JP2016205139A - 識別クリップ及び燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料噴射弁の外壁に安定して嵌合することの可能な識別クリップを提供する。
【解決手段】燃料噴射弁に取り付けられる識別クリップ10は、クリップ本体11および少なくとも1つのリブ21,22,23を備える。クリップ本体11は、半円よりも周方向に延びた円弧状である。燃料噴射弁の外壁に形成された溝部に嵌合可能な第1リブ21〜第3リブ23は、クリップ本体11の径内方向の内壁の所定箇所P1,P3,P5と他の所定箇所P2,P4,P6との間を直線状に延びる。これにより、クリップ本体11を軸方向から見たときの第1リブ21〜第3リブ23の面積を大きく確保することが可能になる。
【選択図】図5

Description

本発明は、識別クリップ及びそれを備えた燃料噴射装置に関する。
従来、燃料噴射弁の燃料噴射量又は燃料漏れ量等の特性を示す識別クリップが知られている。
特許文献1に記載の燃料噴射弁に取り付けられたシール部材は、燃料噴射量又は燃料漏れ量等の特性が表示された識別クリップとして機能する。このシール部材は、U字状に形成された本体と、その本体から径内方向に突出する2個の凸部を備えている。シール部材は、2個の凸部が燃料噴射弁の外壁に設けられた穴に嵌合することにより、その穴から燃料噴射弁の内側へ水等が浸入することを防いでいる。
特許第4038682号公報
しかしながら、特許文献1に記載の識別クリップとして機能するシール部材は、軸方向から見て、U字形の本体から2個の凸部が矩形状に突出している。そのため、シール部材は、軸方向から見た凸部の面積を大きく確保することが困難である。したがって、このシール部材は、本体の軸方向の厚さを薄くした場合、燃料噴射弁の軸に垂直な仮想平面に対し不安定に嵌合するおそれがある。
また、このシール部材を燃料噴射弁に安定して嵌合させるため、2個の凸部の径内方向への突出量を大きくすることが考えられる。しかし、2個の凸部の突出量を大きくすると、その凸部の内側に配置される固定コア等の外径が小さくなると共に、その固定コア等の内側に形成される燃料通路の流路断面積が小さくなることが懸念される。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、燃料噴射弁の外壁に安定して嵌合することの可能な識別クリップ、及びそれを備えた燃料噴射装置を提供することを目的とする。
第1発明は、燃料噴射弁に取り付けられる識別クリップの発明である。識別クリップは、クリップ本体及び嵌合部を備える。クリップ本体は、半円よりも周方向に延びた円弧状である。燃料噴射弁の外壁に形成された溝部または凸部に嵌合可能な少なくとも1つの嵌合部は、クリップ本体の径内方向の内壁の所定箇所と他の所定箇所との間を直線状に延びる。
これにより、クリップ本体を軸方向から見たときの嵌合部の面積を大きく確保することが可能になるので、燃料噴射弁に識別クリップを安定して取り付けることができる。
なお、本明細書において「直線状」とは、嵌合部の内壁の大部分が直線であればよく、嵌合部がクリップ本体に接続される部分、又は、嵌合部の中央部など、その一部が湾曲した形状も含むものとする。
第2発明は、上述した第1発明の識別クリップを備えた燃料噴射装置の発明である。燃料噴射装置は、上述した第1発明と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の第1実施形態による燃料噴射装置の側面図である。 図1のII方向の矢視図である。 図1のIII−III線の断面図である。 図1のIV−IV線の断面図である。 第1実施形態による識別クリップの平面図である。 図5のVI方向の矢視図である。 図5のVII−VII線の断面図である。 図5のVIII−VIII線の断面図である。 第1実施形態による燃料噴射弁と識別クリップの組付けの説明図である。 第1実施形態による燃料噴射弁と識別クリップの組付けの説明図である。 第1実施形態による燃料噴射弁と識別クリップの組付けの説明図である。 第1実施形態による燃料噴射弁と識別クリップの組付けの説明図である。 第1実施形態による燃料噴射弁と識別クリップの組付けの説明図である。 第1実施形態による燃料噴射弁と識別クリップの組付けの説明図である。 識別クリップを射出成形する金型の断面図である。 