JP2016210746A - 血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤 - Google Patents

血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤 Download PDF

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Abstract

【課題】血管内皮細胞増殖因子の産生を効果的に促進することができる血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤を提供すること。【解決手段】レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を有効成分として含有する血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤。【選択図】なし

Description

本発明は、血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤に関する。
血管内皮細胞増殖因子は、血管内皮細胞の表面に存在する血管内皮細胞増殖因子受容体との結合を介して血管内皮細胞の増殖を促進することにより、血管の形成に寄与することが知られている。
一方、レピディウム メイエニイ ワルプ(Lepidium meyenii Walp.)は、主にペルーに植生する植物である。レピディウム メイエニイ ワルプに由来する成分は、抗アレルギー作用を有することが知られている。したがって、レピディウム メイエニイ ワルプに由来する成分を、抗アレルギー作用を有する化粧品、医薬品、飲食品などの原料として用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、本発明者らは、現時点では、レピディウム メイエニイ ワルプと血管内皮細胞増殖因子の産生との関連性や当該関連性を利用して、血管内皮細胞増殖因子の産生を促進する手段を具体的に記載した文献を発見していない。
国際公開第2005/072684号
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、血管内皮細胞増殖因子の産生を効果的に促進することができる血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の要旨は、
(1)血管内皮細胞増殖因子の産生を促進するための促進剤であって、レピディウム メイエニイ ワルプ(Lepidium meyenii Walp.)由来成分を有効成分として含有していることを特徴とする血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤、および
(2)前記レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分が、レピディウム メイエニイ ワルプの植物体、前記植物体の一部、またはレピディウム メイエニイ ワルプ抽出物である前記(1)に記載の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤
に関する。
本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤によれば、血管内皮細胞増殖因子の産生を効果的に促進することができるという優れた効果が奏される。
試験例1において、被験試料の種類と各種遺伝子の相対発現量との関係を調べた結果を示すグラフである。 試験例2において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を示すグラフである。 試験例3において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を示すグラフである。 試験例4において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を示すグラフである。 試験例5において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を示すグラフである。 試験例5において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を示すグラフである。 試験例6において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を示すグラフである。 試験例6において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を示すグラフである。
本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤は、血管内皮細胞増殖因子の産生を促進するための促進剤であって、レピディウム メイエニイ ワルプ(Lepidium meyenii Walp.)由来成分を有効成分として含有していることを特徴とする。このように、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を有効成分として含有しているので、血管内皮細胞増殖因子の産生を効果的に促進することができる。
前記血管内皮細胞増殖因子としては、例えば、血管内皮細胞増殖因子A(以下、「VEGF−A」という)、血管内皮細胞増殖因子B(以下、「VEGF−B」という)、血管内皮細胞増殖因子C(以下、「VEGF−C」という)、血管内皮細胞増殖因子D(以下、「VEGF−D」という)、血管内皮細胞増殖因子E(以下、「VEGF−E」という)などのアイソフォーム、これらのスプライシングバリアントなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記スプライシングバリアントとしては、例えば、VEGF−A121、VEGF−A145、VEGF−A148、VEGF−A162、VEGF−A165、VEGF−A183、VEGF−A189、VEGF−A206などのVEGF−Aのスプライシングバリアント;VEGF−B167、VEGF−B186などのなどのVEGF−Bのスプライシングバリアントなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの血管内皮細胞増殖因子は、機能の発現に関与する部分に、互いに類似する一次構造を有していることから、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤によってこれらの血管内皮細胞増殖因子の産生を促進することができると考えられる。本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤は、これらの血管内皮細胞増殖因子のなかでも、VEGF−Aおよびそのスプライシングバリアントの産生をより効果的に促進することができる。
前記レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分は、レピディウム メイエニイ ワルプ(Lepidium meyenii Walp.)から得られる成分である。前記レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分としては、例えば、レピディウム メイエニイ ワルプの植物体、レピディウム メイエニイ ワルプの植物体の一部、レピディウム メイエニイ ワルプ抽出物などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのレピディウム メイエニイ ワルプ由来成分のなかでは、血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果をより向上させる観点から、好ましくは、レピディウム メイエニイ ワルプの植物体、レピディウム メイエニイ ワルプの植物体の一部およびレピディウム メイエニイ ワルプ抽出物からなる群より選ばれた少なくとも1種である。
本明細書において、「レピディウム メイエニイ ワルプの植物体」とは、レピディウム メイエニイ ワルプの全草をいう。また、前記「レピディウム メイエニイ ワルプの植物体」の概念には、レピディウム メイエニイ ワルプの乾燥粉砕物(例えば、凍結乾燥粉砕物など)、レピディウム メイエニイ ワルプの生粉砕物などが包含される。
