JP2016203480A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016203480A
JP2016203480A JP2015087463A JP2015087463A JP2016203480A JP 2016203480 A JP2016203480 A JP 2016203480A JP 2015087463 A JP2015087463 A JP 2015087463A JP 2015087463 A JP2015087463 A JP 2015087463A JP 2016203480 A JP2016203480 A JP 2016203480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber member
wiper blade
ink
fiber
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015087463A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6299657B2 (ja
Inventor
隆明 村瀬
Takaaki Murase
隆明 村瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2015087463A priority Critical patent/JP6299657B2/ja
Publication of JP2016203480A publication Critical patent/JP2016203480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6299657B2 publication Critical patent/JP6299657B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ワイパーブレードに付着したインクを清掃しつつ、繊維部材に当接する当接部材にインクが付着することを抑制するインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置1は、用紙Pにインクを吐出する記録ヘッド10と、記録ヘッド10のインク吐出面17を清掃するワイパーブレード20と、清掃機構80とを備える。清掃機構80は、ワイパーブレード20を清掃する。清掃機構80は、繊維部材83と、当接部材91とを有する。繊維部材83は、帯状であって、ワイパーブレード20が押し当てられる第1面F1と第1面F1に対向する第2面F2とを含む。当接部材91は、繊維部材83の第2面F2に対向して配置され、ワイパーブレード20が繊維部材83に押し当てられたときに繊維部材83に当接する。繊維部材83の第2面F2の単位面積当たりの質量は、繊維部材83の第1面F1の単位面積当たりの質量より大きい。
【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、ワイパーブレードを備えるインクジェット記録装置が知られている。ワイパーブレードは、記録ヘッドのインク吐出面を清掃する。インク吐出面は、記録ヘッドのうちインクを吐出するノズルが設けられる面である。インクジェット記録装置は、ワイパーブレードをインク吐出面に押し当てた状態で移動させることで、インク吐出面に付着したインクの拭き取り(以下「ワイピング」という場合がある)を行う。
ワイパーブレードの先端には、ワイピングの際に拭き取ったインクが付着する。そこで、特許文献1に記載の画像形成装置は、ガイド部材(当接部材)及びワイパークリーナー(繊維部材)を有する。インクを拭き取り終わったワイパーブレードは、ワイパークリーナーを介してガイド部材に挟み込まれる。その結果、ワイパーブレードの天面に付着したインクが吸収される。
特開2001−71513号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、ワイパーブレードに付着するインクがワイパークリーナーで吸収され、さらにワイパークリーナーを通過してガイド部材に付着する可能性がある。ガイド部材に付着したインクは、ワイパーブレードがワイパークリーナーを介してガイド部材に当接する際に、再度ワイパーブレードに付着する可能性がある。従って、ワイパーブレードが汚染され、インクの拭き取りの精度が低下する可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ワイパーブレードに付着したインクを清掃しつつ、繊維部材に当接する当接部材にインクが付着することを抑制するインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
本発明の一観点に係るインクジェット記録装置は、記録ヘッドと、ワイパーブレードと、清掃機構とを備える。記録ヘッドは、被記録媒体にインクを吐出する。ワイパーブレードは、前記記録ヘッドのインク吐出面を清掃する。清掃機構は、前記ワイパーブレードを清掃する。前記清掃機構は、繊維部材と、当接部材とを有する。繊維部材は、帯状であって、前記ワイパーブレードが押し当てられる第1面と前記第1面に対向する第2面とを含む。当接部材は、前記繊維部材の第2面に対向して配置され、前記ワイパーブレードが前記繊維部材に押し当てられたときに前記繊維部材に当接する。前記繊維部材の前記第2面の単位面積当たりの質量は、前記繊維部材の前記第1面の単位面積当たりの質量より大きい。
