JP2016210448A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体11と、その容器本体11内に収容され、かつ、容器本体11内を内容物収容室CCとピストン押圧室PCとに区画する吐出用ピストン12と、容器本体11の開口部を閉じ、内容物収容室CCと外部とを連通する通路を有するバルブアッセンブリ13と、ピストン押圧室PC内に収容され、内容物収容室CCを押す吐出用ピストンの押圧力が減少したとき所定の押圧力まで上昇させる圧力調整機構14とを有する吐出容器10。バルブアッセンブリ13を操作して内容物を吐出するとき、加圧剤収容室S3が拡張することにより加圧剤収容室S3の内圧が減少するが、圧力調整機構14によって加圧剤収容室S3が所定の圧力に維持され、単位時間当たりの吐出量を最初から最後まで一定にすることができる。
【選択図】図1
Description
特許文献2には、加圧吐出容器の内部に収容され、加圧吐出容器の内圧を調整するための圧力調整装置が開示されている。
特許文献2の圧力調整装置は、一層構造の加圧吐出容器に用いられるものであり、圧力調整装置と原液とは同じ空間内に収容されるため、加圧吐出容器の向きによっては圧力調整機構に液体が侵入して圧力調整が安定しない。
本発明は、製造が容易であり、使用開始から終了直前まで内容物の吐出量を一定にして吐出できる吐出容器を提供することを目的としている。第2の課題は、使用者によって加圧剤の充填が簡単にできる吐出容器を提供する。
本発明の吐出容器であって、前記容器本体とバルブアッセンブリとが係合により固定さ
れ、前記容器本体にバルブアッセンブリを着脱できるように構成されており、前記容器本体またはバルブアッセンブリにガス容器を保持する保持手段が設けられていてもよい。
本発明の吐出容器であって、前記容器本体とバルブアッセンブリとが係合により固定され、前記容器本体にバルブアッセンブリを着脱できるように構成されており、前記容器本体またはバルブアッセンブリにガス容器を保持する保持手段が設けられている場合、ガス容器を固定した容器本体とバルブアッセンブリ、あるいは、容器本体とガス容器を固定したバルブアッセンブリとを連結させるだけで吐出容器を組み立てることができ、かつ、加圧剤の充填ができる。そのため、容器本体に内容物を充填し、蓋材等で密閉することにより詰替製品とし、バルブアッセンブリ(およびガス容器)の再利用を図る新しいエアゾールのリフィルシステムを展開することができる。
吐出容器10の内容物収容室CC内は、吐出用ピストン12によって第1収容室S1と第2収容室S2とに区画されている。ピストン押圧室PC内は、圧力調整機構14の圧力調整用ピストン32によって加圧剤収容室S3と一定の圧力で密閉される基準圧室S4とに区画されている。そして、第1収容室S1に第1内容物C1が充填され、第2収容室S2に第2内容物C2が充填され、加圧剤収容室S3に空気、窒素等の圧縮ガスからなる加圧剤Pが充填されて吐出製品となる。
この吐出製品は、押ボタン15等によりバルブアッセンブリ13を操作することにより、内容物収容室CC内と外部とが連通し、吐出用ピストン12を介してピストン押圧室PCが内容物収容室CCを押圧し、それぞれ第1内容物C1および第2内容物C2が吐出されるものである。このとき、加圧剤収容室S3が拡張することにより加圧剤収容室S3の内圧が減少するが、圧力調整機構14によって加圧剤収容室S3が所定の圧力に維持され、単位時間当たりの吐出量を最初から最後まで一定にすることができる。
胴部材16は、全体として中央から上方の細い胴部16bと、下方の太い胴部16cとからなる二段の階段形状を呈しており、両者の間には拡径段部16dが設けられている。その拡径段部16dは半径方向の外向きで、斜め下方に傾斜している。また胴部材16の下端外周には、ネジ16eが形成されている。
底キャップ17は、筒状の固着部17aと、その下端を閉じる底部17bとからなる。固着部17aの上部内面には、胴部材のネジ16eと係合するネジ17cが形成されている。その下方には、後述する圧力調整用シリンダ部材31を保持する環状の係止部17dが形成されている。また底部17bには、後述するガス容器33を保持する筒状の保持部17eが形成されている。
