JP2877181B2 - 同期機の励磁制御装置 - Google Patents

同期機の励磁制御装置

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JP2877181B2 JP4287160A JP28716092A JP2877181B2 JP 2877181 B2 JP2877181 B2 JP 2877181B2 JP 4287160 A JP4287160 A JP 4287160A JP 28716092 A JP28716092 A JP 28716092A JP 2877181 B2 JP2877181 B2 JP 2877181B2
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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流発電機等の同期
機の励磁制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば特開昭58−176000
号公報に示された一般的な従来の同期機の励磁制御装置
を示す構成図であり、図において1は交流発電機等の同
期機、2はその界磁巻線、3はこの界磁巻線2に界磁電
流を供給する励磁機、4は上記同期機1の電圧を検出す
るための計器用変圧器(以下PTと呼ぶ)、5は同じく
上記同期機1の電流を検出するための計器変成器(以下
CTと呼ぶ)、7は励磁制御装置の他の付加機能装置で
ある。
【0003】6は上記同期機1の電圧を一定に制御する
ための自動電圧調整装置(以下AVRと呼ぶ)で、上記
PT4の出力を検出する電圧検出部61、上記同期機1
の電圧の制御目標値をつくる基準部62、上記基準部6
2と電圧検出部61との差をとって増幅する増幅部6
3、電圧制御の安定性を高めるための位相補償部64、
他の付加機能装置7等の信号を加算する加算部65、上
記加算部65の出力を更に増幅し、上記励磁機3に信号
を出す増幅部66とから構成される。8は上記PT4、
CT5の出力信号により横流状態(無効電流)を検出
し、上記AVR6の電圧検出部61への入力電圧を変え
ることにより、横流を補償するための補償部である。
【0004】なお、励磁制御装置には、同期機の電圧を
一定に制御する機能の他に、他の付加機能装置7による
励磁量を制限する機能が付加される。その付加機能とし
ては、同期機1が安定限界を超えた進相での運転となら
ないよう励磁量を制限する低励磁制限機能と、同期機1
の界磁巻線の耐量内で運転するように励磁量を制限する
過励磁制限機能とがある。
【0005】次に動作について説明する。同期機1の出
力電圧はPT4により降圧され、その信号はAVR6に
入力される。AVR6ではまずPT4の信号を電圧検出
部61により増幅、加算等が容易な信号(通常直流信
号)に変換する。基準部62の値は、同期機1の電圧を
制御しようとしているAVR6にとっての制御目標値で
ある。この基準部62と電圧検出部61との差をとり増
幅部63にて適当な値に増幅される。この信号が正の値
であれば同期機1の出力電圧が基準部62で設定された
制御目標電圧値よりも低く、従ってAVR6としては励
磁機3の出力を上げる様な制御信号を出力することによ
り、界磁巻線2に流れる電流を増し、同期機1の出力電
圧を増す様な動作を行なう必要があることを意味する。
【0006】位相補償部64では電圧制御の安定性を高
めるために増幅部63の出力に補償をかける。加算部6
5ではこの位相補償部64の出力信号に他の付加機能装
置7等の出力を加え、更に増幅部66で適当に増幅する
と共に、励磁機3に対して励磁機3の出力である界磁電
流に比例した信号を出力する(つまり励磁機3も一つの
増幅機能を持ったものである)。これらの一連の動作に
より、同期機1の出力電圧はAVR6内の基準部62で
設定された制御目標値になる様に制御される。
【0007】横流補償部8は例えば図5に示される様に
2台の同期機1が主変圧器9を介さずに直接並列接続さ
れている場合の横流iを防止するための機能で、図6の
様な回路構成となっている。図6において、同期機1の
第2相の電流を抵抗81により同相の電圧とし、これを
PT2次電圧の第3相のトランス83を介して加算す
る。また、抵抗81とリアクトル82とにより、第2相
の電流よりも60°進んだ電圧をPT2次電圧の第2相
のトランス84を介して加算している。なお、85,8
