JP2014083471A - アンモニア含有水の処理方法および処理装置 - Google Patents

アンモニア含有水の処理方法および処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】物理化学的な方法によりアンモニアを分解する効率を高めることにより、小型の装置で効率よくアンモニアを分解することができるアンモニア含有水の処理方法および処理装置を提供する。
【解決手段】本アンモニア含有水の処理方法は、アンモニア含有水1に、水に溶解して塩化物イオンを生成する塩化物イオン生成物質2と、二酸化炭素3と、を添加して電気分解することにより、前記アンモニア含有水中のアンモニアを分解する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンモニア含有水の処理方法および処理装置に関し、特に、電気化学的な方法により小型の装置で効率よくアンモニアを分解することができるアンモニア含有水の処理方法および処理装置に関する。
アンモニア排水などのアンモニアを含有する水性液体(以下、アンモニア含有水という。)中のアンモニアの分解は、硝化菌、脱窒菌などを用いた微生物処理が主体として行なわれている。しかしながら、微生物によるアンモニアの分解は、分解速度が低いため、大型の処理層を必要とする。また、微生物によるアンモニアの分解は、負荷変動に対応することが難しい。このため、化学的な方法により、小型の装置で効率よく低コストでアンモニアを分解するアンモニア含有水の処理方法および処理装置の開発が望まれている。
一般に、アンモニア含有水中のアンモニア(NH3)は、次亜塩素酸(HOCl)と反応して、以下の化学反応式(1)〜(3)
NH3 + HOCl → NH2Cl + H2O ・・・(1)
NH2Cl + HOCl → NHCl2 + H2O ・・・(2)
NH2Cl + NHCl2 → N2 + 3H+ + 3Cl- ・・・(3)
に示すように、窒素ガス(N2)まで分解することが知られている。ここで、上記の化学反応式(1)〜(3)をまとめると、以下の化学反応式(4)
2NH3 + 3HOCl → 3H+Cl- + 3H2O+ N2↑ ・・・(4)
と書き表すことができる。
また、アンモニア含有水中のアンモニア(NH3)は、次亜塩素酸イオン(OCl-)と反応して、以下の化学反応式(5)
2NH3 + 3Na+OCl- → 3Na+Cl- + 3H2O+ N2↑ ・・・(5)
に示すように、窒素ガス(N2)まで分解することが知られている。
しかしながら、アンモニア含有水に、単に次亜塩素酸または次亜塩素酸イオンを添加しただけでは、上記の化学反応式(4)および(5)で示される反応の反応速度が低く、反応速度を高めるために過剰の次亜塩素酸塩または次亜塩素酸イオンが必要となるため、実用的ではない。
また、アンモニア含有水中の塩化物イオン(Cl-)を利用して、電気分解することにより、以下の化学反応式(6)および(7)
2Cl- → Cl2 + 2e- ・・・(6)
Cl2 + H2O → HOCl + H+ + Cl- ・・・(7)
に示すように、次亜塩素酸を生成することにより、上記の化学反応式(1)〜(3)すなわち化学反応式(4)に示す反応と同様にして、アンモニアを窒素まで分解する電解脱窒方法も知られている。
上記の電解脱窒方法においては、アンモニア含有水中の塩化物イオン濃度が高い場合には有用かつ有効であるが、塩化物イオン濃度が高い場合であってもアンモニア濃度を限りなく0ppmに近づけることは難しく電解効率を向上させることにおいても限界がある。このため、アンモニアの分解の効率を高めるため、以下の方法が提案されている。
特開平10−165965号公報(特許文献1)は、アンモニアおよび/またはその塩を含有する廃液中の窒素分を分解除去するアンモニア含有廃液の処理方法において、該廃液に含有アンモニア分に対して当量以上の塩素、塩素ガスまたは酸化剤を添加して、該廃液を、上部に液の滞留部を有し、下部に触媒の充填部を有する反応塔に、上部から下向流で通し、アンモニアを連続的に分解除去することを開示する。
