JP2016205673A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷蔵庫1は、外箱21を有する冷蔵庫本体2と、冷蔵庫本体2の左右前端部下側にそれぞれ配置された脚部8と、冷蔵庫本体2の左右後端部下側にそれぞれ配置されたローラ6と、冷蔵庫本体2の左右下端部にそれぞれ前後方向に向けて延設された補強部材4と、補強部材4の後端部下側に設けられた台板5と、を備えている。左右の補強部材4には、前端部に脚部8が取り付けられ、後端部にローラ6が軸支されている。台板5の両端部には、左右のローラ6がそれぞれ回転自在に遊挿された切欠部5aが形成されている。
【選択図】図1
Description
この台板500は、圧縮機700を支えるためと、その他の部品(番号付記せず)を取り付けるため、左右非対称の形状となっている。これにより冷蔵庫の荷重をローラ600が均等に受けることができず、捻じれや倒れが発生するという問題があった。これは台板の強度のバランスもあるが、前述した通りローラ600が脚部800よりも内側にあることも関係している。荷重を受けるローラ600が支点となり、ローラ600よりも外側は重みで捻じれや倒れが発生してしまう。
以下では、冷蔵庫1を正面から見たときの方向を基準として説明する。また、以下に示す図面において、同一の部材には適宜同一の参照符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
図1に示すように、冷蔵庫1は、例えば、それぞれ不図示の観音開き式扉の冷蔵室と、引出式扉の冷凍室と、引出式扉の野菜室と、を備えている。冷蔵庫1は、外箱21を有する冷蔵庫本体2と、冷蔵庫本体2の底面に設けられた底板3と、冷蔵庫本体2の左右前端部下側にそれぞれ配置された脚部8と、冷蔵庫本体2の左右後端部下側にそれぞれ配置されたローラ6と、冷蔵庫本体2の左右下端部にそれぞれ設けられた補強部材4と、補強部材4の後部下側に設けられた台板5と、を備えている。
冷蔵庫本体2は、外箱21と、内箱(図示せず)と、外箱21と内箱との間に充填された断熱材(図示せず)と、を備えて構成された断熱箱体から成る。
外箱21は、冷蔵庫本体2の上側表面及び左右外側表面を形成する鋼板であり(図2参照)、プレス成形して形成されている。外箱21は、二つの側板21a,21b(図2参照)と、これら側板21a,21bと連続する天板(図示省略)と、を備え、前面、背面及び底面が開放したコ字形状を成している。外箱21の下部には、前面側に設けられた前板22と、外箱21の下端部の左右内壁に設けられた左右一対の補強部材4と、外箱21の下端部に設けられた底板3及び台板5と、が取り付けらている。
底板3は、冷蔵庫本体2の底面に水平に設置された鋼板である。
図1に示すように、補強部材4は、外箱21の左右下端部の前端部から後端部に亘って設置された左右一対の鋼板製の骨格部材である。補強部材4は、前後方向に向けて延設された前後フレーム部4aと、前後フレーム部4aの後端部から上方向に向けて延設された上下フレーム部4bと、をL字状に連設して、全体として略L字形状に形成されている(図2及び図3参照)。左右の補強部材4の前後フレーム部4aの前端部には、脚部8が前端に取り付けられた脚部用ブラケット81,82が締結具83,84によって固定されている。左右の補強部材4の前後フレーム部4aの後端部には、軸支ピン61(図6参照)によってローラ6が回転自在に軸支されている。
なお、左右の補強部材4は、略対称形状に形成されて、対称な状態に取り付けられているので、主に左側の補強部材4を説明して右側の補強部材4の説明は省略する。
前端補強リブ4kは、立ち上がり部4dの前端と、脚部設置部4nの前端とを連結するように形成されて、補強部材4の前端部側の強度を向上させるための補強部位である。前端補強リブ4kは、脚部設置部4nの前端から前方向に延出された片を折曲加工して形成されている。
図6(a)、(b)に示すように、脇板41は、縦断面視してL字状の山形鋼状に形成されて、上方向に向けて形成された側が、立ち上がり部4dの外側に隣接されて配置され、水平方向に向けて形成された側(図7(a)参照)が、水平板部4cを下側から支持するように配置されている。
ローラ6は、冷蔵庫1を移動させる際に利用する回転可能な左右一対の円筒状の樹脂製の車輪から成る(図1参照)。図6及び図7に示すように、ローラ6は、2個の車輪を隣接して軸支ピン61に軸支して成る二重車輪から成る。このようにローラ6を二重車輪にすると、軸方向のテーパが小さくなるため、ガタつきが抑えられる効果があるが、車輪は一つであっても構わない。
図1に示すように、脚部8は、冷蔵庫1の左右前端部を下側から支持する略円筒状の樹脂製の支持部材である。脚部8は、脚部用ブラケット81,82に上下方向に高さ調整自在にねじ状の取付具85によって取り付けられている。脚部8を備えた脚部用ブラケット81は、締結具83,84によって補強部材4の前端部に取り付けられている。脚部用ブラケット81,82、前端側の締結具83、及び、取付具85は、ローラ6と締結具83と結ぶ中心線L1−L1上に配置されている。締結具84は、補強部材4の脚部設置部4n、水平板部4cの下面の適宜な複数の位置に所定間隔を介して締結される。なお、冷蔵庫の左右前端部には、脚部8だけでなく、ローラ6を設けても良い。
