネル40の下面から鉛直下方に延設された垂下部52aと、垂下部52aの外側を向く面に固定された係合部52bと、で構成されている。
鉛直部53aは、垂下部52aの基礎10側とは反対側に、垂下部52aと略平行に延設されている。鉛直部53aの基礎10側の面には、被係合部53bが設けられ、支持部52の係合部52bと係合している。
水平部53cは、鉛直部53aの下端部から基礎10側へと水平に延設されている。
当接部53dは、水平部53cにおける基礎10側の端部を除く上面に、支持部52と当接するように設けられている。これにより、カバー部53が支持部52から外れにくくなっている。
本実施形態のフレーム55は、板金を折り曲げ加工することにより一体加工されており、底部55aと、第一壁部55cと、第二壁部55dと、固定部55eと、からなる。
第二壁部55dは、底部55aの水切り本体51側端部から鉛直上方に延設されている。
固定部55eは、第二壁部55dの上端部から、基礎10から離れる方向に水平に延び、当接部53dの上面に固定されている。本実施形態では、両面テープおよびリベットを用いて固定している。
延出部57は、第一壁部55cおよび第二壁部55dの互いに向かい合う面に、それぞれ相対する壁部55c,55dの方向に突出するように設けられ、金網56を固定している。本実施形態の延出部57は、シーリング材を塗布して硬化させたものとなっている。
また、工場において、水切り本体51に防虫部54を取り付け、更に、防虫部54を備えた水切り部材50を外壁パネル40の下面に取り付けておくことにより、施工現場では外壁パネル40を躯体30に取り付けるだけで本実施形態の基礎換気構造1aを構成することができるので、施工現場での手間が大幅に軽減される。
また、底部55aの基礎10側の端と基礎10の上面の端との間に僅かな隙間が形成されるようにしているため、施工の際に誤差が生じても、水切り部材50が基礎10に当たって破損することがない。
また、防虫部54には金網56が備えられているので、耐火性能を有しつつ、基礎10と建物の外壁パネル40との間にできるスリット20bへの通気を確保することができる。
こうすることで、水切り部材50を構成する水切り本体51と防虫部54とは、組み立て段階では別部材となるので、水切り本体51を、金網56を設ける必要のない箇所に取り付けるものと共通化することができ、施工のコストを低減することができる。
こうすることで、建物1が揺れて、基礎10と外壁パネル40とが相対移動したときに水切り部材50が破損するのを防止できる。
こうすることで、金網56を底部55aに載置する際、壁部55c,55dが金網56をガイドするので、金網56を取り付ける際の位置決めを容易に行うことができる。また、壁部55c,55dが金網56の水平方向への移動を規制するので、金網56が開口部55bからずれて虫や小動物の侵入抑制機能が損なわれてしまうのを防ぐことができる。
こうすることで、延出部57が金網56の鉛直上方への移動を規制するので、虫や小動物が金網56を押しのけて開口部55bに侵入してしまうのを防ぐことができる。
こうすることで、時間がたって底部55aが傾いてくるのを抑えることができる。
例えば、本実施形態では、水切り本体51と防虫部54とを別々の部材とし、水切り本体51に防虫部54を取り付けることで水切り部材50を構成したが、例えば水切り本体51の水平部53cを上記実施形態よりも基礎10側まで延長し、その延長した部分に開口部55bを形成するとともに金網56を貼り付けることで、防虫部54を一体形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、延出部57をシーリング材で形成したが、壁部55c,55dを変形させる(例えば凸部を打ち出す、金網56側に倒す)ことにより設けてもよい。
1a 基礎換気構造
10 基礎
10a 外周面
11 基礎本体
12 アンカーボルト
20 換気台輪(換気用部材)
20a ボルト穴
20b スリット(隙間)
30 躯体
31 ALCパネル
32 柱
40 外壁パネル(外周部)
40a 側面
50 水切り部材
51 水切り本体
52 支持部
52a 垂下部
52b 係合部
53 カバー部
53a 鉛直部
53b 被係合部
53c 水平部
53d 当接部
54 防虫部
55 フレーム
55a 底部
55b 開口部
55c 第一壁部
55d 第二壁部
55e 固定部
56 金網
57 延出部
Claims (6)
- 建物の基礎と、当該基礎の上に、換気用部材を介して前記基礎との間に隙間を形成するように、かつ、側面が前記基礎の外周面よりも外側に出るように設けられた建物の外周部と、当該外周部の下面における前記基礎の外周面よりも外側に出た部分に設けられた水切り部材と、を備えた建物の基礎換気構造において、
前記水切り部材は、下端部から前記基礎まで延び、虫等の侵入を防ぐ防虫部を有し、
前記防虫部は、
鉛直方向に貫通する開口部と、
前記開口部を覆う金網と、を備えていることを特徴とする基礎換気構造。 - 請求項1に記載の基礎換気構造において、
前記水切り部材は、水切り本体に前記防虫部を取り付けてなることを特徴とする基礎換気構造。 - 請求項1または2に記載の基礎換気構造において、
前記防虫部における前記基礎側の端部は、前記基礎に固定されていないことを特徴とする基礎換気構造。 - 請求項3に記載の基礎換気構造において、
前記防虫部は、水平に延びる底部と、前記底部の前記基礎側の端部から鉛直上方に延びる第一壁部と、前記水切り本体側の端部から鉛直上方に延びる第二壁部と、を有し、
前記底部に前記開口部が形成され、
前記金網は前記底部の上面全体を覆うように形成されていることを特徴とする基礎換気構造。 - 請求項4に記載の基礎換気構造において、
前記第一壁部および前記第二壁部の少なくとも一方の壁部は、他方の壁部に向かって突出し、前記金網を固定する延出部を有することを特徴とする基礎換気構造。 - 請求項5に記載の基礎換気構造において、
前記水切り本体は、
前記外周部の下面から下方に延びる支持部と、
前記支持部に固定されるとともに、前記基礎の方向へ延びる水平部と、を有し、
前記底部の前記水切り本体側の端部は、前記水平部に載置されていることを特徴とする基礎換気構造。
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