また、特開2003−251357号公報(特許文献2)は、有機物、アンモニア、ヒドラジンなどの被酸化性物質を含む排水である被酸化性物質含有水を塩化物イオンの存在下で電気分解処理をした後、遊離残留塩素の存在下で金属酸化物触媒と接触させるか、あるいは、遊離残留塩素の存在下で金属酸化物触媒と接触させた後、塩化物イオンの存在下で電気分解する方法を開示する。
特開平10−165965号公報 特開2003−251357号公報
特開平10−165965号公報(特許文献1)および特開2003−251357号公報(特許文献2)に開示されているアンモニア含有水の処理方法は、アンモニアの分解効率の向上が図られているものの、塩化物イオンを含むアンモニア含有水におけるアンモニア分解効率として充分とはいえず、さらなるアンモニア分解効率の向上が望まれている。
本発明は、電気化学的な方法によりアンモニアを分解する効率を高めることにより、小型の装置で効率よくアンモニアを分解することができるアンモニア含有水の処理方法および処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、アンモニア含有水に、水に溶解して塩化物イオンを生成する塩化物イオン生成物質と、二酸化炭素と、を添加して電気分解することにより、アンモニア含有水中のアンモニアを分解するアンモニア含有水の処理方法である。
本発明にかかるアンモニア含有水の処理方法において、アンモニア含有水を電解槽から吸収塔を経由して電解槽に循環させて、電解槽において、塩化物イオン生成物質と二酸化炭素とが添加されたアンモニア含有水を電気分解することにより、塩素ガス、次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンの少なくともひとつの塩素含有活性物質を生成させ、塩素含有活性物質と、二酸化炭素と、アンモニアとを反応させることによりアンモニアを分解し、吸収塔において、塩素含有活性物質と、二酸化炭素と、アンモニアとの間の接触を高めることにより、それらの反応を高めてアンモニアの分解を促進する、ことができる。さらに、アンモニア含有水を電解槽から吸収塔を経由して電解槽に循環させる際に、アンモニア含有水に二酸化炭素を添加することができる。
また、本発明は、電解槽と、吸収塔と、水に溶解して塩化物イオンを生成する塩化物イオン生成物質と二酸化炭素とが添加されたアンモニア含有水を電解槽から吸収塔を経由して電解槽に循環させるための循環装置と、を含み、電解槽は、アンモニア含有水を電気分解するための陽極および陰極と、陽極と陰極との間に直流を印加するための電源と、を含み、吸収塔は、電気分解がされたアンモニア含有水中の塩素ガス、次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンの少なくともひとつの活性塩素物質と、二酸化炭素と、アンモニアとの間の接触を高めるための構造を含む、アンモニア含有水の処理装置である。
本発明にかかるアンモニア含有水の処理装置において、循環装置は、アンモニア含有水に二酸化炭素を添加するための二酸化炭素添加装置を含むことができる。
本発明によれば、電気化学的な方法によりアンモニアを分解する効率を高めることにより、小型の装置で効率よくアンモニアを分解することができるアンモニア含有水の処理方法および処理装置を提供することができる。
本発明にかかるアンモニア含有水の処理方法の概要を示す概略図である。 本発明にかかるアンモニア含有水の処理方法の一例を示す概略図である。 本発明にかかるアンモニア含有水の処理方法の一実施例の結果を示すグラフである。 本発明にかかるアンモニア含有水の処理方法の別の実施例の結果を示すグラフである。
[アンモニア含有水の処理方法]
