JP2016204094A - 温度管理装置および温度管理システム - Google Patents

温度管理装置および温度管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016204094A
JP2016204094A JP2015085937A JP2015085937A JP2016204094A JP 2016204094 A JP2016204094 A JP 2016204094A JP 2015085937 A JP2015085937 A JP 2015085937A JP 2015085937 A JP2015085937 A JP 2015085937A JP 2016204094 A JP2016204094 A JP 2016204094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
article
time
unit
condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015085937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6431434B2 (ja
Inventor
利也 吹切
Toshiya Suigiri
利也 吹切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority to JP2015085937A priority Critical patent/JP6431434B2/ja
Publication of JP2016204094A publication Critical patent/JP2016204094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6431434B2 publication Critical patent/JP6431434B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】物品の周囲温度および積み替え作業時間を物品単位で管理し、温度変化による物品の品質劣化を防止する。
【解決手段】物品を収納する収納箱に設けられた温度管理装置であって、物品を識別する物品IDを記憶する物品ID記憶部と、物品の周囲温度を一定周期で検出し、温度データを生成する温度管理部と、周囲温度の上限値および下限値を設定温度条件として記憶する設定温度条件記憶部と、周囲温度と設定温度条件を比較し、温度異常の有無を判定する温度異常判定部と、物品が収納箱から取り出されてからの経過時間を計測する経過時間計測部と、経過時間の上限値を設定時間条件として記憶する設定時間条件記憶部と、経過時間と設定時間条件を比較して時間異常の有無を判定する時間異常判定部と、物品に係る異常発生の有無を示すステータス情報と温度データをリアルタイムで表示する表示部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、物品を所望の温度状態で管理するための温度管理装置および温度管理システムに関する。
冷蔵保存あるいは冷凍保存が必要とされる生鮮食品、加工食品、飲料、医薬品等の物品を配送する際には、温度管理された輸送車両による配送形式を選択して配送業者に配送依頼を行うのが一般的である。輸送車両の荷台の内部は、異なる設定温度を有する複数の保冷庫に分割されて温度管理されており、作業員は物品をその特性に応じた適切な保冷庫に仕分けて積載することが多い。
特開2002−145422号公報
しかしながら、上記従来技術における温度管理には、以下の(1)〜(3)のような課題があった。
(1)主として輸送車両の荷台全体あるいは保冷庫単位で温度管理を行っており、個々の物品単位で温度管理を行うことは出来ない。
(2)輸送積み替えポイントでの物品の積み替えに要する時間の管理は、人による運用(例えば作業員が専用の携帯端末のボタンを手動でオン/オフすることで記録された作業の開始・終了時刻と所定の基準時間とを比較する等。)に頼っているため、記録された時刻が必ずしも正確ではなく、物品取り出し後の温度変化の可能性に気付かずに品質が劣化してしまう場合がある。
(3)物品に品質上の問題が生じた場合に、輸送中の温度変化や積み替えに要した作業時間を物品単位で検証することが出来ない。
本発明の一実施形態に係る温度管理装置は、温度管理の対象となる物品を収納する収納箱に設けられており、前記物品を識別する物品IDを記憶する物品ID記憶部と、
