JP2016210624A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送ラインの終点位置において、搬送されたトレイを搬送ライン上から人手を要さずに排除可能な搬送装置を提供する。【解決手段】搬送装置は、搬送対象の物が載置される載置面を構成する主面を有する板状のトレイ30と、トレイ30を搬送する搬送ライン10とを備え、トレイ30は、第1の部分及び第2の部分に分割されており、第1の部分と第2の部分とが第1の方向に沿う軸を中心として、第1の部分の主面及び第2の部分の主面を内側として折り畳み可能な方向に回動可能に連結されており、搬送ライン10は、搬送方向に沿って設けられ、主面を上方に向けて第1の方向が搬送方向に沿うように載置されたトレイ30を始点位置10Sから終点位置10Eまで搬送可能な搬送手段を有する、一対のレール11,13を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置に関する。
従来、部品等の物を、ある位置における供給者から他の位置の作業者に供給する場合には、搬送ラインに沿って傾斜がつけて設けられたローラコンベアにより部品を移動させていた。部品等が複雑な形状を有している場合には、部品を単体でローラコンベアに載せることができないので、部品をトレイに載せる必要があり、部品を載せたトレイをローラコンベアにより搬送することで、部品の供給を行っていた。また、搬送コンベヤ上を容器が搬送され、容器の洗浄を行う装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−202452号公報
従来のローラコンベアによる部品の搬送では、搬送ラインの終点の作業者の位置まで部品が搬送された後に、部品が載せられていたトレイを、作業者等の人手によりローラコンベア上から除去しなければならなかった。また、特許文献1に記載された搬送コンベヤでは、搬送された容器を如何にして除去するかについては考慮されていない。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、搬送ラインの終点位置において、人手を要さずに、搬送されたトレイを搬送ライン上から排除可能な搬送装置を提供することを目的とする。
本発明に係る搬送装置は、搬送対象の物が載置される載置面を構成する主面を有する板状のトレイと、トレイを搬送する搬送ラインとを備え、トレイは、第1の部分及び第2の部分に分割されており、第1の部分と第2の部分とが第1の方向に沿う軸を中心として、第1の部分の主面及び第2の部分の主面を内側として折り畳み可能な方向に回動可能に連結されており、搬送ラインは、搬送方向に沿って設けられ、主面を上方に向けて第1の方向が搬送方向に沿うように載置されたトレイを始点位置から終点位置まで搬送可能な搬送手段を有する、一対のレールを備える。
この搬送装置では、トレイの第1の部分及び第2の部分に亘る主面上に搬送対象の物が載せられているときには、その物が、折り畳まれる方向への回動を制限する梁の役割を担うことになるので、トレイは折り畳まれない。トレイが搬送ラインの終点位置にあり、且つ主面上に物が載置されていない場合には、トレイが折り畳まれる方向への回動が制限されないので、第1の部分及び第2の部分が、連結部分を軸として互いに回動しながら、それぞれの主面を内側として折り畳まれるように、一対のレール間に落下する。これにより、トレイの上に載せられた物の搬送が可能となると共に、搬送ラインの終点位置において物がトレイ上から取り除かれると、一対のレール間をトレイが下方に落下することにより、人手を要さずにレール上からトレイを除去することが可能となる。例えば、搬送ラインの終点位置の下方にトレイの集積設備を設けることにより、使用後のトレイの集積が容易となる。
また、本発明に係る搬送装置では、トレイの主面は、第1の方向に沿う2辺と該第1の方向に略直交する第2の方向に沿う2辺とからなる略矩形状を呈し、終点位置におけるレールの離間距離は、第1の部分及び第2の部分のそれぞれの第2の方向における重心位置間の距離より長く、終点位置以外の位置の少なくとも一部の位置におけるレールの離間距離は、重心位置間の距離より短い。
この搬送装置では、トレイが搬送ラインの終点位置以外の、レールの離間距離が短い部分の上にあるときには、第1の部分及び第2の部分のそれぞれの重心位置がレールの外側に位置するので、トレイは連結部で折り畳まれない。また、トレイが搬送ラインの終点位置にあり、且つ主面上に物が載置されていない場合には、トレイの第1の部分及び第2の部分のそれぞれの重心位置が一対のレールの内側に位置することとなるので、トレイの自重により、第1の部分及び第2の部分が連結部分を軸として互いに回動しながら、それぞれの主面を内側として折り畳まれるように、一対のレール間に落下する。これにより、より確実に、レール状からのトレイの除去が実現される。
また、本発明に係る搬送装置では、搬送ラインのレールは、終点位置に載置されたトレイより、始点位置に載置されたトレイの方が、より大きい位置エネルギーを有するように設けられていることとしてもよい。
この搬送装置によれば、搬送ラインの始点位置におけるトレイ及びトレイの載置された物の位置エネルギーを、レール上のトレイの搬送に利用できる。
また、本発明に係る搬送装置では、搬送ラインのレールは、終点位置が始点位置より下方となるように傾斜されていることとしてもよい。
この搬送装置によれば、トレイ及びトレイに載せられた物の自重により、物が載せられたトレイが搬送ラインの始点位置から終点位置まで自動的に搬送される。従って、当該搬送装置に、トレイを搬送するための動力源が不要となる。