隔壁21は、容器本体11の細い胴部16b内に気密に嵌合される板状のものである。隔壁21には、中心から偏った部位に上方に突出し、かつ、隔壁21を上下に貫通する筒状の第1バルブ連結部21aおよび第2バルブ連結部21bが形成されている。第1バルブ連結部21aおよび第2バルブ連結部21bは、容器本体11の中心軸を挟んで対向し
ている。隔壁21を設けることにより、第1収容室S1からの第1内容物を第1バルブ連結部21aを介して、無駄なくバルブアッセンブリ13に供給することができる。なお、第1収容室S1とバルブアッセンブリ13の一方のエアゾールバルブ27ならびに第2収容室S2とバルブアッセンブリ13の他方のエアゾールバルブ27を独立して連通することができれば、隔壁21の構造は特に限定されるものではない。例えば、シリンダ部材22の連通溝22dと連通する筒状の第1バルブ連結部21aと、シリンダ部材22の貫通孔22cと連通する筒状の第2バルブ連結部21bとの2つの部材から構成してもよい。
シリンダ部材22は、容器本体11の細い胴部16bの内面に沿って配置される筒状体である。シリンダ部材22は容器本体11と同じ材質でもよく、内容物に応じて異なる材質、たとえば、耐アルカリ性に優れている環状オレフィンコポリマーやナイロンなどで成形してもよい。シリンダ部材22は、上底22aと、その側縁から下方に延びる筒状の摺動本体22bとからなる。上底22aの中心から偏った部位に、上底22aを貫通し第2バルブ連結部21b内に連結される貫通筒22cが形成されている。摺動本体22bの外周面には、上下に向かって延びる連通溝22dが形成されている。シリンダ部材22は、上底22aと隔壁21との間に隙間G1が形成されるように、かつ、貫通筒22cと第2バルブ連結部21bとが連結するように配置される。貫通筒22cと第2バルブ連結部21bとは気密に嵌合する。
詳しい構成は、図2aに示すように、上面で第2収容室S2を押圧する上底筒状のピストン本体23と、そのピストン本体23の基部外周に半径方向外側に突出するように設けられ、上面で第1収容室S1を押圧する上底筒状の羽根ピストン24とを備えた凸状体である。
ピストン本体23はシリンダ部材22の摺動本体22bの内面を摺動して、第2収容室S2内を加圧する。ピストン本体23の上部外周には上環状溝23aが形成されており、上環状溝23aには吐出用ピストン12が上方に移動したときに第2収納室S2内の第2内容物C2が第1収容室S1に漏れないようにシールするシール材(Oリング)A2を装着している。
羽根ピストン24は、容器本体11の下方の太い胴部16cを摺動して、第1収容室S1内を加圧する。羽根ピストン24の外周にも下環状溝24aが形成されており、下環状溝24aには吐出用ピストン12が上方に移動したときに第1収納室S1内の第1内容物C1がピストン押圧室PC(加圧剤収容室S3)へと漏れないようにシールするシール材(Oリング)A3を装着している。
26cとを備えている。栓部26cの外周面には、シール材(Oリング)A1を保持する環状凹部26dが形成されている。
エアゾールバルブ27は、ステム27aを上下に移動させることによって通路を連通/遮断するものである。ハウジングと、ハウジング内で常時上方向に付勢されて収容されたステムと、ステムラバーと、バネと、カバーとからなる。このエアゾールバルブ27は、これらを組み立てることにより一体化し、独立して取り扱えるものである。
カバー28は、ステム27aを上方に突出させるようにしてエアゾールバルブ27をバルブホルダー26に固定し、バルブホルダー26およびエアゾールバルブ27を容器本体11に固定する金属製のものである。詳しくは、2つのステム27aを挿通させる上面28aと、バルブホルダー26を囲む筒体28bとからなる。筒体28bの下端は、容器本体11のフランジ部16aとバルブホルダー26の環状フランジ26bを挟み、両者を固定するカシメ部28cとなっている。なお、カバー28は合成樹脂で成形してもよい。また、カシメ部28cの代わりにネジ等の着脱手段を設けてもよい。その場合、容器本体11の上端もフランジ部16aの代わりにネジ等の着脱手段が設けられる。
シリンダ本体31aは、上底31a1を有する筒体である。上底31a1の下面にはバネ受け31a2が形成されている。