本発明によれば、ワイパーブレードに付着したインクを清掃しつつ、繊維部材に当接する当接部材にインクが付着することを抑制する。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す構成図である。 本発明の実施形態に係るヘッド部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る記録ヘッドを示す側面図である。 本発明の実施形態に係るワイパー部を示す構成図である。 本発明の実施形態に係るキャップユニットを下方から示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る清掃部を示す側面図である。 (a)本発明の実施形態に係る繊維部材の第1領域に押し当てられるワイパーブレードを示す。(b)本発明の実施形態に係る繊維部材の第2領域に押し当てられるワイパーブレードを示す。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明する構成要素の全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。複数の図を通じて同一の符号は、同一の構成要素を示している。本実施形態において、図中のX軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。また、X軸及びY軸は水平面に平行であり、Z軸は鉛直線に平行である。
図1を参照して実施形態に係るインクジェット記録装置1について説明する。図1は、インクジェット記録装置1を示す。インクジェット記録装置1は、トレイ200と、給送ローラー201と、第1搬送ユニット205と、ヘッド部3と、第2搬送ユニット212と、排出ローラー216と、ワイパー部60と、キャップユニット290と、制御部50とを備える。
トレイ200は、被記録媒体の一種である用紙Pを収納する。トレイ200は、第1搬送ユニット205よりも用紙Pの搬送方向D0の上流側(図1では右側)に配置される。トレイ200の搬送方向D0に沿った下流端には、給送ローラー201が設けられる。給送ローラー201は、トレイ200に収容された用紙Pを一枚ずつ第1搬送ユニット205へ供給する。
第1搬送ユニット205は、給送ローラー201から供給された用紙Pを、第1搬送ベルト208に載置して搬送方向D0(図1では右から左へ向かう方向)へ向けて搬送する。第1搬送ユニット205は、第1駆動ローラー206と、第1従動ローラー207と、第1搬送ベルト208とを備える。第1搬送ベルト208は、第1駆動ローラー206及び第1従動ローラー207に掛け渡される。第1駆動ローラー206が図略のモーターによって回転駆動されることによって、第1搬送ベルト208が回転し、第1搬送ベルト208上に載置された用紙Pが搬送方向D0に沿って搬送される。
ヘッド部3は、第1搬送ユニット205に対向して配置される。ヘッド部3は、第1搬送ユニット205によって搬送される用紙Pに対してインクを吐出して用紙Pに画像を形成する。ヘッド部3は、複数種類(本実施形態では4種類)のラインヘッド10Y、10M、10C、10Kを備える。ヘッド部3の詳細については後述する。
第2搬送ユニット212は、第1搬送ユニット205よりも搬送方向D0の下流側(図1では左側)に配置される。第2搬送ユニット212は、第2駆動ローラー213と、第2従動ローラー214と、第2搬送ベルト215とを備える。第2搬送ベルト215は、第2駆動ローラー213及び第2従動ローラー214に掛け渡される。第2駆動ローラー213が図略のモーターによって回転駆動されることによって、第2搬送ベルト215が回転し、第2搬送ベルト215上に載置された用紙Pが搬送方向D0に沿って搬送される。
ヘッド部3によって画像が形成された用紙Pは、第2搬送ユニット212へ送られ、用紙Pが第2搬送ユニット212を通過する間に、用紙Pの表面に付着したインクが乾燥される。排出ローラー216は、第2搬送ユニット212によって搬送されてきた用紙Pを、インクジェット記録装置1の外部へ排出する。
制御部50は、インクジェット記録装置1全体の動作を制御する。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリーとを有する。メモリーには、CPUによって実行される種々のコンピュータープログラムが記憶される。CPUが、メモリーに記憶された各種のコンピュータープログラムを実行することにより、制御部50の機能が実現される。
ワイパー部60は、第2搬送ユニット212の下方に配置される。ワイパー部60は、ワイパーブレード20を含む。ワイパー部60は、ワイパーブレード20を用いて、ヘッド部3に付着したインクの拭き取り(ワイピング)を行う。例えば、制御部50は、ワイパーブレード20にワイピングを行わせる場合、まず、第1搬送ユニット205を下降させる。そして、制御部50は、ワイパー部60を水平移動させてヘッド部3の下方の待機位置(ヘッド部3と第1搬送ユニット205との間の位置)に位置させる。その後、制御部50は、ワイパー部60を上昇させて、ヘッド部3をワイピングさせる。ワイパー部60の詳細については後述する。
