JP2016209274A - 清拭布 - Google Patents

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【課題】 こびり付いた汚れの除去性に優れ、かつ擦り取る際に、キッチンの流し台や洗面台等の拭き取り対象物に傷が付きにくい清拭布を提供する。
【解決手段】 長繊維不織布と、スパンレース不織布とが積層一体化した2層構造の積層不織布によって構成される清拭布であり、
長繊維不織布を構成する長繊維の横断面形状が、略Y字の下端で上下左右に連結した形状(以下、「略Y4形状」という。)で、その単繊維繊度が10デシテックス以上であり、
スパンレース不織布は、セルロース系繊維と熱融着繊維とを含み、構成繊維同士は水流交絡により一体化してなり、
長繊維不織布とスパンレース不織布とは、熱エンボス加工が施されることにより部分的に熱圧着されることにより一体化しているとともに、熱エンボス加工による凹凸模様が形成され、熱エンボス模様が格子状の模様である清拭布。
【選択図】 図2

Description

本発明は、不織布によって構成される拭き布に関するものであり、特に台所回りの汚れや洗面台の汚れを拭い取るために用いる清拭布に関する。
台所での調理器具などのこびりついた食べ物や油汚れや、流し台や洗面台などにおける水垢を除去するためには、単なる紙製又は布製拭き布では難しく、研磨剤を併用することや、金属製たわしを使用する等によって行われている。
また、特許文献1には、研磨剤粒子を付着させてなる繊維によって構成される研磨不織布が提案されている。この技術によれば、不織布独自の手触り性の良好さを維持しながら、研磨効果も併せ持ち、かつ繊維自体に研磨剤粒子が付着していることから研磨効果の持続性にも優れているという効果を奏するものである。
しかしながら、研磨剤や金属製たわしを用いて擦ることにより、材質によっては、キッチンの流し台や洗面台などの表面に細かい傷を付けてしまうという問題がある。
磨剤や金属製
特開平04−136252号公報
本発明は、上記問題を解決するものであって、こびり付いた汚れの除去性に優れ、かつ擦り取る際に、キッチンの流し台や洗面台等の拭き取り対象物に傷が付きにくい清拭布を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を達成するものであって、長繊維不織布と、スパンレース不織布とが積層一体化した2層構造の積層不織布によって構成される清拭布であり、
長繊維不織布を構成する長繊維の横断面形状が、略Y字の下端で上下左右に連結した
Figure 2016209274
形状(以下、「略Y4形状」という。)で、その単繊維繊度が10デシテックス以上であり、
スパンレース不織布は、セルロース系繊維と熱融着繊維とを含み、構成繊維同士は水流交絡により一体化してなり、
長繊維不織布とスパンレース不織布とは、熱エンボス加工が施されることにより部分的に熱圧着されることにより一体化しているとともに、熱エンボス加工による凹凸模様が形成され、熱エンボス模様が格子状の模様であることを特徴とする清拭布を要旨とするものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の清拭布は、長繊維不織布と、スパンレース不織布とが積層一体化した2層構造の積層不織布によって構成される清拭布である。清拭布として使用する際には、長繊維不織布側を拭取り面として、拭取り対象物に接触させて使用する。
本発明に用いる長繊維不織布は、その構成繊維の横断面形状に特徴を有するものであり、横断面形状は、図1に示すような略Y字を四個持つ。そして、略Y字の下端1で上下左右に連結して、図2に示すような略Y4形状となっている。この略Y4形状は、四個の凹部2と八個の凸部3と四個の小凹部4とを有している。特に、凹部の箇所に掻き取った汚れを保持しやすい。また、中央の略+字部5と、略+字部5の各先端に連結された四個の略V字部6により、高剛性となっている。すなわち、六角形やY字等の単なる異形ではなく、剛性の高い略+字部5と略V字部6の組み合わせによって、より高剛性となるのである。また、長繊維の異型度が大きいことや、繊度も10デシテックス以上と大きいことから、より剛性が高く、形態安定性に優れることから、こびり付いた汚れの掻き取り性に優れる。