連結部31bには、圧力調整シリンダ部材31の内部を外部に連通する連通孔31b1が形成されている。
栓部31cは、容器本体11の胴部材16の太い胴部16cの下部内面に沿って延びる筒部である。外周面にシール材(Oリング)A4を保持する環状凹部31c1が形成されている。
フランジ部31dは、容器本体11の底キャップ17の係止部17dと底キャップ17の底部17bとの間にシール材(Oリング)A5を介して固定される。つまり、圧力調整用シリンダ部材31は、このフランジ部31dを介して底キャップ17の係止部17dに固定されている。
器であり、ステム33aを下降させることにより開放するものである。これにより押ボタン33bより加圧剤Pが噴出する。そして、ガス容器33は圧力調整用ピストン32に連動してバルブが開放するように構成されている。この実施形態では、ガス容器33のステム33aが押ボタン33bを介して圧力調整用ピストン32と連結されている。しかし、ステム33aを直接圧力調整用ピストン32と連結してもよい。
なお圧力調整用ピストン32に代えてダイヤフラムなどの圧力位置変換部材を用いてもよい。
始め容器本体11の胴部材16の上端にバルブアッセンブリ13を固定する。このとき、隔壁21およびシリンダ部材22は、バルブアッセンブリ13に取り付けて胴部材16に装着しても、バルブアッセンブリ13と胴部材16とを固定した後に胴部材16に装着してもよい。次いで、吐出用ピストン12および圧力調整用シリンダ31を順に、胴部材16の下端から挿入する。さらに、圧力調整用シリンダ31内に圧力調整用ピストン32を挿入し、バルブアッセンブリ13等を固定した胴部材16を準備する。一方、ガス容器33を固定した底キャップ17を準備する(図3a参照)。
次に、バルブアッセンブリ13等を固定した胴部材16とガス容器33を固定した底キャップ17とを連結する。このとき、ガス容器33の押ボタン33bが圧力調整用シリンダ31内に挿入されると同時に、圧力調整用ピストン32を押し上げる。しかし、加圧剤収容室S3内には加圧剤Pがまだ充填されていないため、圧力調整用ピストン31は、ガス容器33が開放される高さ(若干押ボタン33bを押し下げた状態)以上は上昇しない。つまり、図3bに示すように、ガス容器33は開いた状態となり、加圧剤Pがガス容器33の押ボタン33bから噴射され、加圧剤収容室S3内に供給される。加圧剤収容室S3内が所定の圧力に達すると、圧力調整用ピストン32はガス容器33が閉じる高さまで押し上げられ、基準圧室S3の圧力と、加圧剤収容室S3の圧力とが実質的に釣り合い、加圧剤Pの供給が停止する(図1参照)。
なお、第1収容室S1および第2収容室S2へのそれぞれ第1内容物C1および第2内容物C2の充填は、バルブアッセンブリ13のエアゾールバルブ27のステム27aから最後に充填する。しかし、胴部材16と底キャップ17とを連結する前に、胴部材16の下端開口から充填してもよい。
により、加圧剤収容室S3の圧力により内容物C(第1内容物C1および第2内容物C2)を吐出することができる。ここで内容物Cを吐出させることにより、吐出用ピストン12が上昇し、加圧剤収容室S3が拡張して内圧が下がる。しかし、図2cに示すように圧力調整機構14が自動的に作動し、ガス容器33から加圧剤Pが加圧剤収容室S3内に供給され、図2bに示すように加圧剤収容室S3力が基準圧室SPと釣り合うと加圧剤Pの供給が自動的に停止する。内容物(第1内容物C1および第2内容物C2)を吐出するたびに、あるいは、複数回吐出するたびに、この加圧剤Pの供給工程および供給停止工程が自動的に行われるため、内容物Cを最後まで同じ勢いで吐出させることができる。さらに、この実施の形態では2つの内容物(第1内容物C1および第2内容物C2)が1つの吐出用ピストン12の移動により吐出されるため、第1内容物C1と第2内容物C2の吐出量はそれぞれの粘度に影響されることなく吐出用ピストンの押圧面積(ピストン本体の上面と羽ピストン24)の比率で調整することができる。
そして、吐出容器40内容物収容室CC内に内容物Cが充填され、加圧剤収容室S3に加圧剤が充填されて吐出製品となる。