本発明の第2実施形態による燃料噴射装置の横断面である。 図16のXVII−XVII線の断面面である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1から図16に示す。第1実施形態の燃料噴射装置100は、内燃機関の吸気管に燃料を噴射供給する。燃料噴射装置100は、燃料噴射弁1と、その燃料噴射弁1に取り付けられる識別クリップ10を備えている。以下、「燃料噴射弁1の構成」、「識別クリップ10の構成」、「燃料噴射弁1と識別クリップ10の組付け方法」、「識別クリップ10の製造方法」の順に説明する。なお、図3では、燃料噴射弁1を2点鎖線で表している。
まず、燃料噴射弁1について、図1から図4を参照して説明する。
燃料噴射弁1には、燃料入口2から内側の燃料通路3に燃料が供給される。燃料噴射弁1は、コネクタ4から供給される電力に基づき、燃料通路3の内側に設けたニードル弁(図示していない)を駆動することにより、燃料通路3と噴孔5とを連通又は遮断する。これにより、燃料噴射弁1は、噴孔5から断続的に燃料を噴射する。
燃料噴射弁1の径外方向の外壁には外側嵌合溝6が設けられている。外側嵌合溝6は、コネクタ4側を除く燃料噴射弁1の外周を取り巻くように形成されている。燃料噴射弁1の軸方向における外側嵌合溝6の距離Hは、2個の識別クリップ10を軸方向に並べて収容可能な大きさである。また、燃料噴射弁1の径方向における外側嵌合溝6の深さDは、識別クリップ10が備えるクリップ本体11の径方向の肉厚と同一か僅かに深い。
外側嵌合溝6の底には、その底からさらに径内方向に凹む溝部7が設けられている。この溝部7に、識別クリップ10のリブが嵌合する。
次に、識別クリップ10について説明する。
図4から図8に示すように、識別クリップ10は、例えば樹脂または金属などから形成され、クリップ本体11、リブ21,22,23、平面部31,32、押圧部40及び爪部51,52などを備えている。識別クリップ10には、燃料噴射弁1の燃料噴射量または閉弁時の燃料漏れ量等の特性が、色又は記号などにより表示されている。
クリップ本体11は、半円よりも周方向に延びた円弧状、即ちC字状に形成されている。そのため、クリップ本体11は、燃料噴射弁1を周方向から見たときの視認性が高いものとなっている。
また、図2に示すようにクリップ本体11の外壁から径外方向へ突出する押圧部40は、燃料噴射弁1の外壁よりも外側へ突出している。そのため、識別クリップ10は、燃料噴射弁1を軸方向から見たときの視認性も高いものとなっている。
図4から図8に示すように、クリップ本体11の内壁は、第1リブ21、第2リブ22及び第3リブ23が設けられている。本実施形態の第1リブ21、第2リブ22及び第3リブ23は、それぞれ特許請求の範囲に記載の「第1嵌合部」、「第2嵌合部」及び「第3嵌合部」の一例に相当する。
第1−第3リブ21,22,23の軸方向の板厚T1、T3は、いずれも、クリップ本体11の軸方向の板厚T0よりも薄い。また、第1−第3リブ21,22,23は、いずれも、クリップ本体11の径内方向の内壁の所定箇所P1,P3,P5と他の所定箇所P2,P4,P6との間を、クリップ本体11を軸方向から見て直線状に延びるように形成されている。
第1−第3リブ21,22,23は、いずれも、燃料噴射弁1の外壁に形成された溝部7に嵌合可能である。
ここで、クリップ本体11の円弧の開口部12の中央とクリップ本体11の円弧の中心軸Oを含む仮想平面αを想定する。このとき、第1リブ21と第2リブ22は、その仮想平面αに対し向き合うように設けられている。また、第1リブ21における径内方向の壁面と第2リブ22における径内方向の壁面は、いずれも、仮想平面αに対し平行に設けられている。
第3リブ23は、クリップ本体11の開口部12とは反対側で、第1リブ21と第2リブ22との間に設けられている。第3リブ23における径内方向の壁面は、仮想平面αに対し垂直に設けられている。
第1平面部31と第2平面部32は、クリップ本体11の径外側の外壁に設けられている。第1平面部31は第1リブ21の径外側に設けられ、第2平面部32は第2リブ22の径外側に設けられている。第1平面部31と第2平面部32は、いずれも、上述した仮想平面αに対して平行に設けられている。したがって、第1平面部31と第2平面部32と第1リブ21における径内方向の壁面と第2リブ22における径内方向の壁面は、全て平行である。
