JP7317244B2 - 給電線路及びそれを用いたアンテナ装置 - Google Patents
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Description
本願は、給電線路及びそれを用いたアンテナ装置に関するものである。
アンテナ装置は、マイクロ波帯あるいはミリ波帯の高周波信号を伝送する装置である。アンテナ装置は、アンテナと、高周波信号を発生させる高周波信号発生器であるIC(Integrated Circuit)と、給電線路とを備える。給電線路は、アンテナとICとを接続する。アンテナ及び給電線路が形成された誘電体基板の基板面と同じ基板面にICを実装した構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
開示された構成のように、アンテナが形成されたアンテナ基板上に実装されたICとアンテナとは、例えば、マイクロストリップ線路である給電線路により接続される。ICは、一般的に金属または導電性樹脂等の材料で成形されたシールドで覆われる。シールドを設けるのは、ICが電磁的妨害源とならないため、かつ、外部からの電磁的な干渉をICが受けないためである。シールドは、アンテナ基板上に引き回された給電線路を避ける構造を有する。この給電線路を避ける構造は、例えば給電線路を跨いでシールドが設置される構造で、トンネルと呼ばれる。シールドは、アンテナ基板に設けられた接地導体パターン上に実装され、接地される。
アンテナ装置で用いられる所望の周波数以下の不要な電波は、ノイズである。トンネルは、一般的にノイズがトンネルの中空部を経由してシールドの内部へ伝搬しないようなサイズで設けられる。そのため、アンテナ装置においてトンネルの中空部を経由してシールドの内部を伝搬するノイズは抑制される。しかしながら、ノイズはアンテナ基板に引き回された給電線路を経由する経路でもシールドの内部を伝搬する。この給電線路を経由したノイズの影響により、ICが正常に動作しなくなるという課題があった。
そこで、本願は、耐ノイズ性を高めた給電線路を得ること、及び高周波信号発生器が正常に動作するアンテナ装置を得ることを目的とする。
本願に開示される給電線路は、板状に形成された誘電体基板と、前記誘電体基板の第1の面に形成され、前記誘電体基板の第1の端面の側から第1の端面とは反対側の第2の端面の側に延出して前記誘電体基板の前記第1の面を第1の領域及び第2の領域に分割し、第1の端面の側の端部及び第2の端面の側の端部が信号の入出力端である第1の導体パターンと、接地される前記誘電体基板の前記第1の面における、前記第1の導体パターンにより分割された前記第1の領域に形成された第1の領域の接地導体パターンと、接地される前記誘電体基板の前記第1の面における、前記第1の導体パターンにより分割された前記第2の領域に形成された第2の領域の接地導体パターンと、接地される前記誘電体基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に形成された第2面の接地導体パターンと、前記誘電体基板の前記第1の面に形成され、前記第1の領域の接地導体パターン及び前記第2の領域の接地導体パターンの一方又は双方と前記第1の導体パターンとを接続する少なくとも1つの第2の導体パターンと、前記誘電体基板を貫通して、前記第1の領域の接地導体パターン及び前記第2の領域の接地導体パターンと、前記第2面の接地導体パターンとの間を接続する複数の導体と、前記第1の導体パターンを跨いで、前記第1の領域の接地導体パターンと前記第2の領域の接地導体パターンとを接続する導電部材とを備え、1つの前記第2の導体パターンの長さは、前記第1の導体パターンを伝搬する信号の波長の4分の1波長の奇数倍である。
本願に開示されるアンテナ装置は、本願に開示された給電線路と、前記給電線路が備えた前記第1の導体パターンの一方の前記入出力端に接続された高周波信号発生器と、前記給電線路が備えた前記第1の導体パターンの他方の前記入出力端に接続されたアンテナとを備えたものである。
本願に開示される給電線路によれば、端部に信号の入出力端を備えた第1の導体パターンと接地される第1の領域の接地導体パターンとを接続する第2の導体パターンを有し、第2の導体パターンのそれぞれの長さは第1の導体パターンを伝搬する信号の波長の4分の1波長であるため、透過周波数の信号は反射がなく伝搬し、ノイズである透過周波数以外の信号は伝搬しないので、誘電体基板に形成された第1の導体パターンを経由して伝搬するノイズを抑圧することができ、耐ノイズ性を高めた給電線路を得ることができる。
本願に開示されるアンテナ装置によれば、本願に開示された給電線路と、給電線路が備えた第1の導体パターンの一方の入出力端に接続された高周波信号発生器と、給電線路が備えた第1の導体パターンの他方の入出力端に接続されたアンテナとを備えたため、透過周波数の信号は反射がなく給電線路を伝搬し、ノイズである透過周波数以外の信号は給電線路を伝搬しないので、高周波信号発生器が正常に動作するアンテナ装置を得ることができる。
以下、本願の実施の形態による給電線路及びそれを用いたアンテナ装置を図に基づいて説明する。なお、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。また、実施の形態に記載されている構成部品の材質、形状、及びそれらの配置などは特定した記載がない限り、本願をそれのみに限定する趣旨ではない。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る給電線路1の概略を示す斜視図、図2は給電線路1を用いたアンテナ装置100の概略を示す模式図、図3は給電線路1の概略を示す上面図、図4は図1のA-A断面位置で切断した給電線路1の断面図、図5は実施の形態1に係る給電線路1の等価回路を示す図、図6は実施の形態1に係る給電線路1における伝送線路特性の電磁界解析結果を示す図、図7は実施の形態1に係る別の給電線路1の概略を示す上面図、図8は実施の形態1に係る別の給電線路1の概略を示す上面図、図9は実施の形態1に係る別の給電線路1の概略を示す上面図、図10は実施の形態1に係る別の給電線路1の断面図、図11は実施の形態1に係る別の給電線路1の断面図、図12は実施の形態1に係る別の給電線路1の概略を示す要部上面図である。図において、導電部材21は外形を示す線のみで示している。図10及び図11は図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した別の給電線路1の断面図である。給電線路1を用いたアンテナ装置100は、マイクロ波帯あるいはミリ波帯の高周波信号を伝送する装置である。マイクロ波は波長が1mmから1m、周波数が300MHzから300GHzである。ミリ波は波長が1mmから10mm、周波数が30GHzから300GHzである。
