JP2016207529A - コネクタ - Google Patents
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- H01R13/639—Additional means for holding or locking coupling parts together, after engagement, e.g. separate keylock, retainer strap
Abstract
【解決手段】コネクタは、一対の検知端子13を備えた第1ハウジング10と、第2ハウジング30に形成された弾性撓み部37と、第2ハウジング30に設けた短絡用端子金具60と、短絡用端子金具60に一体形成され、両ハウジング10,30の嵌合過程で一対の検知端子13を摺接させるワイピング部68と、短絡用端子金具60に一体形成され、弾性撓み部37の弾性撓みに伴って一対の検知端子13と非接触の退避位置へ弾性変位し、弾性撓み部37の弾性復帰に伴って一対の検知端子13に接触する短絡位置へ弾性復帰して一対の検知端子13を短絡させる弾性接触片62とを備える。
【選択図】図9
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数を削減することを目的とする。
一対の検知端子を備えた第1ハウジングと、
前記第1ハウジングと嵌合可能な第2ハウジングと、
前記第2ハウジングに形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合過程では弾性撓みし、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規嵌合すると弾性復帰する弾性撓み部と、
前記第2ハウジングに設けられた短絡用端子金具と、
前記短絡用端子金具に一体形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合過程で前記一対の検知端子を摺接させるワイピング部と、
前記短絡用端子金具に一体形成され、前記弾性撓み部の弾性撓みに伴って前記一対の検知端子と非接触の退避位置へ弾性変位し、且つ前記弾性撓み部の弾性復帰に伴って前記一対の検知端子に接触する短絡位置へ弾性復帰して前記一対の検知端子を短絡させる弾性接触片とを備えているところに特徴を有する。
この構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングが正規嵌合する直前で、検知端子とワイピング部がワイピング部用絶縁層によって非接触となるので、一対の検知端子がワイピング部を介して短絡されることがない。したがって、両ハウジングが正規嵌合したか否かを確実に検知することができる。
この構成によれば、検知端子を位置決めすることにより、弾性接触片と検知端子との接触状態が安定する。
この構成によれば、一対の検知端子が連結部とワイピング部用絶縁層を介して連結されているので、一対の検知端子相互の位置関係が安定する。
この構成によれば、弾性接触片の接点に異物が付着することを防止することができる。
この構成によれば、接点に対する異物の付着を、より確実に防止することができる。
この構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングが正規嵌合する直前で、検知端子と覆い部が覆い部用絶縁層によって非接触となるので、一対の検知端子が覆い部を介して短絡されることがない。したがって、両ハウジングが正規嵌合したか否かを確実に検知することができる。
この構成によれば、検知端子を位置決めすることにより、弾性接触片と検知端子との接触状態が安定する。
この構成によれば、一対の検知端子が連結部と覆い部用絶縁層を介して連結されているので、一対の検知端子相互の位置関係が安定する。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図9を参照して説明する。本実施例1のコネクタは、第1ハウジング10と、一対の検知端子13と、第2ハウジング30と、レバー50と、短絡用端子金具60とを備えて構成されている。コネクタは、検知回路(図示省略)を構成する一対の検知端子13が短絡しているか否かに基づいて、両ハウジング10,30の嵌合状態を検知する嵌合検知機能を備えている。
第1ハウジング10は、絶縁性材料(合成樹脂材料)からなり、図4〜7に示すように、端子保持部11と、端子保持部11の外周縁から前方へ筒状に延出するフード部12とを有する。端子保持部11には、前後方向に細長く延びた形態の左右対称なタブ状をなす一対の検知端子13が、互いに絶縁した状態で取り付けられている。この一対の検知端子13は、左右方向(両ハウジング10,30の嵌合方向と交差する方向)に並ぶように配置されている。一対の検知端子13は、板厚方向を上下方向に向けている。検知端子13の長さ方向は、両ハウジング10,30の嵌合方向と平行である。
