JP2016208076A - 高周波回路基板 - Google Patents

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祐輔 皆川
Yusuke Minagawa
祐輔 皆川
洋幸 小林
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洋幸 小林
健輔 三浦
Kensuke Miura
健輔 三浦
禎央 松嶋
Sadahisa Matsushima
禎央 松嶋
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Abstract

【課題】本発明の課題は、不要波を特定の方向に放射させシールド対策の範囲を限定することによりコンパクトで設計自由度の高い、高周波回路基板を提供することである。【解決手段】本発明に係る高周波回路基板1は、誘電体基板2の表面に形成された伝送線路3と、伝送線路3の端部に形成されたビアホール5と、誘電体基板2の表面に形成された、伝送線路3の端部をC形状で囲うC型導体部91を有する導体パターン9と、誘電体基板2の裏面に形成されたグランドパターン11と、伝送線路3の線路方向の先に共振器を構成するように導体パターン9とグランドパターン11との間に形成されたスルーホール7(7a、7b、7c)と、C型導体部91のC形状の開放側に設けられた不要波の放射を遮断するシールド13と、を具備することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、伝送線路を有する高周波回路基板に関するものであり、特に、不要波対策を施した高周波回路基板に関する。
従来より、ノッチフィルタを構成して、不要波を伝送線路上で減衰・反射させているものがある。例えば特許文献1では、ノッチフィルタとローパスフィルタを用いて、不要波の周波数帯を大きく減衰させ、通過帯域を低損失に通過させる高周波フィルタが開示されている。
特許第5203389号
しかしながら、特許文献1では、基板から不要波が放射されることについては考慮していない。例えば基板のグランド等が不完全な場合、スタブ等のノッチフィルタの共振特性によって不要波を反射させると、反射成分の一部がコモンモード化してしまう。このコモンモード波は、基板のグランドパターンではシールドできないため、基板から不要波が放出されることになる。
このため、基板から放出される不要波を遮断することが重要となるが、不要波の放射方向の予測、および制御は困難であった為、任意の方向への放射に対処可能な様に基板の多くをシールドケースで覆う必要があり、基板のサイズが大きくなるとともに基板の設計の自由度が低下する問題があった。
本発明は上記した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、不要波を特定の方向に放射させシールド対策の範囲を限定することによりコンパクトで設計自由度の高い、高周波回路基板を提供することである。
課題を解決するための本発明は、誘電体基板の第1の面に形成された信号波を伝送する伝送線路と、前記伝送線路の端部に形成されたビアホールと、前記第1の面に形成された、前記端部をC形状で囲うC型導体部を有する導体パターンと、前記第1の面と前記誘電体基板を介して対向する第2の面に形成されたグランドパターンと、前記伝送線路の線路方向の先に共振器を構成するように前記導体パターンと前記グランドパターンとの間に形成されたスルーホールと、前記C型導体部のC形状の開放側に設けられた不要波の放射を遮断する電波遮断部と、を具備し、前記共振器によって共振させた不要波を前記C型導体部のC形状の開放側に放射させることを特徴とする高周波回路基板である。
また、前記伝送線路は、第1伝送線路と第2伝送線路とからなる差動伝送線路であり、前記C型導体部は、前記前記第1伝送線路の端部および前記第2伝送線路の端部の双方をC形状で囲うようにしてもよい。
また、前記共振器が、前記伝送線路の線路方向の先に一定の間隔で複数段配置されたスルーホールによって構成されてもよい。
また、前記共振器が、前記伝送線路の線路方向の先に異なる間隔で複数段配置されたスルーホールによって構成されてもよい。
また、前記共振器の共振器長が不要波の波長の1/2となるように前記スルーホールが形成されることが望ましい。
また、前記誘電体基板の不要波の周波数に対する誘電体損が、信号波の周波数よりも大きいことが望ましい。
また、所望とする不要波の除去特性に応じて前記C型導体部のC形状が前記伝送線路の端部を囲う深さ、幅が調整されていることが望ましい。
