JP2016211153A - 多階式駐車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リフト装置のように限られた位置に制限されることなく構成することができ、簡単な構成で上方階と下方階の間で駐車車両またはトレーの移動を行うことができる多階式駐車装置を提供する。
【解決手段】第一格納階3における格納スペースに格納スペースの垂直投影面内に形成した第一の収納部8と、垂直投影面内に構成されて収納状態と伸張状態を保持することが可能な第一の昇降装置11と、第一の昇降装置11の伸張状態で第一の昇降台を迎え入れて第一の昇降台の上面が上方階に位置する床9の上面とほぼ合致するように形成した第一の開口部10とを形成し、第一格納階3における格納スペースの真下を避けた第二格納階4の格納スペースにも、同一構成の収納部13、開口部14、昇降装置15を構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、駐車車両を異なる階床間で移動するために使用する昇降装置を備えた多階式駐車装置に関する。
多階式駐車装置として、駐車車両の入出庫階と駐車車両を格納した格納階とを結ぶリフト装置を構成し、このリフト装置を使用して駐車車両を異なる階床間で移動する構成が知られている。例えば、特開2013−170423号公報(特許文献1)には、立設した一対のガイドレールと、このガイドレールに沿って昇降可能に案内すると共に駐車車両を搭載可能な昇降台と、リフト装置用モータと、リフト装置用モータによって回転する回転軸と、この回転軸に取り付けたスプロケットと、このスプロケットに掛けられて一端部を昇降台に、また他端部をバランス用ウェートに連結したチェーンとを備えたものが示されている。
そして、格納階には、所定の間隔で配置され、駐車車両を搭載可能なトレーを縦方向に案内する複数の縦方向走行レールと、この縦方向走行レールと直行するように所定間隔で配置され、かつトレーを横方向に案内する複数の横方向走行レールとを備え、マトリックス状に複数の格納スペースを形成した多階式駐車装置の場合、格納階の隅部に上述したリフト装置を配置するのが一般的である。
特開2013−170423号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の多階式駐車装置は、格納階の隅部に上述したリフト装置を構成していたため、入庫時、リフト装置により格納階へ移動した駐車車両を搭載した状態のトレー、または出庫時、リフト装置へ導かれた駐車車両を搭載した状態のトレーを、限られた方向にしか送り出すことができないため、移動効率が良いものではなかった。またリフト装置は、昇降台を昇降案内するために一対のガイドレールを樹立する構成が不可欠であったために、格納スペースに比べて大きな設置スペースが必要となり、格納階の隅部に上述したリフト装置を構成せざるを得ず、設計の自由度が制限されていた。
本発明の目的は、リフト装置のように限られた位置に制限されることなく構成することができ、簡単な構成で上方階と下方階の間で駐車車両またはトレーの移動を行うことができる多階式駐車装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、上下方向に三階分の床を有し、前記三階分の床のうち二階分の床にそれぞれ複数の格納スペースを有する第一格納階および第二格納階を形成し、前記第一格納階および前記第二格納階にはそれぞれのトレー駆動装置によって移動可能なトレーを配置して構成した多階式駐車装置において、前記第一格納階における前記格納スペースの一つに当該格納スペースの垂直投影面内に形成した第一の収納部と、前記垂直投影面内に構成されて収納状態と伸張状態を保持することが可能な第一の昇降装置と、前記第一の昇降装置の上部で、かつ前記垂直投影面内に構成されて前記トレーを搭載可能な第一の昇降台と、前記第一の昇降装置の伸張状態で前記第一の昇降台を迎え入れて前記第一の昇降台の上面が上方階に位置する前記床の上面とほぼ合致するように形成した第一の開口部と、前記第二格納階における前記格納スペースの一つに当該格納スペースの垂直投影面内に形成した第二の収納部と、前記垂直投影面内に構成されて収納状態と伸張状態を保持することが可能な第二の昇降装置と、前記第二の昇降装置の上部で、かつ前記垂直投影面内に構成されて前記トレーを搭載可能な第二の昇降台と、前記第二の昇降装置の伸張状態で前記昇降台を迎え入れて前記第二の昇降台の上面が上方階に位置する前記床の上面とほぼ合致するように形成した第二の開口部とを備え、前記第一の昇降装置を構成した前記第一格納階における前記格納スペースと、前記第二の昇降装置を構成した前記第二格納階における前記格納スペースとを上下方向でずれた位置としたことを特徴とする。
このような構成によれば、両収納部は、それぞれの格納スペースの垂直投影面内に存在し、両昇降装置は、それぞれの格納スペースの垂直投影面内で、収納状態と伸張状態を保持することになり、昇降台の収納状態では、第一格納階または第二格納階内に存在する格納スペース間でのトレーの動きを制限する構造物が存在せず任意の位置の格納スペースに両収納部および両昇降装置を構成することができるようになる。こうして、リフト装置のように限られた位置に制限されることなく構成することができ、簡単な構成で第一格納階または第二格納階の間で駐車車両またはトレーの移動を効率的に行うことができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、前記第一の昇降台は前記第一の収納部よりも大きく構成し、前記第一の収納部の外周部における前記第一格納階の前記床に、前記第一の昇降装置が収納状態となったとき、前記第一の昇降台の下面を受ける第一のストッパを設け、前記第二の昇降台は前記第二の収納部よりも大きく構成し、前記第二の収納部の外周部における前記第二格納階の前記床に、前記第二の昇降装置が収納状態となったとき、前記第二の昇降台の下面を受けるストッパを設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、昇降台の上面を下方階である第一格納階の床または第二格納階の床とほぼ同じレベルとしたとき、昇降台上に搭載された駐車車両の重みが加わったり昇降装置による昇降台の保持力が無くなったりしても、この位置で昇降台を床に配置したストッパで受け、昇降台を所定の高さに確実に保持することができるので、構成を簡略化することができる。