第2ハウジング30は、絶縁性材料(合成樹脂材料)からなる。図2〜7に示すように、第2ハウジング30の内部には端子収容室31が形成されている。端子収容室31内には、その後端の端子挿入口から短絡用端子金具60が挿入されている。図3に示すように、端子収容室31内には、第2ハウジング30の前面壁32から後方へ延出した形態の仕切壁33が形成されている。図1〜3に示すように、前面壁32には、端子収容室31の前端を第2ハウジング30の前端面に連通させた形態の進入口34が形成されている。進入口34は、左右方向の寸法が上下寸法よりも大きい横長の略方形に開口している。
レバー50は、合成樹脂製であり、第2ハウジング30に上下方向の支持軸(図示省略)を中心として水平方向に回動し得るように取り付けられている。レバー50は、初期位置(図4を参照)と嵌合位置(図7を参照)との間で回動変位する。図4〜7に示すように、レバー50は、略水平な板状部51と、板状部51の後端部に形成した操作部52と、板状部51の前端から後方(操作部52側に向かって)片持ち状に延出するロックアーム53とを備えて構成されている。図4に示すように、レバー50が初期位置にあるとき、収容空間39内には、板状部51とロックアーム53の前端部のみが収容される。また、図7に示すように、レバー50が嵌合位置へ移動したときには、板状部51の全体とロックアーム53の全体が収容空間39内に収容される。
コネクタの嵌合検知機能は、上記一対の検知端子13と、上記弾性撓み部37と、上記ロックアーム53と、短絡用端子金具60とを備えて構成される。以下、短絡用端子金具60の構造を説明する。短絡用端子金具60は、所定形状に打ち抜いた金属板材に曲げ加工等を施し、全体として前後方向に長い形状に成形したものであり、図9に示すように、単一部品である。短絡用端子金具60は、平板状をなす基板部61と、弾性接触片62と、左右対称な一対の覆い部67と、左右対称な一対のワイピング部68とを備えて構成されている。弾性接触片62は、基板部61の後端縁から前上方へ折り返されるように片持ち状に延出した形態である。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、弾性接触片に一対の検知端子に個別に接触する一対のアーム部を設けたが、弾性接触片は、検知用端子に接触する領域を含む全体に亘って幅広の一枚板状であってもよい。
(2)上記実施例1では、ワイピング部を一対設けたが、ワイピング部は幅広の一枚板状であってもよい。
(3)上記実施例1では、両ハウジングが未嵌合の状態で、弾性接触片の接点が覆い部に当接するようにしたが、両ハウジングが未嵌合の状態で、弾性接触片の接点が覆い部と非接触であってもよい。
(4)上記実施例1では、短絡用端子金具に、弾性接触片の接点を覆う覆い部を形成したが、このような覆い部を形成しない形態としてもよい。
(5)上記実施例1では、ワイピング部用絶縁層を一対の検知端子の両方に設けたが、ワイピング部用絶縁層は、一対の検知端子のうちいずれか一方の検知端子のみに設けてもよい。
(6)上記実施例1では、検知端子が両ハウジングの嵌合方向と平行に直線状に延びた形態であるため、一対の検知端子が覆い部を介して短絡するのを防止する手段としてワイピング部用絶縁層を設けたが、検知端子が屈曲した形状であり、両ハウジングが正規嵌合する直前で検知端子がワイピング部を介して短絡する虞がない場合は、ワイピング部用絶縁層を設けなくてもよい。
(7)上記実施例1では、覆い部用絶縁層を一対の検知端子の両方に設けたが、覆い部用絶縁層は、一対の検知端子のうちいずれか一方の検知端子のみに設けてもよい。
(8)上記実施例1では、一対の検知端子が覆い部を介して短絡するのを防止する手段として覆い部用絶縁層を設けたが、覆い部を設けない場合は、覆い部用絶縁層を設けなくてもよい。
(9)上記実施例1では、検知端子に設けたワイピング部側延長層をワイピング部側位置決めリブに摺接させるようにしたが、ワイピング部側延長層とワイピング部側位置決めリブを設けない形態としてもよい。
(10)上記実施例1では、検知端子に設けた覆い部側延長層を覆い部側位置決めリブに摺接させるようにしたが、覆い部側延長層と覆い部側位置決めリブを設けない形態としてもよい。
(11)上記実施例1では、一対の検知端子を連結部を介して一体化させたが、このような連結部を設けない形態としてもよい。
(12)上記実施形態では、両ハウジングを嵌合状態にロックするためのロックアームとは別に、嵌合検知手段としての専用の弾性撓み部を設けたが、ロックアームに、嵌合検知手段としての弾性撓み部の機能を具備させてもよい。
(13)上記実施形態では、レバーを用いて第1ハウジングと第2ハウジングを嵌合するようにしたが、本発明は、レバーを用いずに第1ハウジングと第2ハウジングを嵌合する場合にも適用できる。