本発明によれば、不要波を特定の方向に放射させシールド対策の範囲を限定することによりコンパクトで設計自由度の高い、高周波回路基板が提供される。
第1実施形態に係る高周波回路基板1を示す図 第1実施形態に係る高周波回路基板1を示す図 第1実施形態に係る高周波回路基板に設けるシールドを示す概念図 誘電体基板2の裏面に伝わる信号の強度を示す図 第1実施形態に係る高周波回路基板1の変形例を示す図 第2実施形態に係る高周波回路基板1bを示す図 第3実施形態に係る高周波回路基板1cを示す図 第4実施形態に係る高周波回路基板1dを示す図 従来構成の高周波回路基板10を示す図 不要波の放射特性の解析結果を示す図
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。尚、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能を有する構成については、同一の符号を付す場合がある。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る高周波回路基板1を示す斜視図であり、図2はその上面図である。図1および図2に示すように、高周波回路基板1は主に、誘電体基板2と、誘電体基板2の表面(−Z側の面)に形成された伝送線路3と、伝送線路3の端部に形成されたビアホール5と、誘電体基板2の表面に形成された導体パターン9と、誘電体基板2の裏面(+Z側の面)に形成されたグランドパターン11と、導体パターン9とグランドパターン11の間に形成されたスルーホール7(7a、7b、7c)と、を備える。また図3に示すようにシールド13が設けられる。
誘電体基板2は、例えば誘電体としてのアルミナ、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BT樹脂、PPE樹脂、テフロン(登録商標)、LTCCなどの素材からなる。特に不要波の周波数に対する誘電体基板2の誘電体損が、所望波の周波数に対する誘電体基板2の誘電体損よりも大きい素材であることが望ましい。
伝送線路3は、例えば銅めっき或いは銅箔からなり、誘電体基板2の表面(+Z側の面)の右端中央から+X軸方向に延びるように形成される。この伝送線路3の右端は任意のデバイス(不図示)と電気的に接続されており、このデバイスから伝送線路3へ信号が入力される。
ビアホール5は、伝送線路3の端部に形成される。ビアホール5は、誘電体基板2を垂直方向(Z軸方向)に貫通しており、誘電体基板2の裏面に設けられた任意のデバイス(不図示)と電気的に繋がる。
導体パターン9は、例えば銅めっき或いは銅箔からなり、誘電体基板2の表面(-Z側の面)に形成される。特に本発明の導体パターン9は、伝送線路3の端部をC形状で囲うように形成されている。この導体パターン9の特徴部位を特に本発明ではC型導体部91と呼ぶ。
導体パターン9は、スルーホール7(7a、7b、7c)を介して、誘電体基板2の裏面に形成されたグランドパターン11に接続されている。
グランドパターン11は、誘電体基板2の裏面(+Z側の面)に形成されている。このグランドパターン11は、例えば銅又は銅箔からなり、ビアホール5部を除く誘電体基板2の裏面全体を覆っている。
スルーホール7(7a、7b、7c)は、図2に示すように、各々が複数のスルーホールから構成される。これらのスルーホール7a、7b、7cは、導体パターン9とグランドパターン11との間(誘電体基板2内)に形成される。本発明ではスルーホール7a、7b、7cによって、伝送線路3の線路方向(+X軸方向)の先に共振器を構成する。
スルーホール7aは、伝送線路3の線路方向(+X軸方向)の先に、線路方向と直交する方向(Y軸方向)に配置される。
スルーホール7bは、伝送線路3の線路方向(+X軸方向)に沿って伝送線路3の両側に2つ配置される。また、不要波がスルーホール7aよりも左側(+X側)に漏れないようにするため、2つのスルーホール7bは伝送線路3の線路方向の先でスルーホール7aを挟むような状態とする。
ここで、スルーホール7a、7bによってビアホール5から漏入する不要波を良好に閉じ込めるため、スルーホール7a、7bに含まれる各スルーホール同士の間隔は密な間隔にすることが望ましい。
スルーホール7cは、スルーホール7aよりも伝送線路3側(−X側)にスルーホール間隔Lだけ離れた位置に配置される。ここでスルーホール間隔L(共振器長)は、不要波に対して基本モードで共振するよう波長の1/2とすることが望ましい。