キャップユニット290は、第2搬送ユニット212の下方であって、ワイパー部60の上方に配置される。キャップユニット290は、ヘッド部3が一定時間以上利用されない場合に、ヘッド部3に装着される。これにより、ヘッド部3内のインクの乾燥が防止される。例えば、制御部50は、キャップユニット290をヘッド部3に装着させる場合、第1搬送ユニット205を下降させる。そして、制御部50は、キャップユニット290を水平移動させてヘッド部3の下方の待機位置に位置させる。その後、制御部50は、キャップユニット290を上昇させて、ヘッド部3に装着させる。キャップユニット290は、ヘッド部3に着脱自在に装着される。キャップユニット290の詳細については後述する。
次に、図2及び図3を参照して、ヘッド部3及び記録ヘッド10の構成を詳細に説明する。図2は、実施形態に係るヘッド部3の斜視図である。ヘッド部3は、ヘッドハウジング18をさらに備える。複数種類のラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、ヘッドハウジング18に保持される。ラインヘッド10Yは、イエロー色用のラインヘッドである。ラインヘッド10Mは、マゼンタ色用のラインヘッドである。ラインヘッド10Cは、シアン色用のラインヘッドである。ラインヘッド10Kは、ブラック色用のラインヘッドである。
ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、用紙Pの搬送方向D0の上流側から下流側へ向けて、ラインヘッド10K、ラインヘッド10C、ラインヘッド10M、ラインヘッド10Yの順に配置される。本実施形態において、ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、それぞれ、搬送方向D0に直交する方向(本実施形態ではX軸方向)に沿って千鳥状に配置される3個の記録ヘッド10を含む。ラインヘッド10Yの3つの記録ヘッド10のそれぞれは、イエロー色のインクを吐出する。ラインヘッド10Mの3つの記録ヘッド10のそれぞれは、マゼンタ色のインクを吐出する。ラインヘッド10Cの3つの記録ヘッド10のそれぞれは、シアン色のインクを吐出する。ラインヘッド10Kの3つの記録ヘッド10のそれぞれは、ブラック色のインクを吐出する。
図3は、記録ヘッド10の側面図である。記録ヘッド10は、複数のノズル11と、インク流入口13と、インク流出口15とを備える。記録ヘッド10における複数のノズル11が設けられる面が、インク吐出面17である。複数のノズル11は、例えば、インク吐出面17の中央部に配置される。ノズル11は、用紙Pに画像を形成するためのインクを吐出する。また、ノズル11は、パージ処理において、記録ヘッド10内の不要物とともにインクを排出する。
次に、図4を参照してワイパー部60について説明する。図4は、ワイパー部60の構成図である。ワイパー部60は、移動機構30をさらに含む。図4では、説明の便宜上、ワイパーブレード20が1つだけ示されているが、実際には、ワイパー部60は、複数の記録ヘッド10のそれぞれに対応する複数のワイパーブレード20を備える。複数のワイパーブレード20のうちの一のワイパーブレード20は、対応する記録ヘッド10のインク吐出面17のワイピングを行う。ワイパーブレード20は、弾性を有する。ワイパーブレード20は、例えば、弾性部材、具体的には合成ゴム又は合成樹脂により構成される。
画像形成時又はパージ処理時にノズル11によって吐出又は排出されるインクは、図略のインクタンクからインク流入口13を経由して記録ヘッド10内に流入される。インクは、インクタンク内において、その揮発成分の蒸発が防止されている。従って、ノズル11から吐出又は排出されるインクは、増粘していないフレッシュなインク(フレッシュインク)Nfである。
移動機構30は、制御部50の指示に応じて、ワイパーブレード20を移動させる。本実施形態において、移動機構30は、ワイピング方向D1、上昇方向D3、及び上昇方向D3と逆向きの下降方向D4へワイパーブレード20を移動させることができる。ワイピング方向D1は、X軸に沿う方向、すなわちインク吐出面17に沿う方向である。上昇方向D3と、下降方向D4とは、Z軸に沿う方向である。
ワイパー部60が行うインク吐出面17のワイピングについて説明する。まず、制御部50は、記録ヘッド10にパージ処理を行わせ、インク吐出面17にフレッシュインクNfを排出させる。次に、制御部50は、移動機構30を制御して、ワイパーブレード20を上昇方向D3へ移動させ、ワイパーブレード20が撓みを有するようにワイパーブレード20をインク吐出面17に押し当てる。そして、制御部50は、移動機構30を制御して、ワイパーブレード20をインク吐出面17に押し当てた状態でワイピング方向D1へ移動させる。その結果、ワイパーブレード20は、インク吐出面17上のインクを拭き取ることができる。
インク吐出面17に付着したインクの拭き取りとは、すなわち、インク吐出面17を清掃することである。つまり、ワイパーブレード20は、インク吐出面17上のインク及びフレッシュインクNfを拭き取るとともに、インク吐出面17に付着した不要物(例えば、ゴミ、埃)を拭き取ってインク吐出面17を清掃する。
次に、図1、図2、図5及び図6を参照して、キャップユニット290について説明する。図5は、キャップユニット290を下方から示す斜視図である。キャップユニット290は、キャップ部291と、複数の清掃機構80を備える。キャップ部291は、ワイパー部60に対向する取り付け面290aを含む。