クリップ本体11に第1平面部31と第2平面部32を設けることにより、クリップ本体11の径方向の肉厚が薄くなる。そこで、第1平面部31の径内側に第1リブ21を設け、第2平面部32の径内側に第2リブ22を設けることにより、クリップ本体11の剛性が維持される。なお、第1リブ21の長さL1は第1平面部31の長さL3よりも長く、第2リブ22の長さL2は第2平面部32の長さL4よりも長い。即ち、第1リブ21と第2リブ22は、第1平面部31と第2平面部32によってクリップ本体11の径方向の肉厚が薄くなった箇所よりも広い範囲に設けられている。
押圧部40は、クリップ本体11の開口部12とは反対側に設けられ、突出部41,42、平坦面45、陥凹部43および射出成形痕44を有する。
突出部41,42は、クリップ本体11の外壁から径外方向に突出している。そのため、図2に示したように、突出部41,42は、燃料噴射弁1の外壁よりも外側へ突出し、燃料噴射弁1を軸方向から見たときに視認可能である。
突出部41,42は、第3リブ23の径外側の外壁に設けられている。そのため、突出部41,42は、第3リブ23によって剛性が高いものとなっている。突出部41,42の外側には、仮想平面αに対して垂直な平坦面45が形成される。平坦面45と第3リブ23における径内方向の壁面とは平行である。したがって、識別クリップ10を燃料噴射弁1に取り付ける際、平坦面45を燃料噴射弁側へ押圧する工程において、平坦面45は仮想平面αに対して垂直な状態が保たれる。
陥凹部43は、突出部41,42の仮想平面α上の位置で、平坦面45から径内方向に凹む。射出成形痕44は、その陥凹部43の底に設けられる。射出成形痕44は、識別クリップ10を樹脂射出成形する際、金型に溶融樹脂を注入する部分にできる痕である。押圧部40は、陥凹部43の底に射出成形痕44を設けることにより、平坦面45を燃料噴射弁側へ治具63(図10,11参照)で押圧するとき、射出成形痕44によって平坦面45が傾くことを防いでいる。
第1爪部51と第2爪部52は、クリップ本体11の開口側の両端部から径内方向に突出して設けられる。第1爪部51と第2爪部52は、燃料噴射弁1の溝部7に形成された段差8に嵌合することにより、識別クリップ10が押圧部40側へ移動して燃料噴射弁1から外れることを防ぐものである。この第1爪部51と第2爪部52は、いずれも、クリップ本体11における軸方向の板厚が、クリップ本体11側から径内方向に向けて徐々に小さくなるテーパ状に形成されている。
続いて、燃料噴射弁1と識別クリップ10の組付け方法について説明する。
図9に示すように、識別クリップ10は、例えば工場設備に設けられた2本のアーム61,62等により第1平面部31と第2平面部32がクランプされ、燃料噴射弁1の外側嵌合溝6の外側に配置される。この状態で、識別クリップ10は、例えば工場設備に設けられたロッド63により押圧部40の平坦面45が燃料噴射弁側へ押圧されると、矢印Aの方向へ移動する。
なお、ロッド63は、燃料噴射弁1の軸方向に重ねられた2個の識別クリップ10、10を同時に押圧してもよく、又は、2個の識別クリップ10、10を別々に押圧してもよい。
図10及び図12は、識別クリップ10の第1爪部51と第2爪部52が燃料噴射弁1の外側嵌合溝6の底に当接した状態を示している。
この状態からロッド63により押圧部40の平坦面45を押圧すると、図11及び図13に示すように、主にクリップ本体11のうち第1リブ21と第3リブ23との間に位置する箇所Mと、第2リブ22と第3リブ23との間に位置する箇所Nとが径外方向に弾性変形し、クリップ本体11の開口部12を大きく開く。このとき、テーパ状に形成された第1爪部51と第2爪部52の先端が、外側嵌合溝6の底に設けられた溝部7に案内され、燃料噴射弁1のコネクタ4側へ移動する。
さらにロッド63により押圧部40の平坦面45を押圧すると、図4及び図14に示すように、第1爪部51と第2爪部52は、燃料噴射弁1の溝部7に形成された段差8に嵌合する。また、クリップ本体11の開口部12とは反対側の内壁13は燃料噴射弁1の外側嵌合溝6の底に当接し、第3リブ23は燃料噴射弁1の溝部7に嵌合する。このとき、主にクリップ本体11のうち第1リブ21と第3リブ23との間に位置する箇所Mと、第2リブ22と第3リブ23との間に位置する箇所Nとは径内方向に弾性変形し、第1リブ21と第2リブ22はいずれも燃料噴射弁1の溝部7に嵌合する。これにより、識別クリップ10は、軸方向の移動と径方向の移動が規制される。