また、スルーホール7cに含まれるスルーホール同士の間隔は、少なくともスルーホール7a、7bに含まれるスルーホール同士の間隔より疎な間隔にすることが望ましい。これにより、密な間隔で配置されたスルーホール7a、7bによって閉じ込められた不要波を疎な間隔で配置されたスルーホール7c側に抜け出るようにする。特に本発明では前述したC型導体部91を設けることによって、不要波をC型導体部91のC形状の開放側に誘導し、不要波をC形状の開放側の方向へ放射させることができる。
図3は、高周波回路基板1に設けるシールド13(電波遮断部)の配置方向を示す概念図である。図に示すようにC型導体部91の開放側にシールド13を設ける。なおシールド13を基板へ固定する手段は任意である。
以上のように構成された高周波回路基板1の作用効果について具体的に述べる。まず、誘電体基板2の表面に形成された伝送線路3に信号が入力され、伝送線路3上を伝送する。そして、当該信号は伝送線路3の端部に形成されたビアホール5を介して電気的に結合された誘電体基板2の裏面の任意のデバイスに伝送される。
このとき、伝送線路3で伝送される信号には所望波とともに不要波が含まれるが、不要波はビアホール5と電磁結合したC型導体部91および裏面のグランドパターン11とスルーホール7(7a、7b、7c)から成る共振器と強く結合する為、誘電体基板2の裏面に繋がるデバイスには伝送されない。すなわち、所望波はビアホール5を介してそのまま誘電体基板2の裏面に繋がるデバイスに伝送される一方、不要波は共振器で共振し伝送線路3側に戻される。これにより、高周波回路基板1の裏面に繋がるデバイスへの伝送を防ぎ、さらに裏面側から不要波が放出されることを防ぐ。
図4は、ビアホール5を介して誘電体基板2の裏面に伝わった信号強度を周波数軸上で示した図である。図4の横軸は周波数(単位:GHz)を示し、縦軸は各周波数の信号強度(単位:dB)を示す。ここで伝送線路3への入力信号の信号強度を0dBとしている(したがって0dBの場合は入力した信号が減衰することなく全て誘電体基板2の裏面に伝わったことを表す)。図4に示すように、不要波の周波数の信号が大きく抑圧されており、不要波を誘電体基板2の裏面にほとんど伝搬させない共振器が形成されていることが分かる。
共振器によって共振した不要波の一部は、誘電体基板2の誘電体損や、共振器を形成する金属の導体損により熱として消費され、残りは伝送線路3に反射される。熱に変換された成分は不要放射に寄与しない為、所望波では誘電体損失が小さく、不要波の周波数で誘電体損が大きい基板材料を選択する事が望ましい。また、反射させた不要波の一部はコモンモード波となり誘電体基板2の表面(−Z側の面)から放射されることになる。このコモンモード波はC型導体部91のC形状の開放側に導かれ放射される。すなわちコモンモード波(不要波)は図3に示すように伝送線路3の斜め上方向に放射される。
そして、このコモンモード波(不要波)は、C型導体部91のC形状の開放側に設けられたシールド13によってその放射が遮断される。このため、同一基板上の素子や他の外部機器等に影響を与えることを防ぐことができる。
以上、本発明では基板から放射される不要波の放射方向を特定(限定)することができるため、対策が必要な範囲にだけシールドを設ければよい。このため、高周波回路基板の設計の自由度が高まるとともに、高周波回路基板の小型化を実現することが可能となる。
なお、C型導体部91は、厳密なC形状である必要はなく伝送線路3の端部を囲うような形状であれば何れの形状でもよい。例えばU形状で伝送線路3の端部を囲うように形成してもよいし、任意の凹形状で伝送線路3の端部を囲うように形成してもよい。
(変形例)
図5は、第1実施形態に係る高周波回路基板1の変形例を示す図である。符号は図2と同様であるため省略する。図5では、伝送線路3とC型導体部91との電磁結合を、C型導体部9が伝送線路3の端部を囲う深さA、幅Bによって適切に調整することにより、不要波の反射特性、放射特性などの不要波の除去特性を所望な状態とすることができる。
深さAを大きくすると、伝送路3と共振器との結合が強くなり、より効率的にコモンモード波を伝送線路3に戻すことが出来るので、図5の右側への放射の指向性を強くすることができる。また、逆に浅くすると紙面に垂直方向への放射が強くなる。このような深さAの調整によって、デザイン上の都合によるシールドの配置位置や形状の制約、または不要波に対して敏感なデバイスへの結合を避けるよう指向性を調節する事が出来る。
幅Bもまた、伝送路3と共振器の結合強度を変える事ができる。伝送路3の特性インピーダンスと共振器のインピーダンスを幅Bでマッチングさせたときに両者の結合は最大となり、良好に不要波除去可能になる。
