JP2016203158A - 次亜塩素酸供給装置及びボイラ排水の処理方法 - Google Patents

次亜塩素酸供給装置及びボイラ排水の処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より低いコストでボイラ排水に含まれるアンモニアを処理する。
【解決手段】海水Mを貯留する貯留槽5と、貯留槽5から取り込んだ海水Mを電気分解して次亜塩素酸含有液Eを生成して貯留槽5に戻す電解装置2と、貯留槽5に貯留された次亜塩素酸含有液Eが導入される供給ライン17と、供給ライン17を介して供給された次亜塩素酸含有液Eとアンモニア含有ボイラ排水Wとを反応させる反応槽7と、反応槽7で反応した処理液Tと貯留槽5に貯留された次亜塩素酸含有液Eとを混合した混合液を次亜塩素酸利用設備3に注入する注入ライン21,22と、を有する次亜塩素酸供給装置1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、海水から生成された次亜塩素酸を含有する液を次亜塩素酸を利用する設備及びアンモニアを含有するボイラ排水に供給する、次亜塩素酸供給装置及びボイラ排水の処理方法に関する。
例えば火力発電プラントにおいて、腐食の要因となる酸素を除去するために使用されているヒドラジンは、「変位原性が認められた化学物質」と評価されていることから、近年はより安全な脱酸素剤や、脱酸素剤不使用の水処理の採用が進行している。
ヒドラジンを用いない脱酸素剤としては、水素イオン指数(pH)の値を大きくした(例えばpH7〜pH10.5)アンモニアが知られているが、脱酸素剤としてアンモニアを用いることにより今後プラントからの排水のアンモニア濃度が高くなることが想定されている(例えば非特許文献1参照)。一方、排水規制により窒素の低減も求められており、早急な対応が望まれている。
特許文献1には、海水を電気分解することによって得られる次亜塩素酸ソーダ(次亜塩素酸ナトリウム)を用い、塩素処理によってアンモニアを分解するシステムが記載されている。このシステムにおいては、アンモニア含有排水であるボイラ排水が反応槽に導入されるとともに反応槽に次亜塩素酸が添加され、ボイラ排水中に存在するアンモニアと次亜塩素酸とが溶液反応して、窒素ガスまで分解される。
特開2014−563号公報
"火力プラント水処理における脱ヒドラジンへの取組み"、[online]、三菱重工技報 Vol.46 No.2 (2009)、[平成24年3月30日検索]、インターネット<URL: http://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/462/462055.pdf>
ところで、特許文献1に記載のシステムにおいては、反応槽で処理された処理液を、処理液中の次亜塩素酸濃度とpHを排水基準まで低減した上で放流している。上記システムは、例えば、チオ硫酸ナトリウムを用いて次亜塩素酸ソーダを中和し、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を用いてpHを調整している。
しかしながら、処理液を薬品処理するためには、多大な薬品コストが必要となるため、より低いコストでボイラ排水に含まれるアンモニアを処理することができる次亜塩素酸供給装置が望まれている。
この発明は、より低いコストでボイラ排水に含まれるアンモニアを処理することができる次亜塩素酸供給装置及びボイラ排水の処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、次亜塩素酸供給装置は、海水を貯留する貯留槽と、前記貯留槽から取り込んだ前記海水を電気分解して次亜塩素酸含有液を生成して前記貯留槽に戻す電解装置と、前記貯留槽に貯留された前記次亜塩素酸含有液が導入される供給ラインと、前記供給ラインを介して供給された前記次亜塩素酸含有液とアンモニア含有ボイラ排水とを反応させる反応槽と、前記反応槽で反応した処理液と前記貯留槽に貯留された前記次亜塩素酸含有液とを混合した混合液を次亜塩素酸利用設備に注入する注入ラインと、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、反応槽に貯留された処理液を放流することなく次亜塩素酸利用設備に注入するため、処理液の排水基準を満たすために薬品処理する必要がなくなり、アンモニアの処理コストを低減することができる。
上記次亜塩素酸供給装置において、前記貯留槽に貯留された前記次亜塩素酸含有液を排出する第一注入ラインと、前記反応槽に貯留された前記処理液を排出する第二注入ラインと、を有し、前記注入ラインは、前記第一注入ラインと前記第二注入ラインとが接続されてよい。