前記収納箱の内部における前記物品の周囲温度を一定周期で温度センサにより検出し、前記周囲温度、前記物品IDおよび計測時間を含む温度データを生成する温度管理部と、前記周囲温度の上限値および下限値を設定温度条件として記憶する設定温度条件記憶部と、前記温度データに含まれる前記周囲温度と前記設定温度条件を比較し、温度異常の有無を判定する温度異常判定部と、前記収納箱の扉開閉動作または前記物品IDに付されたタグの検出結果に基づいて前記物品が前記収納箱から取り出されてからの経過時間を計測する経過時間計測部と、前記経過時間の上限値を設定時間条件として記憶する設定時間条件記憶部と、前記経過時間と前記設定時間条件を比較して時間異常の有無を判定する時間異常判定部と、前記温度異常判定部および前記時間異常判定部における判定結果に応じて前記物品に係る異常発生の有無を示すステータス情報と前記温度データをリアルタイムで表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、物品の周囲温度および積み替え作業時間を物品単位で管理し、温度変化による物品の品質劣化を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る温度管理装置を用いた温度管理システムの全体構成例を示すブロック図。 輸送積み替えポイントにおける作業状態を説明する図。 図1に示す温度管理装置の全体構成例を示す機能ブロック図。 図3に示す温度データ蓄積部が記憶する温度データの具体例を示す図。 図3に示す設定温度条件記憶部が記憶する設定温度条件の具体例を示す図。 図3に示す設定時間条件記憶部が記憶する設定時間条件の具体例を示す図。 本発明の一実施形態に係る温度管理装置の動作例を示すフローチャート。 本発明の一実施形態における収納箱のデータ表示例を示す図。 本発明の一実施形態における収納箱のデータ表示例を示す図。 本発明の一実施形態の変形例における収納箱のデータ表示例を示す図。
以下、本実施形態に係る温度管理装置について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る温度管理装置10を用いた温度管理システムの全体構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態における温度管理システムでは、温度管理の対象となる物品X1〜Xn(以下、「物品X」という。)を収納するn個(n≧2)の収納箱1の各々に対して、温度管理機能を備えた温度管理装置10が設けられている。温度管理装置10は、無線または有線通信によってインターネットやLANなどのネットワークNWに接続されており、複数の温度管理装置10から収集したデータを一元管理する温度管理サーバ2にネットワークNWを介して接続されている。
また、図1に示すように、温度管理装置10は、演算処理装置11、記憶装置12、センサ13、入力装置14、表示装置15、通信装置16および電源17を備えている。
演算処理装置11は、記憶装置12内に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)等の装置である。記憶装置12は、プログラムやデータを蓄積するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の装置である。センサ13は、物品の周囲温度を測定する温度センサや収納箱1の蓋の開閉を検知する赤外線センサ等の装置である。入力装置14は、ユーザからの入力を受け付けるディップスイッチやタッチパネル等の装置である。表示装置15は、ユーザに対して演算結果や作成画面などを表示する液晶ディスプレイ等の装置である。通信装置16は、所定の通信プロトコルに従って温度管理サーバ2との間で有線または無線によりデータ通信を行う装置である。電源17は、充電式のバッテリーや商用電源である。なお、本実施形態では、説明の便宜上、一つの収納箱1には物品Xが一つのみ格納されるものとする。また、温度管理装置10は収納箱1と一体化されているが、収納箱1に対して着脱可能に設けられているものとする。
図2は、輸送積み替えポイントにおける作業状態を説明する図である。ここでは、輸送車両Tの荷台3に温度管理された保冷庫(図示省略)が設けられ、この保冷庫の中に複数個の収納箱1が格納されている。作業員は、保冷庫内の収納箱1から物品Xを取り出し、輸送積み替えポイントである建物4の中の収納箱1′内に物品Xを収納する。収納箱1′は、収納箱1と同様の構造とする。すなわち、図2の例では、荷台3内の収納箱1から冷温状態の物品Xが取り出されたときに温度管理を一旦終了するが、収納箱1および収納箱1′は無線通信により温度管理サーバ2にネットワークNWを介して接続されているため、建物4の収納箱1′内に物品Xが格納されると、その物品IDに基づいて温度管理を再開することができる。なお、輸送車両Tと建物4の間の物品移動時間(積み替え作業時間)の管理については、後述する。
図3は、図1に示す温度管理装置10の全体構成例を示す機能ブロック図である。ここでは、温度管理装置10の機能が、物品ID読取部101、物品ID記憶部102、収納箱ID記憶部103、温度管理部104、温度データ蓄積部105、設定温度条件記憶部106、設定時間条件記憶部107、設定入力部108、作業状態判定部109、経過時間計測部110、異常判定部111、表示部112および通信部113に分類されている。
物品ID読取部101は、物品に付されているICチップから物品を識別する物品IDを読取る。物品ID読取部101としては、例えば無線タグリーダが挙げられる。尚、物品IDがICチップ内ではなく、バーコードで記録されている場合には、バーコードリーダが相当する。
物品ID記憶部102は、物品ID読取部101が読取った物品IDを記憶する。同様に、収納箱ID記憶部103は、収納箱1を識別する収納箱IDを記憶する。物品ID記憶部102および収納箱ID記憶部103としては、例えばICチップなどの記憶装置が挙げられる。