前記レピディウム メイエニイ ワルプの植物体の一部としては、球根、葉、花、果実、種子、茎、地下茎などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのレピディウム メイエニイ ワルプの植物体の一部のなかでは、血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果をより向上させる観点から、好ましくは球根である。なお、前記「レピディウム メイエニイ ワルプの植物体の一部」の概念には、レピディウム メイエニイ ワルプの植物体の一部の切片、当該植物体の一部の乾燥粉砕物(例えば、凍結乾燥粉砕物など)などが包含される。
前記レピディウム メイエニイ ワルプ抽出物は、レピディウム メイエニイ ワルプの植物体または当該レピディウム メイエニイ ワルプの植物体の一部から得ることができる。前記「レピディウム メイエニイ ワルプ抽出物」の概念には、抽出溶媒を含有する抽出液、前記抽出液から抽出溶媒が除去された濃縮物、当該濃縮物の乾燥粉末などが包含される。
前記レピディウム メイエニイ ワルプ抽出物の原料となるレピディウム メイエニイ ワルプの植物体の部位としては、例えば、球根、葉、花、果実、種子、茎、地下茎などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。抽出に際しては、前記原料をそのまま用いてもよく、乾燥させて用いてもよい。また、前記原料は、そのままの状態で用いてもよく、粉砕して用いてもよい。抽出法としては、例えば、浸漬抽出法、超音波抽出法、還流抽出法などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの抽出法のなかでは、血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果をより向上させる観点から、好ましくは浸漬抽出法である。抽出温度および抽出時間は、抽出溶媒の種類などにより異なるので、一概には決定することができないことから、抽出溶媒の種類などに応じて適宜設定することが好ましい。前記抽出溶媒としては、例えば、精製水;水を含んでいてもよい炭素数1〜4の1価アルコール(例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなど)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみ限定されるものではない。これらの抽出溶媒は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの抽出溶媒のなかでは、血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果をより向上させる観点および当該レピディウム メイエニイ ワルプ抽出物の取り扱い性をより向上させる観点から、好ましくは精製水、および水を含んでいてもよい炭素数1〜4の1価アルコールである。抽出溶媒が水を含む炭素数1〜4の1価アルコールである場合、アルコール水溶液中の炭素数1〜4の1価アルコールの含有量は、血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果をより向上させる観点から、好ましくは50〜100質量%、より好ましくは80〜100質量%である。抽出を前記浸漬抽出法で行なう場合、前記原料を抽出溶媒に浸漬させるに際しては、原料および抽出溶媒に対し、加熱処理、加圧処理、加水分解処理などを施してもよい。抽出を前記浸漬抽出法で行なう場合、前記加水分解処理を行なうことが好ましい。前記加水分解処理は、例えば、アルカリ加水分解法、酵素加水分解法などによって行なうことができる。加水分解法は、アルカリ加水分解法および酵素加水分解法が好ましい。抽出後、必要により、精製、濃縮などの操作を行なってもよい。得られた抽出物は、そのままの液体状態で用いてもよく、濃縮乾固、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥などによって固体状態にして用いてもよい。
前記レピディウム メイエニイ ワルプ抽出物は、血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果をより向上させる観点から、レピディウム メイエニイ ワルプを乾燥させ、粉砕した後、得られた粉砕物を、水を含んでいてもよいエタノールによる浸漬抽出に供して得られた抽出物、および、レピディウム メイエニイ ワルプを乾燥させ、粉砕し、得られた粉砕物を水による浸漬抽出に供した後、得られた産物を酵素加水分解させることによって得られた抽出物が好ましい。
本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤中における前記レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分の含有量は、前記血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の用途、前記成分の種類などによって異なるので、一概には決定することができないことから、前記血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の用途、前記成分の種類などに応じて適宜設定することが好ましい。本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤中における前記レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分の含有量は、乾燥状態のレピディウム メイエニイ ワルプ由来成分の含有量に換算すると、通常、血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果をより向上させる観点から、好ましくは0.0001質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上であり、使用時における取り扱いの容易性の観点から、好ましくは100質量%以下である。
本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤には、本発明の目的が阻害されない範囲内で、当該血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の用途に応じて、他の成分が配合されていてもよい。前記成分としては、例えば、界面活性剤、安定化剤、粘度調整剤、pH調整剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤中における前記成分の含有量は、前記血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の用途、前記成分の種類などによって異なるので、一概には決定することができないことから、前記血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の用途、前記成分の種類などに応じて適宜設定することが好ましい。
本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤は、血管内皮細胞増殖因子の産生を促進することができることから、血管内皮細胞増殖因子を増加させて血管内皮細胞増殖因子を介する血管の形成を促進することが期待される。したがって、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤は、血管内皮細胞増殖因子の減少に起因する生理現象の改善、血管内皮細胞増殖因子の増加によって状態の改善が期待される生理的状態の改善などの用途に用いることができる。前記生理現象としては、例えば、肌の状態の悪化、低血圧、冷え症、肩こり、血行障害による頭痛、脱毛、薄毛などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。また、前記生理的状態としては、例えば、人為的に再生させた組織または人為的に再生させた器官における血管の欠如、裂傷または熱傷回復組織における血管の欠如などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記用途の具体例としては、肌の状態の改善、低血圧症などにおける血圧改善、冷え症の改善、肩こりの改善、頭痛の改善、脱毛または薄毛の改善、人為的に再生させた組織内または人為的に再生させた器官内における血管の形成、裂傷または熱傷回復組織における血管の形成などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤による血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果は、例えば、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤を被験試料として用い、