6は微調整用ボリューム、87,88はロータリースイ
ッチである。
【0008】図7は横流補償部8の動作ベクトル図であ
り、図において、第2相と同じベクトル方向の信号をP
T2次電圧の第3相(3相の)に、60°進んだ信号
をPT2次電圧の第2相(2相の)にそれぞれトラン
スを介して加算する。これにより、AVR6の見かけ上
の入力電圧は、無効電力が増大したときに、AVR6と
しては下げ方向に、逆に無効電力が減少したときに、A
VR6を上げ方向に動作させる。
【0009】図8は図4のAVR6の部分を簡略化した
場合を示す構成図であり、ここでは横流補償部もAVR
6に含まれるものとしている。なお、同期機1、界磁巻
線2、励磁機3、PT4、CT5は図4と同一である。
AVR6は、上記PT4の出力を検出する電圧検出部6
1、上記同期機1の電圧の制御目標値をつくる基準部6
2、上記PT4及びCT5の出力より無効電力を検出す
る無効電力検出部67、この無効電力検出部67の出力
である無効電力信号により横流補償信号を出力する横流
補償部68、電圧制御の制御性、安定性を決めるための
増幅、位相補償部69から構成される。9は同期機1の
出力電圧を昇圧する主変圧器、10は同期機1を電力系
統(図示せず)に並列するための主しゃ断器である。
【0010】図9は上述の励磁制御装置をコンバインド
プラント等の同期機1が2台以上並列運転される、ある
いは点線で示す主変圧器9を通じて同一母線に接続され
る場合の構成図を示す。図において11は各同期機1の
無効電力が平衡になる様に制御するための無効電力平衡
装置を示す。
【0011】次に動作について説明する。図8におい
て、同期機1の出力電圧はPT4により降圧された後、
AVR6に入力される。AVR6ではPT4の信号を電
圧検出部61にて増幅、加算等が容易な信号(通常直流
信号)に変換する。基準部62の値は同期機1の電圧を
制御しようとしているAVR6にとっての制御目標値で
ある。この基準部62の電圧と電圧検出部61との差を
とり、増幅、位相補償部69で制御性及び安定性上適当
な増幅、位相補償が加えられ、励磁機3にAVR6の信
号が出力される。即ち、同期機1の出力電圧が基準部6
2で設定された値よりも高ければAVR6としては励磁
機3の出力を下げる様な、低ければ上げる様な制御信号
を出力することにより、界磁巻線2に流れる電流を調整
し、同期機1の出力電圧を制御する。
【0012】また、横流補償部68は例えば図9に示す
様な同期機1が2台以上並列に接続される(主変圧器9
が同期機1毎にない状態を並列に接続されていると呼
ぶ)場合に発電機間に流れる横流i(図5参照)を防止
するための機能である。本機能なしでこの様な並列接続
を行なうと、2つのAVR6の各基準部62の値が異な
る値となれば、理論的には無限大の横流が流れることと
なる。この様な横流をなくすために、横流補償部68で
は無効電力検出部67の出力である無効電力値Qに横流
補償率XCCC を乗じ、基準部62の信号を減じている。
これにより無効電力が増加すると、AVR6にとっての
同期機1の出力電圧の制御目標値を減じ、逆に無効電力
が減少すると制御目標値を増すことにより、横流を防止
するようにしている。
【0013】図9における無効電力平衡装置11は各同
期機1の無効電力を各PT4、CT5の出力によりそれ
ぞれ検出し、各同期機1の無効電力が平衡する様に各A
VR6内の各基準部62を制御するものである。一般的
に無効電力の平衡は各同期機1の定格出力に比例した無
効電力となる様に行なわれる。今、第1の同期機の定格
出力をW1 、発生している無効電力をQ1 、第2の同期
機1の定格出力、無効電力をそれぞれW2 ,Q2 とする
と、それぞれの無効電力目標値は次式となる。 第1の同期機の無効電力目標値QS1=(Q1 +Q2 )×W1 /(W1 +W2 ) 第2の同期機の無効電力目標値QS2=(Q1 +Q2 )×W2 /(W1 +W2 ) …(1) 無効電力平衡装置11はこれらの各同期機1の無効電力
目標値QS1,QS2をまず計算し、実際の無効電力値が目
標値よりも高ければAVR6の基準部62の出力を下
げ、逆に低ければ上げるという制御を行なっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の同期機の励磁制
御装置は以上のように構成されているので、 (1)図6の横流補償装置8の微調整用ボリューム8