温度管理部104は、収納箱1の内部における物品Xの周囲温度を一定周期で温度センサにより検出し、周囲温度、物品IDおよび計測時間等を含む温度データを生成する。また、温度管理部104は、収納箱1に温度センサが複数設けられている場合、各温度センサが検出した周囲温度を平均化する温度補正を行って温度データを生成する機能を備え、温度センサの設置位置による測定温度の違いに対応することができる。
温度データ蓄積部105は、温度管理部104が一定周期で生成した温度データを蓄積する。図4は、図3に示す温度データ蓄積部105が記憶する温度データの具体例を示す図である。ここでは、データ項目として収納箱ID、物品ID、物品の周囲温度、計測時間(日付・時刻)、ステータスおよび温度異常検出回数(累積回数)が例示されている。収納箱IDが“BOX−001”の収納箱1内に物品IDが“ITEM−001”の物品が収納され、計測時間が“2015/2/1 15:30:00”〜“2015/2/1 15:31:30”の間のステータスが“温度管理中”であり、計測時間が“2015/2/1 15:45:00”〜“2015/2/1 15:45:30”の間のステータスが“温度異常”である。
設定温度条件記憶部106は、物品Xの周囲温度の上限値および下限値を設定温度条件として記憶する。図5は、図3に示す設定温度条件記憶部106が記憶する設定温度条件の具体例を示す図である。ここでは、データ項目として温度上限値と温度下限値が示され、温度上限値が“10℃”、温度下限値が“−10℃”に設定されている。
設定時間条件記憶部107は、物品の積み替え作業における経過時間の上限値、すなわち、制限時間を設定時間条件として記憶する。図6は、図3に示す設定時間条件記憶部107が記憶する設定時間条件の具体例を示す図である。ここでは、制限時間が“360秒”に設定されている。なお、本実施形態において、「物品の積み替え作業時間」とは、作業員が所定の温度範囲で温度管理されている保冷庫の収納箱1から物品Xを取り出した後、輸送車両Tまで戻ってくるまでの経過時間あるいは図2で示したように建物4の収納箱1′内に物品Xが収納されるまでの経過時間とする。輸送車両Tに戻ってきた時刻の取得方法は任意である。例えば、収納箱1の蓋を閉めた時、作業員の輸送車両Tの荷台内への到着を検知した時などにセンサの検出情報に基づいて自動で取得できるが、この場合の経過時間は往復時間となるため、移動先における収納箱1′の有無に応じて別途補正をかけてもよい。
設定入力部108は、物品Xの周囲温度の検出周期、設定温度条件および設定時間条件をそれぞれ設定する。設定温度条件等を電子データとして記憶しない場合には、設定入力部108に対応する機器としてディップスイッチを用いてもよい。
作業状態判定部109は、物品Xが収納箱1から取り出されたことや作業員が輸送車両Tに戻ってきたこと等を検出し、作業状態を判定する。本実施形態では、収納箱1から物品Xが取り出されることで、物品ID読取部101が物品XのICチップとの無線通信が出来なくなった場合に物品Xの取り出しを検出し、その検出結果を経過時間計測部110へ出力するものとする。経過時間計測部110は、作業状態判定部109から検出結果が入力されると、収納箱1から物品Xが取り出されてからの経過時間を物品単位で計測する。
異常判定部111は、温度異常判定部111aおよび時間異常判定部111bを含んでいる。温度異常判定部111aは、温度データに含まれる周囲温度と設定温度条件とを比較し、温度異常の有無を判定する。これに対し、時間異常判定部111bは、経過時間と設定時間条件とを比較して時間異常の有無を判定する。
表示部112は、温度異常判定部111aおよび時間異常判定部111bにおける判定結果に応じて物品Xに係る異常発生(温度異常/時間異常)の有無を示すステータス情報と温度データをリアルタイムで表示する。通信部113は、温度管理部104が生成した温度データをステータス情報とともに温度管理サーバ2へ送信する。
以下、上記のように構成された温度管理装置10の動作を図面に基づいて説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る温度管理装置10の動作例を示すフローチャートである。この処理は、収納箱1の中に温度管理の対象となる物品Xが収納されることで開始される。
先ず、物品ID読取部101は、物品X(あるいは物品の容器)の表面などに付されたICチップから物品IDを読取ると、その物品IDを物品ID記憶部102に記憶する(S101)。
次に、温度管理部104は、温度センサにより収納箱1の内部における物品の周囲温度を一定周期で検出し、周囲温度、物品ID、収納箱IDおよび計測時刻等を含む温度データを生成し、温度データ蓄積部105へ格納する(S102)。
次に、温度異常判定部111aは、設定温度条件記憶部106に記憶されている設定温度の上限値および下限値と温度データに含まれる物品Xの周囲温度とを比較し、周囲温度が設定温度条件を満たすか否かを判定する(S103)。ここで、周囲温度が設定温度条件を満たすと判定した場合(S103:Yes)には、物品Xに係るステータスを“温度管理中”に更新して表示部112に画面表示し(S104)、S106へ進む。これに対し、周囲温度が設定温度条件を満さないと判定した場合(S103:No)には、物品Xに係るステータスを“温度異常”に更新して表示部112に画面表示し(S105)、S106へ進む。