(A)被験試料の存在下および非存在下において、血管内皮細胞増殖因子を産生する細胞を培養して得られる培養物中における血管内皮細胞増殖因子の含有量を測定すること〔以下、「評価法(A)」という〕、
(B)被験試料の存在下および非存在下において、血管内皮細胞増殖因子を産生する細胞を培養して得られる細胞の核酸中における血管内皮細胞増殖因子をコードする核酸の含有量を測定すること〔以下、「評価法(B)」という〕
などによって評価することができる。
前記血管内皮細胞増殖因子を産生する細胞としては、例えば、線維芽細胞、表皮角化細胞、毛乳頭細胞、骨芽細胞などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの細胞は、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の用途などに応じて適宜選択することができる。
前記血管内皮細胞増殖因子を産生する細胞の培養に用いられる培地、培養温度、培養時間および培養雰囲気は、用いられる細胞の種類などによって異なるので、一概に決定することができないことから、用いられる細胞の種類などに応じて適宜決定することが好ましい。
前記評価法(A)において、前記培養物中における血管内皮細胞増殖因子の含有量は、例えば、血管内皮細胞増殖因子に特異的に結合する物質などを用いて測定することができる。前記血管内皮細胞増殖因子に特異的に結合する物質としては、例えば、血管内皮細胞増殖因子に対する抗体、当該抗体の断片、血管内皮細胞増殖因子と結合するアプタマーなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記血管内皮細胞増殖因子に特異的に結合する物質には、検出可能な標識物質が付加されていてもよい。前記評価法(A)では、被験試料の存在下に培養して得られた培養物中における血管内皮細胞増殖因子の含有量(以下、「含有量A」という)と、被験試料の非存在下に培養して得られた培養物中における血管内皮細胞増殖因子の含有量(以下、「含有量B」という)とを比較することによって血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果を評価することができる。含有量A/含有量Bが、好ましくは2/1以上、より好ましくは10/1以上である場合、被験試料が血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果を有することの指標となる。なお、前記含有量A/含有量Bの上限は、血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の用途などによって異なるので、一概に決定することができないことから、血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の用途などに応じて適宜決定することが好ましい。
前記評価法(B)において、細胞の核酸中における血管内皮細胞増殖因子をコードする核酸の含有量は、例えば、
(B1)血管内皮細胞増殖因子をコードする核酸を増幅するためのプライマーセットを用いて血管内皮細胞増殖因子をコードする核酸を増幅し、増幅産物の量を定量すること、
(B2)血管内皮細胞増殖因子をコードする核酸を検出するためのプローブを用いて血管内皮細胞増殖因子をコードする核酸を定量すること
などによって測定することができる。前記評価法(B)では、被験試料の存在下に培養して得られた細胞の核酸中における血管内皮細胞増殖因子をコードする核酸の含有量(以下、「含有量a」という)と、被験試料の非存在下に培養して得られた細胞の核酸中における血管内皮細胞増殖因子をコードする核酸の含有量(以下、「含有量b」という)とを比較することによって血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果を評価することができる。含有量a/含有量bが、好ましくは1.2/1以上、より好ましくは1.5/1以上である場合、被験試料が血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果を有することの指標となる。なお、前記含有量a/含有量bの上限は、血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の用途などによって異なるので、一概に決定することができないことから、血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の用途などに応じて適宜決定することが好ましい。
本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤は、例えば、血管内皮細胞増殖因子の減少に起因する生理現象、血管内皮細胞増殖因子の増加によって状態の改善が期待される生理的状態などを効果的に改善するための化粧品、医薬部外品、医薬品、飲食品などに配合して用いることができるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤を前記血管内皮細胞増殖因子の減少に起因する生理現象、血管内皮細胞増殖因子の増加によって状態の改善が期待される生理的状態などを効果的に改善するための化粧品または医薬部外品に配合して用いる場合、前記化粧品または医薬部外品中における本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の含有量は、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤中におけるレピディウム メイエニイ ワルプ由来成分の含有量、前記化粧品または医薬部外品の用途などに応じて異なるので、一概に決定することができないことから、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤中におけるレピディウム メイエニイ ワルプ由来成分の含有量、前記化粧品または医薬部外品の用途などに応じて適宜設定することが好ましい。前記化粧品または医薬部外品としては、例えば、柔軟化粧水、保湿化粧水、マッサージローション、メーキャップローション、ハンドローション、ボディローションなどの化粧水;マッサージジェル、ハンドジェル、ボディジェルなどのジェル;マッサージミルク、ハンドミルク、ボディーミルクなどの乳液;メーキャップクリーム、ベースクリーム、プレメーキャップクリーム、ファンデーションクリーム、マッサージクリーム、ボディクリーム、デオドラントクリームなどのクリーム;保湿タイプリップスティック、口紅タイプリップスティック、デオドラントスティックなどのスティック;パウダーファンデーション、デオドラントパウダー、スタイリングパウダーなどのパウダー化粧品;化粧水含浸不織布などのペーパー化粧品、軟膏、育毛剤、シャンプー、コンディショナーなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記化粧品または医薬部外品は、本発明の目的を阻害しない範囲内で、他の成分、例えば、保湿剤、乳化剤、可溶化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、香料などをさらに含有していてもよい。
本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤を前記血管内皮細胞増殖因子の減少に起因する生理現象、血管内皮細胞増殖因子の増加によって状態の改善が期待される生理的状態などを効果的に改善するための医薬品に配合して用いる場合、前記医薬品中における本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の含有量は、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤中におけるレピディウム メイエニイ ワルプ由来成分の含有量、前記医薬品の用途などに応じて異なるので、一概に決定することができないことから、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤中におけるレピディウム メイエニイ ワルプ由来成分の含有量、前記医薬品の用途などに応じて適宜設定することが好ましい。前記医薬品は、本発明の目的を阻害しない範囲内で、薬学的に許容される成分をさらに含有してもよい。前記薬学的に許容される成分としては、例えば、賦形剤、乳化剤、崩壊剤、矯味剤、溶解補助剤、コーティング剤、抗酸化剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。また、前記医薬品の剤型としては、例えば、経皮吸収剤、点滴剤、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ剤、注射剤、坐剤、吸入薬、点眼剤、点鼻剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記医薬品の投与形態としては、例えば、経口投与形態;局所注入、腹腔内投与、選択的静脈注入、静脈注射、筋肉注射、経皮吸収などの非経口投与形態などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記医薬品の使用量は、当該医薬品に含まれる本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の量、適用箇所などに応じて異なるので、一概に決定することができないことから、当該医薬品に含まれる本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の量、適用箇所などに応じて適宜設定することが好ましい。