図1は実施の形態1に係る給電線路1の概略を示す斜視図、図2は給電線路1を用いたアンテナ装置100の概略を示す模式図、図3は給電線路1の概略を示す上面図、図4は図1のA-A断面位置で切断した給電線路1の断面図、図5は実施の形態1に係る給電線路1の等価回路を示す図、図6は実施の形態1に係る給電線路1における伝送線路特性の電磁界解析結果を示す図、図7は実施の形態1に係る別の給電線路1の概略を示す上面図、図8は実施の形態1に係る別の給電線路1の概略を示す上面図、図9は実施の形態1に係る別の給電線路1の概略を示す上面図、図10は実施の形態1に係る別の給電線路1の断面図、図11は実施の形態1に係る別の給電線路1の断面図、図12は実施の形態1に係る別の給電線路1の概略を示す要部上面図である。図において、導電部材21は外形を示す線のみで示している。図10及び図11は図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した別の給電線路1の断面図である。給電線路1を用いたアンテナ装置100は、マイクロ波帯あるいはミリ波帯の高周波信号を伝送する装置である。マイクロ波は波長が1mmから1m、周波数が300MHzから300GHzである。ミリ波は波長が1mmから10mm、周波数が30GHzから300GHzである。
<アンテナ装置100>
アンテナ装置100は、図2に示すように、給電線路1と、高周波信号発生器2と、アンテナ3とを備える。高周波信号を発生させる高周波信号発生器2は、例えば、IC(Integrated Circuit)で設けられる。給電線路1は、高周波信号発生器2とアンテナ3とを接続する。誘電体基板11に高周波信号発生器2が配置されると共に、誘電体基板11にアンテナ3が形成される。高周波信号発生器2は、給電線路1が備えた第1の導体パターン31の一方の入出力端32に接続される。アンテナ3は、給電線路1が備えた第1の導体パターン31の他方の入出力端33に接続される。
アンテナ装置100は、図2に示すように、給電線路1と、高周波信号発生器2と、アンテナ3とを備える。高周波信号を発生させる高周波信号発生器2は、例えば、IC(Integrated Circuit)で設けられる。給電線路1は、高周波信号発生器2とアンテナ3とを接続する。誘電体基板11に高周波信号発生器2が配置されると共に、誘電体基板11にアンテナ3が形成される。高周波信号発生器2は、給電線路1が備えた第1の導体パターン31の一方の入出力端32に接続される。アンテナ3は、給電線路1が備えた第1の導体パターン31の他方の入出力端33に接続される。
<給電線路1>
本願の給電線路1は、誘電体基板11に形成された第1の導体パターン31を経由して伝搬するノイズを抑圧することが可能な、耐ノイズ性を高めた給電線路である。給電線路1は、図1に示すように、板状に形成された誘電体基板11と、誘電体基板11の板面である第1の面11aに形成された第1の導体パターン31、第1の領域の接地導体パターン41、第2の領域の接地導体パターン42、及び第2の導体パターン51、52、53と、誘電体基板11の第2の面11bに形成された第2面の接地導体パターン61と、誘電体基板11を貫通する導体(図1において図示せず)と、導電部材21とを備える。各図に記載したX軸、Y軸及びZ軸は、互いに垂直な3軸である。本実施の形態では、板状の誘電体基板11はXY平面に平行に配置され、第1の導体パターン31はY軸に平行に延出する。第1の導体パターン31を伝搬する信号は、プラスY方向に伝搬する。この信号は、マイクロ波帯あるいはミリ波帯の信号である。
本願の給電線路1は、誘電体基板11に形成された第1の導体パターン31を経由して伝搬するノイズを抑圧することが可能な、耐ノイズ性を高めた給電線路である。給電線路1は、図1に示すように、板状に形成された誘電体基板11と、誘電体基板11の板面である第1の面11aに形成された第1の導体パターン31、第1の領域の接地導体パターン41、第2の領域の接地導体パターン42、及び第2の導体パターン51、52、53と、誘電体基板11の第2の面11bに形成された第2面の接地導体パターン61と、誘電体基板11を貫通する導体(図1において図示せず)と、導電部材21とを備える。各図に記載したX軸、Y軸及びZ軸は、互いに垂直な3軸である。本実施の形態では、板状の誘電体基板11はXY平面に平行に配置され、第1の導体パターン31はY軸に平行に延出する。第1の導体パターン31を伝搬する信号は、プラスY方向に伝搬する。この信号は、マイクロ波帯あるいはミリ波帯の信号である。
<誘電体基板11>
誘電体基板11は、例えば樹脂材料で形成された矩形の平板部材である。誘電体基板11は、相互に接続された第1の領域の接地導体パターン41、第2の領域の接地導体パターン42、及び第2面の接地導体パターン61で接地される。誘電体基板11の材料は樹脂に限るものではなく、セラミックであっても構わない。誘電体基板11の形状は矩形に限るものではなく、例えば設置される箇所に応じた形状でもよく、多角形であっても構わない。また、図1において誘電体基板11を単層基板で示したが、誘電体基板11は多層基板であっても構わない。誘電体基板11の選択の幅が広がるため、給電線路1の設計の自由度を向上させることができる。
誘電体基板11は、例えば樹脂材料で形成された矩形の平板部材である。誘電体基板11は、相互に接続された第1の領域の接地導体パターン41、第2の領域の接地導体パターン42、及び第2面の接地導体パターン61で接地される。誘電体基板11の材料は樹脂に限るものではなく、セラミックであっても構わない。誘電体基板11の形状は矩形に限るものではなく、例えば設置される箇所に応じた形状でもよく、多角形であっても構わない。また、図1において誘電体基板11を単層基板で示したが、誘電体基板11は多層基板であっても構わない。誘電体基板11の選択の幅が広がるため、給電線路1の設計の自由度を向上させることができる。
<導電部材21>
導電部材21は、第1の導体パターン31を跨いで、第1の領域の接地導体パターン41と第2の領域の接地導体パターン42とを接続する。導電部材21は、接地される。導電部材21の第1の導体パターン31を跨ぐ箇所に、凹部22が形成される。導電部材21は、金属又は導電性樹脂等の材料を成形することで作製される。このように導電部材21を作製した場合、導電部材21を容易に作製することができる。そのため、給電線路1の生産性を向上させることができる。導電部材21の凹部22における誘電体基板11の第1の面11aに垂直方向の形状は、図4に示すように、矩形である。図4において、凹部22は矩形で設けられるが凹部22の形状は矩形に限るものではなく、図10もしくは図11に示すように台形もしくは半円の形状であっても構わない。凹部22の形状を矩形、台形、もしくは半円とすることで凹部22を導電部材21に容易に作製することができる。そのため、給電線路1の生産性を向上させることができる。