さらに本発明は、上述の構成に加えて、前記第一格納階に形成された複数の前記格納スペースのうち、中央側に位置する前記格納スペースに前記第一の昇降装置を構成したことを特徴とする。
このような構成によれば、昇降装置から第一格納階の所定の格納スペースへと移動する場合、または第一格納階の所定の格納スペースから昇降装置へと移動する場合、四方向のうちから望ましい方向を選択することができるので、搬入および搬出に要する時間を短縮して入出庫効率を高めることができる。
さらに本発明は、上述の構成に加えて、前記第二の昇降装置を構成した前記第二格納階における前記格納スペースは、前記第一の昇降装置を構成した前記第一格納階における前記格納スペースの真下に対して隣接した位置としたことを特徴とする。
このような構成によれば、入出庫時のように第一の昇降装置および第二の昇降装置を連続的に使用して行う場合のトレーの移動を短時間に行って、効率よく入出庫を行うことができる。
本発明の多階式駐車装置によれば、両収納部は、それぞれの格納スペースの垂直投影面内に存在し、両昇降装置は、それぞれの格納スペースの垂直投影面内で、収納状態と伸張状態を保持することになり、昇降台の収納状態では、第一格納階または第二格納階内に存在する格納スペース間でのトレーの動きを制限する構造物が存在せず任意の位置の格納スペースに両収納部および両昇降装置を構成することができるようになる。こうして、リフト装置のように限られた位置に制限されることなく構成することができ、簡単な構成で第一格納階または第二格納階の間で駐車車両またはトレーの移動を効率的に行うことができる。
本発明の一実施形態による多階式駐車装置の断面図である。 図1に示した多階式駐車装置の第一格納階の平面図である。 図2に示した第一格納階の要部拡大図である。 図3に示したトレーの裏面側に構成されたトレー側従動装置を示す平面図である。 図2に示した床側トレー駆動装置を示す平面図である。 図1に示した昇降装置の収納状態を示す側面図である。 図6に示した昇降装置の伸張状態を示す側面図である。 図6に示した昇降装置の収納状態を拡大して示す側面図である。 図7に示した昇降装置の伸張状態を拡大して示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による多階式駐車装置の断面図である。
多階式駐車装置は、出入口1を有する出入口階2と、地下一階の第一格納階3と、地下二階の第二格納階4とを有しており、両格納階3,4には、トレー5上に搭載した状態の駐車車両6を格納している。地下一階の第一格納階3における床7には、収納部8が形成され、この収納部8の真上に位置する出入口階2の床9には開口10が形成されている。収納部8には、図示では伸張状態となっているが収納可能な昇降装置11が構成されている。地下二階の第二格納階4における床12には、収納部13が形成され、この収納部13の真上に位置する第一格納階3の床7には開口14が形成されている。収納部13には、収納状態となった詳細を後述する昇降装置15が構成されている。
第一格納階3における収納部8、開口10および昇降装置11の構成と、第二格納階4における収納部13、開口14および昇降装置15の構成とは、昇降装置11が伸張状態、昇降装置15が収納状態として異なる状態として示しているが、同一構成である。ただし、第一格納階3における上述の構成と、第二格納階4における上述の構成とは、上下方向で重なる位置を避けた格納スペースにそれぞれ設けられている。
第一格納階3において、駐車車両6を搭載した状態のトレー5またはトレー5単体は、第一格納階3に形成された格納スペース間で詳細を後述するトレー駆動装置によって移動可能に構成されている。また第二格納階4において、駐車車両6を搭載した状態のトレー5またはトレー5単体は、第二格納階4に形成された格納スペース間で同一構成の上述したトレー駆動装置によって同様に移動可能に構成されている。
これに対して、出入口階2と第一格納階3間における駐車車両6を搭載した状態のトレー5またはトレー5単体の移動は、昇降装置11によって行われる。また第一格納階3と第二格納階4間における駐車車両6を搭載した状態のトレー5またはトレー5単体の移動は、昇降装置15によって行われる。
図2および図3は、図1に示した多階式駐車装置における第一格納階3を示す平面図および要部拡大図である。
多階式駐車装置は、トレー5上に搭載した状態の駐車車両6を格納する第一格納階3には、例えば、図における縦方向に3列、横方向に5列の格納スペース16A〜16Oが形成されている。格納スペース16Hを除く各格納スペース16A〜16G,16I〜16Oには、駐車車両を搭載するトレーが配置された状態を示している。各格納スペース16A〜16G,16I〜16Oには、複数の縦方向走行レール17が所定の間隔で配置され、また縦方向走行レール17と直行するように複数の横方向走行レール18が所定間隔で配置されることによって、マトリックス状に敷設した走行レールが構成されている。
