JP2016210465A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
Description
したがって、本発明では、ラップラウンド方式の包装箱を廃棄するときに、側壁の各フラップを全て分離することなく、包装箱を簡単に折り畳むことができる。
この構成では、包装箱を折り畳んだときに、前後のロック片が重なり合う。そして、両ロック片を重ねて折り曲げると、一方のロック片が切り抜かれた切り抜き穴に、他方のロック片が挿入されて係合される。これにより、底板は折り重ねた状態に保持されるため、折り畳まれた包装箱が復元力によって膨らむのを防ぐことができる。
なお、ロック片を端壁または側壁に形成した場合には、上方からの押圧力に対する包装箱の強度が低下するが、本発明のロック片は、底板に形成されているため、包装箱の強度低下を防ぐことができる。
この構成では、底板、頂板および側壁の中央部に形成された罫線が包装箱の外側から見えないため、包装箱の外観を良くすることができる。
以下の説明において、前後左右方向とは、包装箱1を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱1の構成を限定するものではない。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝である。
後端壁12は、図2に示すように、底板10の後縁部から上方に向けて立ち上げられている。後端壁12は、前端壁11(図1参照)と同じ形状であり、底板10に対して直角に形成されている。
頂板15は、前端壁11の上縁部から後方に向けて折り曲げられている。頂板15は、底板10と同じ形状であり、前後の端壁11,12に対して直角に形成されている。
接合用フラップ16は、後端壁12の外面上部に接着剤によって接合される部位である。ブランクシートS(図3参照)を罫線L1〜L4で折り曲げつつ、接合用フラップ16を後端壁12の外面に接合することで、後端壁12、底板10、前端壁11、頂板15が角筒状を呈するようになる(図1参照)。
下側フラップ32は、前後一対の側部フラップ21,22の下部の外面に接着剤によって接合されている。
上側フラップ31と下側フラップ32との間には、前後の側部フラップ21,22の中間部が配置されている。
左側壁13の中央部には、前後の側部フラップ21,22、上側フラップ31および下側フラップ32に囲まれた矩形の側面開口部13aが形成されている。
右側壁14は、左側壁13(図2参照)と同様に、前後の側部フラップ21,22、上側フラップ31および下側フラップ32によって構成されており、側面開口部14aが形成されている。右側壁14と左側壁13とは左右対称な形状である。
上部切断線41は、頂板15を前後左右の帯状部位に切り離すときの境界となる部位である(図4参照)。
下部切断線42の上端部は、下側フラップ32の上縁部において、側部フラップ21,22の内側の縁部と交差する位置に接続されている。また、下部切断線42の下端部は、下側フラップ32の下縁部(罫線L8)の端部に接続されている。
下部切断線42は、下側フラップ32の中間部を側壁13,14から切り離すときの境界となる部位である(図5参照)。
底板10の第一罫線L10には、複数の切れ込みCが断続的に形成されている。なお、本実施形態の切れ込みCは、ブランクシートS(図3参照)を貫通しているが、底板10の外面側のライナおよびフルート(中芯)を切り込んだ半切りの切れ込みでもよい。
下側フラップ32の第二罫線L12は、下側フラップ32の前後方向の中央部に形成されている。
底板10と下側フラップ32との間の罫線L8と、底板10の第一罫線L10と、下側フラップ32の第二罫線L12とが交差する位置には、円形の下部開口部43が形成されている。
ロック片44は、底板10の一部を切り離すことで形成されている。ロック片44は、内側から外側に向かうに従って左右方向の幅が漸次大きくなるように台形状に形成されている。
ロック片44の先端縁部(外端縁部)は、底板10の前後の縁部(罫線L1,L2)に配置されている。
作業者は、図4に示すように、頂板15の上面開口部17の内縁部の前後左右の各辺をそれぞれ引き上げて、各上部切断線41を切り開く。これにより、頂板15は、前後左右の四つの帯状部位に分離される。
なお、上部切断線41の各切れ込みは屈曲しているため、上部切断線41を切り開いたときに、上部切断線41の切断縁部が緩やかな波線形状となる。
そして、頂板15の前後左右の帯状部位を両端壁11,12および両側壁13,14の上縁部に立ち上げる。
なお、下部切断線42の各切れ込みは屈曲しているため、下部切断線42を切り開いたときに、下部切断線42 の切断縁部が緩やかな波線形状となる。
そして、左右の下側フラップ32,32が底板10と同一平面になるように倒した状態にする。
このとき、底板10の第一罫線L10には、複数の切れ込みCが形成されているため、底板10を折り曲げ易くなっている。
また、底板10と下側フラップ32との間の罫線L8と、底板10の第一罫線L10と、下側フラップ32の第二罫線L12とが交差する位置には、下部開口部43が形成されているため、底板10の第一罫線L10および両下側フラップ32,32の第二罫線L12,L12を折り曲げ易くなっている。
ロック片44を底板10に対して折り曲げると、底板10には、ロック片44が切り抜かれた切り抜き穴45が形成される。
これにより、底板10は、ロック片44によって折り重ねた状態に保持されるため、図6に示すように、折り畳まれた包装箱1が復元力によって膨らむのを防ぐことができる。
したがって、ラップラウンド方式の包装箱1を廃棄するときに、側壁13,14の各フラップ21,22,31,32を全て分離することなく、包装箱1を簡単に折り畳むことができるため、包装箱1の廃棄作業を簡略化することができる。
例えば、本実施形態では、図1に示すように、頂板15の上面開口部17が長方形に形成されているが、その形状は限定されるものではない。例えば、上面開口部を円形に形成し、上面開口部の円周縁部から頂板15の各角部に至る上部切断線41を形成してもよい。
なお、頂板15の第一罫線L9(図1参照)、上側フラップ31および下側フラップ32の第二罫線L11,L12にも切れ込みを形成してもよい。または、底板10の第一罫線L10に切れ込みCを形成しなくてもよい。
10 底板
11 前端壁
12 後端壁
13 左側壁
13a 側面開口部
14 右側壁
14a 側面開口部
15 頂板
16 接合用フラップ
17 上面開口部
21 前側の側部フラップ
22 後側の側部フラップ
31 上側フラップ
32 下側フラップ
41 上部切断線
42 下部切断線
43 下部開口部
44 ロック片
45 切り抜き穴
S ブランクシート
Claims (3)
- 底板と、
前記底板の前後の縁部に連設された前後一対の端壁と、
前記両端壁の上縁部に連設された頂板と、
左右一対の側壁と、を備え、
前記頂板には、開口部が形成されており、
前記側壁は、
前記両端壁にそれぞれ連設された前後の側部フラップと、
前記頂板に連設された上側フラップと、
前記底板に連設された下側フラップと、を備え、
前記上側フラップおよび前記下側フラップは、前後の前記側部フラップの外面に接合され、
前記底板および前記頂板の前後方向の中央部には、左右方向に延びている第一罫線が形成されるとともに、
前記上側フラップおよび前記下側フラップの前後方向の中央部には、上下方向に延びている第二罫線が形成されており、
前記頂板には、前記開口部から前記頂板の前後左右の角部に至るミシン目状の上部切断線が形成され、
前記下側フラップには、上縁部の中間部から下縁部の前後の端部に至る前後一対のミシン目状の下部切断線が形成されていることを特徴とする包装箱。 - 前記底板には、
前記第一罫線を対称軸として前後対称に一対のロック片が形成されており、
前記ロック片は、前記底板の一部を切り離して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。 - 前記第一罫線は、前記底板および前記頂板の内面に形成されるとともに、
前記第二罫線は、前記上側フラップおよび前記下側フラップの内面に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装箱。
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