JP2016210448A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】最初から最後まで単位時間当たりの吐出量が一定した吐出容器を提供する。使用者によって加圧剤の充填が簡単にできる吐出容器を提供する。
【解決手段】容器本体11と、その容器本体11内に収容され、かつ、容器本体11内を内容物収容室CCとピストン押圧室PCとに区画する吐出用ピストン12と、容器本体11の開口部を閉じ、内容物収容室CCと外部とを連通する通路を有するバルブアッセンブリ13と、ピストン押圧室PC内に収容され、内容物収容室CCを押す吐出用ピストンの押圧力が減少したとき所定の押圧力まで上昇させる圧力調整機構14とを有する吐出容器10。バルブアッセンブリ13を操作して内容物を吐出するとき、加圧剤収容室S3が拡張することにより加圧剤収容室S3の内圧が減少するが、圧力調整機構14によって加圧剤収容室S3が所定の圧力に維持され、単位時間当たりの吐出量を最初から最後まで一定にすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は吐出容器に関する。
特許文献1には、内容物を吐出する流体小出し容器と、その底部に取り付けられる高圧容器とからなり、内容物を吐出して流体小出し容器の内圧が低下したときに高圧容器から加圧剤を補給する圧力制御デバイスが開示されている。
特許文献2には、加圧吐出容器の内部に収容され、加圧吐出容器の内圧を調整するための圧力調整装置が開示されている。
特許第4364907号 特許第4050703号
特許文献1の圧力制御デバイスは、流体小出し容器の底部に圧力制御デバイスを連結させるため、連結部位が外部に露出し、外力等により連結が外れ、加圧剤(高圧ガス)が噴出するおそれがある。また、圧力制御デバイスは底部に加圧剤充填用の弁が取り付けられているため、圧力制御デバイスを流体小出し容器の底部に取り付けて加圧剤を充填した後に、上部の流体小出し容器の小出し弁からの漏れ以外にも、底部の弁からの加圧剤の漏れを確認する必要があり、漏れの確認工程が2ヶ所必要になり手間がかかる。
特許文献2の圧力調整装置は、一層構造の加圧吐出容器に用いられるものであり、圧力調整装置と原液とは同じ空間内に収容されるため、加圧吐出容器の向きによっては圧力調整機構に液体が侵入して圧力調整が安定しない。
本発明は、製造が容易であり、使用開始から終了直前まで内容物の吐出量を一定にして吐出できる吐出容器を提供することを目的としている。第2の課題は、使用者によって加圧剤の充填が簡単にできる吐出容器を提供する。
本発明の吐出容器は、容器本体と、前記容器本体内に収容され、かつ、前記容器本体内を内容物収容室とピストン押圧室とに区画する吐出用ピストンと、前記容器本体の開口部を閉じ、内容物収容室と外部とを連通する通路を有するバルブアッセンブリと、前記ピストン押圧室に収容され、内容物収容室を押す吐出用ピストンの押圧力が減少したとき所定の押圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、前記圧力調整機構が、前記ピストン押圧室内に収容され、かつ、前記ピストン押圧室内を、加圧剤を収容する加圧剤収容室と、所定の圧力で密閉された基準圧室とに区画する圧力位置変換部材と、加圧剤収容室内に収容される加圧剤が充填されたガス容器とを備え、前記ガス容器と圧力位置変換部材とは、圧力位置変換部材が所定位置より加圧剤収容室側に移動したときにガス容器が開放されるように連動していることを特徴としている。
本発明の吐出容器であって、前記容器本体が、筒状の胴部材と、その胴部材の下端を閉じる底キャップとからなり、前記胴部材と底キャップとが係合により固定され、胴部材に底キャップを着脱できるように構成されており、前記底キャップに前記ガス容器を保持する保持手段が設けられているものが好ましい。
本発明の吐出容器であって、前記容器本体とバルブアッセンブリとが係合により固定さ
れ、前記容器本体にバルブアッセンブリを着脱できるように構成されており、前記容器本体またはバルブアッセンブリにガス容器を保持する保持手段が設けられていてもよい。
本発明の吐出容器は、容器本体と、前記容器本体内に収容され、かつ、前記容器本体内を内容物収容室とピストン押圧室とに区画する吐出用ピストンと、前記容器本体の開口部を閉じ、内容物収容室と外部とを連通する通路を有するバルブアッセンブリと、前記ピストン押圧室に収容され、内容物収容室を押す吐出用ピストンの押圧力が減少したとき所定の押圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、前記圧力調整機構が、前記ピストン押圧室内に収容され、かつ、前記ピストン押圧室内を、加圧剤を収容する加圧剤収容室と、所定の圧力で密閉された基準圧室とに区画する圧力位置変換部材と、加圧剤収容室内に収容される加圧剤が充填されたガス容器とを備え、前記ガス容器と圧力位置変換部材とは、圧力位置変換部材が所定位置より加圧剤収容室側に移動したときにガス容器が開放されるように連動しているため、内容物を吐出することにより加圧剤収容室が拡張し、加圧剤収容室の内圧が低下しても自動的に加圧剤調整機構が作動し、加圧剤収容室を一定の圧力に戻す。そのため、内容物を最初から最後まで同じ勢いで吐出させることができる。また、本発明の吐出容器は、組み立てるだけでガス容器から加圧剤収容室へと加圧剤を充填することができ、特別な加圧剤の充填設備を必要としない。さらに、加圧剤の充填圧力に耐えうる高い耐圧性能が必要でないため、容器本体の耐圧性能を従来のエアゾール式のものに比べて低くすることができる。そのため、容器本体の肉厚を薄くすることができ、軽量化、かつ、材料の使用量を減らすことができる。
