JP2016208763A - 所内母線電圧制御装置および送電電圧制御装置 - Google Patents

所内母線電圧制御装置および送電電圧制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動機の起動時に降下する所内母線の電圧を補償できるとともに、定常的な負荷容量に起因する電圧変動も確実に制御できる所内母線電圧制御装置を得る。
【解決手段】電圧補償値演算部111は計器用変圧器8からの電圧信号および変流器9からの電流信号から所内母線2に発生する電圧変動値に対応した必要な電圧補償値を演算し、電動機4の起動信号SSが出力されると、コンデンサ投入段数演算部112で前記電圧補償値を得るために必要なコンデンサ投入段数を演算し、コンデンサ開閉指令部115が投入が必要となったコンデンサブロック6a〜6cへ投入指令を出力し、進相無効電力を制御して、所内母線電圧Vhを制御する。コンデンサブロック6a〜6cを全て投入しても、所内母線電圧Vhが目標の電圧規定値内に入らない場合、所内変圧器21のタップ位置を切り換えることにより、所内母線2の電圧を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所内母線電圧制御装置および送電電圧制御装置に関する。
従来の所内母線電圧制御装置としての電圧変動補償装置は、ポンプ用電動機の起動信号を受けて、ポンプ用電動機が接続される配電線の電圧を検出する計器用変圧器の出力とポンプ用電動機に流れる電流を検出する変流器の出力から、配電線に発生する電圧変動値に対応した必要な補償値を算出し、必要なコンデンサ投入段数を演算して、投入し、起動信号の終了時に、強制的に進相コンデンサ投入容量を段階的に減算することを開始する。この投入コンデンサ段数を任意の時間(例えば1分)経過後に1段分(または複数段分)ずつ減算して投入中のコンデンサを徐々にオフして行くことにより、最終的にコンデンサ投入量をゼロまで減少させる。そして、ある定常運転時に発生する電圧降下は電圧変動補償装置における進相コンデンサ投入量が減少することにより徐々に増加するが、電力会社配電線には定常的な負荷容量に起因する電圧変動を補償し、定電圧で供給するための自動電圧調整装置が設置されるのが通例であり、設置された自動電圧調整装置が応答可能な間隔で電圧変動補償装置の進相コンデンサ投入量を減少させるのであれば、この場合の電圧変動は自動的に調整されることが期待できる旨の記載がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−104798号公報(段落番号0031〜0040及び図1)
従来の電圧変動補償装置は以上のように構成され、定常運転時に発生する電圧降下は電圧変動補償装置における進相コンデンサ投入量が減少することにより徐々に増加するが、電力会社配電線には定常的な負荷容量に起因する電圧変動を補償し、定電圧で供給するための自動電圧調整装置が設置されるのが通例であり、設置された自動電圧調整装置が応答可能な間隔で電圧変動補償装置の進相コンデンサ投入量を減少させるのであれば、この場合の電圧変動は自動的に調整されることが期待できると記載されており、定常的な負荷容量に起因する電圧変動の補償を電力会社配電線に設置された自動電圧調整装置により自動的に調整されることを期待しているが、自己の装置において主体的に調整するものではないので、確実に調整されるとは限らず、電圧補償の信頼性が充分でないという問題点があった。
この発明は前記のような問題点を解決するためになされたものであり、電動機の起動時に降下する所内母線の電圧を補償できるとともに、定常的な負荷容量に起因する電圧変動も確実に制御できる所内母線電圧制御装置を得ることを目的とする。また、負荷変動による送電電圧の変動を確実に制御できる送電電圧制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係る所内母線電圧制御装置においては、
負荷時タップ切換器を有する変圧器を介して電力が供給されるとともに電動機負荷が接続される所内母線の電圧を制御する所内母線電圧制御装置であって、電圧検出部と電流検出部と進相無効電力供給装置と無効電力制御部とタップ切換器制御部とを有し、
前記電圧検出部は前記所内母線の電圧を検出するものであり、
前記電流検出部は前記変圧器から前記所内母線に流れる電流を検出するものであり、
前記進相無効電力供給装置は、前記電動機負荷の無効電力を補償するものであり、
前記無効電力制御部は、電圧補償値演算部と進相無効電力容量演算部と進相無効電力容量制御部とを有し、
前記電圧補償値演算部は、前記電圧と前記電流とに基づいて前記所内母線の電圧変動値に対応した電圧補償値を演算するものであり、
前記進相無効電力容量演算部は、前記電圧補償値を得るために必要な進相無効電力容量を演算するものであり、
前記進相無効電力容量制御部は、前記進相無効電力供給装置を制御するものであり、
前記タップ切換器制御部は、前記電圧および前記無効電力制御部の制御結果に基づいて前記負荷時タップ切換器の切換が必要か否かを判定し、前記負荷時タップ切換器を制御するものである。
また、この発明に係る送電電圧制御装置においては、
負荷時タップ切換器を有する変圧器を介して発電機が接続される送電系統の電圧を制御する送電電圧制御装置であって、電圧検出部と電流検出部と進相無効電力供給装置と無効電力制御部とタップ切換器制御部とを有し、