次に、識別クリップ10の製造方法について説明する。
図15に示すように、識別クリップ10は、金型71により射出成形される。
射出成形では、金型71に形成された注入路74からキャビティ73に溶融樹脂が注入される。そのため、陥凹部43の底となる箇所がクリップ本体11の円弧の中央となる。なお、この射出成形の際、注入路74からキャビティ73に対し、クリップ本体11の円弧の中央となる箇所から樹脂を注入することが溶融樹脂からのボイドの排除等に好ましい。
溶融樹脂が冷却した後、金型71から識別クリップ10が取り出される際に注入路74内の樹脂と識別クリップ10を形成する樹脂とが切り離された痕が、射出成形痕44となる。この射出成形痕44は、2つの突出部41,42の間に設けられた陥凹部43に形成されるので、平坦面45よりも外側へ突出することがない。
上述した第1実施形態は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態の識別クリップ10は、少なくとも1つのリブ21、22、23が、クリップ本体11の径内方向の内壁の所定箇所P1,P3,P5と他の所定箇所P2,P4,P6との間を直線状に延びる。
これにより、クリップ本体11を軸方向から見たときのリブ21、22、23の面積が大きく確保される。そのため、識別クリップ10は、燃料噴射弁1に安定して取り付けることができる。
また、リブ21、22、23がクリップ本体11の内壁から径内方向に突出する突出量が小さくなる。そのため、識別クリップ10は、燃料噴射弁1の内側に形成される燃料通路3の流路断面積を大きく確保することができる。
さらに、リブ21、22、23を設けた箇所のクリップ本体11の剛性が高くなるので、燃料噴射弁1の溝部7に嵌合した後の識別クリップ10の弾性変形が抑制される。したがって、燃料噴射弁1の溝部7から識別クリップ10が脱落することを防ぐことができる。
(2)第1実施形態の識別クリップ10は、第1嵌合部21と第2嵌合部22が、上述した仮想平面αに向き合うように設けられる。
これにより、識別クリップ10は、燃料噴射弁1に安定して取り付けることができる。
(3)第1実施形態の識別クリップ10は、第3リブ23が、クリップ本体11の径内方向の内壁の所定箇所P5と他の所定箇所P6との間を、仮想平面αに対し垂直方向に直線状に延びる。
これにより、3個のリブ21,22,23を合算した面積を大きく確保すると共に、3個のリブ21,22,23の突出量を小さくすることが可能である。したがって、識別クリップ10は、燃料噴射弁1に安定して取り付けることができると共に、燃料噴射弁1の内側に形成される燃料通路3の流路断面積を大きく確保することができる。
また、クリップ本体11のうち第1リブ21と第3リブ23との間に位置する箇所M、及び、第2リブ22と第3リブ23との間に位置する箇所Nの弾性力により、燃料噴射弁1の溝部7に第1−第3リブ21,22,23を確実に嵌合することができる。
(4)第1実施形態の識別クリップ10は、クリップ本体11の径外側の外壁に、仮想平面αに対して平行に設けられた第1平面部31及び第2平面部32を備える。即ち、第1平面部31、第2平面部32、第1リブ21及び第2リブ22は全て平行に設けられる。
これにより、工場設備に設けられた2本のアーム61,62で第1平面部31と第2平面部32を挟み、識別クリップ10を安定して支持することが可能である。
また、クリップ本体11に第1平面部31と第2平面部32を設けることにより、クリップ本体11の径方向の肉厚が薄くなる。そこで、第1リブ21と第2リブ22は、その箇所のクリップ本体11の剛性を高めることか可能である。したがって、識別クリップ10は、燃料噴射弁1の溝部7からの脱落が防がれ、燃料噴射弁1の外壁に安定して嵌合する。
(5)第1実施形態の識別クリップ10は、クリップ本体11の開口部12とは反対側の径外側の外壁に、仮想平面αに対して垂直な平坦面45を有する押圧部40を備える。
これにより、例えば工場設備に設けられたロッド63などにより押圧部40の平坦面45を押圧することにより、識別クリップ10を燃料噴射弁1に嵌合することが可能である。