本発明の吐出容器であって、前記容器本体が、筒状の胴部材と、その胴部材の下端を閉じる底キャップとからなり、前記胴部材と底キャップとが係合により固定され、胴部材に底キャップを着脱できるように構成されており、前記胴部材または底キャップに前記ガス容器を保持する保持手段が設けられている場合、ガス容器を固定した底キャップと、その他の構成を一体に連結させた胴部材とを準備し、それらを連結するだけで吐出容器を組み立てることができ、かつ、加圧剤の充填ができる。そのため、胴部材に内容物を充填し、蓋材等で密閉することにより詰替製品とし、底キャップおよびガス容器の再利用を図る新しいエアゾールのリフィルシステムを展開することができる。
本発明の吐出容器であって、前記容器本体とバルブアッセンブリとが係合により固定され、前記容器本体にバルブアッセンブリを着脱できるように構成されており、前記容器本体またはバルブアッセンブリにガス容器を保持する保持手段が設けられている場合、ガス容器を固定した容器本体とバルブアッセンブリ、あるいは、容器本体とガス容器を固定したバルブアッセンブリとを連結させるだけで吐出容器を組み立てることができ、かつ、加圧剤の充填ができる。そのため、容器本体に内容物を充填し、蓋材等で密閉することにより詰替製品とし、バルブアッセンブリ(およびガス容器)の再利用を図る新しいエアゾールのリフィルシステムを展開することができる。
本発明の吐出容器の一実施形態を示す側面断面図である。 図2aは図1の吐出容器の吐出用ピストンの側面断面図であり、図2b、2cはそれぞれ図1の吐出容器の圧力調整機構の作動前後を示す側面断面図である。 図3a、3bはそれぞれ図1の吐出容器の組み立て工程を示す概略図である。 図4a、4bはそれぞれ図1の吐出容器に採用できる詰替製品を示す側面断面図である。 図5aは本発明の吐出容器の他の実施形態を示す側面断面図であり、図5bはその詰替製品を示す側面断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す側面断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す側面断面図である。 図8a、8b、8bはそれぞれ図7の吐出容器のバルブアッセンブリ、バルブホルダー、カバーを示す側面断面図である。 図9a、9bはそれぞれ図7の吐出容器の組み立て工程を示す概略図である。
図1の吐出容器10は、独立して収容される2つの内容物を吐出する2液吐出タイプの吐出容器である。吐出容器10は、容器本体11と、その容器本体11内に収容され、かつ、容器本体11内を内容物収容室CCとピストン押圧室PCとに区画する吐出用ピストン12と、容器本体11の開口部を閉じ、内容物収容室CCと外部とを連通する通路を有するバルブアッセンブリ13と、ピストン押圧室PC内に収容され、内容物収容室CCを押す吐出用ピストン12の押圧力が減少したとき所定の押圧力まで上昇させる圧力調整機構14とを有する。バルブアッセンブリ13には、2つのステム27aを同時に押す押ボタン15が取り付けられる。
吐出容器10の内容物収容室CC内は、吐出用ピストン12によって第1収容室S1と第2収容室S2とに区画されている。ピストン押圧室PC内は、圧力調整機構14の圧力調整用ピストン32によって加圧剤収容室S3と一定の圧力で密閉される基準圧室S4とに区画されている。そして、第1収容室S1に第1内容物C1が充填され、第2収容室S2に第2内容物C2が充填され、加圧剤収容室S3に空気、窒素等の圧縮ガスからなる加圧剤Pが充填されて吐出製品となる。
この吐出製品は、押ボタン15等によりバルブアッセンブリ13を操作することにより、内容物収容室CC内と外部とが連通し、吐出用ピストン12を介してピストン押圧室PCが内容物収容室CCを押圧し、それぞれ第1内容物C1および第2内容物C2が吐出されるものである。このとき、加圧剤収容室S3が拡張することにより加圧剤収容室S3の内圧が減少するが、圧力調整機構14によって加圧剤収容室S3が所定の圧力に維持され、単位時間当たりの吐出量を最初から最後まで一定にすることができる。
容器本体11は、上端に半径方向外側に突出したフランジ部16aが形成された円筒状の胴部材16と、その下端を閉じる底キャップ17とからなる合成樹脂製の耐圧容器である。
胴部材16は、全体として中央から上方の細い胴部16bと、下方の太い胴部16cとからなる二段の階段形状を呈しており、両者の間には拡径段部16dが設けられている。その拡径段部16dは半径方向の外向きで、斜め下方に傾斜している。また胴部材16の下端外周には、ネジ16eが形成されている。
底キャップ17は、筒状の固着部17aと、その下端を閉じる底部17bとからなる。固着部17aの上部内面には、胴部材のネジ16eと係合するネジ17cが形成されている。その下方には、後述する圧力調整用シリンダ部材31を保持する環状の係止部17dが形成されている。また底部17bには、後述するガス容器33を保持する筒状の保持部17eが形成されている。
容器本体11には、その容器本体11内に収容され、その容器本体11内を上下2つの空間に区画する隔壁21と、その隔壁21の下方の空間に収容される筒状のシリンダ部材22とが設けられている。隔壁21によって区画される上の空間は、バルブアッセンブリ13を収容する空間となる。一方、隔壁21によって区画される下の空間が、実質的な容器本体内となり、内容物収容室CCおよびピストン押圧室PCを構成する。
隔壁21は、容器本体11の細い胴部16b内に気密に嵌合される板状のものである。隔壁21には、中心から偏った部位に上方に突出し、かつ、隔壁21を上下に貫通する筒状の第1バルブ連結部21aおよび第2バルブ連結部21bが形成されている。第1バルブ連結部21aおよび第2バルブ連結部21bは、容器本体11の中心軸を挟んで対向し
ている。隔壁21を設けることにより、第1収容室S1からの第1内容物を第1バルブ連結部21aを介して、無駄なくバルブアッセンブリ13に供給することができる。なお、第1収容室S1とバルブアッセンブリ13の一方のエアゾールバルブ27ならびに第2収容室S2とバルブアッセンブリ13の他方のエアゾールバルブ27を独立して連通することができれば、隔壁21の構造は特に限定されるものではない。例えば、シリンダ部材22の連通溝22dと連通する筒状の第1バルブ連結部21aと、シリンダ部材22の貫通孔22cと連通する筒状の第2バルブ連結部21bとの2つの部材から構成してもよい。