複数の清掃機構80は、複数の記録ヘッド10の各々に対応してキャップ部291の取り付け面290aに取り付けられている。すなわち、複数の清掃機構80は、それぞれ、搬送方向D0に直交する方向(本実施形態ではX軸方向)に沿って千鳥状に取り付け面290aに取り付けられる。本実施形態によれば、清掃機構80及びキャップユニット290を分離して配置する場合と比較して、清掃機構80及びキャップユニット290を配置するための空間を省略することができる。清掃機構80は、例えば、取り付け面290aにネジ止めされている。
図6は、清掃機構80を示す側面図である。清掃機構80は、複数の記録ヘッド10の各々に対応して配置されるワイパーブレード20を清掃する。清掃機構80は、本体部81と、繊維部材83と、当接部材91と、支持部材93と、送りローラー87と、巻取りローラー85と、軸85aと、一対のガイドローラー89とを有する。
繊維部材83は、帯状である。繊維部材83は、ワイパーブレード20が押し当てられる第1面F1と、第1面F1に対向する第2面F2とを含む。繊維部材83の第2面F2の単位面積当たりの質量は、繊維部材83の第1面F1の単位面積当たりの質量より大きい。
繊維部材83は、熱可塑性を有する合成樹脂である。繊維部材83は、例えば、ナイロン又はレーヨンである。本実施形態において、本体部81に装着される繊維部材83は、予め加熱処理されている。具体的には、本体部81に装着される繊維部材83のうち、第1面F1が低温で加熱され、第2面F2が高温で加熱される。例えば、第1面F1は30℃で加熱され、第2面F2は120℃で加熱される。従って、低温で加熱される第1面F1は繊維が毛羽立ち、高温で加熱される第2面F2は繊維同士が密着する。すなわち、繊維部材83の第2面F2の単位面積当たりの質量は、繊維部材83の第1面F1の単位面積当たりの質量より大きくなる。その結果、繊維部材83の第1面F1の吸液性は維持されつつ、繊維部材83の第2面F2の吸液性が抑制される。
なお、本実施形態において、高温は、例えば、繊維部材83の軟化点以上であり融点未満の温度である。一方、低温は、例えば、繊維部材83の軟化点未満の温度である。従って、繊維部材83の材質に応じて、繊維部材83の第1面F1を加熱する温度及び第2面F2を加熱する温度は、それぞれ変更される。
また、繊維部材83は、予め圧縮処理されている。例えば、繊維部材83は、低温に熱せられたローラーと、高温に熱せられたローラーとによって形成されるニップを通過して加熱処理及び圧縮処理されてもよい。この場合、繊維部材83は、第1面F1が低温に熱せられたローラーに対向し、第2面F2が高温に熱せられたローラーに対向するようにニップを通過する。その結果、繊維部材83は、圧縮処理されつつ、第1面F1が低温で加熱され、第2面F2が高温で加熱される。
繊維部材83の一方端は、送りローラー87に巻き付けられている。また、繊維部材83の他方端は、巻取りローラー85に巻き付けられている。軸85aは、巻取りローラー85を支持する。本実施形態において、軸85aにはモーター(図示せず)が接続されている。従って、モーターから軸85aに駆動力が伝達されることにより、巻取りローラー85が回転する。本実施形態において、巻取りローラー85は、反時計回りに回転する。その結果、巻取りローラー85は、繊維部材83を巻き取り、送りローラー87は、巻取りローラー85に巻き取られる繊維部材83を送り出す。繊維部材83の移動方向は、巻取りローラー85が繊維部材83を巻き取る方向である。
一対のガイドローラー89は、送りローラー87と巻取りローラー85との間で繊維部材83の第2面F2に押し当てられる。従って、ガイドローラー89は、繊維部材83に張力(テンション)を付与する。繊維部材83は、送りローラー87及び巻取りローラー85の回転によって移動し、一対のガイドローラー89は、繊維部材83に従動して回転する。
当接部材91及び支持部材93は、繊維部材83の第2面F2に対向するように配置されている。当接部材91及び支持部材93は、繊維部材83を支持する。当接部材91及び支持部材93は、弾性を有する。すなわち、当接部材91及び支持部材93は、例えば、スポンジ、ゴム、又はゴムスポンジ(発泡ゴム)のような弾性を有する材料で形成される。当接部材91は、繊維部材83の移動方向に対して、支持部材93より上流に位置するように配置される。
なお、当接部材91及び支持部材93は、繊維部材83の第2面F2に接触して配置されてもよいし、繊維部材83の第2面F2から所定の間隔を隔てて配置されてもよい。当接部材91及び支持部材93が繊維部材83の第2面F2から所定の間隔を隔てて配置される場合は、ワイパーブレード20が繊維部材83に押し当てられたときに、当接部材91及び支持部材93が繊維部材83の第2面F2に当接する。
次に、図7を参照してワイパーブレード20の清掃について説明する。図7(a)は、繊維部材83の第1領域L1に押し当てられるワイパーブレード20を示す。繊維部材83の第1面F1は、第1領域L1と第2領域L2とを含む。本明細書において、繊維部材83の第1面F1のうち、当接部材91と支持部材93との間の部分を第1領域L1と定義し、当接部材91に対向する部分を第2領域L2と定義する。まず、インクの付着したワイパーブレード20は、繊維部材83の第1領域L1に接触するように繊維部材83に複数回押し当てられる。従って、ワイパーブレード20に付着するインクは、繊維部材83の第1領域L1で吸収される。