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態であるアンモニア含有水の処理方法は、アンモニア含有水1に、水に溶解して塩化物イオンを生成する塩化物イオン生成物質2と、二酸化炭素3と、を添加して電気分解することにより、アンモニア含有水中のアンモニアを分解する方法である。
本実施形態のアンモニア含有水の処理方法は、アンモニア含有水に塩化物イオン生成物質(たとえばNaCl)を添加して電気分解することにより、たとえば以下の化学反応式(6)〜(8)
2Cl- → Cl2 + 2e- ・・・(6)
Cl2 + H2O → HOCl + H+ + Cl- ・・・(7)
Cl2 + NaOH → OCl- + Na+ + H+ + Cl- ・・・(8)
に示すように、塩素ガス(Cl2)、次亜塩素酸(HOCl)および次亜塩素酸イオン(OCl-)などの塩素含有活性物質が生成し、これらの塩素含有活性物質がアンモニア(NH3)と反応することにより、上記の化学反応式(4)および(5)
2NH3 + 3HOCl → 3H+Cl- + 3H2O+ N2↑ ・・・(4)
2NH3 + 3Na+OCl- → 3Na+Cl- + 3H2O+ N2↑ ・・・(5)
に示すように、アンモニア(NH3)を窒素ガス(N2)にまで分解することができる。
ここで、本実施形態のアンモニア含有水の処理方法は、上記のアンモニア含有水に、二酸化塩素発生物質をさらに添加することにより、アンモニア含有水のpHを低下させて、アンモニアの分解効率を高めるという技術的特徴を有している。
すなわち、上記の化学反応式(4)に替えて、以下の化学反応式(9)
CO2 + 2NH3 + 3HOCl → H2CO3 + 3H+Cl- + 3H2O+ N2↑ ・・・(9)
に示すように、生成したH2CO3によりアンモニア含有水のpHを低下させて、アンモニアの分解効率を高める。
また、上記の化学反応式(5)に替えて、以下の化学反応式(10)
CO2 + 2NH3 + 3Na+OCl- → H2CO3 + 3Na+Cl- + 2H2O+ N2↑ ・・・(10)
に示すように、生成したH2CO3によりアンモニア含有水のpHを低下させて、アンモニアの分解効率を高める。
ここで、上記の化学反応式(9)および(10)で生成したH2CO3は、以下の化学反応式(11)
2CO3 + H+Cl- → H2O +H+Cl- + CO2↑ ・・・(11)
に示すように、HClによって二酸化炭素ガス(CO2)に分解されて系外に放出されるため、pHが極度に低下するのが抑制される。
(アンモニア含有水)
図1および図2を参照して、本実施形態のアンモニア含有水の処理方法において、処理の対処とされるアンモニア含有水1は、アンモニアを含有している水であれば特に制限はない。また、アンモニア含有水中のアンモニア濃度は、特に制限はないが、アンモニアを効率的に分解する観点から、1mg/リットル以上50000mg/リットル以下が好ましく、10mg/リットル以上25000mg/リットル以下がより好ましい。
(塩化物イオン生成物質)
図1および図2を参照して、本実施形態のアンモニア含有水の処理方法において、アンモニア含有水1に添加される塩化物イオン生成物質2は、水に溶解して塩化物イオン(Cl-)を生成する物質であれば特に制限は無いが、塩化物イオンを解離しやすくかつ対カチオンによるスケールを抑制する観点から、NaCl、KClなどのアルカル金属の塩化物が好ましい。また、アルカリ金属の塩化物は、対カチオンによるスケールを抑制する観点から、Mg、Caなどのアルカリ土類金属などの不純物が少ない高純度のもの、たとえば、純度が99質量%以上のものが好ましく、純度が99.5質量%以上のものがより好ましい。たとえば、市販の精製塩(塩化ナトリウム;NaCl)は純度99.5質量%以上である。
(二酸化炭素)