シリンダ部材22は、容器本体11の細い胴部16bの内面に沿って配置される筒状体である。シリンダ部材22は容器本体11と同じ材質でもよく、内容物に応じて異なる材質、たとえば、耐アルカリ性に優れている環状オレフィンコポリマーやナイロンなどで成形してもよい。シリンダ部材22は、上底22aと、その側縁から下方に延びる筒状の摺動本体22bとからなる。上底22aの中心から偏った部位に、上底22aを貫通し第2バルブ連結部21b内に連結される貫通筒22cが形成されている。摺動本体22bの外周面には、上下に向かって延びる連通溝22dが形成されている。シリンダ部材22は、上底22aと隔壁21との間に隙間G1が形成されるように、かつ、貫通筒22cと第2バルブ連結部21bとが連結するように配置される。貫通筒22cと第2バルブ連結部21bとは気密に嵌合する。
吐出用ピストン12は、容器本体11内の隔壁21より下方の空間を上下方向の3つの空間に区画するものである。上から順に、円柱状の内容物収容室CCの第2収容室S2と、環状の内容物収容室CCの第1収容室S1と、凸状のピストン押圧室PCとに区画するものである。
詳しい構成は、図2aに示すように、上面で第2収容室S2を押圧する上底筒状のピストン本体23と、そのピストン本体23の基部外周に半径方向外側に突出するように設けられ、上面で第1収容室S1を押圧する上底筒状の羽根ピストン24とを備えた凸状体である。
ピストン本体23はシリンダ部材22の摺動本体22bの内面を摺動して、第2収容室S2内を加圧する。ピストン本体23の上部外周には上環状溝23aが形成されており、上環状溝23aには吐出用ピストン12が上方に移動したときに第2収納室S2内の第2内容物C2が第1収容室S1に漏れないようにシールするシール材(Oリング)A2を装着している。
羽根ピストン24は、容器本体11の下方の太い胴部16cを摺動して、第1収容室S1内を加圧する。羽根ピストン24の外周にも下環状溝24aが形成されており、下環状溝24aには吐出用ピストン12が上方に移動したときに第1収納室S1内の第1内容物C1がピストン押圧室PC(加圧剤収容室S3)へと漏れないようにシールするシール材(Oリング)A3を装着している。
バルブアッセンブリ13は、図1に戻って、それぞれの内容物を吐出する2つのステムを備えたものである。詳しくは、容器本体11を閉じるバルブホルダー26と、そのバルブホルダーに収容される2つのエアゾールバルブ27と、バルブホルダー26および2つのエアゾールバルブ27を容器本体11に固着するカバー28とからなる。2つのエアゾールバルブ27の下端には、それぞれ第1バルブ連結部21aおよび第2バルブ連結部22bが連結される。バルブアッセンブリ13は、容器本体11の開口部の内面とバルブアッセンブリ13の栓部26cの外面との間に保持されるシール材(Oリング)A1によって容器本体11を密閉する。
バルブホルダー26は、容器本体11の開口部を覆うものである。詳しくは、上下に貫通する孔から構成され、エアゾールバルブ27を保持するためのバルブ保持部26aと、外周面から半径方向外側に突出し、容器本体11の上端に配置される環状フランジ26bと、その環状フランジ26bより下方に形成され、容器本体11の開口部内面に沿う栓部
26cとを備えている。栓部26cの外周面には、シール材(Oリング)A1を保持する環状凹部26dが形成されている。
エアゾールバルブ27は、ステム27aを上下に移動させることによって通路を連通/遮断するものである。ハウジングと、ハウジング内で常時上方向に付勢されて収容されたステムと、ステムラバーと、バネと、カバーとからなる。このエアゾールバルブ27は、これらを組み立てることにより一体化し、独立して取り扱えるものである。
カバー28は、ステム27aを上方に突出させるようにしてエアゾールバルブ27をバルブホルダー26に固定し、バルブホルダー26およびエアゾールバルブ27を容器本体11に固定する金属製のものである。詳しくは、2つのステム27aを挿通させる上面28aと、バルブホルダー26を囲む筒体28bとからなる。筒体28bの下端は、容器本体11のフランジ部16aとバルブホルダー26の環状フランジ26bを挟み、両者を固定するカシメ部28cとなっている。なお、カバー28は合成樹脂で成形してもよい。また、カシメ部28cの代わりにネジ等の着脱手段を設けてもよい。その場合、容器本体11の上端もフランジ部16aの代わりにネジ等の着脱手段が設けられる。
圧力調整機構14は、図2bに示すように、ピストン押圧室PC内に収容される圧力調整用シリンダ部材31と、その圧力調整用シリンダ部材31に収容され、かつ、ピストン押圧室PC内を、加圧剤Pを収容する加圧剤収容室S3と所定の圧力で密閉された基準圧室S4とに区画する圧力調整用ピストン32と、加圧剤収容室S3内に収容される加圧剤Pを供給するガス容器33とを備えている。
圧力調整用シリンダ部材31は、山型の中空体である。詳しくは、筒状のシリンダ本体31aと、その下端から半径方向外側に延びる環状の連結部31bと、その外縁から下方に延びる筒状の栓部31cと、その下端から半径方向外側に延びるフランジ部31dとを備えている。
シリンダ本体31aは、上底31a1を有する筒体である。上底31a1の下面にはバネ受け31a2が形成されている。
連結部31bには、圧力調整シリンダ部材31の内部を外部に連通する連通孔31b1が形成されている。
栓部31cは、容器本体11の胴部材16の太い胴部16cの下部内面に沿って延びる筒部である。外周面にシール材(Oリング)A4を保持する環状凹部31c1が形成されている。
フランジ部31dは、容器本体11の底キャップ17の係止部17dと底キャップ17の底部17bとの間にシール材(Oリング)A5を介して固定される。つまり、圧力調整用シリンダ部材31は、このフランジ部31dを介して底キャップ17の係止部17dに固定されている。