この吐出製品は、押ボタン45等によりバルブアッセンブリ43を操作することにより、内容物収容室CC内と外部とが連通し、吐出用ピストン42を介してピストン押圧室PCが内容物収容室CCを押圧し、内容物Cが吐出されるものである。このとき、加圧剤収容室S3が拡張することにより加圧剤収容室S3の内圧が減少するが、圧力調整機構14によって加圧剤収容室S3が所定の圧力に維持され、単位時間当たりの吐出量を最初から最後まで一定にすることができる。
端と底キャップ47の底部17bとの間にシール材(Oリング)A5を介して挟持される。なお、胴部材46の下端面と圧力調整用シリンダ部材31のフランジ部31dの上面とは溶着あるいは接着等によって固定するのが好ましい。
バルブホルダー51は、容器本体41の開口部に被せられるものである。栓部26cの外周面にシール材(Oリング)A1を備えていない以外は、図1の吐出容器のバルブホルダー26と実質的に同じであり、バルブ保持部26a、環状フランジ26b、栓部26cを備えている。なお、環状フランジ26bの外径は、容器本体41のフランジ部46aの外径より小さくなっている。
バルブ機構52は、ステム27aを上下に移動させることによって通路を連通/遮断するものである。バルブホルダー51のバルブ保持部26aに直接ステム、ステムラバー、バネを収容したものである。つまり、図1の吐出容器10のエアゾールバルブ27のハウジングをバルブ保持部26aで代替し、エアゾールバルブ27のカバーキャップを後述するカバー53で代替したものであり、エアゾールバルブ27のように一体化し、独立して取り扱うものではない。
カバー53は、ステム27aを挿通させる上面53aと、バルブホルダー51を覆う筒体53bとを有する合成樹脂製のものである。筒体53bの下端面は、容器本体41の胴部材46の上端面に当接している。そして、カバー53と容器本体41とは、筒体53bの下端面と容器本体41の胴部材46の上端面とを溶着によって固定している。
また、内容物Cを吐出することにより加圧剤収容室S3が拡張し、内圧が下がっても、圧力調整機構14が作動し、加圧剤収容室S3内に加圧剤Pの供給、供給停止工程が自動的に行われるため、内容物Cを最後まで同じ勢いで吐出させることができる。
する。
そして、吐出容器60内容物収容室CC内に内容物Cが充填され、加圧剤収容室S3に加圧剤が充填されて吐出製品となる。
この吐出製品は、押ボタン45等によりバルブアッセンブリ64を操作することにより、内容物収容室CC内と外部とが連通し、吐出用ピストン63を介してピストン押圧室PCが内容物収容室CCを押圧し、内容物Cが吐出されるものである。このとき、加圧剤収容室S3が拡張することにより加圧剤収容室S3の内圧が減少するが、圧力調整機構65によって加圧剤収容室S3が所定の圧力に維持され、単位時間当たりの吐出量を最初から最後まで一定にすることができる。
容器本体61としては、透明または半透明で、内部が視認できるようにするのが好ましい。
5の吐出容器40のバルブ機構52と実質的に同じものである。
環蓋部72は、容器本体61および内筒体62のフランジ部62aの上方に配置されている(図7参照)。上面に横通路溝72aが複数等間隔で放射状に設けられている。横通路溝72aは、内筒体62の縦通路溝62bと同数とし、その配置を縦通路溝62bと平面視で重なるように設けられているのが好ましい。
栓部73は、後述する圧力調整機構65の容器ホルダー83の内面に沿って挿入される筒状の部位である(図7参照)。その側面には、シール材(Oリング)A2を保持する環状の環状凹部73aが形成されている。
シリンダ部74は、栓部73の下端から更に下方に延びている。シリンダ部74は、後述する圧力調整機構65の一部を構成する。シリンダ部74の下部には、下端から上方に向かうスリット74aが形成されている。また下端には、バルブアッセンブリ64をガス容器33に取り付ける前に、後述する圧力調整機構65のピストン81が落下しないように保持する保持爪74bが形成されている。なお、保持爪74bは、その後、ガス容器33と係合する。つまり、圧力調整機構65は、シリンダ部74を介して、バルブアッセンブリ64の下端に固定され、容器本体61の開口部から内部に吊り下げられている。