図8は、本発明の一実施形態における収納箱1のデータ表示例を示す図である。図8(A)は、周囲温度が設定温度条件を満たす場合を示している。収納箱1内に物品IDが“ITEM−001”の物品X1が収納され、その周囲温度が“5.8℃”であり、所定の設定温度条件(ここでは、0℃以上10℃以下とする。)を満たすことからステータスが“温度管理中”と表示されている。これに対し、図8(B)は、設定温度条件を満たさなかった場合の表示例を示している。図8(B)では、周囲温度が“10.5℃”であって設定温度条件を満たさないことからステータスが“温度異常”であり、その詳細情報が“温度上限を超過”と表示されている。また、データ表示領域の背景色が異常発生を表すために変更されている。尚、温度異常が検出された後に物品Xが移動される場合も有り得るため、温度異常の検出回数も別途記録しておき周囲温度などと併せて表示装置15の画面に表示されている。
S106において、作業状態判定部109は、収納箱1内から物品Xが取り出されたか否かを判定する。ここで、物品Xが取り出されたと判定された場合(S106:Yes)は、S107へ進む。これに対し、物品Xが取り出されていないと判定された場合(S106:No)は、S102へ戻る。
次に、温度管理部104は、作業状態判定部109における判定結果に基づいて物品Xのステータスを“物品移動中”に更新するとともに、表示部112に画面表示する(S107)。
次に、経過時間計測部110は、作業状態判定部109からの検出結果に基づいて経過時間の計測を開始する(S108)。
次に、時間異常判定部111bは、設定時間条件記憶部107に記憶されている設定時間条件の制限時間と現時点での経過時間とを比較し、経過時間が設定時間条件を満たすか否かを判定する(S109)。ここで、経過時間が設定時間条件を満たすと判定した場合(S109:Yes)には、S111へ進む。これに対し、経過時間が設定時間条件を満さないと判定した場合(S109:No)には、物品Xに係るステータスを“時間異常”に更新して表示部112に画面表示し(S110)、S111へ進む。
S111において、作業状態判定部109は、作業員が配送あるいは積み替え作業を完了したか否かを判定する。具体的には、物品Xが建物4内の収納箱1′に収納されたこと、あるいは、配送を終えた作業員が輸送車両Tに戻り、収納箱1の蓋を閉じたこと等の検出情報に基づいて作業完了を判定する。ここで、作業員が配送・積み替え作業を完了したと判定した場合(S111:Yes)には、温度管理部104は、物品Xに係るステータスを“作業完了”に更新して表示部112に画面表示し(S112)、処理を終了する。このとき、建物4内の収納箱1´側では同物品に係るステータスを“温度管理中”とするデータが作成される。これに対し、作業員が配送・積み替え作業を完了していないと判定した場合(S111:No)には、S109へ戻り、作業が完了するまで同様の処理を繰り返す。
図9は、本発明の一実施形態における収納箱1のデータ表示例を示す図である。図9(A)は、収納箱1から物品Xが取り出された後の経過時間が設定時間条件を満たす場合を示している。物品IDが“ITEM−002”の物品X2が収納箱1から取り出されてからの経過時間が“45(s)”であり、所定の設定時間条件(ここでは、360秒とする。)を満たしているため、ステータスが“物品移動中”と表示されている。これに対し、図9(B)は、収納箱1から物品X2が取り出された後の経過時間が設定時間条件を満さない場合を示している。図9(B)では、設定時間条件である360秒を超えたことからステータスが“時間異常”であり、その詳細情報が“制限時間を超過”と表示されている。
このように、本実施形態に係る温度管理装置10によれば、以下のような効果を奏する。
(1)輸送車両Tの荷台全体あるいは保冷庫単位での温度管理だけでなく、個々の物品単位で温度管理を行うことができる。
(2)輸送積み替えポイントでの物品の配送あるいは積み替え作業に要した時間の管理を、作業員の作業状態を検知して自動的に行い、物品移動の開始・終了時刻を正確に把握できるため、物品取り出し後における物品の品質劣化を防止することができる。
(3)物品に品質上の問題が実際に生じた場合には、輸送中の温度変化および積み替え作業に要した時間を物品単位で検証することができる。
<変形例>
以下、上記実施形態に係る温度管理装置の幾つかの変形例について説明する。
上記実施形態では、説明の便宜上、一つの収納箱1には物品Xを一つのみを格納する構成としていたが、収納箱1に収納される物品数は一つとは限らない。物品Xが収納箱1に複数収納される場合には、物品の特性に応じて設定温度条件および設定時間条件を物品IDごとに設定しておくことで、温度異常判定部111aおよび時間異常判定部111bが物品IDごとに異常発生の有無を判定できる。図10は、本発明の一実施形態の変形例における収納箱1のデータ表示例を示す図である。ここでは、同じ収納箱1の中に物品が複数収納されている場合に、作業員が物品切替ボタンを押下することによって表示データを物品ごとに切り替えることを示している。図10(A)では物品ID“ITEM−001”の物品X1のステータスが“物品移動中”、図10(B)では物品ID“ITEM−002”の物品X2のステータスが“温度管理中”である。
