JP2016203300A - マーキング機能付き工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者に負担をかけずに継続使用が可能であり、安価に提供可能なマーキング機能付き工具を提供する。【解決手段】ネジ等を所定のトルクで締め付けたとき、塗布体がネジ等に接触して塗布液を塗布するマーキング機能付き工具において、塗布体を含む塗布体部9と、塗布液を貯留するための塗布液収容部10とが一体に形成された塗布部7を設ける。そして、塗布体部9を塗布体であるボールが弁として機能するボールペンチップとする、又は、押圧部材を備えた弁機構を設けることにより、不使用時に塗布部7の内側に形成される空間が自動で閉塞されるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、所定のトルクで締め付けが行われたか否かを確証するために、所定の部分にマーキングを施すマーキング機能付き工具に関するものである。
工業製品等を組み立てる際、ねじやボルト等の締め付けにトルク調整が必要な場合がある。そして、トルク調整を伴った締付作業に用いる工具として、トルクドライバーやインパクトレンチと呼ばれる工具が広く知られている。
このトルクドライバーやインパクトレンチには、ねじ等が所定のトルク内で締め付けられたか否かを確証するため、マーキング機能を設けたものがある。例えば、特許文献1には、挿入したボルトの頭部にマーキングが可能なインパクトレンチが開示されている。
特許文献1に開示されたインパクトレンチでは、ボルト頭部挿入孔の奥側に、インクを塗布するためのマーク芯を収納するマーク芯ガイド孔が設けられている。そして、ボルト頭部挿入孔の内部空間と、マーク芯ガイド孔の内部空間とが連通した状態となっている。つまり、ボルト頭部挿入孔の内部には、その奥端となる部分に、マーク芯が出退するマーク芯ガイド孔の開口が形成されている。
そして、マーキング機能付き工具のボルト頭部挿入孔にボルトの頭部を挿入し、所定のトルクで締め付けを行うと、締め付けが完了したとき、マーク芯がボルト頭部挿入孔に向かう方向に移動する。この移動により、マーク芯がマーク芯ガイド孔の開口から突出し、ボルト頭部に接触する。このことにより、ボルト頭部の天面にインクが塗布され、ボルト頭部に対するマーキングが行われる。
ところで、特許文献1のインパクトレンチでは、マーク芯を含むマーキング部の構造に、油性マーカー(フェルトペン)の構造を採用している。すなわち、マーク芯は、フェルト、合成繊維、合成樹脂等により形成されたものとなっている。この特許文献1に限らず、マーキング機能を設けた工具では、一般的に、マーキングを行う部分にフェルトペンの構造が採用されている。
特開2014−100756号公報
ところで、フェルトペンのペン先部分は、未使用時に外気に晒したまま長時間放置すると、乾燥して使えなくなってしまう。特に揮発性の高い油性インクを使用する場合には、ペン先でのインクの固化がより顕著となってしまう。このため、フェルトペンの構造を採用するインパクトレンチのマーク芯もまた、未使用時に外気に晒したまま長時間放置した場合、ペン先でインクが固化して使えなくなるという問題がある。
この問題を解決するため、特許文献1に開示されたインパクトレンチでは、マーク芯の表面に被膜を形成する特殊インクを採用し、インクの蒸発を抑えている。そして、マーク芯を収納したマーク芯ガイド孔を塞ぐための蓋を別途形成し、未使用時に装着することでマーク芯が乾燥しないようにしている。
しかしながら、高価な特殊インクを採用すると、インパクトレンチの価格が高くなってしまい、且つ、インク充填の度に費用が嵩むので経済的な観点から好ましくない。
また、実際にインパクトレンチを使用していると、使用終了後に使用者が蓋の装着を忘れてしまい、マーク芯が乾燥して使用できなくなる場合がある。すなわち、上記したインパクトレンチでは、マーク芯の乾燥を防ぐために蓋の装着が必要であり、使用者は、使用後の蓋の装着を意識する必要がある。このことは、使用者にとって負担であり、改善の余地があった。
そこで本発明は、使用者に負担をかけずに継続使用が可能であり、安価に提供可能なマーキング機能付き工具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、締付対象物を所定のトルクで締め付けたとき、塗布体が塗布対象物に接触して塗布液を塗布するマーキング機能付き工具において、前記塗布体を含む塗布体部と、前記塗布液を貯留するための塗布液収容部とが一体に形成された塗布部を有しており、当該塗布部の全体を前記塗布対象物に向かって移動させる塗布部駆動機構を備え、前記塗布体部は、ボールを保持したボールペンチップによって形成されていることを特徴とするマーキング機能付き工具である。
本発明者らが上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、塗布体に塗布液が常時供給される構造に比べ、不使用時に塗布体に塗布液が供給されない構造とすることが、乾燥に起因する塗布体の劣化を低減させるにあたって好ましいことが判明した。そこで、使用時にのみ塗布体に塗布液を供給し、安価に製造可能な構造を検証した結果、ボールペンチップの構造を採用するに至った。