また、本発明に係る搬送装置では、搬送ラインの終点位置に搬送されたトレイを、搬送ラインの始点位置に返送するための返送ラインであって、搬送方向の逆の方向である返送方向に沿って設けられ、第1の方向が返送方向に沿うように載置されたトレイを始点位置から終点位置まで返送可能な返送手段を有する一対のレールを備える、返送ラインを更に備え、返送ラインの始点位置は搬送ラインの終点位置の下方に設けられ、返送ラインの終点位置は搬送ラインの始点位置の下方に設けられ、返送ラインの一対のレールの離間距離は、レール上に載置されたトレイの第1の部分及び第2の部分のそれぞれの第2の方向における重心位置間の距離より短いこととしてもよい。
この搬送装置によれば、搬送ラインの終点位置から始点位置に向かう方向に返送ラインが設けられているので、搬送ラインの始点位置に向かってトレイを返送することが可能となる。また、搬送ラインの終点位置の下方に返送ラインの始点位置が設けられるので、搬送ラインの終点位置から折り畳まれた状態で落下されたトレイを、人手を要さずに返送ラインの始点位置に載置することができる。また、トレイは、返送手段のレール上において、第1及び第2の部分の各重心間の内側で支持されるので、各重心位置において下方に重力が作用するが、第1及び第2の部分の連結部を軸とした回動の方向の制限により、トレイが折り畳まれることはなく、レール上を安定した状態で返送できる。
また、本発明に係る搬送装置では、返送ラインのレールは、終点位置に載置されたトレイより、始点位置に載置されたトレイの方が、より大きい位置エネルギーを有するように設けられていることとしてもよい。
この搬送装置によれば、返送ラインの始点位置におけるトレイの位置エネルギーを、レール上のトレイの返送に利用できる。
また、本発明に係る搬送装置では、返送ラインのレールは、終点位置が始点位置より下方となるように傾斜されていることとしてもよい。
この搬送装置によれば、トレイの自重により、返送ラインの始点位置から終点位置までトレイが自動的に搬送される。従って、当該搬送装置に、トレイを返送するための動力源が不要となる。
また、本発明に係る搬送装置では、返送ラインは、始点位置の一対のレール間に、返送方向に略直交する方向に離間して上方に突出して設けられた一対のバランスガイド部と、一対のバランスガイド部の間に設けられた可撓性を有するクッション部と、を更に備え、クッション部の上面の位置は、バランスガイド部の上面の位置より低く、バランスガイド部の上面の位置は、返送ラインのレールの上面の位置より低いこととしてもよい。
この搬送装置によれば、返送ラインの始点位置に可撓性を有するクッション部が設けられるので、搬送ラインの終点位置から返送ラインの始点位置に折り畳まれた状態で落下されたトレイに生ずる衝撃を緩和することができる。また、クッション部の上面より高い位置に上面を有する一対のバランスガイド部が一対のレールの間に設けられているので、バランスガイド部の上面がトレイの第1及び第2の部分の各重心間の内側を下方から支持することとなるので、第1及び第2の部分のそれぞれの重心に作用する重力により、折り畳まれていたトレイが開く方向に第1及び第2の部分が互いに回動する。さらに、一対のレールのそれぞれが、トレイの第1及び第2の部分の各重心間の内側を下方から支持するので、第1及び第2の部分のそれぞれの重心に作用する重力により、折り畳まれていたトレイが更に開く方向に第1及び第2の部分が互いに回動する。これにより、返送ラインの始点位置のレール上に、落下されたトレイを開かれた状態で自動的に載置することができる。
また、本発明に係る搬送装置では、返送ラインの終点位置に返送されたトレイを収容するリフトポケットと、リフトポケットを、返送ラインの終点位置と搬送ラインの始点位置との間を昇降させる昇降機構と、を有するリフタを更に備え、昇降機構は、返送ラインの終点位置においてリフトポケットに収容したトレイを搬送ラインの始点位置まで上昇させると共に、該始点位置にトレイを載置することとしてもよい。
この搬送装置によれば、返送ラインにより返送されたトレイがリフトポケットに収容され、搬送ラインの始点位置まで上昇されるので、返送されたトレイを自動的に搬送ラインの始点位置に載置することができる。
また、本発明に係る搬送装置では、昇降機構は、リフトポケットの昇降操作が可能な操作部と、操作部の操作によりリフトポケットを下降させることにより、当該リフトポケットを上昇させるための位置エネルギーを蓄積できる蓄積手段と、を有し、位置エネルギーの運動エネルギーへの変換によりリフトポケットを上昇させることとしてもよい。
この搬送装置によれば、操作部の操作により、返送ラインの終点位置にあるリフトポケットを上昇させるための位置エネルギーを蓄えることができる。そして、この位置エネルギーにより、リフトポケットを搬送ラインの始点位置に上昇させることが可能となる。
また、本発明に係る搬送装置では、リフタ係止機構と、少なくとも1つの案内手段と、を更に備え、蓄積手段は、少なくともトレイ及びリフトポケットの合計の質量より大きい質量を有するウェイトであり、ウェイトは、索状物を介してリフトポケットに連結されており、少なくとも1つの案内手段は、ウェイトに作用する重力がリフトポケットを上昇させる方向に作用するように、索状物を案内し、リフタ係止機構は、操作部の操作により返送ラインの終点位置に降下されたリフトポケットを係止可能であることとしてもよい。
この搬送装置によれば、操作部の操作により返送ラインの終点位置にリフトポケットが降下されると、索状物を介して連結されているウェイトが上昇される。そして、リフトポケットが返送ラインの終点位置で係止されると、ウェイトは、リフトポケットを上昇させるための位置エネルギーを蓄えることができる。そして、その係止状態が解除されることにより、ウェイトに作用する重力により、リフトポケットを搬送ラインの始点位置に上昇させることが可能となる。
また、本発明に係る搬送装置では、索状物は、ワイヤであり、案内手段は、滑車であることとしてもよい。
この搬送装置によれば、ワイヤによりリフトポケットがウェイトに確実に連結され、滑車により、ワイヤが適切に案内されるので、ウェイトに作用する重力を、リフトポケットに適切に作用させることができる。