上筒部77は、バルブホルダー66のハウジング71を保持し、ハウジング71との間に内容物の通路を形成する部位である。上筒部77の内面には、ハウジング71の環状の凹部71cと係合する係合突起77aが形成されている。カバー部76と係合突起77aとでバルブホルダー66(ハウジング71)を挟むことにより、バルブ機構52をバルブホルダー66(ハウジング71)に固定し、かつ、バルブホルダー66を保持する(図9a参照)。つまり、キャップ67とバルブホルダー66とを一体化できる。なお、上筒部77の下部内面(係合突起77aより下方内面)は、ハウジング71の外周面と環状の隙間G2を形成する(図9a参照)。この隙間G2は、ハウジング71の連通孔71aと連通しており、内容物Cの通路となる。
リング部78は、バルブホルダー66が容器本体61から抜け飛ばないようにバルブホルダー66の環蓋部72の上面を覆う部位である(図9a参照)。なお、環蓋部72には横通路溝72aが形成されているため、リング部78と環蓋部72との間に放射状に延びる通路が複数形成される。この通路は、内容物Cの通路となり、隙間G2と連通している。
下筒部79は、容器本体61と連結し、バルブホルダー66との間に内容物Cの通路を形成する部位である。下筒部79の上部内面は、バルブホルダー66の環蓋部72の外端
と隙間G3が空くように設計されている(図9a参照)。下筒部79の中部内面には、容器本体61のネジ61aと係合するネジ79aが形成されている。そして、下筒部79のネジ79aの下方の下部内面であって、容器本体61の外シール保持部61bの位置に、環状段部61b2より若干拡径した内円筒部79bが形成されている。この内円筒部79bは、容器本体61の外円筒部61b1との間でシール材(Oリング)A1を半径方向に圧縮する部位である(図8参照)。
ピストン81は、シリンダ部74の内面と密に接しながら上下する。つまり、ピストン81は加圧剤収容室S3をシールすると共に基準圧室S4もシールしている。そして、ピストン81がシリンダ部74内を上下することにより基準圧室S4を圧縮・拡張する。なお、基準圧室S4内は圧縮することにより、内部の空気が圧縮され、ピストン81は反作用の力を受ける。
容器ホルダー83は、フランジ部83bが容器本体61の上端(内筒体62のフランジ部62a)とバルブアッセンブリ64のバルブホルダー66の環蓋部72の間に挟圧されて保持される。また、フランジ部83bの下面は、環状の板シール材A2を下方に圧縮する部位である。
初めに容器本体61内に内筒体62を挿入し、内容物Cを内筒体62内に充填した後、吐出用ピストン63を挿入し、そして、ガス容器33を収容した容器ホルダー83を収容した、内容物を充填した容器本体61を準備する。つまり、ガス容器33は容器ホルダー
83の保持手段(位置決めリブ83d)bによって容器本体61に保持される。一方、バルブホルダー66にキャップ67を固定し、かつ、バルブホルダー66のシリンダ部74にピストン81を挿入した蓋材を準備する(図9a参照)。なお、ガス容器33は、シリンダ部74の保持爪74bを保持手段としてバルブアッセンブリに保持させてもよい。
この蓋材を内容物を充填した容器本体61に固定する。このとき、図1の吐出容器10と同様に、ガス容器33がシリンダ部74に連結されると同時に、ガス容器33の押ボタン33bがピストン81を押し上げ、基準圧室S4が密閉され、かつ、圧縮される。そして、加圧剤収容室S3内には加圧剤Pがまだ充填されていないため、ガス容器33が開放し、加圧剤Pが加圧剤収容室S3内に供給される。加圧剤収容室S3内が所定の圧力に達すると、ピストン81が所定の高さまで押し戻され、ガス容器33の噴射が止まる(図7参照)。このように吐出容器60も、図1の吐出容器10と同様に、組み立てるだけで加圧剤Pを加圧剤収容室S3内に充填することができ、特別な加圧剤の充填設備を必要としない。また、吐出容器60を組み立てた後、使用によって加圧剤収容室S3内が拡張しても、圧力調整機構65が作動し、加圧剤収容室S3の内圧を一定にコントロールすることができる。
なお、内容物Cの充填を、バルブアッセンブリ64のステム27aから最後に充填してもよい。そして、図9aの想像線で示すように、内容物Cを充填した容器本体61の開口部に蓋体35を設けることにより、詰替製品とすることができる。バルブアッセンブリ64を繰り返し使用することができる。
PC ピストン押圧室
S1 第1収容室
S2 第2収容室
S3 加圧剤収容室
S4 基準圧室
