JP2016201939A - 工事用開閉器の運搬用格納架 - Google Patents

工事用開閉器の運搬用格納架 Download PDF

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Abstract

【課題】安全な工事用開閉器の運搬用格納架を提供する。
【解決手段】運搬用格納架10は、格納架本体1と載置台2を備える。又、運搬用格納架10は、直動カム装置3、歯車装置4、及び昇降装置5を備える。昇降装置5は、操作ハンドル7hが「入」の状態で、開閉器7を運搬用格納架10に格納できるストップピン51pを有する。歯車装置4は、運搬用格納架10の上部開口を開閉自在な回転レバー4rを有する。直動カム装置3は、下降する載置台2に連動して動作する。開閉器7を運搬用格納架に格納すると、回転レバー4rが運搬用格納架10の上部開口を封鎖する。開閉器本体70の内部スイッチが「切」状態になるように、操作ハンドル7hを他端部側に傾倒すると、ストップピン51pの下降運動に連動して、回転レバー4rを開くことで、工事用開閉器を運搬用格納架から取り出しできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、工事用開閉器の運搬用格納架に関する。特に、工事用開閉器の前面に配置した操作ハンドルが「切」の状態で、工事用開閉器を運搬用格納架から取り出しでき、操作ハンドルが「入」の状態で、工事用開閉器を運搬用格納架に格納できる、工事用開閉器の運搬用格納架の構造に関する。
例えば、高圧配電線路において、配電線の張り替え、支持碍子の交換、変圧器の上げ替えなどの電気工事を実施する場合、工事用開閉器を工事区間の電柱に仮設して、臨時のバイパス回路を形成している。そして、このバイパス回路により、電気工事中も送電を継続している。
ところで、工事用開閉器は、普段、電力会社又は工事会社の営業所に工事用機材として常備されている。そして、工事があるときには、工事用開閉器を作業車に搭載して、工事現場に運搬している。又、工事が終了すれば、工事用開閉器を作業車に搭載して、営業所まで運搬されている。
このように、工事用開閉器は、作業車で運搬される頻度が多いので、衝突又は転倒などで工事用開閉器が損傷しないように、骨組みされた堅牢な運搬用格納架に確実に格納して、運搬している。
しかしながら、従来の工事用開閉器の運搬用格納架は、工事用開閉器を運搬用格納架に取り付ける作業、又は運搬用格納架から工事用開閉器を取り外す作業が容易でない、という不具合があった。
このような不具合を解消するため、工事用開閉器を運搬用格納架に取り付ける作業、又は運搬用格納架から工事用開閉器を取り外す作業が容易な工事用開閉器の運搬用格納架が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による工事用開閉器の運搬用格納架は、運搬用格納架側の支持金具上部側の凹み及び差し込み穴からなる掛け止め支持部に対し、工事用開閉器側の鉤形の引掛け部を引掛けて位置決めした状態で、施錠ピンを差し込むことができるので、工事用開閉器の取り付け作業が容易である、としている。
又、特許文献1による工事用開閉器の運搬用格納架は、施錠ピンの後端の係止部を運搬用格納架側の支持金具の側面の係止穴に嵌入して施錠ピンの後退状態を保持し、取付間隙が確実に確保できるので、工事用開閉器の施錠作業が容易である、としている。
特開平9−215134号公報
図17は、本発明に係る工事用開閉器の構成を示す正面図であり、操作ハンドルを「入」の状態に傾倒した状態図である。図18は、本発明に係る工事用開閉器の構成を示す右側面図である。図19は、本発明に係る工事用開閉器の構成を示す正面図であり、操作ハンドルを「切」の状態に傾倒した状態図である。
図20は、従来技術による工事用開閉器の運搬用格納架の構成を示す正面図であり、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態図である。なお、本願の図17及び図18は、特許文献1の図7及び図8に相当している。又、本願の図20は、特許文献1の図9に相当している。
図17から図20を参照すると、本発明に係る工事用開閉器(以下、開閉器と略称する)7は、柱状の開閉器本体70と複数の接続端子71t・72tを備えている。開閉器本体70は、傾動自在な操作ハンドル7hを前面に備えている。操作ハンドル7hは、その中央部に指針71nを固定している(図17又は図18参照)。一方の接続端子71tには、電源側の電線を接続できる。他方の接続端子72tには、負荷側の電線を接続できる。