本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤を前記血管内皮細胞増殖因子の減少に起因する生理現象、血管内皮細胞増殖因子の増加によって状態の改善が期待される生理的状態などを効果的に改善するための飲食品に配合して用いる場合、前記飲食品中における本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤の含有量は、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤中におけるレピディウム メイエニイ ワルプ由来成分の含有量、前記飲食品の種類などに応じて異なるので、一概に決定することができないことから、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤中におけるレピディウム メイエニイ ワルプ由来成分の含有量、前記飲食品の種類などに応じて適宜設定することが好ましい。前記飲食品は、本発明の目的を阻害しない範囲内で、食用に適した他の材料、油、乳化剤、香科、着色剤、酸化防止剤、増粘剤などをさらに含有していてもよい。
以下に、本発明の血管内皮細胞増殖因子を用いた具体的な実施態様を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤は、血管内皮細胞増殖因子の産生を効果的に促進することができることから、当該血管内皮細胞増殖因子の減少に起因する生理現象、血管内皮細胞増殖因子の増加によって状態の改善が期待される生理的状態などを効果的に改善することが期待される。したがって、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤は、血管内皮細胞増殖因子の減少に起因する生理現象、血管内皮細胞増殖因子の増加によって状態の改善が期待される生理的状態などを改善するための化粧品、医薬品、医薬部外品、飲食品などに好適に用いることができる。
つぎに、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。以下において、被験培地1〜21は、表5に示された被験培地である。表5中の被験物質は、表6に示された物質である。
実験例1
新生児由来線維芽細胞TIG−121〔(財)ヒューマンサイエンス振興財団製〕を、細胞密度が3000細胞/cm2となるように10cm径ディッシュ中のダルベッコ改変イーグル培地〔和光純薬工業(株)製、商品名:D−MEM〕15mLに播種した。つぎに、ディッシュ中の新生児由来線維芽細胞TIG−121を5体積%二酸化炭素下、37℃で24時間培養した。その後、ダルベッコ改変イーグル培地を、被験培地1 15mLに置換した。さらに、被験培地1中の新生児由来線維芽細胞TIG−121を5体積%二酸化炭素下に37℃で48時間培養した。得られた培養物から細胞を回収した。得られた細胞から全RNAを抽出した。得られた全RNAを全RNAの濃度が5.0μg/μLとなるように精製水〔invitrogen社製、商品名:UltraPure DNase/RNase−Free Distilled Water〕を添加し、測定試料を得た。
実験例2
実験例1において、被験培地1を用いる代わりに、被験培地2を用いたことを除き、実験例1と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
実験例3
実験例1において、被験培地1を用いる代わりに、対照培地(ダルベッコ改変イーグル培地)を用いたことを除き、実験例1と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
試験例1
実験例1〜3で得られた各測定試料を鋳型とし、PCR用キット〔SAバイオサイエンス社製、商品名:RT2 First strand kit〕とリアルタイムPCR装置〔アプライド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)社製、商品名:ViiA7〕と、細胞増殖に関連する因子の遺伝子またはハウスキーピング遺伝子を増幅するためのプライマー対とを用い、細胞増殖に関連する因子の遺伝子またはハウスキーピング遺伝子それぞれのmRNAレベルでの発現量が閾値に達するまでのサイクル数(以下、「Ct値」という)を測定した。つぎに、細胞増殖に関連する因子について、遺伝子の相対発現量を、式(I):
遺伝子の相対発現量
=〔2−(CtA−CtB)〕/〔2−(CtC−CtD)〕 (I)
(式中、CtAは被験培地を用いたときの細胞増殖に関連する因子の遺伝子のCt値、CtBは被験培地を用いたときのハウスキーピング遺伝子のCt値、CtCは対照培地を用いたときの細胞増殖に関連する因子の遺伝子のCt値、CtDは対照培地を用いたときのハウスキーピング遺伝子のCt値を示す)
に基づいて算出した。
試験例1において、被験試料の種類と各種遺伝子の相対発現量との関係を調べた結果を図1に示す。図中、レーン1はトランスフォーミング増殖因子β1〔transforming growth factor,beta 1(以下、「TGFβ1」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン2はトランスフォーミング増殖因子β受容体3〔transforming growth factor,beta receptor 3(TGFβR3)〕の遺伝子の相対発現量、レーン3は上皮増殖因子〔epidermal growth factor(以下、「EGF」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン4は増殖分化因子6〔growth differentiation factor 6(以下、「GDF6」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン5は増殖分化因子7〔growth differentiation factor 6(以下、「GDF7」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン6は血小板由来増殖因子αポリペプチド〔platelet−derived growth factor alpha polypeptide(以下、「PDGFA」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン7は血小板由来増殖因子βポリペプチド〔platelet−derived growth factor beta polypeptide(以下、「PDGFB」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン8は血小板由来増殖因子受容体αポリペプチド〔platelet−derived growth factor receptor,alpha polypeptide(以下、「PDGFRA」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン9は塩基性線維芽細胞増殖因子〔basic fibroblast growth factor 2(以下、「BFGF2」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン10はインスリン様増殖因子1〔insulin−like growth factor 1(以下、「IGF1」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン11はインスリン様増殖因子2〔insulin−like growth factor 2(以下、「IGF2」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン12は神経増殖因子〔nerve growth factor(以下、「NGF」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン13は角化細胞増殖因子〔keratinocyte growth factor(以下、「KGF」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン14は肝細胞増殖因子〔hepatocyte growth factor(以下、「HGF」という)〕の遺伝子の相対発現量、レーン15はVEGF−Aの遺伝子の相対発現量、レーン16は線維芽細胞増殖因子18〔fibroblast growth factor 18(以下、「FGF18」という)〕の遺伝子の相対発現量を示す。また、図中、白色バーは被験培地1を用いたときの遺伝子の相対発現量、ハッチングが施されたバーは被験培地2を用いたときの遺伝子の相対発現量を示す。