上記次亜塩素酸供給装置において、前記貯留槽に貯留された前記次亜塩素酸含有液を排出する第一注入ラインと、前記反応槽に貯留された前記処理液を排出する第二注入ラインと、を有し、前記第二注入ラインは、前記貯留槽に接続されてよい。
上記次亜塩素酸供給装置において、制御装置を有し、前記制御装置は、前記反応槽に供給される前記次亜塩素酸含有液の流量及び反応槽に供給される前記アンモニア含有ボイラ排水の流量を、前記処理液にアンモニアが残留する程度に調整してよい。
このような構成によれば、貯留槽にて次亜塩素酸と、海水由来の有機物とが反応することによるトリハロメタンの発生を抑制することができる。即ち、アンモニアが次亜塩素酸による優先的な酸化を受けることで、有機物が酸化し難くなることによってトリハロメタンの生成を抑制することができる。
上記次亜塩素酸供給装置において、前記第二注入ラインを流れる処理液の一部を放流する放流ラインと、前記放流ライン上に設けられた活性炭処理装置と、を有してもよい。
このような構成によれば、未反応あるいは余剰の次亜塩素酸(残留塩素)を還元処理し、硝酸イオンおよびトリハロメタン(海水中有機物と次亜塩素酸が反応することで生成)を吸着除去することができる。
本発明の第二の態様によれば、ボイラ排水の処理方法は、海水を電気分解して次亜塩素酸含有液を生成する電気分解工程と、前記次亜塩素酸含有液をアンモニア含有ボイラ排水と反応させて処理液を生成する反応工程と、処理液と前記次亜塩素酸含有液とを混合した混合液を次亜塩素酸利用設備に注入する注入工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、反応槽に貯留された処理液を放流することなく次亜塩素酸利用設備に注入するため、処理液の排水基準を満たすために薬品処理する必要がなくなり、アンモニアの処理コストを低減することができる。
本発明の第一実施形態の次亜塩素酸供給装置を有するコンバインドサイクル発電プラントの概略構成図である。 本発明の第二実施形態の次亜塩素酸供給装置を有するコンバインドサイクル発電プラントの概略構成図である。 本発明の第三実施形態の次亜塩素酸供給装置を有するコンバインドサイクル発電プラントの概略構成図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態の次亜塩素酸供給装置1及びボイラ排水の処理方法について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第一実施形態の次亜塩素酸供給装置1を有するコンバインドサイクル発電プラントPの概略構成図である。本実施形態の次亜塩素酸供給装置1は、海水電解装置2によって生成された次亜塩素酸ソーダ(次亜塩素酸ナトリウム)を含む液を、例えば、海水の取水口3などの次亜塩素酸利用設備に供給するとともに、コンバインドサイクル発電プラントPの排熱回収ボイラBから排出されるアンモニアを含む排水(アンモニア含有ボイラ排水。以下、ボイラ排水と呼ぶ)を処理するための装置である。
図1に示すように、次亜塩素酸供給装置1は、海水Mを貯留する貯留槽5と、次亜塩素酸ソーダを含む液E(以下、次亜塩素酸含有液Eと呼ぶ)を生成する海水電解装置2と、コンバインドサイクル発電プラントP(以下、プラントPと呼ぶ)の排熱回収ボイラB(以下、ボイラBと呼ぶ)から排出されるボイラ排水Wが貯留される排水槽6と、排水槽6の下流側に設けられた反応槽7と、反応槽7に次亜塩素酸含有液Eを供給する供給ライン17と、を主な構成要素として備えている。
プラントPは、ガスタービン(図示せず)と、ガスタービンからの排気ガスが送られるボイラと、蒸気タービン(図示せず)と、ガスタービンと蒸気タービンの回転駆動力により駆動されて発電する発電機(図示せず)と、を有する構成とすることができる。
プラントPには海水の取水口3から第一海水供給ライン4を介して取水された海水Mが導入されて、例えば冷却などの用途に使用される。第一海水供給ライン4には、海水Mを送水する海水供給ポンプ(図示せず)、及び海水Mの流量を調整する海水流量調整バルブ(図示せず)が設けられている。
ボイラのボイラ排水Wには、腐食の要因となる酸素を除去するための脱酸素剤としてアンモニアが使用されている。よって、ボイラから排出されるボイラ排水Wは、アンモニア(NH)、アンモニウムイオン(NH )等のアンモニア性窒素を含むアンモニア性窒素含有排水(アンモニア含有ボイラ排水)である。