図17又は図19を参照すると、操作ハンドル7hは、その両端部に一組の操作綱(図示せず)を係留できる。開閉器7を電柱に設置した状態では、一組の操作綱は、地面に向かって垂下されている。一方の操作綱を引っ張ると、指針71nの先端部が「入」の表示に向かうように、操作ハンドル7hを一端部7a側に傾倒できる。そして、開閉器本体70の内部に配置された電気スイッチ(図示せず)を接続状態にでき、電路を接続できる。
図19を参照して、他方の操作綱(図示せず)を引っ張ると、指針71nの先端部が「切」の表示に向かうように、操作ハンドル7hを他端部7b側に傾倒できる。そして、開閉器本体70の内部に配置された電気スイッチ(図示せず)を切断状態にでき、電路を切断できる。なお、以下、開閉器本体70の内部に配置された電気スイッチを内部スイッチという。
図17を参照して、待機中又は運搬中の開閉器7には、操作ハンドル7hの他端部7b側にハンドルロック用のロープ7rを係留している。これにより、操作ハンドル7hの一端部7a側への傾倒状態を確実に維持できる。図19を参照して、操作ハンドル7hに対するロープ7rの係留を解除することで、操作ハンドル7hを他端部7b側に傾倒できる。
図17から図19を参照すると、開閉器7は、一対の設置脚73・73と一対の持ち手74a付きガードバー74・74を備えている。一対の設置脚73・73は、開閉器本体70の底部に取り付けている。持ち手74aは、ガードバー74の上部に固定されている。一対の持ち手74a・74aを把持して、開閉器7を運搬できる。一対のガードバー74・74は、開閉器本体70の両側面に張り出している。一対のガードバー74・74は、複数の接続端子71t・72tが障害物に衝突して損傷することを防止している。
図18を参照すると、開閉器7は、鉤状の引掛け部75と施錠用の支持突片76を備えている。引掛け部75及び支持突片76は、開閉器本体70の背面側に固定されている。引掛け部75は、後述する運搬用格納架8の背面側に係止できる(図20参照)。支持突片76は、ピン穴76hを開口している。後述する運搬用格納架8の背面側に設けた施錠ピン(図示せず)を利用して、ピン穴76hに施錠ピンを係止できる。
図20を参照すると、従来技術による運搬用格納架8は、その格納架本体80を複数の等辺山形鋼又は不等辺山形鋼の端部同士を互い溶接で接合し、直方体状に骨組みしている。図20を参照すると、格納架本体80は、四隅に位置する一対の前方架8a・8b及び一対の後方架8c・8dを備えている。これらの前方架8a・8b及び後方架8c・8dの底部には、底部架8eを固定している。又、これらの前方架8a・8b及び後方架8c・8dの上部には、上部架8fを固定している。そして、上部架8fは、開閉器7を出し入れ自在に上面が開口されている。
図20を参照すると、一対の前方架8a・8bには、水平状態に配置した一組の連結架81f・82fを横設している。一対の後方架8c・8dには、水平状態に配置した連結架83f・84f・85fを横設している。前方架8aと後方架8cには、水平状態に配置した図示しない複数の連結架を横設している。同様に、前方架8bと後方架8dには、水平状態に配置した図示しない複数の連結架を横設している。
図20を参照して、一対の持ち手74a・74aを把持して、格納架本体80の上方から、開閉器7を格納架本体80の内部に設置できる。一対の持ち手74a・74aを把持して、開閉器7を引き上げることで、開閉器7を格納架本体80から取り出すことができる。
図20に示すように、開閉器7を運搬用格納架8に格納した状態で、作業車で運搬するときは、振動により内部スイッチが損傷しないように、指針71nの先端部が「入」の表示に向かうように、操作ハンドル7hを一端部7a側に傾倒しておくことが規定されている。図17又は図18を参照して、開閉器7を作業車で運搬するときは、操作ハンドル7hの他端部7b側にハンドルロック用のロープ7rを係留しておくことが好ましい。
そして、工事現場に到着後には、開閉器7の取り扱いについて、以下の作業手順が規定されている。
(1)開閉器7を運搬用格納架8から取り出した後に、指針71nの先端部が「切」の表示に向かうように、操作ハンドル7hを他端部7b側に傾動する(図19参照)。
(2)開閉器7を電柱に吊り上げる前に、指針71nの先端部が「切」の表示に向かっていることを確認する。
(3)開閉器7を電柱に仮設後に、指針71nの先端部が「切」の表示に向かっていることを確認する。
(4)複数の接続端子71t・72tに電源側の電線又は負荷側の電線を接続する前に、指針71nの先端部が「切」の表示に向かっていることを確認する。
上述したように、開閉器7は、運搬用格納架8から取り出した後に、指針71nの「切」状態を複数回にわたり確認している。しかし、図20を参照すると、開閉器7は、指針71nが「入」状態であっても、運搬用格納架8から取り出すことができるので、操作ハンドル7hの切り替えを忘れて、指針71nが「入」状態で、電源側の電線又は負荷側の電線を接続する心配がある。操作ハンドル7hが「切」状態の場合のみ、運搬用格納架から工事用開閉器を取り出すことができる工事用開閉器の運搬用格納架が求められている。
