JP2020066458A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス容器へのアクセスが容易で、且つ圧力調整装置を正常に機能させることができる吐出容器を提供する。【解決手段】圧力調整装置40が、容器本体10の開口部10aに吊り下げられ、ガス容器30を収容する、容器本体10内と連通するホルダー41と、ホルダー41内と連通し、ホルダー41の下端に続く有底のシリンダ42と、シリンダ42の底部42aとの間に密閉室Rを形成し、密閉室R内と容器本体10内の圧力差でシリンダ42内を摺動し、摺動によりガス容器30を開閉するピストン43と、ピストン43のシリンダ42からの抜けを防止し、密閉室Rの密閉状態を維持する抜け止め部材44とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力調整装置を備えた吐出容器に関する。
特許文献1には、容器内を所定の圧力に保つ圧力調整装置を備えた吐出容器が開示されている。特許文献1の圧力調整の仕組みは、有底筒状のシリンダ内にピストンを摺動自在に挿入して密閉室を形成したものを容器内に収容しておき、容器内の圧力と密閉室内の圧力の差によって生じるピストンの摺動を利用して容器内に加圧剤を補充するというものである。
このような仕組みであれば、容器内の圧力と密閉室内の圧力とが釣り合っているときは、ピストンが摺動しないため加圧剤の補充が行われず、容器内の原液が吐出され容器内の圧力が下がると、ピストンが摺動して加圧剤の補充が行われるため、容器内を所定の圧力に保つことができる。なお、加圧剤の補充は、容器内に収容されたガス容器から行われる。具体的には、ガス容器がエアゾールバルブを備えており、ピストンの摺動によりエアゾールバルブのステムが押し込まれて、ガス容器から容器内に加圧剤が放出されるようになっている。
国際公開公報2017/061538
ところで、特許文献1の図11や図12に記載されている圧力調整装置は、ガス容器を容器から簡単に取り出せるように、シリンダ内においてピストンよりも上(バルブアッセンブリ側)にガス容器を配置している。このような配置であれば、シリンダからピストンを取り外さなくてもガス容器にアクセスすることができる。
ただ、密閉室がシリンダの下部に位置するため、密閉室に異物が入り込む虞がある。例えばシリンダの側面には、ガス容器から放出された加圧剤を容器内に供給するために、シリンダ内と容器内とを連通する連通孔が設けられているが、容器内に充填されている原液がこの連通孔からシリンダ内に入り込むことがあり、この際、ガス容器の交換等によりピストンが連通孔よりも上に位置するなどして密閉室の密閉状態が解除されていれば、シリンダの底に原液が溜まって密閉室の容量が変化(減少)し、圧力調整に支障をきたす虞がある。
そこで本発明は、ガス容器へのアクセスが容易で、且つ圧力調整装置を正常に機能させることができる吐出容器の提供を目的とする。
本発明の吐出容器は、開口部10aを有する容器本体10と、容器本体10の開口部10aに取り付けられ、バルブ機構21を有するバルブアッセンブリ20と、容器本体10内に収容され、加圧剤Pが充填されたガス容器30と、ガス容器30に取り付けられ、ガス容器30内の加圧剤Pを容器本体10内に放出することで容器本体10内の圧力を保つ圧力調整装置40とを備え、バルブアッセンブリ20を取り外すことでガス容器30を交換できる吐出容器であって、圧力調整装置40が、容器本体10の開口部10aに吊り下げられ、ガス容器30を収容する、容器本体10内と連通するホルダー41と、ホルダー41内と連通し、ホルダー41の下端に続く有底のシリンダ42と、シリンダ42の底部42aとの間に密閉室Rを形成し、密閉室R内と容器本体10内の圧力差でシリンダ42内を摺動し、摺動によりガス容器30を開閉するピストン43と、ピストン43のシリンダ42からの抜けを防止し、密閉室Rの密閉状態を維持する抜け防止手段Eとを備えていることを特徴としている。
また、抜け防止手段Eが、ホルダー41内又はシリンダ42内に形成された抜け止め段部Sからなることが好ましい。また、抜け防止手段Eが、ピストン43の摺動をガイドするガイド部(案内筒部44a、接続筒41A2)を備えていることが好ましい。さらに、ホルダー41Aの下端(接続筒41A2)にシリンダ42Aが外嵌されており、ホルダー41の下端で抜け防止手段Eが形成されていても良い。また、ピストン43が、抜け防止手段Eを超えてホルダー41側に突出する軸部43bを備えていることが好ましい。