通常、各格納スペース16A〜16Oのうちの少なくとも一つは、トレー5が配置されていない空きスペースとされ、ここでは格納スペース16Hを空きスペースとして図示している。空きスペースであるために格納スペース16Hの床面側が露出しており、この床面側には、図1に示した収納部8が形成されている。この収納部8には詳細を後述するが、上下方向に伸張および収縮可能な昇降装置11が配置されている。収納部8によって上述した縦方向走行レール17および横方向走行レール18が分断されているが、昇降装置11の上面には、縦方向走行レール17および横方向走行レール18の分断部における連続性を保つように分断部縦方向走行レール17Hおよび分断横方向走行レール18Hが配置され、その中央部には上述したトレー駆動装置の床側の構成である床側トレー駆動装置19が構成されている。
また各格納スペース16A〜16Oには、縦方向走行レール17,17Hと横方向走行レール18,18Hとによって囲まれた部分にそれぞれ床側トレー駆動装置19と同一構成の床側トレー駆動装置が配置され、この床側トレー駆動装置に対向する各トレー5の下面側にはそれぞれ同一構成のトレー側従動装置が配置され、各床側トレー駆動装置および各トレー側従動装置から成るトレー駆動装置を図示しない制御装置によって制御することによって、所定のトレーを任意の位置の格納スペースへと移動することができる構成となっている。
このとき、格納スペース16Hから最初に移動できる他の格納スペース、または他の格納スペースから最後に格納スペース16Hへと移動できるのは、図3に示すように格納スペース16Hに対して縦方向走行レール17,17Hおよび横方向走行レール18,18Hが付設された四方向に位置した格納スペース16Cと、格納スペース16Gと、格納スペース16Iと、格納スペース16Mとである。
第二格納階4の図示は省略しているが、第一格納階3と同一構成の格納スペース16A〜16Oを有するものとして図を兼用して説明する。この第二格納階4の場合、図1に示した収納部13、開口14および昇降装置15は、図2に示した第一格納階3の格納スペース16Hの真下に位置する格納スペース16Hを除く他の格納スペース、望ましくは格納スペース16C,16G,16I,16Mのいずれかに配置するのが望ましい。これは詳細を後述するが、トレー5上に搭載した状態の駐車車両6を第二格納階4から第一格納階3を通って出入口階2へと連続的に移動する場合、移動をより短時間に行うことができるからである。その他の類似の位置として、第二格納階4の格納スペース16B,16D,16L,16Nに昇降装置15などを構成することも考えられるが、先の述べた位置の方が、これらの位置よりもトレー5上に搭載した状態の駐車車両6を第二格納階4から第一格納階3を通って出入口階2へと連続的に移動する場合、移動をより短時間に行うことができる。
これらの関係を言い換えると、第一格納階3における収納部8、開口10および昇降装置11は、出入口階2における駐車車両の停止位置の真下部となる格納スペース16Hに構成する。また、第二格納階4における収納部13、開口14および昇降装置15は、第一格納階3における格納スペース16Hの真下部となる格納スペースを除き、かつ第二格納階4における縦方向走行レール17および横方向走行レール18に沿ったトレーの移動方向における直近の位置に構成するのが望ましい。
次に、第一格納階3または第二格納階4における各格納スペース16A〜16O間でトレー5を移動させるトレー駆動装置について説明する。このトレー駆動装置は、図4に示したトレー側従動装置と、図5に示した床側トレー駆動装置19とから構成されている。
図4は、上述した各トレーの裏面側に構成されたトレー側従動装置を示す平面図である。
トレー5の裏面には、トレー5を横方向走行レール18,18Hに沿って走行するように支持した横方向車輪20A〜20Dと、トレー5を縦方向走行レール17,17Hに沿って走行するように支持した縦方向車輪21A〜21Dとが可回転的に取り付けられている。また中央部で縦方向に延びた直線22上には、離散的に固定した固定ガイドレール23A,23B,23Cと、これら各固定ガイドレール23A〜23Cの各対向部間に配置した可動ガイドレール24A,24Bとが設けられ、この可動ガイドレール24A,24Bはその中心軸25A,25Bを中心にして可回転的に支持されている。さらに、可動ガイドレール24A,24Bが90度回転して横向きになったとき、この可動ガイドレール24A,24Bと連続した横方向直線26A,26B上には、固定ガイドレール27A,27Bと、固定ガイドレール28A,28Bとが固定されている。
言い換えると、トレー5の裏面には、その交点部を切り欠いたほぼ十字状の固定ガイドレールが二組固定され、各交点部には中心軸25A,25Bを中心にして可回転的に支持した可動ガイドレール24A,24Bを有している。この十字状の固定ガイドレールの数は、トレー5の大きさや搭載する駐車車両などの重量に応じて増減することができる。
従って、可動ガイドレール24A,24Bが縦向きに回転した状態では、固定ガイドレール23A〜23Cと可動ガイドレール24A,24Bとが縦方向の直線22上に位置している。一方、可動ガイドレール24A,24Bが横向きに回転した状態では、固定ガイドレール27A,27Bと可動ガイドレール24Aが直線25A上に位置し、かつ固定ガイドレール28A,28Bと可動ガイドレール24Bとがそれぞれ横方向の直線25B上に位置することになる。
図5は、上述した各格納スペースの床側に構成された床側トレー駆動装置19を示す平面図である。