長繊維不織布は、より高い剛性および優れた形態安定性の観点から、構成繊維である長繊維同士が熱接着により一体化してなるものが好ましく、構成繊維は、熱可塑性重合体によって構成され、機械的強度に優れ、剛性が付与できることから、ポリエステル系重合体であることが好ましい。ポリエステル系重合体により構成される長繊維(ポリエステル長繊維)は、一種類のポリエステルからなるものでもよいが、低融点ポリエステルと高融点ポリエステルとから構成されるものが好ましい。すなわち、ポリエステル長繊維の横断面形状の略V字部6が低融点ポリエステルで形成され、略+字部5が高融点ポリエステルで形成された複合型を採用することが好ましい。複合型ポリエステル長繊維を集積した後、低融点ポリエステルを軟化又は溶融させた後、固化させることにより、ポリエステル長繊維相互間が低融点ポリエステルによって融着された不織布が得られるからである。この熱接着は、熱接着処理は、熱エンボス加工によって部分的に熱圧着するもの、熱カレンダー加工による熱処理により熱接着しているもの、熱風処理により熱接着しているものでもよく、また、これらの方法を併用したものでもよい。本発明においては、長繊維不織布の形態安定性と、繊維間の空隙を保持するために、部分的に熱と圧力とを付加することにより熱圧着する熱エンボス加工が好ましく、熱エンボス模様は、熱圧着点が散点状に配された模様が好ましい。熱エンボス加工による用いるエンボスロールの圧着面積率(エンボスロールの凸部の面積率)は10〜45%、熱圧着点密度(エンボスロールの凸部の密度)は5〜60個/cmが好ましい。
長繊維不織布は、上記したように熱接着により一体化したものがよいが、繊維同士は、ニードルパンチや水流交絡等の機械的交絡処理が施されていないものを用いる。すなわち、溶融紡糸により長繊維が単に堆積してなるものを用いる。機械的交絡処理が施されると、機械的処理によって、長繊維に多少のダメージを付与し、長繊維の剛性が損なわれる場合があるためである。
長繊維不織布の構成繊維の単繊維繊度は、剛性を考慮して10デシテックス以上とし、15デシテックス以上であることが好ましい。単繊維繊度は大きいほど、剛性に優れる傾向にあるが、長繊維不織布を得る際の延伸可紡性を考慮すれば、上限は30デシテックス程度がよい。
長繊維不織布の目付は、20〜100g/mが好ましく、単繊維繊度にもよるが、より好ましくは30〜60g/mである。この目付範囲とすることにより、長繊維不織布は、繊維間に空隙を有し、擦り取った汚れを保持しやすく、また、一旦保持した汚れを効率よくスパンレース不織布側に移行させることができる。
このような略Y4形状の横断面である長繊維不織布は、例えば、ユニチカ社製の異型断面長繊維不織布(商品名「Dilla」)を好ましく用いることができる。
本発明において、スパンレース不織布は、セルロース系繊維と熱融着繊維とを含み、構成繊維同士は水流交絡により一体化してなる。セルロース系繊維としては、木綿繊維、レーヨン繊維、リヨセル繊維、針葉樹パルプや広葉樹パルプ、コットンリンター等の天然パルプ繊維等が挙げられる。セルロース系繊維は、吸液性に優れるため、スパンレース不織布および清拭布に保液性を付与することができる。熱融着繊維は、加熱により熱融着成分が溶融して熱接着に寄与する繊維であって、長繊維不織布とスパンレース不織布とを熱エンボス加工により一体化する際の接着成分として機能する。熱接着性を良好にするためには、熱融着繊維の熱融着成分が、長繊維不織布の構成繊維と相溶性が良好であることが好ましい。したがって、長繊維不織布の構成繊維がポリエステル系繊維であるときは、熱融着繊維の熱融着成分は、ポリエステル系重合体によって構成されることが好ましい。なお、スパンレース不織布を構成する繊維の形態は長繊維であっても短繊維であってもよいが、繊維同士が良好に交絡して良好に一体化することができることから、短繊維を用いることが好ましい。