5,86やロータリースイッチ87,88等を個々に調
整することが必要となり、調整者によってバラツキが生
じる。
【0015】(2)基本的に主変圧器9の低圧側つま
り、同期機1の出力電圧を一定にする制御を行なってい
るため、基幹系統全体の系統電圧維持能力が低く、系統
側で何らかの事故が発生した場合、基幹系統全体の電圧
安定性を失なう恐れがある。(電圧安定性を向上する新
しい発電励磁制御方式(PSVR)の開発。適用電気学
会編文集B 110巻11号平成2年発行、参照)。
【0016】(3)横流補償を、自己の無効電力値に基
づいて行なっているため、本来補償動作すべきでない系
統側からの無効電力供給要求に対しても補償動作してし
まい、系統側からの無効電力供給要求に対し、十分な供
給が出来なくなる恐れがある。
【0017】(4)コンバインドプラント等の同期機1
が2台以上並列に接続されるあるいは主変圧器9を介し
て同一母線に接続されるシステムでは、各同期機1の無
効電力の平衡のためには別装置である無効電力平衡装置
11が必要であり、高価なシステムとなる。等の問題点
があった。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、調整が簡単であると共に、
基幹系統全体の電圧安定性に寄与でき、系統からの無効
電力供給要求にすばやく対応でき、さらに無効電力の平
衡のための別装置等必要なく、安価で高機能を有する同
期機の励磁制御装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る同
期機の励磁制御装置は、直接横流補償率を設定し、入力
された信号を装置内部で演算することで横流補償を行う
ものである。
【0020】請求項2の発明に係る同期機の励磁制御装
置は、送電線電流により無効電力又は無効電流を検出し
て横流補償動作させるようにしたものである。
【0021】請求項3の発明に係る同期機の励磁制御装
置は、主変圧器の送電線接続側電圧検出し、これを一定
に制御するようにしたものである。
【0022】
【作用】請求項1の発明における同期機の励磁制御装置
は、設定された横流補償率と入力された信号により装置
内部で演算することにより、最適な定数で横流補償を行
う。
【0023】請求項2の発明における同期機の励磁制御
装置は、送電線無効電力と同期機無効電力により、系統
側からの無効電力要求に対しては横流補償動作しない様
になる。また、並列運転の場合、送電線無効電力と同期
機無効電力により、各同期機の無効電力が特別な装置無
しに横流補償機能により平衡が保たれる
【0024】請求項3の発明における同期機の励磁制御
装置は、主変圧器の送電線接続側電圧を、無効電力検出
による横流補償機能を伴ない一定に制御するので、基幹
系統の電圧が安定する
【0025】
【実施例】実施例1.以下、請求項1の発明の一実施例
を図について説明する。図1において、12は同期機1
の電圧と電流により、電圧V、電流I、有効電力P、無
効電力Qを検出する変換器、XCCC は横流補償部のリア
クトル分(横流補償率)である。62a,62b,62
cは後述する演算を行う乗除算器、減算器である。他の
部分は図4の同一符号部分と対応するので、説明を省略
する。なお、4,5,12により検出手段が構成され、
62,62a,62b,62cにより演算手段が構成さ
れる。また、63〜66により制御手段13が構成され
ている。
【0026】次に動作について説明する。発電機電圧を
t とし、送電電圧をVt1、横流補償部のリアクタンス
分をXCC C 、無効電流をIq とする。これらの関係は、
次式で表わされる。 Vt1=Vt +Iq ・XCCC =Vt +(Q/Vt )・XCCC ・・・・・・・・・・・・・(2) 従って、Vt =Vt1−(Q/Vt )・XCCC となる様に
制御することにより、横流補償部の制御が可能となる。
【0027】なお、上記実施例1では励磁制御装置の横
流補償について示したが、この横流補償装置のリアクト
ル分の極性を逆にすることで線路降下電圧機能(Vt
t1−(Q/Vt )・XLDC )が達成できる。また、無
効電力Qを有効電力Pにおきかえることにより、線路抵
抗降下電圧機能(Vt =Vt1−(P/Vt )/XRDC
が達成できる。
【0028】実施例2.次に請求項2,3の発明の一実
施例を図2に基づいて説明する。図2において、4は主
変圧器9の高圧側の電圧を検出するためのPT、5は主
変圧器9の高圧側の電流を検出するCT、16は送電線