(6)第1実施形態の識別クリップ10は、押圧部40の平坦面45と第3嵌合部とが平行に設けられる。
これにより、押圧部40を設ける箇所のクリップ本体11の剛性を第3リブ23によって高めることが可能である。そのため、工場設備に設けられたロッド63により押圧部40を押圧する際にも、仮想平面αに対して押圧部40の平坦面45が垂直に保たれる。したがって、識別クリップ10を燃料噴射弁1に確実に嵌合することができる。
(7)第1実施形態の識別クリップ10は、押圧部40が、平坦面45から径内方向に凹む陥凹部43の底に射出成形痕44を有する。
これにより、工場設備に設けられたロッド63により平坦面45を燃料噴射弁側に押圧する際、射出成形痕44によって平坦面45がロッド63に対して傾くことが防がれる。
(8)第1実施形態の識別クリップ10は、クリップ本体11の開口側の両端部から径内方向に突出する第1爪部51及び第2爪部52を備える。この第1爪部51と第2爪部52はいずれも、クリップ本体11における軸方向の板厚がクリップ本体11側から径内方向に向けて徐々に小さくなるテーパ状である。
これにより、識別クリップ10を燃料噴射弁1に嵌め入れる際、燃料噴射弁1の溝部7の中央に第1爪部51と第2爪部52が案内される。したがって、識別クリップ10の第1リブ21と第2リブ22を燃料噴射弁1の溝部7に確実に嵌合することができる。
(9)第1実施形態の識別クリップ10は、押圧部40が燃料噴射弁1の外壁よりも外側へ突出している。
これにより、燃料噴射弁1を軸方向から見たときの識別クリップ10の視認性を高めることができる。
(10)第1実施形態の燃料噴射弁1は、クリップ本体11の径方向の肉厚と同一又は僅かに深い外側嵌合溝6を外壁に有する。
これにより、クリップ本体11の外壁が、燃料噴射弁1の外壁と同一平面上又はそれよりも径内側に位置する。したがって、クリップ本体11が燃料噴射弁1の外側にある障害物等と干渉して燃料噴射弁1から外れることを防ぐことができる。
(11)第1実施形態の燃料噴射弁1が有する外側嵌合溝6は、燃料噴射弁1の軸方向における距離Hが、複数個の識別クリップ10を軸方向に並べて収容可能な大きさである。
複数個の識別クリップ10により、燃料噴射弁1の燃料噴射量又は燃料漏れ量等の特性を示す識別パターンを増やすことができる。
また、燃料噴射弁1の外側嵌合溝6に対し、複数個の識別クリップ10を同時に取り付けることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図17及び図18に示す。なお、図17では、燃料噴射弁1を2点鎖線で表している。第2実施形態では、燃料噴射弁1の外側嵌合溝6の底には、その底から径外方向へ突出する凸部9が設けられている。
一方、識別クリップ10は、クリップ本体11の内壁から径外方向へ凹む第1凹部24、第2凹部25及び第3凹部26を有している。第1−第3凹部24,25,26は、いずれも燃料噴射弁1の凸部9に嵌合可能である。第1−第3凹部24,25,26と燃料噴射弁1の凸部9との嵌合により、識別クリップ10は、軸方向の移動が規制される。
本実施形態の第1凹部24、第2凹部25及び第3凹部26は、それぞれ特許請求の範囲に記載の「第1嵌合部」、「第2嵌合部」及び「第3嵌合部」の一例に相当する。
第1−第3凹部24,25,26は、いずれも、クリップ本体11の径内方向の内壁の所定箇所P11,P13,P15と他の所定箇所P12,P14,P16との間を直線状に延びるように形成されている。第1凹部24と第2凹部25は、上述した仮想平面αに対し向き合うように設けられている。また、第1凹部24の内壁と第2凹部25は、仮想平面αに対し平行に設けられている。
第3凹部26は、クリップ本体11の開口部12とは反対側で、第1凹部24と第2凹部25との間に設けられている。第3凹部26は、仮想平面αに対し垂直に設けられている。
第1平面部31は第1凹部24の径外側に設けられ、第2平面部32は第2凹部25の径外側に設けられている。第1平面部31と第2平面部32と第1凹部24と第2凹部25は、いずれも平行である。
クリップ本体11には、第1−第3凹部24,25,26の軸方向上側と下側にそれぞれリブ27が設けられることになる。そのため、第1平面部31と第2平面部32の径内側に第1凹部24と第2凹部25を設けることにより、その箇所のクリップ本体11の剛性が高くなる。また、押圧部40の径内側に第3凹部26を設けることにより、その箇所のクリップ本体11の剛性が高くなる。