一方、前述したように、開閉器7を運搬用格納架8に格納した状態で、開閉器7を作業車で運搬するので、図17に示すように、操作ハンドル7hが「入」状態にしておかないと、振動により開閉器7の内部スイッチが損傷する心配がある。操作ハンドル7hが「入」状態の場合のみ、運搬用格納架に格納できる工事用開閉器の運搬用格納架が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、操作ハンドルが「切」状態の場合のみ、運搬用格納架から工事用開閉器を取り出すことができ、操作ハンドルが「入」状態の場合のみ、工事用開閉器を運搬用格納架に格納できる、安全な工事用開閉器の運搬用格納架を提供することを目的とする。
本発明者は、工事用開閉器の前面に配置した操作ハンドルが「入」の状態で、工事用開閉器を運搬用格納架に格納できるストップピンを設けた昇降装置、運搬用格納架の上部開口を開閉自在な回転レバーを有する歯車装置、及び、工事用開閉器を運搬用格納架に格納すると、下降する載置台に連動して動作する直動カム装置で運搬用格納架を構成し、これらの装置をワイヤで連結し、前記開閉器本体の内部スイッチが「切」状態になるように、操作ハンドルを他端部側に傾倒すると、ストップピンの下降運動に連動して、回転レバーを開くことで、工事用開閉器を運搬用格納架から取り出しできることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな柱工事用開閉器の運搬用格納架を発明するに至った。
(1)本発明による工事用開閉器の運搬用格納架は、直方体状の開閉器本体の一方の面に傾動自在な操作ハンドルを配置した工事用開閉器を格納する工事用開閉器の運搬用格納架であって、上面を開口して前記工事用開閉器を格納自在に構成すると共に、直方体状に骨組みした格納架本体と、前記格納架本体の底部に配置され、前記工事用開閉器を載置すると下降し、前記工事用開閉器を引き上げると上昇復帰する昇降自在な平板状の載置台と、前記載置台の昇降運動を三角体状の従動体の直線運動に変換する直動カム装置と、前記格納架本体の上部に配置され、回転レバーを遠心方向に延出すると共に、この回転レバーを回動自在に保持する歯車装置であって、前記回転レバーを起立させた状態では、前記回転レバーが前記格納架本体の上部開口から退避して、前記工事用開閉器を出し入れでき、前記回転レバーを略水平方向に傾倒させた状態では、前記回転レバーが前記格納架本体の上部開口の一部を覆って、前記工事用開閉器の格納又は引き上げを困難にする歯車装置と、前記操作ハンドルの他端部側に向かって突出したストップピンを有する移動棒を昇降自在に保持した昇降装置と、を備え、前記歯車装置は、前記回転レバーの回転軸に連結し、前記回転レバーが起立する方向に回動する力を蓄勢した渦巻きばねと、複数の第1ラチェット歯を外周面に形成し、複数の第2ラチェット歯を一方の面に形成し、中心部を前記回転レバーの回転軸に固定した円盤状の第1ドグクラッチと、複数の前記第2ラチェット歯と対向配置された複数の第3ラチェット歯を他方の面に形成し、前記第1ドグクラッチと接離自在に、中心部を前記回転レバーの回転軸にスライド自在に連結した円盤状の第2ドグクラッチと、複数の前記第1ラチェット歯に噛み合い自在に配置され、先端部に設けた爪部が前記第1ラチェット歯に噛み合っているときは、前記回転レバーが起立状態から傾倒した状態に回動する方向にのみ前記第1ドグクラッチの回転を許容する傾動自在なラチェット爪と、前記第1ドグクラッチに向かって、前記第2ドグクラッチを押圧する力を付勢する第1付勢部材と、を有し、前記昇降装置は、前記ストップピンが最上位の位置にあるときに、当該ストップピンを施錠、又は開錠自在なロックピンと、前記移動棒を引き上げる方向に力を付勢する第2付勢部材と、を有し、前記直動カム装置は、一端部を前記従動体に係留し、他端部を前記第2ドグクラッチの外周に係留した第1ワイヤと、一端部を前記従動体に係留し、他端部を前記ロックピンに係留した第2ワイヤと、を有し、前記昇降装置は、一端部を前記移動棒に係留し、他端部を前記第2ドグクラッチの一端面、及び前記ラチェット爪に係留した第3ワイヤを有し、前記回転レバーを起立させた状態、及び、前記開閉器本体の内部スイッチが「入」状態になるように、前記操作ハンドルを一端部側に傾倒した状態では、前記回転レバーに阻止されることなく、かつ、前記操作ハンドルが最上位の位置にある前記ストップピンに阻止されることなく、前記工事用開閉器を前記格納架本体に格納でき、前記工事用開閉器を前記載置台に載置すると、前記従動体を一方の方向に移動させ、前記第1ワイヤを介して、前記回転レバーが起立状態から傾倒した状態に回動する方向に、前記第2ドグクラッチを回動させると共に、前記第2ワイヤを介して、前記ロックピンがストップピンを開錠できる。
