JP2001238495A - 励磁制御装置及び励磁制御方法 - Google Patents

励磁制御装置及び励磁制御方法

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JP2001238495A
JP2001238495A JP2000050569A JP2000050569A JP2001238495A JP 2001238495 A JP2001238495 A JP 2001238495A JP 2000050569 A JP2000050569 A JP 2000050569A JP 2000050569 A JP2000050569 A JP 2000050569A JP 2001238495 A JP2001238495 A JP 2001238495A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送電母線の電圧を検出することなく、発電機
端子電圧を定格付近に、送電母線の電圧を一定に制御す
ることが可能な励磁制御装置及び励磁制御方法を提供す
ること。 【解決手段】 本発明に係る励磁制御装置は、負荷時タ
ップ切替付変圧器2を介して送電系統6に接続された同
期機1が出力する無効電流を検出する無効電流検出器9
と、同期機1の端子電圧に応じて負荷時タップ切替付変
圧器2のタップ比を設定するタップ比設定器4と、負荷
時タップ切替付変圧器2の送電系統6側の目標電圧、タ
ップ比設定器4で設定されたタップ比、及び無効電流検
出器9で検出された無効電流に基づいて、負荷時タップ
切替付変圧器2の同期機1側の設定電圧を設定する電圧
設定器10と、電圧設定器10で設定された設定電圧に
基づいて、同期機1の励磁系14を制御する制御器1
2、13とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統における
電圧の安定化を図る励磁制御装置及び励磁制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の励磁制御装置では、例えば、特開
平4−79798号公報に記載されているように、電力
系統の安定性の向上に寄与するため、変圧器の高圧側電
圧を検出し、この検出結果に基づいて、変圧器の高圧側
電圧が一定になるように制御していた。
【0003】図23は上記特開平4−79798号公報
に記載された従来の励磁制御装置を含む電力システムを
示す構成図である。図に示すように、同期機101の出
力端子電圧VGを計器用変圧器(PT)102により検
出し、電圧設定器103により設定された目標電圧rG
からこの検出された出力端子電圧VGを減算器104で
減算する。そして、低減ゲイン回路105によりこの減
算結果にゲインβを乗算する。
【0004】一方、送電母線106の送電電圧VH(遮
断器107を介して送電母線106に接続された変圧器
108の高圧側電圧)を電圧変成器(PD)109によ
り検出し、高圧側電圧設定器110により設定された目
標電圧rHからこの検出された送電電圧VHを減算器11
1で減算する。そして、高圧側ゲイン回路112により
この減算結果にゲインKHを乗算する。
【0005】次に、加算器113で、低減ゲイン回路1
05の乗算結果と高圧側ゲイン回路112の乗算結果を
加算し、この加算結果に基づいて、AVR114が励磁
機115の整流タイミングを制御するタイミング信号を
生成し、励磁機115がこのタイミング信号を受ける
と、そのタイミング信号にしたがって、同期機101の
界磁巻線116に界磁電流を供給する。
【0006】このように、変圧器の高圧側電圧を検出
し、この検出した高圧側電圧に基づいて、送電母線5の
電圧が一定になるように制御している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の励磁制御装置
は、上記のようになされていたので、変圧器の高圧側電
圧を一定にするのには適しているが、通常、AVRや加
算器を搭載する励磁制御盤とは別に、高圧側電圧設定
器、電圧検出器、基準値補正回路等を搭載する制御盤を
配置する必要があり、制御盤を2つ配置する必要があっ
た。
【0008】また、送電母線は発電所建屋の遠方にある
ため、その発電所に配置される励磁制御盤と送電母線近
傍に設置されるPDを接続するケーブルのケーブル長が
長くなり、その結果、ノイズを受け易く、信頼性が低下
するという問題点があった。
【0009】さらに、送電母線の送電電圧を検出する必
要があるため、高価なPDを設置しなければならず、製
造コストが上昇するという問題点があった。
【0010】また、自動タップ制御機能を有する負荷時
タップ切替付変圧器を用いた場合には、負荷時タップ切
替付変圧器のタップを変更すると変圧比が変化するため
に、発電機端子電圧を定格付近に、送電母線の電圧を一
定に制御することが困難になるという問題点があった。
【0011】また、変圧器のタップの変更に伴って変圧
器のリアクタンスXtが変化し、変圧器のリアクタンス
tに対して横流の抑制分に対応するリアクタンスXDR
の割合が変化するために、複数の発電機を並列して運転
する際に個々の変圧比が異なると横流が流れるという問
題点もあった。
【0012】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、送電母線の電圧を検出することな
く、発電機端子電圧を定格付近に、送電母線の電圧を一
定に制御することが可能な励磁制御装置及び励磁制御方
法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る励磁制御装
置は、負荷時タップ切替付変圧器を介して送電系統に接
続された同期機が出力する無効電流を検出する無効電流
検出器と、上記同期機の端子電圧に応じて上記負荷時タ
ップ切替付変圧器のタップ比を設定するタップ制御装置
と、上記負荷時タップ切替付変圧器の送電系統側の目標
電圧、上記タップ制御装置で設定されたタップ比、及び
上記無効電流検出器で検出された無効電流に基づいて、
上記負荷時タップ切替付変圧器の同期機側の設定電圧を
設定する電圧設定器と、上記電圧設定器で設定された設
定電圧に基づいて、上記同期機の励磁系を制御する制御
器とを備えている。
【0014】また、電圧設定器において、目標電圧をタ
ップ比で除算し、無効電流に応じて求まるタップ切替付
変圧器の電圧降下分を上記除算結果に加算して設定電圧
を求めるようにしてもよい。
【0015】また、送電系統は、他の同期機を接続し、
電圧設定器において、負荷時タップ切替付変圧器のリア
クタンス値と横流防止用リアクタンス値とに基づいて上
記負荷時タップ切替付変圧器の電圧降下分を求めるよう
にしていもよい。
【0016】また、電圧設定器において、目標電圧をタ
ップ比に対応した昇圧比で除算し、上記タップ比に対応
したリアクタンス変化比に基づいて算出した負荷時タッ
プ切替付変圧器の電圧降下分を上記除算結果に加算して
設定電圧を求めるようにしてもよい。
【0017】また、送電系統は、他の同期機を接続し、
電圧設定器において、昇圧比、リアクタンス変化比、及
び横流防止用リアクタンス値とに基づいて上記負荷時タ
ップ切替付変圧器の電圧降下分を求めるようにしてもよ
い。
【0018】さらに、電圧設定器において、無効電流が
0以外の所定の基準値になったときに、横流防止用リア
クタンスによる電圧降下分が0になるように設定電圧を
設定してもよい。
【0019】また、本発明に係る励磁制御方法は、負荷