図1および図2を参照して、本実施形態のアンモニア含有水の処理方法において、アンモニア含有水に添加される二酸化炭素3は、特に制限はなく、気体(ガス)状であっても、固体状(ドライアイス)であってもよい。また、空気中の二酸化炭素であってもよい。
(電気分解の方法)
図1および図2を参照して、本実施形態のアンモニア含有水の処理方法において、塩化物イオン生成物質2と、二酸化炭素3と、が添加されたアンモニア含有水を電気分解する方法は、特に制限はなく、たとえば、陽極10aと、陰極10cと、陽極10aと陰極10cとの間に直流を印加するための電源10eと、を含む電解槽10内に、上記のアンモニウム含有水を配置して、陽極10aと陰極10cとの間に直流を印加する方法が好適に行なわれる。アンモニア含有水の電気分解は、電解効率を高めてアンモニアの分解効率を高める観点から、直流電解であることが好ましい。ここで、直流には、時間によって大きさが変化しても流れる方向が一定で変化しない広義の直流と、時間によって大きさも流れる方向も一定で変化しない狭義の直流(すなわち定電流)と、が含まれる。電解効率を高める観点から、狭義の直流(定電流)が好ましい。
(電解槽から吸収塔を経由して電解槽へのアンモニア含有水の循環)
図2を参照して、本実施形態のアンモニア含有水の処理方法において、塩化物イオン生成物質2と、二酸化炭素3と、が添加されたアンモニア含有水1を、電解槽10から吸収塔20を経由して電解槽10に循環させることが好ましい。電解槽10から吸収塔20を経由して電解槽10にアンモニア含有水1を循環させることにより、アンモニアの分解を促進させることができる。
上記のアンモニア含有水1を電解槽10から吸収塔20を経由して電解槽10に循環させることにより、電解槽10において、塩化物イオン生成物質2と二酸化炭素3とが添加されたアンモニア含有水を電気分解することにより、塩素ガス(Cl2)、次亜塩素酸(HOCl)および次亜塩素酸イオン(OCl-)の少なくともひとつの塩素含有活性物質を生成させ、塩素含有活性物質と、二酸化炭素と、アンモニアとを反応させることにより、アンモニアを分解することができる。
また、上記のアンモニア含有水1を電解槽10から吸収塔20を経由して電解槽10に循環させることにより、吸収塔20において、塩素含有活性物質と、二酸化炭素3と、アンモニアとの間の接触を高めることにより、それらの反応を高めてアンモニアの分解を促進することができる。吸収塔20において、塩素含有活性物質と、二酸化炭素3と、アンモニアとの間の接触を高めるための構造は、特に制限はないが、アンモニア含有水中の塩素含有活性物質と、二酸化炭素3と、アンモニアとの相互撹拌、相互拡酸および相互接触を促進させる観点から、表面積が大きな内部構造、表面積が大きな充填剤22が配置された構造が好適に挙げられる。
上記のアンモニア含有水1を電解槽10から吸収塔20を経由して電解槽10に循環させる方法には、特に制限はなく、たとえば、循環ポンプ40p、循環用配管41,42,43,44などの循環装置40を用いて、電解槽10内のアンモニア含有水1を、循環用配管33、吸収塔20、循環用配管44、水槽30、循環用配管41、循環用ポンプ40p、および循環用配管42を経由させて電解槽20に循環させることができる。ここで、循環用配管41,42,43,44の矢印は、アンモニア含有水の流れる方向を示す。
上記のアンモニア含有水1への二酸化炭素3の添加は、効率的に添加する観点から、アンモニア含有水1を電解槽10から吸収塔20を経由して電解槽10に循環させる際に行なうことが好ましい。二酸化炭素3を添加する方法には、特に制限はなく、たとえば、図2に示すように、二酸化炭素添加装置40vを用いて二酸化炭素ガスおよび空気中の二酸化炭素を循環配管中のアンモニア含有水1に添加することができる。アンモニア含有水1の循環経路において、アンモニア含有水1に二酸化炭素3を添加する場所は、特に制限はないが、アンモニア含有水への接触および混合拡散を高める観点から、吸収塔20の入口部分が好ましい。ここで、二酸化炭素添加装置40vは、特に制限はないが、系外から循環経路内に二酸化炭素を簡便にかつ効率よく取り入れる観点から、ベンチュリ管が好適に挙げられる。