また、上記実施形態では、物品に係るステータスとして“温度管理中”、“温度異常”、“物品移動中”、“時間異常”、“作業完了”を示したが、これらのステータスは例示に過ぎず、任意に定義することができる。
更に、上記実施形態では、収納箱1から物品Xを取り出して配送あるいは積み替え作業を行っていたが、輸送車両Tの保冷庫側に収納箱1の出入りを把握するためのセンサを別途設け、物品を収納箱1内に格納したまま箱ごと移動する構成にしてもよい。この場合、収納箱1から物品を取り出す必要がなくなるため、輸送中における物品の温度変化を更に抑制できるだけでなく、輸送車両Tと建物4の間の物品移動作業(積み替え作業)中における温度データも検出して記録することができる。更に、移動先の建物4内に別の収納箱1′を設置する必要がなくなる利点もある。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
X…物品
1,1′…収納箱
2…温度管理サーバ
10…温度管理装置
11…演算処理装置
12…記憶装置
13…センサ
14…入力装置
15…表示装置
16…通信装置
17…電源
101…物品ID読取部
102…物品ID記憶部
103…収納箱ID記憶部
104…温度管理部
105…温度データ蓄積部
106…設定温度条件記憶部
107…設定時間条件記憶部
108…設定入力部
109…作業状態判定部
110…経過時間計測部
111…異常判定部
111a…温度異常判定部
111b…時間異常判定部
112…表示部
113…通信部

Claims (8)

  1. 温度管理の対象となる物品を収納する収納箱に設けられた温度管理装置であって、
    前記物品を識別する物品IDを記憶する物品ID記憶部と、
    前記収納箱の内部における前記物品の周囲温度を一定周期で温度センサにより検出し、前記周囲温度、前記物品IDおよび計測時間を含む温度データを生成する温度管理部と、
    前記周囲温度の上限値および下限値を設定温度条件として記憶する設定温度条件記憶部と、
    前記温度データに含まれる前記周囲温度と前記設定温度条件を比較し、温度異常の有無を判定する温度異常判定部と、
    前記収納箱の扉開閉動作または前記物品IDに付されたタグの検出結果に基づいて前記物品が前記収納箱から取り出されてからの経過時間を計測する経過時間計測部と、
    前記経過時間の上限値を設定時間条件として記憶する設定時間条件記憶部と、
    前記経過時間と前記設定時間条件を比較して時間異常の有無を判定する時間異常判定部と、
    前記温度異常判定部および前記時間異常判定部における判定結果に応じて前記物品に係る異常発生の有無を示すステータス情報と前記温度データをリアルタイムで表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする温度管理装置。
  2. 前記温度管理部における前記周囲温度の検出周期、前記設定温度条件および前記設定時間条件をそれぞれ設定する設定入力部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の温度管理装置。
  3. 前記設定入力部は、ディップスイッチにより前記設定温度条件および前記設定時間条件をそれぞれ設定することを特徴とする請求項2記載の温度管理装置。
  4. 複数の前記収納箱における前記温度データおよび前記ステータス情報を収集し、一元管理する温度管理サーバにネットワークを介して接続されており、
    通信部は、前記温度データおよび前記ステータス情報を前記温度管理サーバへ送信することを特徴とする請求項1乃至求項3のいずれか一項記載の温度管理装置。
  5. 前記温度管理部は、前記収納箱に前記温度センサが複数設けられている場合、複数の前記温度センサがそれぞれ検出した前記周囲温度を平均化して温度補正を行うことを特徴とする請求項1乃至求項4のいずれか一項記載の温度管理装置。
  6. 前記収納箱に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至求項5のいずれか一項記載の温度管理装置。
  7. 前記物品が前記収納箱に複数収納される場合に、前記設定温度条件および前記設定時間条件は前記物品IDごとに設定され、前記温度異常判定部および前記時間異常判定部は前記物品IDごとに前記異常発生の有無を判定することを特徴とする請求項1乃至求項6のいずれか一項記載の温度管理装置。
  8. 温度管理の対象となる物品を収納する複数の収納箱にそれぞれ設けられた複数の温度管理装置と、
    前記複数の温度管理装置にネットワークを介して接続され、前記複数の温度管理装置から収集したデータを一元管理する温度管理サーバと、
    を備え、
    前記複数の温度管理装置は、
    前記物品を識別する物品IDを記憶する物品ID記憶部と、
    前記収納箱の内部における前記物品の周囲温度を一定周期で温度センサにより検出し、前記周囲温度、前記物品IDおよび計測時間を含む温度データを生成する温度管理部と、
    前記周囲温度の上限値および下限値を設定温度条件として記憶する設定温度条件記憶部と、