ピストン43が、密閉室Rの密閉状態を維持しながらシリンダ42内を摺動する摺動部43aと、ガス容器30のステム32aを挿入するステム挿入部43cを備えており、抜け防止手段Eが、摺動部43aとシリンダ42との摩擦力を、ステム挿入部43cとステム32aとの嵌合力よりも大とすることで構成されていてもよい。この場合、摺動部43aが、シリンダ42の内径よりも僅かに小とされた基部43a1と、シリンダ42の内面と基部43a1との間で圧縮され、シールを形成する摺動シール材43a2とを備えているものが好ましい。または、ピストン43が、密閉室Rの密閉状態を維持しながらシリンダ42内を摺動する摺動部43aと、ガス容器30のステム32aを挿入するステム挿入部43cを備えており、抜け防止手段Eが、ガス容器30のステム32aをステム挿入部43cに挿入した際の嵌合力を弱めるスリット43c2(放出路)によって構成されていてもよい。
本発明の吐出容器は、ピストンのシリンダからの抜けを防止し、密閉室の密閉状態を維持する抜け防止手段を備えているため、容器本体内と連通するホルダーの下にシリンダを設けているにもかかわらず、密閉室内への異物(原液など)の侵入を防止することができる。また、ガス容器を収容するホルダーを、ピストンを収容するシリンダの上に設けているため、ピストンを取り外すことなくガス容器にアクセスすることができる。
抜け防止手段が、ホルダー内又はシリンダ内に形成された抜け止め段部からなれば、ピストンのシリンダからの抜けを確実に防止することができる。抜け防止手段が、ピストンの摺動をガイドするガイド部を備えていれば、ピストンの摺動が安定し、圧力調整装置を正常に機能させることができる。ホルダーの下端にシリンダが外嵌されており、ホルダーの下端で抜け防止手段が形成されていれば、製造が容易である。また、容器本体の開口部やガス容器の大きさが異なる場合であっても、シリンダを共通化することができる。ピストンが、抜け防止手段を超えてホルダー側に突出する軸部を備えていれば、ピストンの上方(ホルダー側)への移動が抜け防止手段によって規制されていても、ホルダーに収容されたガス容器を軸部によって上に押し出すことができ、ガス容器へのアクセスが容易となる。
ピストンが、密閉室の密閉状態を維持しながらシリンダ内を摺動する摺動部と、ガス容器のステムを挿入するステム挿入部を備えており、抜け防止手段が、摺動部とシリンダとの摩擦力を、ステム挿入部とステムとの嵌合力よりも大とすることで構成されている場合は、ガス容器を取り外す際のピストンの抜けを防止しやすい。
また、摺動部が、シリンダの内径よりも僅かに小とされた基部と、シリンダの内面と基部との間で圧縮され、シールを形成する摺動シール材とを備えている場合は、摺動部とシリンダとの摩擦力が大きくなり、ガス容器を取り外す際のピストンの抜けを防止しやすい。
ピストンが、密閉室の密閉状態を維持しながらシリンダ内を摺動する摺動部と、ガス容器のステムを挿入するステム挿入部を備えており、抜け防止手段が、ガス容器のステムをステム挿入部に挿入した際の嵌合力を弱めるスリットによって構成されている場合も、ガス容器を取り外す際のピストンの抜けを防止しやすい。
本発明の吐出容器の一実施形態を示す断面図である。 バルブアッセンブリの分解断面図である。 圧力調整装置の分解断面図である。 ピストンの断面図であって、図4Aは放出路を2つ設けたもの、図4Bは放出路を3つ設けたものである。 図5Aは、バルブアッセンブリを容器本体から取り外した状態を、図5Bは、ガス容器を容器本体から取り外した状態を示す断面図である。 本発明の他の吐出容器を示す断面図である。 本発明の他の吐出容器を示す断面図である。
次に、本発明の吐出容器の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明の吐出容器1は、図1に示すように、開口部10aを有する容器本体10と、容器本体10の開口部10aに取り付けられ、バルブ機構21を有するバルブアッセンブリ20と、容器本体10内に収容され、加圧剤Pが充填されたガス容器30と、ガス容器30に取り付けられ、ガス容器30内の加圧剤Pを容器本体10内に放出することで容器本体10内の圧力を一定に保つ圧力調整装置40とを備えている。また、この吐出容器1は、バルブアッセンブリ20を取り外すことでガス容器30を交換できるようになっている。