前記電圧検出部は前記送電系統の電圧を検出するものであり、
前記電流検出部は前記変圧器を流れる電流を検出するものであり、
前記進相無効電力供給装置は、前記変圧器に流れる無効電力を補償するものであり、
前記無効電力制御部は、電圧補償値演算部と進相無効電力容量演算部と進相無効電力容量制御部とを有するものであり、
前記電圧補償値演算部は、前記電圧と前記電流とに基づいて前記送電系統の電圧変動値に対応した電圧補償値を演算するものであり、
前記進相無効電力容量演算部は、前記電圧補償値を得るために必要な進相無効電力容量を演算し、
前記進相無効電力容量制御部は、前記進相無効電力供給装置を制御するものであり、
前記タップ切換器制御部は、前記電圧および前記無効電力制御部の制御結果に基づいて前記負荷時タップ切換器の切換が必要か否かを判定し、前記負荷時タップ切換器を制御するものである。
この発明に係る所内母線電圧制御装置は、
負荷時タップ切換器を有する変圧器を介して電力が供給されるとともに電動機負荷が接続される所内母線の電圧を制御する所内母線電圧制御装置であって、進相無効電力供給装置と無効電力制御部とタップ切換器制御部とを有し、
進相無効電力供給装置は、電動機負荷の無効電力を補償するものであり、
無効電力制御部は、進相無効電力供給装置を制御するものであり、
タップ切換器制御部は、電圧および無効電力制御部の制御結果に基づいて負荷時タップ切換器の切換が必要か否かを判定し、負荷時タップ切換器を制御するものであるので、
電動機の起動時に降下する所内母線の電圧を補償できるとともに、定常的な負荷容量に起因する電圧変動も確実に制御できる所内母線電圧制御装置を得ることができる。
また、この発明に係る送電電圧制御装置は、
負荷時タップ切換器を有する変圧器を介して発電機が接続される送電系統の電圧を制御す
進相無効電力容量制御部は、進相無効電力供給装置を制御するものであり、
る送電電圧制御装置であって、
進相無効電力供給装置は、変圧器に流れる無効電力を補償するものであり、
無効電力制御部は、進相無効電力供給装置を制御するものであり、
タップ切換器制御部は、電圧および無効電力制御部の制御結果に基づいて負荷時タップ切換器の切換が必要か否かを判定し、負荷時タップ切換器を制御するものであるので、
負荷変動による送電電圧の変動を確実に制御できる送電電圧制御装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。 図1のタップ切換判定部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態3である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態4である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態5である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態6である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態7である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態8である送電電圧制御装置の構成を示す構成図である。 図9のタップ切換判定部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態9である送電電圧制御装置の構成を示す構成図である。
実施の形態1.
図1および図2は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図、図2は図1のタップ切換判定部の動作を示すフローチャートである。図1において、まず、電力回路について説明する。主変圧器11の二次側に変圧器としての所内変圧器21が接続されている。所内変圧器21の二次側に所内母線2が接続されている。所内変圧器21は、負荷時タップ切換器21aを有する。所内母線2の電圧を検出する電圧検出部としての計器用変圧器8と、所内変圧器21の二次側を流れる電流を検出する電流検出部としての変流器9とが設けられている。所内母線2に、開閉器3を介して電動機負荷としての電動機4が接続されている。また、所内母線2に進相無効電力供給装置としてのコンデンサ装置6が接続されている。コンデンサ装置6は、開閉器SW、直列リアクトルL、進相用のコンデンサCが直列に接続されたコンデンサ回路としてのコンデンサブロック6a,6b,6cを有する。コンデンサブロック6a,6b,6cの容量は、1:2:3にされており、各コンデンサブロック6a〜6cの開閉の組み合わせにより、0から6までの7段階の容量調整が可能となっている。
所内母線電圧制御装置100は、電圧補償値を演算する電圧補償値演算部111と、電動機4の起動信号SSを受けて電圧補償値を得るために必要なコンデンサの投入段数を演算するコンデンサ投入段数演算部112と、所内変圧器21のタップ切換が必要かどうか判定するタップ切換判定部113と、変圧器タップの切換指令を出力するタップ切換指令部114と、コンデンサ装置6に対してコンデンサブロック6a〜6cの開閉指令を出力するコンデンサ開閉指令部115とを有している。なお、電圧補償値演算部111と進相無効電力容量演算部としてのコンデンサ投入段数演算部112と進相無効電力容量制御部としてのコンデンサ開閉指令部115とがこの発明における無効電力制御部であり、タップ切換判定部113とタップ切換指令部114とがこの発明におけるタップ切換器制御部である。