セルロース系繊維は、所望の吸液性および保液性を清拭布に付与することを考慮すると、スパンレース不織布中に40質量%以上含まれるとよい。上限は、70質量%程度とする。熱融着繊維は、スパンレース不織布中に30〜60質量%の範囲がよい。30質量%以上含むことによって、長繊維不織布との熱接着により良好に積層一体化する。また、60質量%を超えると、熱接着性は良好になるもののセルロース系繊維を含有率が小さくなる傾向となるため、上限は60質量%とする。なお、本発明の目的が達成される範囲内において、スパンレース不織布には、セルロース系繊維および熱融着繊維以外の繊維を混合してもよい。
スパンレース不織布の目付は、40〜100g/m程度がよい。また、長繊維不織布とスパンレース不織布との質量比は、長繊維不織布/スパンレース不織布=1/1〜1/2がよい。スパンレース不織布の質量割合を長繊維不織布と同等もしくはそれ以上とすることにより、長繊維不織布面で拭い取った汚れが、効率よくスパンレース不織布側へ移行させることができる。
スパンレース不織布を得るための水流交絡処理は、公知の方法により行えばよい。まず、構成繊維同士を混合した混合ウェブを得、このウェブをメッシュ状支持体に担持し、高圧水流を施し、ウェブ内の構成繊維同士を交絡させて一体化させる。この高圧水流は、孔径0.05〜2.0mmの噴射孔が、噴射孔間隔0.05〜10mmで一列又は複数列配置されている噴射装置を用い、水を噴射孔から1.5〜30MPaの圧力で噴射して得られるものである。高圧水流はウェブに衝突して、短繊維に運動エネルギーを与え、この運動エネルギーにより、短繊維ウェブ内の短繊維同士が交絡する。
本発明の清拭布は、上記した長繊維不織布とスパンレース不織布とが、熱エンボス加工が施されることにより、部分的に熱圧着されて積層一体化している。そして、熱エンボス加工による凹凸模様が形成されている。
熱エンボス加工は、一対のエンボスロールからなるエンボス装置あるいはエンボスロールと平滑ロールからなるエンボス装置を用いて処理し、凹凸模様を形成させるとよい。なお、凹凸模様は、拭き取り面となる長繊維不織布面側が、より明瞭に凹凸が現れるように賦形する。したがって、エンボスロールと平滑ロールからなるエンボス装置を用いて処理する場合は、エンボスロール側が長繊維不織布側となるように熱エンボス加工を施す。
このとき、熱エンボス模様は格子状の模様を選択する。格子状の模様は、略直線状の圧着部で非圧着部を囲繞してなるものであり、略直線状の圧着部によって非圧着部が囲まれた形状となることから、非圧着部は凸状に盛り上がり、拭き取り対象物と良好に接触して、こびり付いた汚れの掻き取り性が向上する。略直線状の圧着部は、連続した線であっても、断続してなる線状であってもよい。個々の非圧着部の面積は10〜100mm程度がよい。また、清掃布全体に対する非圧着部を囲繞する圧着部の面積率(圧着面積率)は、20〜40%程度がよい。圧着部の面積率が20%より小さくなると、長繊維不織布とスパンレース不織布との一体性が劣る傾向になるとともに、凸状の盛り上がりに欠ける傾向にもなる。一方、40%を超えると、掻き取り部分の面積が小さくなる傾向になる。
本発明の清拭布は、上記したように特定の異型断面を有する長繊維不織布と特定の繊維を構成繊維とするスパンレース不織布が、格子状模様の熱エンボス加工により一体化してなる。長繊維不織布側は、積層一体化のための熱エンボス加工により、明瞭な凹凸の格子状模様が付与されてなり、長繊維不織布面側が拭き取り対象物と接する面となり、汚れを擦りとる。汚れを擦り取る際には、本発明の清拭布は、水もしくは洗浄液等の液体を含ませて用いるとよい。液体は、主にスパンレース不織布が吸液して、清拭布全体で保液する。汚れの擦り取りにおいては、主にスパンレース不織布が吸液してなる液体が、長繊維不織布側に移行し、汚れを軟化させて、略Y4断面の長繊維が剛性を発揮して、良好にこびり付いた汚れを掻き取る。掻き取られた汚れは、長繊維不織布の繊維間空隙および繊維断面の空隙に捕捉し、その汚れが保液してなる液体中に溶けるもしくは分散し、スパンレース不織布側にも移行して清拭布全体で拭い取りことになる。