図8に示すように、台板5は、圧縮機7等が載設される板部材であり、左右の補強部材4(図1及び図2参照)の後部下側に架設されている。台板5には、左右両端部の略中央部に形成された切欠部5aと、上方向に向けて突出して形成された凸部5bと、圧縮機7を台板5に固定するための固定具74が内嵌される固定具設置孔5cと、圧縮機7の下側中央部に形成された放熱孔5dと、台板5の前後端部に形成された側縁フランジ5e,5fと、適宜な位置に多数形成された補強凸部5gと、が形成されている。
凸部5bは、ゴム座73の下面に形成された開口部73bが嵌合されて保持される部位である。凸部5bは、例えば、逆凹形状にプレス形成された平面視して円形のエンボスから成る。凸部5bは、圧縮機7の下部中央に形成された放熱孔5dを中心として対角線上に二つ対向配置されて成る。
放熱孔5dは、圧縮機7の下方に形成した一つの丸い貫通孔から成るが、配置位置及び形状は特に限定されず、適宜変更してもよい。
補強凸部5gは、台板5の板面の強度を向上させるためにプレス成形された凹凸部であり、配置位置及び形状は特に限定されず、適宜変更してもよい。
図8に示すように、圧縮機7は、筐体71と、筐体71の下面固定されたブラケット72と、ブラケット72の貫通孔72bに上部が係合されるゴム座73と、ゴム座73を台板5に固定するための固定具74及び凸部5bと、固定具74に取り付けられる止め輪75と、を備えている。
ブラケット72は、筐体71の下側に取り付けられた平面視して矩形の鋼板から成る。
貫通孔72bは、例えば、ブラケット72の四隅に形成された位置調整可能な孔であり、ゴム座73の上部に形成された環状の係合溝73cが内嵌されている。
開口部73bは、内側開口縁が凸部5bに圧入されるように形成され、開口端面が台板5の上面に載置されるようになっている。
固定具挿入孔73eは、中空状のゴム座73の中心線に沿って上下方向に向けて形成された孔であり、開口部73bに連通している。
次に、図1〜図9を参照しながら本発明の実施形態に係る冷蔵庫1の作用を組付手順に沿って説明する。なお、組付手順は、一例であって適宜変更しても構わない。
次に、脇板41上に補強部材4を載置して、脇板41及び補強部材4を外箱21の側板21a,21bの下端部内壁面に沿って挿入し、外箱21の前面側及び側面からねじ部材をねじ込んで、補強部材4及び脇板41(図4参照)を前板22にねじ止めする。これにより、ローラ6が取り付けられている補強部材4を、外箱21の左右下端部に取り付けることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
2 冷蔵庫本体
4 補強部材
4d 立ち上がり部
4e フランジ部
4f ローラ設置孔
4g 切起部
4h 軸支孔
4i ピン脱落防止部
4q 補強部
5 台板
5a 切欠部
5b 凸部
6 ローラ
7 圧縮機
8 脚部
21 外箱
41 脇板
61 軸支ピン
61a 頭部
72 ブラケット
72b 貫通孔
73 ゴム座
73b 開口部
74 固定具
83 締結具
L1−L1 中心線
Claims (6)
- 外箱を有する冷蔵庫本体と、
前記冷蔵庫本体の左右後部下側にそれぞれ配置されたローラと、
前記冷蔵庫本体の左右下部にそれぞれ前後方向に向けて延設された補強部材と、
前記補強部材の後部下側に設けられた台板と、を備える冷蔵庫であって、
前記左右の補強部材の後部に前記ローラが軸支されていることを特徴する冷蔵庫。 - 前記台板の両端部には、前記左右のローラがそれぞれ回転自在に遊挿される切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記左右の補強部材には、左右方向の一端部に前後方向に延設されて断面視してL字状に形成された立ち上がり部と、
左右方向の他端部に前記立ち上がり部に沿って形成されて断面視してL字状に形成されたフランジ部と、
前記立ち上がり部と前記フランジ部との間に形成されて前記ローラが回転自在に配置されたローラ設置孔と、が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記補強部材が載置される脇板の幅寸法内に、前記ローラの軸方向の一部が位置することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
- 前記左右の補強部材には、前記ローラ設置孔を下方向あるいは上方向に切り起こして形成された切起部と、
前記切起部に穿孔されて前記ローラを支持する軸支ピンが挿入される軸支孔と、
前記フランジ部から延出されて前記軸支ピンの一端に形成された頭部を支持するピン脱落防止部と、が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。 - 前記台板の上面には、圧縮機に設けられたブラケットの下側に取り付けられる複数のゴム座と、
前記台板から上方向に突出して設けられて、前記ゴム座及び前記ブラケットに形成された貫通孔に挿入して固定される固定具と、
が設けられ、
前記複数のゴム座は、所定の数の前記ゴム座が前記固定具によって前記台板に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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