本発明のマーキング機能付き工具は、塗布体部にボールペンチップの構造を採用しており、不使用時には、塗布体であるボールに対して塗布液を供給するための開口部分が、ボール自身によって閉塞されることとなる。すなわち、ボールペンチップのボールが、塗布液収容部を自動で密閉する蓋のように作用する。このことにより、不使用時に塗布体に塗布液が供給され続け、塗布体の部分で塗布液が乾燥蒸発し続けるといったことがなく、塗布体での塗布液の乾燥を抑制することができる。すなわち、塗布液の乾燥に起因する機能劣化を大きく抑制することができる。
加えて、塗布体にボールペンチップの構造を採用すると、塗布体に塗布液を含浸させずに塗布対象物に塗布液を塗布可能となる。このことからも、従来のフェルト、合成繊維、合成樹脂等により形成された塗布体に比べ、塗布体を乾き難くすることができる。
つまり、本発明のマーキング機能付き工具は、塗布体に塗布液を含浸させずに塗布液を塗布可能であり、不使用時に塗布液収容部が自動で密閉される構造とすることにより、不使用時に蓋を装着することなく塗布体での塗布液の乾燥を抑制可能としている。このため、使用者は、蓋の装着を意識する必要がなく、手軽に使うことができる。
さらに、本発明のマーキング機能付き工具は、上記したように、塗布体にボールペンチップの構造を採用していることから、塗布体を安価に製造可能となっている。このため、使い切ってしまった塗布液を充填するとき、塗布液収容部を塗布体ごと交換する構造にしてもさほどコストがかからない。
つまり、本発明のマーキング機能付き工具は、塗布体と塗布液収容部を一体に形成し、塗布液の充填時に塗布体ごと交換可能となっている。このことから、塗布液の充填作業において、塗布体と塗布液収容部とを分離したりする必要がなく、塗布液の充填作業が容易に行うことができる。言い換えると、使用者の塗布液の交換作業における負担を軽減することができる。
さらに、塗布液を充填するたびに新たな塗布体を使用することとなるので、仮に塗布体が少々劣化していたとしても、塗布体が完全に使用できなくなるまで劣化する前に交換が行われることとなる。このため、塗布体が完全に劣化してマーキング機能付き工具が使用できなくなるという問題の発生を防止することもできる。
請求項2に記載の発明は、締付対象物を所定のトルクで締め付けたとき、塗布体が塗布対象物に接触して塗布液を塗布するマーキング機能付き工具において、前記塗布体と、前記塗布液を貯留するための塗布液収容部と、前記塗布体を前記締付対象物に向かって移動させる塗布部駆動機構と、押圧部材を備えた弁機構を有し、前記弁機構は、前記塗布体に対して前記塗布液を供給するための経路を開閉するものであり、前記押圧部材によって閉状態が維持されるように付勢されていることを特徴とするマーキング機能付き工具である。
本発明のマーキング機能付き工具は、塗布体と前記塗布液収容部の間に弁機構を備えており、塗布液収容部から塗布液を供給するための経路を開閉することができる。そして、この弁機構は、押圧部材によって閉状態が維持されるように付勢されている。このため、不使用時になると、塗布液収容部から塗布体への塗布液の供給が自動で遮断され、塗布体に塗布液が供給されることがない。このことにより、不使用時における塗布体での塗布液の乾燥を抑制することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、先端部分がネジと係合可能な軸体部を有しており、前記塗布体は、前記軸体部の側方に位置し、前記軸体部の軸方向に沿って移動することを特徴とする請求項1又は2に記載のマーキング機能付き工具である。
本発明のマーキング機能付き工具は、このような構成であることが好ましい。
請求項4に記載の発明は、前記塗布液を加圧する加圧機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマーキング機能付き工具である。
かかる構成によると、塗布液に圧力をかけて強制的に吐出させることが可能となる。このため、仮に塗布液の吐出口となる部分が上方に向かって開口した状態であっても、塗布液を重力に逆らって上方に流すことが可能となる。
詳細に説明すると、例えば、上側に位置する締付対象物を締め付ける場合、下側に位置する締付対象物を締め付ける場合と比べて、マーキング機能付き工具の姿勢を上下逆の姿勢とすることがある。この場合、下側に位置する締付対象物を締め付ける際に下方に向かって開口していた塗布液の吐出口となる部分は、上方に向かって開口した状態となる。ここで、塗布液の吐出口となる部分が上方に向かって開口している場合、重力に逆らう方向に塗布液を流す必要があり、塗布液が流れ難くなってしまう。
そこで、本発明のマーキング機能付き工具では、加圧機構を備える構成とし、塗布液を吐出口となる部分に向かって強制的に流すことを可能としている。このことにより、例え塗布液を重力に逆らう方向に流す場合であっても、塗布液を円滑に流すことが可能となる。このことにより、マーキング機能付き工具がどのような姿勢であっても、塗布液を塗布体に安定して供給可能であり、確実にマーキングを行うことが可能となる。