導電部材21は、第1の導体パターン31を跨いで、第1の領域の接地導体パターン41と第2の領域の接地導体パターン42とを接続する。導電部材21は、接地される。導電部材21の第1の導体パターン31を跨ぐ箇所に、凹部22が形成される。導電部材21は、金属又は導電性樹脂等の材料を成形することで作製される。このように導電部材21を作製した場合、導電部材21を容易に作製することができる。そのため、給電線路1の生産性を向上させることができる。導電部材21の凹部22における誘電体基板11の第1の面11aに垂直方向の形状は、図4に示すように、矩形である。図4において、凹部22は矩形で設けられるが凹部22の形状は矩形に限るものではなく、図10もしくは図11に示すように台形もしくは半円の形状であっても構わない。凹部22の形状を矩形、台形、もしくは半円とすることで凹部22を導電部材21に容易に作製することができる。そのため、給電線路1の生産性を向上させることができる。
導電部材21を設けることで、第1の導体パターン31への外部からの電磁的な干渉を抑制することができる。また、凹部22を経由して導電部材21の内部を伝搬するノイズを抑制することができる。シールドである導電部材21の配置は、図1に示した第1の導体パターン31を跨ぐのみの配置に限るものではなく、高周波信号発生器2を覆って配置される。高周波信号発生器2を覆って導電部材21を配置した場合、高周波信号発生器2が電磁的妨害源となることを抑制することができる。また、高周波信号発生器2への外部からの電磁的な干渉を抑制することができる。
<導体パターンの構成>
本願の要部である導体パターンの構成について説明する。第1の導体パターン31は、図3に示すように、誘電体基板11の第1の面11aに形成される。第1の導体パターン31は、誘電体基板11の第1の端面11cの側から第1の端面11cとは反対側の第2の端面11dの側に延出して誘電体基板11の第1の面11aを第1の領域及び第2の領域に分割する。第1の導体パターン31の第1の端面11cの側の端部及び第2の端面11dの側の端部は、信号の入出力端32、33である。
本願の要部である導体パターンの構成について説明する。第1の導体パターン31は、図3に示すように、誘電体基板11の第1の面11aに形成される。第1の導体パターン31は、誘電体基板11の第1の端面11cの側から第1の端面11cとは反対側の第2の端面11dの側に延出して誘電体基板11の第1の面11aを第1の領域及び第2の領域に分割する。第1の導体パターン31の第1の端面11cの側の端部及び第2の端面11dの側の端部は、信号の入出力端32、33である。
第1の領域の接地導体パターン41は、誘電体基板11の第1の面11aにおける、第1の導体パターン31により分割された第1の領域に形成される。第2の領域の接地導体パターン42は、誘電体基板11の第1の面11aにおける、第1の導体パターン31により分割された第2の領域に形成される。第2面の接地導体パターン61は、図4に示すように、誘電体基板11の第1の面11aとは反対側の第2の面11bに形成される。第2面の接地導体パターン61は、第2の面11bの全面に形成される。
複数の導体71、72は、図4に示すように、誘電体基板11を貫通して、第1の領域の接地導体パターン41及び第2の領域の接地導体パターン42と第2面の接地導体パターン61との間を接続するスルーホールである。図3では、複数の導体71、72は、第2の導体パターン52が延出するX方向を中心として対称に配置されているが導体71、72の配置はこれに限るものではなく、第2の導体パターン52が延出するX方向に対して非対称な配置であっても構わない。また、導体71、72は、X方向及びY方向に整列して配置されているがこれに限るものではなく、部分的に乱れた整列していない配置であっても構わない。
第2の導体パターンは、誘電体基板11の第1の面11aに形成され、第1の領域の接地導体パターン41及び第2の領域の接地導体パターン42の一方又は双方と第1の導体パターン31とを接続するように、少なくとも1つ設けられる。本実施の形態では、図3に示すように、給電線路1は複数の第2の導体パターン51、52、53を備え、第2の導体パターン51、52、53は、第1の領域の接地導体パターン41と第1の導体パターン31とを接続する。第2の導体パターン51、52、53は、誘電体基板11の第1の端面11cの側から第2の端面11dの側に第1の導体パターン31が延出する方向に並べて配置される。第2の導体パターン51、52、53のそれぞれの長さは、第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長である。第2の導体パターン51、52、53と第1の導体パターン31とが接続された箇所の間隔は、第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長である。
<導体パターンの動作>
誘電体基板11に形成された導体パターンの動作について説明する。給電線路1が備えた第1の導体パターン31と第2の導体パターン51、52、53の等価回路を、図5に示す。図5に示したそれぞれの長方形の部分は等価回路部であり、第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長の長さを備えた理想的な給電線路の部分とする。第1の導体パターン31は、第1の導体パターン31の等価回路部31a、31b、31c、31dに置き換えることができる。第2の導体パターン51、52、53は、それぞれ等価回路部51a、52a、53aに置き換えることができる。このように、第1の導体パターン31を伝搬する信号の4分の1波長の長さを有する第2の導体パターン51、52、53を第1の導体パターン31を伝搬する信号の4分の1波長の間隔で配置することで、バンドパスフィルタが形成される。
誘電体基板11に形成された導体パターンの動作について説明する。給電線路1が備えた第1の導体パターン31と第2の導体パターン51、52、53の等価回路を、図5に示す。図5に示したそれぞれの長方形の部分は等価回路部であり、第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長の長さを備えた理想的な給電線路の部分とする。第1の導体パターン31は、第1の導体パターン31の等価回路部31a、31b、31c、31dに置き換えることができる。第2の導体パターン51、52、53は、それぞれ等価回路部51a、52a、53aに置き換えることができる。このように、第1の導体パターン31を伝搬する信号の4分の1波長の長さを有する第2の導体パターン51、52、53を第1の導体パターン31を伝搬する信号の4分の1波長の間隔で配置することで、バンドパスフィルタが形成される。
第2の導体パターン51、52、53は、導体71と第1の領域の接地導体パターン41を介して第2面の接地導体パターン61と電気的に接続されているため、第2の導体パターン51、52、53はショートスタブと見立てることができ、バンドパスフィルタが構成される。第1の導体パターン31を伝搬する信号が透過周波数の信号の場合、第2の導体パターン51、52、53がショートスタブ、即ちオープン回路として働くため、プラスY方向に信号は伝搬する。一方、透過周波数以外の信号(ノイズ)の場合、第2の導体パターン51、52、53の位置で信号は反射されるため、プラスY方向に信号は伝搬しない。