第2実施形態は、次の作用効果を奏する。
(1)第2実施形態の識別クリップ10は、第1凹部24と第2凹部25が、上述した仮想平面αに向き合うように設けられ、クリップ本体11の径内方向の内壁の所定箇所P11,P13と他の所定箇所P12,P14との間を直線状に延びる。
これにより、クリップ本体11を軸方向から見たときの第1凹部24と第2凹部25の面積を大きく確保することが可能になるので、燃料噴射弁1に識別クリップ10を安定して取り付けることができる。
また、第1凹部24と第2凹部25はクリップ本体11の内壁から径内方向に突出しないので、燃料噴射弁1の内側に形成される燃料通路3の流路断面積を大きく確保することができる。
さらに、第1凹部24と第2凹部25の軸方向上下のリブ27により、第1凹部24と第2凹部25を設けた箇所のクリップ本体11の剛性が高くなる。そのため、燃料噴射弁1の凸部9に嵌合した後の識別クリップ10の弾性変形が抑制される。したがって、燃料噴射弁1の凸部9から識別クリップ10が脱落することを防ぐことができる。
(2)第2実施形態の識別クリップ10は、第1凹部24と第2凹部25との間に第3凹部26を備える。第3凹部26は、クリップ本体11の径内方向の内壁の所定箇所P15と他の所定箇所P16との間を直線状に延び、燃料噴射弁1の凸部9に嵌合可能である。
これにより、3個の凹部により、識別クリップ10が燃料噴射弁1の外壁に安定して嵌合する。
また、主にクリップ本体11のうち第1凹部24と第3凹部26との間に位置する箇所M、及び、第2凹部25と第3凹部26との間に位置する箇所Nの弾性力により、燃料噴射弁1の凸部9に識別クリップ10を容易に嵌合することができる。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、燃料噴射弁1に対し2個の識別クリップ10を備えた燃料噴射装置100について説明した。これに対し、他の実施形態では、燃料噴射装置100は、燃料噴射弁1に対し1個または3個以上の識別クリップ10を備えるものであってもよい。
(2)上述した実施形態では、樹脂から形成される識別クリップ10について説明した。これに対し、他の実施形態では、識別クリップ10は、例えば金属、セラミック又はシリコーンなど、種々の材料から形成してもよい。
(3)上述した実施形態では、内燃機関の吸気管に燃料を噴射供給する燃料噴射装置100について説明した。これに対し、他の実施形態では、燃料噴射装置100は、内燃機関の燃焼室又は排気管などに燃料を噴射するものでもよい。
(4)上述した実施形態では、識別クリップ10は3個のリブ21,22,23または凹部24,25,26を備えるものとした。これに対し、他の実施形態では、識別クリップ10は、少なくとも1個のリブまたは凹部を備えるものとしてもよい。或いは、識別クリップ10は、4個以上のリブまたは凹部を備えるものとしてもよい。
このように、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、上述した複数の実施形態を組み合わせることに加え、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・燃料噴射弁
7 ・・・溝部
9 ・・・凸部
10・・・識別クリップ
11・・・クリップ本体
21・・・第1リブ(第1嵌合部)
22・・・第2リブ(第2嵌合部)
23・・・第3リブ(第3嵌合部)
24・・・第1凹部(第1嵌合部)
25・・・第2凹部(第2嵌合部)
26・・・第3凹部(第3嵌合部)

Claims (14)

  1. 燃料噴射弁(1)に取り付けられる識別クリップにおいて、
    半円よりも周方向に延びた円弧状のクリップ本体(11)と、
    前記クリップ本体の径内方向の内壁の所定箇所(P1,P3,P5,P11,P13,P15)と他の所定箇所(P2,P4,P6,P12,P14,P16)との間を直線状に延び、前記燃料噴射弁の外壁に形成された溝部(7)または凸部(9)に嵌合可能な少なくとも1つの嵌合部(21〜26)と、を備えることを特徴とする識別クリップ。
  2. 前記嵌合部は、前記クリップ本体の円弧の開口部(12)の中央と前記クリップ本体の円弧の中心軸(O)とを含む仮想平面(α)に向き合うように設けられる第1嵌合部(21,24)及び第2嵌合部(22,25)を有することを特徴とする請求項1に記載の識別クリップ。