本発明によると、塗布体での塗布液の乾燥を抑制可能であり、塗布液の交換作業における使用者の負担を軽減することができる。さらに、塗布体が使用できなくなるまで劣化してしまい、マーキング機能付き工具そのものが使用できなくなるという問題の発生を防止することができる。このことから、使用者に負担をかけずに継続使用が可能となる。
また、本発明によると、マーキング機能付き工具を安価に提供することができる。
本発明の実施形態に係るトルクドライバーを示す斜視図である。 図1の芯体を示す側面図である。 図1のボールペンチップを示す断面図である。 図1のボールペンチップの先端部分を示す図であり、(a)は軸方向に平行な面で切断した状態を示す断面図であり、(b)は(a)のA−A面で切断した状態を示す断面図である。 図1のトルクドライバーが行うマーキング動作を示す説明図であり、(a)は芯体が後端側に位置する状態を示し、(b)は(a)の状態から芯体が先端側へ移動した状態を示す。 図1のトルクドライバーが行うマーキング動作時のボールペンチップを示す説明図であり、(a)は塗布対象物に接触していない状態、(b)は塗布対象物と接触することでボールが後端側に押し込まれた状態を示す。 図1とは異なる実施形態に係る芯体のペン先部分を示す断面図である。 図7の外筒部を示す断面図である。 図7の塗布体形成部を示す分解斜視図である。 図7とは異なる塗布体形成部の先端部分を示す説明図であり、(a)と(b)はそれぞれ異なる形状の先端部分を示す。 図1とは異なる実施形態に係るトルクドライバーを示す斜視図である。 図11のトルクドライバーが行うマーキング動作を示す説明図であり、(a)は芯体が後端側に位置する状態を示し、(b)は(a)の状態から芯体が先端側へ移動した状態を示す。 図1、図11とは異なる実施形態に係るトルクドライバーが行うマーキング動作を示す説明図であり、(a)〜(c)の順に芯体が先端側へ移動していく様子を示す。 図1、図11、図13とは異なる実施形態に係るトルクドライバーが行うマーキング動作を示す説明図であり、(a)〜(c)の順に芯体が先端側へ移動していく様子を示す。 本発明の実施形態に係るトルクドライバーで採用可能な加圧式の芯体を示す断面図である。
以下さらに、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明では、「前後」の関係は、ドライバーの先端側を前側、グリップ側を後側として説明する。
本実施形態のトルクドライバー1(マーキング機能付き工具)は、図1で示されるように、グリップ部2、トルク調整部3、ビット取付部4、マーキング部5を備えている。そして、ビット取付部4には、複数種類の中から選択されたビット6(軸体部)が交換可能に固定された状態となっている。
このトルクドライバー1は、ビット6の先端部分をネジやボルト等の締付対象物に係合させ、グリップ部2を把持して締付方向に回転させることにより、締付対象物を締め付る締付作業が可能となっている。
そして、締付作業が開始され、所定のトルクで締め付けが行われると、マーキング部5の芯体7(塗布部)が先端側(図1における下方側)に移動する。このことにより、芯体7の先端部が締付対象物又はその近傍の部分に接触し、マーキングが行われることとなる。
グリップ部2は、使用者が把持するための部分であり、外表面に滑り止めの凹凸が形成されている。また、グリップ部2の内側には、トルク調整部3の一部が内蔵された状態となっている。
トルク調整部3は、外部に露出するメモリ部8と、グリップ部2及び本体部分に内蔵されたトルク調整機構(図示せず)とを有している。
トルク調整機構は、グリップ部2の内部に一体に固定される主軸部と、主軸部及びビット取付部4と連結する連結部と、メモリ部8で設定したトルクで締め付けられたとき、主軸部に対して連結部を空転させるためのトルクリミッタとを備えた構成となっている。
なお、締め付けトルクが所定内に達したことを検知する機構には、スプリングを用いたバネ式のものでもよく、ストレインゲージを備えたセンサプレートを設けて締め付け時にセンサプレートの歪みを検知する電気式のものでもよく、エア圧を用いたエア式のものでもよい。
マーキング部5は、芯体7と芯体作動部(塗布部駆動機構,図示しない)を有している。
芯体7は、ボールペンチップ9(塗布体部)と、インク貯留管10(塗布液収容部)とが一体になったボールペンレフィルの構造を採用している。この芯体7の詳細については後述する。
芯体作動部は、芯体7の後端(又は中途部分)を保持するための芯体保持部(図示しない)を備えており、この芯体保持部がトルク調整部3とカムを介して連結されている。すなわち、芯体保持部は、トルク調整部3と連動可能となってなっている。
より詳細には、メモリ部8で設定したトルクで締め付けられたとき、芯体保持部が前側へと移動し、芯体7の先端部分が前側へと移動する構造となっている。