の電流を検出する送電線CT、67AはPT4及びCT
5の出力により同期機1の無効電力を検出する第1の無
効電力検出部、67Bは送電線CT16及びPT4の出
力により、送電線の無効電力を検出する第2の無効電力
検出部である。14,15は割算器である。なお、4,
61により検出手段が構成される。図3は上記実施例2
をコンバインドプラント等の同期機2が2台以上並列運
転されるあるいは点線で示す主変圧器9を通じて同一母
線に接続される場合の構成図である。
【0029】次に動作について説明する。図2において
AVR6にとってのフィードバック信号である同期機1
の電圧は主変圧器9の高圧側に設けられたPT4によっ
て検出される。従って、従来の同期機1の出力電圧一定
制御とは異なり、本システムは主変圧器9の高圧側、つ
まり送電線電圧(母線電圧)一定制御となる。ただし、
図3に示される様に同一母線に2台以上の同期機1が接
続される場合、両方の同期機1が同じ母線電圧を制御す
ることとなり、各AVR6の基準部62の値に差異があ
れば、たとえ各主変圧器9が存在していても各同期機1
間に横流が流れることとなる。このために横流補償機能
を設けることにより、この問題を解決できる。つまり従
来の同期機出力電圧一定制御から、横流補償機能付の母
線電圧一定制御にすることにより、基幹系統の電圧安定
度に対して向上できる装置が得られることになる。
【0030】ここでこの横流補償部68の横流補償率X
CCC に着目する必要がある。従来の同期機出力電圧一定
制御(横流補償機能無し)では、主変圧器9のインピー
ダンスXt が、横流補償の役目を行っていた。一般的に
t は10%〜14%程度であり、この発明の主変圧器
9の高圧側一定制御におけるXCCC がこのXt と同じ役
目を行うこととなる。このXCCC をその系統に応じて設
定してやることにより、基幹系統の電圧安定度に対する
寄与度を決めることができるようになる。
【0031】次に横流補償部68の動作について説明す
る。第1の無効電力検出部67A及び第2の無効電力検
出部67Bで検出された各無効電力値QA ,QB を電圧
検出部61の出力である電圧値で割ると、無効電流値I
qA,IqBとなる。なお、この割算は必ずしも必要な演算
ではないが、元々補償しようとしている主変圧器9相当
のリアクターンXにより電圧降下を起こすのはVVTR
VTR ・X(但し、VTRはベクトル値を示す。)の値
より電流値であるためこの割算を行なうものである。横
流補償部68の出力CCCはこのIqA,IqBにより、次
の様に計算される。 CCC1=(IqA1 −IqB・W1 /(W1 +W2 )・XCCC ・・・(3) XCCC :横流補償率 W1 :第1の同期機の定格出力 W2 :第2の同期機の定格出力
【0032】この(3)式の計算にする横流補償信号が
基準部62より減算され、電圧検出部61の出力と比較
され、増幅、位相補償部69を通り、励磁機3を介して
同期機1の出力が制御される。上記(3)式は第1の同
期機に対する横流補償信号を示すが、第2の同期機1に
対する横流補償信号は次式となる。 CCC2=(IqA2 −IqB・W2 /(W1 +W2 )・XCCC ・・・(4)
【0033】以上の(3),(4)式で横流補償信号を
決めることにより次の様な動作が行なわれる。 (1)IqBが変化せず、IqA1 ,IqA2 が変化した場合
が横流現象であり、IqA 1 が増すとIqA2 は減じる現象
となる。この場合、一方の同期機1の励磁量はこの横流
補償機能により減少し、他方の同期機1側は励磁量が増
加する。このことにより、横流に対しては補償動作を行
う。
【0034】(2)IqBが変化する場合は横流現象では
なく、系統側からの無効電力供給要求であり、IqBが増
すと各同期機1と共に励磁量は増加する動作となる。ま
た、増加の率は各同期機1の容量比で決まり、このこと
により容量比での無効電力の平衡が保たれることとな
る。
【0035】なお、上記実施例2では2台の同期機の並
列運転又は同一母線接続運転で説明したが、3台以上の
運転でもよい。主変圧器9の2巻線のもので示したが、
スプリット巻線の主変圧器でもよく、また、回路構成
上、母線上部の送電線側あるいは各同期機毎あるいは主
変圧器共用のシステムでもよく上記実施例2と同様の効
果を奏する。
【0036】
【発明の効果】以上の様に請求項1の発明によれば、横
流補償部の制御定数を励磁制御装置内部で演算する様に