ボイラBから排出されたボイラ排水Wは、排水槽6に貯留される。排水槽6の下流側には、反応槽7が設けられている。排水槽6と反応槽7とは排水ライン8を介して接続されている。即ち、排水槽6に貯留されたボイラ排水Wは、排水ライン8を介して反応槽7に導入される。排水ライン8には、排水槽6に貯留されているボイラ排水Wを反応槽7に送水する排水供給ポンプ9が設けられている。
貯留槽5は、海水M、及び海水電解装置2にて生成された次亜塩素酸含有液Eを貯留する槽である。貯留槽5には、第二海水供給ライン11を介して取水口3から海水Mが導入される。第二海水供給ライン11には、海水Mを送水する海水供給ポンプ12、及び海水Mの流量を調整する海水流量調整バルブ(図示せず)が設けられている。
海水電解装置2は、貯留槽5から取り込んだ海水Mを電気分解することによって、次亜塩素酸ソーダを含む次亜塩素酸含有液Eを生成して貯留槽5に戻す装置である。海水電解装置2は、電解槽14と、直流電源装置15と、次亜塩素酸含有液Eを循環させる循環ライン16と、を有している。電解槽14は、複数の電極(図示せず)を有している。
直流電源装置15は、海水Mの電気分解に供される電流を供給する装置であって、例えば、直流電源と定電流制御回路とを備える構成を採用することができる。直流電源は、直流電力を出力する電源であって、例えば交流電源から出力される交流電力を直流に整流して出力する構成であってもよい。
本実施形態の海水電解装置2は、電解槽14の下流側(電解槽14の流出口)と電解槽14の上流側(電解槽14の流入口)とを循環ライン16によって接続して、海水Mを循環させるリサイクル方式である。海水電解装置2としては、上記リサイクル方式の他に、海水を電解槽に一回のみ通すワンスルー方式を採用してもよい。即ち、海水電解装置2は、海水を用いて次亜塩素酸を生成することができれば、どのような形式のものでもよい。
貯留槽5には、貯留槽5に貯留された次亜塩素酸含有液Eを排水ライン8に供給する供給ライン17が接続されている。また、貯留槽5には、貯留槽5に貯留された次亜塩素酸含有液Eを次亜塩素酸利用設備である取水口3に注入する第一注入ライン21が接続されている。次亜塩素酸含有液Eを取水口3に注入することによって、取水口3に対する海洋生物の付着を抑制することができる。
また、排水ライン8上であって、供給ライン17との合流部18よりも下流側(反応槽7側)には、ボイラ排水Wと次亜塩素酸含有液Eとの混合を促進するラインミキサ19が設けられている。
本実施形態の反応槽7には、反応槽7で反応した処理液Tを第一注入ライン21に導入する第二注入ライン22が接続されている。即ち、反応槽7の処理液Tは、第二注入ライン22及び第一注入ライン21を介して取水口3に注入される。第一注入ライン21及び第二注入ライン22は、反応槽7で反応した処理液Tと貯留槽5に貯留された次亜塩素酸含有液Eとを混合した混合液を取水口3に注入する注入ラインとして機能する。
次に、本実施形態の次亜塩素酸供給装置1の作用について説明する。
まず、プラント冷却工程として、海水Mが第一海水供給ライン4を介してプラントPに供給される。プラントPのボイラBから排出されるボイラ排水Wが排水槽6に貯留される。排水槽6に貯留されたボイラ排水Wは、排水ライン8を介して反応槽7に導入される。
一方、電気分解工程として、海水Mが第二海水供給ライン11を介して貯留槽5に導入され、海水電解装置2によって次亜塩素酸含有液Eが生成される。次亜塩素酸含有液Eは、供給ライン17を介して反応槽7に導入される。また、次亜塩素酸含有液Eは、第一注入ライン21を介して取水口3に注入される。
なお、注入される次亜塩素酸含有液Eの流量は、制御装置(図示せず)が第一注入ライン21に設けられた流量調整弁(図示せず)を制御することにより調整される。制御装置は、取水口3にて次亜塩素酸がほとんど消費されて元の海水Mに戻るように、次亜塩素酸含有液Eの流量の調整を行う。
次に、反応工程として、反応槽7にて、ボイラ排水W中に存在するアンモニアと次亜塩素酸含有液Eに含まれる次亜塩素酸とが溶液反応して窒素ガス(N)まで分解される。即ち、反応槽7において、アンモニアが処理されて処理液Tが反応槽7に貯留される。
ここで、処理液Tには、アンモニアの分解に使用された次亜塩素酸が残留する場合がある。また、処理液TのpH(水素イオン指数)は、排水基準を外れる場合がある。これにより、処理液Tを薬品処理するなどしない限り、処理液Tを例えば海洋に放流することはできない。
次に、注入工程として、反応槽7に貯留された処理液Tは第一注入ライン21に導入されて、次亜塩素酸含有液Eと混合される。即ち、反応槽7内の処理液Tは第二注入ライン22を介して第一注入ライン21に導入される。
反応槽7内の処理液Tと貯留槽5内の次亜塩素酸含有液Eとの混合液は、取水口3に注入される。即ち、反応槽7にてアンモニア処理されたボイラ排水Wは、放流されることなく取水口3に注入される。