容器本体10は、円筒状の胴部10b、テーパー状の肩部10cおよび円筒状の首部10dを備えた有底筒状の合成樹脂製のボトルであって、首部10dの上端に開口部10aが設けられている。首部10dの外周には、後述するバルブアッセンブリ20のキャップ23と螺合するネジ10eが形成されている。この容器本体10内には原液Cが充填されている。
バルブアッセンブリ20は、容器本体10と外気とを連通/遮断するバルブ機構21と、バルブ機構21を収容するバルブホルダー22と、バルブ機構21とバルブホルダー22とを覆い、バルブ機構21とバルブホルダー22を容器本体10に固定するキャップ23とを備えている。
バルブ機構21は、図2に示すように、筒状のステム21aと、そのステム21aのステム孔21bを閉じるステムラバー21cと、ステム21aを常時上方に付勢するバネ21dとからなるエアゾールバルブであって、ステム21aをバネ21dの付勢力に抗して押し込むことにより、ステムラバー21cによるステム孔21bの閉塞が解かれ、バルブホルダー22内(後述するハウジング22a内)と外気とが連通するようになっている。
バルブホルダー22は、ステム21a、ステムラバー21cやバネ21dを収容するハウジング22aと、ハウジング22aの側面から外方に延びるフランジ部22bとを備えている。
ハウジング22aは上端が開口した筒体であり、下端に底を有している。ハウジング22aの上端には、バルブ機構21のステムラバー21cを支持するラバー支持部22a1が形成されている。ハウジング22aの側面には、ハウジング22a内外を連通するための連通路22a2が形成されている。また、ハウジング22aの側面には、連通路22a2よりも上方に、キャップ23と係合する係合溝22a3が形成されている。ハウジング22aの下端は、ガス容器30を下方(シリンダ42側)に押し込むための押し込み部22a4となる。
フランジ部22bは、連通路22a2よりも下方から水平方向に延出されている。フランジ部22bの上面には、連通路22a2と容器本体10内とを連通する通路溝22b1が形成されている。フランジ部22bの下面には、断面が矩形とされた環状の第1シール材(ガスケット)50が配置されている。この第1シール材50は、後述するホルダー41のシール突起41a1と当接し、ホルダー41内と外気とを隔てる(図1参照)。
キャップ23は、バルブ機構21をバルブホルダー22のハウジング22aに固定し、かつ、バルブホルダー22を覆うようにしてバルブホルダー22を容器本体10に着脱自在に固定するものである。詳しくは、バルブホルダー22のハウジング22aの開口部を閉じる円板状の上面部23aと、上面部23aの外端から下方に延び、ハウジング22aの外周に配置される上筒部23bと、上筒部23bの下端から半径方向外側に延びる環状の拡径部23cと、拡径部23cの外端から下方に延びる下筒部23dとを有する。
上面部23aは、ステムラバー21cの上方への飛び出しを防止するものである。上面部23aの中央には、ステム21aを通す中心孔23a1が形成されている。
上筒部23bは、バルブホルダー22のハウジング22aを保持する部位である。上筒部23bの内面には、ハウジング22aの係合溝22a3と係合する係合突起23b1が形成されている。係合溝22a3に係合突起23b1を係合させると、キャップ23からのバルブホルダー22の抜けが規制される。すなわち、キャップ23とバルブホルダー22とが一体となる。
拡径部23cは、第1シール材50をホルダー41のシール突起41a1に押さえつけるための部位である。拡径部23cの下面とフランジ部22bの上面とは当接しているが、フランジ部22bの上面に通路溝22b1が形成されているため、ハウジング22a内と容器本体10内との連通は維持される。
下筒部23dは、容器本体10と係合する部位である。下筒部23dの内面には、容器本体10のネジ10eと螺合するネジ23d1が形成されている。なお、容器本体10に対してキャップ23を着脱自在に固定できるのであれば、ネジによる螺合に限定されず、種々の固定方法を採用可能である。