また、本発明に係る搬送装置では、リフタ係止機構は、リフトポケットにトレイが収容されると、リフトポケット及びトレイの自重により、リフトポケットの係止状態を解除する機構を含むこととしてもよい。
この搬送装置によれば、返送ラインにより返送されてリフトポケットにトレイが収容されることにより、上昇されたウェイト及び降下されたリフトポケットの係止状態が解除されるので、リフトポケットを搬送ラインの始点位置に自動的に上昇させることが可能となる。
また、本発明に係る搬送装置では、トレイは、第1の部分及び第2の部分のそれぞれの主面に対向する裏面上に突出して設けられた桁状のインナーガイドを有し、リフトポケットは、第1の部分及び第2の部分のインナーガイドに当接してトレイを搬送ラインの始点位置において保持可能なトレイ係止部を有することとしてもよい。
この搬送装置によれば、リフトポケットがトレイを保持することが可能なトレイ係止部を有するので、リフトポケットが搬送ラインの始点位置に上昇された状態を維持させることにより、リフトポケットにより始点位置に載置された状態のトレイを、留め置くことが可能となる。
本発明によれば、搬送ラインの終点位置において、人手を要さずに、搬送されたトレイを搬送ライン上から排除可能な搬送装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る搬送装置を示す斜視図である。 トレイを示す斜視図である。 レールの上に載置されたトレイを搬送方向からみた側面図である。 図4(a)は、搬送ラインの終点位置においてレールの上に載置されたトレイを搬送方向からみた側面図である。図4(b)及び図4(c)は、トレイの動きを示す図である。 本発明の搬送装置の他の実施形態を示す斜視図である。 返送ラインの始点位置における、落下されたトレイを受ける部分を示す側面図である。 返送ラインの終点位置に設けられているトレイの折り畳み機構を示す斜視図である。 リフタの詳細を示す斜視図である。 リフタの詳細を示す斜視図である。 搬送ラインの始点位置に折り畳まれた状態で上昇されたトレイを、開かせながら始点位置に載置するための機構を説明する図である。 搬送ラインの始点位置に折り畳まれた状態で上昇されたトレイを、開かせながら始点位置に載置するための機構を説明する図である。 搬送ラインの始点位置に載置されたトレイ及びリフトポケットを搬送方向から見た側面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。なお、本明細書において、「上」、「下」等の方向は、図面に示す状態に基づく便宜的なものであると共に、「下方」は略重力方向に沿う。
図1は、実施形態に係る搬送装置を示す斜視図である。本実施形態の搬送装置1は、例えば、工場等の物づくりの現場で、部品等の物を受け渡すために用いられ、部品等の供給者の位置から、部品等を必要とする作業者の位置まで、部品等を搬送する。搬送装置1は、搬送ライン10と、トレイ30と、を備える。図2は、トレイ30を示す斜視図である。
搬送ライン10は、例えば鉄鋼及びアルミ等の金属並びに基礎及びカーボン等の複合材等からなる枠体により構成されており、トレイ30を搬送する。搬送ライン10は、一対のレール11,13を有する。
レール11,13は、搬送方向に沿って設けられており、載置されたトレイ30を始点位置10Sから終点位置10Eまで搬送可能な搬送手段を有する。本実施形態では、レール13は、搬送ライン10の終点位置10Eに設けられている。また、レール11は、搬送ライン10の終点位置10E以外の少なくとも一部に設けられている。具体的には、レール11は、搬送ライン10の終点位置10E以外の全部であって始点位置10Sを含む位置に設けられている。
レール11は、上面に設けられたローラコンベア12を搬送手段として有する。レール13は、ローラコンベア14を搬送手段として有する。搬送手段は、ローラコンベアに限定されず、例えば、レール上面に設けられた丸棒、角棒、アングル材等により実現されてもよい。また、ローラコンベア12,14は、いわゆるコロコンにより構成されてもよい。
搬送ラインのレール11,13は、始点位置10Sから終点位置10Eに至って、終点位置10Eに載置されたトレイ30より、始点位置10Sに載置されたトレイ30の方が、より大きい位置エネルギーを有するように設けられている。具体的には、搬送ラインのレール11,13は、終点位置10Eが始点位置10Sより下方となるように傾斜されている。このように傾斜されていることにより、トレイ30及びトレイに載せられた物の自重により、物が載せられたトレイが搬送ライン10の始点位置10Sから終点位置10Eまで自動的に搬送される。従って、搬送装置1に、トレイ30を搬送するための動力源が不要となる。
図2に示すように、トレイ30は、部品等の搬送対象の物が載置される載置面を構成する主面30aを有し、板状を呈している。トレイ30を構成する材料は限定されないが、例えば、木製、樹脂製、金属製であってもよい。本実施形態のトレイ30は、図2に示すように、第1の方向d1に沿う2辺と第1の方向d1に略直交する第2の方向d2に沿う2辺とからなる略矩形状を有する主面30aを有する。なお、トレイ30の主面は、矩形状には限定されず、搬送対象の物を載置可能な形状であればよい。
トレイ30は、第1の部分31及び第2の部分32に分割されている。本実施形態のトレイ30は、図2に示すように、第2の方向d2における略中央の位置を境に第1の部分31及び第2の部分32に分割されている。なお、分割位置は、第2の方向d2における略中央の位置に限定されない。
トレイ30の第1の部分31と第2の部分32とは、第1の方向d1に沿う軸を中心として、第1の部分31の主面31a及び第2の部分32の主面32aを内側として折り畳み可能な方向に回動可能に、蝶番35により連結されている。また、図2に示されるように、第1の部分31及び第2の部分32はそれぞれ、第2の方向d2における重心位置g1及び重心位置g2を有する。