床側トレー駆動装置19は、格納スペース毎にその床面に固定したベース29上に構成されている。図4に示した中心軸25Aとほぼ同位置に設けた回転軸30によって可回転的に設けた第一駆動装置31と、図4に示した回転軸14Bとほぼ同位置に設けた回転軸32によって可回転的に設けた第二駆動装置33と、これらの第一駆動装置31と第二駆動装置33の中間部に位置して回転軸30,32の回転角度を切り替える切替駆動装置34とを有している。
切替駆動装置34は、回転軸35を中心にしてモータ36によって回転されるレバー37を有しており、このレバー37の一方端に連結したリンク38は第一駆動装置31の回転軸30に固定したアーム39に連結されている。またレバー37の他方端に連結したリンク40は第二駆動装置33の回転軸32に固定したアーム41に連結されている。
第一駆動装置31には、モータ42と、このモータ42によって回転駆動されるフリクションローラである送りローラ43と、回転軸30の両側に位置して上述した可動ガイドレール24Aを挟み込むことになるように対向配置した二組の挟み込みローラ44とが設けられている。また第二駆動装置33も同一構成で、モータ45と、このモータ45によって回転駆動されるフリクションローラである送りローラ46と、回転軸32の両側に位置して上述した可動ガイドレール24Bを挟み込むことになるように対向配置した二組の挟み込みローラ47とが設けられている。
図示の状態でモータ42,45を回転すると、送りローラ43,46も回転することになる。この送りローラ43,46は、図4に示した固定ガイドレール23A,23B,23Cなどに押圧されており、その回転力によって縦方向の直線22に沿ってトレー5を例えば上方向に移動することになる。モータ42,45を逆方向に回転すると、送りローラ43,46の逆方向回転力によって縦方向の直線22に沿ってトレー5を下方向に移動することになる。
しかし、切替駆動装置34のモータ36によってレバー37を反時計方向に所定角度だけ回転駆動すると、リンク38を介して連結した第一駆動装置31は回転軸30を中心にして反時計方向に90度だけ回転すると共に、リンク40を介して連結した第二駆動装置33は回転軸32を中心にして反時計方向に90度だけ回転することになる。第一駆動装置31および第二駆動装置33の上述した回転によって、挟み込みローラ44,47間に挟み込まれた可動ガイドレール24A,24Bも90度回転され、この状態では、モータ42,45によって送りローラ43,46が回転されると、図4に示したトレー5が横向きの直線26A,26Bに沿って、例えば左方向に移動することになる。
これに対して、モータ42,45によって送りローラ43,46を逆方向に回転されると、図4に示したトレー5が横向きの直線26A,26Bに沿って今度は反対の右方向に移動することになる。
このような床側トレー駆動装置19および各トレー側従動装置を格納スペース毎およびトレー毎に構成することにより、所定のトレー5を所定の格納スペースへと移動することが可能となる。つまり、所定のトレー5の下部床に設けられている床側トレー駆動装置19におけるモータ36,42,45を制御装置から制御することにより、隣接する格納スペースへと所定のトレー5を移動させ、その後、新たに対応した床側トレー駆動装置19におけるモータ36,42,45を制御装置から制御することにより、所定のトレー5を順次移動させ、最終的に所定の格納スペースへと移動することができる。
特に、所定のトレーを図2および図3に示した格納スペース16Hへと短時間に簡単に移動することができるようになる。何故なら、図2において、格納スペース16Hは第一格納階3の中間部に形成されており、他の格納スペース16A〜16G,16I〜16Oに位置したトレーを格納スペース16Hへと移動させる場合、最終段階では格納スペース16C,16G,16I,16Mの四方向から格納スペース16Hへと移動させることができるからである。これは、格納スペース16Aのように第一格納階3の角部にリフト装置を構成し、このリフト装置へとトレーを移動させる場合と比較すると明らかである。この場合、最終段階では格納スペース16Bと格納スペース16Fとの二方向からしか格納スペース16Aへとトレーを移動させることができないので、移動に時間を要し効率が低下してしまう。
次に、出入口階2と第一格納階3間で移動を行う昇降装置11について説明する。
図6は、上述した格納スペース16Hに構成した昇降装置11の収納状態を示す側面図である。
第一格納階3の上方には出入口階1が形成され、第一格納階3からトレー5または駐車車両6を搭載した状態のトレー5を出入口階1へと移動する場合、または出入口階1から駐車車両6を搭載した状態のトレー5を第一格納階3へと移動させる場合に、昇降装置11が使用される。出入口階1の床9には、第一格納階3における格納スペース16Hの真上に相当する部分に開口部10が形成されている。
第一格納階3の床7には上述した収納部8が形成され、この収納部8内に構成された昇降装置11が格納されている。昇降装置11は、その詳細については後述するが、収納部8の底面に固定されたベース50と、このベース50にその下部端を連結されたリンク装置51と、リンク装置51に伸張力を与える油圧装置52と、リンク装置51の上部端に連結された上端台53と、上端台53に対して水平方向の移動を記載しながら上下方向にある距離だけ移動を許して連結状態を保持するピン連結部54によって上端台53に連結した昇降台55などを有している。
収納部8は格納スペース16Hの垂直投影面内に存在する大きさであり、昇降台55を除く昇降装置11は収納部8の垂直投影面内に存在する大きさであり、昇降台55は格納スペース16Hの垂直投影面内に存在し、かつ収納部8の垂直投影面よりも大きい。