但しこのとき、深さA、幅Bの調整によって所望波のインピーダンスがずれる場合がある。このインピーダンスのずれを伝送線路3の線路幅C、Dを調整することによって解消させ、所望波のインピーダンスを整合させる。すなわち、図5の各諸元A〜Dを調整することにより、所望波に対する良好な伝達特性と不要波に対する良好な除去特性を同時に得ることができる。
所望波において、深さA、幅Bは伝送線路3とGND間の容量の増大として作用し、伝送線路3のインピーダンス特性をずらしてしまう。この容量の増大によるインピーダンスずれをキャンセルするために、伝送線路3の一部を図中の幅Cの様に細くすることで、伝送線路の誘導成分を増している。誘導成分はCが小さい、またはDが大きいほど増大する。さらに所望波と不要波は波長が異なる為、長さによる誘導成分の変化は異なる。長さDを適切な値に調整することで、所望波において容量の増大をキャンセルしかつ、不要波において伝送線路3と共振器を強く結合する様、調節する事が出来る。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係る高周波回路基板1bを示す図である。第1実施形態の高周波回路基板1と異なり、伝送線路3が差動伝送線路で構成される。
図6に示すように、差動伝送線路を構成する第1伝送線路31と第2伝送線路32が誘電体基板2上に並列して形成される。第1伝送線路31、第2伝送線路32は、互いに逆位相の信号1、信号2をそれぞれ伝送する。また、第1伝送線路31の端部にはビアホール5−1が形成され、第2伝送線路32の端部にはビアホール5−2が形成される。さらに、C型導体部91は、第1伝送線路31の端部および第2伝送線路32の端部の双方をC形状で囲うように形成される。その他の構成は第1実施形態の高周波回路基板1と略同様である。
第2実施形態では、差動伝送線路を構成する第1伝送線路31および第2伝送線路を2本束ねてC型導体部91が囲うことにより、例えば2つの伝送線路を別々の導体パターンで囲む場合に比べ、基板スペースを節約することができるとともに不要波対策を行うためのシールド機構等を小型化することができる。
[第3実施形態]
図7は、本発明の第3実施形態に係る高周波回路基板1cを示す図である。第1実施形態の高周波回路基板1と異なり、共振器を構成するスルーホール7aが伝送線路3の線路方向(+X軸方向)の先に一定の間隔で複数段並んで配置される。
図7の例では、スルーホール7a―1、7a―2、7a―3が、X軸方向に一定の間隔(スルーホール間隔L)で3段配置される。なお、図7の例に限らず、X軸方向に配置するスルーホール7aは2段であってもよいし、4段以上であってもよい。
また、スルーホール7a―1、7a―2に含まれるスルーホールのY軸方向の配置間隔は、不要波の波長に対し疎な密度とすることが望ましい。これにより、ビアホール5から漏入した不要波がスルーホール7a―1で形成される共振器だけに閉じ込められることを防ぎ、スルーホール7a―2、7a―3で形成される共振器にも不要波が適度に漏入されるようにする。
第3実施形態によれば、複数の共振器によって不要波を除去するため、誘電体基板2の裏面に伝わる不要波の強度(図4参照)を更に低減させることができる(図4の周波数特性のディップを更に深くできる)。すなわち第3実施形態によれば特定の周波数の不要波の除去性能を最大限に高めることができる。
[第4実施形態]
図8は、本発明の第4実施形態に係る高周波回路基板1dを示す図である。第3実施形態の高周波回路基板1cと異なり、共振器を構成するスルーホール7aが伝送線路3の線路方向(+X軸方向)の先に異なる間隔で複数段並んで配置される。
図8の例では、スルーホール7a―1、7a―2、7a―3が、それぞれX軸方向に異なる間隔(スルーホール間隔)L1、L2、L3で配置される。このように異なるスルーホール間隔で共振器を形成することによって、複数の周波数に
対して不要波の除去を行うことができる。
<実施例>
本発明の高周波回路基板1と、従来構成の高周波回路基板10と、の不要波の放射特性の比較解析を行った。
図9は、従来構成の高周波回路基板10を示す図である。図に示すように、従来構成の高周波回路基板10は、本発明の高周波回路基板1と異なり、伝送線路3eの途中にスタブ40(オープンスタブ)を設けることで不要波の除去を行う。一方、スルーホール70aは本発明とは異なり共振器を形成しないような配置となっている。