トレイ30は、第1の方向d1側の側面にスペースホールド37を有する。スペースホールド37は、大きさ及び形状は限定されないが、例えば、トレイ30の第1または第2の部分31,32の側面の一部を占める程度の長さ(例えば、2cm程度)及び幅(例えば、2cm程度)を有すると共に、一定の厚さを有し、長さ方向が第2の方向d2に沿うように設けられている板状の部材である。スペースホールド37は、トレイ30が連なって搬送ライン10を搬送される場合において、トレイ30間の距離を確保すると共に、搬送ラインにおける後続のトレイ30との接触面積を減らすために設けられている。後続のトレイ30との接触面積を減らすことにより、後述するようにトレイ30が搬送ラインから下方に落下するに際して、より落下させやすくなる。スペースホールド37の厚さは、トレイ間の間隔の確保のために十分な厚さ(例えば、2cm程度)に設定されている。
トレイ30は、第1の部分31及び第2の部分32のそれぞれの主面31a,32aに対向する裏面31b,32b上に突出して設けられた桁状のインナーガイド39を有している。インナーガイド39は、後述するように、トレイ30が搬送されるべきでない時において搬送ライン10のレール11上を搬送されてしまうことを防止するために、搬送ライン10の始点位置10Sにおいてトレイ30を保持するために用いられる。
図1に示すように、トレイ30は、第1の方向d1が搬送方向に沿うように載置されて、搬送ライン10の始点位置10Sから終点位置10Eまで搬送される。一対のレール11の離間距離は、搬送されるトレイ30の第1の部分31の重心位置g1と、第2の部分32の重心位置g2との間の距離より短い。また、一対のレール13の離間距離は、搬送されるトレイ30の第1の部分31の重心位置g1と、第2の部分32の重心位置g2との間の距離より長い。
図3及び図4を参照して、一対のレール11,13の離間距離に基づく作用について説明する。図3は、レール11の上に載置されたトレイ30を搬送方向からみた側面図である。図3に示すように、第1の部分31の重心位置g1及び第2の部分32の重心位置g2がそれぞれ、一対のレール11の外側に位置するので、第1の部分31及び第2の部分32は、蝶番35により互いに回動可能であるにも関わらず、レール11に載せられている位置を支点として、一対のレール11の間側に傾くことはなく、トレイ30が第1の部分31及び第2の部分32の連結部において折り畳まれることはない。
また、トレイ30の第1の部分31及び第2の部分32に亘る主面30a上に搬送対象の部品Pが載せられている場合には、部品Pが、トレイ30が折り畳まれる方向への回動を制限する梁の役割を担うことになるので、トレイ30は折り畳まれない。
図4(a)は、搬送ライン10の終点位置10Eにおいてレール13の上に載置されたトレイ30を搬送方向からみた側面図である。図4(b)及び図4(c)は、トレイ30の動きを示す図である。
図4(a)に示すように、第1の部分31の重心位置g1及び第2の部分32の重心位置g2がそれぞれ、一対のレール13の内側に位置するので、第1の部分31及び第2の部分32にはそれぞれ、レール13に載せられている位置を支点として、一対のレール13の間側に傾こうとする力が作用する。しかしながら、図4(a)では、部品Pがトレイの主面30aの上に載置されているので、トレイ30が折り畳まれる方向への回動を制限する梁の役割を部品Pが担うことになり、トレイ30は折り畳まれない。
図4(b)に示すように、図4(a)に示される状態から部品Pが取り除かれると、トレイ30が折り畳まれる方向への回動が制限されないので、第1の部分31及び第2の部分32のそれぞれは、重力の作用により、蝶番35の連結部分を軸心として互いに回動しながら、一対のレール13の間側に傾斜する。
そして、図4(c)に示すように、第1の部分31及び第2の部分32のそれぞれが互いにさらに回動すると、トレイ30は、主面30aを内側として折り畳まれた状態で、一対のレール13の内側を下方に落下することとなる。このように、搬送ライン10の終点位置10Eにおいて、部品Pが取り除かれたトレイ30が落下することにより、人手を要さずにレール13上からトレイ30を除去することが可能となる。例えば、搬送ライン10の終点位置10Eの下方にトレイ30の集積設備を設けることにより、使用後のトレイ30の集積が容易となるといった効果を奏することができる。
図5は、本発明の搬送装置の他の実施形態を示す斜視図である。図5に示す搬送装置1Aは、図1に示した搬送装置1に対して、返送ライン50及びリフタ70を更に備えている。また、搬送装置1Aは、仮置台15をさらに備えている。
返送ライン50は、搬送ライン10の終点位置10Eに搬送されたトレイ30を、搬送ライン10の始点位置10Sに返送するためのものであって、搬送ライン10の搬送方向の逆の方向である返送方向に沿って設けられている。返送ライン50は、第1の方向d1が返送方向に沿うように載置されたトレイ30を、返送ライン50の始点位置50Sから終点位置50Eまで返送可能な返送手段を有する一対のレール51を備える。このような返送ライン50を設けることにより、搬送ライン10の始点位置10Sに向かってトレイを返送することが可能となるので、搬送ライン10の終点位置10Eから始点位置10Sに、人手によりトレイを運搬すること必要がなくなる。
また、図5に示すように、返送ライン50の始点位置50Sは搬送ライン10の終点位置10Eの下方に設けられている。これにより、搬送ライン10の終点位置10Eから折り畳まれた状態で落下されたトレイ(図4参照)を、人手を要さずに返送ライン50の始点位置50Sに載置することができる。