次に、動作について説明する。電圧補償値演算部111は計器用変圧器8からの電圧信号および変流器9からの電流信号から所内母線2に発生する電圧変動値に対応した必要な電圧補償値を演算する。電動機4の起動信号SSが出力されると、コンデンサ投入段数演算部112で電圧補償値を得るために必要なコンデンサ投入段数を演算する。コンデンサ開閉指令部115がこの演算結果を受け、投入が必要となったコンデンサブロック6a〜6cへ投入指令を出力する。
ここで、受電電圧の影響により、コンデンサブロック6a〜6cを全て投入しても、所内母線電圧Vhが目標の電圧規定値内に入らない場合がある。この場合、従来の技術では、人の判断で他の電圧調整装置を用いて電圧調整するか、または、そういったケースを考慮して、過大な容量のコンデンサを予め設置しておく必要があった。この実施の形態1によれば、必要に応じて所内変圧器21のタップ位置を切り換えることにより、所内母線2の電圧を変更することが可能になるので、過大な容量のコンデンサを用意する必要がないというメリットがある。以下、変圧器のタップ切換の要否を判断するタップ切換判定部113の動作を図2のフローチャートを用いて具体的に説明する。
図2において、コンデンサ装置6の開閉制御が実行中か否か判断し(ステップS11)、実行中であれば、所内母線2の電圧Vhが予め決められた下限値Vhmin(例えば−10%)よりも不足する状態(Vh<Vhmin)が所定時間例えば3秒以上継続しているか否か判断し(ステップS12)、継続していれば電圧増方向のタップ切換制御中か否か判断し(ステップS13)、切換制御中でなければ所内変圧器21の二次側電圧を上げるように(一次側巻線の巻数に対する二次側巻線の巻数比を大きくする)タップ切換指令(電圧増方向タップ切換指令)を負荷時タップ切換器21aに発してタップ切換を行わせる(ステップS14)。このとき、コンデンサ装置6の開閉制御を一時停止させ、コンデンサブロック6a〜6cの開閉動作を禁止する。コンデンサ装置6の開閉制御を一時停止しないと、コンデンサの開閉にともない電圧変動値に対応して必要とされる電圧補償値が変化するので、コンデンサの投入段数を減らす制御をするといった、目的とは反対の制御をするおそれがあるためである。
また、ステップS12において、所内母線2の電圧Vhが予め決められた下限値Vhminよりも不足する状態が3秒以上継続していなければ、電圧増方向のタップ切換制御中か否か判断し(ステップS15)、タップ切換制御中であれば所内母線2の電圧Vhが予め決められた下限値Vhminより所定電圧ΔV1だけ超過する状態(Vh>Vhmin+ΔV1)が所定時間例えば3秒以上継続しているどうか判断し(ステップS16)、継続していれば所内変圧器21の二次側電圧を上げる方向のタップ切換指令(電圧増方向タップ切換指令)を停止する(ステップS17)。
ステップS11においてコンデンサ装置6の開閉制御が行われていない場合あるいはステップS15において電圧増方向タップ切換制御中でない場合、受電電圧の影響により所内母線2の電圧Vhが上限値Vhmax(例えば+10%)よりも超過する状態(Vh>Vhmax)が所定時間例えば3秒以上継続しているどうか判断し(ステップS21)、継続していれば電圧減方向タップ切換制御中か否か判断し(ステップS22)、電圧減方向タップ切換制御中でなければ所内変圧器21の二次側電圧を下げるように電圧減方向タップ切換指令を発する(ステップS23)。ステップS21において、所内母線2の電圧Vhが上限値Vhmaxより上回る状態(Vh>Vhmax)が所定時間以上継続していない場合は、電圧減方向タップ切換制御中か否か判断し(ステップS24)、タップ切換制御中であれば所内母線電圧Vhが上限値Vhmaxよりも予め決められた値ΔV1だけ下回る状態(Vh<Vhmax−ΔV1)が所定時間継続していないか否か判断し(ステップS25)、継続していれば電圧減方向タップ切換制御を解除する(ステップS26)。
このように、所内母線2の電圧Vhが所定範囲(Vhmin〜Vhmax)を外れて変動した状態が一定時間継続している場合、所内変圧器21のタップを切り換えて二次側電圧すなわち所内母線2の電圧を調整するように構成されているので、電動機4の起動時でない定常運転時においても、所内変圧器21の負荷時タップ切換器21aを用いて所内母線電圧Vhを規定値内に保つことができる。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2を示すものであり、図3は所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。図3において、変圧器としての主変圧器12の二次側に前記実施の形態1における所内変圧器21とは別の負荷時タップ切換器を有さない所内変圧器22を介して所内母線2が接続されている。主変圧器12は、負荷時タップ切換器12aを有する。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。この実施の形態は、実施の形態1(図1)における所内変圧器21の負荷時タップ切換器21aにて所内母線2の電圧を調整する代わりに主変圧器12の負荷時タップ切換器12aにて所内母線2の電圧を調整するものであり、実施の形態1と同様の効果を奏する。
実施の形態3.