ビット6は、先端部分の形状がプラスドライバーとなっているものや、マイナスドライバーとなっているもの、六角ドライバーとなっているもの等、様々な形状に加工されたものがある。そして、本実施形態のトルクドライバー1では、ねじやナット等の締付対象物の形状に応じた形状のビット6を選択し、ビット取付部4に固定することで様々な種類の締付対象物を締め付け可能となっている。
続いて、本実施形態のトルクドライバー1で採用されている芯体7について具体的に説明する。
芯体7は、図2で示されるように、内部にインク(塗布液)を貯留可能なインク貯留管10の片側端部(前側端部)にボールペンチップ9が固定されて形成されている。
ボールペンチップ9は、図3で示されるように、チップ本体15、ボール16(塗布体)、付勢部材17を備えた構造となっている。
チップ本体15は、外形が略円錐状の筒体である先端側部分20と、略円筒状の後端側部分21とが一体となっている。
先端側部分20には、図4で示されるように、その先端を内向きに屈曲して形成される先端屈曲部25が設けられている。そして、先端屈曲部25及びその近傍の内側には、ボール16を支持するためのボールハウス27が形成され、そのさらに後側に中心孔28が形成されている。
ボールハウス27は、側壁面32、接続面33、座面34に囲まれた空間となっている。
側壁面32は、先端屈曲部25の内周壁を形成する面であり、接続面33と略垂直に交わっている。また、接続面33は、側壁面32と座面34の間に位置しており、径方向における一端側が側壁面32と連続し、他端側が座面34と連続した状態となっている。そして、座面34は、インクを塗布するときにボール16が接触する面であり、ボール16を座打ちすることで形成されている。
ここで、図4で示されるように、中心孔28の外側に位置する部分には、矢溝36が形成されている。
この矢溝36は、ボールハウス27と、後方に位置する空間(図3等参照)との間に設けられ、軸方向に沿って延びている。つまり、ボールハウス27と後方に位置する空間とを連通する溝となっている。本実施形態では、3つの矢溝36が形成されており、この3つの矢溝36がそれぞれ周方向で離れた状態となっている。
後端側部分21は、図3で示されるように、比較的径の大きな大径部21aと、大径部21aよりも後方に位置する小径部21bから形成されており、大径部21aと小径部21bとは段差を介して連続している。この小径部21bは、インク貯留管10との連結時にインク貯留管10の内側に挿通される部分である。
ボール16は、一部が外部に露出した状態で回転可能に保持されている。
付勢部材17は、図3で示されるように、コイルバネ状の本体部17aと、本体部17aから延びる棒状部17bから形成されている。棒状部17bは、一端側が本体部17aと連続しており、他端側がボール16と接触した状態となっている。この付勢部材17は、ボール16よりも後側に取り付けられており、ボール16を常時付勢した状態となっている。
インク貯留管10は、細長い円筒状であり、内部にインクが貯留された状態となっている。このインク貯留管10の内部では、インクが貯留された部分より後端側の部分に、グリース状の詰め栓(図示せず)が充填されている。すなわち、インク貯留管10は、後端開放部分からのインクの蒸発を防止可能な構造となっている。
次に、本実施形態のトルクドライバー1の動作について説明する。以下の説明では、先端部分の形状がプラスドライバーであるビット6により、頭部に十字溝が形成されたねじ(締付対象物,塗布対象物)を締め付ける締付作業を例に挙げて説明する。
予めメモリ部8を操作し、メモリを目的のトルク値に合わせた状態としておく。その後、図5(a)で示されるように、ビット6の先端部分をねじの頭部に係合させ、トルクドライバー1を締付方向に回転させることで、ねじを締め付けていく。
所定のトルクで締め付けが行われると、トルクリミッタにより、主軸部及びビット取付部4と連結する連結部が、グリップ部2の内部に一体に固定される主軸部に対して空転する状態となる。この状態では、グリップ部2を把持してトルクドライバー1を回しても、ねじがそれ以上締まることはなく、締付作業におけるオーバートルクを防止することができる。
また、所定のトルクで締め付けが行われると、トルク調整部3と連動することにより、芯体7を保持する芯体保持部が先端側(前側)へと移動する。このことにより、図5(b)で示されるように、芯体7の先端部分がネジの頭部に接触する。
この状態から、芯体7がさらに先端側へ移動しようとすることで、芯体7の先端部分に取り付けられたボール16がネジの頭部に押し付けられることとなる。すると、図6で示されるように、芯体7の先端に取り付けられたボール16が、ネジの頭部から反力を受けて後方側へ押圧されることとなる。すると、図6(b)で示されるように、先端屈曲部25とボール16の間に隙間が形成された状態となる。
具体的に説明すると、ボール16が塗布対象物に接触しない状態では、付勢部材17がボール16を先端側に向って常時付勢していることから、図6(a)で示されるように、ボール16が先端屈曲部25の先端側の部分とが隙間なく密着している状態となる。このことから、ボールハウス27が外部に対して密閉された状態となる。