時タップ切替付変圧器を介して送電系統に接続された同
期機が出力する無効電流と、上記負荷時タップ切替付変
圧器のタップ比と、上記負荷時タップ切替付変圧器の送
電系統側の目標電圧とに基づいて、上記負荷時タップ切
替付変圧器の同期機側の設定電圧を設定し、この設定電
圧に基づいて上記同期機の励磁系を制御するようにして
いる。
【0020】また、目標電圧をタップ比で除算し、無効
電流に応じて求まるタップ切替付変圧器の電圧降下分を
上記除算結果に加算して設定電圧を求めるようにしても
よい。
【0021】また、負荷時タップ切替付変圧器のリアク
タンス値と横流防止用リアクタンス値とに基づいて上記
負荷時タップ切替付変圧器の電圧降下分を求めるように
してもよい。
【0022】また、タップ比に対応した昇圧比とリアク
タンス変化比を求め、目標電圧を上記昇圧比で除算し、
上記リアクタンス変化比に基づいて算出した負荷時タッ
プ切替付変圧器の電圧降下分を上記除算結果に加算して
設定電圧を求めるようにしてもよい。
【0023】また、昇圧比、リアクタンス変化比、及び
横流防止用リアクタンス値とに基づいて上記負荷時タッ
プ切替付変圧器の電圧降下分を求めるようにしてもよ
い。
【0024】また、無効電流が0以外の所定の基準値に
なったときに、横流防止用リアクタンスによる電圧降下
分が0になるように設定電圧を設定するようにしてもよ
い。
【0025】また、負荷時タップ切替付変圧器の送電系
統側の電圧値に応じて基準値を設定するようにしてもよ
い。
【0026】また、変更前及び変更後の目標電圧の偏差
と送電系統側の送電線のリアクタンス値とに応じて基準
値を設定するようにしてもよい。
【0027】さらに、送電系統側の送電線のリアクタン
ス値を推定した値にしてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。 実施の形態1.図1はこの実施の形態1による励磁制御
装置を含む電力システムを示す構成図である。図2は図
1に示した電力システムの系統図である。図において、
1は同期機、2は同期機1の端子電圧に応じてタップ比
の切り替えが可能な負荷時タップ切替付変圧器、3は同
期機1の出力端子電圧VGを検出する計器用変圧器(以
下、PTという)、4はPT3により検出した出力端子
電圧VGに応じて負荷時タップ切替付変圧器2のタップ
比nを制御するタップ制御装置、5は遮断器、6は送電
線、7は発電所の送電母線、8は同期機1の出力端子電
圧VGを検出する計器用変圧器(以下、PTという)、
9は同期機1が出力する無効電流IQを検出する無効電
流検出器である計器用変成器(以下、CTという)であ
る。
【0029】10はCT9により検出された無効電流I
Qとタップ制御装置4により制御されたタップ比nと負
荷時タップ切替付変圧器2の送電系統側(高圧側)の目
標電圧VHrefとに基づいて、負荷時タップ切替付変圧器
2の同期機1側の設定電圧V Gref(同期機1の出力端子
の設定電圧VGref)を設定する電圧設定器である。
【0030】11は電圧設定器10により設定された設
定電圧VGrefからPT8により検出された出力端子電圧
Gを減算して、その偏差信号を出力する減算器、12
は減算器11が出力する偏差信号を入力条件にして、励
磁機13の整流タイミングを制御する自動電圧調整装置
であるAVR、13はAVR12の指示にしたがって同
期機1の界磁巻線14に界磁電流を供給する励磁機で、
これらAVR12、励磁機13により同期機の励磁系を
制御するようになっている。14は同期機1の界磁巻線
である。なお、図2におけるXtは負荷時タップ切替付
変圧器2のリアクタンス、XLは送電線のリアクタン
ス、Vsは無限大母線電圧である。
【0031】図3は図1に示した電圧設定器10の構成
を示す図である。図において、10aは演算器、10b
はメモリで、このメモリ10bには目標電圧VHref、負
荷時タップ切替付変圧器のリアクタンス値Xt等が記憶
され、演算器10aで設定電圧VGrefを演算するように
なっている。
【0032】なお、電圧設定器10は、図3に示したも
のに限定するものではなく、図4に示すように、除算器
10c、乗算器10d、加算器10e等でハード的に構
成してもよい。
【0033】次に動作について説明する。図5はこの実
施の形態1による励磁制御方法を示すフローチャートで
ある。まず、PT8が同期機1の出力端子電圧VGを検
出するとともに(ステップST11)、CT9により同
期機1が出力する無効電流IQを検出する(ステップS
T12)。そして、電圧設定器10は、検出した無効電
流IQ、タップ制御装置4により制御されたタップ比
n、及び負荷時タップ切替付変圧器2の高圧側の目標電
圧VHrefから同期機1の出力端子の設定電圧VGrefを式
(1)に従って計算し、設定電圧VGrefを設定する(ス
テップST13)。なお、目標電圧VHrefは、従来と同
様に発電所毎の所望の運転条件に応じて設定するように
すればよい。
【0034】 VGref=VHref/n+Xt・IQ … (1) ただし、Xtは負荷時タップ切替付変圧器2のリアクタ
ンス値である。
【0035】このようにして、電圧設定器10が同期機
1の出力端子の設定電圧VGrefを設定すると、減算器1
1が電圧設定器10により設定された設定電圧VGref
らPT8により検出された同期機1の出力端子電圧VG
を減算して、その減算結果である偏差信号を出力する
(ステップST14)。
【0036】AVR12は、減算器11の出力である偏
差信号を入力信号として、励磁機13の整流タイミング
を制御するタイミング信号を生成する(ステップST1
5)。励磁機13は、AVR12からタイミング信号を
受けると、そのタイミング信号にしたがって同期機1の
界磁巻線14に界磁電流を供給する(ステップST1
6)。
【0037】なお、減算器11が出力する偏差信号が正
値であれば、界磁巻線14に供給する界磁電流が増加し
て、同期機1の出力端子電圧VGが高くなり、減算器1
1が出力する偏差信号が負値であれば、界磁巻線14に
供給する界磁電流が減少して、同期機1の出力端子電圧
Gが低くなる。これにより、同期機1の出力端子電圧
Gが設定電圧VGrefと一致するように制御される。
【0038】また、図2に示す系統図において、負荷時
タップ切替付変圧器2のタップ比がnである時には、同
期機1の出力端子電圧VGと負荷時タップ切替付変圧器
2の高圧側電圧VHとは式(2)の関係があることか
ら、同期機1の出力端子電圧VGと、負荷時タップ切替
付変圧器2の高圧側電圧VHとは、高圧側の目標電圧V
Hre fを用いてそれぞれ式(3)、式(4)のように表わ
される。
【0039】 VH=n(VG−Xt・IQ) … (2) VG=VHref/n+Xt・IQ … (3) VH=VHref … (4)
【0040】したがって、ある運転状態において同期機
1の出力端子電圧VGが高い時にはタップ制御装置4に
よりタップ比nを大きく(n>1)設定することで同期
機1の出力端子電圧VGを定格値付近に制御し、かつタ
ップ比が変化した時にも負荷時タップ切替付変圧器2の
高圧側電圧VHは設定電圧VHrefと一致するように制御
できる。
【0041】以上で明らかなように、この実施の形態1
によれば、同期機1が出力する無効電流IQと、負荷時
タップ切替付変圧器2のタップ比nと、負荷時タップ切
替付変圧器2の高圧側の目標電圧VHrefとから同期機1
の出力端子の設定電圧VGrefを設定し、その設定電圧V
