JP2017099102A - 同期機の励磁装置、蓄電装置、および励磁方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 励磁装置主回路に挿入、接続する構成要素が少なく設備容量が小さい装置により系統事故発生時の過渡安定度を向上できるようにすること。
【解決手段】 同期機1の励磁装置において、蓄電装置20が、交流電圧を整流して直流電圧を出力する蓄電装置電源回路10と、蓄電装置電源回路10から出力される直流電圧を電源として充電を行う蓄電装置主回路11と、蓄電装置主回路の充電電圧と充電電流を調整する蓄電装置制御回路13と、蓄電装置主回路11に充電された電力を同期機1の界磁巻線1Bに放電する降圧チョッパ回路12と、自動電圧調整器14から出力される指令を用いて降圧チョッパ回路12に駆動指令を出力する放電用駆動回路17とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、同期機の励磁装置、蓄電装置、および励磁方法に関する。
同期機の励磁方式は、半導体技術の進歩によりサイリスタ励磁方式やブラシレス励磁方式が広く採用されている。
以下、従来の技術について同期機の自励式サイリスタ励磁装置を例にして説明する。
自励式サイリスタ励磁装置は、同期機の交流出力電圧を励磁用変圧器を介してサイリスタ整流器に入力し、自動電圧調整器からのゲート信号によりサイリスタ整流器が出力する直流電圧で界磁巻線に界磁電流を流し、同期機を励磁するものである(非特許文献1および特許文献1参照)。
同期機の交流出力電圧が無電圧の状態ではサイリスタ整流器で界磁電流を流すことができないため、初期励磁回路が設けられている。
上述した自励式サイリスタ励磁装置では、同期機が並列運転中に電力系統で短絡事故または地絡事故が発生すると、電力系統の電圧が低下するとともに同期機の交流出力電圧も低下する。このため、自動電圧調整器がサイリスタ整流器へ出力するゲート信号の位相を進めてもサイリスタ整流器の出力電圧は低く抑えられ、事故期間中に同期機の界磁磁束が低下することで事故復帰後の界磁電流が低下して脱調に至る可能性がより高くなる。すなわち、自励式サイリスタ励磁装置では、事故期間中の励磁電源電圧の低下が過渡安定度を低下させる原因となっている。
過渡安定度を改善する対策として、励磁用変圧器の2次電圧を高くして系統事故期間中のサイリスタ整流器出力電圧をより高くすることが行われているが、励磁用変圧器容量の増加やサイリスタ整流器で使用するサイリスタ素子の定格電圧の増加につながるため経済的にも得策ではない。
励磁電源電圧が低下しているときに何らかの手段で界磁回路に供給する電力を維持または補う技術としては、サイリスタ整流器の交流側にAC/DC変換器、コンデンサ(または電力貯蔵装置)、DC/AC変換器を設置し、コンデンサ(または電力貯蔵装置)に電圧維持機能を持たせたもの(特許文献1の図1〜図3、特許文献4の図2参照)、サイリスタ整流器の交流側にAC/DC変換器、コンデンサ(または電力貯蔵装置)を設置し、コンデンサに電圧維持機能を持たせたもの(特許文献1の図4、特許文献4の図3、4参照)、サイリスタ整流器の出力側に双方向の自己消弧型スイッチング素子(GTO)を介してコンデンサを設置して通常時に充電し、系統事故時に放電することで電圧維持機能を持たせたもの(特許文献1の図5、6参照)、励磁用変圧器の2次電圧または所内交流電源を整流してコンデンサに充電し、系統事故時に自己消弧型スイッチング素子を介してサイリスタ整流器の出力側に放電するもの(特許文献1の図7、8参照)、励磁用変圧器の2次側にAC/DC変換器、コンデンサ、DC/DC変換器を設置し(元々あったサイリスタ整流器は削除)、コンデンサに電圧維持機能を持たせたもの(特許文献1の図9参照)、系統事故時に、サイリスタ整流器の出力側に設けた電圧調整装置と電力貯蔵装置に切替えて同期機の交流出力電圧制御を行うもの(特許文献2参照)、サイリスタ整流器の出力側に電力貯蔵装置を設けて、通常運転時も系統事故時もサイリスタ出力電圧を一定に維持し、その一定電圧をDC/DC変換器を介して界磁巻線に接続し同期機の交流出力電圧制御を行うもの(特許文献3参照)、励磁用変圧器の2次電圧を整流し昇圧チョッパで所定の電圧に昇圧した直流電圧を降圧チョッパで降圧して同期機の界磁電圧とするもの(特許文献5参照)、キャパシタに充電しておいた電力を発電機電圧低下時に界磁巻線に直列接続しておいたダイオードに並列接続して放電し同期機の界磁電圧を増加させるもの(特許文献6参照)が知られている。
国際公開WO99/53606号公報 特開2007−288834号公報 特開2007−288835号公報 特開2007−288836号公報 特開平10−164899号公報 特開2011−41459号公報
電気学会編、「電気工学ハンドブック」、昭和53年4月、第705頁、7章励磁方式、7.1.2交流励磁方式
しかしながら、上述した従来の同期機の励磁装置には、以下のような問題がある。
・系統電圧低下中の励磁電源を確保するために蓄電手段を設け、蓄電手段の電圧を一定に維持する手段を持つものもあるが、蓄電手段の充電電流を制限する手段を装備していないため、蓄電手段の上流回路の電流耐量を大きくする必要がある(例えば、特許文献1〜4)。
・励磁装置主回路に追加挿入される構成要素が多く、信頼性の低下が懸念される(例えば、特許文献1の図1、図9、特許文献3、特許文献4の図2)。
・サイリスタ整流器の出力電圧は鋸波上であり、そのピーク電圧はゲート信号の位相によっても変化するのでコンデンサの充電電圧を所望の値にするのが難しく、また充電電流も過大となる(例えば、特許文献1の図5、図6)。
・系統電圧低下時に降圧チョッパの入力電圧を維持するために昇圧チョッパを採用した場合、界磁電圧と界磁電流が最大値となった状態における昇圧チョッパの入力電流は界磁電流の最大値に昇圧比を乗じた値となるので昇圧チョッパ及びその入力側の回路の電流耐量を大きくする必要がある(例えば、特許文献5)。
・系統電圧低下中に蓄電手段を界磁回路に投入すると、投入中は同期機の交流出力電圧のフィードバック制御は効かず、投入や開放動作に時間遅れがあると過渡安定度の悪化や同期機の交流出力電圧の上昇を招く(例えば、特許文献1の図5〜図8)。
・系統電圧低下中に蓄電手段をサイリスタ整流器に直列に投入すると、系統電圧が復帰してくればサイリスタ整流器を使った同期機の交流出力電圧のフィードバック制御は効くが、蓄電手段の投入や開放するタイミングが難しく、投入や解列動作に時間遅れがあると過渡安定度の悪化や同期機の交流出力電圧の上昇を招く(例えば、特許文献6)。
・系統事故中は同期機の交流出力電圧が低下しており、当然のことながら励磁用変圧器の2次電圧も低下しているため、系統事故時に励磁用変圧器の2次電圧を維持しようとする方法は、実現性に乏しい(例えば、特許文献1の図2〜図4、特許文献4の図4)。