図1に示された結果から、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有する被験培地1を用いた場合のVEGF−Aの遺伝子の発現量は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有する被験培地1を用いた場合のTGFβ1、TGFβR3、EGF、GDF6、GDF7、PDGFA、PDGFB、PDGFRA、BFGF2、IGF1、IGF2、NGF、KGF、HGFおよびFGF18それぞれの遺伝子の発現量に比べ、著しく増加していることがわかる。特に、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有する被験培地1を用いた場合のVEGFAの遺伝子の相対発現量が40であることから、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有する被験培地1を用いた場合のVEGFAの遺伝子の発現量は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有しない対照培地を用いた場合のVEGFAの遺伝子の発現量と比べて有意に増加していることがわかる。また、VEGF−Aと、そのアイソフォーム(例えば、VEGF−B、VEGF−C、VEGF−D、VEGF−Eなど)およびスプライシングバリアントは、機能に関与する部分に、互いに類似する一次構造を有していることから、前記レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分により、これらの血管内皮細胞増殖因子の産生を促進することができることが示唆される。したがって、これらの結果から、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分は、血管内皮細胞増殖因子の産生を遺伝子レベルで促進する作用を有することが示唆される。これに対し、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有しない被験培地2を用いた場合、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有する被験培地1を用いた場合のようなVEGFAの遺伝子の発現量の増加が見られないことがわかる。
実施例1
新生児由来線維芽細胞TIG−121〔(財)ヒューマンサイエンス振興財団製〕を、細胞密度が3000細胞/cm2となるように10cm径ディッシュ中のダルベッコ改変イーグル培地〔和光純薬工業(株)製、商品名:D−MEM〕15mLに播種した。つぎに、ディッシュ上の新生児由来線維芽細胞TIG−121を5体積%二酸化炭素下、37℃で24時間培養した。その後、ダルベッコ改変イーグル培地を、被験培地1 15mLに置換し、24時間培養し、測定試料を得た。
実施例2
実施例1において、培地の置換後24時間培養を行なう代わりに、培地の置換後72時間培養を行なったことを除き、実施例と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
比較例1
実施例1において、被験培地1を用いる代わりに、対照培地〔ダルベッコ改変イーグル培地〕を用いたことを除き、実施例1と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
比較例2
実施例2において、被験培地1を用いる代わりに、対照培地〔ダルベッコ改変イーグル培地〕を用いたことを除き、実施例2と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
比較例3
実施例1において、被験培地1を用いる代わりに、被験培地2を用いたことを除き、実施例1と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
比較例4
実施例2において、被験培地1を用いる代わりに、被験培地2を用いたことを除き、実施例2と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
試験例2
実施例1〜2、比較例1〜4で得られた各測定試料と、ELISAキット〔アール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)社製、商品名:VEGF ELISA kit〕とを用い、血管内皮細胞増殖因子の産生量を測定した。
試験例2において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を図2に示す。図中、レーン1は対照培地を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例1および2)、レーン2は被験培地1を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例1および2)、レーン3は被験培地2を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例3および4)を示す。また、図中、白色バーは培地の置換後24時間培養を行なったときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例1、比較例1および3)、ハッチングが施されたバーは培地の置換後72時間培養を行なったときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例2、比較例2および4)を示す。
図2に示された結果から、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有する被験培地1を用いた場合の血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例1〜2)は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有しない培地(対照培地および被験培地2)を用いた場合の血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例1〜4)と比べ、著しく増加していることがわかる。また、VEGF−Aと、そのアイソフォーム(例えば、VEGF−B、VEGF−C、VEGF−D、VEGF−Eなど)およびスプライシングバリアントは、機能に関与する部分に、互いに類似する一次構造を有していることから、前記レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分により、これらの血管内皮細胞増殖因子の産生を促進することができることが示唆される。
したがって、これらの結果から、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分は、血管内皮細胞増殖因子の産生をタンパク質レベルで促進する作用を有することがわかる。
実施例3
毛乳頭細胞〔タカラバイオ(株)製〕を、細胞密度が20000細胞/cm2となるように48ウェルプレート中のダルベッコ改変イーグル培地〔和光純薬工業(株)製、商品名:D−MEM〕0.3mLに播種した。つぎに、ディッシュ上の毛乳頭細胞を5体積%二酸化炭素下、37℃で24時間培養した。その後、ダルベッコ改変イーグル培地を、被験培地3 0.3mLに置換した。さらに、被験培地3中の毛乳頭細胞を5体積%二酸化炭素下に37℃で24時間培養し、測定試料を得た。
実施例4〜6
実施例3において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地4(実施例4)、被験培地5(実施例5)または被験培地6(実施例6)を用いたことを除き、実施例3と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