ガス容器30は、図1に示すように、開口部を有する耐圧容器31と、耐圧容器31の開口部に取り付けられたエアゾールバルブ32とから構成された、いわゆるエアゾール容器である。
耐圧容器31は、例えば金属製であって有底筒状を呈している。ただ、合成樹脂製であっても良い。
エアゾールバルブ32は、ステム32aと、そのステム32aのステム孔を閉じるステムラバーと、ステム32aを常時付勢するバネとからなり、バネの付勢力に抗してステム32aを押し込むことで耐圧容器31内と外部とが連通するようになっている。すなわち、バルブ機構21と同じ仕組みである。
上記構成のガス容器30には、加圧剤Pとして窒素、炭酸ガス、圧縮空気などの圧縮ガスが充填されている。また、液化ガスを充填してもよく、その場合は、液化ガスの気化ガスのみが放出されるように、バルブにチューブを設けておくことが好ましい。ガス容器30は、ステム32aを下に向けた状態でホルダー41内に収容されている。
圧力調整装置40は、容器本体10の開口部10aに吊り下げられ、ガス容器30を収容する、容器本体10内と連通するホルダー41と、ホルダー41内と連通し、ホルダー41の下端に続く有底のシリンダ42と、シリンダ42の底部42aとの間に密閉室Rを形成し、密閉室R内と容器本体10内の圧力差でシリンダ42内を摺動し、摺動によりガス容器30を開閉するピストン43と、ピストン43のシリンダ42からの抜けを防止し、密閉室Rの密閉状態を維持する抜け防止手段Eとして抜け止め部材44とを備えている。
ホルダー41は、図3に示すように、筒状の本体部41aと、本体部41aの上端から外方に延びるフランジ部41bとを備えている。
本体部41aの上端には、第1シール材50に当接してシールを形成する環状のシール突起41a1が形成されている。また、本体部41aの側面には、容器本体10内と連通する連通孔41a2が形成されている。さらに、本体部41aの上端付近は、容器本体10内にホルダー41を収容した際のホルダー41の位置ずれを防止するため、容器本体10の首部10dの内径との差を縮めるようにして拡径されている。この拡径部41a3には、ディップチューブ70を挿入するためのチューブ接続孔41a4が設けられている。チューブ接続孔41a4はフランジ部41bを通って上方に開口している。
フランジ部41bの上面には、チューブ接続孔41a4と連通する連通溝41b1が形成されている。フランジ部41bの下面は、容器本体10の首部10dの上面と対向している。フランジ部41bの下方には、断面が円形とされた環状の第2シール材(Oリング)60が配置されている。この第2シール材60は、キャップ23を締めた際、フランジ部41bの下面と容器本体10の首部10dの上面との間で圧縮され、容器本体10内と外気とを隔てる(図1参照)。
シリンダ42は、上方が開口した有底筒状であって、ホルダー41内と連通している。このシリンダ42はホルダー41の下端に連続している。すなわち、ホルダー41と一体とされている。ただし、シリンダ42とホルダー41とを別体に設けても良い。シリンダ42は、ホルダー41よりも小径とされている。そのため、ホルダー41とシリンダ42との間には段部41cが形成されている。なお、段部41cは、ホルダー41下端の縮径部またはシリンダ42上端のフランジ部と言い換えることもできる。
ピストン43は、シリンダ42の内面を摺動する摺動部43aと、摺動部43aから延出された軸部43bと、ガス容器30のステム32aを挿入するためのステム挿入部43cとを備えている。
摺動部43aは、シリンダ42の内径よりも僅かに小とされた基部43a1と、シリンダ42の内面と基部43a1との間で圧縮され、シールを形成する摺動シール材43a2とを備えている。基部43a1の外周には、摺動シール材43a2の一部を外方に突出させた状態で収容する環状溝43a3が形成されている。摺動シール材43a2は、断面が円形で環状とされたOリングである。摺動シール部43a2がシリンダ42の内面と基部43a1との間で圧縮されることにより、摺動部43aが密閉室Rの密閉状態を維持しながらシリンダ42内を摺動することができる。摺動部43aとシリンダ42との摩擦力を大きくする、特に、ピストン43のステム挿入部43c(具体的には後述するステム挿入孔43c1)とガス容器30のステム32aとの嵌合力よりも大きくすることによって、ガス容器30をホルダー41から取り外す際もピストン43の抜けが防止される。すなわち、摺動部43aとシリンダ42との摩擦力を、ステム挿入部43cとステム32aとの嵌合力よりも大とすることも、抜け防止手段Eになる。