・励磁用変圧器の2次側と電力貯蔵装置側の切替えを高速遮断器で行うと、遮断器の動作時間分は電力貯蔵装置の出力による励磁が遅延する。また、電力貯蔵装置側の通電経路を確保しない状態で高速遮断器を開放すると高速遮断器の主極接点が損傷する。さらに、励磁容量に見合った高速遮断器は高価である(例えば、特許文献4の図3)。
本発明が解決しようとする課題は、励磁装置主回路に挿入、接続する構成要素が少なく設備容量が小さい装置を用いて系統事故発生時の過渡安定度を向上させることができる同期機の励磁装置、蓄電装置、および励磁方法を提供することである。
実施形態によれば、同期機の出力電圧を降圧する変圧手段と、前記同期機の出力電圧を調整する自動電圧調整手段と、前記自動電圧調整手段から出力される点弧角指令に基づいてパルス信号を発生するパルス発生手段と、前記パルス発生手段から出力されるパルス信号に基づいて前記変圧手段が出力する交流電圧を直流電圧に変換するサイリスタ整流手段と、交流電圧を電源として蓄電するとともに蓄電した電力を前記サイリスタ整流手段が出力する直流電圧に加算して前記同期機の界磁巻線に印加する蓄電装置とを具備する、同期機の励磁装置であって、前記蓄電装置が、交流電圧を整流して直流電圧を出力する蓄電整流手段と、前記蓄電整流手段から出力される直流電圧を電源として充電を行う蓄電充電手段と、前記蓄電充電手段の充電電圧と充電電流を調整する蓄電制御手段と、前記蓄電充電手段に充電された電力を前記同期機の界磁巻線に放電するスイッチング手段と、前記自動電圧調整手段から出力される指令を用いて前記スイッチング手段に駆動指令を出力するスイッチング駆動手段と、を備えていることを特徴とする同期機の励磁装置が提供される。
本発明によれば、励磁装置主回路に挿入、接続する構成要素が少なく設備容量が小さい装置により系統事故発生時の過渡安定度を向上させることができる。
第1の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。 同実施形態における自動電圧調整器の構成を示す図。 第2の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。 同実施形態における自動電圧調整器の構成を示す図。 第3の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。 同実施形態における自動電圧調整器の構成を示す図。 第4の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。 同実施形態における自動電圧調整器の構成を示す図。 第5の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。 同実施形態における自動電圧調整器の構成を示す図。 第6の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
最初に、図1および図2を参照して第1の実施形態について説明する。
(構成)
図1は第1の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。また、図2は同実施形態における自動電圧調整器の構成を示す図である。
1は同期機であり、固定子鉄心に巻装された電機子巻線(または固定子巻線ともいう)1Aと、回転子リムに固定された磁極鉄心に巻装された界磁巻線1Bとから構成され、界磁巻線1Bにはスリップリングおよびブラシからなる摺動接触部2を介して静止部側の励磁電源から界磁電流Ifが供給されるようになっている。
同期機1の主回路において、3は同期機1で発生した電圧を系統電圧まで昇圧する主要変圧器であり、4は同期機1を電力系統5に連系する並列用遮断器である。8は同期機1の出力電圧を降圧する励磁用変圧器(変圧手段)である。
一方、同期機1の界磁回路において、6は同期機1の界磁回路を開閉するための界磁遮断器であり、放電抵抗6Aを通して界磁巻線1Bを短絡する放電極接点6Bを有している。
7はパルス発生回路16から出力されるパルス信号に基づいて励磁用変圧器8が出力する交流電圧を直流電圧に変換するサイリスタ整流器(サイリスタ整流手段)であり、励磁用変圧器8を介して同期機1から供給される交流電力を整流して界磁遮断器6および摺動接触部2を経て界磁巻線1Bに界磁電流Ifを供給する。
10は励磁用変圧器8が出力する交流電圧を整流して直流電圧を出力する蓄電装置電源回路(蓄電整流手段)であり、励磁用変圧器8の2次電圧を入力し所望の交流電圧V2に変圧する電源変圧器10Aと、入力した交流電圧V2を整流して直流電圧に変換するダイオード整流器10Bと、ダイオード整流器10Bが出力する直流電圧を平滑化して直流電圧Vdとして出力するキャパシタ10Cとで構成されている。蓄電装置電源回路10の出力である直流電圧Vdは蓄電装置主回路11に供給される。
11は蓄電装置電源回路10から出力される直流電圧を電源として充電を行う蓄電装置主回路(蓄電充電手段)であり、蓄電装置電源回路10から出力された直流電圧Vdを時分割してスイッチング電圧Vsとして出力する半導体スイッチング素子11Aと、半導体スイッチング素子11Aがオフの時に充電電流Icを迂回させるバイパスダイオード11Bと、充電電流Icを平滑化するリアクトル11Cと、充電電流Icを入力し充電電圧Vcとして蓄電する蓄電手段11Dと、充電電流Icを検出して充電電流検出値Icdを出力する充電電流検出器11Eとで構成されている。蓄電装置主回路11の出力である充電電圧Vcは降圧チョッパ回路12に供給される。
電源変圧器10Aが出力する交流電圧V2と蓄電装置電源回路10および蓄電装置主回路11の定格電圧とは、界磁巻線1Bに印加する必要がある最大電圧に応じて選定されており、また蓄電手段11Dの静電容量は、系統事故が発生したときに界磁巻線1Bに印加する必要がある最大電圧の印加時間に応じて選定されている。
12は蓄電装置主回路11に充電された電力を同期機1の界磁巻線1Bに放電する降圧チョッパ回路(スイッチング手段)であり、蓄電手段11Dの正極を降圧チョッパ回路12の出力の正極に接続する半導体スイッチング素子12Aと、アノード側が蓄電手段11Dの負極に接続されカソード側が降圧チョッパ回路12の出力の正極に接続されたバイパスダイオード12Bとを備えている。半導体スイッチング素子12Aは、蓄電装置主回路11から出力された充電電圧Vcを時分割してスイッチング電圧Vchとして出力する。スイッチング電圧Vchはサイリスタ整流器7の出力電圧VRに加算されて界磁巻線1Bに印加される。バイパスダイオード12Bは、半導体スイッチング素子12Aがオフの時に出力電流Ibを迂回させる。