比較例5
実施例3において、被験培地3を用いる代わりに、対照培地(ダルベッコ改変イーグル培地)を用いたことを除き、実施例3と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
比較例6〜8
実施例3において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地7(比較例6)、被験培地8(比較例7)または被験培地9(比較例8)を用いたことを除き、実施例3と同様の操作を行ない、測定試料を得た。なお、前記被験培地7に含まれるジメチルスルホキシドは、アデノシンの溶媒として用いられたジメチルスルホキシドが毛乳頭細胞に影響を与えないことを確認するための対照である。また、前記被験培地8に含まれるアデノシンおよび前記被験培地9に含まれるミノキシジルは、VEGF産生効果を有する物質として、試験方法の妥当性を検証するための対照である。
試験例3
実施例3〜6、比較例5〜8で得られた各測定試料と、ELISAキット〔アール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)社製、商品名:VEGF ELISA kit〕とを用い、被験試料と24時間接触させたときの毛乳頭細胞による血管内皮細胞増殖因子の産生量を測定した。
試験例3において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を図3に示す。図中、レーン1は被験培地3を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例3)、レーン2は被験培地4を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例4)、レーン3は被験培地5を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例5)、レーン4は被験培地6を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例6)、レーン5は対照培地(ダルベッコ改変イーグル培地)を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例5)、レーン6は被験培地7を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例6)、レーン7は被験培地8を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例7)、レーン8は被験培地9を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例8)を示す。
図3に示された結果から、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有する被験培地3〜6を用いた場合の血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例3〜6)は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有しない培地(対照培地、被験培地7、被験培地8および被験培地9)を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例5〜8)と比べ、著しく増加していることがわかる。
したがって、これらの結果から、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分は、血管内皮細胞増殖因子の産生を促進する作用を有することがわかる。
実施例7
実施例3において、培地の置換後24時間培養を行なう代わりに、培地の置換後72時間培養を行なったことを除き、実施例3と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
実施例8〜10
実施例7において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地4(実施例8)、被験培地5(実施例9)または被験培地6(実施例10)を用いたことを除き、実施例7と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
比較例9
実施例7において、被験培地3を用いる代わりに、対照培地(ダルベッコ改変イーグル培地)を用いたことを除き、実施例7と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
比較例10〜12
実施例7において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地7(比較例10)、被験培地8(比較例11)または被験培地9(比較例12)を用いたことを除き、実施例7と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
試験例4
実施例7〜10、比較例9〜12で得られた各測定試料と、ELISAキット〔アール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)社製、商品名:VEGF ELISA kit〕とを用い、被験試料と72時間接触させたときの毛乳頭細胞による血管内皮細胞増殖因子の産生量を測定した。
試験例4において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を図4に示す。図中、レーン1は被験培地3を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例7)、レーン2は被験培地4を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例8)、レーン3は被験培地5を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例9)、レーン4は被験培地6を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例10)、レーン5は対照培地(ダルベッコ改変イーグル培地)を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例9)、レーン6は被験培地7を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例10)、レーン7は被験培地8を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例11)、レーン8は被験培地9を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例12)を示す。
図4に示された結果から、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有する被験培地3〜6を用いた場合の血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例7〜10)は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有しない培地(対照培地、被験培地7、被験培地8および被験培地9)を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例9〜12)と比べ、著しく増加していることがわかる。さらに、図4に示された結果と図3に示された結果を比較すると、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分と72時間接触させたときの毛乳頭細胞による血管内皮細胞増殖因子の産生量は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分と24時間接触させたときの毛乳頭細胞による血管内皮細胞増殖因子の産生量よりも顕著に増加していることがわかる。
したがって、これらの結果から、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分は、血管内皮細胞増殖因子の産生を促進する作用を有することがわかる。
実施例11〜13
実施例3において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地10(実施例11)、被験培地11(実施例12)または被験培地12(実施例13)を用いたことを除き、実施例3と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