対して、ボール16が後端側に押圧されると、ボール16が付勢力に抗して後方へ移動することにより、図6(b)で示されるように、ボール16と先端屈曲部25の先端側の部分との間に隙間が形成され、ボールハウス27が外部と連通した状態となる。
ここで、上記したように、ボールハウス27は、中心孔28等を介して後方に位置する空間、すなわち、インク貯留管10の内部空間と連続する空間となっている。このため、ボール16と先端屈曲部25の先端側の部分との間に隙間が形成されると、ボールハウス27とインク貯留管10の内部空間とが連続して形成される空間が、外部と連続した状態となる。言い換えると、芯体7の内部空間が外部と連続した状態となる。このことにより、インク貯留管10の内部に貯留されたインクがボールハウス27側に流れ、ボール16にインクが供給されることとなる。この状態において、ボール16が塗布対象物となるネジの頭部に接触し、インクが塗布対象物に塗布されることとなる。つまり、ボール16と先端屈曲部25の先端側の部分との間に形成された隙間から、インクが外部に垂れ流れ、ネジの頭部に付着することとなる。
このように、本実施形態では、ボール16が不使用時に芯体7の内部空間を外部に対して密閉し、マーキング動作時に芯体7の内部空間と外部とが連通した状態とする。すなわいち、ボール16は、芯体7の内部空間の密閉状態と連通状態とを切替える弁のように作用する。このことにより、不使用時にインクが塗布体に供給され続けるということがなく、塗布体でのインクの乾燥を抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態では、先端側に開口した芯体突出孔38(図1参照)から芯体7を突出可能な構成とし、外部から芯体7の付け替え可能な構成としている。
すなわち、芯体7を芯体突出孔38から引き抜いて分離し、新たな芯体7を芯体突出孔38に押し入れて芯体保持部に固定するだけで、芯体7の交換が可能となっている。このことから、芯体7の交換作業時に芯体7を固定している部分を分解したりする必要がなく、交換作業を簡易化できる。
なお、特に限定されるものではないが、インク貯留管10に貯留されるインクは、塗布体に対してインクを安定して供給するという観点から、所謂チキソトロピー性が小さい又は無いものが好ましい。すなわち、撹拌した状態と静置した状態とで流動性の変化が少ない又は無いものが好ましい。
上記した実施形態では、塗布対象物に接触するボール16を弁として機能させる例、すなわち、芯体7の内部空間の密閉状態と連通状態とを切替える弁として機能させる例を示したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、図7で示されるように、塗布対象物に接触する部分よりも後端側に弁として機能する部分(弁機構)を設けた塗布具用チップ109(塗布体部)を採用してもよい。この塗布具用チップ109の構造につき、以下で詳細に説明する。
この塗布具用チップ109は、インク貯留管10(図7では図示しない)の片側端部に固定されるものであり、塗布具用チップ109の内部空間とインク貯留管10の内部空間とは連続する一体の空間となっている。すなわち、塗布具用チップ109は、インク貯留管10の内部に貯留されたインクを先端開口部110から吐出し、塗布対象物に塗布することが可能な構造となっている。
この塗布具用チップ109は、外筒部115、塗布体形成部116(塗布体)、コイルバネ状の付勢部材117(押圧部材)を備えた構造となっている。
外筒部115は、図8で示されるように、内部に空間が形成されている。この空間は、先端に形成された先端開口部110から後端に形成された後端開口部120までの間に形成され、外筒部115を貫通した状態となっている。
先端開口部110の近傍では、外筒部115の内径が先端側に向うにつれて狭径となるように形成されている。より詳細には、先端開口部110の近傍に、角度の異なる2つのテーパー面が形成されている。すなわち、先端側に位置して先端開口部110と連なる第1テーパー面121と、第1テーパー面121の後側に位置し、第1テーパー面121と連なる第2テーパー面122とが形成されている。
第1テーパー面121は、第2テーパー面122よりもテーパー角が小さくなっており、より急な傾斜面となっている。このことから、第1テーパー面121と第2テーパー面122の境界部分125は、内側に向って突出する突起状の部分となっている。
塗布体形成部116は、図9で示されるように、本体部130の環状凹部137にリング部材132を嵌め込んで固定することにより、形成されている。
本体部130は、先端側に丸みを帯びて凸となる先端突起部135と、先端突起部135の後方に位置する円錐状部136と、周囲よりも窪んでおり環状に連続して延びる環状凹部137と、円柱状部138と、円柱状部138よりも径の小さい棒状部139が一体に形成されている。
先端突起部135は、最先端部分が半球状となった突起であり、塗布対象物に接触する部分となっている。
円錐状部136は、先端側に向うにつれて狭径となるように形成された部分である。そして、この円錐状部136のテーパー角は、上記した第1テーパー面121(図8参照)のテーパー角と同一(又は略同一)となっている。すなわち、円錐状部136を第1テーパー面121に後方側から押し当てると、面接触するように形成されている。