上記実施形態によれば、アンモニア性窒素を含む排水であるボイラ排水Wに次亜塩素酸を含む次亜塩素酸含有液Eが添加されることによって、ボイラ排水Wに含まれるアンモニアを分解処理することができる。
また、反応槽7に貯留された処理液Tを放流することなく次亜塩素酸利用設備である取水口3に注入するため、処理液Tの排水基準を満たすために薬品処理する必要がなくなり、アンモニアの処理コストを低減することができる。
また、海水電解装置2にて生成された次亜塩素酸含有液Eは、第一注入ライン21を介して海水Mの取水口3に注入される。次亜塩素酸含有液Eが取水口3に注入されることによって、取水口3に対する海洋生物の付着を抑制することができる。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態の次亜塩素酸供給装置1Bを図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図2に示すように、本実施形態の次亜塩素酸供給装置1Bの第二注入ライン22は、貯留槽5に接続されている。即ち、反応槽7内の処理液Tは、貯留槽5に導入される。
本実施形態の排水ライン8には、排水ライン8を流れるボイラ排水Wの流量を調整する第一流量調整弁23が設けられている。また、本実施形態の供給ライン17には、供給ライン17を流れる次亜塩素酸含有液Eの流量を調整する第二流量調整弁24が設けられている。
本実施形態の次亜塩素酸供給装置1の反応槽7には、反応槽7に貯留された処理液Tのアンモニア濃度を測定するアンモニア濃度測定装置25が設けられている。
次に、本実施形態の次亜塩素酸供給装置1Bの作用について説明する。
制御装置26は、第一流量調整弁23及び第二流量調整弁24を制御することによって、反応槽7に導入されるボイラ排水Wの流量及び次亜塩素酸含有液Eの流量を調整する。制御装置26は、反応槽7に貯留される処理液Tにアンモニアが残留する程度にボイラ排水の流量及び次亜塩素酸含有液Eの流量の調整を行う。即ち、本実施形態の次亜塩素酸供給装置1は、反応槽7にてボイラ排水W中に存在するアンモニアを完全に分解することなく、処理液Tに残留させる。
なお、処理液Tにアンモニアを残留させることができれば、次亜塩素酸含有液E及びボイラ排水Wの両方を調整する必要はなく、何れか一方の流量を調整することで、処理液T中にアンモニアを残留させてもよい。
具体的には、制御装置26は、処理液T中にアンモニアが残留するように、次亜塩素酸含有液Eとボイラ排水Wの少なくとも一方の調整を行う。
注入工程として、アンモニアを含む処理液Tは、第二注入ライン22を介して貯留槽5に導入される。即ち、処理液Tは、放流されることなく、貯留槽5に戻される。これにより、貯留槽5に貯留される海水M及び次亜塩素酸含有液Eにアンモニアが添加される。
上記実施形態によれば、貯留槽5にて、次亜塩素酸と海水M由来の有機物とが反応することによるトリハロメタンの発生を抑制することができる。即ち、処理液Tと共に貯留槽5に導入されるアンモニアが次亜塩素酸による優先的な酸化を受けることで、有機物が酸化し難くなる。これにより、トリハロメタンの生成を抑制することができる。
(第三実施形態)
以下、本発明の第三実施形態の次亜塩素酸供給装置1Cを図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態の次亜塩素酸供給装置1Cの第二注入ライン22からは、第二注入ライン22を流れる処理液Tの一部を放流する放流ライン27が接続されている。第二注入ライン22を流れる処理液Tの一部は、放流ライン27を介して放流される。
放流ライン27には、活性炭処理装置28が設けられている。活性炭処理装置28は、処理液Tを活性炭に通して活性炭処理を行う装置である。
また、放流ライン27には、放流ライン27を流れる処理液Tの流量を調整する流量調整バルブ29が設けられている。
活性炭処理装置28では、式(1)に示す分解反応により、余剰残留塩素を分解する。ここで、NaClO 1kg当たりの活性炭の使用量は、約0.08kgである。
2NaClO + C → CO + 2NaCl ・・・ (1)
一方、式(2)に示すチオ硫酸ナトリウム(NaSO)等の薬品を用いた反応により、余剰残留塩素を分解する場合、NaClO 1kg当たりのチオ硫酸ナトリウムの使用量は、約1.7kgである。
NaClO + NaSO → NaCl + NaSO・・・ (2)
上記実施形態によれば、放流ライン27上に活性炭処理装置28を設けたことによって、未反応あるいは余剰の次亜塩素酸(残留塩素)を還元処理し、硝酸イオンおよびトリハロメタン(海水中有機物と次亜塩素酸が反応することで生成)を吸着除去することができる。