導体パターンの動作の有効性について、図6に示した電磁界解析で求めた反射及び通過特性を例に説明する。図6の横軸は規格化周波数、縦軸は反射及び通過の振幅値である。規格化周波数「1」を中心として帯域幅60%以上で反射は-20dB以下、規格化周波数「0.1」以下で通過は-30dB以下であり、良好な信号伝搬の特性が実現できている。これは、透過周波数の信号は反射がなく伝搬し、透過周波数以外の信号は伝搬しないことを示している。なお、導体パターンの動作の有効性は本実施の形態1に限らず、後述する他の実施の形態においても同様である。
ここでは、第2の導体パターン51、52、53のそれぞれの長さが第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長で、かつ第2の導体パターン51、52、53と第1の導体パターン31とが接続された箇所の間隔が第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長である。この場合、最も効果的な上述した信号伝搬の特性を得ることができる。第2の導体パターン51、52、53のそれぞれの長さが第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長で、第2の導体パターン51、52、53と第1の導体パターン31とが接続された箇所の間隔が第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長でない場合も、効果的な信号伝搬の特性を得ることはできる。この場合、規格化周波数「1」を中心とした反射-20dB以下の帯域幅は狭くなるが、規格化周波数「0.1」以下の通過-30dB以下は維持される。なお、第2の導体パターン51、52、53を設けない場合、第1の導体パターン31を伝搬する信号は、全周波数帯域で反射のない特性になる。
<導体パターンの形成>
誘電体基板11への導体パターンの形成方法について説明する。誘電体基板11の第1の面11aに形成される第1の導体パターン31、第2の導体パターン51、52、53、第1の領域の接地導体パターン41、及び第2の領域の接地導体パターン42は、例えば、導電性金属箔の銅箔である。銅箔は、まず誘電体基板11の基体である誘電体の第1の面11aの全面に圧着して設けられる。第1の面11aに設けられた銅箔をパターニングすることで、各導体パターンが誘電体基板11に形成される。第1の面11aに設けられる各導体パターンは銅箔に限るものではなく、金属板であっても構わない。金属板で各導体パターンを形成する場合、まず金属板を第1の導体パターン31、第2の導体パターン51、52、53、第1の領域の接地導体パターン41、及び第2の領域の接地導体パターン42の形状に加工する。その後、各導体パターンを誘電体基板11の第1の面11aに取り付けることで、各導体パターンが誘電体基板11に形成される。
誘電体基板11への導体パターンの形成方法について説明する。誘電体基板11の第1の面11aに形成される第1の導体パターン31、第2の導体パターン51、52、53、第1の領域の接地導体パターン41、及び第2の領域の接地導体パターン42は、例えば、導電性金属箔の銅箔である。銅箔は、まず誘電体基板11の基体である誘電体の第1の面11aの全面に圧着して設けられる。第1の面11aに設けられた銅箔をパターニングすることで、各導体パターンが誘電体基板11に形成される。第1の面11aに設けられる各導体パターンは銅箔に限るものではなく、金属板であっても構わない。金属板で各導体パターンを形成する場合、まず金属板を第1の導体パターン31、第2の導体パターン51、52、53、第1の領域の接地導体パターン41、及び第2の領域の接地導体パターン42の形状に加工する。その後、各導体パターンを誘電体基板11の第1の面11aに取り付けることで、各導体パターンが誘電体基板11に形成される。
誘電体基板11の第2の面11bに形成される第2面の接地導体パターン61は、例えば、導電性金属箔の銅箔である。銅箔は、誘電体基板11の基体である誘電体の第2の面11bの全面に圧着して設けられる。第2の面11bに設けられる第2面の接地導体パターン61は銅箔に限るものではなく、金属板であっても構わない。まず金属板を第2面の接地導体パターン61の形状に加工する。その後、第2面の接地導体パターン61が誘電体基板11の第2の面11bに取り付けられる。
誘電体基板11に形成された第1の導体パターン31は、マイクロストリップ線路で構成されている。導体パターンの構成はマイクロストリップ線路に限るものではなく、接地導体付きコプレーナ線路を含む導体パターンで構成しても構わない。マイクロストリップ線路もしくは接地導体付きコプレーナ線路で導体パターンを構成した場合、効果的に第1の導体パターン31を経由して伝搬するノイズを抑圧することができる。
第1の導体パターン31及び第2の導体パターン51、52、53のそれぞれは、図3に示すように、それぞれを伝搬する信号の方向に同じ幅で誘電体基板11の第1の面11aに形成されている。第1の導体パターン31及び第2の導体パターン51、52、53のそれぞれの幅は同じ幅に限るものではなく、それぞれを伝搬する信号の方向に対して異なる幅で誘電体基板11の第1の面11aに形成しても構わない。図12に、伝搬する信号の方向に対して異なる幅で誘電体基板11の第1の面11aに形成された第1の導体パターン31の例を示す。第1の導体パターン31及び第2の導体パターン51、52、53のそれぞれを同じ幅で設けた場合、各導体パターンの設計を容易に行うことができる。第1の導体パターン31及び第2の導体パターン51、52、53のそれぞれを異なる幅で設けた場合、設計パラメータを増加させることができる。設計パラメータを増加させることで、信号のより良好な反射特性及び通過特性を得ることができる。
本実施の形態では、第1の領域の接地導体パターン41と第2の領域の接地導体パターン42との間に、1つの第1の導体パターン31が配置されている。第1の導体パターン31は1つに限るものではなく、複数の第1の導体パターン31を第1の領域の接地導体パターン41と第2の領域の接地導体パターン42との間に配置しても構わない。
本実施の形態では、第2の導体パターン51、52、53は、第1の導体パターン31と第1の領域の第1の領域の接地導体パターン41とを接続し、これらの間にのみ配置されている。第2の導体パターン51、52、53は、図7又は図8に示すように、第1の領域の接地導体パターン41及び第2の領域の接地導体パターン42の双方と第1の導体パターン31とを接続するように、これらの間に配置しても構わない。また本実施の形態では、第2の導体パターン51、52、53として第2の導体パターンを3つ設けているが、第2の導体パターンの数はこれに限るものではなく、図9に示すように、第2の導体パターンは1つでも構わない。ノイズ抑圧量は、第2の導体パターンの数に応じて変化する。複数の第2の導体パターンを設けた場合、ノイズ抑圧量をより大きくすることができる。第2の導体パターンの数は、所望のノイズ抑圧量に応じて選択することができる。