環状凹部137は、リング部材132が略丁度嵌り込む形状となっており、周方向に垂直な面で切断したときの断面形状が円弧状となっている。ここで、この円弧状の部分の曲率は、リング部材132の表面の曲率と同一(又は略同一)となっている。
このため、リング部材132を環状凹部137に装着すると、リング部材132の表面と環状凹部137とが面接触し、密着した状態となる(図7参照)。
円柱状部138は、付勢部材117の先端側が接触する部分であり、後方側の部分よりも太く形成された部分である(図7参照)。
棒状部139は、付勢部材117の内側に挿入される部分であり、外形が丸棒状となっている(図7参照)。
リング部材132は、弾性変形が可能なゴム製のOリングであり、断面形状が略円形であって、環状に延びている。
ここで、塗布具用チップ109は、図7で示されるように、環状凹部137にリング部材132を嵌め込んで形成される塗布体形成部116を外筒部115の内側に配している。そして、塗布体形成部116は、付勢部材117によって常時先端側へ押圧された状態となっている。
このとき、リング部材132の径方向の端部は、同じ方向における本体部130の端部よりも外側に位置している。すなわち、リング部材132は外側に向かって凸となるように、本体部130から盛り上がった状態となっている。
また、先端突起部135は、先端開口部110から外側に突出しており、円錐状部136は、第1テーパー面121と面接触した状態となっている。そして、リング部材132と第2テーパー面122とが密着した状態となっている。
すなわち、この塗布具用チップ109では、円錐状部136と第1テーパー面121が面接触する部分と、リング部材132と第2テーパー面122とが密着する部分の2箇所において、内部空間を密閉する構造となっている。このように複数個所で密閉する構造によると、より気密性を高めることが可能となる。
また、リング部材132が弾性変形可能な部材であるため、第2テーパー面122に押し付けられると、接触した第2テーパー面122に合わせて弾性変形する。このことにより、リング部材132と第2テーパー面122とが隙間なく密着するので、高い気密性を発揮することが可能となる。
そして、この塗布具用チップ109もまた、先端に位置する先端突起部135が塗布対象物に接触し、塗布体形成部116が後方へ押圧されることで、円錐状部136と第1テーパー面121の間と、リング部材132と第2テーパー面122の間に隙間が形成され、塗布可能な状態となる。すなわち、不使用時には、内部空間が外部に対して密閉され、マーキング動作時には、内部空間と外部とが連通した状態となる。このことにより、不使用時にインクが塗布体に供給され続けるということがなく、塗布体でのインクの乾燥を抑制することが可能となる。
なお、本体部130は、樹脂又は金属材料によって形成された硬質の部材となっており、先端突起部135にインクを含浸することなく、インクの塗布が可能となっている。
この塗布具用チップ109では、円錐状部136を第1テーパー面121と面接触する構成としたが、本発明はこれに限るものではない。本体部130や第1テーパー面121の形状は、適宜変更してもよい。
例えば、図10(a)で示されるように、円錐状部136に替わって角錐状部146を設けた塗布体形成部147であってもよい。また、図10(b)で示されるように、断面形状が略三角形状で厚さ方向(長さ方向に直交する方向)に延びる塗布体形成部148であってもよい。すなわち、平面状の傾斜面149を互いに対向する位置に設けてもよい。
本発明で採用するペン先部分は、上記したボールペンチップ9のように、塗布対象物と接触する部分を弁として機能させてもよく、塗布具用チップ109のように、塗布対象物と接触する部分の後方側を弁として機能させてもよい。不使用時にインクを貯留している空間が自動で密閉され、塗布対象物と接触する部分にインクが供給され続けなければよい。
また、上記したボールペンチップ9のように、密閉する部分を1箇所としてもよく、塗布具用チップ109のように、密閉する部分を2箇所としてもよい。すなわち、1箇所で密閉する構造でもよく、複数個所で密閉する構造であってもよい。しかしながら、複数個所で密閉する構造によると、気密性の向上を図ることができるので、好ましい。
上記した実施形態では、芯体7をビット6に沿って移動させる例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図11、図12で示されるトルクドライバー160(マーキング機能付き工具)のように、芯体167(塗布部)が斜め方向に突出する構成としてもよい。
このトルクドライバー160では、芯体167が締付対象物に近づく方向に移動するにつれて、芯体167の先端がビット6に近接していく構造となっている。すなわち、芯体167がビット6から径方向に離れた位置から突出すると共に、芯体167の移動方向がビット6の長手方向に対して傾斜する方向となっている。