    前記温度データに含まれる前記周囲温度と前記設定温度条件を比較し、温度異常の有無を判定する温度異常判定部と、
    前記収納箱の扉開閉動作または前記物品IDに付されたタグの検出結果に基づいて前記物品が前記収納箱から取り出されてからの経過時間を計測する経過時間計測部と、
    前記経過時間の上限値を設定時間条件として記憶する設定時間条件記憶部と、
    前記経過時間と前記設定時間条件を比較して時間異常の有無を判定する時間異常判定部と、
    前記温度異常判定部および前記時間異常判定部における判定結果に応じて前記物品に係る異常発生の有無を示すステータス情報と前記温度データをリアルタイムで表示する表示部と、
    前記温度データおよび前記ステータス情報を前記温度管理サーバへ送信する通信部と、
    をそれぞれ有することを特徴とする温度管理システム。
JP2015085937A 2015-04-20 2015-04-20 温度管理装置および温度管理システム Active JP6431434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015085937A JP6431434B2 (ja) 2015-04-20 2015-04-20 温度管理装置および温度管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015085937A JP6431434B2 (ja) 2015-04-20 2015-04-20 温度管理装置および温度管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016204094A true JP2016204094A (ja) 2016-12-08
JP6431434B2 JP6431434B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=57488658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015085937A Active JP6431434B2 (ja) 2015-04-20 2015-04-20 温度管理装置および温度管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6431434B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019030969A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 株式会社タケトモ 保冷箱及び保冷箱管理システム
JP2020057243A (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 東芝テック株式会社 評価装置及び評価プログラム
US10959896B2 (en) 2017-08-31 2021-03-30 Taketomo, Inc. Medical cart
JP2021121554A (ja) * 2020-01-31 2021-08-26 株式会社チノー 搬送物又は保管物の状態の常時監視システム
CN113496575A (zh) * 2020-04-08 2021-10-12 镇江云聚信息科技有限公司 一种带温控及存储功能的智能云柜系统及其控制方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10307984A (ja) * 1997-05-08 1998-11-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車載運行管理装置
JP2004307099A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Daikin Ind Ltd 物流サイクルにおける配送状況管理システムおよび配送状況管理装置
JP2015036323A (ja) * 2013-08-13 2015-02-23 富士電機株式会社 物品温度管理装置、物品温度管理システムおよび物品温度演算方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10307984A (ja) * 1997-05-08 1998-11-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車載運行管理装置
JP2004307099A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Daikin Ind Ltd 物流サイクルにおける配送状況管理システムおよび配送状況管理装置
JP2015036323A (ja) * 2013-08-13 2015-02-23 富士電機株式会社 物品温度管理装置、物品温度管理システムおよび物品温度演算方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019030969A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 株式会社タケトモ 保冷箱及び保冷箱管理システム