13は蓄電装置主回路11の充電電圧と充電電流を調整する蓄電装置制御回路(蓄電制御手段)であり、充電電圧Vcを検出して充電電圧検出値Vcdを出力する電圧検出手段13Aと、あらかじめ設定した充電電圧指令値Vcrを与える電圧設定手段13Bと、充電電圧指令値Vcrから充電電圧検出値Vcdを減算して充電電圧偏差信号Vceを出力する減算器13Cと、充電電圧偏差信号Vceを増幅して電流指令上限値IULと電流指令下限値ILLの範囲内に制限した充電電流指令値Icrを出力する電圧制御手段13Dと、充電電流指令値Icrから充電電流検出値Icdを減算して充電電流偏差信号Iceを出力する減算器13Eと、充電電流偏差信号Iceを増幅して充電電流制御信号Vcgを出力する電流制御手段13Fと、充電電流指令値Icrが電流指令下限値ILLより大きいときに充電指令Ccをオン出力する下限比較器13Gと、運転指令Ocと充電指令Ccの論理積を演算して動作指令Opを出力するアンド回路13Hと、動作指令Opと充電電流制御信号Vcgに基づいて半導体スイッチング素子11Aをオンオフ制御するゲート信号Pcを出力する充電用駆動回路13Iとで構成される。
充電用駆動回路13Iは、動作指令Opがオフの時は半導体スイッチング素子11Aを常時オフとする。逆に、動作指令Opがオンの時は充電電流制御信号Vcgに対応したデューティー比で半導体スイッチング素子11Aをオンオフ制御(いわゆるパルス幅変調)することで、スイッチング電圧Vsの平均値が充電電流制御信号Vcgに比例した値になるようにしている。
ここで、運転指令Ocは蓄電手段11Dの充電を要求する指令であり、本実施形態では同期機1の交流出力電圧Vgが所定の値以上に確立した後にオンすればよい。
充電電圧指令値Vcrは系統事故が発生したときにサイリスタ整流器7の出力電圧VRに加算して界磁巻線1Bに印加すべき最大電圧の大きさに応じて設定する。また、電流指令上限値IULは蓄電手段11Dの充電に要する時間要求に応じて設定し、この充電電流を連続的に供給できるように蓄電装置電源回路10および蓄電装置主回路11の定格電流を選定しておく。
蓄電手段11Dの静電容量と定格電圧は、系統事故が発生したときに界磁巻線1Bに印加すべき電圧の大きさと印加時間に応じて選定される。
また、上述した蓄電装置電源回路10と、蓄電装置主回路11と、蓄電装置制御回路13、放電用駆動回路17、降圧チョッパ回路12とを含むものを、蓄電装置20と称する。蓄電装置20は、励磁用変圧器8が出力する交流電圧を電源として蓄電するとともに蓄電した電力をサイリスタ整流器7が出力する直流電圧VRに加算して同期機1の界磁巻線1Bに印加する。
次に、本実施形態の自動電圧調整器(AVR)14について図2を参照して説明する。
14は同期機1の出力電圧を調整する自動電圧調整器(自動電圧調整手段)であり、当該自動電圧調整器14が出力する界磁電圧指令のうち、サイリスタ整流器7が出力可能な範囲の点弧角指令をパルス発生回路16に出力する回路部分と、上記界磁電圧指令からサイリスタ整流器7の出力電圧および所定のバイアス電圧を減算した駆動指令を放電用駆動回路17に出力する回路部分とを備えている。
より具体的には、自動電圧調整器14は、計器用変圧器15を介して同期機1の交流出力電圧Vgに比例した交流電圧検出値Vgd(PU値)を出力する交流電圧検出手段14Aと、電圧設定値Vrを与える電圧設定手段14Bと、電圧設定値Vrから交流電圧検出値Vgdを減算して電圧偏差信号Veを出力する減算器14Cと、電圧偏差信号Veを増幅して界磁電圧指令信号Vfrefを出力する電圧制御手段14Dと、界磁電圧指令信号Vfrefをサイリスタ整流器7の交直変換係数Kで除してサイリスタ整流器7の点弧角信号αの余弦値Vthを出力する除算器14Eと、点弧角信号αの余弦値Vthを入力して逆余弦を演算し点弧角信号αをパルス発生回路16へ出力する逆余弦演算器14Fと、界磁電圧指令信号Vfrefを入力し下限値0で制限した値を正の界磁電圧指令信号Vfrefpとして出力する下限制限器14Gと、正の界磁電圧指令信号Vfrefpに交流電圧検出値Vgdを乗じて整流器出力電圧推定値VRestを出力する整流器出力電圧推定器14Hと、正の界磁電圧指令信号Vfrefpから整流器出力電圧推定値VRestと所定のバイアス信号Vbを減じて放電電圧制御中間信号Vdcを出力する減算器14Jと、放電電圧制御中間信号Vdcを入力し下限値0で制限した値を放電電圧制御信号Vdcpとして放電用駆動回路17へ出力する下限制限器14Kとで構成される。交直変換係数Kは、サイリスタ整流器7の変換係数(3相純ブリッジの場合は3√2/π)に励磁用変圧器8の2次側定格電圧(V)を乗じ無負荷定格時の界磁電圧Vf0(V)で除した値(PU値)である。
本実施形態では、同期機1の交流出力電圧Vgが定格電圧の時にサイリスタ整流器7の出力電圧VRが界磁電圧指令信号Vfrefにほぼ一致するように点弧角信号αを演算する方式を採用しているので、サイリスタ整流器7の出力電圧VRは同期機1の交流出力電圧Vgの大きさに比例して変化する。
なお、バイアス信号Vbは同期機1の交流出力電圧Vgの低下が少ない時に降圧チョッパ回路12を動作させないようにするものであり、例えば、交流出力電圧Vgが定格電圧の80%程度以下で降圧チョッパ回路12を動作させる場合は、バイアス信号Vbに0.2×K(PU)を設定すればよい。また、降圧チョッパ回路12は同期機1が電力系統5に連系されているときに動作すればよいので、並列用遮断器4が開放されているときはバイアス信号Vbを大きくするなどして降圧チョッパ回路が動作しないようにしておく。
16は自動電圧調整器14から出力された点弧角指令に基づいてパルス信号を発生するパルス発生回路(パルス発生手段)であり、自動電圧調整器14から出力された点弧角信号αに対応したタイミングのパルス信号Pをサイリスタ整流器7に出力する。
17は自動電圧調整器14から出力される指令を用いて降圧チョッパ回路12に駆動指令を出力する放電用駆動回路(スイッチング駆動手段)であり、放電電圧制御信号Vdcpに対応したデューティー比で半導体スイッチング素子12Aをオンオフ制御(いわゆるパルス幅変調)するゲート信号Pdを出力することで、スイッチング電圧Vchの平均値が放電電圧制御信号Vdcpに比例した値になるようにしている。
18は直流電源19を入力して同期機1の交流出力電圧Vgの確立に必要な初期励磁電流Iiを界磁巻線1Bに供給する初期励磁回路であり、逆電流を阻止する初期励磁用ダイオード18Aと、初期励磁電流Iiを所定の値に制限する初期励磁用抵抗18Bと、初期励磁回路18を界磁遮断器6を介して界磁巻線1Bに接続するための初期励磁用開閉器18Cとで構成されている。
上記蓄電装置制御回路13は、自動電圧調整器14と合わせて、1つの制御装置として構成してもよい。
なお、本実施形態おいて「〜手段」と称した個々の要素は、ハードウェアで実現してもよいが、少なくとも一部をソフトウェアで実現してもよい。
(作用)