構成したので、調整が容易かつ最適定数となり、調整者
によるばらつきが無くなり精度が高い制御を行うことが
できる効果がある。
【0037】また、請求項2の発明によれば、横流補償
機能を送電線無効電力(又は電流)と同期機無効電力
(又は電流)の差分で動作する様に構成したので、横流
補償のためには確実に動作し、系統側からの供給要求に
対しては横流補償動作しない装置とすることができ、系
統側からの無効電力供給要求に適切にすばやく応じるこ
とのできる装置が得られる。また、並列運転の場合は、
横流補償機能を、送電線無効電力(又は電流)と、同期
機無効電力(又は電流)を基に各同期機の容量配分する
様にすることができるので別装置を使用せずに横流補償
機能内で各同期機の無効電力平衡を保つことができ、シ
ステムが安価にできる等の効果がある。
【0038】請求項3の発明によれば、横流補償機能を
備え、主変圧器の高圧側の電圧を一定に制御する様に構
成したので、基幹系統の電圧安定度の向上に寄与できる
効果がある
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】請求項2,3の発明の一実施例を示す構成図で
ある。
【図3】同期機の並列運転を行う場合の実施例を示す構
成図である。
【図4】従来の同期機の励磁制御装置を示す構成図であ
る。
【図5】横流を説明するための構成図である。
【図6】横流補償部の構成図である。
【図7】横流補償部の動作ベクトル図である。
【図8】図4を簡略化した構成図である。
【図9】従来の並列運転を行う場合を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 同期機 4 計器用変圧器(検出手段) 5 計器用変成器(検出手段) 6 自動電圧調整装置 9 主変圧器 12 変換器(検出手段) 13 制御手段 61 電圧検出部(検出手段) 62 基準部(演算手段) 62a 乗除算器(演算手段) 62b,62c 減算器(演算手段) 67A 第1の無効電力検出部 67B 第2の無効電力検出部 68 横流補償部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期機の電圧、電流及び無効電力を検出
    する検出手段と、前記検出手段で検出した前記同期機の
    効電力と予め設定された横流補償率を用いて乗算し、
    この乗算結果を前記同期機の電圧で除算して横流補償信
    号を得る乗除算器と、この横流補償信号を基準部からの
    目標電圧と減算する第1の減算器と、この第1の減算器
    の出力から前記同期機の電圧を減算する第2の減算器
    と、この第2の減算器の出力信号に応じて上記同期機の
    界磁電流を制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
    る同期機の励磁制御装置。
  2. 【請求項2】 同期機の電圧を検出し、この電圧と目標
    電圧との差の電圧に応じて前記同期機の界磁電流を制御
    する自動電圧調整装置を有する同期機の励磁制御装置に
    おいて、前記同期機の電流と電圧とにより該同期機の無
    効電力を検出する第1の無効電力検出部と、送電線の電
    流と前記同期機の電圧とにより該送電線の無効電力を検
    出する第2の無効電力検出部と、前記第1、第2の無効
    電力検出部で検出された各無効電力値を前記電圧で除算
    して無効電流を得る第1、第2の除算器と、この第1、
    第2の除算器からの無効電流と予め設定された横流補償
    率と前記同期機の定格出力とこの同期機が並列運転され
    る場合の他の同期機の定格出力とを用いて横流補償信号
    を求める横流補償部と、この横流補償信号と基準部の出
    力信号とを減算し、この減算値と前記同期機の電圧との
    減算値に応じて上記同期機の界磁電流を制御する制御手
    段とを備えたことを特徴とする同期機の励磁制御装置。
  3. 【請求項3】 同期機に接続された主変圧器の送電線接
    続側の電圧を検出手段で検出し、この検出電圧に基づい
    て前記同期機の界磁電流を前記送電線接続側の電圧が一
    定となるように制御することを特徴とする請求項2記載
    の同期機の励磁制御装置。
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