JPH1085750A - 海水電気分解装置 - Google Patents
海水電気分解装置Info
- Publication number
- JPH1085750A JPH1085750A JP24608596A JP24608596A JPH1085750A JP H1085750 A JPH1085750 A JP H1085750A JP 24608596 A JP24608596 A JP 24608596A JP 24608596 A JP24608596 A JP 24608596A JP H1085750 A JPH1085750 A JP H1085750A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seawater
- tank
- electrolytic cell
- circulation
- circulation tank
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- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電解槽の長寿化を図った海水電気分解槽をえ
る。 【解決手段】 有機物を含む海水を受け入れ溜めるとと
もに反応させる循環槽4、入口から送り込まれた海水を
電気分解して次亜塩素酸を発生させる電解槽1、電解槽
の出口海水を循環槽にもどしかつ同循環槽から反応後の
海水を上記電解槽の入口に送るとともに一部を抽出利用
する循環ライン手段5〜7を設ける。
る。 【解決手段】 有機物を含む海水を受け入れ溜めるとと
もに反応させる循環槽4、入口から送り込まれた海水を
電気分解して次亜塩素酸を発生させる電解槽1、電解槽
の出口海水を循環槽にもどしかつ同循環槽から反応後の
海水を上記電解槽の入口に送るとともに一部を抽出利用
する循環ライン手段5〜7を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所等で使用さ
れる海水冷却水系の海洋生物の配管内付着を防止するた
めに、冷却水に注入する次亜塩素酸を海水の電気分解で
生成させる海水電解装置に関する。
れる海水冷却水系の海洋生物の配管内付着を防止するた
めに、冷却水に注入する次亜塩素酸を海水の電気分解で
生成させる海水電解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電所等の海水冷却水系の配管内に海洋
生物が付着するため、これを防止すべく次亜塩素酸を注
入している。この装置は、図2に示すように、陽極1お
よび陰極3をもつ電解槽1に海水を流入して、生成した
次亜塩素酸を冷却水系に注入する系統となっている。
生物が付着するため、これを防止すべく次亜塩素酸を注
入している。この装置は、図2に示すように、陽極1お
よび陰極3をもつ電解槽1に海水を流入して、生成した
次亜塩素酸を冷却水系に注入する系統となっている。
【0003】たとえば、海水は流量50m3/hで、電解
槽1に取入れられる。電気分解後、ClO- 濃度200
ppm の海水となり流量50m3/hで冷却水系に注入され
ている。
槽1に取入れられる。電気分解後、ClO- 濃度200
ppm の海水となり流量50m3/hで冷却水系に注入され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電解装置で
は、陽極2には、チタン基板の表面に白金メッキ又は、
白金属コーティングで被覆されたものを用いている。
は、陽極2には、チタン基板の表面に白金メッキ又は、
白金属コーティングで被覆されたものを用いている。
【0005】通常、海水中の有機物濃度はTOC(全有
機性炭素)濃度で1ppm 以下であるが、海水取水口の近
くに河川が流れ込んでいる場合、河川水に含まれる腐食
土中のフミン質のシュウ酸等の影響で、TOC濃度が3
〜8ppm 程度まで上昇することがある。この有機物汚染
海水で長期間電解を続けると、陽極表面に有機物が吸着
して、陽極電位が上昇し、陽極コーティング材の消耗が
加速される。通常3年寿命のコーティング材がTOC濃
度3〜4ppm の海水中では、1.5〜2年寿命と約1/
2となり、TOC濃度の上昇によりこの消耗速度は加速
されるという問題点があった。
機性炭素)濃度で1ppm 以下であるが、海水取水口の近
くに河川が流れ込んでいる場合、河川水に含まれる腐食
土中のフミン質のシュウ酸等の影響で、TOC濃度が3
〜8ppm 程度まで上昇することがある。この有機物汚染
海水で長期間電解を続けると、陽極表面に有機物が吸着
して、陽極電位が上昇し、陽極コーティング材の消耗が
加速される。通常3年寿命のコーティング材がTOC濃
度3〜4ppm の海水中では、1.5〜2年寿命と約1/
2となり、TOC濃度の上昇によりこの消耗速度は加速
されるという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
するため次の手段を講ずる。
【0007】すなわち、海水電気分解装置として、有機
物を含む海水を受け入れ溜めるとともに反応させる循環
槽と、入口から送り込まれた海水を電気分解して次亜塩
素酸を発生させる電解槽と、上記電解槽の出口海水を上
記循環槽にもどしかつ同循環槽から反応後の海水を上記
電解槽の入口に送るとともに一部を抽出利用する循環ラ
イン手段とを設ける。
物を含む海水を受け入れ溜めるとともに反応させる循環
槽と、入口から送り込まれた海水を電気分解して次亜塩
素酸を発生させる電解槽と、上記電解槽の出口海水を上
記循環槽にもどしかつ同循環槽から反応後の海水を上記