また、図13で示されるように、芯体177(塗布部)の移動方向を規制する移動規制部材178を設け、芯体177が弧を描く軌道に沿って移動する構造としてもよい。
移動規制部材178は、少なくとも一部が円弧状に湾曲して延びる移動規制溝179を有し、移動規制溝179の先端開口は、移動規制溝179の後端部分よりもビット6に近接する位置に形成されている。すなわち、移動規制溝179はビット6に近付く方向に曲がった部分を有する溝となっている。
また、芯体177のインク貯留管10が樹脂等の可撓性を有する部材で形成されており、弾性変形可能な状態となっている。そして、芯体177が移動規制溝179に後端側から挿入された状態となっている。
このことにより、芯体177が先端側に向かって移動すると、移動規制溝179によって移動が規制され、芯体177の先端部分がビット6に近づくこととなる。すなわち、芯体177のインク貯留管10が移動規制溝179に沿って湾曲した状態となり、芯体177が湾曲しつつ延在することとなる。
上記した実施形態では、締付対象物であるねじの頭部にマーキングを施す例を示したが、本発明はこれに限るものではない。ネジの周囲に位置する部材や壁面にマーキングを施してもよい。すなわち、締付対象物と塗布対象物は同一であってもよく、異なるものであってもよい。そして、上記した実施形態では、芯体167,177の先端がビット6に近付く方向に移動する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。ビット6から離れる方向に移動してもよい。
すなわち、図14で示されるようなトルクドライバー185(マーキング機能付き工具)であってもよい。
このトルクドライバー185には、径方向外側に向かって突出する移動規制突起187が設けられている。この移動規制突起187は、芯体188(塗布部)が最も後端側に位置した状態(図14(a)で示される状態)において、芯体188の前方(先端側)に形成されている。すなわち、芯体188が先端側へ直進したとき、その直進軌道上に移動規制突起187が形成されている。言い換えると、芯体188が直進したとき、その進路を塞ぐように、移動規制突起187が位置している。そして、この移動規制突起187は丸みを帯びて凸となる形状となっている。
そして、芯体188のインク貯留管10もまた、樹脂等の可撓性を有する部材で形成されており、弾性変形可能な状態となっている。
このことから、芯体188が直進していくと、芯体188の先端が移動規制突起187に後方側から当接することとなる。そして、そのまま芯体188が直進しようとすることで、芯体188の先端が移動規制突起187の表面に沿って移動し、移動規制突起187の外側に位置することとなる(図14(b)参照)。この状態から、芯体188がさらに先端側へ移動することで、図14(c)で示されるように、移動規制突起187がインク貯留管10に対して内側から接触することとなる。このことにより、インク貯留管10が外側に向かって曲がった状態となり、芯体188の先端が最も後端側に位置した状態(図14(a)で示される状態)よりも外側に位置することとなる。
そして、芯体188の先端部分がネジを締め付けた壁の表面(塗布対象物)に接触し、マーキングが施されることとなる。
上記した実施形態では、トルクドライバーに1つの芯体を設け、突出させる例を示したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、複数の芯体を設け、それぞれ異なる位置から突出させる構成としてもよい。すなわち、マーキング動作を実施する芯体を切替可能とし、マーキング位置を可変可能な構造としてもよい。
上記した実施形態では、本発明をトルクドライバーに適用した例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、インパクトドライバーやインパクトレンチ等のトルク調整機構と、上記実施形態の芯体作動部を連動させてもよい。すなわち、本発明のマーキング機能付き工具は、インパクトドライバーやインパクトレンチであってもよい。所定のトルクで締付対象物の締め付けが可能な工具であればよい。
上記した説明では、ビット6の先端を下方に向けた状態でネジの締め付けを行う例を示した。しかしながら、使用者が実際にトルクドライバー1を使用する際には、ビット6の先端を上側に向けた状態や、ビット6を水平にした状態で使用する場合がある。すなわち、ネジの上側にトルクドライバー1が位置した状態(図5参照)だけでなく、ネジの下側にトルクドライバー1が位置した状態や、ネジの側方にトルクドライバー1が位置した状態で締付作業を実施することがある。このため、トルクドライバー1は様々な姿勢で使用されることとなる。
ここで、ビット6の先端が上側に向いた状態で使用する場合、芯体7の先端もまた上側を向いた状態となる。このとき、芯体7の先端が下向きの場合に比べ、インクが吐出され難くなってしまうことが考えられる。すなわち、芯体7の先端が上向きの場合、重力の作用によってインクが下側へ流れようとするので、芯体7の先端が位置する上方へ向かってインクが流れ難くなってしまう。この結果、芯体7の先端からインクが安定して吐出されない可能性がある。つまり、芯体7の先端が下向きでない場合には、芯体7の先端からインクが吐出され難くなることが考えられる。
