JP2016203427A - ガスバリアフィルム、および、ガスバリアフィルムの製造方法 - Google Patents
ガスバリアフィルム、および、ガスバリアフィルムの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】光透過性を有し、主面を有するプラスチックフィルムと、光透過性を有し、前記主面を覆うガスバリア層とを備え、前記ガスバリア層は、水素を含有する酸化アルミニウムであるAlOXHYからなる層であり、酸素組成比Xは、1.00<X<2.00を満たし、水素組成比Yは、0.10<Y<1.20を満たし、前記ガスバリア層おける水素量が30.0at%以下である。
【選択図】 図1
Description
本発明の目的は、耐熱水性を高めることの可能なガスバリアフィルム、および、ガスバリアフィルムの製造方法を提供することである。
上記ガスバリアフィルムにおいて、前記ガスバリア層の厚さは、5nm以上30nm以下であることが好ましい。
上記方法によれば、アルミニウムが蒸発する真空雰囲気においてアルミニウムを確実に加熱することが可能である。
上記方法によれば、蒸発したアルミニウムと酸化ガスとの反応による反応生成物の生成の効率が高められる。
図1が示すように、ガスバリアフィルムは、1つの側面である主面を有したプラスチックフィルム10と、プラスチックフィルム10の主面を覆うガスバリア層11とを各別の層として備える積層体である。
ガスバリア層11を形成する材料が酸化アルミニウムの水素化物であるAlOXHYであるとき、ガスバリア層11は下記3つの条件を満たしている。
(条件1)ガスバリア層11に含まれる水素量は30at%以下である。
(条件2)酸素組成比Xは1.00<X<2.00を満たす。
(条件3)水素組成比Yは0.10<Y<1.20を満たす。
図2を参照して、上述したガスバリアフィルムの製造方法を説明する。なお、以下では、ガスバリア層11を形成する材料が、水素を含有した酸化アルミニウムであるAlOXHYであり、アルミニウムを蒸発させるための加熱に電子ビームが用いられる例を示す。
なお、真空チャンバ20の内部に供給されるガスは、酸化ガスの他に、高密度のプラズマ30を安定させるための希ガスが含まれてもよい。
プラスチックフィルム10として、厚さが12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製:ルミラP60)を用いた。図2に記載の製造装置を用い、プラスチックフィルム10の片面に、厚さが5nmの酸化アルミニウム層を形成して、実施例のガスバリアフィルムを得た。
高密度プラズマを印加することなくプラスチックフィルム10にAlOH膜を形成し、それ以外の点を実施例と同じくして、比較例1のガスバリアフィルムを得た。
成膜空間に設置されたコールドトラップを駆動させることなくプラスチックフィルム10にAlOH膜を成膜し、それ以外の点を実施例と同じくして、比較例2のガスバリアフィルムを得た。
(1)、ガスバリア層11における光透過性が得られ、かつ、ガスバリア層11における耐熱水性が高められる。
(2)ガスバリア層11の厚さが5nm以上であるため、ガスバリア層11におけるバリア性が確保される。また、ガスバリア層11の厚さが30nm以下であるため、ガスバリア層11の形成に要する時間が嵩むことによってガスバリアフィルムの生産性が低下することが抑えられる。
・蒸着材であるアルミニウムを加熱する方法は、電子ビームEBの照射に限らず、例えば、抵抗加熱であってもよいし高周波誘導加熱であってもよい。また、抵抗加熱による蒸着材の加熱においては、蒸着材が収容された坩堝を抵抗体によって直接加熱する方式であってもよいし、加熱される抵抗体にワイヤー状に成形された蒸着材をフィードする方式であってもよい。
Claims (6)
- 光透過性を有し、主面を有するプラスチックフィルムと、
光透過性を有し、前記主面を覆うガスバリア層とを備え、
前記ガスバリア層は、
水素を含有した酸化アルミニウムであるAlOXHYからなる層であり、
酸素組成比Xは、1.00<X<2.00を満たし、
水素組成比Yは、0.10<Y<1.20を満たし、
前記ガスバリア層おける水素量が30.0at%以下である
ガスバリアフィルム。 - 前記ガスバリア層の厚さは、5nm以上30nm以下である
請求項1に記載のガスバリアフィルム。 - 真空雰囲気下においてアルミニウムを加熱して蒸発させる工程と、
蒸発したアルミニウムと酸化ガスとの反応生成物として、水素を含有した酸化アルミニウムであるAlOXHYを生成し、光透過性を有したプラスチックフィルムに前記反応生成物を蒸着させてガスバリア層を形成する工程とを含み、
酸素組成比Xは、1.00<X<2.00を満たし、
水素組成比Yは、0.10<Y<1.20を満たし、
前記ガスバリア層おける水素量が30.0at%以下である
ことを特徴とするガスバリアフィルムの製造方法。 - 前記反応生成物を蒸着する工程では、前記反応生成物が生成される空間における水分が吸着によって捕集される
請求項3に記載のガスバリアフィルムの製造方法。 - 前記アルミニウムを加熱する工程では、前記アルミニウムの加熱に、電子ビーム加熱、抵抗加熱、および、高周波誘導加熱からなる群から選択される少なくとも1つを用いる
請求項3または4に記載のガスバリアフィルムの製造方法。 - 前記反応生成物を蒸着する工程では、ICPプラズマ、ヘリコン波プラズマ、マイクロ波プラズマ、ホロカソード放電からなる群から選択される少なくとも1つを前記酸化ガスから生成し、前記酸化ガスから生成されたプラズマとアルミニウムとの反応によって前記反応生成物を生成する
請求項3から5のいずれか一項に記載のガスバリアフィルムの製造方法。
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