本発明の清拭布によれば、拭き取り対象物を傷つけにくく、良好にこびり付いた汚れを擦り取ることができる。
したがって、本発明の清拭布は、キッチン回り等にこびり付いた汚れの除去性に優れるため、例えば、台所の流し台や天板等の水垢等、ガスコンロ回りや電子レンジの内側等にこびり付いた食品や油汚れ、洗面所や風呂場の蛇口回りの水垢等の除去性に優れる。また、水回りや台所以外でのこびり付いた汚れや手垢の除去性にも優れる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例における各特性値は、以下のようにして求めた。
(1) 融点(℃):パーキンエルマー社製の示差走査熱量計DSC−7型を用い、昇温
速度20℃/分で測定した。
(2)不織布の目付(g/m):標準状態の試料から縦10cm×横10cmの試料片10点を作成し、各試料片の質量(g)を秤量し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算して不織布の目付(g/m)とした。
実施例1
長繊維不織布として、長繊維の横断面形状が略Y4形状のポリエステル長繊維によって構成され、長繊維同士が散点状に部分的に熱圧着されて一体化してなるスパンボンド不織布(ユニチカ社製 商品名Dilla「D0403WPO」)を準備した。このスパンボンド不織布は、低融点ポリエステル(融点230℃)とポリエチレンテレフタレート(融点260℃)からなる複合繊維によって構成され、目付が40g/mである。
スパンレース不織布として、以下のように製造して準備した。すなわち、セルロース系繊維として、1.65デシテックス、平均繊維長24mmの木綿の晒綿を準備した。熱融着繊維として、繊度2.2デシテックス、繊維長が51mmの芯鞘型ポリエステル系短繊維(Huvis社製 商品名「LMF」)を準備した。この熱融着繊維の熱融着成分の軟化点は110℃である。
セルロース系繊維50質量%と熱融着繊維50質量%とを均一に混合し、カード機を通して、目付60g/mのウェブを得た。ウェブを、移動する100メッシュの金属性メッシュスクリーン上に置き、水流交絡処理を施した。水流交絡処理は、孔径0.12mmの噴射孔が孔間隔0.62mmで6列に並んだダイを備えた水流交絡設備を用い、ウェブの上方50mmの位置から、水流圧力が表側3.0MPa、8MPa、裏側12MPax2回、さらに表側1MPax2回の条件で処理した。交絡後、余剰水分を脱水し、130℃で1分間乾燥して、スパンレース不織布を得た。
[清拭布の製造]
長繊維不織布とスパンレース不織布とを、エンボスロールと平滑ロールからなる熱エンボス装置に、長繊維不織布がエンボス側となるように通して、一体化することにより清拭布を得た。エンボスロールは、斜め格子状の模様を付与できるものであり、圧着面積率38%、個々の非圧着部の面積が30.3mmとなるものを用いた。熱エンボス加工の条件としては、両ロールの表面温度を125℃、線圧390N/cmに設定した。
得られた実施例1の清拭布は、長繊維不織布面側に格子状の凹凸模様が明瞭に付与されたものであった。
比較例1
実施例1で用いた長繊維不織布(目付40g/m)のみを用い、実施例1で清拭布の製造にあたり用いた熱エンボス装置を用い、表面温度を200℃、線圧390N/cmに設定して熱エンボス加工を施して、長繊維不織布に斜め格子状の模様を付与した不織布を得た。この不織布を比較例1の清拭布とした。
比較例2