圧力調整用ピストン32は、シリンダ本体31aの内面を密に摺動するものであり、吐出用ピストン12と底キャップ17との間の空間(ピストン押圧室PC)を加圧剤を収容する加圧剤収容室S3と、所定の圧力で密閉された基準圧室S4とに区画する。つまり、圧力調整用ピストン32より上方の空間が基準圧室S4であり、圧力調整用ピストン32より下方の空間が加圧剤収容室S3である。なお、加圧剤収容室S3は、圧力調整用シリンダ部材31の連通孔31b1を挟んだ圧力調整用シリンダ部材31の内外の空間である。また、この実施形態では、基準圧室S4内に、バネ35が圧力調整用ピストン32の上面と圧力調整用シリンダ部材31の上底31a1のバネ受け31a2の間に圧縮して収容されている。そのため、基準圧室S4による圧力調整用ピストン32の押圧(圧力)は、基準圧室S4の内圧とバネ35の弾性力の和となる。しかし、バネ35は省略してもよい。
ガス容器33は、加圧剤収容室S3内に収容される加圧剤Pが充填されたエアゾール容
器であり、ステム33aを下降させることにより開放するものである。これにより押ボタン33bより加圧剤Pが噴出する。そして、ガス容器33は圧力調整用ピストン32に連動してバルブが開放するように構成されている。この実施形態では、ガス容器33のステム33aが押ボタン33bを介して圧力調整用ピストン32と連結されている。しかし、ステム33aを直接圧力調整用ピストン32と連結してもよい。
このように構成されている圧力調整機構14は、基準圧室S4の圧力(内圧とバネ35の弾性力の和)と、加圧剤収容室S3の圧力の差によって作動する。詳しくは、図2cに示すように、基準圧室S4の圧力が加圧剤収容室S3の圧力より大きくなる場合、圧力調整用ピストン32は基準圧室S4が拡張するように移動、つまり、圧力調整用ピストン32は下降する。このとき、基準圧室S4の内圧は低下する。そのため、ガス容器33のステム33aが押ボタン33bを介して押され、加圧剤Pがガス容器33から加圧剤収容室S3内に供給される。そして、加圧剤収容室S3内に充分加圧剤Pが供給され、基準圧室S4の圧力と加圧剤収容室S3の内圧が実質的に同じになると、ガス容器33のステム33aの復帰力により圧力調整用ピストン32は基準圧室S4が収縮するように元の位置に移動、つまり、圧力調整用ピストン32は上昇してガス容器33が閉じた図2bの状態に戻る。
なお圧力調整用ピストン32に代えてダイヤフラムなどの圧力位置変換部材を用いてもよい。
次に吐出容器10の組み立て方法を図3に示す。
始め容器本体11の胴部材16の上端にバルブアッセンブリ13を固定する。このとき、隔壁21およびシリンダ部材22は、バルブアッセンブリ13に取り付けて胴部材16に装着しても、バルブアッセンブリ13と胴部材16とを固定した後に胴部材16に装着してもよい。次いで、吐出用ピストン12および圧力調整用シリンダ31を順に、胴部材16の下端から挿入する。さらに、圧力調整用シリンダ31内に圧力調整用ピストン32を挿入し、バルブアッセンブリ13等を固定した胴部材16を準備する。一方、ガス容器33を固定した底キャップ17を準備する(図3a参照)。
次に、バルブアッセンブリ13等を固定した胴部材16とガス容器33を固定した底キャップ17とを連結する。このとき、ガス容器33の押ボタン33bが圧力調整用シリンダ31内に挿入されると同時に、圧力調整用ピストン32を押し上げる。しかし、加圧剤収容室S3内には加圧剤Pがまだ充填されていないため、圧力調整用ピストン31は、ガス容器33が開放される高さ(若干押ボタン33bを押し下げた状態)以上は上昇しない。つまり、図3bに示すように、ガス容器33は開いた状態となり、加圧剤Pがガス容器33の押ボタン33bから噴射され、加圧剤収容室S3内に供給される。加圧剤収容室S3内が所定の圧力に達すると、圧力調整用ピストン32はガス容器33が閉じる高さまで押し上げられ、基準圧室S3の圧力と、加圧剤収容室S3の圧力とが実質的に釣り合い、加圧剤Pの供給が停止する(図1参照)。
このように吐出容器10は、組み立てるだけで加圧剤Pを加圧剤収容室S3内に充填することができ、特別な加圧剤の充填設備を必要としない。また、吐出容器10を組み立てた後、後述するように、加圧剤収容室S3の内圧を一定にコントロールすることができる。
なお、第1収容室S1および第2収容室S2へのそれぞれ第1内容物C1および第2内容物C2の充填は、バルブアッセンブリ13のエアゾールバルブ27のステム27aから最後に充填する。しかし、胴部材16と底キャップ17とを連結する前に、胴部材16の下端開口から充填してもよい。
図1に戻って、次に吐出製品の使用方法を示す。使用方法は、押ボタン15によってステム27aを押し下げ、バルブアッセンブリ13のエアゾールバルブ27を開放すること
により、加圧剤収容室S3の圧力により内容物C(第1内容物C1および第2内容物C2)を吐出することができる。ここで内容物Cを吐出させることにより、吐出用ピストン12が上昇し、加圧剤収容室S3が拡張して内圧が下がる。しかし、図2cに示すように圧力調整機構14が自動的に作動し、ガス容器33から加圧剤Pが加圧剤収容室S3内に供給され、図2bに示すように加圧剤収容室S3力が基準圧室SPと釣り合うと加圧剤Pの供給が自動的に停止する。内容物(第1内容物C1および第2内容物C2)を吐出するたびに、あるいは、複数回吐出するたびに、この加圧剤Pの供給工程および供給停止工程が自動的に行われるため、内容物Cを最後まで同じ勢いで吐出させることができる。さらに、この実施の形態では2つの内容物(第1内容物C1および第2内容物C2)が1つの吐出用ピストン12の移動により吐出されるため、第1内容物C1と第2内容物C2の吐出量はそれぞれの粘度に影響されることなく吐出用ピストンの押圧面積(ピストン本体の上面と羽ピストン24)の比率で調整することができる。