(2)前記工事用開閉器を前記格納架本体に格納した状態から、前記開閉器本体の内部スイッチが「切」状態になるように、前記操作ハンドルを他端部側に傾倒すると、前記ストップピン及び前記移動棒の下降運動に連動して、前記第3ワイヤを介して、前記第1付勢部材に抗して前記第2ドグクラッチを前記第1ドグクラッチから離間させると共に、前記爪部が前記第1ラチェット歯から離間する方向に前記ラチェット爪を傾動させ、前記渦巻きばねの蓄勢力で前記回転レバーを起立させた状態に復帰させることが好ましい。
(3)前記開閉器本体の内部スイッチが「切」状態になるように、前記操作ハンドルを他端部側に傾倒した状態で、前記工事用開閉器を前記格納架本体から引き上げた状態では、前記操作ハンドルに制止されていた前記移動棒が前記第2付勢部材に付勢されて、前記ストップピンを最上位の位置に復帰できると共に、前記載置台の上昇運動に連動して前記従動体を他方の方向に移動させ、前記第2ワイヤを介して、前記第1ドグクラッチと前記第2ドグクラッチを噛み合い自在に復帰でき、かつ、前記ロックピンが前記ストップピンを施錠する状態に復帰できることが好ましい。
(4)前記第2ラチェット歯、及び前記第3ラチェット歯は、それらの歯筋が中心から放射状に円面に延びるフェースギヤからなり、前記第2ドグクラッチは、前記回転レバーが起立状態から傾倒した状態に回動する方向にのみ、前記第1ドグクラッチに回転力を伝動できることが好ましい。
(5)前記載置台は、四隅に開口された案内穴と、底面から突出し、先端部を前記従動体の斜面に接触して、当該従動体を従動させる動節棒と、を有し、前記格納架本体は、当該格納架本体の底部から突出し、前記案内穴に嵌合するガイドピンと、前記格納架本体の底面と前記載置台の間に配置された状態で前記ガイドピンに外装し、前記載置台が下降される力に抗して、前記載置台を上昇復帰させる力を付勢する圧縮コイルばねと、を有することが好ましい。
(6)前記開閉器本体は、鉤状の引掛け部と、ピン穴を開口した施錠用の支持突片と、を一方の面と反対面に更に備え、前記格納架本体は、前記引掛け部が掛け止めされる引掛け支持部と、前記支持突片のピン穴に挿入自在なJ字状の施錠ピンを有する施錠部と、を更に備えることが好ましい。
本発明による工事用開閉器の運搬用格納架は、操作ハンドルが「入」の状態で工事用開閉器を運搬用格納架に格納できるので、操作ハンドルの内部スイッチを損傷させる心配なく、工事用開閉器を運搬できる。
又、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態から、操作ハンドルが「切」の状態でのみ、工事用開閉器を運搬用格納架から取り出すことができるので、工事用開閉器を安全に設置できる。
本発明の一実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架の構成を示す正面図であり、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架の構成を示す縦断面図であり、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる直動カム装置の構成を示す図であり、図3(A)は、直動カム装置の正面図、図3(B)は、直動カム装置の左側面図、図3(C)は、直動カム装置の右側面図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる直動カム装置の構成を示す図であり、図4(A)は、直動カム装置の平面図、図4は、図3(A)のA−A矢視図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる直動カム装置の構成を示す正面図であり、載置台が下降した状態図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる直動カム装置の構成を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる歯車装置の構成を示す図であり、図7(A)は、歯車装置の正面図、図7(B)は、歯車装置の平面図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる歯車装置の構成を示す図であり、図8(A)は、図7(A)のA−A矢視断面図、図8(B)は、歯車装置の右側面図、図8(C)は、図7(A)のC−C矢視断面図、図8(D)は、図7(A)のD−D矢視断面図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる歯車装置の構成を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる昇降装置の構成を示す図であり、図10(A)は、昇降装置の正面図、図10(B)は、昇降装置の縦断面図、図10(C)は、図10(A)のA−A矢視断面図、図10(D)は、昇降装置の平面図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる昇降装置の構成を示す図であり、図11(A)は、昇降装置の背面図、図11(B)は、図11(A)の右側面図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる施錠部を拡大した横断面図であり、施錠ピンを待機させた状態図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる施錠部を拡大した横断面図であり、施錠ピンを支持突片に施錠した状態図である。 本発明に係る工事用開閉器の構成を示す正面図であり、操作ハンドルの切り換え状態と昇降装置に備わるストップピンの位置関係を示した図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる各装置の動作を示す概略図であり、図15の左欄は、工事用開閉器を運搬用格納架に格納する前の各装置の状態図、図15の中央欄は、工事用開閉器を運搬用格納架に格納したときの各装置の状態図、図15の右欄は、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態で操作ハンドルを「切」の状態に切り換えたときの各装置の状態図である。 前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる各装置の動作を示す概略図であり、図16の左欄は、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態で操作ハンドルを「切」の状態に切り換えたときの歯車装置の状態図、図16の中央欄は、工事用開閉器を運搬用格納架から取り出す過程における各装置の状態図、図16の右欄は、工事用開閉器を運搬用格納架から取り出したときの各装置の状態図である。 本発明に係る工事用開閉器の構成を示す正面図であり、操作ハンドルを「入」の状態に傾倒した状態図である。 本発明に係る工事用開閉器の構成を示す右側面図である。 本発明に係る工事用開閉器の構成を示す正面図であり、操作ハンドルを「切」の状態に傾倒した状態図である。 従来技術による工事用開閉器の運搬用格納架の構成を示す正面図であり、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[工事用開閉器の運搬用格納架の構成]
最初に、本発明の一実施形態による柱工事用開閉器の運搬用格納架の構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架の構成を示す正面図であり、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態図である。図2は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架の構成を示す縦断面図であり、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態図である。
図3は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる直動カム装置の構成を示す図であり、図3(A)は、直動カム装置の正面図、図3(B)は、直動カム装置の左側面図、図3(C)は、直動カム装置の右側面図である。
図4は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる直動カム装置の構成を示す図であり、図4(A)は、直動カム装置の平面図、図4は、図3(A)のA−A矢視図である。
図5は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる直動カム装置の構成を示す正面図であり、載置台が下降した状態図である。図6は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる直動カム装置の構成を示す斜視分解組立図である。
図7は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる歯車装置の構成を示す図であり、図7(A)は、歯車装置の正面図、図7(B)は、歯車装置の平面図である。