同期機1が所定の回転速度に到達した時点で、界磁遮断器6と初期励磁用開閉器18Cが投入される。初期励磁用開閉器18Cが投入されると、界磁巻線1Bに初期励磁電流が流れ始め、同期機1の交流出力電圧Vgが所定の値に到達した時点でサイリスタ整流器7へのゲート信号Pの印加が開始される。サイリスタ整流器7の運転により交流出力電圧Vgが上昇し、所定の値を超えると初期励磁用開閉器18Cが開放される。その後、自動電圧調整器14により同期機1の交流出力電圧Vgが定格値まで上昇して電圧確立が完了すると、同期操作の後に並列用遮断器4を投入し、同期機1の出力電力を所定の値まで上昇させて通常の運用に入る。
蓄電装置20の運転指令Ocは、同期機1の交流出力電圧Vgが所定の値以上に確立した後にオンになる。この時に蓄電手段11Dが放電した状態、すなわち充電電圧検出値Vcdがあらかじめ設定した充電電圧指令値Vcr以下であった場合の作用について説明する。
この時、充電用駆動回路13Iにより半導体スイッチング素子11Aのオンオフ制御が開始され、電源変圧器10Aの交流電圧V2を入力し、ダイオード整流器10Bとキャパシタ10Cによって整流、平滑化された直流電圧Vdは、半導体スイッチング素子11Aがオンの期間のみスイッチング電圧Vsに現れる。逆に、半導体スイッチング素子11Aがオフの期間は、スイッチング電圧Vs=0となる。スイッチング電圧Vsと充電電圧Vcとの差電圧がリアクトル11Cに印加されるため、スイッチング電圧Vs=直流電圧Vdの期間は充電電流Icが増加し、スイッチング電圧Vs=0の期間は充電電流Icが減少するが、スイッチング電圧Vsの平均値が充電電圧Vcより高ければ充電電流Icは増減を繰り返しながら増加方向へ移行し、逆にスイッチング電圧Vsの平均値が充電電圧Vcより低ければ充電電流Icは増減を繰り返しながら減少方向へ移行する。充電電圧検出値Vcdが充電電圧指令値Vcrより大きく下回っている状態では電圧制御手段13Dの出力である充電電流指令値Icrは電流指令上限値IULとなっており、電流制御手段13Fによって充電電流Icが電流指令上限値IULと一致するように半導体スイッチング素子11Aのオンオフ制御のデューティー比が制御される。充電電圧検出値Vcdが充電電圧指令値Vcr近づいてくると充電電流指令値Icrが減少し始め、これに伴い充電電流Icも減少する。充電電圧検出値Vcdが充電電圧指令値Vcrにほぼ一致すると充電電圧指令値Vcrは電流指令下限値ILLとなり、充電指令Ccと動作指令Opがオフすることで半導体スイッチング素子11Aがオフして充電電流Icが0になり充電動作が完了する。降圧チョッパ回路12が動作して蓄電手段11Dの電荷が同期機1の界磁回路に放電することで充電電圧Vcが低下すると、上述したような蓄電手段11Dの充電動作が繰り返される。
なお、半導体スイッチング素子11Aのオンオフ時に現れる充電電流Icの増減(リップル電流)は、リアクトル11Cのインダクタンスを大きくすることや半導体スイッチング素子11Aのスイッチング周波数を高くすることで所望のレベル以下に低減することができる。
同期機1が定常運転しているときは、界磁電圧指令信号Vfrefは4PU程度以下であり、同期機1の交流出力電圧Vgは0.95PU以上であることから、Vfref−VRestの値は0.2PU程度以下となる。これに対し、バイアス信号Vbを1PUに設定しておけば放電電圧制御中間信号Vdcは負の値となり、放電電圧制御信号Vdcpは0となるので降圧チョッパ回路12の出力電圧Vchは0となり、同期機1の界磁巻線1Bにはサイリスタ整流器7の出力電圧VRのみが印加される。なお、降圧チョッパ回路12が動作していない状態、すなわち半導体スイッチング素子12Aが常時オフの状態では、界磁電流Ifはバイパスダイオード12Bを環流している。
上述した通常運転中に系統事故が発生して同期機1の交流出力電圧Vgが大きく低下すると、自動電圧調整器14の交流電圧検出値Vgdが低下し界磁電圧指令信号Vfrefが増加する。界磁電圧指令信号Vfrefが増加すると点弧角信号αが進み位相となりサイリスタ整流器7の出力電圧VRが増加するが、出力電圧VRの最大値は交流出力電圧Vgに比例して低下する。これに対し、界磁電圧指令信号Vfrefが整流器出力電圧推定値VRestとバイアス信号Vbとの和を超過すると放電電圧制御信号Vdcpが正の値となるため、これに比例した平均値のスイッチング電圧Vchが降圧チョッパ回路12から出力される。結果としてサイリスタ整流器7の出力電圧VRと降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値との加算値が界磁巻線1Bに印加されるので、降圧チョッパ回路12が動作しない時と比べて同期機1の界磁電圧Vfを増加させることができる。
この時、降圧チョッパ回路12が出力するスイッチング電圧Vchの平均値は、界磁巻線1Bに印加される界磁電圧Vfが界磁電圧指令信号Vfrefからバイアス信号Vbを減じた値に一致するように調整されるため、交流出力電圧Vgの降下量に応じて増減する。このため、交流出力電圧Vgの降下が小さい時ほど、蓄電手段11Dの充電電圧Vcの放電による電圧低下は小さくなる。
その後、系統事故から復旧し同期機1の交流出力電圧Vgが回復する過程で界磁電圧指令信号Vfrefが整流器出力電圧推定値VRestとバイアス信号Vbとの和を下回ると放電電圧制御信号Vdcpの値が0となるため、降圧チョッパ回路12の動作が停止し、サイリスタ整流器7の出力電圧VRが界磁巻線1Bに印加されるようになる。
交流出力電圧Vgが復帰する過程においても、降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値は自動電圧調整器14によって連続的に調整されるので、系統事故からの復帰時に降圧チョッパ回路12の出力電圧により同期機1の交流出力電圧Vgが過大な値にならないようにすることができる。
蓄電装置20を設けていなければ、系統事故発生中のサイリスタ整流器7の出力電圧は同期機1の交流出力電圧Vgの低下に伴い大きく低下するが、蓄電装置20を設けて動作させることにより、系統事故発生中に界磁巻線1Bに印加する界磁電圧Vfをサイリスタ整流器の出力電圧VRに降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値を加算した値まで増加させることができる。
(効果)
本実施形態によれば、系統事故発生中に同期機1の界磁巻線1Bに印加する電圧を蓄電装置20の出力電圧により増加させることができるので、いわゆる過渡安定度を向上させることができる。降圧チョッパ回路12が出力するスイッチング電圧Vchの平均値は、自動電圧調整器14が出力する界磁電圧指令信号Vfrefに対してサイリスタ整流器7の出力電圧VRだけでは不足する電圧を連続的に調整して補うことができる。また、通常運転時に界磁回路に挿入される蓄電装置20の回路はバイパスダイオード12Bのみであり、従来の励磁装置部分の運転に与える影響が少ない構成としているため、従来の励磁装置の信頼性を維持できる。さらに、蓄電装置主回路11と蓄電装置制御回路13により充電電圧Vcおよび充電電流Icを所定の値以下に抑制するので、蓄電装置主回路11と蓄電装置電源回路10の設備容量を低減し小容量の部品で構成することができる。