また、反応槽7から排出される処理液Tは放流可能な性状まで処理される。このため、海水の塩化物イオン濃度が低い場合など、ボイラ排水との混合で希釈された処理水Tが取水口3へ流入し、さらなる塩化物イオン濃度の低下を生じてしまう場合などは、活性炭処理設備による処理を受けた処理水Tを外部へ放流することで、塩化物イオン濃度の低下を抑制することができる。
放流ライン27から放流される処理液Tの流量は、流量調整バルブ29を用いて調整することができる。
また、処理液Tの一部を放流する場合において、チオ硫酸ナトリウムを用いて分解を行う場合と比較して、薬品使用量を低減することができる。また、チオ硫酸ナトリウムを用いて分解を行うのに必要な薬品の注入量制御が不要となる。
なお、本発明の技術範囲は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態の次亜塩素酸含有液Eの供給ライン17は、ボイラ排水Wが流れる排水ライン8に接続されているが、供給ライン17を直接反応槽7に接続してもよい。
また、上記各実施形態の供給ライン17及び第一注入ライン21は、それぞれ貯留槽5に接続されているが、供給ライン17から第一注入ライン21を分岐させてもよい。
また、第二実施形態の次亜塩素酸供給装置1Bに第三実施形態の放流ライン27を設けてもよい。
1,1B 次亜塩素酸供給装置
2 海水電解装置
3 取水口(次亜塩素酸利用設備)
4 第一海水供給ライン
5 貯留槽
6 排水槽
7 反応槽
8 排水ライン
9 排水供給ポンプ
10 pH測定装置
11 第二海水供給ライン
12 海水供給ポンプ
14 電解槽
15 直流電源装置
16 循環ライン
17 供給ライン
18 合流部
19 ラインミキサ
21 第一注入ライン
22 第二注入ライン
23 第一流量調整弁
24 第二流量調整弁
25 アンモニア濃度測定装置
26 制御装置
27 放流ライン
28 活性炭設備
29 流量調整バルブ
B 排熱回収ボイラ
E 次亜塩素酸含有液
M 海水
P プラント
T 処理液
W ボイラ排水

Claims (6)

  1. 海水を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽から取り込んだ前記海水を電気分解して次亜塩素酸含有液を生成して前記貯留槽に戻す電解装置と、
    前記貯留槽に貯留された前記次亜塩素酸含有液が導入される供給ラインと、
    前記供給ラインを介して供給された前記次亜塩素酸含有液とアンモニア含有ボイラ排水とを反応させる反応槽と、
    前記反応槽で反応した処理液と前記貯留槽に貯留された前記次亜塩素酸含有液とを混合した混合液を次亜塩素酸利用設備に注入する注入ラインと、を有する次亜塩素酸供給装置。
  2. 前記貯留槽に貯留された前記次亜塩素酸含有液を排出する第一注入ラインと、
    前記反応槽に貯留された前記処理液を排出する第二注入ラインと、を有し、
    前記注入ラインは、前記第一注入ラインと前記第二注入ラインとが接続されてなる請求項1に記載の次亜塩素酸供給装置。
  3. 前記貯留槽に貯留された前記次亜塩素酸含有液を排出する第一注入ラインと、
    前記反応槽に貯留された前記処理液を排出する第二注入ラインと、を有し、
    前記第二注入ラインは、前記貯留槽に接続されている請求項1に記載の次亜塩素酸供給装置。
  4. 制御装置を有し、
    前記制御装置は、前記反応槽に供給される前記次亜塩素酸含有液の流量及び前記反応槽に供給される前記アンモニア含有ボイラ排水の流量を、前記処理液にアンモニアが残留する程度に調整する請求項3に記載の次亜塩素酸供給装置。
  5. 前記第二注入ラインを流れる処理液の一部を放流する放流ラインと、
    前記放流ライン上に設けられた活性炭処理装置と、を有する請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の次亜塩素酸供給装置。
  6. 海水を電気分解して次亜塩素酸含有液を生成する電気分解工程と、
    前記次亜塩素酸含有液をアンモニア含有ボイラ排水と反応させて処理液を生成する反応工程と、
    処理液と前記次亜塩素酸含有液とを混合した混合液を次亜塩素酸利用設備に注入する注入工程と、を有するボイラ排水の処理方法。
JP2015202052A 2015-04-17 2015-10-13 次亜塩素酸供給装置 Active JP6383989B2 (ja)

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