図6は、返送ライン50の始点位置50Sにおける、落下されたトレイ30を受ける部分を示す側面図である。図6に示すように、返送ライン50は、始点位置50Sの一対のレール51間に、返送方向に略直交する方向に離間して上方に突出して設けられた一対のバランスガイド部57と、一対のバランスガイド部57の間に設けられた可撓性を有するクッション部55とを備える。
クッション部55は、可撓性を有するので、搬送ライン10の終点位置10Eから返送ライン50の始点位置50Sに折り畳まれた状態で落下されたトレイ30(図6において破線により示されるトレイ30)に生ずる衝撃を緩和することができる。
クッション部55は、その上面の位置が、バランスガイド部57の上面の位置より低くなるように設けられている。これにより、バランスガイド部57の上面がトレイ30の第1の部分31及び第2の部分32の各重心位置g1,g2間の内側を下方から支持することとなるので、第1の部分31及び第2の部分32のそれぞれの重心に作用する重力により、折り畳まれていたトレイ30が開く方向に第1の部分31及び第2の部分32が互いに回動する。
また、バランスガイド部は、その上面の位置が、返送ライン50のレール51の上面の位置より低くなるように設けられている。これにより、一対のレール51のそれぞれの上面が、トレイ30の第1の部分31及び第2の部分32の各重心位置g1,g2間の内側を下方から支持するので、第1の部分31及び第2の部分32のそれぞれの重心に作用する重力により、折り畳まれていたトレイが更に開く方向に第1の部分31及び第2の部分32が互いに回動する。従って、返送ライン50の始点位置50Sのレール51上に、落下されたトレイ30を開かれた状態で自動的に載置することが可能となる。
返送ライン50のレール51は、始点位置50Sから終点位置50Eに至って、終点位置50Eに載置されたトレイ30より、始点位置50Sに載置されたトレイ30の方が、より大きい位置エネルギーを有するように設けられている。具体的には、図5に示すように、返送ライン50のレール51は、終点位置50Eが始点位置50Sより下方となるように傾斜されている。また、レール51は、上面に設けられたローラコンベア52を搬送手段として有する。搬送手段は、ローラコンベア52に限定されず、例えば、レール51上面に設けられた丸棒、角棒、アングル材等により実現されてもよい。また、ローラコンベア52は、いわゆるコロコンにより構成されてもよい。従って、トレイ30の自重により、トレイ30が返送ライン50の始点位置50Sから終点位置50Eまで自動的に返送される。従って、搬送装置1に、トレイ30を返送するための動力源が不要となる。
返送ライン50の一対のレール51の離間距離は、レール51上に載置されたトレイ30の第1の部分31及び第2の部分32のそれぞれの第2の方向における重心位置g1,g2間の距離より短い。従って、返送ライン50におけるトレイ30は、第1及び第2の部分31,32の各重心位置g1,g2間の内側をレール51により支持されるので、各重心位置g1,g2において下方に重力が作用するが、第1及び第2の部分31,32の連結部を軸とした回動の方向の制限により、トレイ30が折り畳まれることはなく、レール51上を安定した状態で返送することができる。
仮置台15は、搬送ライン10の始点位置10Sからみて搬送方向の逆方向側に設けられ、部品等の供給者が搬送される部品等を一時的に置くこと等に用いられる台であって、例えば板状を呈している。
図7は、返送ライン50の終点位置50Eに設けられているトレイの折り畳み機構を示す斜視図である。折り畳み機構は、一対の回転部材59を有する。
回転部材59は、軸回りに回転するローラー59aを含んで構成されている。一対のローラー59aの軸は、終点位置50Eに返送されたトレイ30の裏面にローラー59aの表面が下方から当接するような位置に下方が互いに広がるように設けられている。また、ローラー59aの表面のうち最も高い部分の位置は、返送されるトレイ30の裏面の軌道より高い位置に調整されている。
重力の作用によりレール51上を返送されたトレイ30がローラー59aに衝突すると、その重力の反力により、トレイ30の第1の部分31及び第2の部分32のそれぞれは、回転されるローラー59aの表面に裏面31b、32bを当接させながら上方に持ち上げられ、主面31a,32aを内側にして折り畳まれる。また、トレイ30は、裏面をローラー59aに当接させながら折り畳まれるので、折り畳まれたトレイ30の返送方向に略直交する方向に対する位置合わせが行われる。これにより、後述されるリフトポケットに適切に収容される。
図8は、リフタ70の詳細を示す斜視図である。リフタ70は、返送ライン50の終点位置50Eに返送されたトレイ30を収容するリフトポケット90と、リフトポケット90を返送ライン50の終点位置50Eと搬送ライン10の始点位置10Sとの間を昇降させる昇降機構と、を有する。なお、図8は、リフトポケット90が返送ライン50の終点位置50Eに下降された状態を示しており、図示の便宜上、搬送装置1Aにおけるリフタ70以外の構成は適宜省略されている。また、図9は、図8と同じくリフタ70の詳細を示す斜視図であって、リフトポケット90が搬送ライン10の始点位置10Sに上昇された状態を示している。
図8に示される状態のリフトポケット90は、図7を参照して説明したトレイ30の折り畳み機構の下方に位置する。従って、折り畳み機構により折り畳まれたトレイ30が、一対のレール51の間を下方に落下されることにより、リフトポケット90は、折り畳まれたトレイ30を収容する。
リフトポケット90は、対をなすポケットクランパー93(トレイ係止部)を有する。ポケットクランパー93は、折り畳まれて収容されたトレイ30の裏面を両側から支持する。また、後述するように、ポケットクランパー93は、搬送ライン10の始点位置10Sにおけるトレイ30を保持する機能を有する。
リフタ70の昇降機構は、返送ライン50の終点位置50Eにおいてリフトポケット90に収容したトレイ30を搬送ライン10の始点位置10Sまで上昇させると共に、始点位置10Sのレール11上にトレイ30を載置する。