第1領域L1は、当接部材91、支持部材93、及びワイパーブレード20によって支持される。従って、繊維部材83の第1領域L1には所定の張力が均等に付与され、ワイパーブレード20の接触による繊維部材83の伸長が抑制される。その結果、ワイパーブレード20に付着したインクは、繊維部材83に効率的に吸収される。また、ワイパーブレード20の先端が繊維部材83に均一に接触するため、ワイパーブレード20の先端が均一に清掃される。
図7(b)は、繊維部材83の第2領域L2に押し当てられるワイパーブレード20を示す。ワイパーブレード20が第1領域L1に複数回押し当てられたあと、ワイパーブレード20は、繊維部材83の第2領域L2に接触するように、複数回、繊維部材83に押し当てられる。従って、ワイパーブレード20に付着するインクが繊維部材83の第2領域L2で吸収して清掃される。その結果、第2領域L2では、第1領域L1で吸収されずワイパーブレード20に残留しているインクが拭き取られる。
なお、繊維部材83を介してワイパーブレード20を当接部材91に押し当てる力が強すぎると、ワイパーブレード20が座屈する可能性がある。従って、ワイパーブレード20を繊維部材83に押し当てる力は、ワイパーブレード20が座屈しない大きさであることが好ましい。
ワイパーブレード20が第2領域L2に複数回押し当てられた後、巻取りローラー85が回転し、繊維部材83は巻き取られる。ワイパーブレード20は、繊維部材83の第1領域L1に接触して概ねインクが除去された後に、繊維部材83の第2領域L2に接触する。つまり、繊維部材83の第2領域L2では、微量のインクが吸収される。そこで、例えば、繊維部材83は、第2領域L2に位置する繊維部材83の部分が第1領域L1に位置するように巻き取られる。従って、微量のインクを吸収した繊維部材83の第1領域L1で、ワイパーブレード20に付着したインクの概ねを吸収し、インクを吸収していない繊維部材83の第2領域L2で、ワイパーブレード20に残留したインクを吸収する。その結果、繊維部材83の使用量が低減される。ひいては、ユーザーによる繊維部材83の交換頻度を低減することができる。
本実施形態によれば、ワイパーブレード20に付着するインクが第1領域L1で吸収された後、ワイパーブレード20に残留するインクが第2領域L2でさらに吸収される。その結果、ワイパーブレード20に付着したインクを吸収する効率が向上する。
また、本実施形態によれば、ワイパーブレード20は、繊維部材83に複数回繰り返して押し当てられる。その結果、ワイパーブレード20に付着したインクを吸収する効率がさらに向上する。
さらに、本実施形態によれば、繊維部材83の第2面F2の単位面積当たりの質量は、繊維部材83の第1面F1の単位面積当たりの質量より大きい。従って、繊維部材83の第1面F1の吸液性は高く、繊維部材83の第2面F2の吸液性は低い。その結果、ワイパーブレード20に付着するインクは、繊維部材83の第1面F1に吸収されつつ、繊維部材83の第2面F2への吸収が抑制され、ワイパーブレード20に付着したインクが繊維部材83を介して当接部材91に付着することを抑制できる。ひいては、当接部材91の汚染に起因するワイパーブレード20の汚染が抑制される。
さらに、本実施形態によれば、繊維部材83の第2領域L2に対向して当接部材91が配置される。従って、ワイパーブレード20が繊維部材83に押し当てられることによる、繊維部材83の伸長が抑制される。その結果、繊維部材83は、ワイパーブレード20に付着したインクを効率的に吸収する。
さらに、本実施形態によれば、繊維部材83の第2領域L2に対向して当接部材91が配置される。従って、ワイパーブレード20の先端が繊維部材83に喰い込むように押し当てられる。その結果、ワイパーブレード20の先端が凹凸を有する場合、繊維部材83は、ワイパーブレード20の凹凸に付着したインクを効率的に吸収する。
さらに、本実施形態によれば、ワイパーブレード20は、繊維部材83のうち、当接部材91が対向して配置される第2領域L2に喰い込むように押し当てられる。従って、ワイパーブレード20の側面に付着したインクが繊維部材83に吸収される。その結果、ワイパーブレード20がインク吐出面17をワイピングする際に、ワイパーブレード20に付着したインクがインク吐出面17に付着することを抑制できる。
さらに、本実施形態によれば、繊維部材83は、圧縮処理される。その結果、清掃機構80を小型化できる。
以上、図1〜図7を参照して説明したように、本実施形態によれば、繊維部材83の第2面F2の単位体積当たりの質量は、繊維部材83の第1面F1の単位体積当たりの質量より大きい。従って、繊維部材83の第1面F1の吸液性を維持しつつ、繊維部材83の第2面F2の吸液性が抑制される。その結果、ワイパーブレード20に付着したインクを清掃しつつ、繊維部材83の第2面F2を介して当接部材91にインクが付着することを抑制できる。ひいては、当接部材91の汚染によるワイパーブレード20の汚染が抑制される。
以上、図面(図1〜図7)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(6))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図6及び図7を参照して説明したように、ワイパーブレード20は、繊維部材83の第1領域L1及び第2領域L2に押し当てられた。ただし、ワイパーブレード20は、繊維部材83のうち第1領域L1及び第2領域L2以外の領域に押し当てられてもよい。
(2)図6及び図7を参照して説明したように、繊維部材83の第2面F2に対向して単数の支持部材93が配置された。ただし、繊維部材83の第2面F2に対向して複数の支持部材93が配置されてもよい。