本実施の形態では、第2の導体パターン51、52、53のそれぞれの長さは、第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長である。第2の導体パターン51、52、53のそれぞれの長さは、第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長の奇数倍であっても構わない。第2の導体パターン51、52、53は、図3に示すように、直線状の導体パターンで構成されているが、第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長の奇数倍の長さであれば、直線状ではない曲がり部を有する導体パターンの形状でも構わない。また本実施の形態では、第2の導体パターン51、52、53と第1の導体パターン31とが接続された箇所の間隔は、第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長である。第2の導体パターン51、52、53と第1の導体パターン31とが接続された箇所の間隔は、第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長の整数倍であっても構わない。第2の導体パターンの長さ及び第2の導体パターンを配置する間隔について選択の幅が広がるため、給電線路1の設計の自由度を向上させることができる。
以上のように、実施の形態1による給電線路1は、端部に信号の入出力端を備えた第1の導体パターン31と接地される第1の領域の接地導体パターン41とを接続する第2の導体パターン51、52、53を有し、第2の導体パターン51、52、53のそれぞれの長さは第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長であるため、透過周波数の信号は反射がなく伝搬し、ノイズである透過周波数以外の信号は伝搬しないので、誘電体基板11に形成された第1の導体パターン31を経由して伝搬するノイズを抑圧することができ、耐ノイズ性を高めた給電線路1を得ることができる。また、第2の導体パターン51、52、53と第1の導体パターン31とが接続された箇所の間隔が第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長である場合、ノイズである透過周波数以外の信号がさらに伝搬しにくいというより効果的な信号伝搬の特性を得ることができる。また、第1の導体パターン31を伝搬する信号がマイクロ波帯あるいはミリ波帯の信号である場合、効果的な信号伝搬の特性を得ることができる。
また、第1の導体パターン31がマイクロストリップ線路もしくは接地導体付きコプレーナ線路である場合、効果的に第1の導体パターン31を経由して伝搬するノイズを抑圧することができる。また、導電部材21が金属もしくは導電性樹脂である場合、導電部材21を容易に作製することができるため、給電線路1の生産性を向上させることができる。また、導電部材21の凹部22の形状が矩形、台形、もしくは半円である場合、導電部材21に凹部22を容易に作製することができるため、給電線路1の生産性を向上させることができる。また、第1の導体パターン31及び第2の導体パターン51、52、53のそれぞれがそれぞれを伝搬する信号の方向に同じ幅で誘電体基板11の第1の面11aに形成されている場合、各導体パターンの設計を容易に行うことができる。また、第1の導体パターン31及び第2の導体パターン51、52、53のそれぞれがそれぞれを伝搬する信号の方向に異なる幅で誘電体基板11の第1の面11aに形成されている場合、設計パラメータを増加させることができため、信号のより良好な反射特性及び通過特性を得ることができる。
また、実施の形態1によるアンテナ装置100は、端部に信号の入出力端を備えた第1の導体パターン31と接地される第1の領域の接地導体パターン41とを接続する第2の導体パターン51、52、53を有し、第2の導体パターン51、52、53のそれぞれの長さは第1の導体パターン31を伝搬する信号の波長の4分の1波長である給電線路1と、給電線路1が備えた第1の導体パターン31の一方の入出力端32に接続された高周波信号発生器2と、給電線路1が備えた第1の導体パターン31の他方の入出力端33に接続されたアンテナ3とを備えたため、透過周波数の信号は反射がなく給電線路1を伝搬し、ノイズである透過周波数以外の信号は給電線路1を伝搬しないので、ノイズの影響を受けることなく高周波信号発生器2が正常に動作するアンテナ装置100を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る給電線路1について説明する。図13は実施の形態2に係る給電線路1の概略を示す上面図、図14は図13のB-B断面位置で切断した給電線路1の要部断面図、図15は実施の形態2に係る別の給電線路1の概略を示す上面図である。図において、導電部材21は外形を示す線のみで示している。実施の形態2に係る給電線路1は、複数の第1の領域の接地導体パターン41を備えた構成になっている。
実施の形態2に係る給電線路1について説明する。図13は実施の形態2に係る給電線路1の概略を示す上面図、図14は図13のB-B断面位置で切断した給電線路1の要部断面図、図15は実施の形態2に係る別の給電線路1の概略を示す上面図である。図において、導電部材21は外形を示す線のみで示している。実施の形態2に係る給電線路1は、複数の第1の領域の接地導体パターン41を備えた構成になっている。
給電線路1は、誘電体基板11の第1の面11aにおける、第1の領域の接地導体パターン41及び第2の領域の接地導体パターン42の一方又は双方を複数備える。本実施の形態では、図13に示すように、給電線路1は複数の第1の領域の接地導体パターン41a、41bを備える。導電部材21は、第1の導体パターン31を跨いで、第1の領域の接地導体パターン41aと第2の領域の接地導体パターン42とを接続する。複数の導体71は、図14に示すように、誘電体基板11を貫通して、第1の領域の接地導体パターン41a、41bと第2面の接地導体パターン61との間を接続する。給電線路1は複数の第2の導体パターン51、52、53を備え、第2の導体パターン51、52、53は、第1の領域の接地導体パターン41bと第1の導体パターン31とを接続する。この構成により、第2の導体パターン51、52、53は、第1の領域の接地導体パターン41b、導体71、及び第2面の接地導体パターン61を介して、第1の領域の接地導体パターン41aと接続されている。このように構成することで、第2の導体パターンの誘電体基板11への配置の自由度が上がるため、給電線路1の設計の自由度を向上させることができる。