リフタ70の昇降機構は、リフトポケット90の昇降操作が可能な操作部と、操作部の操作によりリフトポケット90を下降させることにより、当該リフトポケット90を上昇させるための位置エネルギーを蓄積できる蓄積手段と、を有し、位置エネルギーの運動エネルギーへの変換によりリフトポケット90を上昇させることができる。本実施形態におけるリフタ70の昇降機構は、蓄積手段としてのウェイト71、ワイヤ73、滑車75、リフタ枠体77、操作部としてのレバー79、ロットストッパー80、ロットガイド81、被ガイド部82、センターロッド83及びリフタガイド84を備える。
リフタ枠体77は、方形状に組まれた複数の棒状の部材により構成されており、摺動部78及び被ガイド部82を含む。センターロッド83は、略鉛直方向に沿って設けられた棒状の部材である。摺動部78は、センターロッド83の周囲を囲むパイプ状の部材であり、摺動部78がセンターロッド83に沿って摺動することにより、リフタ枠体77の昇降を案内する。
被ガイド部82は、リフタ枠体77における、搬送方向に略直交する方向の両端部に対をなして設けられており、略円柱状を呈する。リフタガイド84は、搬送装置1Aの枠体に一定の間隔を空けて略鉛直方向に沿うように設けられた2本の棒状の部材により構成されており、被ガイド部82に対応する位置に対をなして設けられている。リフタガイド84の2本の棒状部材の間隔は、略円柱状の被ガイド部82の直径の長さに対応している。リフタガイド84の2本の棒状部材が被ガイド部82を径方向から挟み込むようにそれぞれ組まれており、被ガイド部82が、リフタガイド84に沿って摺動することにより、リフタ枠体77の昇降が案内される。
センターロッド83に対する摺動部78の摺動面、及び、リフタガイド84に対する被ガイド部82の摺動面では、互いに摺動する両部材間は密接しておらず、いわゆる「遊び」が設けられている。
ウェイト71は、索状物を介してリフトポケット90に連結されている。本実施形態では、ウェイト71は、ワイヤ73を介してリフトポケット90に連結されている。具体的には、リフトポケット90は、棒状の部材を介してリフタ枠体77に接合されており、リフタ枠体77は、ワイヤ73により懸下されるように、ワイヤ73の一端に連結されている。ワイヤ73の他端には、ウェイト71が懸下されるように連結されている。
ワイヤ73は、ウェイト71に作用する重力がリフトポケット90を上昇させる方向に作用するように、少なくとも1つの案内手段により案内される。本実施形態では、昇降機構は、少なくとも1つの滑車75を案内手段として有する。図8に示す例では、ワイヤ73は、5つの滑車75により向きを変えながら案内されている。なお、本実施形態では、ワイヤ73及び滑車75により、索状物及び案内手段が構成されているが、これには限定されず、例えば、チェーン及びスプロケットにより構成されることとしてもよい。
ウェイト71は、少なくともトレイ30及びリフトポケット90の合計の質量より大きい質量を有する。図8及び図9に示す実施形態では、ウェイト71は、リフタ枠体77に接合された全ての部材及びトレイ30の合計の質量より大きい質量を有する。従って、ウェイト71及びトレイ30が収容されたリフトポケット90の動作が何ら制限されていない場合には、ウェイト71が下降すると共にリフトポケット90が上昇されることとなる。
このような質量を有するウェイト71と共に、リフトポケット90の任意の昇降を実現させるために、リフタ70の昇降機構は、人手によりリフトポケット90の下降操作を行うためのレバー79(操作部)と、リフタ係止機構とを有する。
レバー79は、リフタ枠体77に接合された、例えば棒状を呈する部材である。このレバー79が人手により押し下げられることにより、リフタ枠体77及びリフトポケット90が下降されると同時にウェイト71が上昇される。
リフタ係止機構は、リフトポケット90が下降され、且つ、ウェイト71が上昇された状態で係止するための機構であって、ロットストッパー80及びロットガイド81により構成される。
ロットストッパー80は、リフタ枠体77に下部を接合されて上方に延びる棒状の部材であり、上面に切りかけ(図9参照)を有する。ロットガイド81は、中空のパイプ形状を呈する部材であり、内側面の一部がセンターロッド83に接合されている。ロットストッパー80は、ロットガイド81の中空の部分を通ることにより案内される。
図8に示すように、リフタ枠体77が押し下げられた状態で、ロットストッパー80上面の切りかけを、ロットガイド81の端部に嵌合させることにより、ウェイト71によるリフタ枠体77を上昇させる力が作用しているにも関わらず、リフタ枠体77は、上昇されることなく係止される。これにより、返送ライン50の終点位置50Eにあるリフトポケット90を上昇させるための位置エネルギーを蓄えることができる。
図8に示される状態において、リフトポケット90にトレイ30が収容されると、リフトポケット90及びトレイ30の質量に基づく重力がリフタ枠体77に作用し、摺動部78のセンターロッド83に対する遊び及び被ガイド部82のリフタガイド84に対する遊びがあることにより、ロットストッパー80の上部の位置が、センターロッド83に近付く方向に変位する。
図9に示すように、この変位により、ロットストッパー80の上面の切りかけがロットガイド81の端部に対して嵌合された状態ではなくなるので、リフタ枠体77及びリフトポケット90の係止状態が解除される。リフトポケット90の係止状態が解除されると、トレイ30を収容したリフトポケット90が搬送ライン10の始点位置10Sまで上昇される。また、返送ライン50を返送されたトレイ30の自重により係止状態を解除することができるので、リフトポケット90を、人手を要さずに搬送ライン10の始点位置10Sに自動的に上昇させることが可能となる。なお、本実施形態では、特段の動力源を設けずにリフタ70の昇降機構を実現させることとしているが、例えば電力等の動力源を有する構成により昇降機構を実現させてもよい。また、本実施形態では、ウェイト71に蓄えられた位置エネルギーに基づく運動エネルギーを、索状物(例えばワイヤ73)を介してリフトポケット90に伝搬させることにより、リフトポケット90の上昇を実現させていたが、このような構成には限定されず、例えば、いわゆる、てこの原理を利用した構成により、位置エネルギーに基づく運動エネルギーがリフトポケット90に伝搬されることとしてもよい。