(3)図1を参照して説明したように、被記録媒体は、用紙Pであったが、これに限られず、記録ヘッド10によって画像が形成されるその他の媒体、例えば、封筒や布帛であってもよい。
(4)図1及び図2を参照して説明したように、インクジェット記録装置1のヘッド部3は、複数種類のラインヘッド10Y、10M、10C、10Kを備えた。ただし、インクジェット記録装置1は、シリアル型のヘッド部3を備えてもよい。
(5)図1を参照して説明したように、ワイパーブレード20は、ヘッド部3の下方で繊維部材83に押し当てられた。ただし、ワイパーブレード20は、第2搬送ユニット212の下方で繊維部材83に押し当てられてもよい。従って、ヘッド部3が用紙Pに画像を形成する間に、ワイパーブレード20は繊維部材83に押し当てられて清掃されることができる。その結果、ワイパーブレード20が清掃機構80に清掃される時間を十分に確保することができる。
(6)図7を参照して説明したように、ワイパーブレード20は、繊維部材83に複数回押し当てられたが、繊維部材83に1回押し当てられてもよい。
本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置の分野に利用可能である。
1 インクジェット記録装置
10 記録ヘッド
17 インク吐出面
20 ワイパーブレード
80 清掃機構
83 繊維部材
85 巻取りローラー
87 送りローラー
91 当接部材
P 用紙
F1 第1面
F2 第2面

Claims (6)

  1. 被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドのインク吐出面を清掃するワイパーブレードと、
    前記ワイパーブレードを清掃する清掃機構と
    を備え、
    前記清掃機構は、
    帯状であって、前記ワイパーブレードが押し当てられる第1面と前記第1面に対向する第2面とを含む繊維部材と、
    前記繊維部材の第2面に対向して配置され、前記ワイパーブレードが前記繊維部材に押し当てられたときに前記繊維部材に当接する当接部材と
    を有し、
    前記繊維部材の前記第2面の単位面積当たりの質量は、前記繊維部材の前記第1面の単位面積当たりの質量より大きい、インクジェット記録装置。
  2. 前記繊維部材は、圧縮処理されている、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記繊維部材は、熱可塑性を有する、請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記清掃機構は、
    前記繊維部材を巻き取る巻取りローラーと、
    前記巻取りローラーに巻き取られる前記繊維部材を送り出す送りローラーと、
    を更に有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記当接部材は、弾性を有する。請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記清掃機構は、前記繊維部材の前記第2面に対向して配置され、前記繊維部材を支持する支持部材をさらに有し、
    前記繊維部材の前記第1面は、第1領域と第2領域とを含み、
    前記第1領域は、前記当接部材と前記支持部材の間の部分であり、
    前記第2領域は、前記当接部材に対向する部分であり、
    前記ワイパーブレードは、前記第1領域に押し当てられた後に前記第2領域に押し当てられる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
JP2015087463A 2015-04-22 2015-04-22 インクジェット記録装置 Active JP6299657B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015087463A JP6299657B2 (ja) 2015-04-22 2015-04-22 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015087463A JP6299657B2 (ja) 2015-04-22 2015-04-22 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016203480A true JP2016203480A (ja) 2016-12-08
JP6299657B2 JP6299657B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=57486532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015087463A Active JP6299657B2 (ja) 2015-04-22 2015-04-22 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6299657B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007577A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Ricoh Printing Systems Ltd インクジェット記録装置の印字部清掃機構