内容物を全量吐出させた後、底キャップ17を胴部材16から外すことにより、バルブアッセンブリ13と加圧剤調整機構14とを分離でき、材質に基づいた廃棄ができる。一方、図4aに示すような、圧力調整用シリンダ部材31の内面に、圧力調整用ピストン32が下端から飛び出さないようにする係止突起31gを設けることにより、バルブアッセンブリ13、胴部材16、吐出用ピストン12、圧力調整用シリンダ部材31を一つの詰替製品10aとすることができる。なお、図4bに示すように、バルブアッセンブリ13、胴部材16、吐出用ピストン12を一つの詰替製品10bとしてもよい。これらの場合、例えば、胴部材16の下端を蓋材35で密封するのが好ましい。そのため、ガス容器33などは再利用できる。また、ガス容器33だけの交換も可能である。
図5に示す吐出容器40は、1つの内容物を収容、吐出するタイプの吐出容器である。吐出容器40は、容器本体41と、その容器本体41内に収容され、かつ、容器本体41内を内容物収容室CCとピストン押圧室PCとに区画する吐出用ピストン42と、容器本体41の開口部を閉じ、内容物収容室CCと外部とを連通する通路を有するバルブアッセンブリ43と、ピストン押圧室PC内に収容され、内容物収容室CCを押す吐出用ピストン42の押圧力が減少したとき所定の押圧力まで上昇させる圧力調整機構14とを有する。バルブアッセンブリ43には、ステムを押す押ボタン45が取り付けられる。圧力調整機構14は、圧力調整用シリンダ部材31内に係止突起31gが設けられている点以外は、図1の吐出容器10の圧力調整機構14と実質的に同じであり、山型で中空の圧力調整用シリンダ部材31と、ピストン押圧室PC内を加圧剤収容室S3と基準圧室S4とに区画する圧力調整用ピストン32と、ガス容器33とを備えている。
そして、吐出容器40内容物収容室CC内に内容物Cが充填され、加圧剤収容室S3に加圧剤が充填されて吐出製品となる。
この吐出製品は、押ボタン45等によりバルブアッセンブリ43を操作することにより、内容物収容室CC内と外部とが連通し、吐出用ピストン42を介してピストン押圧室PCが内容物収容室CCを押圧し、内容物Cが吐出されるものである。このとき、加圧剤収容室S3が拡張することにより加圧剤収容室S3の内圧が減少するが、圧力調整機構14によって加圧剤収容室S3が所定の圧力に維持され、単位時間当たりの吐出量を最初から最後まで一定にすることができる。
容器本体41は、上端に半径方向外側に突出したフランジ部46aが形成された円筒状の胴部材46と、その下端を閉じる底キャップ47とからなる合成樹脂製の耐圧容器である。胴部材46は、図1の吐出容器10の胴部材16と異なり上端から下端まで同径の円筒体であり、下部にネジ46bが形成されている。底キャップ47は、係止部17dが形成されていない以外は、図1の吐出容器10の底キャップ17と実質的に同じものであり、固着部17a、底部17b、ネジ17c、保持部17eが形成されている。そのため、圧力調整機構14の圧力調整用シリンダ部材31のフランジ部31dは、胴部材46の下
端と底キャップ47の底部17bとの間にシール材(Oリング)A5を介して挟持される。なお、胴部材46の下端面と圧力調整用シリンダ部材31のフランジ部31dの上面とは溶着あるいは接着等によって固定するのが好ましい。
吐出用ピストン42は、胴部材46の内面を上下に密に摺動するものである。上面に凹み部42aが形成される。凹み部42aは、バルブアッセンブリ43のハウジングの下部形状と実質的に同じとなっており、吐出用ピストン42が上端側に移動したとき、吐出用ピストン42の上面とバルブアッセンブリ43の下面との間に隙間が小さくなるようになっている。つまり、吐出用ピストン42が上方に移動したとき、凹み部42a内にバルブアッセンブリ43のバルブホルダー51が嵌まるようになっている。吐出用ピストン42の円筒状の側面(または環状の側縁)は、胴部材46の内面と密に当接しており、吐出用ピストン42とバルブアッセンブリ43との間の空間が内容物収容室CCとなる。
バルブアッセンブリ43は、内容物を吐出するステムを一つ備えたものである。詳しくは、容器本体41を閉じるバルブホルダー51と、そのバルブホルダー151に収容されるバルブ機構52と、バルブ機構52をバルブホルダー51に固定し、そのバルブ機構52が固定されたバルブホルダー51を容器本体41に固定するカバー53とからなる。
バルブホルダー51は、容器本体41の開口部に被せられるものである。栓部26cの外周面にシール材(Oリング)A1を備えていない以外は、図1の吐出容器のバルブホルダー26と実質的に同じであり、バルブ保持部26a、環状フランジ26b、栓部26cを備えている。なお、環状フランジ26bの外径は、容器本体41のフランジ部46aの外径より小さくなっている。
バルブ機構52は、ステム27aを上下に移動させることによって通路を連通/遮断するものである。バルブホルダー51のバルブ保持部26aに直接ステム、ステムラバー、バネを収容したものである。つまり、図1の吐出容器10のエアゾールバルブ27のハウジングをバルブ保持部26aで代替し、エアゾールバルブ27のカバーキャップを後述するカバー53で代替したものであり、エアゾールバルブ27のように一体化し、独立して取り扱うものではない。
カバー53は、ステム27aを挿通させる上面53aと、バルブホルダー51を覆う筒体53bとを有する合成樹脂製のものである。筒体53bの下端面は、容器本体41の胴部材46の上端面に当接している。そして、カバー53と容器本体41とは、筒体53bの下端面と容器本体41の胴部材46の上端面とを溶着によって固定している。
吐出容器40は、図1の吐出容器10と同様に、バルブアッセンブリ43を固定し、吐出用ピストン42および圧力調整用シリンダ部材31を順に挿入した胴部材46(図5bの詰替製品40a)と、ガス容器32を固定した底キャップ47とを連結することにより、圧力調整機構14が自動的に作動し、加圧剤収容室S3に加圧剤Pが充填される。なお、詰替製品40aには、蓋材35等を設けるのが好ましい。