図10及び図11は、搬送ライン10の始点位置10Sに折り畳まれた状態で上昇されたトレイ30を、開かせながら始点位置10Sに載置するための機構を説明する図である。
図10に示されるように、オープンガイド17が、搬送ライン10の始点位置10Sに設けられている。オープンガイド17は、搬送ラインの搬送方向の逆方向側の端部における、搬送方向に直交する方向における略中央部に設けられた、搬送方向に向かって延びる棒状の部材である。オープンガイド17の下面の高さは、搬送ライン10の始点位置10Sに載置されるトレイ30の主面30aの高さに位置合わせされている。
リフタ70のリフトポケット90に折り畳まれて収容されたトレイ30が搬送ライン10の始点位置10Sに向かって上昇されると、トレイ30は、第1の部分31の主面31a及び第2の部分32の主面32aでオープンガイド17を挟み込むように当接する。そして、図11に示すように、トレイ30が更に上昇されると、トレイ30からオープンガイド17に対する反作用により、オープンガイド17が折り畳まれたトレイ30を押し広げ、完全に広げられたトレイ30が始点位置10Sに載置される。
このような機構を有することにより、折り畳まれた状態で上昇されるトレイ30を、自動的に押し広げながら、蝶番35を搬送方向に直交する方向における略中央部に位置合わせして、始点位置10Sに載置させることができる。
図12は、搬送ライン10の始点位置10Sに載置されたトレイ30及びリフトポケット90を搬送方向から見た側面図である。前述のとおり、リフトポケット90は、ポケットクランパー93(トレイ係止部)を有する。ポケットクランパー93は、搬送方向に略直交する方向に離間して対をなして設けられた、搬送方向に延びる棒状の部材である。
図12に示すように、リフトポケット90に上昇されて始点位置10Sのレール11上に載置されたトレイ30が載置されると、前述のとおり、リフトポケット90は上昇した位置に留まるので、ポケットクランパー93は、トレイ30のインナーガイド39に圧力を加えながら内側から当接して、トレイ30を搬送ライン10の始点位置10Sにおいて保持する。従って、ポケットクランパー93の離間距離は、インナーガイド39に内接するように調整されている。
このように、リフトポケット90がトレイ30を保持することが可能なポケットクランパー93を有するので、リフトポケット90が搬送ライン10の始点位置10Sに上昇された状態を維持させることにより、リフトポケット90により始点位置10Sに載置された状態のトレイを、留め置くことが可能となる。
以上説明したように、搬送装置1では、トレイ30が搬送ライン10の終点位置10E以外の、離間距離が短いレール11の上にあるときには、第1の部分31及び第2の部分32のそれぞれの重心位置g1,g2がレール11の外側に位置するので、トレイ30は連結部で折り畳まれない。また、トレイ30の第1の部分31及び第2の部分32に亘る主面30a上に搬送対象の部品P等が載せられているときには、その部品P等が、折り畳まれる方向への回動を制限する梁の役割を担うことになるので、トレイ30は折り畳まれない。トレイ30が搬送ライン10の終点位置10Eにあり、且つ主面30a上に部品Pが載置されていない場合には、トレイ30の第1の部分31及び第2の部分32のそれぞれの重心位置g1,g2が一対のレール13の内側に位置することとなるので、第1の部分31及び第2の部分32が、連結部分を軸として互いに回動しながら、それぞれの主面31a、32aを内側として折り畳まれるように、一対のレール13間に落下する。これにより、トレイ30の上に載せられた部品Pの搬送が可能となると共に、搬送ライン10の終点位置10Eにおいて部品Pがトレイ30上から取り除かれると、一対のレール13間をトレイ30が下方に落下することにより、人手を要さずにレール13上からトレイ30を除去することが可能となる。例えば、搬送ライン10の終点位置10Eの下方にトレイ30の集積設備を設けることにより、使用後のトレイの集積が容易となる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
1…搬送装置、10…搬送ライン、10E…搬送ラインの終点位置、10S…搬送ラインの始点位置、11,13…レール、12,14…ローラコンベア、15…仮置台、17…オープンガイド、30…トレイ、30a…主面、31…第1の部分、31a…第1の部分の主面、32…第2の部分、32a…第2の部分の主面、35…蝶番、37…スペースホールド、39…インナーガイド、50…返送ライン、50E…返送ラインの終点位置、50S…返送ラインの始点位置、51…レール、52…ローラコンベア、55…クッション部、57…バランスガイド部、59…回転部材、70…リフタ、71…ウェイト、73…ワイヤ、75…滑車、77…リフタ枠体、78…摺動部、79…レバー、80…ロットストッパー、81…ロットガイド、82…被ガイド部、83…センターロッド、84…リフタガイド、90…リフトポケット、93…ポケットクランパー、g1,g2…重心位置。

Claims (14)

  1. 搬送対象の物が載置される載置面を構成する主面を有する板状のトレイと、
    前記トレイを搬送する搬送ラインとを備え、
    前記トレイは、