また、上記のアンモニア含有水1への塩化物イオン生成物質2の添加も、効率的に添加する観点から、アンモニア含有水1を電解槽10から吸収塔20を経由して電解槽10に循環させる際に行なうことが好ましい。塩化物イオン生成物質2を添加する方法および添加する場所は、特に制限はない。図2には、電解槽10の入口部分の前の水槽30に塩化物イオン生成物質2を添加することが描かれているが、他の部分において塩化物イオン生成物質2を添加してもよい。
電気分解によりアンモニア含有水1中のアンモニア濃度が低下するにつれて、アンモニア含有水のpHが小さくなる。このため、そのpHの値が所定の値以下になるときをアンモニア含有水1の電気分解による処理の終点とすることができる。たとえば、アンモニア含有水1のpHの値が8以下になるときをアンモニア含有水1の電気分解による処理の終点とすることができる。
[アンモニア含有水の処理装置]
図2を参照して、本発明の別の実施形態であるアンモニア含有水の処理装置は、電解槽10と、吸収塔20と、水に溶解して塩化物イオンを生成する塩化物イオン生成物質2と二酸化炭素3とが添加されたアンモニア含有水1を電解槽10から吸収塔20を経由して電解槽10に循環させるための循環装置40と、を含む。本実施形態のアンモニア含有水の処理装置は、上記の電解槽10、吸収塔20および循環装置40を含むことにより、アンモニア含有水1中のアンモニアを効率よく分解することができる。
本実施形態のアンモニア含有水の処理装置は、アンモニア含有水1中のアンモニアを効率よく分解する観点から、電解槽10とは別にアンモニア含有水1を収容する水槽30を含むことが好ましい。かかる水槽30を設けることにより、電解槽10を電解効率が高い形状および大きさにし易くなり、結果としてアンモニアの分解効率を高めることができる。
電解槽10は、アンモニア含有水1を電気分解するための陽極10aおよび陰極10cと、陽極10aと陰極10cの間に直流を印加するための電源10eと、を含む。陽極10aは、特に制限はないが、塩素発生効率を高めるとともに酸素放電の影響を受けにくい観点から、イリジウム(Ir)系の貴金属酸化物の焼成電極が好適に用いられる。陰極10cは、特に制限はないが、耐腐食性および防食性が高めるとともにチタン(Ti)の水素脆化を防止する観点から、チタン(Ti)上にプラチナ(Pt)をめっきした電極が好適に用いられる。電源10eは、電解効率を高めてアンモニアの分解効率を高める観点から、直流電源とする。ここで、直流電源には、時間によって大きさが変化しても流れる方向が一定で変化しない広義の直流の電源と、時間によって大きさも流れる方向も一定で変化しない狭義の直流(定電流)の電源と、が含まれる。電解効率を高める観点から、狭義の直流(定電流)の電源が好ましい。
電気分解においては、電流の値が基準となる。電解質であるアンモニア含有水1の抵抗値の変化は、半導体の抵抗値の変化と同様に、温度が高くなると抵抗値が低くなり、温度が低くなると抵抗値が高くなる。定電圧電源を用いてアンモニア含有水1の電気分解を行なうと、アンモニア含有水1の抵抗値が低くなると電流値は高くなり、アンモニア含有水1の抵抗値が高くなると電流値は低くなるため、安定した電気分解が困難である。
吸収塔20は、電気分解がされたアンモニア含有水1中の塩素ガス、次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンの少なくともひとつの活性塩素物質と、二酸化炭素と、アンモニアとの間の接触を高めるための構造を含む。吸収塔20において、塩素含有活性物質と、二酸化炭素3と、アンモニアとの間の接触を高めるための構造は、特に制限はないが、アンモニア含有水中の塩素含有活性物質と、二酸化炭素3と、アンモニアとの相互拡酸および相互接触を促進させる観点から、表面積が大きな内部構造、表面積が大きな充填剤22が配置された構造が好適に挙げられる。