電解槽の入口に送るとともに一部を抽出利用する循環ラ
イン手段とを設ける。
【0008】以上において、有機物(シュウ酸等)と含
んだ海水は循環槽内に取入れられる。また電解槽で電気
分解され、次亜塩素酸を含んだ海水が循環槽に循環ライ
ン手段によりリターンされる。そして循環槽内で取入れ
られた有機物を含んだ海水とが混合反応し、有機物は次
亜塩素酸で分解される。この分解された海水が、上記電
解槽へ送られ、電気分解される。以上の工程が循環ライ
ン手段により循環され繰り返されるとともに、その一部
が抽出され利用される。
んだ海水は循環槽内に取入れられる。また電解槽で電気
分解され、次亜塩素酸を含んだ海水が循環槽に循環ライ
ン手段によりリターンされる。そして循環槽内で取入れ
られた有機物を含んだ海水とが混合反応し、有機物は次
亜塩素酸で分解される。この分解された海水が、上記電
解槽へ送られ、電気分解される。以上の工程が循環ライ
ン手段により循環され繰り返されるとともに、その一部
が抽出され利用される。
【0009】したがって、電解槽へは有機物が分解され
た海水が送られ、電気分解されるので、陽極に有機物が
吸着されることなく、陽極の寿命が大幅に延びる。
た海水が送られ、電気分解されるので、陽極に有機物が
吸着されることなく、陽極の寿命が大幅に延びる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1によ
り説明する。
り説明する。
【0011】循環槽4の出口は循環ライン6で循環ポン
プ5を介して電解槽1の入口につながれる。また電解槽
1の出口から循環ライン6で循環槽4のリターン口につ
ながれる。さらに循環ライン6より分岐する注入ライン
7がある。循環槽4の入口は海水取入ライン8がつなが
れる。上記で循環ポンプ5,循環ライン6,注入ライン
7が循環ライン手段である。
プ5を介して電解槽1の入口につながれる。また電解槽
1の出口から循環ライン6で循環槽4のリターン口につ
ながれる。さらに循環ライン6より分岐する注入ライン
7がある。循環槽4の入口は海水取入ライン8がつなが
れる。上記で循環ポンプ5,循環ライン6,注入ライン
7が循環ライン手段である。
【0012】以上において、有機物(シュウ酸等)を含
んだ海水は、例えば、流量10m3/hで循環槽4内に取
入れられる。また電解槽1で電気分解され、次亜塩素酸
を含んだ海水が循環槽4にリターンされる。そして循環
槽4内で取入れられた有機物を含んだ海水とが混合反応
し、有機物は式(1)で示されるように次亜塩素酸で分
解される。
んだ海水は、例えば、流量10m3/hで循環槽4内に取
入れられる。また電解槽1で電気分解され、次亜塩素酸
を含んだ海水が循環槽4にリターンされる。そして循環
槽4内で取入れられた有機物を含んだ海水とが混合反応
し、有機物は式(1)で示されるように次亜塩素酸で分
解される。
【0013】
【化1】
【0014】この分解された海水が、上記電解槽1へ送
られ、電気分解される。
られ、電気分解される。
【0015】以上の工程が循環ライン手段により循環さ
れ繰り返されて、循環槽4内では上記反応が有効に行わ
れるように、ClO- 濃度1000ppm 以上に維持され
る。そしてTOC濃度1ppm 以下に分解される。一方、
注入ライン7より抽出され、冷却水系へ流量10m3/h
(ClO- 濃度1000ppm )で注入され、利用され
る。
れ繰り返されて、循環槽4内では上記反応が有効に行わ
れるように、ClO- 濃度1000ppm 以上に維持され
る。そしてTOC濃度1ppm 以下に分解される。一方、
注入ライン7より抽出され、冷却水系へ流量10m3/h
(ClO- 濃度1000ppm )で注入され、利用され
る。
【0016】以上のようにして、電解槽1へは有機物が
TOC濃度1ppm 以下に分解された海水が送られ、電気
分解されるので、陽極3に有機物が吸着されることな
く、陽極の寿命を大幅に延ばすことができる。
TOC濃度1ppm 以下に分解された海水が送られ、電気
分解されるので、陽極3に有機物が吸着されることな
く、陽極の寿命を大幅に延ばすことができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
取水する海水中に有機物が含まれていても、循環槽で分
解され、電解槽へ送られるので、電解槽陽極に有機物が
吸着されない。したがって陽極の寿命を大幅に延ばすこ
とができる。
取水する海水中に有機物が含まれていても、循環槽で分
解され、電解槽へ送られるので、電解槽陽極に有機物が
吸着されない。したがって陽極の寿命を大幅に延ばすこ
とができる。
【図1】本発明の実施の一形態の構成系統図である。
【図2】従来例の構成系統図である。
1 電解槽 2 陽極 3 陰極 4 循環槽 5 ポンプ 6 循環ライン 7 注入ライン 8 取入ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 550 C02F 1/50 550D 560 560F 1/76 1/76 A
Claims (1)
- 【請求項1】 有機物を含む海水を受け入れ溜めるとと
もに反応させる循環槽と、入口から送り込まれた海水を
電気分解して次亜塩素酸を発生させる電解槽と、上記電
解槽の出口海水を上記循環槽にもどしかつ同循環槽から
反応後の海水を上記電解槽の入口に送るとともに一部を
抽出利用する循環ライン手段とを備えてなることを特徴