図13では、複数の第1の領域の接地導体パターン41a、41bのうち第1の領域の接地導体パターン41bのみに第2の導体パターン51、52、53が接続されている。第2の導体パターン51、52、53が接続される第1の領域の接地導体パターン41は、一つに限るものではない。図15に示すように、給電線路1が複数の第1の領域の接地導体パターン41a、41b、41cを備え、複数の第1の領域の接地導体パターン41a、41b、41cのそれぞれに第2の導体パターン51、52、53のそれぞれが接続される構成でも構わない。また、第2の領域の接地導体パターン42を複数備え、第2の導体パターン51、52、53が複数の第2の領域の接地導体パターン42と接続される構成でも構わない。
以上のように、実施の形態2による給電線路1は、誘電体基板11の第1の面11aにおける、第1の領域の接地導体パターン41及び第2の領域の接地導体パターン42の一方又は双方を複数備えるため、第2の導体パターンの誘電体基板11への配置の自由度が上がるので、給電線路1の設計の自由度を向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る給電線路1について説明する。図16は、実施の形態3に係る給電線路1の概略を示す上面図である。図において、導電部材21は外形を示す線のみで示している。実施の形態3に係る給電線路1は、第3の領域の接地導体パターン43を備えた構成になっている。
実施の形態3に係る給電線路1について説明する。図16は、実施の形態3に係る給電線路1の概略を示す上面図である。図において、導電部材21は外形を示す線のみで示している。実施の形態3に係る給電線路1は、第3の領域の接地導体パターン43を備えた構成になっている。
給電線路1は、2つの第1の導体パターン31、34と、2つの第1の導体パターン31、34に挟まれた第3領域に形成された第3の領域の接地導体パターン43とを備える。給電線路1は、第3の領域の接地導体パターン43と第1の導体パターン31とを接続する第2の導体パターン51、52、53、及び第3の領域の接地導体パターン43と第1の導体パターン34とを接続する第2の導体パターン54、55、56を備える。複数の導体73は、誘電体基板11を貫通して、第3の領域の接地導体パターン43と第2面の接地導体パターン61(図16において図示せず)との間を接続する。この構成により、第2の導体パターン51、52、53は、第3の領域の接地導体パターン43、導体71、73及び第2面の接地導体パターン61を介して、第1の領域の接地導体パターン41と接続され、第2の導体パターン54、55、56は、第3の領域の接地導体パターン43、導体72、73及び第2面の接地導体パターン61を介して、第2の領域の接地導体パターン42と接続されている。
以上のように、実施の形態3による給電線路1は、2つの第1の導体パターン31、34と、2つの第1の導体パターン31、34に挟まれた第3領域に形成された第3の領域の接地導体パターン43と、第3の領域の接地導体パターン43と第1の導体パターン31、34とを接続する第2の導体パターン51、52、53、54、55、56と、第3の領域の接地導体パターン43と第2面の接地導体パターン61との間を接続する複数の導体73とを備えるため、誘電体基板11に形成された2つの第1の導体パターン31、34を経由して伝搬するノイズを抑圧することができると共に、第1の導体パターン31、34の間のアイソレーションを向上させることができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る給電線路1について説明する。図17は、実施の形態4に係る給電線路1の概略を示す上面図である。図において、導電部材21は外形を示す線のみで示している。実施の形態4に係る給電線路1は、実施の形態1とは異なる配置の導体71、72を備えた構成になっている。
実施の形態4に係る給電線路1について説明する。図17は、実施の形態4に係る給電線路1の概略を示す上面図である。図において、導電部材21は外形を示す線のみで示している。実施の形態4に係る給電線路1は、実施の形態1とは異なる配置の導体71、72を備えた構成になっている。
実施の形態1では、図3に示すように、複数の導体71、72は、3つの第2の導体パターン51、52、53の中央に位置する第2の導体パターン52が延出するX方向を中心として対称に配置された。本実施の形態では、複数の導体71、72は、第2の導体パターン51、52、53のそれぞれの幅に対する中心線C-C、D-D、E-Eに対して対称に配置されている。
以上のように、実施の形態4による給電線路1は、複数の導体71、72が第2の導体パターン51、52、53のそれぞれの幅に対する中心線C-C、D-D、E-Eに対して対称に配置されているため、給電線路1のロバスト性を向上させることができる。
実施の形態5.
実施の形態5に係るアンテナ装置100について説明する。図18は実施の形態5に係るアンテナ装置100の概略を示す模式図、図19は図18のF-F断面位置で切断したアンテナ装置100の要部断面図、図20は図18のG-G断面位置で切断したアンテナ装置100の要部断面図、図21は実施の形態5に係る別のアンテナ装置100の概略を示す模式図、図22は実施の形態5に係る別のアンテナ装置100の概略を示す模式図、図23は図22のH-H断面位置で切断したアンテナ装置100の要部断面図、図24は実施の形態5に係る別のアンテナ装置100の概略を示す模式図である。模式図において導電部材21を省略し、断面図においてのみ導電部材21を示している。実施の形態5に係るアンテナ装置100は、高周波信号発生器2を取り囲む取囲み接地導体パターン46が形成された構成になっている。
実施の形態5に係るアンテナ装置100について説明する。図18は実施の形態5に係るアンテナ装置100の概略を示す模式図、図19は図18のF-F断面位置で切断したアンテナ装置100の要部断面図、図20は図18のG-G断面位置で切断したアンテナ装置100の要部断面図、図21は実施の形態5に係る別のアンテナ装置100の概略を示す模式図、図22は実施の形態5に係る別のアンテナ装置100の概略を示す模式図、図23は図22のH-H断面位置で切断したアンテナ装置100の要部断面図、図24は実施の形態5に係る別のアンテナ装置100の概略を示す模式図である。模式図において導電部材21を省略し、断面図においてのみ導電部材21を示している。実施の形態5に係るアンテナ装置100は、高周波信号発生器2を取り囲む取囲み接地導体パターン46が形成された構成になっている。
誘電体基板11の第1の面11aにおいて、第1の導体パターン31との接続部分を除き、高周波信号発生器2を取り囲むように形成された取囲み用の第1の領域の接地導体パターン44及び第2の領域の接地導体パターン45が備えられる。高周波信号発生器2を取り囲むように形成された取囲み用の第1の領域の接地導体パターン44及び第2の領域の接地導体パターン45は取囲み接地導体パターン46となる。取囲み接地導体パターン46の内側に、内側の第1の領域の接地導体パターン及び内側の第2の領域の接地導体パターンの一方又は双方が備えられる。図18に示したアンテナ装置100は、内側の第1の領域の接地導体パターン47を備える。本実施の形態では、取囲み接地導体パターン46は一部を切り欠いた矩形環状で、角張ったCの字状に設けられているが、取囲み接地導体パターン46の形状はこれに限るものではなく、例えば環状であっても構わない。