図10は従来構成と本発明の構成での不要波の放射特性の違いが分りやすい様、不要波を遮断するシールドを除いた場合の解析結果を示す図である。図10(a)は、図9の従来構成の高周波回路基板10における放射特性の解析結果であり、不要波のZX面での指向性(放射方向とその強さ)を表す。図10の中心が、図9の誘電体基板20の表面(−Z側の面)におけるビアホール50の中心に相当する。図に示すように、不要波が伝送線路30より上方(−Z軸方向)の全方位に向かって略一様な強さで放射されている。このように従来構成の高周波回路基板10においてはあらゆる方向に不要波が放射されるため、基板上の広範囲に亘ってシールドを設ける必要がある。
一方、図10(b)は、本発明の高周波回路基板1における放射特性の解析結果である。図10(a)の場合と同様にZX面での指向性(放射方向とその強さ)を解析している。図に示すように、不要波が主に伝送線路3の−X方向(図の右方向)に向かって放射されていることが分かる。すなわち、C型導体部91のC形状の開放側に向かって不要波が放射される。このように本発明に係る高周波回路基板1においては、従来構成の高周波回路基板10と異なり、不要波を特定の放射方向(範囲)に放射させることが可能である。このため、前述したように、不要波が放射する特定の方向(範囲)にだけシールドを設けるだけで済み、従来の高周波回路基板と比べて高周波回路基板の設計の自由度が高まるとともに、高周波回路基板の小型化を実現することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る高周波回路基板の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1b〜1d;本発明の高周波回路基板
10;従来構成の高周波回路基板
2;誘電体基板
3;伝送線路
5、5−1、5−2;ビアホール
7、7a、7a−1〜7a−3、
7b、7c;スルーホール
9;導体パターン
91;C型導体部
11;グランドパターン
13;シールド(電波遮断部)
L、L1〜L3;スルーホール間隔

Claims (8)

  1. 誘電体基板の第1の面に形成された信号波を伝送する伝送線路と、
    前記伝送線路の端部に形成されたビアホールと、
    前記第1の面に形成された、前記端部をC形状で囲うC型導体部を有する導体パターンと、
    前記第1の面と前記誘電体基板を介して対向する第2の面に形成されたグランドパターンと、
    前記伝送線路の線路方向の先に共振器を構成するように前記導体パターンと前記グランドパターンとの間に形成されたスルーホールと、
    前記C型導体部のC形状の開放側に設けられた不要波の放射を遮断する電波遮断部と、
    を具備することを特徴とする高周波回路基板。
  2. 前記伝送線路は、第1伝送線路と第2伝送線路とからなる差動伝送線路であり、
    前記C型導体部は、前記前記第1伝送線路の端部および前記第2伝送線路の端部の双方を一つのC形状で囲う
    ことを特徴とする請求項1に記載の高周波回路基板。
  3. 前記共振器が、前記伝送線路の線路方向の先に一定の間隔で複数段配置されたスルーホールによって構成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高周波回路基板。
  4. 前記共振器が、前記伝送線路の線路方向の先に異なる間隔で複数段配置されたスルーホールによって構成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の高周波回路基板。
  5. 前記共振器の共振器長が不要波の波長の1/2となるように前記スルーホールが形成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の高周波回路基板。
  6. 前記誘電体基板の不要波の周波数に対する誘電体損が、信号波の周波数に対する誘電体損よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の高周波回路基板。
  7. 所望とする不要波の除去特性に応じて前記C型導体部のC形状が前記伝送線路の端部を囲う深さ、幅が調整されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の高周波回路基板。
  8. 所望波のインピーダンスが整合するように前記伝送線路の線路幅が調整されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の高周波回路基板。

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