また、内容物Cを吐出することにより加圧剤収容室S3が拡張し、内圧が下がっても、圧力調整機構14が作動し、加圧剤収容室S3内に加圧剤Pの供給、供給停止工程が自動的に行われるため、内容物Cを最後まで同じ勢いで吐出させることができる。
図6の吐出容器55は、バルブアッセンブリ56が異なる以外は、図5の吐出容器40と実質的に同じものである。バルブアッセンブリ56は、筒状のハウジング57と、その内部に収容されるバルブ機構52と、そのバルブ機構52をハウジング57に固定し、容器本体41を閉じるマウンティングカップ58とからなる。バルブ機構52は、図5の吐出容器40のバルブ機構52と実質的に同じものである。また、マウンティングカップ58は、中央に形成されたハウジング保持部58aと、容器本体41のフランジ部46aを覆う湾曲フランジ部58bと、それらを連結し、実質的に容器本体41の開口部を覆う蓋面58cとからなる。この吐出容器55も、図5の吐出容器40と実質的に同じ効果を奏
する。
図7の吐出容器60は、加圧剤調整機構が吐出用ピストンの上側に配置されており、容器本体61内の内容物収容室CCとピストン押圧室PCの上下配置が逆となっている。詳しくは、容器本体61と、その内面に沿って収容される内筒体62と、内筒体62内に収容され、かつ、内筒体62を下側の内容物収容室CCと上側のピストン押圧室PCとに区画する吐出用ピストン63と、容器本体61および内筒体62の上端開口を閉じるバルブアッセンブリ64と、ピストン押圧室PC内に収容され、内容物収容室CCを押す吐出用ピストン63の押圧力が減少したとき所定の押圧力まで上昇させる圧力調整機構65とを有する。ピストン押圧室PCは、圧力調整機構65によって加圧剤収容室S3と基準圧室S4とに区画される。バルブアッセンブリ64には、ステムを押す押ボタン45が取り付けられる。
そして、吐出容器60内容物収容室CC内に内容物Cが充填され、加圧剤収容室S3に加圧剤が充填されて吐出製品となる。
この吐出製品は、押ボタン45等によりバルブアッセンブリ64を操作することにより、内容物収容室CC内と外部とが連通し、吐出用ピストン63を介してピストン押圧室PCが内容物収容室CCを押圧し、内容物Cが吐出されるものである。このとき、加圧剤収容室S3が拡張することにより加圧剤収容室S3の内圧が減少するが、圧力調整機構65によって加圧剤収容室S3が所定の圧力に維持され、単位時間当たりの吐出量を最初から最後まで一定にすることができる。
容器本体61は、円筒状の胴部とその下端を閉じる底部とを備えた有底筒状の耐圧ボトルである。胴部の上部外周には、ネジ61aが形成されている。ネジ61aの下方には、環状のシール材(Oリング)A1を保持する筒状の外シール保持部61bが形成されている。さらに、外シール保持部61bの下方には、吐出容器60の組み立て時に容器本体61を保持したり、内容物Cの充填時に容器本体61を吊り下げるための環状突起61cが形成されている。なお、環状段部61cの外形は、円状とするだけでなく、吐出容器60の回転を防止するために一部に平面を設けたり、矩形状や多角形状にしてもよい。
容器本体61としては、透明または半透明で、内部が視認できるようにするのが好ましい。
内筒体62は、実質的に容器本体61の胴部内面の内形に沿って延びる円筒状のものであり、上端には容器本体61の上端に配置されるように外方に突出したフランジ部62aが形成されている。また、フランジ部62aの下面から胴部の外面を介して下端まで連続して上下に延びる縦通路溝62bが複数本等間隔で環状に形成されている。この実施形態では、例えば、縦通路溝62bを4本設けている。しかし、その本数は特に限定されるものではなく、2〜8本が好ましい。また縦通路溝62bを螺旋状にしてもよい。この縦通路溝62bは、内容物収容室CCとバルブアッセンブリ64とを連通する内容物Cの通路を構成する。また、内筒体62の上面は、シール材(板状のシール)A2を上方に圧縮する部位となっている。
吐出用ピストン63は、内筒体62の内面を上下に密に摺動するものである。吐出用ピストン63の円筒状の側面(または環状の側縁)は、内筒体46の内面と密に当接しており、吐出用ピストン63と内筒体62と容器本体の底部との間の空間が内容物収容室CCとなる。
バルブアッセンブリ64は、図8aに示すように、内容物収容室CCと外気とを連通/遮断するバルブ機構52と、容器本体61および内筒体62の上端開口を閉じるバルブホルダー66と、そのバルブ機構52をバルブホルダー66内に固定し、かつ、バルブホルダー66を容器本体61に固定するキャップ67とを備えている。バルブ機構52は、図
5の吐出容器40のバルブ機構52と実質的に同じものである。
バルブホルダー66は、図8bに示すように、筒状のハウジング71と、そのハウジングの側面から外方に延びる環蓋部72と、その下面に、ハウジング71と同軸下方に設けられた筒状の栓部73と、その栓部73より下方に延びる筒状のシリンダ部(圧力調整用シリンダ)74とを備えている。
ハウジング71は、上端が開口した筒体であり、側面にハウジングの内外を連通する連通孔71aが形成されている。また、ハウジング71の上端には、バルブ機構52のステムラバーを支持するラバー支持部71bが形成されている。また、ハウジング71の連通孔71aより上方の外周面には、環状の凹部71cが形成されている。
環蓋部72は、容器本体61および内筒体62のフランジ部62aの上方に配置されている(図7参照)。上面に横通路溝72aが複数等間隔で放射状に設けられている。横通路溝72aは、内筒体62の縦通路溝62bと同数とし、その配置を縦通路溝62bと平面視で重なるように設けられているのが好ましい。
栓部73は、後述する圧力調整機構65の容器ホルダー83の内面に沿って挿入される筒状の部位である(図7参照)。その側面には、シール材(Oリング)A2を保持する環状の環状凹部73aが形成されている。