軸部43bの外径は、摺動部43aの外径よりも小とされている。また、抜け止め部材44の内径よりも小とされている。
ステム挿入部43cは、軸部43bの摺動部43aとは反対側の端部に設けられている。ステム挿入部43cは、円柱状のステム挿入孔43c1と、ステム挿入孔43c1の外周に形成されたスリット43c2とを備えている。スリット43c2は図4Aに示すように、ステム挿入孔43c1を中心にして2つ、もしくは図4Bに示すように、ステム挿入孔43c1を中心にして放射状に複数(例えば3つ)設けられている。このスリット43c2は、ステム32aが挿入された際にステム32aから吐出される加圧剤Pをホルダー41内に放出するための通路を確保する。また、スリット43c2は、ステム挿入部43cとステム32aとの嵌合力を弱め、ガス容器30をホルダー41から外す際のピストン43の抜けを防止する。すなわち、スリット43c2も、抜け防止手段Eとして機能する。
抜け止め部材44は、シリンダ42内に挿入される案内筒部44aと、案内筒部44aの上端から外方に延びるフランジ部44bとを備えている。
抜け止め部材44(具体的には案内筒部44a)の内径は、摺動部43aの外径よりも小とされている。従って、摺動部43aは案内筒部44aの下端によってホルダー41側への移動が規制される。すなわち、案内筒部44aの下端が抜け止め用の抜け止め段部Sとして機能する。また、抜け止め部材44(具体的には案内筒部44a)の内径と軸部43bの外径は略等しい。そのため、案内筒部44aの内面が、摺動部43aがシリンダ42内を摺動する際のピストン43の傾きを規制するガイド部として機能する。なお、軸部43bの外径は、案内筒部44aの内径よりも小であるため、ホルダー41側に突出可能である。
上記構成の圧力調整装置40は、以下のようにして組み立てられる。まず、ピストン43をシリンダ42に挿入する。この際、摺動部43aが下に、軸部43bが上になるようにして挿入する。摺動部43aをシリンダ42内に挿入することで、シリンダ42の底部42aとピストン43(摺動部43a)との間に密閉室Rが形成される。
次に、抜け止め部材44をホルダー41内に挿入(嵌合)する。この際、案内筒部44aを下に向けておき、案内筒部44aをシリンダ42に挿入する。案内筒部44aの内径は摺動部43aの外径よりも小であるため、ピストン43は案内筒部44aに押さえ込まれるようにして、シリンダ42内にさらに進入する。このピストン43の押し込みによって密閉室R内の圧力が上昇する。
例えば、大気圧下で組み立てを行った場合、密閉室R内の圧力は少なくとも大気圧以上となる。なお、密閉室R内の圧力を高めるために、高圧下で組み立てを行ったり、シリンダ42内に液化ガスを充填してもよい。また、抜け止め部材44を固定するために接着剤を用いたり、透光性を有するホルダー41(シリンダ42)と透光性を有しない抜け止め部材44を用いレーザー溶着などで溶着しても良い。これにより圧力調整装置40の組み立てが完了する。
組み立てられた圧力調整装置40は、図5Bに示すように、容器本体10内に収容される。そして、ガス容器30のステム32aをピストン43のステム挿入孔43c1に嵌合させるようにして、ガス容器30をホルダー41内に収容した上で、図5Aに示すように、バルブアッセンブリ20を容器本体10に取り付ける。すると、押し込み部22a4によってガス容器30が下方に押し込まれ、ガス容器30に押されたピストン43がシリンダ42内にさらに押し込まれ、密閉室Rの圧力がさらに上昇する。そして、この圧力が圧力調整の基準となる。すなわち、容器本体10内の圧力が密閉室R内の圧力と釣り合っていれば、ピストン43はシリンダ42内を摺動せず、ピストン43に接続されたガス容器30のステム32aが押されることはない。容器本体10内の圧力が密閉室R内の圧力より小さくなれば、ピストン43は密閉室Rの容積を大きくするようにしてシリンダ42内を摺動し、ガス容器30のステム32aを押し、ガス容器30から容器本体10内に加圧剤Pが供給される。加圧剤Pの供給によって容器本体10内の圧力が上昇すれば、ピストン43は密閉室Rの容積を小さくするようにしてシリンダ42内を摺動し、ピストン43によるステム32aの押し込みが解消され、加圧剤Pの供給が停止する。