C1 第1内容物
C2 第2内容物
A1 シール材
A2 シール材
A3 シール材
A4 シール材
A5 シール材
G1 隙間(隔壁とシリンダ層の間)
10 吐出容器
11 容器本体
12 吐出用ピストン
13 バルブアッセンブリ
14 圧力調整機構
15 押ボタン
16 胴部材
16a フランジ部
16b 細い胴部
16c 太い胴部
16d 拡径段部
16e ネジ
17 底キャップ
17a 固着部
17b 底部
17c ネジ
17d 係止部
17e 保持部
21 隔壁
21a 第1バルブ連結部
21b 第2バルブ連結部
22 シリンダ部材
22a 上底
22b 摺動本体
22c 貫通筒
22d 連通溝
23 ピストン本体
23a 上環状溝
24 羽根ピストン
24a 下環状溝
26 バルブホルダー
26a バルブ保持部
26b 環状フランジ
26c 栓部
26d 環状凹部
27 エアゾールバルブ
27a ステム
28 カバー
28a 上面
28b 筒体
28c カシメ部
31 圧力調整用シリンダ部材
31a シリンダ本体
31a1 上底
31a2 バネ受け
31b 連結部
31b1 連通孔
31c 栓部
31c1 環状凹部
31d フランジ部
32 圧力調整用ピストン
33 ガス容器
33a ステム
33b 押ボタン
35 蓋材
40 吐出容器
41 容器本体
42 吐出用ピストン
42a 凹み部
43 バルブアッセンブリ
45 押ボタン
46 胴部材
46a フランジ部
47 底キャップ
51 バルブホルダー
52 バルブ機構
53 カバー
53a 上面
53b 筒体
55 吐出容器
56 バルブアッセンブリ
57 ハウジング
58 マウンティングカップ
58a ハウジング保持部
58b 湾曲フランジ
58c 蓋面
60 吐出容器
61 容器本体
61a ネジ
61b 外シール保持部
61b1 外円筒部
61b2 環状突起
61c 環状突起
62 内筒体
62a フランジ部
62b 縦通路溝
63 吐出用ピストン
64 バルブアッセンブリ
65 圧力調整機構
66 バルブホルダー
67 キャップ
71 ハウジング
71a 連通孔
71b ラバー支持部
71c 環状の凹部
92 環蓋部
72a 横通路溝
73 栓部
73a 環状凹部
74 シリンダ部
74a スリット
74b 保持爪
76 カバー部
76a 中心孔
77 上筒部
77a 係合突起
78 リング部
79 下筒部
79a ネジ
81 圧力調整用ピストン
83 容器ホルダー
83a ホルダー本体
83b フランジ部
83c 底部
83d スリット
83e 位置決めリブ
Claims (3)
- 容器本体と、
前記容器本体内に収容され、かつ、前記容器本体内を内容物収容室とピストン押圧室とに区画する吐出用ピストンと、
前記容器本体の開口部を閉じ、内容物収容室と外部とを連通する通路を有するバルブアッセンブリと、
前記ピストン押圧室に収容され、内容物収容室を押す吐出用ピストンの押圧力が減少したとき所定の押圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
前記圧力調整機構が、前記ピストン押圧室内に収容され、かつ、前記ピストン押圧室内を、加圧剤を収容する加圧剤収容室と、所定の圧力で密閉された基準圧室とに区画する圧力位置変換部材と、加圧剤収容室内に収容される加圧剤が充填されたガス容器とを備え、
前記ガス容器と圧力位置変換部材とは、圧力位置変換部材が所定位置より加圧剤収容室側に移動したときにガス容器が開放されるように連動している、
吐出容器。 - 前記容器本体が、筒状の胴部材と、その胴部材の下端を閉じる底キャップとからなり、
前記胴部材と底キャップとが係合により固定され、胴部材に底キャップを着脱できるように構成されており、
前記底キャップに前記ガス容器を保持する保持手段が設けられている、
請求項1記載の吐出容器。 - 前記容器本体とバルブアッセンブリとが係合により固定され、
前記容器本体にバルブアッセンブリを着脱できるように構成されており、
前記容器本体またはバルブアッセンブリにガス容器を保持する保持手段が設けられている、
請求項1記載の吐出容器。
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