Grefと出力端子電圧VGの偏差に基づいて同期機1の界
磁巻線14に供給する界磁電流を制御するように構成し
たので、負荷時タップ切替付変圧器のタップを変更する
ことで変圧比が変化しても、同期機1の出力端子電圧V
Gを定格値付近に維持するとともに、送電母線7の電圧
を一定に維持することができるようになり、その結果、
系統事故時や負荷の急激な増加時にも発電機の能力を十
分に生かすことができるため、電圧安定性を大幅に向上
させることができる効果が得られる。
【0042】また、変圧器の高圧側電圧を検出する必要
がないので、同期機近傍に励磁制御盤を1つ設けるだけ
でよく、従来のように制御盤を2つ配置する必要がなく
なり、省スペース化が図られる。
【0043】また、変圧器の高圧側電圧を検出する必要
がないので、AVRや加算器を搭載する励磁制御盤と送
電母線とをケーブル等で接続する必要がなくなる。その
ため、このケーブルによるノイズの影響がなくなり、信
頼性が向上する。
【0044】さらに、変圧器の高圧側電圧を検出するた
めの高価なPDを設置しなくともよいので、製造コスト
を抑えることができる。
【0045】実施の形態2.実施の形態1では、送電系
統に1つの同期機のみが接続された場合について説明し
たが、この実施の形態では、送電系統に複数の同期機が
接続された場合について説明する。
【0046】図6はこの実施の形態2による励磁制御装
置を含む電力システムを示す構成図である。図7は図6
に示した電力システムの系統図である。図において、1
aは送電系統6に接続された、同期機1aとは異なる他
の同期機、2aは負荷時タップ切替付変圧器2とは異な
る他の負荷時タップ切替付変圧器、5aは遮断器であ
る。その他は、電圧設定器10において同期機1の出力
端子の設定電圧VGrefを設定する手法が異なる以外は図
1に示した励磁制御装置と同様であるので説明は省略す
る。
【0047】なお、電圧設定器10をハード的に構成す
る場合には、図8に示すように、図3の構成に、除算器
10f、減算器10gを加えた構成のものにすればよ
い。
【0048】次に動作について説明する。図9はこの実
施の形態2による励磁制御方法を示すフローチャートで
ある。なお、図5に示したステップST13をステップ
ST23に変更している点以外は図5に示した各ステッ
プと同様であるので説明は省略する。
【0049】ステップST23において、電圧設定器1
0は、検出した無効電流IQ、タップ制御装置4により
制御されたタップ比n、及び負荷時タップ切替付変圧器
2の高圧側の目標電圧VHrefから同期機1の出力端子の
設定電圧VGrefを式(5)に従って計算し、設定電圧V
Grefを設定する。
【0050】 VGref=VHref/n+(Xt−XDR/n)・IQ … (5) ただし、式(5)におけるXtは負荷時タップ切替付変
圧器2のリアクタンス値、XDRは複数の同期機1が送電
系統に接続されている場合に流れる横流の抑制分に対応
するリアクタンス値である。
【0051】式(5)に示すように、横流の抑制分に対
応するリアクタンス値XDRを考慮して設定電圧VGref
設定するようにしているので、送電系統に複数の同期機
が接続されても、同期機に横流が流れることがなく、端
子電圧VGが設定電圧VGrefと一致するように制御され
る。
【0052】また図7に示す系統図において、負荷時タ
ップ切替付変圧器2のタップ比がnである時には、同期
機1の出力端子電圧VGと負荷時タップ切替付変圧器2
の高圧側電圧VHは式(6)の関係があることから、同
期機1の出力端子電圧VGと、負荷時タップ切替付変圧
器2の高圧側電圧VHは、高圧側の目標電圧VHrefを用
いてそれぞれ式(7)、式(8)のように表わされる。
【0053】 VH=n(VG−Xt・IQ) … (6) VG=VHref/n+(Xt−XDR/n)・IQ … (7) VH=VHref−XDR・IQ … (8)
【0054】したがって、ある運転状態において同期機
1の出力端子電圧VGが高い時にはタップ制御装置4に
よりタップ比nを大きく(n>1)設定することで同期
機1の出力端子電圧VGを定格値付近に制御し、かつタ
ップ比が変化した時にも負荷時タップ切替付変圧器2の
高圧側電圧VHは目標電圧VHrefと一致するように制御
できる。
【0055】以上で明らかなように、この実施の形態2
によれば、横流の抑制分に対応するリアクタンスXDR
考慮して設定電圧を設定しているので、複数の発電機を
並列して運転する際に個々の変圧比が異なる場合にで
も、横流が流れるのを防止することができる。
【0056】実施の形態3.実施の形態2では、同期機
1が出力する無効電流IQと、負荷時タップ切替付変圧
器2のタップ比nと、負荷時タップ切替付変圧器2の高
圧側の目標電圧VHr efとから式(5)を用いて同期機1
の出力端子の設定電圧VGrefを計算するようにしてい
る。このように、式(5)を用いて同期機1の出力端子
の設定電圧VGr efを計算する場合には、横流防止用リア
クタンス値XDRを考慮しているため、無効電流IQが0
の時に負荷時タップ切替付変圧器2の高圧側電圧VH
目標電圧V Hrefに一致することになる(式(8)参
照)。しかし、通常、発電機が運転状態にあるときには
Q≠0であることから、負荷時タップ切替付変圧器2
の高圧側電圧VHは目標電圧VHrefに完全には一致しな
いことになる。
【0057】そこで、この実施の形態3では、発電機が
通常運転状態にあるときに、高圧側電圧VHと目標電圧
Hrefとを完全に一致させることができるように、同期
機1が出力する無効電流IQが0以外の基準値IQ0と一
致するときに、負荷時タップ切替付変圧器2の高圧側電
圧VHが目標電圧VHrefと一致するように同期機1の出
力端子の設定電圧VGrefを設定するものである。
【0058】この実施の形態3の励磁制御装置を含む電
力システムを示す構成図は図6と同様であるので説明は
省略する。なお、電圧設定器10をハード的に構成する
場合には、図10に示すように、図8の構成に、減算器
10h、乗算器10iを加えた構成のものにすればよ
い。
【0059】次に動作について説明する。図11はこの
実施の形態3による励磁制御方法を示すフローチャート
である。なお、図5に示したステップST13をステッ
プST33に変更している点以外は図5に示した各ステ
ップと同様であるので説明は省略する。
【0060】具体的には式(9)に同期機1が出力する
無効電流IQと、0以外の基準値IQ 0と、負荷時タップ
切替付変圧器2のタップ比nと、負荷時タップ切替付変
圧器2の高圧側の目標電圧VHrefとを代入して同期機1
の出力端子の設定電圧VGrefを計算するようにする。こ
こで、基準値IQ0は、高圧側の目標電圧をVHrefとする
ような運転状態での発電機電圧Vgと無効電力QgよりI
Q0=Qg/Vgとして求めるようにする。なお、Vg、Qg
は、発電機の運転状態・系統条件等から定まるものであ
る。
【0061】 VGref=VHref/n+Xt・IQ−XDR/n・(IQ−IQ0) … (9)
【0062】ここで、電圧設定器10において、式
(9)により同期機1の出力端子の設定電圧VGrefを決
定して制御を行うと、同期機1の出力端子電圧VG及び
負荷時タップ切替付変圧器2の高圧側電圧VHはそれぞ
れ以下の式で表わされる。
【0063】 VG=VHref/n+Xt・IQ−XDR/n・(IQ−IQ0) … (10) VH=VHref−XDR(IQ−IQ0) … (11)
【0064】図12は同期機1が出力する無効電流IQ