13…検知端子
15…連結部
17…ワイピング部用絶縁層
18…ワイピング部側延長層
19…覆い部用絶縁層
20…覆い部側延長層
30…第2ハウジング
34…進入口
35…覆い部側位置決めリブ
36…ワイピング部側位置決めリブ
37…弾性撓み部
60…短絡用端子金具
62…弾性接触片
65…接点
67…覆い部
68…ワイピング部
Claims (9)
- 一対の検知端子を備えた第1ハウジングと、
前記第1ハウジングと嵌合可能な第2ハウジングと、
前記第2ハウジングに形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合過程では弾性撓みし、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規嵌合すると弾性復帰する弾性撓み部と、
前記第2ハウジングに設けられた短絡用端子金具と、
前記短絡用端子金具に一体形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合過程で前記一対の検知端子を摺接させるワイピング部と、
前記短絡用端子金具に一体形成され、前記弾性撓み部の弾性撓みに伴って前記一対の検知端子と非接触の退避位置へ弾性変位し、且つ前記弾性撓み部の弾性復帰に伴って前記一対の検知端子に接触する短絡位置へ弾性復帰して前記一対の検知端子を短絡させる弾性接触片とを備えていることを特徴とするコネクタ。 - 前記検知端子に設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規嵌合に至る直前で前記検知端子と前記ワイピング部との間に介在するワイピング部用絶縁層を備えていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記一対の検知端子が、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向と平行に直線状に延びた形態であり、
前記一対の検知端子には、前記ワイピング部用絶縁層を前記検知端子の基端側へ延長させたワイピング部側延長層が設けられており、
前記第2ハウジングの正面に開口して前記一対の検知端子を進入させる進入口には、前記ワイピング部用絶縁層と前記ワイピング部側延長層を摺接させることで前記一対の検知端子を位置決めするワイピング部側位置決めリブが形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。 - 前記一対の検知端子が合成樹脂製の連結部を介して一体化されており、
前記ワイピング部用絶縁層が、前記連結部に連なり、且つ前記一対の検知端子に亘って連続した形態であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のコネクタ。 - 前記短絡用端子金具に一体形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが未嵌合の状態で、前記弾性接触片における前記検知端子との接点を覆う覆い部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが未嵌合の状態では、前記接点が前記覆い部に対し弾性的に当接するようになっていることを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
- 前記検知端子に設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規嵌合に至る直前で前記検知端子と前記覆い部との間に介在する覆い部用絶縁層を備えていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のコネクタ。
- 前記一対の検知端子が、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向と平行に直線状に延びた形態であり、
前記一対の検知端子には、前記覆い部用絶縁層を前記検知端子の基端側へ延長させた覆い部側延長層が設けられており、
前記第2ハウジングの正面に開口して前記一対の検知端子を進入させる進入口には、前記覆い部用絶縁層と前記覆い部側延長層を摺接させることで前記一対の検知端子を位置決めする覆い部側位置決めリブが形成されていることを特徴とする請求項7記載のコネクタ。 - 前記一対の検知端子が合成樹脂製の連結部を介して一体化されており、
前記覆い部用絶縁層が、前記連結部に連なり、且つ前記一対の検知端子に亘って連続した形態であることを特徴とする請求項7又は請求項8記載のコネクタ。
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