図4は、実施の形態3である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。図4において、変圧器としての主変圧器13の二次側に直接所内母線2が接続されている。主変圧器13は、負荷時タップ切換器13aを有する。遮断器41を介して発電機42が主変圧器13の二次側に接続されている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。この実施の形態は、発電機42の電圧と所内母線2の電圧が同じ場合であり、前記実施の形態1と同様の効果を達成できる。
実施の形態4.
図5は、実施の形態4である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。図5において、主変圧器13の二次側に直接所内母線2が接続されている。主変圧器13は、負荷時タップ切換器13aを有する。主変圧器13の二次側に遮断器41を介して進相無効電力供給装置としての発電機42が接続されている。発電機42は、励磁器42a、開閉器42b、自動電圧調整装置42cを有する。所内母線電圧制御装置400は、無効電力制御設定値演算部412、無効電力制御設定値指令部415を有する。なお、電圧補償値演算部111と進相無効電力容量演算部としての無効電力制御設定値演算部412と進相無効電力容量制御部としての無効電力制御設定値指令部415とがこの発明における無効電力制御部である。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。この実施の形態は、コンデンサ装置により進相無効電力を供給する代わりに発電機42の界磁電流を制御することにより発電機42から進相無効電力を供給するものである。
無効電力制御設定値演算部412は、電圧補償値演算部111にて求められた電圧補償値を得るために必要な発電機42の無効電力制御設定値を演算する。無効電力制御設定値指令部415は、自動電圧調整装置42cに指令を発し、発電機42の無効電力が無効電力制御設定値になるように界磁電流を制御する。界磁電流の制御による進相無効電力の供給値が予め決められた値に達しても、なお所内母線電圧Vhが目標の電圧規定値内に入らない場合、主変圧器13の負荷時タップ切換器13aを制御してタップ位置を切り換えることにより、所内母線2の電圧を調整するのは、実施の形態1におけるのと同様である。実施の形態1や実施の形態2では、コンデンサ装置6により進相無効電力を制御していたが、この実施の形態のように発電機42の界磁電流を制御し無効電力を増減させる機能を有する自動電圧調整装置42cを制御対象することにより、所内母線電圧Vhを制御し、前記実施の形態1ないし3と同様の効果を達成できる。
実施の形態5.
図6は、実施の形態5である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。図6において、主変圧器12の二次側に所内変圧器22を介して所内母線2が接続されている。主変圧器12は、負荷時タップ切換器12aを有する。所内母線2に遮断器51を介して進相無効電力供給装置としての発電機52が接続されている。発電機52は、励磁器52a、開閉器52b、自動電圧調整装置52cを有する。なお、電圧補償値演算部111と無効電力制御設定値演算部412と無効電力制御設定値指令部415とがこの発明における無効電力制御部である。その他の構成については、図5に示した実施の形態4と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。この実施の形態は、比較的容量の小さい発電機52が、所内母線2に接続されている場合であり、発電機52の界磁電流を制御することにより同様に発電機52から進相無効電力を供給することができる。
実施の形態6.
図7は、実施の形態6である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。図7において、主変圧器13の二次側に直接所内母線2が接続されている。主変圧器13は、負荷時タップ切換器13aを有する。主変圧器13の二次側に遮断器41を介して発電機42が接続されている。所内母線電圧制御装置600は、切換器601を有する。なお、電圧補償値演算部111と進相無効電力容量演算部としてのコンデンサ投入段数演算部112と進相無効電力容量制御部としてのコンデンサ開閉指令部115と、電圧補償値演算部111と進相無効電力容量演算部としての無効電力制御設定値演算部412と進相無効電力容量制御部としての無効電力制御設定値指令部415とがこの発明における無効電力制御部である。その他の構成については、図4に示した実施の形態3あるいは図5に示した実施の形態4と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
この実施の形態は、発電機42の電圧と所内母線2の電圧とが同じであり、所内変圧器が不要な電気系統である。発電機42が併入される前は、切換器601が電圧補償値演算部111とコンデンサ投入段数演算部112とを接続した状態にし、コンデンサ投入段数演算部112が電圧補償値演算部111により求められた電圧補償値を得るために必要なコンデンサ投入段数を演算する。コンデンサ開閉指令部115がこの演算結果を受け、投入が必要となったコンデンサブロック6a〜6cへ投入指令を出力する。発電機42が併入されると、切換器601が電圧補償値演算部111と無効電力制御設定値演算部412と接続した状態に接続状態を切り換え、無効電力制御設定値演算部412は電圧補償値演算部111にて求められた電圧補償値を得るために必要な発電機42の進相の無効電力制御設定値を演算する。無効電力制御設定値指令部415は、自動電圧調整装置42cに指令を発し、発電機42の進相無効電力が無効電力制御設定値になるように界磁電流を調整して無効電力を増減させることにより、所内母線電圧Vhを制御し、同様の効果を達成できる。
実施の形態7.