実施例1で用いたスパンレース不織布(目付60g/m)のみを用いて、実施例1で清拭布の製造にあたり用いた熱エンボス装置を用い、表面温度を125℃、線圧390N/cmに設定して熱エンボス加工を施して、スパンレース不織布に斜め格子状の模様を付与した不織布を得た。この不織布を比較例2の清拭布とした。
比較例3
実施例1において、スパンレース不織布を準備する際に、目付120g/mのスパンレース不織布となるように目付を変更し、得られた目付120g/mのスパンレース不織布のみを用いて、実施例1で清拭布の製造にあたり用いた熱エンボス装置を用い、表面温度を125℃、線圧390N/cmに設定して熱エンボス加工を施して、スパンレース不織布に斜め格子状の模様を付与した不織布を得た。この不織布を比較例3の清拭布とした。
[清掃性の評価]
実施例1、比較例1〜3の清拭布より10cm×7cmの試験片を採取し、これらの試料片を水に5秒間浸した。一方、ステンレス板に油性ペンで文字を書き、この文字の上を、30秒間、水に浸した試料片で擦り取り、文字の拭き取り具合を観察して、下記の基準で清掃性の評価を行った。
○:油性ペンで書いた文字が全体的に薄くなっている。
△:油性ペンで書いた文字が部分的に薄くなっているが、濃い部分も残っている。
×:油性ペンで書いた文字に変化がない。
評価した結果、実施例1の清拭布は、油性ペンの文字が全体的に薄くなって「○」の評価であり、また、ステンレス板に擦り跡もなかった。拭き取りの際の持ち具合の感触もよく、拭き取った汚れが持ち手である手指への移行はなかった。
一方、比較例1は、部分的に薄くなった箇所があり「△」の評価であった。また、擦り取りの際に、擦り取った黒いインクが、手指に移って手指が汚れてしまった。
比較例2、3は、手指への汚れはなかったものの、書いた文字に変化はなく、「×」の評価であった。
本発明に用いる長繊維の横断面形状である略Y4形状の一つの略Y字を示した図である。 本発明に用いる長繊維の横断面形状である略Y4形状を示した図である。
1 長繊維の横断面形状である略Y4形状の一つの略Y字の下端
2 略Y4形状で形成された凹部
3 略Y4形状で形成された凸部
4 略Y4形状で形成された小凹部
5 略Y4形状中の略+字部
6 略Y4形状中の略V字部

Claims (4)

  1. 長繊維不織布と、スパンレース不織布とが積層一体化した2層構造の積層不織布によって構成される清拭布であり、
    長繊維不織布を構成する長繊維の横断面形状が、略Y字の下端で上下左右に連結した
    Figure 2016209274
    形状(以下、「略Y4形状」という。)で、その単繊維繊度が10デシテックス以上であり、
    スパンレース不織布は、セルロース系繊維と熱融着繊維とを含み、構成繊維同士は水流交絡により一体化してなり、
    長繊維不織布とスパンレース不織布とは、熱エンボス加工が施されることにより部分的に熱圧着されることにより一体化しているとともに、熱エンボス加工による凹凸模様が形成され、熱エンボス模様が格子状の模様であることを特徴とする清拭布。
  2. 長繊維不織布は、熱エンボス加工により部分的に熱圧着されて長繊維不織布として形態を保持しており、熱エンボス模様は、熱圧着点が散点状に配置された模様であることを特徴とする請求項1記載の清拭布。
  3. 長繊維不織布を構成する長繊維が、略Y4形状の各々の略V字部が低融点ポリエステルよりなり、その他の略+字部が高融点ポリエステルよりなる複合型ポリエステル長繊維であることを特徴とする請求項1または2記載の清拭布。
  4. 長繊維不織布とスパンレース不織布とを一体化する熱エンボス加工は、エンボスロールとフラットロールとからなるエンボス装置が用いられ、エンボスロール側に長繊維不織布側が位置するように処理されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の清拭布。
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