と負荷時タップ切替付変圧器2の高圧側電圧VHとの関
係を示す図である。図において、21は式(8)により
求まる負荷時タップ切替付変圧器2の高圧側電圧VH
22は式(11)により求まる負荷時タップ切替付変圧
器2の高圧側電圧VHを示すものである。なお、横軸は
無効電流IQを、縦軸は負荷時タップ切替付変圧器2の
高圧側電圧VHを示している。
【0065】図に示すように、21(式(8))では、
無効電流IQが0のときに、負荷時タップ切替付変圧器
2の高圧側電圧VHが目標電圧VHrefと一致するように
なっているが、22(式(11))では、無効電流IQ
が0以外の基準値IQ0と一致するときに、負荷時タップ
切替付変圧器2の高圧側電圧VHが目標電圧VHrefと一
致するようになっている。すなわち、無効電流が0以外
の所定の基準値になったときに、横流防止用リアクタン
スによる電圧降下分が0になるように設定されることに
なる。
【0066】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、同期機1が出力する無効電流IQが0以外の基準値
Q0と一致するとき、負荷時タップ切替付変圧器2の高
圧側電圧VHが目標電圧VHrefと一致するように同期機
1の出力端子の設定電圧VGrefを設定するように構成し
たので、上記実施の形態2よりも精度よく、負荷時タッ
プ切替付変圧器2の高圧側電圧VHを目標電圧VHref
一致させることができ、かつ同期機1の出力端子電圧V
Gを定格値付近に制御できる効果を奏する。
【0067】実施の形態4.実施の形態3では、負荷時
タップ切替付変圧器2の高圧側の目標電圧VHrefに対応
する基準値IQ0を使用するものについて示したが、基準
値がIQ0=IQ01で、負荷時タップ切替付変圧器2の高
圧側の目標電圧がVHref=VHref1の運転状態において
目標電圧VHrefをVHref1からVHref2に変更すると無効
電流IQもIQ 1からIQ2に変化するので、負荷時タップ
切替付変圧器2の高圧側電圧VH2は、下記の式(12)
にようになる。
【0068】 VH2=VHref2−XDR(IQ2−IQ01) … (12)
【0069】しかし、式(12)において、IQ2≠I
Q01であるため、負荷時タップ切替付変圧器2の高圧側
電圧VH2は、変更後の目標電圧VHref2と一致しない。
【0070】そこで、この実施の形態4では、負荷時タ
ップ切替付変圧器2の高圧側電圧V H2を変更後の目標電
圧VHref2と一致させるため、変更前、変更後の目標電
圧の偏差と送電線のリアクタンス値とに基づいて、変更
後の目標電圧VHref2に対応する基準値IQ0を求めるよ
うにする。
【0071】この実施の形態4の励磁制御装置を含む電
力システムを示す構成図は図6と同様であるので説明は
省略する。なお、電圧設定器10をハード的に構成する
場合には、図10の構成を用い、基準値IQ0を、下記の
ように順次変更するものにすればよい。
【0072】次に動作について説明する。図13はこの
実施の形態4による励磁制御方法を示すフローチャート
である。なお、ST41、ST42、ST45〜ST4
7は、図5のST11、ST12、ST14〜ST16
と同じであるので、説明は省略する。
【0073】具体的には、下記に示すように、変更後の
目標電圧VHref2から変更前の目標電圧VHref1を減算し
て、その減算結果を送電線6のリアクタンス値XLで除
算し、変更前の基準値IQ01から当該除算結果を加算し
て、その加算結果を変更後の基準値IQ0とする(ステッ
プST43)。
【0074】 IQ0=IQ01+(VHref2−VHref1)/XL … (13)
【0075】これにより、変更後の同期機1における出
力端子の設定電圧VGrefを、下記の式(14)のように
設定する(ステップST44)。
【0076】 VGref=VHref2/n+Xt・IQ−XDR/n・(IQ−IQ0) … (14)
【0077】従って、電圧設定器10において、式(1
4)により同期機1の出力端子の設定電圧VGrefを計算
し、制御を行うと、同期機1の出力端子電圧VG及び負
荷時タップ切替付変圧器2の高圧側電圧VHはそれぞれ
以下の式で表わされる。
【0078】 VG=VHref2/n+Xt・IQ −XDR/n・[IQ−{IQ01+(VHref2−VHref1)/XL}] … (15) VH=VHref2 −XDR・[IQ−{IQ01+(VHref2−VHref1)/XL}] … (16)
【0079】この実施の形態4によれば、負荷時タップ
切替付変圧器の高圧側の目標電圧V Hrefに対応する基準
値IQ0を使用することができるので、その目標電圧V
Hrefが変更されても、送電系統の電圧を一定に維持する
ことができ、かつ同期機の出力端子電圧VGを定格値付
近に制御できる効果を奏する。
【0080】実施の形態5 実施の形態4は、送電線のリアクタンス値XL が既値で
あることを前提にして説明したが、送電線のリアクタン
ス値XLは時々刻々と変化するので、送電線のリアクタ
ンス値XLを逐次推定するようにしてもよい。
【0081】具体的には、同期機の有効電力をP、無効
電力をQ、同期リアクタンスをXd及び背後電圧をEfd
とすると、有効電力P及び無効電力Qは下式で表すこと
ができるので、式(17)、式(18)から位相角δを
消去すれば、送電線のリアクタンス値XLを求めること
ができる。
【0082】 P=VG・Efd・sinδ/(Xd+XL) … (17) Q=Efd 2・XL/(Xd+XL2−(XL−Xd)・Efd ・cosδ/(Xd+XL2−Xd/(Xd+XL2 … (18)
【0083】この実施の形態5によれば、常に正確なリ
アクタンス値XLを用いて基準値IQ 0を決定することが
できるので、負荷時タップ切替付変圧器の高圧側電圧V
Hを精度よく目標電圧VHrefに一致させることができ、
かつ同期機の出力端子電圧VGを定格値付近に制御でき
る効果を奏する。
【0084】実施の形態6.実施の形態4では、変更
前、変更後の目標電圧VHref1、VHref2を用いて、式
(13)より変更後の基準値IQ0を計算するものについ
て示したが、この実施の形態6では、負荷時タップ切替
付変圧器2の高圧側電圧VHを検出し、この検出結果に
基づいて基準値IQ0を求めるようにしたものである。
【0085】図14はこの実施の形態6による励磁制御
装置を含む電力システムを示す構成図である。図におい
て、15は負荷時タップ切替付変圧器2の高圧側電圧V
Hを計測する電圧変成器(PD)、16はPD15の計
測結果により高圧側電圧VHを検出するVH検出装置であ
る。その他は、設定器10における基準値IQ0の算出方
法以外は実施の形態4と同様であるので説明は省略す
る。
【0086】次に、動作について説明する。図15はこ
の実施の形態6による励磁制御方法を示すフローチャー
トである。なお、ST61、ST62、ST65〜ST
68は、図13のST41、ST42、ST44〜ST
47と同じであるので、説明は省略する。
【0087】具体的には、VH検出装置16により、負
荷時タップ切替付変圧器2の高圧側電圧VHを計測し
(ステップST63)、電圧設定器10において、変更
後の目標電圧VHref2、高圧側電圧VH、同期機1が出力
する無効電流IQ、横流防止用のリアクタンスXDRを用
いて、下記の式(19)より、変更後の基準値IQ0を計
算する(ステップST64)。
【0088】 IQ0=IQ−(VHref2−VH)/XDR … (19)