昇降台55を除く昇降装置11は、収納部8の垂直投影面内で図示の収納状態と後述する伸張状態を保持することが可能な構成となっている。しかし、格納スペース16Hの垂直投影面内には、従来のように第一格納階3の床と上方階の床9との間に固定されて昇降台55の動きを案内するガイドレールなどの構造物は存在しない。また昇降台55の収納状態では、第一格納階3内に存在する格納スペース16A〜16O間でのトレー5の動きを制限するような突出した構造物も存在しない。
昇降台55には、上述した分断部縦方向走行レール17Hと、図示されていない分断部横方向走行レール18Hと、図2および図4に示した床側トレー駆動装置19が構成されている。また格納スペース16Hの垂直投影面内ではあるが、収納部8の外周上面には油圧装置52による伸張力の解放時に昇降台55を受け止めて支えるストッパ56が配置されている。このストッパ56は、例えば、昇降台55の四隅下部を受け止める位置にそれぞれ配置されている。各ストッパ56で昇降台55を受けたとき、分断部縦方向走行レール17Hと、図示されていない分断部横方向走行レール18Hは、他の格納スペースにおける縦方向走行レール17および横方向走行レール18と同じレベルとなる。
図7は、上述した昇降装置11の伸張状態を示す側面図である。
昇降装置11のリンク装置51は、油圧装置52によって伸張されて伸張完了状態を保持している。このとき、リンク装置51の上部端に連結された昇降台55は、図6に示した位置から図7に示した位置まで上昇させられ、出入口階2の床9に形成された開口部10内に迎え入れられている。この状態で、昇降台55の上面を出入口階2における床9の上面とほぼ合致させることができるように構成されており、昇降台55上に駐車車両が搭載されたトレーが載せられていれば、出入口階2の床9へと駐車車両を移動させることができる。
図8および図9は、上述した昇降装置11の収納状態および伸張状態を拡大して示す側面図である。
昇降装置11のリンク装置51は、特に図9から分かるように下部Xリンク装置57と上部Xリンク装置58とを上下に二段に連結して構成されている。下部Xリンク装置57と上部Xリンク装置58とは、紙面の手前側と裏面側に所定距離を隔てて対向配置した対を成す同一構成を有しているので、ここでは紙面の手前側の構成について説明する。下部Xリンク装置57は、下端部をベース50に回動可能に連結された第一リンク59と、第一リンク59の中間部にその中間部を回動可能に連結された第二リンク60と、第二リンク60の下端に結合した軸61を水平方向で移動可能に保持するガイド62とを有している。ガイド62はベース50に固定されている。
上部Xリンク装置58も下部Xリンク装置57と同様に、第一リンク59の上端に回動可能に連結された第一リンク63と、第一リンク63の中間部にその中間部を回動可能に連結され、かつ第二リンク60の上端に可回転的に連結した第二リンク64とを有し、第一リンク63および第二リンク64の上端を上端台53へ水平方向で移動可能に保持している。
油圧装置52は、その固定要素のシリンダ側をベース50へ可回転的に連結され、その可動要素であるピストン側は下部Xリンク装置51の第一リンク59に対して伸張力を与えたり、伸張力を解放したりすることができるように下部Xリンク装置57に連結されている。具体的には、ベース50へ一端を可回転的に連結したL字リンク65の他端部に油圧装置52の可動要素であるピストン側が連結されている。またL字リンク65の中間部には、第一リンク59に対して下端の連結部を中心にし伸張力となる時計方向の回転力を与えるローラ66が設けられている。
また油圧装置52は、下部Xリンク装置57やガイド62と干渉することがない位置、例えば、紙面の手前側と裏面側に所定距離を隔てて対向配置した下部Xリンク装置57間に配置したり、一対の下部Xリンク装置57の外側に配置したりすることができる。また油圧装置52は、一つの場合を示しているが、複数個を設けても良い。
リンク装置51は、上述したように下部Xリンク装置57と上部Xリンク装置58とを、図6〜図9における紙面の手前側と裏面側に所定距離を隔てて対向配置した対を成す同一構成を有している。そして図示を省略しているが、下部Xリンク装置57と上部Xリンク装置58における各連結部は、紙面の手前側と裏面側の構成における同部をロッドなどで連結して補強している。特に、収納部8内への収納効率を高めるために、下部Xリンク装置57の内側に上部Xリンク装置58を配置すると、下部Xリンク装置57の下方部に残余空間を形成できるので、この残余空間を利用して油圧装置52を配置すると良い。
図8に示した収納状態で、昇降台55は床面のストッパ56上に搭載されて高さ位置が決められている。このため、図1および図2に示した隣接する格納スペース16A〜2G,2I〜2Oの縦方向走行レール17および横方向走行レール18と、昇降台55に固定された分断部縦方向走行レール17Hおよび分断部横方向走行レール18Hとが同じレベルに成されている。この状態では、第一格納階3に配置されたトレーは、どの位置にあっても格納スペース16Hへと移動することができる。
また、ストッパ56があるため、昇降台55の収納状態での厳密な位置決めを油圧装置52によって行う必要がなくなる。このため油圧装置52は、伸張力を解放してリンク装置51側の収納を行うとき、ピン連結部54によってリンク装置51と昇降台55とを上下方向に所定距離分離できるので、リンク装置51と昇降台55とのストローク差を容易に吸収することができる。
第二格納階4は、上述した第一格納階3と同一構成とされており、説明を簡略化するために図面を兼用して説明する。これによって第一格納階3の構成を説明しているのか、第二格納階4の構成を説明しているのか混乱する可能性がある場合、対応する第二格納階4の構成要素に第二のという表現をつけている。例えば、図1に示した昇降装置15は、第二格納階4において第一格納階3の格納スペース16Hの真下を避けた格納スペースに構成されている場合、第一格納階3と同一符号を用いて第二格納階4における第二の格納スペース16C(または16G,16I,16M)に構成されていると表現している。