また、芯体7の先端を上側に向けた場合、芯体7の先端側からインク貯留管10に空気が流入してしまい、インクが逆流してしまう可能性がある。
このことから、本発明のマーキング機能付き工具は、塗布液を加圧可能な構造とすることが好ましい。すなわち、インクに圧力をかけて強制的に吐出させることにより、芯体の姿勢に関わらず円滑にインクを吐出可能な構造とすると共に、インクの逆流を防止することが好ましい。このことにつき、以下でより詳細に説明する。
塗布液を加圧する構造として、例えば、上記した芯体7に替わって加圧式の芯体190を採用する構造としてもよい。
芯体190は、図15で示されるように、インク貯留管193(塗布液収容部)の内部にインクを充填し、さらに後端側から潤滑剤、密閉剤、逆流防止剤等(図中の符号195で示す部分であり、以下、単に潤滑剤等195とも示す)を入れ込んだ状態とする。
そして、潤滑剤等195のさらに後端側から押圧片196、バネ197を入れ込み、インク貯留管193の後端部分に尾栓198を取り付けた状態とする。
このことにより、インク貯留管193の内部空間では、前端側(ボールペンチップ9側)から後端側に向かってインク、潤滑剤等195、押圧片196、バネ197が順に配された状態となる。そして、これら潤滑剤等195、押圧片196、バネ197が常時インクを加圧する加圧機構として機能する。すなわち、この加圧機構は、インク貯留管193と一体に形成される機構となっている。
このとき、尾栓198の後端面(図15では上端面)では、その中心部分に内外を連通する通気孔200が設けられている。つまり、この通気孔200は、尾栓198の後端面(図15では上端面)を形成する部分をインク貯留管193の長さ方向に貫通する貫通孔となっている。
また、尾栓198の前端部分は、インク貯留管193の内部に挿入されており、バネ197の後端部分が尾栓198の前端面に当接する構成となっている。このような構成によると、尾栓198のインク貯留管193に対する挿入長さを調節するだけで、バネ197の縮み量を調整することができる。
すなわち、尾栓198の挿入長さを長くすると、バネ197はより縮んだ状態で配されることとなる。対して、尾栓198の挿入長さを短くすると、バネ197はより長く伸びた状態で配されることとなる。つまり、上記した構成とすることにより、バネ197の縮み量及び配置位置の設定が容易となる。
なお、このようにインクを加圧する加圧機構を設けた場合、加圧機構を設けない場合とは異なり、所謂チキソトロピー性が比較的大きいものが好ましい。すなわち、撹拌した状態と静置した状態とで流動性の変化が比較的大きいものが好ましい。
また、本発明の加圧機構は、弾性部材(バネ197)によってインクを後端側から押圧する加圧機構に限らず、弾性部材を設けない構造であってもよい。このような構造として、例えば、芯体と圧縮空気を内部に封入する外筒を設け、封入された圧縮空気によってインクを加圧する加圧機構であってもよい。
1,160,185 トルクドライバー(マーキング機能付き工具)
7,167,177,188,190 芯体(塗布部)
6 ビット(軸体部)
9 ボールペンチップ(塗布体部)
10,193 インク貯留管(塗布液収容部)
16 ボール(塗布体)
109 塗布具用チップ(塗布体部)
116 塗布体形成部(塗布体)
117 付勢部材(押圧部材)

Claims (4)

  1. 締付対象物を所定のトルクで締め付けたとき、塗布体が塗布対象物に接触して塗布液を塗布するマーキング機能付き工具において、
    前記塗布体を含む塗布体部と、前記塗布液を貯留するための塗布液収容部とが一体に形成された塗布部を有しており、当該塗布部の全体を前記塗布対象物に向かって移動させる塗布部駆動機構を備え、
    前記塗布体部は、ボールを保持したボールペンチップによって形成されていることを特徴とするマーキング機能付き工具。
  2. 締付対象物を所定のトルクで締め付けたとき、塗布体が塗布対象物に接触して塗布液を塗布するマーキング機能付き工具において、
    前記塗布体と、前記塗布液を貯留するための塗布液収容部と、前記塗布体を前記締付対象物に向かって移動させる塗布部駆動機構と、押圧部材を備えた弁機構を有し、
    前記弁機構は、前記塗布体に対して前記塗布液を供給するための経路を開閉するものであり、前記押圧部材によって閉状態が維持されるように付勢されていることを特徴とするマーキング機能付き工具。
  3. 先端部分がネジと係合可能な軸体部を有しており、
    前記塗布体は、前記軸体部の側方に位置し、前記軸体部の軸方向に沿って移動することを特徴とする請求項1又は2に記載のマーキング機能付き工具。
  4. 前記塗布液を加圧する加圧機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマーキング機能付き工具。
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