少なくとも1つの第2の導体パターンは、取囲み接地導体パターン46の内側において、内側の第1の領域の接地導体パターン及び内側の第2の領域の接地導体パターンの一方又は双方と第1の導体パターン31とを接続する。図18に示したアンテナ装置100は第2の導体パターン51、52、53を有し、第2の導体パターン51、52、53は内側の第1の領域の接地導体パターン47と第1の導体パターン31とを接続する。このように構成することで、高周波信号発生器2へ侵入するノイズを高周波信号発生器2の直前で抑圧することが可能となり、アンテナ装置100は外部からの電磁的な干渉を受けにくくなる。このため、電磁両立性(EMC:Electromagnetic Compatibility)を向上することができる。
取囲み接地導体パターン46の内側において、高周波信号発生器2と、内側の第1の領域の接地導体パターン及び内側の第2の領域の接地導体パターンの一方又は双方とは、第1の導体パターン31の延出する方向に並べて配置されている。図18に示したアンテナ装置100は、高周波信号発生器2と、第2の導体パターン51、52、53に接続されている内側の第1の領域の接地導体パターン47とが第1の導体パターン31の延出する方向に並べて配置される。このように構成することで、高周波信号発生器2と内側の第1の領域の接地導体パターン47とが近接して配置されるため、高周波信号発生器2へ侵入するノイズを高周波信号発生器2の直前でさらに抑圧することが可能になる。なお、内側の第1の領域の接地導体パターン47の配置はこれに限るものではなく、内側の第1の領域の接地導体パターン47は取囲み接地導体パターン46の内側において第1の導体パターン31の延出する方向に高周波信号発生器2と並べて配置されていなくても構わない。
導電部材21は、図19及び図20に示すように、高周波信号発生器2及び第1の導体パターン31を跨いで覆うように形成される。導電部材21は、取囲み接地導体パターン46に接続され、接地されている。導電部材21の第1の導体パターン31を跨ぐ箇所に、凹部22が形成される。導電部材21が高周波信号発生器2を覆うことで、高周波信号発生器2は外部からの電磁的な干渉を受けにくくなる。複数の導体71は、誘電体基板11を貫通して、第1の領域の接地導体パターン44、第2の領域の接地導体パターン45及び内側の第1の領域の接地導体パターン47と第2面の接地導体パターン61との間を接続するスルーホールである。第1の領域の接地導体パターン44と第2の領域の接地導体パターン45に設けた導体71は、模式図及び断面図で省略している。
本実施の形態では、第2の導体パターン51、52、53は内側の第1の領域の接地導体パターン47と第1の導体パターン31とを接続する構成を示したが、これに限るものではない。図21に示すように、アンテナ装置100が内側の第2の領域の接地導体パターン48を有し、第2の導体パターン51、52、53は内側の第2の領域の接地導体パターン48と第1の導体パターン31とを接続する構成でも構わない。
本実施の形態では、一つの第1の導体パターン31に高周波信号発生器2とアンテナ3とが接続された構成を示したが、これに限るものではない。図22及び図23に示すように、アンテナ装置100が複数の第1の導体パターンとして第1の導体パターン31、34を有し、導電部材21が凹部22において第1の導体パターン31、34を跨いで、取囲み用の第1の領域の接地導体パターン44と第2の領域の接地導体パターン45に接続される構成でも構わない。
また、アンテナ装置100が複数の第1の導体パターンを有する場合、図24に示すように、第1の導体パターン31、34の間の部分に、分割された接地導体パターンである第2の領域の接地導体パターン45aを設けても構わない。分割される接地導体パターンは第2の領域の接地導体パターン45に限るものではなく、第1の領域の接地導体パターン44であっても構わない。
以上のように、実施の形態5によるアンテナ装置100は、誘電体基板11の第1の面11aにおいて、第1の導体パターン31との接続部分を除き、高周波信号発生器2を取り囲むように取囲み接地導体パターン46が形成され、取囲み接地導体パターン46の内側に内側の第1の領域の接地導体パターン47が備えられ、第2の導体パターン51、52、53は内側の第1の領域の接地導体パターン47と第1の導体パターン31とを接続するため、高周波信号発生器2へ侵入するノイズを高周波信号発生器2の直前で抑圧することが可能となるので、アンテナ装置100は外部からの電磁的な干渉を受けにくくなる。また、アンテナ装置100は電磁両立性(EMC)を向上することができる。
アンテナ装置100は、高周波信号発生器2と、第2の導体パターン51、52、53に接続されている内側の第1の領域の接地導体パターン47が第1の導体パターン31の延出する方向に並べて配置された場合、高周波信号発生器2と内側の第1の領域の接地導体パターン47とが近接して配置されるため、高周波信号発生器2へ侵入するノイズを高周波信号発生器2の直前でさらに抑圧することができる。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 給電線路、2 高周波信号発生器、3 アンテナ、11 誘電体基板、11a 第1の面、11b 第2の面、11c 第1の端面、11d 第2の端面、21 導電部材、22 凹部、31 第1の導体パターン、31a 等価回路部、32 入出力端、33 入出力端、34 第1の導体パターン、41 第1の領域の接地導体パターン、42 第2の領域の接地導体パターン、43 第3の領域の接地導体パターン、44 第1の領域の接地導体パターン、45 第2の領域の接地導体パターン、45a 第2の領域の接地導体パターン、46 取囲み接地導体パターン、47 内側の第1の領域の接地導体パターン、48 内側の第2の領域の接地導体パターン、51 第2の導体パターン、51a
等価回路部、52 第2の導体パターン、52a 等価回路部、53 第2の導体パターン、53a 等価回路部、54 第2の導体パターン、61 第2面の接地導体パターン、71 導体、72 導体、73 導体、100 アンテナ装置
等価回路部、52 第2の導体パターン、52a 等価回路部、53 第2の導体パターン、53a 等価回路部、54 第2の導体パターン、61 第2面の接地導体パターン、71 導体、72 導体、73 導体、100 アンテナ装置
Claims (13)
- 板状に形成された誘電体基板と、
前記誘電体基板の第1の面に形成され、前記誘電体基板の第1の端面の側から第1の端面とは反対側の第2の端面の側に延出して前記誘電体基板の前記第1の面を第1の領域及び第2の領域に分割し、第1の端面の側の端部及び第2の端面の側の端部が信号の入出力端である第1の導体パターンと、