[第2の実施形態]
次に、図3および図4を参照して第2の実施形態について説明する。
(構成)
図3は第2の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。また、図4は同実施形態における自動電圧調整器の構成を示す図である。
本実施形態は、上述した第1の実施形態(図1、図2)において、自動電圧調整器14を自動電圧調整器14’に置き換えたものである。
自動電圧調整器14’は、同期機1の出力電圧に比例するサイリスタ整流器7の最大出力電圧と蓄電装置動作時最大励磁電圧のうち高値を選択して当該自動電圧調整器14’が出力する界磁電圧指令の出力上限値とする回路部分と、上記界磁電圧指令のうち、サイリスタ整流器7が出力可能な範囲の点弧角指令をパルス発生回路16に出力する回路部分と、上記界磁電圧指令からサイリスタ整流器7の出力電圧を減算した駆動指令を放電用駆動回路17に出力する回路部分とを備えている。
上述した自動電圧調整器14との相違点は、下限制限器14Gと整流器出力電圧推定器14Hと減算器14Jを削除するとともに、定格電圧時のサイリスタ整流器7の最大出力電圧K*cosαminに交流電圧検出値Vgdを乗じてサイリスタ整流器最大出力電圧ULthを出力する乗算器14Lと、定格電圧時のサイリスタ整流器7の最大出力電圧K*cosαminに降圧チョッパ回路動作係数Kbを乗じて降圧チョッパ回路運転時最大励磁電圧ULdcを出力する乗算器14Mと、サイリスタ整流器最大出力電圧ULthと降圧チョッパ回路運転時最大励磁電圧ULdcのうち高値を選択して電圧制御出力上限値ULを電圧制御手段14D’へ出力する高値選択器14Nと、サイリスタ整流器7の最小出力電圧K*cosαmaxに交流電圧検出値Vgdを乗じて電圧制御出力下限値LLを電圧制御手段14D’へ出力する乗算器14Pと、界磁電圧指令信号Vfrefを入力して上限値をサイリスタ整流器最大出力電圧ULthで制限した値を整流器用界磁電圧指令信号Vfref’として出力する上限制限器14Qと、界磁電圧指令信号Vfrefからサイリスタ整流器最大出力電圧ULthを減じて放電電圧制御中間信号Vdcを下限制限器14Kへ出力する減算器14Rと、を追加し、さらに電圧制御手段14Dを、高値選択器14Nが出力する電圧制御出力上限値ULと乗算器14Pが出力する電圧制御出力下限値LLで上下限値を制限する電圧制御手段14D’に変更し、除算器14Eを、整流器用界磁電圧指令信号Vfref’をサイリスタ整流器7の交直変換係数Kと交流電圧検出値Vgdで除してサイリスタ整流器7の点弧角信号αの余弦値Vthを出力する除算器14E’に変更したことである。
なお、降圧チョッパ回路動作係数Kbは同期機1の交流出力電圧Vgの低下が少ない時に降圧チョッパ回路12を動作させないようにするものであり、例えば、降圧チョッパ回路12を交流出力電圧Vgが定格電圧の80%程度以下で動作させる場合は、降圧チョッパ回路動作係数Kbに0.8(PU)を設定すればよい。また、降圧チョッパ回路12は同期機1が電力系統5に連系されているときに動作すればよいので、並列用遮断器4が開放されているときは降圧チョッパ回路動作係数Kbを小さくするなどして降圧チョッパ回路が動作しないようにしておく。
(作用)
第1の実施形態との相違点は、同期機1の交流出力電圧Vgが変化してもサイリスタ整流器7の出力電圧VRを界磁電圧指令信号Vfrefに一致させるようにしたことと、界磁電圧指令信号Vfrefがサイリスタ整流器7の最大出力電圧を超過した量に応じて降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値を制御するようにしたことである。
同期機1の交流出力電圧Vgが確立した後の蓄電装置20の充電方法については第1の実施形態と同様である。
同期機1が定常運転しており、交流出力電圧Vgが降圧チョッパ回路動作係数Kb(例えば0.8PU)より大きい時は電圧制御出力上限値ULがサイリスタ整流器最大出力電圧ULthとなるので界磁電圧指令信号Vfrefが最大となっても対応する電圧をサイリスタ整流器7が出力することができる。このため、放電電圧制御信号Vdcpの値は0となり、降圧チョッパ回路12は動作しない。
上述した通常運転中に系統事故が発生して同期機1の交流出力電圧Vgが大きく低下すると、自動電圧調整器14’の交流電圧検出値Vgdが低下し界磁電圧指令信号Vfrefが増加する。界磁電圧指令信号Vfrefが増加すると点弧角信号αが進み位相となりサイリスタ整流器7の出力電圧VRが増加するが、出力電圧VRの最大値は交流出力電圧Vgに比例して低下する。交流電圧検出値Vgdが降圧チョッパ回路動作係数Kbよりも低下すると電圧制御出力上限値ULが降圧チョッパ回路運転時最大励磁電圧ULdcとなり、界磁電圧指令信号Vfrefがサイリスタ整流器最大出力電圧ULthを超過した量が放電電圧制御信号Vdcpとなり対応する電圧が降圧チョッパ回路12から出力される。結果として、降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値とサイリスタ整流器7の出力電圧VRとの加算値が界磁電圧指令信号Vfrefと一致するように制御され、界磁巻線1Bに印加されるので、降圧チョッパ回路12が動作しない時と比べて同期機1の界磁電圧を増加させることができる。
この時、降圧チョッパ回路12が出力するスイッチング電圧Vchの平均値は、界磁巻線1Bに印加される界磁電圧Vfが界磁電圧指令信号Vfrefに一致するように調整されるため、交流出力電圧Vgの降下量に応じて増減する。このため、交流出力電圧Vgの降下が小さい時ほど、蓄電手段11Dの充電電圧Vcの放電による電圧低下は小さくなる。
その後、系統事故から復旧し同期機1の交流出力電圧Vgが回復する過程で降圧チョッパ回路運転時最大励磁電圧ULdcがサイリスタ整流器最大出力電圧ULthを下回ると放電電圧制御信号Vdcpの値が0となるため、降圧チョッパ回路12の動作が停止しサイリスタ整流器7の出力電圧VRが界磁巻線1Bに印加されるようになる。
交流出力電圧Vgが復帰する過程においても、降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値は自動電圧調整器14’によって連続的に調整されるので、系統事故からの復帰時に降圧チョッパ回路12の出力電圧により同期機1の交流出力電圧Vgが過大な値にならないようにできる。