実施例14〜16
実施例3において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地13(実施例14)、被験培地14(実施例15)および被験培地15(実施例16)を用いたことを除き、実施例3と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
実施例17〜19
実施例3において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地16(実施例17)、被験培地17(実施例18)または被験培地18(実施例19)を用いたことを除き、実施例3と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
実施例20
実施例3において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地1(実施例20)を用いたことを除き、実施例3と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
比較例13〜15
実施例3において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地19(比較例13)、被験培地20(比較例14)または被験培地21(比較例15)を用いたことを除き、実施例3と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
試験例5
実施例4、11〜20、比較例5、8、13〜15で得られた各測定試料と、ELISAキット〔アール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)社製、商品名:VEGF ELISA kit〕とを用い、被験試料を24時間接触させたときの毛乳頭細胞による血管内皮細胞増殖因子の産生量を測定した。
試験例5において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を図5に示す。図中、レーン1は被験培地10を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例11)、レーン2は被験培地11を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例12)、レーン3は被験培地12を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例13)、レーン4は被験培地13を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例14)、レーン5は被験培地14を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例15)、レーン6は被験培地15を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例16)、レーン7は被験培地16を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例17)、レーン8は被験培地17を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例18)、レーン9は被験培地18を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例19)、レーン10は被験培地1を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例20)、レーン11は被験培地4を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例4)、レーン12は対照培地(ダルベッコ改変イーグル培地)を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例5)、レーン13は被験培地19を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例13)、レーン14は被験培地20を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例14)、レーン15は被験培地9を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例8)、レーン16は被験培地21を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例15)を示す。
図5に示された結果から、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有する被験培地4、10〜18および1を用いた場合の血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例4、11〜20)は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有しない培地(対照培地、被験培地9、被験培地19、被験培地20および被験培地21)を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例5、8、13〜15)と比べ、著しく増加していることがわかる。
つぎに、図5に示された結果において、被験培地11、14および17それぞれに含まれるレピディウム メイエニイ ワルプ由来乾燥残分の量を被験培地4のレピディウム メイエニイ ワルプ由来乾燥残分の量と同量となるように設定し、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた。
試験例5において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を図6に示す。図中、レーン1は被験培地11を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例12)、レーン2は被験培地14を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例15)、レーン3は被験培地17を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例18)、レーン4は被験培地4を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例4)を示す。
図6に示された結果から、被験培地4を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例4)が最も多く、被験培地17を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例18)、被験培地11を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例12)および被験培地14を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例15)の順で、血管内皮細胞増殖因子の産生量が減少することがわかる。
実施例21〜23
実施例7において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地10(実施例21)、被験培地11(実施例22)または被験培地12(実施例23)を用いたことを除き、実施例7と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
実施例24〜26
実施例7において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地13(実施例24)、被験培地14(実施例25)または被験培地15(実施例26)を用いたことを除き、実施例7と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
実施例27〜29
実施例7において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地16(実施例27)、被験培地17(実施例28)または被験培地18(実施例29)を用いたことを除き、実施例3と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
実施例30
実施例7において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地1(実施例30)を用いたことを除き、実施例7と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