JP2011025621A (ja) * 2009-07-29 2011-02-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US20110155433A1 (en) * 2008-08-27 2011-06-30 Takuo Funaya Wiring board capable of containing functional element and method for manufacturing same
JP2011136466A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Ricoh Co Ltd メンテナンス装置及び画像形成装置
JP2014111318A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014124889A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Seiko Epson Corp 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007577A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Ricoh Printing Systems Ltd インクジェット記録装置の印字部清掃機構
US20110155433A1 (en) * 2008-08-27 2011-06-30 Takuo Funaya Wiring board capable of containing functional element and method for manufacturing same
JP2011025621A (ja) * 2009-07-29 2011-02-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011136466A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Ricoh Co Ltd メンテナンス装置及び画像形成装置
JP2014111318A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014124889A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Seiko Epson Corp 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6299657B2 (ja) 2018-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4811238B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6601241B2 (ja) 印刷装置
JP2009286077A (ja) インクジェットヘッド清掃装置及びインクジェットヘッド清掃方法
JP7010047B2 (ja) ヘッド清掃装置および液体を吐出する装置
JP2017007801A (ja) 液体吐出装置、および液体吐出装置の搬送ベルト洗浄方法
JP6379480B2 (ja) 液体噴射装置
JP2008044108A (ja) インクジェット記録装置
JP2011067985A (ja) 液体吐出ヘッド清掃装置およびインクジェット記録装置、液体吐出ヘッド清掃方法
JP2014000704A (ja) 液滴吐出ヘッドのクリーニング装置、クリーニング方法および液滴吐出装置
JP4222174B2 (ja) インクジェット記録装置、及び、これに備えられたインクジェットヘッドのメンテナンス方法
JP6204323B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2013111748A (ja) 保守装置及び液滴吐出装置
JP7139792B2 (ja) ベルトクリーニング装置およびインクジェット画像形成装置
JP6056275B2 (ja) 液体噴射ヘッドのメンテナンス方法及び液体噴射装置
JP6299657B2 (ja) インクジェット記録装置
WO2012165535A1 (ja) インクジェット記録装置、及び、そのメンテナンス方法
JP6589422B2 (ja) 液体吐出装置
JP2019030990A (ja) 液体噴射装置
JP2016084227A (ja) インクジェット記録装置
JP2005305845A (ja) 液体吐出ヘッドのクリーニング装置及び液体吐出装置
JP2004161454A (ja) インクジェット記録装置
US8646872B2 (en) Inkjet recording apparatus including ink receiving assembly
JP2018001462A (ja) インクジェット印刷装置
JP6081975B2 (ja) インクジェット記録装置
JP7222249B2 (ja) インクジェット画像形成装置および加湿方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6299657

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150