とする海水電気分解装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24608596A JPH1085750A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 海水電気分解装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24608596A JPH1085750A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 海水電気分解装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1085750A true JPH1085750A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17143273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24608596A Withdrawn JPH1085750A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 海水電気分解装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1085750A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011011167A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Omega:Kk | 排水処理方法 |
WO2015122435A1 (ja) * | 2014-02-13 | 2015-08-20 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 海水電解システム及び電解液注入方法 |
WO2016076225A1 (ja) * | 2014-11-10 | 2016-05-19 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 電解システム |
CN107531518A (zh) * | 2015-04-17 | 2018-01-02 | 三菱重工环境·化学工程株式会社 | 次氯酸供给装置和锅炉排水的处理方法 |
CN108358284A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-08-03 | 中国船舶重工集团公司第七二五研究所 | 一种自动控制运行的海水管路电解防污装置及方法 |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP24608596A patent/JPH1085750A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011011167A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Omega:Kk | 排水処理方法 |
WO2015122435A1 (ja) * | 2014-02-13 | 2015-08-20 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 海水電解システム及び電解液注入方法 |
JP2015150483A (ja) * | 2014-02-13 | 2015-08-24 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 海水電解システム及び電解液注入方法 |
KR20160103119A (ko) | 2014-02-13 | 2016-08-31 | 미츠비시 쥬코 칸쿄 카가쿠 엔지니어링 가부시키가이샤 | 해수 전해 시스템 및 전해액 주입 방법 |
CN105939969A (zh) * | 2014-02-13 | 2016-09-14 | 三菱重工环境·化学工程株式会社 | 海水电解系统以及电解液注入方法 |
CN105939969B (zh) * | 2014-02-13 | 2019-01-08 | 三菱重工环境·化学工程株式会社 | 海水电解系统以及电解液注入方法 |
WO2016076225A1 (ja) * | 2014-11-10 | 2016-05-19 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 電解システム |
JP2016087582A (ja) * | 2014-11-10 | 2016-05-23 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 電解システム |
KR20170061711A (ko) | 2014-11-10 | 2017-06-05 | 미츠비시 쥬코 칸쿄 카가쿠 엔지니어링 가부시키가이샤 | 전해 시스템 |
CN107108280A (zh) * | 2014-11-10 | 2017-08-29 | 三菱重工环境·化学工程株式会社 | 电解系统 |
CN107531518A (zh) * | 2015-04-17 | 2018-01-02 | 三菱重工环境·化学工程株式会社 | 次氯酸供给装置和锅炉排水的处理方法 |
CN108358284A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-08-03 | 中国船舶重工集团公司第七二五研究所 | 一种自动控制运行的海水管路电解防污装置及方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031202 |