次に、第一格納階3にあるトレー5を出入口階2に準備させる場合について、昇降装置11の動作と共に簡単に説明する。
図示しない制御装置は、図2に示した第一格納階3におけるどの格納スペースに置かれているトレーであっても、図5に示した床側トレー駆動装置と図4に示したトレー側従属装置の各モータ25,31,34などを制御して、所望のトレーおよびその移動方向に存在する近傍のトレーを移動させる。その移動の最終段階で所望のトレーは、図3に示したように格納スペース16C,2G,2I,2Mの四方向のいずれかを経由して格納スペース16Hへと移動させる。
このとき制御装置は、予め格納されたプログラムに従って、所望のトレーが最短時間で移動を完了する経路を選択する。また格納スペース16Hにおける昇降装置11は図6に示したように収納状態であり、格納スペース16Hにおける分断部縦方向走行レール17Hおよび分断部横方向走行レール18Hは、他の格納スペースにおける縦方向走行レール17および横方向走行レール18と同じレベルにあるため、所望のトレーを容易に格納スペース16Hの昇降台55上に搭載することができる。
格納スペース16Hにおける搭載状態が検出されると、図6および図8に示した油圧装置52に伸張駆動指令が与えられる。すると、図7および図9に示すようにL字リンク65をベース50へ連結した一端を中心にして時計方向の回転力が付与される。L字リンク65におけるローラ66から両端部までのレバー比によって、L字リンク65は倍力機構となり、この回転力はローラ66を介して第一リンク59に伝達される。第一リンク59に対しては、ベース50へ連結した一端を中心にして時計方向の回転力として伝達される。このとき、第二リンク60の下端部の軸61はガイド62に沿って水平方向に案内されながら、第一リンク59との連結部を中心にして反時計方向に回転する。従って、第一リンク59と第二リンク60の上端は、互いに近接しながら上方へと移動することになる。
第一リンク59の上端に連結された第一リンク63と、第一リンク63の中間部にその中間部を回動可能に連結され、かつ第二リンク60の上端に連結された第二リンク64とは、第一リンク59と第二リンク60の動きに追従して、第一リンク63および第二リンク64の上端を上端台53に案内されて互いに近接させながら上方へと移動する。
こうしてリンク装置51の上部に連結された昇降台55は上方と移動させられ、図7に示すように昇降台55の上面は、出入口階2の床9の上面と同じレベルとなり、昇降台55上に載せられている図示しないトレーへ、出入口1から進入した駐車車両を移動させて搭載状態とすることができる。
次に、駐車車両を搭載した状態のトレーを出入口階2から第二格納階4へ移動させる場合について簡単に説明する。
図7に示した状態で、図示しないトレー上に駐車車両を搭載させると、その後に、格納信号が検出された時点で、油圧装置52に収納駆動指令が与えられる。すると、図9に示した第一リンク59と第二リンク60は、先の場合とは逆に第一リンク59と第二リンク60の上端を互いに遠ざける方向に移動させながら回転して下降する。同様に 第一リンク63と第二リンク64も、先の場合とは逆に第一リンク63と第二リンク64の上端を互いに遠ざける方向に移動させながら回転して下降する。
やがて、リンク装置51の上部に連結された昇降台55は、図6および図8に示すように昇降台55の上面を第一格納階3における床7の上面と同じレベルとなり、この位置で昇降台55の四隅は床7に配置したストッパ56上に搭載され、昇降台55の高さ位置が保持される。その後、油圧装置52による昇降台55の支持力が無くなっても、これらのストッパ56によって昇降台55は所定の位置に保持される。このときストッパ56に緩衝作用を持たせると、昇降台55を穏やかに受け止めることができる。
その前後、図1に示した昇降装置15上の駐車車両6を搭載した状態のトレー5を移動させて空の状態とし、昇降装置15を図9に示したように伸張させ、図1に示した開口部14に昇降装置15の第二の昇降台55を待機させる。
その後、図示しない制御装置は、図5に示した床側トレー駆動装置と図4に示したトレー側従属装置の各モータ25,31,34などを制御して、搬入させたトレーを図1に示した開口部14に待機させた昇降装置15の第二の昇降台55上に移動させて搭載状態とする。こうして駐車車両6を搭載した状態の当該トレー5は、第一格納階3の昇降装置11から第二格納階4の昇降装置15へと引き継がれる。
この状態で、昇降装置15は上述した昇降装置11の場合と同じく作動させて、図6および図8に示した場合と同様に昇降装置15の第二の昇降台55の上面を第二格納階4における床12の上面と同じレベルとする。その後、図5に示した床側トレー駆動装置と図4に示したトレー側従属装置の各モータ25,31,34などを制御して、駐車車両を搭載した状態の当該トレー5を第二格納階4の所定の格納スペースへと格納する。
出庫時の移動は、上述した入庫時と逆の動きで同様に行う。また搬入トレーが、電気自動車のための充電位置へと移動される場合や、契約している所定の格納スペースへと移動される場合、制御装置は、最短時間で移動が完了するように図3に示した格納スペース16C,2G,2I,2Mの四方向から移動方向を選択し、また移動経路が選択される。