接地される前記誘電体基板の前記第1の面における、前記第1の導体パターンにより分割された前記第1の領域に形成された第1の領域の接地導体パターンと、
接地される前記誘電体基板の前記第1の面における、前記第1の導体パターンにより分割された前記第2の領域に形成された第2の領域の接地導体パターンと、
接地される前記誘電体基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に形成された第2面の接地導体パターンと、
前記誘電体基板の前記第1の面に形成され、前記第1の領域の接地導体パターン及び前記第2の領域の接地導体パターンの一方又は双方と前記第1の導体パターンとを接続する少なくとも1つの第2の導体パターンと、
前記誘電体基板を貫通して、前記第1の領域の接地導体パターン及び前記第2の領域の接地導体パターンと、前記第2面の接地導体パターンとの間を接続する複数の導体と、
前記第1の導体パターンを跨いで、前記第1の領域の接地導体パターンと前記第2の領域の接地導体パターンとを接続する導電部材と、を備え、
1つの前記第2の導体パターンの長さは、前記第1の導体パターンを伝搬する信号の波長の4分の1波長の奇数倍である給電線路。 - 板状に形成された誘電体基板と、
前記誘電体基板の第1の面に形成され、前記誘電体基板の第1の端面の側から第1の端面とは反対側の第2の端面の側に延出して前記誘電体基板の前記第1の面を第1の領域及び第2の領域に分割し、第1の端面の側の端部及び第2の端面の側の端部が信号の入出力端である少なくとも2つの第1の導体パターンと、
接地される前記誘電体基板の前記第1の面における、前記第1の導体パターンにより分割された前記第1の領域に形成された第1の領域の接地導体パターンと、
接地される前記誘電体基板の前記第1の面における、前記第1の導体パターンにより分割された前記第2の領域に形成された第2の領域の接地導体パターンと、
接地される前記誘電体基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に形成された第2面の接地導体パターンと、
接地される前記誘電体基板の前記第1の面における、2つの前記第1の導体パターンに挟まれた第3領域に形成された第3の領域の接地導体パターンと、
前記誘電体基板の前記第1の面に形成され、前記第3の領域の接地導体パターンと前記第1の導体パターンとを接続する少なくとも1つの第2の導体パターンと、
前記誘電体基板を貫通して、前記第1の領域の接地導体パターン、前記第2の領域の接地導体パターン及び前記第3の領域の接地導体パターンと、前記第2面の接地導体パターンとの間を接続する複数の導体と、
前記第1の導体パターンを跨いで、前記第1の領域の接地導体パターンと前記第2の領域の接地導体パターンとを接続する導電部材と、を備え、
1つの前記第2の導体パターンの長さは、前記第1の導体パターンを伝搬する信号の波長の4分の1波長の奇数倍である給電線路。 - 複数の前記第2の導体パターンを備え、
複数の前記第2の導体パターンは、前記誘電体基板の第1の端面の側から第2の端面の側に前記第1の導体パターンが延出する方向に並べて配置され、
前記第2の導体パターンと前記第1の導体パターンとが接続された箇所の間隔は、前記第1の導体パターンを伝搬する信号の波長の4分の1波長の整数倍である請求項1または請求項2に記載の給電線路。 - 前記誘電体基板の前記第1の面における、前記第1の領域の接地導体パターン及び前記第2の領域の接地導体パターンの一方又は双方を複数備えた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の給電線路。
- 前記信号は、マイクロ波帯あるいはミリ波帯の信号である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の給電線路。
- 前記第1の導体パターンは、マイクロストリップ線路もしくは接地導体付きコプレーナ線路である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の給電線路。
- 前記導電部材は、金属もしくは導電性樹脂である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の給電線路。
- 前記導電部材の前記第1の導体パターンを跨ぐ箇所における前記誘電体基板の板面に垂直方向の形状は、矩形、台形、もしくは半円である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の給電線路。
- 前記第1の導体パターン及び前記第2の導体パターンのそれぞれは、それぞれを伝搬する信号の方向に同じ幅で前記誘電体基板の前記第1の面に形成されている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の給電線路。
- 前記第1の導体パターン及び前記第2の導体パターンのそれぞれは、それぞれを伝搬する信号の方向に異なる幅で前記誘電体基板の前記第1の面に形成されている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の給電線路。
- 請求項1から10のいずれか1項に記載した給電線路と、
前記給電線路が備えた前記第1の導体パターンの一方の前記入出力端に接続された高周波信号発生器と、
前記給電線路が備えた前記第1の導体パターンの他方の前記入出力端に接続されたアンテナと、を備えたアンテナ装置。 - 前記第1の面において、前記第1の導体パターンとの接続部分を除き、前記高周波信号発生器を取り囲むように形成された取囲み用の前記第1の領域の接地導体パターン及び前記第2の領域の接地導体パターンが備えられ、
取囲み用の前記第1の領域の接地導体パターン及び前記第2の領域の接地導体パターンの内側に、内側の前記第1の領域の接地導体パターン及び内側の前記第2の領域の接地導体パターンの一方又は双方が備えられ、
少なくとも1つの前記第2の導体パターンは、取囲み用の前記第1の領域の接地導体パターン及び前記第2の領域の接地導体パターンの内側において、内側の前記第1の領域の接地導体パターン及び内側の前記第2の領域の接地導体パターンの一方又は双方と前記第1の導体パターンとを接続し、
前記導電部材は、前記高周波信号発生器及び前記第1の導体パターンを跨いで覆うように形成され、取囲み用の前記第1の領域の接地導体パターン及び前記第2の領域の接地導体パターンに接続されている請求項11に記載のアンテナ装置。 - 取囲み用の前記第1の領域の接地導体パターン及び前記第2の領域の接地導体パターンの内側において、前記高周波信号発生器と、内側の前記第1の領域の接地導体パターン及び内側の前記第2の領域の接地導体パターンの一方又は双方とは、前記第1の導体パターンの延出する方向に並べて配置されている請求項12に記載のアンテナ装置。
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