蓄電装置20を設けていなければ、系統事故発生中のサイリスタ整流器7の出力電圧は同期機1の交流出力電圧Vgの低下に伴い大きく低下するが、蓄電装置20を設けて動作させることにより、系統事故発生中に界磁巻線1Bに印加する界磁電圧Vfをサイリスタ整流器の出力電圧VRに降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値を加算した値まで増加させることができる。
(効果)
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、同期機1の交流出力電圧Vgが変化してもサイリスタ整流器7の出力電圧VRを運転可能な範囲で界磁電圧指令信号Vfrefと一致させることができる。
[第3の実施形態]
次に、図5および図6を参照して第3の実施形態について説明する。
(構成)
図5は第3の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。また、図6は同実施形態における自動電圧調整器の構成を示す図である。
本実施形態は、上述した第1の実施形態(図1、図2)において、同期機1の界磁電流Ifを検出するための界磁電流変流器21を追加し、自動電圧調整器14を自動電圧調整器14#に置き換えたものである。
自動電圧調整器14#は、当該自動電圧調整器14#が出力する界磁電圧指令のうち、サイリスタ整流器7が出力可能な範囲の点弧角指令をパルス発生回路16に出力する回路部分と、上記界磁電圧指令からサイリスタ整流器7の通電電流による電圧降下を減算した当該サイリスタ整流器7の出力電圧および所定のバイアス電圧を減算した駆動指令を放電用駆動回路17に出力する回路部分とを備えている。
上述した自動電圧調整器14との相違点は、界磁電流変流器21を介して同期機1の界磁電流If(界磁電流変流器21により検出される同期機1の界磁電流If)に比例した界磁電流検出値Ifdを出力する電流検出手段14Sを追加し、さらに整流器出力電圧推定器14Hを、正の界磁電圧指令信号Vfrefpに交流電圧検出値Vgdを乗じた値から界磁電流検出値Ifdに電圧降下係数Kcを乗じた値を減算して整流器出力電圧推定値VRestを減算器14Jへ出力する整流器出力電圧推定器14H’に変更したことである。
(作用)
第1の実施形態との相違点は、サイリスタ整流器7の出力電圧VRの界磁電流Ifに比例する電圧降下を整流器出力電圧推定値VRestに組み入れたことである。
同期機1の交流出力電圧Vgが確立した後の蓄電装置20の充電方法や系統事故発生による電圧低下時および復帰時の自動電圧調整器14#や降圧チョッパ回路12の動きについては第1の実施形態とほぼ同様である。
本実施形態では、整流器出力電圧推定値VRestに界磁電流Ifによる電圧降下を組み入れており、特に界磁電流Ifが増加する系統事故発生時に整流器出力電圧推定値VRestの値が小さくなるので、その分、放電電圧制御信号Vdcpが大きくなり降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値が大きくなることで同期機1の界磁電圧がより増加する。
(効果)
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、特に系統事故時に増加する、界磁電流Ifによるサイリスタ整流器7の出力電圧VRの降下分を、降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値を増加させることで補うことができる。
[第4の実施形態]
次に、図7および図8を参照して第4の実施形態について説明する。
(構成)
図7は第4の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。また、図8は同実施形態における自動電圧調整器の構成を示す図である。
本実施形態は、上述した第2の実施形態(図3、図4)において、同期機1の界磁電流Ifを検出するための界磁電流変流器21を追加し、自動電圧調整器14’を自動電圧調整器14*に置き換えたものである。
自動電圧調整器14*は、同期機1の出力電圧に比例するサイリスタ整流器7の最大出力電圧と蓄電装置動作時最大励磁電圧にサイリスタ整流器7の通電電流による電圧降下を加算した値のうち高値を選択して当該自動電圧調整器14*が出力する界磁電圧指令の出力上限値とする回路部分と、上記界磁電圧指令のうち、サイリスタ整流器7が出力可能な範囲の点弧角指令をパルス発生回路16に出力する回路部分と、上記界磁電圧指令からサイリスタ整流器7の出力電圧を減算した駆動指令を放電用駆動回路17に出力する回路部分とを備えている。
上述した自動電圧調整器14’との相違点は、界磁電流変流器21を介して同期機1の界磁電流Ifに比例した界磁電流検出値Ifdを出力する電流検出手段14Sと、界磁電流検出値Ifdに電圧降下係数Kcを乗じた値を降下電圧Vdとして出力する乗算器14Tと、降圧チョッパ回路運転時最大励磁電圧ULdcに降下電圧Vdを加算して降圧チョッパ回路運転時最大出力補正電圧ULdccを高値選択器14N’へ出力する加算器14Uと、を追加し、さらに高値選択器14Nを、サイリスタ整流器最大出力電圧ULthと降圧チョッパ回路運転時最大出力補正電圧ULdccのうち高値を選択して電圧制御出力上限値ULを電圧制御手段14D’へ出力する高値選択器14N’に変更したことである。
(作用)
第2の実施形態との相違点は、サイリスタ整流器7の出力電圧VRの界磁電流Ifに比例する電圧降下分で降圧チョッパ回路運転時最大励磁電圧ULdcを補正したことである。
同期機1の交流出力電圧Vgが確立した後の蓄電装置20の充電方法や系統事故発生による電圧低下時および復帰時の自動電圧調整器14*や降圧チョッパ回路12の動きについては第2の実施形態とほぼ同様である。
本実施形態では、降圧チョッパ回路運転時最大励磁電圧ULdcに降下電圧Vdを加算することで同期機1の交流出力電圧Vgが降下したときに、界磁電流Ifの増加量に応じて降圧チョッパ回路運転時最大出力補正電圧ULdccがより早く電圧制御出力上限値ULとして高値選択され、降圧チョッパ回路12がより早く動作を開始し、降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値を降下電圧Vdの分だけ高くできるように作用する。その結果、同期機1の界磁電圧がより増加する。
(効果)
本実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加えて、特に系統事故時に増加する、界磁電流Ifによるサイリスタ整流器7の出力電圧VRの降下電圧Vdを、降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値を増加させることで補うことができる。
[第5の実施形態]
次に、図9および図10を参照して第5の実施形態について説明する。
(構成)
図9は第5の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。また、図10は同実施形態における自動電圧調整器の構成を示す図である。