水槽30は、処理前および処理後のアンモニア含有水を収容する槽であり、処理対象となるアンモニア含有水の量およびアンモニア濃度に対応して、水槽30の形状および大きさが決められる。
処理装置におけるアンモニア含有水の循環装置40の配置については、特に制限はなく、たとえば、図2を参照して、アンモニア含有水1の流れる方向にしたがって、電解槽10から吸収塔20までの間に循環用配管43を配置し、吸収塔20から水槽30までの間に循環用配管44を配置し、水槽30から電解槽10までの間に循環用配管41、循環用ポンプ40p、および循環用配管42を配置することができる。
また、循環装置40は、アンモニア含有水1に二酸化炭素3を効率的に添加する観点から、アンモニア含有水1に二酸化炭素3を添加するための二酸化炭素添加装置40vを含むことが好ましい。アンモニア含有水1の循環経路において、二酸化炭素添加装置40vを配置する場所は、特に制限はないが、アンモニア含有水への接触および混合拡散を高める観点から、図2に示すように、吸収塔20の入口部分が好ましい。ここで、二酸化炭素添加装置40vは、特に制限はないが、系外から循環経路内に二酸化炭素を簡便にかつ効率よく取り入れる観点から、ベンチュリ管が好適に挙げられる。
また、図2には、水槽30内のアンモニア含有水1中に塩化物イオン生成物質2が直接添加されるように記載されているが、アンモニア含有水1に塩化物イオン生成物質2を効率的に添加する観点から、循環装置40はアンモニア含有水1に塩化物イオン生成物質2を添加するための塩化物イオン生成物質添加装置を含むことが好ましい。アンモニア含有水1の循環経路において、塩化物イオン生成物質添加装置を配置する場所は、特に制限はない。たとえば、水槽10に直接吸収塔20の出口部分であっても、吸収塔20の入口部分であってもよい。ここで、水槽30内のアンモニア含有水1中のアンモニアを効率よく分解するためには、水槽30内のアンモニア含有水1の1回の処理毎に、所定量の塩化物イオン生成物質2を添加すれば足りる。添加される塩化物イオン生成物質2の所定量とは、処理対象であるアンモニア含有水1のアンモニア含有量によるが、アンモニア含有水11リットルに対して少なくとも20g(すなわち20g/リットル)である。
なお、本実施形態のアンモニア含有水の処理装置は、アンモニア輸送タンカーなどの船内に設置することもできるため、アンモニアなどを陸揚げする際に、配管およびホースなどを洗浄したときに発生するアンモニア含有水を上記の船内で処理することも可能である。
(実施例1)
本実施例は、図1に示すようなバッチ式でアンモニア含有水1のアンモニアの分解実験を行なったものである。
電解槽10としての500ミリリットルビーカに、アンモニア濃度が21000mg/リットルのアンモニア含有水1を500ミリリットル入れて、塩化物イオン生成物質2として精製塩(NaCl)を20g添加して、マグネチックスターラで撹拌して溶解させた。
陽極10aとして、幅5cm×長さ14cm×厚さ2mmのTi板にIr系貴金属酸化物を焼成したIr系貴金属酸化物電極を準備した。陰極10cとして、幅5cm×長さ14cm×厚さ2mmのTi板にPtめっきしたPtめっきTi電極を準備した。陽極10aと陰極10cとの間に厚さ10mmの絶縁スペーサを間に挟んで固定して電解用電極を作製した。
この電解電極を、アンモニア含有水1中にマグネチックスターラの回転を阻害しない深さまで浸漬した。陽極10aおよび陰極10cのそれぞれの浸漬面積は、5cm×7.5cm=37.5cm2=0.375dm2であった。