図8は、実施の形態7である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。図8において、主変圧器12の二次側に所内変圧器22を介して所内母線2が接続されている。主変圧器12は、負荷時タップ切換器12aを有する。所内変圧器22は、負荷時タップ切換器を有さず、図1の所内変圧器21とは別の仕様のものである。主変圧器12の二次側に遮断器31を介して進相無効電力供給装置としての発電機32が接続されている。発電機32は、励磁器32a、開閉器32b、自動電圧調整装置32cを有する。主変圧器12が接続される送電系統1の電圧を検出する計器用変圧器78および主変圧器12を流れる電流を検出する変流器79が設けられている。所内母線電圧制御装置700は、入力切換器701、電圧補償値演算部711を有する。なお、電圧補償値演算部711と進相無効電力容量演算部としてのコンデンサ投入段数演算部112と進相無効電力容量制御部としてのコンデンサ開閉指令部115と、電圧補償値演算部711と進相無効電力容量演算部としての無効電力制御設定値演算部412と進相無効電力容量制御部としての無効電力制御設定値指令部415とがこの発明における無効電力制御部である。その他の構成については、図3に示した実施の形態2あるいは図7に示した実施の形態6と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
この実施の形態は、発電機32の電圧と所内母線2の電圧とが異なる場合であり、所内変圧器22が設けられている。発電機32が併入される前は、入力切換器701が計器用変圧器8および変流器9からの出力信号を電圧補償値演算部711に与える。電圧補償値演算部711は計器用変圧器8が検出した所内母線2の電圧信号と変流器9が検出した電流信号とに基づいて所内母線2に発生する電圧変動値に対応した必要な電圧補償値を演算する。切換器601は、電圧補償値演算部711と無効電力制御設定値演算部412とを接続した状態にしており、コンデンサ投入段数演算部112は前記電圧補償値を得るために必要なコンデンサ投入段数を演算する。
発電機32が併入されると、入力切換器701が計器用変圧器78および変流器79からの出力を電圧補償値演算部711に与えるように接続状態を切り換える。電圧補償値演算部711は計器用変圧器78が検出した送電系統1の電圧信号と変流器79が検出した送電系統1の電流信号とに基づいて送電系統1に発生する電圧変動値に対応した必要な電圧補償値を演算する。切換器601は、電圧補償値演算部711と無効電力制御設定値演算部412とを接続した状態にしており、無効電力制御設定値演算部412は電圧補償値演算部711にて求められた電圧補償値を得るために必要な発電機32の進相の無効電力制御設定値を演算する。無効電力制御設定値指令部415は、自動電圧調整装置32cに指令を発し、発電機32の進相無効電力が無効電力制御設定値になるように界磁電流を制御して無効電力を増減させることにより、送電系統1の電圧を制御することにより、所内母線電圧Vhを制御し、同様の効果を達成できる。
実施の形態8.
図9および図10は、実施の形態8を示すものであり、図9は所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図、図10は図9のタップ切換判定部の動作を示すフローチャートである。図9において、送電系統1に主変圧器12が接続されている。主変圧器12は、負荷時タップ切換器12aを有する。また、送電系統1に遮断器85を介して進相無効電力供給装置としてのコンデンサ装置86が接続されている。コンデンサ装置86は、開閉器SW、直列リアクトルL、進相用のコンデンサCが直列に接続されたコンデンサ回路としてのコンデンサブロック86a,86b,86cを有する。コンデンサブロック86a,86b,86cの容量は、1:2:3にされており、各コンデンサブロック86a〜86cの開閉の組み合わせにより、0から6までの7段階の容量調整が可能となっている。