シリンダ部74は、栓部73の下端から更に下方に延びている。シリンダ部74は、後述する圧力調整機構65の一部を構成する。シリンダ部74の下部には、下端から上方に向かうスリット74aが形成されている。また下端には、バルブアッセンブリ64をガス容器33に取り付ける前に、後述する圧力調整機構65のピストン81が落下しないように保持する保持爪74bが形成されている。なお、保持爪74bは、その後、ガス容器33と係合する。つまり、圧力調整機構65は、シリンダ部74を介して、バルブアッセンブリ64の下端に固定され、容器本体61の開口部から内部に吊り下げられている。
キャップ67は、図8cに示すように、バルブホルダー66のハウジング71の開口部を閉じる円板状のカバー部76と、その縁部から下方に延び、ハウジング31の外周に配置される上筒部77と、その下端から半径方向外側に延びる環状のリング部78と、その外端から下方に延びる下筒部79とを有する。
カバー部76は、バルブ機構52のバルブラバーの上方への飛び出しを防止するものである。カバー部76の中央には、バルブ機構52のステム27aを通す中心孔76aが形成されている。
上筒部77は、バルブホルダー66のハウジング71を保持し、ハウジング71との間に内容物の通路を形成する部位である。上筒部77の内面には、ハウジング71の環状の凹部71cと係合する係合突起77aが形成されている。カバー部76と係合突起77aとでバルブホルダー66(ハウジング71)を挟むことにより、バルブ機構52をバルブホルダー66(ハウジング71)に固定し、かつ、バルブホルダー66を保持する(図9a参照)。つまり、キャップ67とバルブホルダー66とを一体化できる。なお、上筒部77の下部内面(係合突起77aより下方内面)は、ハウジング71の外周面と環状の隙間G2を形成する(図9a参照)。この隙間G2は、ハウジング71の連通孔71aと連通しており、内容物Cの通路となる。
リング部78は、バルブホルダー66が容器本体61から抜け飛ばないようにバルブホルダー66の環蓋部72の上面を覆う部位である(図9a参照)。なお、環蓋部72には横通路溝72aが形成されているため、リング部78と環蓋部72との間に放射状に延びる通路が複数形成される。この通路は、内容物Cの通路となり、隙間G2と連通している。
下筒部79は、容器本体61と連結し、バルブホルダー66との間に内容物Cの通路を形成する部位である。下筒部79の上部内面は、バルブホルダー66の環蓋部72の外端
と隙間G3が空くように設計されている(図9a参照)。下筒部79の中部内面には、容器本体61のネジ61aと係合するネジ79aが形成されている。そして、下筒部79のネジ79aの下方の下部内面であって、容器本体61の外シール保持部61bの位置に、環状段部61b2より若干拡径した内円筒部79bが形成されている。この内円筒部79bは、容器本体61の外円筒部61b1との間でシール材(Oリング)A1を半径方向に圧縮する部位である(図8参照)。
このように構成されているバルブアッセンブリ64は、内容物収容室CC(縦通路溝62b)と外気とを、図8aの太線矢印に示すように、キャップ67の下筒部79とバルブホルダー66の間の隙間G3、キャップ67のリング部78とバルブホルダー66の環蓋部72との間の横通路溝72a、キャップ67の上筒部77とハウジング71の外周面の間の隙間G2、ハウジング71の連通孔71a、ステム27aを介して連通させる。
圧力調整機構65は、図7に示すように、上述のシリンダ部74と、そのシリンダ部74内に収容される圧力調整用ピストン81と、シリンダ部74の下端に挿入される高圧ガスが充填されたガス容器33と、内ボトルの開口部から吊り下げられる容器ホルダー83とを備えている。なお、圧力調整機構65において、ハウジング71の下面とピストン81に囲まれたシリンダ部74内の空間が基準圧室S4となり、ピストン81の下方の空間が加圧剤収容室S3となる。ガス容器33は、図1の吐出容器のガス容器33と実質的に同じものである。
ピストン81は、シリンダ部74の内面と密に接しながら上下する。つまり、ピストン81は加圧剤収容室S3をシールすると共に基準圧室S4もシールしている。そして、ピストン81がシリンダ部74内を上下することにより基準圧室S4を圧縮・拡張する。なお、基準圧室S4内は圧縮することにより、内部の空気が圧縮され、ピストン81は反作用の力を受ける。
容器ホルダー83は、バルブアッセンブリ64を容器本体61に取り付ける際にガス容器33の位置を安定化させてシリンダ部34に係合しやすくする、バルブアッセンブリ64を取り付けた後もガス容器33を保持してピストン81や押ボタンを作動しやすくする。詳しくは、筒状のホルダー本体83aと、その上端に形成されるフランジ部83bと、その下端を閉じる底部83cとからなる。ホルダー本体83aの下部には、ホルダー本体83aと内筒体62との間を連通するスリット83dが形成されている。そして、ホルダー本体83aの下部内面には、ガス容器33の位置決めするための位置決めリブ83eが放射状に並んで形成されている。この位置決めリブ83eがガス容器33を保持する手段となる。
容器ホルダー83は、フランジ部83bが容器本体61の上端(内筒体62のフランジ部62a)とバルブアッセンブリ64のバルブホルダー66の環蓋部72の間に挟圧されて保持される。また、フランジ部83bの下面は、環状の板シール材A2を下方に圧縮する部位である。
この吐出容器60も、図1の吐出容器10と同様に圧力調整用シリンダ74、圧力調整用ピストン81、ガス容器33を備えているため、基準圧室S4の圧力と、加圧剤収容室S3の圧力の差によって作動する。そして、基準圧室S4の圧力と加圧剤収容室S3の圧力とが実質的に同じになると、ガス容器33の押ボタン33bが復帰して、ガス容器33が遮断される。
次に吐出容器60の組み立て方法を示す。
初めに容器本体61内に内筒体62を挿入し、内容物Cを内筒体62内に充填した後、吐出用ピストン63を挿入し、そして、ガス容器33を収容した容器ホルダー83を収容した、内容物を充填した容器本体61を準備する。つまり、ガス容器33は容器ホルダー