陽極10aと陰極10cとの間に、10.0Aの定電流を印加して、電気分解を行なった。電解時間0時間後(電解開始時)は、アンモニア濃度が21000mg/リットル、電流が10.0A、電流密度が26.7A/dm2、電圧が6.86Vであった。電解時間0.25時間後は、アンモニア濃度が1800mg/リットル、電流が10.0A、電流密度が26.7A/dm2、電圧が6.86Vであった。電解時間0.5時間後は、アンモニア濃度が1000mg/リットル、電流が10.0A、電流密度が26.7A/dm2、電圧が5.76Vであった。電解時間0.75時間後は、アンモニア濃度が730mg/リットル、電流が10.0A、電流密度が26.7A/dm2、電圧が5.60Vであった。ここで、アンモニア含有水中のアンモニア濃度は、JIS K0102:2008の42.2に示すインドフェノール青吸光光度法により測定した。結果を表1にまとめた。また、電解時間とアンモニア濃度との関係を図3に示した。
Figure 2014083471
表1および図3を参照して、アンモニア含有水に、水に溶解して塩化物イオンを生成する塩化物イオン生成物質と、二酸化炭素と、を添加して電気分解することにより、アンモニア含有水中のアンモニアを効率よく分解することができた。特に、0.25時間の電解により、アンモニア含有水のアンモニア濃度を21000mg/リットルから1800mg/リットルまで急激に低減することができた。
(実施例2)
本実施例は、図2に示すような循環式でアンモニア含有水1のアンモニアの分解実験を行なったものである。
50リットルの水槽30にアンモニア濃度が4400mg/リットルの50リットルのアンモニア含有水1を準備した。このアンモニア含有水1に、塩化物イオン生成物質2として精製塩(NaCl)を1000g添加して、溶解させた。
アンモニア含湯水1を電解するために、幅19.5cm×高さ29cm×厚さ7cmの電解槽10を準備した。陽極10aとして、幅22cm×長さ29cm×厚さ2mmのTi板にIr系貴金属酸化物を焼成したIr系貴金属酸化物電極を準備した。陰極10cとして、幅22cm×長さ29cm×厚さ2mmのTi板にPtめっきしたPtめっきTi電極を準備した。電解槽10に、陽極10aおよび陰極10cを、両者の間隔が12mmとなるように配置した。陽極10aおよび陰極10cのそれぞれには、互いに接触しないように、給電バーとして長さ22cm×長さ2cm×幅5mmの銅板をボルトで取り付けて、陽極10aと陰極10cとの間に定電流が印加されるように陽極10aおよび陰極10cの給電バーと電源10eとをケーブルで接続した。
また、内径13.2cm×高さ64cmの吸収塔20を準備し、その中に充填材22として、月島環境エンジニアリング株式会社製テラレット(登録商標)S−S型を充填した。
アンモニア含有水1を、水槽1から、循環用配管41、循環用ポンプ40p、循環用配管42、電解槽10、循環用配管43、吸収塔20、および循環用配管44を経由して、水槽1に循環させながら、電解槽10において電気分解を行なった。ここで、吸収塔20の入口部分にあたる循環用配管43の途中に二酸化炭素添加装置40vとしてベンチュリ管を配置することにより、大気中の空気を取り込み、空気中の二酸化炭素をアンモニア含有水1中に溶解させることにより取り込ませた。アンモニア含有水1の循環量を30リットル/minとし、二酸化炭素添加装置40vであるベンチュリ管からの取り込み空気量を5リットル/minとし、電解槽10中の陽極10aと陰極10cとの間に72Aの定電流を印加した。電気分解の終点は、アンモニア含有水1のpHが8.0以下に入るときとした。なお、排水のpH基準値は5.8〜8.6である。陽極10aおよび陰極10cのそれぞれの有効面積は、12.6cm×24cm=302.4cm2=3.024dm2であった。