主変圧器12の二次側に遮断器31を介して発電機32が接続されている。なお、発電機32は、励磁器、開閉器、自動電圧調整装置を有するが、図示を省略している。主変圧器12が接続される送電系統1の電圧を検出する計器用変圧器88および主変圧器12を流れる電流を検出する変流器89が設けられている。送電系統電圧制御装置800は、進相無効電力容量演算部としてのコンデンサ投入段数演算部812を有する。送電電圧制御装置800は図1における所内母線電圧制御装置100と同様のものであるが、コンデンサ投入段数演算部812が電動機の起動信号とは無関係に電圧補償値演算部111が演算した電圧補償値に対応したコンデンサ投入段数を演算する点が異なる。また、タップ切換判定部813は送電系統1の電圧を対象にしてタップ切換の判定をする点が異なる。なお、電圧補償値演算部111と進相無効電力容量演算部としてのコンデンサ投入段数演算部812と進相無効電力容量制御部としてのコンデンサ開閉指令部115とがこの発明における無効電力制御部であり、タップ切換判定部813とタップ切換指令部114とがこの発明におけるタップ切換器制御部である。その他の構成については、図3に示した実施の形態2あるいは図5に示した実施の形態4と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。電圧補償値演算部111は計器用変圧器88からの電圧信号および変流器89からの電流信号から送電系統1に発生する電圧変動値に対応した必要な電圧補償値を演算する。コンデンサ投入段数演算部812で電圧補償値を得るために必要なコンデンサ投入段数を演算する。コンデンサ開閉指令部115がこの演算結果を受け、投入が必要となったコンデンサブロック86a〜86cへ投入指令を出力する。
ここで、コンデンサブロック86a〜86cを全て投入しても、系統電圧Vrが目標の電圧規定値内に入らない場合がある。以下、このような場合において変圧器のタップ切換の要否を判断するタップ切換判定部813の動作を図10のフローチャートを用いて具体的に説明する。
図10において、コンデンサ装置86の開閉制御が実行中か否か判断し(ステップS31)、実行中であれば、送電系統1の電圧Vrが予め決められた下限値Vrmin(例えば−10%)よりも不足する状態(Vr<Vrmin)が所定時間例えば3秒以上継続しているか否か判断し(ステップS32)、継続していれば一次側電圧増方向のタップ切換制御中か否か判断し(ステップS33)、タップ切換制御中でなければ主変圧器12の一次側電圧を上げる(二次側巻線に対する一次側巻線の巻数比を大きくする)ようにタップ切換指令(電圧増方向タップ切換指令)を発する(ステップS34)。このとき、コンデンサ装置86の開閉制御を一時停止させ、コンデンサブロック86a〜86cの開閉動作を禁止する。コンデンサ装置86の開閉制御を一時停止しないと、コンデンサの開閉にともない電圧変動値に対応して必要とされる電圧補償値が変化するので、コンデンサの投入段数を減らす制御をするといった、目的とは反対の制御をするおそれがあるためである。
また、ステップS32において、送電系統1の電圧Vrが予め決められた下限値Vrmin(例えば−10%)よりも不足する状態が3秒以上継続していなければ、一次側電圧増方向のタップ切換制御中か否か判断し(ステップS35)、タップ切換制御中であれば送電系統1の電圧Vrが予め決められた下限値Vrminよりも予め決められた値ΔV2だけ超過する状態(Vr>Vrmin+ΔV2)が所定時間例えば3秒以上継続しているどうか判断し(ステップS36)、継続していれば主変圧器12の一次側電圧を増加させる方向のタップ切換指令(電圧増方向タップ切換制御)を停止する(ステップS37)。
ステップS31においてコンデンサ装置86の開閉制御が実行中でない場合、あるいはステップS35において電圧増方向タップ切換制御中でない場合、受電電圧の影響により送電系統1の電圧Vrが上限値Vrmax(例えば+10%)よりも超過する状態(Vr>Vrmax)が所定時間例えば3秒以上継続しているどうか判断し(ステップS41)、継続していれば主変圧器12の一次側電圧を下げる方向である電圧減方向タップ切換制御中か否か判断し(ステップS42)、タップ切換制御中でなければ所内変圧器21の一次側電圧を下げるように電圧減方向タップ切換指令を発する(ステップS43)。ステップS41において、送電系統1の電圧Vrが上限値Vrmaxよりも超過する状態が所定時間以上継続していない場合は、電圧減方向タップ切換制御中か否か判断し(ステップS44)、タップ切換制御中であれば系統電圧Vrが上限値Vrmaxよりも予め決められた値ΔV2だけを下回る(Vr<Vrmax−ΔV2)状態が所定時間継続しているか否か判断し(ステップS45)、継続していれば電圧減方向タップ切換制御を解除する(ステップS46)。
このように、送電系統1の電圧Vrが所定範囲(Vrmin〜Vrmax)を外れて変動した状態が一定時間継続している場合、主変圧器12のタップを切り換えて一次側電圧を調整するように構成されているので、定常運転時においても、主変圧器12の負荷時タップ切換器12aを用いて系統電圧Vrを規定値内に保つことができる。このようにして、送電系統1に負荷される無効電力を補償するとともに主変圧器12のタップを切り換えることにより送電系統1の電圧変動を補償し、ひいては送電系統1に接続される所内母線の電圧変動を抑制できる。
実施の形態9.