    第1の部分及び第2の部分に分割されており、前記第1の部分と前記第2の部分とが第1の方向に沿う軸を中心として、前記第1の部分の主面及び前記第2の部分の主面を内側として折り畳み可能な方向に回動可能に連結されており、
    前記搬送ラインは、
    搬送方向に沿って設けられ、前記主面を上方に向けて前記第1の方向が搬送方向に沿うように載置されたトレイを始点位置から終点位置まで搬送可能な搬送手段を有する、一対のレールを備える、
    搬送装置。
  2. 前記トレイの主面は、第1の方向に沿う2辺と該第1の方向に略直交する第2の方向に沿う2辺とからなる略矩形状を呈し、
    前記終点位置における前記レールの離間距離は、前記第1の部分及び前記第2の部分のそれぞれの前記第2の方向における重心位置間の距離より長く、
    前記終点位置以外の位置の少なくとも一部の位置における前記レールの離間距離は、前記重心位置間の距離より短い、
    請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記搬送ラインの前記レールは、
    前記終点位置に載置された前記トレイより、前記始点位置に載置されたトレイの方が、より大きい位置エネルギーを有するように設けられている、
    請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 前記搬送ラインの前記レールは、前記終点位置が前記始点位置より下方となるように傾斜されている、
    請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記搬送ラインの終点位置に搬送された前記トレイを、前記搬送ラインの始点位置に返送するための返送ラインであって、前記搬送方向の逆の方向である返送方向に沿って設けられ、前記第1の方向が返送方向に沿うように載置されたトレイを始点位置から終点位置まで返送可能な返送手段を有する一対のレールを備える、返送ラインを更に備え、
    前記返送ラインの始点位置は前記搬送ラインの終点位置の下方に設けられ、
    前記返送ラインの終点位置は前記搬送ラインの始点位置の下方に設けられ、
    前記返送ラインの前記一対のレールの離間距離は、レール上に載置された前記トレイの前記第1の部分及び前記第2の部分のそれぞれの前記第1の方向に略直交する第2の方向における重心位置間の距離より短い、
    請求項2〜4のいずれか一項に記載の搬送装置。
  6. 前記返送ラインの前記レールは、前記終点位置に載置された前記トレイより、前記始点位置に載置されたトレイの方が、より大きい位置エネルギーを有するように設けられている、
    請求項5に記載の搬送装置。
  7. 前記返送ラインの前記レールは、前記終点位置が前記始点位置より下方となるように傾斜されている、
    請求項6に記載の搬送装置。
  8. 前記返送ラインは、
    前記始点位置の前記一対のレール間に、前記返送方向に略直交する方向に離間して上方に突出して設けられた一対のバランスガイド部と、前記一対のバランスガイド部の間に設けられた可撓性を有するクッション部と、を更に備え、
    前記クッション部の上面の位置は、前記バランスガイド部の上面の位置より低く、
    前記バランスガイド部の上面の位置は、前記返送ラインのレールの上面の位置より低い、
    請求項5〜7のいずれか一項に記載の搬送装置。
  9. 前記返送ラインの終点位置に返送された前記トレイを収容するリフトポケットと、
    前記リフトポケットを、前記返送ラインの終点位置と前記搬送ラインの始点位置との間を昇降させる昇降機構と、を有するリフタを更に備え、
    前記昇降機構は、前記返送ラインの終点位置において前記リフトポケットに収容した前記トレイを前記搬送ラインの始点位置まで上昇させると共に、該始点位置に前記トレイを載置する、
    請求項5〜8のいずれか一項に記載の搬送装置。
  10. 前記昇降機構は、
    前記リフトポケットの昇降操作が可能な操作部と、
    前記操作部の操作により前記リフトポケットを下降させることにより、当該リフトポケットを上昇させるための位置エネルギーを蓄積できる蓄積手段と、を有し、
    前記位置エネルギーの運動エネルギーへの変換により前記リフトポケットを上昇させる、
    請求項9に記載の搬送装置。
  11. 前記昇降機構は、
    リフタ係止機構と、
    少なくとも1つの案内手段と、を更に備え、
    前記蓄積手段は、少なくとも前記トレイ及び前記リフトポケットの合計の質量より大きい質量を有するウェイトであり、
    前記ウェイトは、索状物を介して前記リフトポケットに連結されており、
    前記少なくとも1つの案内手段は、前記ウェイトに作用する重力が前記リフトポケットを上昇させる方向に作用するように、前記索状物を案内し、
    前記リフタ係止機構は、前記操作部の操作により前記返送ラインの終点位置に降下されたリフトポケットを係止可能である、
    請求項10に記載の搬送装置。
  12. 前記索状物は、ワイヤであり、
    前記案内手段は、滑車である、
    請求項11に記載の搬送装置。
  13. 前記リフタ係止機構は、
    前記リフトポケットに前記トレイが収容されると、前記リフトポケット及び前記トレイの自重により、前記リフトポケットの係止状態を解除する機構を含む、
    請求項11または12に記載の搬送装置。
  14. 前記トレイは、前記第1の部分及び前記第2の部分のそれぞれの前記主面に対向する裏面上に突出して設けられた桁状のインナーガイドを有し、
    前記リフトポケットは、前記第1の部分及び前記第2の部分の前記インナーガイドに当接して前記トレイを前記搬送ラインの始点位置において保持可能なトレイ係止部を有する、
    請求項9〜13のいずれか一項に記載の搬送装置。
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