  3. 前記燃料噴射弁の外壁に前記溝部が形成されている場合、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は第1リブ(21)および第2リブ(22)であり、
    前記燃料噴射弁の外壁に前記凸部が形成されている場合、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は第1凹部(24)及び第2凹部(25)であり、
    前記第1嵌合部における径内方向の壁面及び前記第2嵌合部における径内方向の壁面は、前記仮想平面に対し平行であることを特徴とする請求項2に記載の識別クリップ。
  4. 前記クリップ本体の径外側の外壁に、前記仮想平面に対して平行に設けられた第1平面部(31)及び第2平面部(32)を備え、
    前記第1平面部、前記第2平面部、前記第1嵌合部および前記第2嵌合部は、互いに平行に設けられることを特徴とする請求項2または3に記載の識別クリップ。
  5. 前記嵌合部は、前記クリップ本体の径内方向の内壁の所定箇所(P5,P15)と他の所定箇所(P6,P16)との間を前記仮想平面(α)に対し垂直方向に直線状に延びる第3嵌合部(23,26)を備えることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の識別クリップ。
  6. 前記燃料噴射弁の外壁に前記溝部が形成されている場合、前記第3嵌合部は第3リブ(23)であり、
    前記燃料噴射弁の外壁に前記凸部が形成されている場合、前記第3嵌合部は第3凹部(26)であり、
    前記第3嵌合部の内壁は、前記仮想平面に対し垂直であることを特徴とする請求項5に記載の識別クリップ。
  7. 前記クリップ本体の中心軸を挟んで前記開口部とは反対側に位置する径外側の外壁に前記仮想平面に対して垂直に形成された平坦面(45)を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の識別クリップ。
  8. 前記平坦面と前記第3嵌合部とは、平行に設けられることを特徴とする請求項7に記載の識別クリップ。
  9. 前記クリップ本体から径外方向に突出し前記平坦面が形成される突出部(41,42)と、
    前記突出部の前記仮想平面上の位置で前記平坦面から径内方向に凹む陥凹部(43)と、
    前記陥凹部の底に設けられる射出成形痕(44)と、を備えることを特徴とする請求項7または8に記載の識別クリップ。
  10. 前記クリップ本体の開口側の両端部から径内方向に突出する第1爪部(51)及び第2爪部(52)を備え、
    前記第1爪部と前記第2爪部はいずれも、前記クリップ本体における軸方向の板厚が前記クリップ本体側から径内方向に向けて徐々に小さくなるテーパ状であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の識別クリップ。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の前記識別クリップ(10)と、
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部が嵌合可能な前記溝部または前記凸部が外壁に形成された前記燃料噴射弁と、を備えることを特徴とする燃料噴射装置。
  12. 前記燃料噴射弁は、前記クリップ本体の径方向の肉厚と同一又は僅かに深い外側嵌合溝(6)を外壁に有することを特徴とする請求項11に記載の燃料噴射装置。
  13. 前記識別クリップは、前記クリップ本体から径外方向に突出する押圧部(40)を備え、
    前記押圧部は、前記外側嵌合溝から前記燃料噴射弁の外壁の外側へ突出することを特徴とする請求項12に記載の燃料噴射装置。
  14. 前記識別クリップは、前記燃料噴射弁に複数個取り付けられ、
    前記燃料噴射弁が有する前記外側嵌合溝は、前記燃料噴射弁の軸方向における距離(H)が、複数個の前記識別クリップを軸方向に並べて収容可能な大きさであることを特徴とする請求項13に記載の燃料噴射装置。
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