比較例16〜18
実施例7において、被験培地3を用いる代わりに、被験培地19(比較例16)、被験培地20(比較例17)または被験培地21(比較例18)を用いたことを除き、実施例7と同様の操作を行ない、測定試料を得た。
試験例6
実施例8、21〜30、比較例9、12、16〜18で得られた各測定試料と、ELISAキット〔アール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)社製、商品名:VEGF ELISA kit〕とを用い、被験試料と72時間接触させたときの毛乳頭細胞による血管内皮細胞増殖因子の産生量を測定した。
試験例6において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を図7に示す。図中、レーン1は被験培地10を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例21)、レーン2は被験培地11を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例22)、レーン3は被験培地12を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例23)、レーン4は被験培地13を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例24)、レーン5は被験培地14を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例25)、レーン6は被験培地15を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例26)、レーン7は被験培地16を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例27)、レーン8は被験培地17を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例28)、レーン9は被験培地18を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例29)、レーン10は被験培地1を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例30)、レーン11は被験培地4を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例8)、レーン12は対照培地(ダルベッコ改変イーグル培地)を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例9)、レーン13は被験培地19を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例16)、レーン14は被験培地20を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例17)、レーン15は被験培地9を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例12)、レーン16は被験培地21を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例18)を示す。
図7に示された結果から、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有する被験培地4、10〜18および1を用いた場合の血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例8、21〜30)は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を含有しない培地(対照培地、被験培地9、被験培地19、被験培地20および被験培地21)を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(比較例9、12、16〜18)と比べ、著しく増加していることがわかる。さらに、図7に示された結果と図5に示された結果を比較すると、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分と72時間接触させたときの毛乳頭細胞による血管内皮細胞増殖因子の産生量は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分と24時間接触させたときの毛乳頭細胞による血管内皮細胞増殖因子の産生量よりも顕著に増加していることがわかる。
つぎに、図7に示された結果において、被験培地11、14および17それぞれに含まれるレピディウム メイエニイ ワルプ由来乾燥残分の量を被験培地4のレピディウム メイエニイ ワルプ由来乾燥残分の量と同量となるように設定し、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた。
試験例6において、被験試料の種類と血管内皮細胞増殖因子の産生量との関係を調べた結果を図8に示す。図中、レーン1は被験培地11を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例22)、レーン2は被験培地14を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例25)、レーン3は被験培地17を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例28)、レーン4は被験培地4を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量(実施例8)を示す。
図8に示された結果から、被験培地4を用いたときの血管内皮細胞増殖因子の産生量が最も多く、被験培地17、被験培地11および被験培地14の順で、血管内皮細胞増殖因子の産生量が減少することがわかる。これらの結果から、血管内皮細胞増殖因子の産生促進効果を発揮する成分は、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分中における加水分解されない成分に含まれていることが示唆される。
以上説明したように、レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分によれば、血管内皮細胞増殖因子の産生を促進させることができることから、血管内皮細胞増殖因子を増加させて血管内皮細胞増殖因子を介する血管の形成を促進することが期待される。そのため、前記レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分を有効成分として含有する血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤は、血管内皮細胞増殖因子の減少に起因する生理現象、血管内皮細胞増殖因子の増加によって状態の改善が期待される生理的状態などを効果的に改善することが期待される。したがって、本発明の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤は、血管内皮細胞増殖因子の減少に起因する生理現象、血管内皮細胞増殖因子の増加によって状態の改善が期待される生理的状態などを改善するための化粧品、医薬品、医薬部外品、飲食品などに好適に用いることができる。

Claims (2)

  1. 血管内皮細胞増殖因子の産生を促進するための促進剤であって、レピディウム メイエニイ ワルプ(Lepidium meyenii Walp.)由来成分を有効成分として含有していることを特徴とする血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤。
  2. 前記レピディウム メイエニイ ワルプ由来成分が、レピディウム メイエニイ ワルプの植物体、前記植物体の一部およびレピディウム メイエニイ ワルプ抽出物からなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の血管内皮細胞増殖因子の産生促進剤。
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JP2001354526A (ja) * 2000-06-13 2001-12-25 Nobuhiko Nakazawa 毛髪発生又は育毛剤
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