83の保持手段(位置決めリブ83d)bによって容器本体61に保持される。一方、バルブホルダー66にキャップ67を固定し、かつ、バルブホルダー66のシリンダ部74にピストン81を挿入した蓋材を準備する(図9a参照)。なお、ガス容器33は、シリンダ部74の保持爪74bを保持手段としてバルブアッセンブリに保持させてもよい。
この蓋材を内容物を充填した容器本体61に固定する。このとき、図1の吐出容器10と同様に、ガス容器33がシリンダ部74に連結されると同時に、ガス容器33の押ボタン33bがピストン81を押し上げ、基準圧室S4が密閉され、かつ、圧縮される。そして、加圧剤収容室S3内には加圧剤Pがまだ充填されていないため、ガス容器33が開放し、加圧剤Pが加圧剤収容室S3内に供給される。加圧剤収容室S3内が所定の圧力に達すると、ピストン81が所定の高さまで押し戻され、ガス容器33の噴射が止まる(図7参照)。このように吐出容器60も、図1の吐出容器10と同様に、組み立てるだけで加圧剤Pを加圧剤収容室S3内に充填することができ、特別な加圧剤の充填設備を必要としない。また、吐出容器60を組み立てた後、使用によって加圧剤収容室S3内が拡張しても、圧力調整機構65が作動し、加圧剤収容室S3の内圧を一定にコントロールすることができる。
なお、内容物Cの充填を、バルブアッセンブリ64のステム27aから最後に充填してもよい。そして、図9aの想像線で示すように、内容物Cを充填した容器本体61の開口部に蓋体35を設けることにより、詰替製品とすることができる。バルブアッセンブリ64を繰り返し使用することができる。
CC 内容物収容室
PC ピストン押圧室
S1 第1収容室
S2 第2収容室
S3 加圧剤収容室
S4 基準圧室
C1 第1内容物
C2 第2内容物
A1 シール材
A2 シール材
A3 シール材
A4 シール材
A5 シール材
G1 隙間(隔壁とシリンダ層の間)
10 吐出容器
11 容器本体
12 吐出用ピストン
13 バルブアッセンブリ
14 圧力調整機構
15 押ボタン
16 胴部材
16a フランジ部
16b 細い胴部
16c 太い胴部
16d 拡径段部
16e ネジ
17 底キャップ
17a 固着部
17b 底部
17c ネジ
17d 係止部
17e 保持部
21 隔壁
21a 第1バルブ連結部
21b 第2バルブ連結部
22 シリンダ部材
22a 上底
22b 摺動本体
22c 貫通筒
22d 連通溝
23 ピストン本体
23a 上環状溝
24 羽根ピストン
24a 下環状溝
26 バルブホルダー
26a バルブ保持部
26b 環状フランジ
26c 栓部
26d 環状凹部
27 エアゾールバルブ
27a ステム
28 カバー
28a 上面
28b 筒体
28c カシメ部
31 圧力調整用シリンダ部材
31a シリンダ本体
31a1 上底
31a2 バネ受け
31b 連結部
31b1 連通孔
31c 栓部
31c1 環状凹部
31d フランジ部
32 圧力調整用ピストン
33 ガス容器
33a ステム
33b 押ボタン
35 蓋材
40 吐出容器
41 容器本体
42 吐出用ピストン
42a 凹み部
43 バルブアッセンブリ
45 押ボタン
46 胴部材
46a フランジ部
47 底キャップ
51 バルブホルダー
52 バルブ機構
53 カバー
53a 上面
53b 筒体
55 吐出容器
56 バルブアッセンブリ
57 ハウジング
58 マウンティングカップ
58a ハウジング保持部
58b 湾曲フランジ
58c 蓋面
60 吐出容器
61 容器本体
61a ネジ
61b 外シール保持部
61b1 外円筒部
61b2 環状突起
61c 環状突起
62 内筒体
62a フランジ部
62b 縦通路溝
63 吐出用ピストン
64 バルブアッセンブリ
65 圧力調整機構
66 バルブホルダー
67 キャップ
71 ハウジング
71a 連通孔
71b ラバー支持部
71c 環状の凹部
92 環蓋部
72a 横通路溝
73 栓部
73a 環状凹部
74 シリンダ部
74a スリット
74b 保持爪
76 カバー部
76a 中心孔
77 上筒部
77a 係合突起
78 リング部
79 下筒部
79a ネジ
81 圧力調整用ピストン
83 容器ホルダー
83a ホルダー本体
83b フランジ部
83c 底部
83d スリット
83e 位置決めリブ

Claims (3)

  1. 容器本体と、
    前記容器本体内に収容され、かつ、前記容器本体内を内容物収容室とピストン押圧室とに区画する吐出用ピストンと、
    前記容器本体の開口部を閉じ、内容物収容室と外部とを連通する通路を有するバルブアッセンブリと、
    前記ピストン押圧室に収容され、内容物収容室を押す吐出用ピストンの押圧力が減少したとき所定の押圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
    前記圧力調整機構が、前記ピストン押圧室内に収容され、かつ、前記ピストン押圧室内を、加圧剤を収容する加圧剤収容室と、所定の圧力で密閉された基準圧室とに区画する圧力位置変換部材と、加圧剤収容室内に収容される加圧剤が充填されたガス容器とを備え、
    前記ガス容器と圧力位置変換部材とは、圧力位置変換部材が所定位置より加圧剤収容室側に移動したときにガス容器が開放されるように連動している、
    吐出容器。
  2. 前記容器本体が、筒状の胴部材と、その胴部材の下端を閉じる底キャップとからなり、
    前記胴部材と底キャップとが係合により固定され、胴部材に底キャップを着脱できるように構成されており、
    前記底キャップに前記ガス容器を保持する保持手段が設けられている、
    請求項1記載の吐出容器。
  3. 前記容器本体とバルブアッセンブリとが係合により固定され、
    前記容器本体にバルブアッセンブリを着脱できるように構成されており、
    前記容器本体またはバルブアッセンブリにガス容器を保持する保持手段が設けられている、
    請求項1記載の吐出容器。
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