ところで、ガス容器30を交換するにあたってバルブアッセンブリ20を容器本体10から取り外すと、圧力調整装置40は大気圧に曝されることになる。密閉室R内の圧力は、通常、大気圧以上とされていることから、その圧力に押されて、ピストン43は上方(ホルダー41側)に摺動する。仮に大気圧下で圧力調整装置40を組み立てていた場合、密閉室R内の圧力と大気圧とが釣り合うのは、ピストン43がシリンダ42の上端に達したときである。そのため、何ら対策を採っていない場合、ピストン43がシリンダ42から抜け、密閉室Rの密閉状態が解除される可能性がある。
しかし、本発明の吐出容器1は抜け止め部材44を備えているため、図5Aや図5Bに示すように、ピストン43がシリンダ42から抜けることは無く、密閉室Rの密閉状態を維持することができる。このように密閉室Rの密閉状態を維持できれば、ガス容器30を交換するにあたって、密閉室R内に原液C等の異物が入り込むことが無く、圧力調整装置40を正常に機能させることができる。また、抜け止め部材44によってピストン43の過剰な上昇を抑えつつも、ピストン43に、抜け止め部44材を挿通可能な軸部43bを設けているため、軸部43bを抜け止め部材44よりも上方に位置させることができ、ピストン43に接続されたガス容器30を高く持ち上げることができる。そのため、ガス容器30の一部をホルダー41から突出させることができ、ガス容器30の交換が容易となる。ガス容器30の交換にあたっては、新たなガス容器30のステム32aをステム挿入孔43c1に挿入する必要があるが、摺動部43aが抜け止め部材44に当接している状態において、軸部43bが抜け止め部材44の内面(ガイド部)によってガイドされているため、ピストン43のブレが小さく、挿入作業を簡単に行うことができる。
次に、本発明の他の吐出容器2について説明する。図6の吐出容器2は、抜け止め部材44Aが案内筒部44aを有しておらず、リング状とされている。抜け止め部材44Aは段部41cの上面と当接する位置に挿入された際に、外周部がホルダー41の本体部41aの内周面と嵌合し、固定されている。このような構成であっても、抜け止め部材44Aの内径が摺動部43aの外径より小であれば、抜け止め用の抜け止め段部Sとして機能するため、ピストン43のシリンダ42からの抜けを防止することができる。また、抜け止め部材44Aの内径がピストン43の軸部43bの外径より大であれば、軸部43bを抜け止め部材44を超えてホルダー41側に突出させることができるため、上記吐出容器1と同様の作用効果を奏する。他の構成については、上記吐出容器1と同様であるため、同符号を付し詳細な説明は省略する。
図7は、本発明のさらに他の吐出容器3を示している。この吐出容器3では、ホルダー41Aとシリンダ42Aが別体とされている。ホルダー41Aの下端には縮径段部41A1と、縮径段部41A1の内端から下方に延びる接続筒41A2が設けられている。そして、シリンダ42Aが接続筒41A2に外嵌されている。接続筒41A2の内径は、摺動部43aの外径より小である。従って、接続筒41A2の下端が抜け止め用の抜け止め段部Sとして機能する。このような構成であれば、別部材である抜け止め部材44を取り付ける必要が無く、簡単に製造することができる。また、接続筒41A2の内径はピストン43の軸部43bの外径より僅かに大とされており、接続筒41A2の内面が、ピストン43の摺動をガイドするガイド部として機能する。シリンダ42Aを接続筒41A2に固定する方法としては、締まり嵌めの他、接着剤を用いたり、双方にネジを設けて螺合しても良い。さらには、透光性を有するシリンダ42Aと透光性を有しないホルダー41Aを用いレーザー溶着などで溶着しても良い。