【0089】なお、高圧側電圧VHを目標値に一致させ
る制御のフィードバック信号として用いる場合には、高
圧側電圧VHの信号は連続信号の必要があるが、この実
施の形態のように、基準値を求めるために高圧側電圧V
Hを用いる場合には、連続信号である必要がないので、
例えば電話回線を使用した通信等により高圧側電圧V H
を得ることができる。
【0090】この実施の形態6によれば、計測した負荷
時タップ切替付変圧器2の高圧側電圧VH及び同期機1
の出力する無効電流IQを用いて基準値IQ0を決定して
いるので、負荷時タップ切替付変圧器2の高圧側電圧V
Hを精度よく目標電圧VHrefに一致させることができ、
かつ同期機1の出力端子電圧VGを定格値付近に制御で
きる効果を奏する。
【0091】実施の形態7.実施の形態1では、負荷時
タップ切替付変圧器のタップ比nの変化に対して昇圧比
vとリアクタンス変化比nrが同じ値になる場合を説明
したが、この実施の形態7では、同期機が負荷時タップ
切替付スプリット巻線形変圧器を介して系統に接続され
る構成において、負荷時タップ切替付スプリット巻線変
圧器が内鉄型の場合のように、タップ比nの変化に対し
て昇圧比nvとリアクタンス変化比nrが異なった値とな
る場合について説明する。
【0092】図16はこの実施の形態7による励磁制御
装置を含む電力システムを示す構成図である。図におい
て、2bは同期機1に接続された負荷時タップ切替付ス
プリット巻線変圧器で、タップ比nの変化に対して昇圧
比nvとリアクタンス変化比nr1が異なる値となるもの
である。その他は、図1と同様であるので説明は省略す
る。
【0093】次に動作について説明する。図17はこの
実施の形態7による励磁制御方法を示すフローチャート
である。なお、図5に示したステップST13をステッ
プST73に変更している点以外は図5に示した各ステ
ップと同様であるので説明は省略する。
【0094】具体的には、同期機の出力端子の設定電圧
Grefを、検出した無効電流IQ、昇圧比nv、リアクタ
ンス変化比nr、高圧側目標電圧VHrefを用いて、式
(20)により計算して設定する(ステップST7
3)。
【0095】 VGref=VHref/nv+(nr/nv・Xt)・IQ … (20)
【0096】これにより、同期機1の出力端子電圧VG1
が目標電圧VHrefと一致するように制御される。また、
負荷時タップ切替付変圧器2bの高圧側電圧VHと同期
機1の出力端子電圧VGとの間には式(21)の関係が
あることから、同期機1の出力端子電圧VGと、負荷時
タップ切替付変圧器2bの高圧側電圧VHとは、高圧側
の目標値VHrefを用いて、それぞれ式(22)、式(2
3)のように表される。
【0097】 VH=nv・VG−nr・Xt・IQ … (21) VG=VHref/nv+(nr/nv・Xt)・IQ … (22) VH=VHref … (23)
【0098】したがって、ある運転状態において同期機
1の出力端子電圧VGが高い時にはタップ制御装置4に
よりタップ比nを大きく(n>1)設定する(リアクタ
ンス変化比nvを大きく設定する)ことで同期機1の出
力端子電圧VGを定格値付近に制御し、かつタップ比が
変化した時にも負荷時タップ切替付変圧器2bの高圧側
電圧VHは目標電圧VHrefと一致するように制御でき
る。
【0099】以上のようにこの実施の形態7によれば、
昇圧比nvとリアクタンス変化比nrが異なる場合におい
て、同期機が出力する無効電流IQ、昇圧比nv、リアク
タンス変化比nr、及び負荷時タップ切替付変圧器の高
圧側の目標電圧VHrefから同期機の出力端子の設定電圧
Grefを設定し、その設定電圧VGrefと出力端子電圧V
Gの偏差に基づいて、同期機の界磁巻線に供給する界磁
電流を制御するように構成したので、タップ比に対して
昇圧比nrとリアクタンス変化比nvとが異なる場合で
も、同期機の出力端子電圧VGを定格値付近に、送電母
線の電圧を一定に維持することができる。
【0100】実施の形態8.実施の形態2では、複数の
同期機が負荷時タップ切替付変圧器を介して系統に接続
される構成において、負荷時タップ切替付変圧器のタッ
プ比nの変化に対して昇圧比nvとリアクタンス変化比
rが同じ値になる場合を説明したが、この実施の形態
8では、複数(例えば2台)の同期機が負荷時タップ切
替付スプリット巻線形変圧器を介して系統に接続される
構成において、負荷時タップ切替付スプリット巻線変圧
器が内鉄型の場合のように、タップ比nの変化に対して
昇圧比n vとリアクタンス変化比nrが異なった値となる
場合について説明する。
【0101】このように、タップ比nの変化に対して昇
圧比nvとリアクタンス変化比nrが異なるような場合に
は、高圧側電圧VHと各同期機の出力端子電圧VG1、V
G2の間には、式(24)、式(25)の関係がある。
【0102】 VH=nv・VG1−nr 1・Xt・IQ1 … (24) VH=nv・VG2−nr 2・Xt・IQ2 … (25) ただし、nvは昇圧比、nr 1、nr 2はリアクタンス変化
比、IQ1、IQ2は各同期機がそれぞれ出力する無効電流
である。
【0103】ここで、同期機の出力端子の設定電圧を、
例えば実施の形態2で説明したような式(5)に従って
計算すれば、各同期機に各々接続される負荷時タップ切
替付スプリット巻線変圧器の高圧側電圧VH1、VH2は、
各同期機のリアクタンス変化比をnr1、nr2とすれば、
下記式(26)、式(27)のようになる。
【0104】 VH1=VHref−{XDR−(nv−nr 1)・Xt}・IQ 1 … (26) VH2=VHref−{XDR−(nv−nr 2)・Xt}・IQ 2 … (27)
【0105】従って、例えばnr1>nr2である時には、
各同期機に各々接続される負荷時タップ切替付スプリッ
ト巻線変圧器の高圧側電圧VHと無効電流IQとの関係
は、図18のように表される。図18からわかるよう
に、nr1≠nr2であれば、無効電流の分担に偏りが生じ
るだけでなく、負荷時タップ切替付スプリット巻線変圧
器の高圧側電圧VHを目標電圧VHrefと一致するように
精度良く制御できないという問題点がある。
【0106】そこで、この実施の形態8では、図6に示
した負荷時タップ切替付変圧器を、タップ比nの変化に
対して昇圧比nrとリアクタンス変化比nrとがそれぞれ
異なる負荷時タップ切替付スプリット巻線変圧器に代え
た場合においても適切な制御が可能な手法について説明
する。
【0107】図19はこの実施の形態8による励磁制御
装置を含む電力システムを示す構成図である。図におい
て、2bは同期機1に接続された負荷時タップ切替付ス
プリット巻線変圧器で、タップ比nの変化に対して昇圧
比nvとリアクタンス変化比nr1が異なる値となるもの
である。2cは同期機1aに接続された負荷時タップ切
替付スプリット巻線変圧器で、タップ比nの変化に対し
て昇圧比nvとリアクタンス変化比nr2が異なる値とな
るものである。その他は、図6と同様であるので説明は
省略する。
【0108】次に動作について説明する。図20はこの
実施の形態8による励磁制御方法を示すフローチャート
である。なお、図5に示したステップST13をステッ
プST83に変更している点以外は図5に示した各ステ
ップと同様であるので説明は省略する。
【0109】具体的には、同期機の出力端子の設定電圧
Grefを、検出した無効電流IQ、昇圧比nv、リアクタ
ンス変化比nr(同期機1の場合にはnr1、同期機1a