本実施形態は、上述した第1の実施形態(図1、図2)において、自動電圧調整器14を、電圧検出手段13Aが出力する充電電圧検出値Vcdを追加で入力する自動電圧調整器14”に置き換えたものである。
自動電圧調整器14”は、放電用駆動回路17に出力する駆動指令を蓄電装置主回路11の充電電圧に反比例した値に補正する回路を備えている。
上述した自動電圧調整器14との相違点は、充電電圧検出値Vcdを入力して、下限制限器14Kが出力する放電電圧制御信号Vdcpを、定格値を1PUとする充電電圧検出値Vcd(電圧検出手段13Aから出力される充電電圧検出値Vcd)で除して放電電圧制御補正信号Vdcpcを出力する除算器14Vを追加し、放電電圧制御補正信号Vdcpcを放電用駆動回路17に入力するようにしたものである。
(作用)
第1の実施形態との相違点は、蓄電手段11Dの充電電圧Vcの大きさに反比例して放電電圧制御信号Vdcpを補正し、放電により充電電圧Vcが降下しても降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値を放電電圧制御信号Vdcpに一致させるようにしたことである。
系統事故が発生して同期機1の交流出力電圧Vgが降下すると降圧チョッパ回路12が動作を開始するが、蓄電手段11Dの充電電圧Vcは放電とともに減衰する。この時、放電電圧制御信号Vdcpを充電電圧Vcの大きさに反比例した値に補正した放電電圧制御補正信号Vdcpcで放電用駆動回路17を制御すれば、降圧チョッパ回路12のスイッチング電圧Vchの平均値を運転可能な範囲で放電電圧制御信号Vdcpに応じた値と一致させることができる。
(効果)
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、特に系統事故時に蓄電手段11Dの充電電圧Vcが変化しても降圧チョッパ回路12が出力するスイッチング電圧Vchの平均値を運転可能な範囲で放電電圧制御信号Vdcpに応じた値に調整でき、所望の制御特性が得られる。
なお、本実施形態における除算器14Vは第2の実施形態、第3の実施形態および第4の実施形態に対しても適用することができ、上記と同様の作用と効果が得られる。
[第6の実施形態]
次に、図11を参照して第6の実施形態について説明する。
(構成)
図11は第6の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。
本実施形態は、上述した第1の実施形態(図1)において、蓄電装置電源回路10を、入力電源を交流電源22から得る蓄電装置電源回路10’に置き換えたものである。
蓄電装置電源回路10との相違点は、電源変圧器10Aを、交流電源22の交流電圧を入力し所望の交流電圧V2に変圧する電源変圧器10A’に変更したことである。
(作用)
第1の実施形態との相違点は、蓄電装置電源回路10の入力電源を交流電源22から得るようにした点である。これにより、同期機1が停止中であっても、交流電源22が電源確立していれば蓄電装置20の充電動作を行うことができる。
(効果)
本実施形態によれば、蓄電装置電源回路10’の入力電源を交流電源22から得るようにしたことで、同期機1が停止中であっても、蓄電装置20の充電動作を行うことができ、同期機1の起動に備えることができる。
なお、本実施形態における蓄電装置電源回路10’は第2の実施形態、第3の実施形態、第4の実施形態および第5の実施形態に対しても適用することができ、上記と同様の作用と効果が得られる。
このように、各実施形態によれば、系統事故発生中に同期機1の界磁巻線1Bに印加する電圧を蓄電装置20の出力電圧により増加させることができるので、いわゆる過渡安定度を向上させることができる。降圧チョッパ回路12が出力する電圧は、自動電圧調整器14が出力する界磁電圧指令信号Vfrefに応じて算出するので、最適なタイミングで最適な電圧を連続的に変化させながら同期機1の界磁巻線1Bに印加することができる。また、通常運転時に従来の励磁装置部分の運転に与える影響が少ない構成としているため、従来の励磁装置の信頼性を維持できる。さらに、蓄電装置主回路11と蓄電装置制御回路13により充電電圧Vcおよび充電電流Icを所定の値以下に抑制するので、蓄電装置主回路11と蓄電装置電源回路10の設備容量を低減し小容量の部品で構成することができる。
以上詳述したように、各実施形態によれば、励磁装置主回路に挿入、接続する構成要素が少なく設備容量が小さい装置により系統事故発生時の過渡安定度を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…同期機、1A…電機子巻線、1B…界磁巻線、2…摺動接触部、3…主要変圧器、4…並列用遮断器、5…電力系統、6…界磁遮断器、6A…放電抵抗、6B…放電極接点、7…サイリスタ整流器(サイリスタ整流手段)、8…励磁用変圧器(変圧手段)、10…蓄電装置電源回路(蓄電整流手段)、10’…蓄電装置電源回路、10A…電源変圧器、10A’…電源変圧器、10B…ダイオード整流器、10C…キャパシタ、11…蓄電装置主回路(蓄電充電手段)、11A…半導体スイッチング素子、11B…バイパスダイオード、11C…リアクトル、11D…蓄電手段、11E…充電電流検出器、12…降圧チョッパ回路(スイッチング手段)、12A…半導体スイッチング素子、12B…バイパスダイオード、13…蓄電装置制御回路(蓄電制御手段)、13A…電圧検出手段、13B…電圧設定手段、13C…減算器、13D…電圧制御手段、13E…減算器、13F…電流制御手段、13G…下限比較器、13H…アンド回路、13I…充電用駆動回路、14…自動電圧調整器(自動電圧調整手段)、14’…自動電圧調整器、14#:自動電圧調整器、14*:自動電圧調整器、14”…自動電圧調整器、14A…交流電圧検出手段、14B…電圧設定手段、14C…減算器、14D…電圧制御手段、14D’…電圧制御手段、14E…除算器、14E’…除算器、14F…逆余弦演算器、14G…下限制限器、14H…整流器出力電圧推定器、14H’…整流器出力電圧推定器、14J…減算器、14K…下限制限器、14L…乗算器、14M…乗算器、14N…高値選択器、14N’…高値選択器、14P…乗算器、14Q…上限制限器、14R…減算器、14S…電流検出手段、14T…乗算器、14U…加算器、14V…除算器、15…計器用変圧器、16…パルス発生回路(パルス発生手段)、17…放電用駆動回路(スイッチング駆動手段)、18…初期励磁回路、18A…初期励磁用ダイオード、18B…初期励磁用抵抗、18C…初期励磁用開閉器、19…直流電源、20…蓄電装置、21…界磁電流変流器、22…交流電源。

Claims (10)