従来のこの種の多階式駐車装置では、一対のガイドレールを樹立し、これらのガイドレールに沿って昇降する昇降台を設けたリフト装置が使用されているが、ガイドレールを使用するために、リフト装置全体としては1つの格納スペースの垂直投影面積に収めることができない。このため、リフト装置を使用した場合、例えば、図2における格納スペース16Aまたは格納スペース16Fのように第一格納階3における床面の隅部または外周部により大きな格納スペースを形成し、ここにリフト装置を配置するのが一般的である。しかも、格納スペース16Aに構成したリフト装置から第一格納階3の所定の格納スペースへと移動する場合、格納スペース16Bか格納スペース16Fかの二方向にしか送り出すことができない。また格納スペース16Fに構成したリフト装置から第一格納階3の所定の格納スペースへと移動する場合、格納スペース16Aか格納スペース16Gか格納スペース16Kかの三方向にしか送り出すことができない。
しかし上述した実施例において、昇降装置11は、リンク装置51と油圧装置52を使用して、1つの格納スペース16Hの垂直投影面積に収まる外寸法を有して構成している。同様に昇降装置15は、第二のリンク装置51と第二の油圧装置52を使用して、第二格納階4における第二の格納スペース16C(または16G,16I,16M)の第二垂直投影面積に収まる外寸法を有して構成している。このため、図2および図3に示すようにどの位置の格納スペースでも昇降装置11,15を構成することができる。望ましい例では、第一格納階3の中央に位置する格納スペース16Hに昇降装置11を構成することができるので、昇降装置11から第一格納階3の所定の格納スペースへと移動する場合、または第一格納階3の所定の格納スペースから昇降装置11へと移動する場合、図3に示す四方向から選択することができる。従って、簡単な構成で、搬入および搬出に要する時間を短縮して入出庫効率を高めることができる。
また第一格納階3と第二格納階4とを備えた多階式駐車装置では、上述したように出入口階2の搬入口となる開口部10の真下に位置した第一格納階3の格納スペース16Hに昇降装置11を構成し、第二格納階4では、第一格納階3の昇降装置11を構成した格納スペース16Hの真下を避けて、それに隣接する第二格納階4における第二の格納スペース16C(または16G,16I,16M)に昇降装置15を構成している。この構成によれば、簡単な構成で、かつ昇降装置11と昇降装置15との間でのトレー5の受け渡しが短時間に行われるようになり、効率的な移動による入庫時間および出庫時間の短縮が可能である。
尚、本発明を採用する多階式駐車装置は、地下一階に第一格納階3を形成し、地下二階に第二格納階4を形成した場合に限らず、地上の上方階に第一格納階3および第二格納階4を形成した場合でも同様に適用することができる。また、リフト装置を排除するものではなく、リフト装置を有する多階式駐車装置に、昇降装置11,15を追加した構成など種々の多階式駐車装置に適用することができる。例えば、上述した実施例ではリフト装置を除いた構成とし、かつ図1では地上階を出入口階2としたが、この構成に限らず、出入口階2から駐車車両の搬入搬出は従来と同様にリフト装置を使用し、これに対して第一格納階3または第二格納階4のような格納階を三階以上形成し、これら格納階間での移動のために昇降装置11,15を用いるようにした多階式駐車装置とすることもできる。
また上述した実施例でリンク装置51はパンタグラフ式の構成にしたが、パンタグラフ式の構成に限らず種々の構成のものを使用することができる。さらに昇降装置11は、リンク装置51と油圧装置52との組み合わせ構成として示しているが、全体を油圧装置で構成するなど種々の構成を採用することができる。さらに、トレーの駆動装置として、図4および図5に示したものを例示したが、これに限定することなく使用することができる。
以上説明したように本発明は、上下方向に三階分の床7,9,12を有し、前記三階分の床7,9,12のうち二階分の床7,12にそれぞれ複数の格納スペースを有する第一格納階3および第二格納階4を形成し、前記第一格納階3および前記第二格納階4にはそれぞれのトレー駆動装置によって移動可能なトレー5を配置して構成した多階式駐車装置において、前記第一格納階3における前記格納スペースの一つ16Hに当該格納スペース16Hの垂直投影面内に形成した第一の収納部8と、前記垂直投影面内に構成されて収納状態と伸張状態を保持することが可能な第一の昇降装置11と、前記第一の昇降装置11の上部で、かつ前記垂直投影面内に構成されて前記トレー5を搭載可能な第一の昇降台55と、前記第一の昇降装置11の伸張状態で前記第一の昇降台55を迎え入れて前記第一の昇降台55の上面が上方階に位置する前記床9の上面とほぼ合致するように形成した第一の開口部10と、前記第二格納階4における前記格納スペースの一つ16C(または16G,16I,16M)に当該格納スペース16C(または16G,16I,16M)の垂直投影面内に形成した第二の収納部13と、前記垂直投影面内に構成されて収納状態と伸張状態を保持することが可能な第二の昇降装置15と、前記第二の昇降装置15の上部で、かつ前記垂直投影面内に構成されて前記トレー5を搭載可能な第二の昇降台55と、前記第二の昇降装置15の伸張状態で前記昇降台を迎え入れて前記第二の昇降台55の上面が上方階に位置する前記床7の上面とほぼ合致するように形成した第二の開口部14とを備え、前記第一の昇降装置11を構成した前記第一格納階3における前記格納スペース16Hと、前記第二の昇降装置15を構成した前記第二格納階4における前記格納スペース16C(または16G,16I,16M)とを上下方向でずれた位置としたことを特徴とする。