US11480387B2 (en) 2017-08-09 2022-10-25 Taketomo, Inc. Cold storage box and cold storage box management system
US10959896B2 (en) 2017-08-31 2021-03-30 Taketomo, Inc. Medical cart
JP2020057243A (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 東芝テック株式会社 評価装置及び評価プログラム
JP7195852B2 (ja) 2018-10-03 2022-12-26 東芝テック株式会社 評価装置及び評価プログラム
JP2021121554A (ja) * 2020-01-31 2021-08-26 株式会社チノー 搬送物又は保管物の状態の常時監視システム
JP7353194B2 (ja) 2020-01-31 2023-09-29 株式会社チノー 搬送物又は保管物の状態の常時監視システム
CN113496575A (zh) * 2020-04-08 2021-10-12 镇江云聚信息科技有限公司 一种带温控及存储功能的智能云柜系统及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6431434B2 (ja) 2018-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6431434B2 (ja) 温度管理装置および温度管理システム
AU2008326299B2 (en) Display and management of events in transport refrigeration units
US20180088098A1 (en) System, Method, and Apparatus for Condition Monitoring of Food and Other Perishable Products As Well As Environmentally Sensitive Industrial Supply Chains
JP5750736B2 (ja) リアルタイム物品品質モニタリングシステム
Jedermann et al. Semi-passive RFID and beyond: steps towards automated quality tracing in the food chain
WO2017192428A1 (en) Systems and methods for monitoring temperature or movement of merchandise
JP6224065B2 (ja) 貯蔵装置の取出し、充填、および/または充填状態を検出するための充填状態検出装置を有する品物用貯蔵装置
US20180005295A1 (en) System and method for providing freshness information
US20210182930A1 (en) System and apparatus for a personalized remote shopping assistance
TW202133063A (zh) 用於位置推薦之操作方法及其設備
US11948120B2 (en) Systems and methods of merging retail products between containers to optimize storing capacity of retail storage facilities
CA3045657A1 (en) Product identification and tracking
JP2019032769A (ja) 検品端末機、検品システム、および検品方法
JP2016044913A (ja) 保冷庫および保冷庫監視システム
WO2015023765A1 (en) Remote monitoring of equipment and inventory control
JP2009007097A (ja) 配送物の温度管理システム
JP2017078967A (ja) 物品保管システム及び物品保管装置
CN110969776A (zh) 一种自助快递柜及其商品放置方法
CN108780013B (zh) 产品温度的逆向建模的系统和方法
JP7080374B2 (ja) 物品管理装置、物品管理システム、エリア選択方法及びプログラム
JP7122091B2 (ja) ストッカ、ストッカ管理装置およびストッカ管理方法
WO2022016960A1 (zh) 保温单元的流转监控方法、称重扫描方法及其装置、仓库
JP2019018976A (ja) 物流管理システム
JP7195852B2 (ja) 評価装置及び評価プログラム
JP5700292B2 (ja) 車体位置管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6431434

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250