図8は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる歯車装置の構成を示す図であり、図8(A)は、図7(A)のA−A矢視断面図、図8(B)は、歯車装置の右側面図、図8(C)は、図7(A)のC−C矢視断面図、図8(D)は、図7(A)のD−D矢視断面図である。図9は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる歯車装置の構成を示す斜視分解組立図である。
図10は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる昇降装置の構成を示す図であり、図10(A)は、昇降装置の正面図、図10(B)は、昇降装置の縦断面図、図10(C)は、図10(A)のA−A矢視断面図、図10(D)は、昇降装置の平面図である。
図11は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる昇降装置の構成を示す図であり、図11(A)は、昇降装置の背面図、図11(B)は、図11(A)の右側面図である。
なお、従来技術で使用した符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同一にするので、以下、説明を省略することがある。
(全体構成)
図1から図11を参照すると、本発明の一実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架(以下、運搬用格納架と略称する)10は、直方体状に骨組みした格納架本体1、平板状の載置台2、及び直動カム装置3を備えている。又、運搬用格納架10は、歯車装置4と昇降装置5を備えている。
図1又は図2を参照すると、運搬用格納架10は、開閉器7を格納できる。開閉器7は、直方体状の開閉器本体70の一方の面に傾動自在な操作ハンドル7hを配置している。格納架本体1は、上面を開口して開閉器7を格納自在に構成している。
図1又は図2を参照すると、載置台2は、格納架本体1の底部に配置されている。開閉器7を載置台2に載置すると載置台2が下降し、開閉器7を引き上げると載置台2が上昇復帰するように、載置台2は昇降自在に構成している。
図1又は図2を参照すると、直動カム装置3は、載置台2と対向するように、格納架本体1の底部に配置されている。直動カム装置3は、載置台2の昇降運動を三角体状の従動体31の直線運動に変換できる(図3から図6参照)。
図1又は図2及び図7から図9を参照すると、歯車装置4は、格納架本体1の上部に配置されている。歯車装置4は、回転レバー4rを遠心方向に延出すると共に、回転レバー4rを回動自在に保持している。回転レバー4rを起立させた状態では、回転レバー4rが格納架本体1の上部開口から退避して、開閉器7を出し入れできる。
一方、図1又は図2及び図7から図9を参照して、回転レバー4rを略水平方向に傾倒させた状態では、回転レバー4rが格納架本体1の上部開口の一部を覆って、開閉器7の格納又は引き上げを困難にできる。
図1又は図2及び図10又は図11を参照すると、昇降装置5は、移動棒51を昇降自在に保持している。移動棒51は、ストップピン51pを中間部に備えている。ストップピン51pは、操作ハンドル7hの他端部7b側に向かって突出している。
図7から図9を参照すると、歯車装置4は、渦巻きばね4fs、円盤状の第1ドグクラッチ41c、及び、円盤状の第2ドグクラッチ42cを備えている。又、歯車装置4は、傾動自在なラチェット爪43と第1付勢部材となる圧縮コイルばね44を備えている。
図7又は図9を参照すると、第1フレーム41fは、図示しない渦巻きばね4fsを内部に備えている。渦巻きばね4fsの一端部は、第1フレーム41fの内部に係止している。渦巻きばね4fsの他端部は、回転レバー4rの回転軸4sに連結している。そして、渦巻きばね4fsは、回転レバー4rが起立する方向に回動する力を蓄勢している。
図7又は図8(C)及び図9を参照すると、第1ドグクラッチ41cは、複数の第1ラチェット歯41tを外周面に形成している。又、第1ドグクラッチ41cは、複数の第2ラチェット歯42tを一方の面に形成している。そして、第1ドグクラッチ41cは、その中心部を回転レバー4rの回転軸4sに固定している。
図7又は図9を参照すると、第2ドグクラッチ42cは、複数の第3ラチェット歯43tを他方の面に形成している。第3ラチェット歯43tは、第2ラチェット歯42tと対向配置されている。そして、第2ドグクラッチ42cは、第1ドグクラッチ41cと接離自在に、中心部を回転レバー4rの回転軸4sにスライド自在に連結している。
図7(B)又は図8(C)及び図9を参照すると、ラチェット爪43は、複数の第1ラチェット歯41tに噛み合い自在に配置されている。ラチェット爪43は、その先端部に爪部43nを設けている。爪部43nが第1ラチェット歯41tに噛み合っているときは、回転レバー4rが起立状態から傾倒した状態に回動する方向にのみ、第1ドグクラッチ41cの回転を許容している。