図11は、実施の形態9である所内母線電圧制御装置の構成を示す構成図である。図11において、主変圧器12の二次側に遮断器31を介して発電機32が接続されている。図10においては図示を省略したが、発電機32は、励磁器32a、開閉器32b、自動電圧調整装置32cを有する。送電電圧制御装置900は、進相無効電力容量演算部としての無効電力制御設定値演算部912を有する。送電系統電圧制御装置900は、図5における所内母線電圧制御装置400と同様のものであるが、無効電力制御設定値演算部912が電動機の起動信号とは無関係に電圧補償値演算部111が演算した電圧補償値に対応した発電機の無効電力制御設定値を演算する点が異なる。なお、電圧補償値演算部111と進相無効電力容量演算部としての無効電力制御設定値演算部912と進相無効電力容量制御部としての無効電力制御設定値指令部415とがこの発明における無効電力制御部である。その他の構成については、図5に示した実施の形態4と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。電圧補償値演算部111は計器用変圧器88からの電圧信号および変流器89からの電流信号から送電系統1に発生する電圧変動値に対応した必要な電圧補償値を演算する。無効電力制御設定値演算部912で電圧補償値を得るために必要な発電機32の無効電力制御設定値を求める。無効電力制御設定値指令部415は、無効電力制御設定値演算部912から無効電力制御設定値を受けて、自動電圧調整装置32cに指令を発し、発電機32の無効電力が無効電力制御設定値になるように界磁電流を制御する。
ここで、発電機32の無効電力を制御しても送電系統1の電圧が所定範囲内に収まらないときは、実施の形態8にて説明したのと同様にして主変圧器12のタップ切換により送電系統1の電圧を調整する。
なお、図9の実施の形態8と図11の実施の形態9とを組み合わせることもできる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、上述した各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略したりすることが可能である。
1 送電系統、100 所内母線電圧制御装置、111 電圧補償値演算部、
112 コンデンサ投入段数演算部、113 タップ切換判定部、
114 タップ切換指令部、115 コンデンサ開閉指令部、12 主変圧器、
12a 負荷時タップ切換器、13 主変圧器、13a 負荷時タップ切換器、
2 所内母線、21 所内変圧器、21a 負荷時タップ切換器、22 所内変圧器、
32 発電機、32a 励磁器、4 電動機、400 所内母線電圧制御装置、
412 無効電力制御設定値演算部、415 無効電力制御設定値指令部、
42 発電機、42a 励磁器、52 発電機、52a 励磁器、6 コンデンサ装置、
6a,6b,6c コンデンサブロック、600 所内母線電圧制御装置、
700 所内母線電圧制御装置、711 電圧補償値演算部、78 計器用変圧器、
79 変流器、8 計器用変圧器、800 送電系統電圧制御装置、
812 コンデンサ投入段数演算部、813 タップ切換判定部、
86 コンデンサ装置、86a,86b,86c コンデンサブロック、
88 計器用変圧器、89 変流器、9 変流器、900 送電系統電圧制御装置、
912 無効電力制御設定値演算部。

Claims (16)

  1. 負荷時タップ切換器を有する変圧器を介して電力が供給されるとともに電動機負荷が接続される所内母線の電圧を制御する所内母線電圧制御装置であって、電圧検出部と電流検出部と進相無効電力供給装置と無効電力制御部とタップ切換器制御部とを有し、
    前記電圧検出部は前記所内母線の電圧を検出するものであり、
    前記電流検出部は前記変圧器から前記所内母線に流れる電流を検出するものであり、
    前記進相無効電力供給装置は、前記電動機負荷の無効電力を補償するものであり、
    前記無効電力制御部は、電圧補償値演算部と進相無効電力容量演算部と進相無効電力容量制御部とを有し、
    前記電圧補償値演算部は、前記電圧と前記電流とに基づいて前記所内母線の電圧変動値に対応した電圧補償値を演算するものであり、
    前記進相無効電力容量演算部は、前記電圧補償値を得るために必要な進相無効電力容量を演算するものであり、
    前記進相無効電力容量制御部は、前記進相無効電力供給装置を制御するものであり、
    前記タップ切換器制御部は、前記電圧および前記無効電力制御部の制御結果に基づいて前記負荷時タップ切換器の切換が必要か否かを判定し、前記負荷時タップ切換器を制御するものである
    所内母線電圧制御装置。
  2. 前記進相無効電力供給装置は、コンデンサ装置であって、開閉器と直列リアクトルとコンデンサとが直列に接続されるコンデンサ回路を複数有するものであり、
    前記進相無効電力容量演算部は、前記電圧補償値を得るために必要な前記コンデンサの容量を演算するものであり、
    前記進相無効電力容量制御部は、前記コンデンサ装置を制御するものである
    請求項1に記載の所内母線電圧制御装置。
  3. 前記コンデンサ装置は、前記所内母線に接続されるものである
    請求項2に記載の所内母線電圧制御装置。
  4. 前記変圧器は、所内変圧器であって、一次側が送電系統に接続され、二次側に前記所内母線が接続されるものである
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の所内母線電圧制御装置。
  5. 前記変圧器は、送電系統に接続される主変圧器であり、
    前記所内母線は、負荷時タップ切換器を有さない所内変圧器を介して前記主変圧器に接続されたものである