このような構成によれば、収納部8,13は、格納スペース16H,16C(または16G,16I,16M)の垂直投影面内に存在し、昇降装置11,15は、格納スペース16H,16C(または16G,16I,16M)の垂直投影面内で、収納状態と伸張状態を保持することになり、昇降台55の収納状態では、第一格納階3または第二格納階4内に存在する格納スペース間でのトレーの動きを制限する構造物が存在せず任意の位置の格納スペースに収納部8,13および昇降装置11,15を構成することができるようになる。こうして、リフト装置のように限られた位置に制限されることなく構成することができ、簡単な構成で第一格納階3または第二格納階4の間で駐車車両6またはトレー5の移動を効率的に行うことができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、前記第一の昇降台55は前記第一の収納部8よりも大きく構成し、前記第一の収納部8の外周部における前記第一格納階3の前記床7に、前記第一の昇降装置11が収納状態となったとき、前記第一の昇降台55の下面を受ける第一のストッパ56を設け、前記第二の昇降台55は前記第二の収納部13よりも大きく構成し、前記第二の収納部13の外周部における前記第二格納階4の前記床12に、前記第二の昇降装置15が収納状態となったとき、前記第二の昇降台55の下面を受けるストッパ56を設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、昇降台55の上面を下方階である第一格納階3の床7または第二格納階4の床12とほぼ同じレベルとしたとき、昇降台55上に搭載された駐車車両6の重みが加わったり昇降装置11,15による昇降台55の保持力が無くなったりしても、この位置で昇降台55を床7,12に配置したストッパ56で受け、昇降台55を所定の高さに確実に保持することができるので、構成を簡略化することができる。
さらに本発明は、上述の構成に加えて、前記第一格納階3に形成された複数の前記格納スペースのうち、中央側に位置する前記格納スペース16Hに前記第一の昇降装置11を構成したことを特徴とする。
このような構成によれば、昇降装置11から第一格納階3の所定の格納スペースへと移動する場合、または第一格納階3の所定の格納スペースから昇降装置11へと移動する場合、四方向のうちから望ましい方向を選択することができるので、搬入および搬出に要する時間を短縮して入出庫効率を高めることができる。
さらに本発明は、上述の構成に加えて、前記第二の昇降装置15を構成した前記第二格納階13における前記格納スペース16C(または16G,16I,16M)は、前記第一の昇降装置11を構成した前記第一格納階3における前記格納スペース16Hの真下に対して隣接した位置としたことを特徴とする。
このような構成によれば、入出庫時のように第一の昇降装置11および第二の昇降装置15を連続的に使用して行う場合のトレー5の移動を短時間に行って、効率よく入出庫を行うことができる。
2 出入口階
3 第一格納階
4 第二格納階
16A〜16O 格納スペース
7,9,12 床
8,13 収納部
10,14 開口部
11,15 昇降装置
55 昇降台
56 ストッパ

Claims (4)

  1. 上下方向に三階分の床を有し、前記三階分の床のうち二階分の床にそれぞれ複数の格納スペースを有する第一格納階および第二格納階を形成し、前記第一格納階および前記第二格納階にはそれぞれのトレー駆動装置によって移動可能なトレーを配置して構成した多階式駐車装置において、
    前記第一格納階における前記格納スペースの一つに当該格納スペースの垂直投影面内に形成した第一の収納部と、前記垂直投影面内に構成されて収納状態と伸張状態を保持することが可能な第一の昇降装置と、前記第一の昇降装置の上部で、かつ前記垂直投影面内に構成されて前記トレーを搭載可能な第一の昇降台と、前記第一の昇降装置の伸張状態で前記第一の昇降台を迎え入れて前記第一の昇降台の上面が上方階に位置する前記床の上面とほぼ合致するように形成した第一の開口部と、前記第二格納階における前記格納スペースの一つに当該格納スペースの垂直投影面内に形成した第二の収納部と、前記垂直投影面内に構成されて収納状態と伸張状態を保持することが可能な第二の昇降装置と、前記第二の昇降装置の上部で、かつ前記垂直投影面内に構成されて前記トレーを搭載可能な第二の昇降台と、前記第二の昇降装置の伸張状態で前記昇降台を迎え入れて前記第二の昇降台の上面が上方階に位置する前記床の上面とほぼ合致するように形成した第二の開口部とを備え、前記第一の昇降装置を構成した前記第一格納階における前記格納スペースと、前記第二の昇降装置を構成した前記第二格納階における前記格納スペースとを上下方向でずれた位置としたことを特徴とする多階式駐車装置。
  2. 前記第一の昇降台は前記第一の収納部よりも大きく構成し、前記第一の収納部の外周部における前記第一格納階の前記床に、前記第一の昇降装置が収納状態となったとき、前記第一の昇降台の下面を受ける第一のストッパを設け、前記第二の昇降台は前記第二の収納部よりも大きく構成し、前記第二の収納部の外周部における前記第二格納階の前記床に、前記第二の昇降装置が収納状態となったとき、前記第二の昇降台の下面を受けるストッパを設けたことを特徴とする請求項1に記載の多階式駐車装置。
  3. 前記第一格納階に形成された複数の前記格納スペースのうち、中央側に位置する前記格納スペースに前記第一の昇降装置を構成したことを特徴とする請求項1に記載の多階式駐車装置。
  4. 前記第二の昇降装置を構成した前記第二格納階における前記格納スペースは、前記第一の昇降装置を構成した前記第一格納階における前記格納スペースの真下に対して隣接した位置としたことを特徴とする請求項1に記載の多階式駐車装置。
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