の場合にはnr2)、高圧側目標電圧VHrefを用いて、式
(28)により計算して設定する(ステップST8
3)。
【0110】 VGref=VHref/nv+(nr/nv・Xt−XDR/nv)・IQ … (28)
【0111】これにより、同期機1(1a)の出力端子
電圧VG1(VG2)が目標電圧VHrefと一致するように制
御される。また、負荷時タップ切替付変圧器2bの高圧
側電圧VHと同期機1の出力端子電圧VGとの間には式
(29)の関係があることから、同期機1の出力端子電
圧VGと、負荷時タップ切替付変圧器2bの高圧側電圧
Hとは、高圧側の目標値VHrefを用いて、それぞれ式
(30)、式(31)のように表される。
【0112】 VH=nv・VG−nr・Xt・IQ … (29) VG=VHref/nv+(nr/nv・Xt−XDR/nv)・IQ … (30) VH=VHref−XDR・IQ … (31)
【0113】したがって、ある運転状態において同期機
1(1a)の出力端子電圧VGが高い時にはタップ制御
装置4によりタップ比nを大きく(n>1)設定する
(リアクタンス変化比nvを大きく設定する)ことで同
期機1(1a)の出力端子電圧VGを定格値付近に制御
し、かつタップ比が変化した時にも負荷時タップ切替付
変圧器2b(2c)の高圧側電圧VHは目標電圧VHref
と一致するように制御できる。
【0114】以上のようにこの実施の形態8によれば、
昇圧比nvとリアクタンス変化比nrが異なる場合におい
て、同期機が出力する無効電流IQ、昇圧比nv、リアク
タンス変化比nr、及び負荷時タップ切替付変圧器の高
圧側の目標電圧VHrefから同期機の出力端子の設定電圧
Grefを設定し、その設定電圧VGrefと出力端子電圧V
Gの偏差に基づいて、同期機の界磁巻線に供給する界磁
電流を制御するように構成したので、同期機の出力端子
電圧VGを定格値付近に、送電母線の電圧を一定に維持
することができるようになり、かつ発電機間の無効電流
分担の偏りを少なくすることができる効果が得られる。
【0115】実施の形態9.実施の形態3では、タップ
比nに対して昇圧比とリアクタンス変化比が共にnとな
る負荷時タップ切替付変圧器を用いた励磁制御装置にお
いて、同期機が出力する無効電流IQ、基準値IQ0、負
荷時タップ切替付変圧器のタップ比n、負荷時タップ切
替付変圧器の高圧側の目標電圧VHrefから式(5)によ
り、同期機の出力端子の設定電圧VGrefを設定するよう
にしているが、この実施の形態9では、タップ比nに対
して昇圧比がnvとリアクタンス変化比がnrと異なる負
荷時タップ切替付変圧器を用いた励磁制御装置におい
て、同期機が出力する無効電流I Q、基準値IQ0、負荷
時タップ切替付変圧器の昇圧比nv及びリアクタンス変
化比nr、そして負荷時タップ切替付変圧器の高圧側の
目標電圧VHrefから同期機の出力端子の設定電圧VGref
を設定するものである。
【0116】この実施の形態9の励磁制御装置を含む電
力システムを示す構成図は図19と同様であるので説明
は省略する。なお、電圧設定器10での設定電圧VGref
の設定は、下記のようにすればよい。
【0117】図21はこの実施の形態9による励磁制御
方法を示すフローチャートである。なお、図5に示した
ステップST13をステップST93に変更している点
以外は図5に示した各ステップと同様であるので説明は
省略する。
【0118】具体的には、式(32)に同期機1(1
a)が出力する無効電流IQ、基準値IQ0、負荷時タッ
プ切替付変圧器2b(2c)の昇圧比nv、リアクタン
ス変化比nr(同期機1の場合にはnr1、同期機1aの
場合にはnr2)、及び負荷時タップ切替付変圧器2の高
圧側の目標電圧VHrefを代入することで、同期機1(1
a)の出力端子の設定電圧VGrefを算出し、同期機1
(1a)の出力端子の設定電圧VGrefを設定する(ステ
ップST93)。
【0119】 VGref=VHref/nv+nr/nv・Xt・IQ−XDR/nv・(IQ−IQ0) …(32)
【0120】従って、電圧設定器10において、式(3
2)により同期機1の出力端子の設定電圧VGrefを決定
して制御を行うと、同期機1の出力端子電圧VG及び負
荷時タップ切替付変圧器2bの高圧側電圧VHはそれぞ
れ以下の式で表わされる。
【0121】 VG=VHref/nv+nr/nv・Xt・IQ−XDR/nv・(IQ−IQ0) … (33) VH=VHref−XDR(IQ−IQ0) … (34)
【0122】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、負荷時タップ切替付変圧器の昇圧比nv、リアクタ
ンス変化比nrが異なる場合においても、同期機が出力
する無効電流IQが0以外の基準値IQ0と一致すると
き、負荷時タップ切替付変圧器の高圧側電圧VHが目標
電圧VHrefと一致するように同期機の出力端子の設定電
圧VG refを設定するように構成したので、上記実施の形
態8よりも精度よく負荷時タップ切替付変圧器の高圧側
電圧VHを目標電圧VHrefに一致させ、かつ同期機の出
力端子電圧VGを定格値付近に制御でき、更に発電機間
の無効電流分担の偏りを少なくすることができる効果を
奏する。
【0123】実施の形態10.実施の形態4では、タッ
プ比nに対して昇圧比とリアクタンス変化比が共にnと
なる負荷時タップ切替付変圧器を用いた励磁制御装置に
おいて、変更前、変更後の目標電圧の偏差と送電線のリ
アクタンス値とに基づいて、変更後の目標電圧VHref2
に対応する基準値IQ0を求めるようにしているが、この
実施の形態10では、タップ比nに対して昇圧比がnv
とリアクタンス変化比がnrと異なる負荷時タップ切替
付変圧器を用いた励磁制御装置において、変更前、変更
後の目標電圧の偏差と送電線のリアクタンス値とに基づ
いて、変更後の目標電圧VHref2に対応する基準値IQ0
を求め、この基準値IQ0を用いて設定電圧VGrefを設定
するようにしたものである。
【0124】この実施の形態10の励磁制御装置を含む
電力システムを示す構成図は図19と同様であるので説
明は省略する。なお、電圧設定器10での設定電圧V
Grefの設定は、下記のようにすればよい。
【0125】図22はこの実施の形態10による励磁制
御方法を示すフローチャートである。なお、図13に示
したステップST44をステップST104に変更して
いる点以外は図5に示した各ステップと同じであるので
説明は省略する。
【0126】具体的には、変更後の同期機1の出力端子
の設定電圧VGrefは、式(9)で表されるIQ0を用いて
次式で表される。
【0127】 VGref=VHref2/nv+nr/nv・Xt・IQ−XDR/nv・(IQ−IQ0) … (35)
【0128】従って、電圧設定器10において、式(3
5)により同期機1の出力端子の設定電圧VGrefを計算
し、設定電圧VGrefを設定する(ステップST10
4)。なお、同期機1の出力端子電圧VG及び負荷時タ
ップ切替付変圧器2の高圧側電圧VHはそれぞれ以下の
式で表わされる。
【0129】 VG=VHref2/nv+nr/nv・Xt・IQ −XDR/nv・[IQ−{IQ01+(VHref2−VHref1)/XL}] … (36) VH=VHref2 −XDR・[IQ−{IQ01+(VHref2−VHref1)/XL}] … (37)
【0130】この実施の形態10によれば、負荷時タッ
プ切替付変圧器の昇圧比nv、リアクタンス変化比nr
異なる場合においても、負荷時タップ切替付変圧器の高