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば抜け防止手段Eとして、抜け止め段部S、ピストン43とシリンダ42との間の摩擦力、及びステム32aとステム挿入部43cとの間の嵌合力を弱めるスリット43c2の3つを挙げたが、必ずしも3つ用いる必要は無く、いずれか1つ、または2つを任意に組み合わせて用いても良い。
1、2、3 吐出容器
10 容器本体
10a 開口部
10b 胴部
10c 肩部
10d 首部
10e ネジ
20 バルブアッセンブリ
21 バルブ機構
21a ステム
21b ステム孔
21c ステムラバー
21d バネ
22 バルブホルダー
22a ハウジング
22a1 ラバー支持部
22a2 連通路
22a3 係合溝
22a4 押し込み部
22b フランジ部
22b1 通路溝
23 キャップ
23a 上面部
23a1 中心孔
23b 上筒部
23b1 係合突起
23c 拡径部
23d 下筒部
23d1 ネジ
30 ガス容器
31 耐圧容器
32 エアゾールバルブ
32a ステム
40 圧力調整装置
41、41A ホルダー
41a 本体部
41a1 シール突起
41a2 連通孔
41a3 拡径部
41a4 チューブ接続孔
41b フランジ部
41b1 連通溝
41c 段部
41A1 縮径段部
41A2 接続筒
42、42A シリンダ
42a 底部
43 ピストン
43a 摺動部
43a1 基部
43a2 摺動シール材
43a3 環状溝
43b 軸部
43c ステム挿入部
43c1 ステム挿入孔
43c2 スリット(放出路)
44、44A 抜け止め部材
44a 案内筒部
44b フランジ部
50 第1シール材
60 第2シール材
70 ディップチューブ
P 加圧剤
C 原液
R 密閉室
S 抜け止め段部
E 抜け防止手段

Claims (8)

  1. 開口部を有する容器本体と、
    容器本体の開口部に取り付けられ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、
    容器本体内に収容され、加圧剤が充填されたガス容器と、
    ガス容器に取り付けられ、ガス容器内の加圧剤を容器本体内に放出することで容器本体内の圧力を保つ圧力調整装置とを備え、
    バルブアッセンブリを取り外すことでガス容器を交換できる吐出容器であって、
    圧力調整装置が、
    容器本体の開口部に吊り下げられ、ガス容器を収容する、容器本体内と連通するホルダーと、
    ホルダー内と連通し、ホルダーの下端に続く有底のシリンダと、
    シリンダの底部との間に密閉室を形成し、密閉室内と容器本体内の圧力差でシリンダ内を摺動し、摺動によりガス容器を開閉するピストンと、
    ピストンのシリンダからの抜けを防止し、密閉室の密閉状態を維持する抜け防止手段とを備えている、吐出容器。
  2. 抜け防止手段が、ホルダー内又はシリンダ内に形成された抜け止め段部からなる、請求項1記載の吐出容器。
  3. 抜け防止手段が、ピストンの摺動をガイドするガイド部を備えている、請求項1又は2記載の吐出容器。
  4. ホルダーの下端にシリンダが外嵌されており、ホルダーの下端で抜け防止手段が形成されている、請求項1〜3のいずれか記載の吐出容器。
  5. ピストンが、抜け防止手段を超えてホルダー側に突出する軸部を備えている、請求項1〜4のいずれか記載の吐出容器。
  6. ピストンが、密閉室の密閉状態を維持しながらシリンダ内を摺動する摺動部と、ガス容器のステムを挿入するステム挿入部を備えており、
    抜け防止手段が、摺動部とシリンダとの摩擦力を、ステム挿入部とステムとの嵌合力よりも大とすることで構成されている、請求項1記載の吐出容器。
  7. 摺動部が、シリンダの内径よりも僅かに小とされた基部と、シリンダの内面と基部との間で圧縮され、シールを形成する摺動シール材とを備えている、請求項6記載の吐出容器。
  8. ピストンが、密閉室の密閉状態を維持しながらシリンダ内を摺動する摺動部と、ガス容器のステムを挿入するステム挿入部を備えており、
    抜け防止手段が、ガス容器のステムをステム挿入部に挿入した際の嵌合力を弱めるスリットによって構成されている、請求項1、6、7のいずれか記載の吐出容器。
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