電解時間0時間後(電解開始時)は、アンモニア濃度が4400mg/リットル、電流が72A、電流密度が23.81A/dm2、電圧が9.3V、pHが13.6であった。電解時間2.0時間後は、アンモニア濃度が3200mg/リットル、電流が72A、電流密度が23.81A/dm2、電圧が8.2V、pHが11.7であった。電解時間2.5時間後は、アンモニア濃度が3000mg/リットル、電流が72A、電流密度が23.81A/dm2、電圧が8.2V、pHが10.0であった。電解時間4.5時間後は、アンモニア濃度が1600mg/リットル、電流が72A、電流密度が23.81A/dm2、電圧が8.1V、pHが9.4であった。電解時間6.0時間後は、アンモニア濃度が20mg/リットル、電流が72A、電流密度が23.81A/dm2、電圧が8.0V、pHが8.0であった。ここで、アンモニア含有水中のアンモニア濃度は、JIS K0102:2008の42.2に示すインドフェノール青吸光光度法により測定した。結果を表2にまとめた。また、電解時間とアンモニア濃度との関係を図4に示した。
Figure 2014083471
表2および図4を参照して、アンモニア含有水に、水に溶解して塩化物イオンを生成する塩化物イオン生成物質と、二酸化炭素と、を添加して、かつ、アンモニア含有水を電解槽から吸収塔を経由して電解槽に循環させながら電気分解することにより、アンモニア含有水中のアンモニアを効率よく分解することができた。特に、6.0時間の電解により、アンモニア含有水のアンモニア濃度を4400mg/リットルの高濃度から20mg/リットルの低濃度まで著しく低減することができた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 アンモニア含有水、2 塩化物イオン生成物質、3 二酸化炭素、10 電解槽、10a 陽極、10c 陰極、10e 電源、20 吸収塔、22 充填材、30 水槽、40 循環装置、40p 循環用ポンプ、40v 二酸化炭素添加装置、41,42,43,44 循環用配管。

Claims (5)

  1. アンモニア含有水に、水に溶解して塩化物イオンを生成する塩化物イオン生成物質と、二酸化炭素と、を添加して電気分解することにより、前記アンモニア含有水中のアンモニアを分解するアンモニア含有水の処理方法。
  2. 前記アンモニア含有水を、電解槽から吸収塔を経由して前記電解槽に循環させて、
    前記電解槽において、前記塩化物イオン生成物質と二酸化炭素とが添加された前記アンモニア含有水を電気分解することにより、塩素ガス、次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンの少なくともひとつの塩素含有活性物質を生成させ、前記塩素含有活性物質と、二酸化炭素と、アンモニアとを反応させることによりアンモニアを分解し、
    前記吸収塔において、前記塩素含有活性物質と、二酸化炭素と、アンモニアとの間の接触を高めることにより、それらの反応を高めてアンモニアの分解を促進する、請求項1に記載のアンモニア含有水の処理方法。
  3. 前記アンモニア含有水を前記電解槽から前記吸収塔を経由して前記電解槽に循環させる際に、前記アンモニア含有水に二酸化炭素を添加する請求項2に記載のアンモニア含有水の処理方法。
  4. 電解槽と、吸収塔と、水に溶解して塩化物イオンを生成する塩化物イオン生成物質と二酸化炭素とが添加されたアンモニア含有水を前記電解槽から前記吸収塔を経由して前記電解槽に循環させるための循環装置と、を含み、
    前記電解槽は、前記アンモニア含有水を電気分解するための陽極および陰極と、前記陽極と前記陰極との間に直流を印加するための電源と、を含み、
    前記吸収塔は、電気分解がされた前記アンモニア含有水中の塩素ガス、次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンの少なくともひとつの活性塩素物質と、二酸化炭素と、アンモニアとの間の接触を高めるための構造を含む、アンモニア含有水の処理装置。
  5. 前記循環装置は、前記アンモニア含有水に二酸化炭素を添加するための二酸化炭素添加装置を含む、請求項4に記載のアンモニア含有水の処理装置。
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