圧側の目標電圧VHrefに対応する基準値IQ0を使用する
ことができるので、その目標電圧VHrefが変更されて
も、送電系統の電圧を一定に維持することができ、かつ
同期機の出力端子電圧VGを定格値付近に制御でき、更
に発電機間の無効電流分担の偏りを少なくすることがで
きる効果を奏する。
【0131】
【発明の効果】本発明に係る励磁制御装置は、負荷時タ
ップ切替付変圧器を介して送電系統に接続された同期機
が出力する無効電流を検出する無効電流検出器と、上記
同期機の端子電圧に応じて上記負荷時タップ切替付変圧
器のタップ比を設定するタップ制御装置と、上記負荷時
タップ切替付変圧器の送電系統側の目標電圧、上記タッ
プ制御装置で設定されたタップ比、及び上記無効電流検
出器で検出された無効電流に基づいて、上記負荷時タッ
プ切替付変圧器の同期機側の設定電圧を設定する電圧設
定器と、上記電圧設定器で設定された設定電圧に基づい
て、上記同期機の励磁系を制御する制御器とを備えてい
るので、同期機の出力端子電圧を定格値付近に、送電母
線の電圧を一定に維持することができ、さらに、系統事
故時や負荷の急激な増加時にも発電機の能力を十分に生
かすことができる。
【0132】また、電圧設定器において、目標電圧をタ
ップ比で除算し、無効電流に応じて求まるタップ切替付
変圧器の電圧降下分を上記除算結果に加算して設定電圧
を求める場合には、変圧器の高圧側電圧を検出すること
なく、設定電圧を設定することができるので、同期機の
出力端子電圧を定格値付近に、送電母線の電圧を一定に
維持することができ、さらに、系統事故時や負荷の急激
な増加時にも発電機の能力を十分に生かすことができ
る。
【0133】また、送電系統に、他の同期機を接続し、
電圧設定器において、負荷時タップ切替付変圧器のリア
クタンス値と横流防止用リアクタンス値とに基づいて上
記負荷時タップ切替付変圧器の電圧降下分を求める場合
には、複数の同期機を並列して運転する際に個々の変圧
比が異なる場合にでも、横流が流れるのを防止すること
ができる。
【0134】また、電圧設定器において、目標電圧をタ
ップ比に対応した昇圧比で除算し、上記タップ比に対応
したリアクタンス変化比に基づいて算出した負荷時タッ
プ切替付変圧器の電圧降下分を上記除算結果に加算して
設定電圧を求める場合には、タップ比に対して昇圧比と
リアクタンス変化比がと異なる場合でも、同期機の出力
端子電圧を定格値付近に、送電母線の電圧を一定に維持
することができ、さらに、系統事故時や負荷の急激な増
加時にも発電機の能力を十分に生かすことができる。
【0135】また、送電系統に、他の同期機を接続し、
電圧設定器において、昇圧比、リアクタンス変化比、及
び横流防止用リアクタンス値とに基づいて上記負荷時タ
ップ切替付変圧器の電圧降下分を求める場合には、タッ
プ比に対して昇圧比とリアクタンス変化比がと異なる場
合でも、発電機間の無効電流分担の偏りを少なくするこ
とができる。
【0136】さらに、電圧設定器において、無効電流が
0以外の所定の基準値になったときに、横流防止用リア
クタンスによる電圧降下分が0になるように設定電圧を
設定する場合には、精度よく、負荷時タップ切替付変圧
器の送電系統側電圧を目標電圧に一致させることができ
る。
【0137】また、本発明に係る励磁制御方法は、負荷
時タップ切替付変圧器を介して送電系統に接続された同
期機が出力する無効電流と、上記負荷時タップ切替付変
圧器のタップ比と、上記負荷時タップ切替付変圧器の送
電系統側の目標電圧とに基づいて、上記負荷時タップ切
替付変圧器の同期機側の設定電圧を設定し、この設定電
圧に基づいて上記同期機の励磁系を制御するので、同期
機の出力端子電圧を定格値付近に、送電母線の電圧を一
定に維持することができ、さらに、系統事故時や負荷の
急激な増加時にも発電機の能力を十分に生かすことがで
きる。
【0138】また、目標電圧をタップ比で除算し、無効
電流に応じて求まるタップ切替付変圧器の電圧降下分を
上記除算結果に加算して設定電圧を求める場合には、変
圧器の高圧側電圧を検出することなく、設定電圧を設定
することができるので、同期機の出力端子電圧を定格値
付近に、送電母線の電圧を一定に維持することができ、
さらに、系統事故時や負荷の急激な増加時にも発電機の
能力を十分に生かすことができる。
【0139】また、負荷時タップ切替付変圧器のリアク
タンス値と横流防止用リアクタンス値とに基づいて上記
負荷時タップ切替付変圧器の電圧降下分を求める場合に
は、複数の同期機を並列して運転する際に個々の変圧比
が異なる場合にでも、横流が流れるのを防止することが
できる。
【0140】また、タップ比に対応した昇圧比とリアク
タンス変化比を求め、目標電圧を上記昇圧比で除算し、
上記リアクタンス変化比に基づいて算出した負荷時タッ
プ切替付変圧器の電圧降下分を上記除算結果に加算して
設定電圧を求める場合には、タップ比に対して昇圧比と
リアクタンス変化比とが異なる場合でも、同期機の出力
端子電圧を定格値付近に、送電母線の電圧を一定に維持
することができ、さらに、系統事故時や負荷の急激な増
加時にも発電機の能力を十分に生かすことができる。
【0141】また、昇圧比、リアクタンス変化比、及び
横流防止用リアクタンス値とに基づいて上記負荷時タッ
プ切替付変圧器の電圧降下分を求める場合には、タップ
比に対して昇圧比とリアクタンス変化比とが異なる場合
でも、発電機間の無効電流分担の偏りを少なくすること
ができる。
【0142】また、無効電流が0以外の所定の基準値に
なったときに、横流防止用リアクタンスによる電圧降下
分が0になるように設定電圧を設定する場合には、精度
よく、負荷時タップ切替付変圧器の高圧側電圧を目標電
圧に一致させることができる。
【0143】また、負荷時タップ切替付変圧器の送電系
統側の電圧値に応じて基準値を設定する場合には、精度
よく、負荷時タップ切替付変圧器の高圧側電圧を目標電
圧に一致させることができる。
【0144】また、変更前及び変更後の目標電圧の偏差
と送電系統側の送電線のリアクタンス値とに応じて基準
値を設定する場合には、負荷時タップ切替付変圧器の高
圧側の目標電圧が変更されても、送電系統の電圧を一定
に維持することができる。
【0145】さらに、送電系統側の送電線のリアクタン
ス値を推定した値にする場合には、リアクタンス値が変
化する場合にでも、正確なリアクタンス値を用いて基準
値を設定することができ、精度よく、負荷時タップ切替
付変圧器の高圧側電圧を目標電圧に一致させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の励磁制御装置を含む
電力システムを示す構成図である。
【図2】 図1に示した電力システムを示す系統図であ
る。
【図3】 図1に示した電圧設定器の構成を示す図であ
る。
【図4】 図1に示した電圧設定器の構成を示す図であ
【図5】 本発明の実施の形態1の励磁制御方法を示す
フローチャートである。
【図6】 本発明の実施の形態2の励磁制御装置を含む
電力システムを示す構成図である。
【図7】 図6に示した電力システムを示す系統図であ
る。
【図8】 図6に示した電圧設定器の構成を示す図であ
る。
【図9】 本発明の実施の形態2の励磁制御方法を示す
フローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態3における励磁制御装
置の電圧設定器の構成を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態3の励磁制御方法を示