  1. 同期機の出力電圧を降圧する変圧手段と、前記同期機の出力電圧を調整する自動電圧調整手段と、前記自動電圧調整手段から出力される点弧角指令に基づいてパルス信号を発生するパルス発生手段と、前記パルス発生手段から出力されるパルス信号に基づいて前記変圧手段が出力する交流電圧を直流電圧に変換するサイリスタ整流手段と、交流電圧を電源として蓄電するとともに蓄電した電力を前記サイリスタ整流手段が出力する直流電圧に加算して前記同期機の界磁巻線に印加する蓄電装置とを具備する、同期機の励磁装置であって、
    前記蓄電装置が、交流電圧を整流して直流電圧を出力する蓄電整流手段と、前記蓄電整流手段から出力される直流電圧を電源として充電を行う蓄電充電手段と、前記蓄電充電手段の充電電圧と充電電流を調整する蓄電制御手段と、前記蓄電充電手段に充電された電力を前記同期機の界磁巻線に放電するスイッチング手段と、前記自動電圧調整手段から出力される指令を用いて前記スイッチング手段に駆動指令を出力するスイッチング駆動手段と、を備えていることを特徴とする同期機の励磁装置。
  2. 請求項1に記載の同期機の励磁装置において、
    前記蓄電整流手段は、前記変圧手段の出力電圧を整流して直流電圧を出力することを特徴とする同期機の励磁装置。
  3. 請求項1又は2に記載の同期機の励磁装置において、
    前記スイッチング手段は、蓄電手段の正極を前記スイッチング手段の出力の正極に接続する半導体スイッチング素子と、アノード側が前記蓄電手段の負極に接続されカソード側が前記スイッチング手段の出力の正極に接続されたバイパスダイオードと、を備えていることを特徴とする同期機の励磁装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の同期機の励磁装置において、
    前記自動電圧調整手段は、当該自動電圧調整手段が出力する界磁電圧指令のうち、前記サイリスタ整流手段が出力可能な範囲の点弧角指令を前記パルス発生手段に出力する手段と、前記界磁電圧指令から前記サイリスタ整流手段の出力電圧および所定のバイアス電圧を減算した駆動指令を前記スイッチング駆動手段に出力する手段と、を備えていることを特徴とする同期機の励磁装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の同期機の励磁装置において、
    前記自動電圧調整手段は、前記同期機の出力電圧に比例する前記サイリスタ整流手段の最大出力電圧と蓄電装置動作時最大励磁電圧のうち高値を選択して当該自動電圧調整手段が出力する界磁電圧指令の出力上限値とする手段と、前記界磁電圧指令のうち、前記サイリスタ整流手段が出力可能な範囲の点弧角指令を前記パルス発生手段に出力する手段と、前記界磁電圧指令から前記サイリスタ整流手段の出力電圧を減算した駆動指令を前記スイッチング駆動手段に出力する手段と、を備えていることを特徴とする同期機の励磁装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の同期機の励磁装置において、
    前記自動電圧調整手段は、当該自動電圧調整手段が出力する界磁電圧指令のうち、前記サイリスタ整流手段が出力可能な範囲の点弧角指令を前記パルス発生手段に出力する手段と、前記界磁電圧指令から前記サイリスタ整流手段の通電電流による電圧降下を減算した当該サイリスタ整流手段の出力電圧および所定のバイアス電圧を減算した駆動指令を前記スイッチング駆動手段に出力する手段と、を備えていることを特徴とする同期機の励磁装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の同期機の励磁装置において、
    前記自動電圧調整手段は、前記同期機の出力電圧に比例する前記サイリスタ整流手段の最大出力電圧と蓄電装置動作時最大励磁電圧に前記サイリスタ整流手段の通電電流による電圧降下を加算した値のうち高値を選択して当該自動電圧調整手段が出力する界磁電圧指令の出力上限値とする手段と、前記界磁電圧指令のうち、前記サイリスタ整流手段が出力可能な範囲の点弧角指令を前記パルス発生手段に出力する手段と、前記界磁電圧指令から前記サイリスタ整流手段の出力電圧を減算した駆動指令を前記スイッチング駆動手段に出力する手段と、を備えていることを特徴とする同期機の励磁装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の同期機の励磁装置において、
    前記自動電圧調整手段は、前記スイッチング駆動手段に出力する駆動指令を前記蓄電充電手段の充電電圧に反比例した値に補正する手段を備えていることを特徴とする同期機の励磁装置。
  9. 同期機の出力電圧を降圧する変圧手段と、前記同期機の出力電圧を調整する自動電圧調整手段と、前記自動電圧調整手段から出力される点弧角指令に基づいてパルス信号を発生するパルス発生手段と、前記パルス発生手段から出力されるパルス信号に基づいて前記変圧手段が出力する交流電圧を直流電圧に変換するサイリスタ整流手段と、を具備する同期機の励磁装置において、交流電圧を電源として蓄電するとともに蓄電した電力を前記サイリスタ整流手段が出力する直流電圧に加算して前記同期機の界磁巻線に印加する蓄電装置であって、
    交流電圧を整流して直流電圧を出力する蓄電整流手段と、
    前記蓄電整流手段から出力される直流電圧を電源として充電を行う蓄電充電手段と、
    前記蓄電充電手段の充電電圧と充電電流を調整する蓄電制御手段と、
    前記蓄電充電手段に充電された電力を前記同期機の界磁巻線に放電するスイッチング手段と、
    前記自動電圧調整手段から出力される指令を用いて前記スイッチング手段に駆動指令を出力するスイッチング駆動手段と
    を具備することを特徴とする蓄電装置。
  10. 同期機の出力電圧を降圧する変圧手段と、前記同期機の出力電圧を調整する自動電圧調整手段と、前記自動電圧調整手段から出力される点弧角指令に基づいてパルス信号を発生するパルス発生手段と、前記パルス発生手段から出力されるパルス信号に基づいて前記変圧手段が出力する交流電圧を直流電圧に変換するサイリスタ整流手段と、交流電圧を電源として蓄電するとともに蓄電した電力を前記サイリスタ整流手段が出力する直流電圧に加算して前記同期機の界磁巻線に印加する蓄電装置とを具備する励磁装置による、同期機の励磁方法であって、
    蓄電整流手段により、交流電圧を整流して直流電圧を出力し、
    蓄電充電手段により、前記蓄電整流手段から出力される直流電圧を電源として充電を行い、
    蓄電制御手段により、前記蓄電充電手段の充電電圧と充電電流を調整し、
    スイッチング手段により、前記蓄電充電手段に充電された電力を前記同期機の界磁巻線に放電し、
    スイッチング駆動手段により、前記自動電圧調整手段から出力される指令を用いて前記スイッチング手段に駆動指令を出力する
    ことを特徴とする同期機の励磁方法。
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