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の所内母線電圧制御装置。
  6. 前記変圧器は、送電系統に接続される主変圧器であり、
    前記所内母線は、前記主変圧器に直接接続されたものである
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の所内母線電圧制御装置。
  7. 前記進相無効電力供給装置は、発電機であり、
    前記進相無効電力容量演算部は、前記電圧補償値を得るために必要な前記発電機の進相無効電力容量を演算するものであり、
    前記進相無効電力容量制御部は、前記発電機の進相無効電力を制御するものである
    請求項1に記載の所内母線電圧制御装置。
  8. 前記変圧器は、送電系統に接続される主変圧器であり、
    前記発電機は、前記主変圧器に接続されるものである
    請求項7に記載の所内母線電圧制御装置。
  9. 前記発電機は、前記所内母線に接続されるものである
    請求項7に記載の所内母線電圧制御装置。
  10. 前記進相無効電力供給装置は、コンデンサ装置および発電機であり、
    前記コンデンサ装置は、開閉器と直列リアクトルとコンデンサとが直列に接続されるコンデンサ回路を複数有するものであり
    前記進相無効電力容量演算部は、前記電圧補償値を得るために必要な前記コンデンサの容量を演算するとともに前記電圧補償値を得るために必要な前記発電機の進相無効電力容量を演算するものであり、
    前記進相無効電力容量制御部は、前記コンデンサ装置および前記発電機の進相無効電力を制御するものであり、
    前記発電機が運転中は前記発電機が前記進相無効電力供給装置として動作し、前記発電機が停止中は前記コンデンサ装置が前記進相無効電力供給装置として動作するものである
    請求項1に記載の所内母線電圧制御装置。
  11. 前記コンデンサ装置および前記発電機は、共に前記所内母線に接続されるものであるである
    請求項10に記載の所内母線電圧制御装置。
  12. 前記変圧器は、送電系統に接続される主変圧器であり、
    前記発電機は、前記主変圧器を介して前記送電系統に接続されるものであり、
    前記所内母線は、前記主変圧器の前記発電機側に接続されるものであり、
    前記コンデンサ装置は、前記所内母線に接続されるものである
    請求項10に記載の所内母線電圧制御装置。
  13. 負荷時タップ切換器を有する変圧器を介して発電機が接続される送電系統の電圧を制御する送電電圧制御装置であって、電圧検出部と電流検出部と進相無効電力供給装置と無効電力制御部とタップ切換器制御部とを有し、
    前記電圧検出部は前記送電系統の電圧を検出するものであり、
    前記電流検出部は前記変圧器を流れる電流を検出するものであり、
    前記進相無効電力供給装置は、前記変圧器に流れる無効電力を補償するものであり、
    前記無効電力制御部は、電圧補償値演算部と進相無効電力容量演算部と進相無効電力容量制御部とを有するものであり、
    前記電圧補償値演算部は、前記電圧と前記電流とに基づいて前記送電系統の電圧変動値に対応した電圧補償値を演算するものであり、
    前記進相無効電力容量演算部は、前記電圧補償値を得るために必要な進相無効電力容量を演算し、
    前記進相無効電力容量制御部は、前記進相無効電力供給装置を制御するものであり、
    前記タップ切換器制御部は、前記電圧および前記無効電力制御部の制御結果に基づいて前記負荷時タップ切換器の切換が必要か否かを判定し、前記負荷時タップ切換器を制御するものである
    送電電圧制御装置。
  14. 前記進相無効電力供給装置は、前記送電系統に接続されるコンデンサ装置であって、開閉器と直列リアクトルとコンデンサとが直列に接続されるコンデンサ回路を複数有するものであり、
    前記進相無効電力容量演算部は、前記電圧補償値を得るために必要な前記コンデンサの容量を演算するものであり、
    前記進相無効電力容量制御部は、前記コンデンサ装置を制御するものである
    請求項13に記載の送電電圧制御装置。
  15. 前記進相無効電力供給装置は、発電機であり、
    前記進相無効電力容量演算部は、前記電圧補償値を得るために必要な前記発電機の進相無効電力容量を演算し、
    前記進相無効電力容量制御部は、前記発電機の進相無効電力を制御するものである
    請求項13に記載の送電電圧制御装置。
  16. 前記進相無効電力供給装置は、コンデンサ装置および発電機であり、
    前記コンデンサ装置は、開閉器と直列リアクトルとコンデンサとが直列に接続されるコンデンサ回路を複数有するものであり
    前記進相無効電力容量演算部は、前記電圧補償値を得るために必要な前記コンデンサの容量を演算するとともに前記電圧補償値を得るために必要な前記発電機の進相無効電力容量を演算するものであり、
    前記進相無効電力容量制御部は、前記コンデンサ装置および前記発電機の進相無効電力を制御するものであり、
    前記発電機が運転中は前記発電機が前記進相無効電力供給装置として動作し、前記発電機が停止中は前記コンデンサ装置が前記進相無効電力供給装置として動作するものである
    請求項13に記載の送電電圧制御装置。
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CN111650547A (zh) * 2020-06-12 2020-09-11 邹宇 便携式电力检测互感器以及性能评估系统和方法
JP2022173293A (ja) * 2017-09-21 2022-11-18 学校法人東京電機大学 風力発電システム

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