すフローチャートである。
【図12】 同期機が出力する無効電流と負荷時タップ
切替付変圧器の高圧側電圧との関係を示す図である。
【図13】 本発明の実施の形態4の励磁制御方法を示
すフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態6の励磁制御装置を含
む電力システムを示す構成図である。
【図15】 本発明の実施の形態6の励磁制御方法を示
すフローチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態7の励磁制御装置を含
む電力システムを示す構成図である。
【図17】 本発明の実施の形態7の励磁制御方法を示
すフローチャートである。
【図18】 各同期機に各々接続される負荷時タップ切
替付スプリット巻線変圧器の高圧側電圧と無効電流との
関係を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態8の励磁制御装置を含
む電力システムを示す構成図である。
【図20】 本発明の実施の形態8の励磁制御方法を示
すフローチャートである。
【図21】 本発明の実施の形態9の励磁制御方法を示
すフローチャートである。
【図22】 本発明の実施の形態10の励磁制御方法を
示すフローチャートである。
【図23】 従来の励磁制御装置を含む電力システムを
示す構成図である。
【符号の説明】
1、1a 同期機 2、2a 負荷時タップ
切替付変圧器 2b、2c 負荷時タップ切替付スプリット巻線変圧器 3 計器用変圧器 4 タップ制御装置 5、5a 遮断器 6 送電線 7 送電母線 8 計器用変圧器 9 計器用変成器 10 電圧設定器 10a 演算器 10b メモリ 10c、10f 除算器 10d、10i 乗算
器 10e 加算器 10g、10h 減算
器 11 減算器 12 AVR 13 励磁機 14 界磁巻線 15 電圧変成器 16 VH検出装置 101 同期機 102 計器用変圧器 103 電圧設定器 104 減算器 105 低減ゲイン回路 106 送電母線 107 遮断器 108 変圧器 109 電圧変成器 110 高圧側電圧設
定器 111 減算器 112 高圧側ゲイン
回路 113 加算器 114 AVR 115 励磁機 116 界磁巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 勝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G066 DA01 DA04 FA01 FB17 FC12 5H590 AA11 AA26 CC01 CE01 DD64 EA14 EB02 EB21 EB29 FA06 FC27 FC30 GA02 HA02 HA04 HB02 HB03 JA16

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷時タップ切替付変圧器を介して送電
    系統に接続された同期機が出力する無効電流を検出する
    無効電流検出器と、上記同期機の端子電圧に応じて上記
    負荷時タップ切替付変圧器のタップ比を設定するタップ
    制御装置と、上記負荷時タップ切替付変圧器の送電系統
    側の目標電圧、上記タップ制御装置で設定されたタップ
    比、及び上記無効電流検出器で検出された無効電流に基
    づいて、上記負荷時タップ切替付変圧器の同期機側の設
    定電圧を設定する電圧設定器と、上記電圧設定器で設定
    された設定電圧に基づいて、上記同期機の励磁系を制御
    する制御器とを備えた励磁制御装置。
  2. 【請求項2】 電圧設定器は、目標電圧をタップ比で除
    算し、無効電流に応じて求まるタップ切替付変圧器の電
    圧降下分を上記除算結果に加算して設定電圧を求める請
    求項1記載の励磁制御装置。
  3. 【請求項3】 送電系統には、他の同期機が接続されて
    おり、電圧設定器は、負荷時タップ切替付変圧器のリア
    クタンス値と横流防止用リアクタンス値とに基づいて上
    記負荷時タップ切替付変圧器の電圧降下分を求める請求
    項2記載の励磁制御装置。
  4. 【請求項4】 電圧設定器は、目標電圧をタップ比に対
    応した昇圧比で除算し、上記タップ比に対応したリアク
    タンス変化比に基づいて算出した負荷時タップ切替付変
    圧器の電圧降下分を上記除算結果に加算して設定電圧を
    求める請求項1記載の励磁制御装置。
  5. 【請求項5】 送電系統には、他の同期機が接続されて
    おり、電圧設定器は、昇圧比、リアクタンス変化比、及
    び横流防止用リアクタンス値とに基づいて上記負荷時タ
    ップ切替付変圧器の電圧降下分を求める請求項4記載の
    励磁制御装置。
  6. 【請求項6】 電圧設定器は、無効電流が0以外の所定
    の基準値になったときに、横流防止用リアクタンスによ
    る電圧降下分が0になるように設定電圧を設定する請求
    項3記載の励磁制御装置。
  7. 【請求項7】 負荷時タップ切替付変圧器を介して送電
    系統に接続された同期機が出力する無効電流と、上記負
    荷時タップ切替付変圧器のタップ比と、上記負荷時タッ
    プ切替付変圧器の送電系統側の目標電圧とに基づいて、
    上記負荷時タップ切替付変圧器の同期機側の設定電圧を
    設定し、この設定電圧に基づいて上記同期機の励磁系を
    制御する励磁制御方法。
  8. 【請求項8】 目標電圧をタップ比で除算し、無効電流
    に応じて求まるタップ切替付変圧器の電圧降下分を上記
    除算結果に加算して設定電圧を求める請求項7記載の励
    磁制御方法。
  9. 【請求項9】 負荷時タップ切替付変圧器のリアクタン
    ス値と横流防止用リアクタンス値とに基づいて上記負荷
    時タップ切替付変圧器の電圧降下分を求める請求項8記
    載の励磁制御方法。
  10. 【請求項10】 タップ比に対応した昇圧比とリアクタ
    ンス変化比を求め、目標電圧を上記昇圧比で除算し、上
    記リアクタンス変化比に基づいて算出した負荷時タップ
    切替付変圧器の電圧降下分を上記除算結果に加算して設
    定電圧を求める請求項7記載の励磁制御方法。
  11. 【請求項11】 昇圧比、リアクタンス変化比、及び横
    流防止用リアクタンス値とに基づいて上記負荷時タップ
    切替付変圧器の電圧降下分を求める請求項10記載の励
    磁制御方法。
  12. 【請求項12】 無効電流が0以外の所定の基準値にな
    ったときに、横流防止用リアクタンスによる電圧降下分
    が0になるように設定電圧を設定する請求項9記載の励
    磁制御方法。
  13. 【請求項13】 負荷時タップ切替付変圧器の送電系統
    側の電圧値に応じて基準値を設定する請求項12記載の
    励磁制御方法。
  14. 【請求項14】 変更前及び変更後の目標電圧の偏差と
    送電系統側の送電線のリアクタンス値とに応じて基準値
    を設定する請求項12記載の励磁制御方法。
  15. 【請求項15】 送電系統側の送電線のリアクタンス値
    を推定した値にする請求項14記載の励磁制御方法。
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