図7(A)を参照すると、圧縮コイルばね44は、回転軸4sを外装している。又、圧縮コイルばね44は、第2ドグクラッチ42cの一方の面と第2フレーム42fの間に配置されている。そして、圧縮コイルばね44は、第1ドグクラッチ41cに向かって、第2ドグクラッチ42cを押圧する力を付勢している。
図10又は図11を参照すると、昇降装置5は、ロックピン52pと第2付勢部材となる圧縮コイルばね53を備えている。ロックピン52pは、ストップピン51pが最上位の位置にあるときに、ストップピン51pを施錠、又は開錠できる。圧縮コイルばね53は、移動棒51を引き上げる方向に力を付勢している。
図3から図5を参照すると、直動カム装置3は、第1ワイヤw1と第2ワイヤw2を備えている。第1ワイヤw1は、その一端部を従動体31に係留し、他端部を第2ドグクラッチ42cの外周に係留している(図7又は図9参照)。第2ワイヤw2は、その一端部を従動体31に係留し、他端部をロックピン52pに係留している(図10又は図11参照)。なお、第2ワイヤw2は、第1ワイヤw1の延出先で分岐している(図示せず)。
図10又は図11を参照すると、昇降装置5は、第3ワイヤw3を備えている。第3ワイヤw3は、その一端部を移動棒51に係留し、他端部を第2ドグクラッチ42cの一端面、及びラチェット爪43に係留している(図7から図9参照)。なお、第3ワイヤw3は、移動棒51から延出した後に二股に分岐し、第2ドグクラッチ42c又はラチェット爪43に向かっている。
図1から図11を参照して、回転レバー4rを起立させた状態、及び、開閉器本体70の内部スイッチが「入」状態になるように、操作ハンドル7hを一端部7a側に傾倒した状態では、回転レバー4rに阻止されることなく、かつ、操作ハンドル7hが最上位の位置にあるストップピン51pに阻止されることなく、開閉器7を格納架本体1に格納できる。
一方、図1から図11を参照して、開閉器7を格納架本体1に格納した状態から、開閉器本体70の内部スイッチが「切」状態になるように、操作ハンドル7hを他端部7b側に傾倒すると、ストップピン51p及び移動棒51の下降運動に連動して、第3ワイヤw3を介して、圧縮コイルばね44に抗して第2ドグクラッチ52cを第1ドグクラッチ41cから離間させると共に、爪部43nが第1ラチェット歯41tから離間する方向にラチェット爪43を傾動させ、渦巻きばね4fsの蓄勢力で回転レバー4rを起立させた状態に復帰できる。
図1から図11を参照して、開閉器本体70の内部スイッチが「切」状態になるように、操作ハンドル7hを他端部7b側に傾倒した状態で、開閉器7を格納架本体1から引き上げた状態では、操作ハンドル7hに制止されていた移動棒51が圧縮コイルばね53に付勢されて、ストップピン51pを最上位の位置に復帰できると共に、載置台2の上昇運動に連動して従動体31を他方の方向に移動させ、第2ワイヤw2を介して、第1ドグクラッチ41cと第2ドグクラッチ42cを噛み合い自在に復帰でき、かつ、ロックピン52pがストップピン51pを施錠する状態に復帰できる。
(格納架本体の構成)
次に、実施形態による格納架本体1の構成を説明する。図1又は図2を参照すると、格納架本体1は、複数の等辺山形鋼又は不等辺山形鋼の端部同士を互い溶接で接合し、直方体状に骨組みしている。
図1又は図2を参照すると、格納架本体1は、四隅に位置する一対の前方架1a・1b及び一対の後方架1c・1dを備えている。これらの前方架1a・1b及び後方架1c・1dの底部には、底部架1eを固定している。又、これらの前方架1a・1b及び後方架1c・1dの上部には、上部架1fを固定している。そして、上部架1fは、開閉器7を出し入れ自在に上面が開口されている。
図1又図2を参照すると、一対の前方架1a・1bには、水平状態に配置した一組の連結架11f・12fを横設している。一対の後方架1c・1dには、水平状態に配置した連結架13f・14f・15fを横設している。前方架1aと後方架1cには、水平状態に配置した複数の連結架16fを横設している(図2参照)。同様に、前方架1bと後方架1dには、水平状態に配置した一組の連結架17f・17fを横設している(図1参照)。
図1又図2を参照して、一対の持ち手74a・74aを把持して、格納架本体1の上方から、開閉器7を格納架本体1の内部に設置できる。一対の持ち手74a・74aを把持して、開閉器7を引き上げることで、開閉器7を格納架本体1から取り出すことができる。
図2を参照すると、上段に配置した連結架13fと中段に配置した連結架14fは、両端部が直角に屈曲された支持金具610を固定している。支持金具610には、鉤状の引掛け部75を掛け止めできる。支持金具610の上部は、実質的に、後述する引掛け支持部61である。又、支持金具610の下部には、後述する施錠部62を取り付けている。なお、引掛け支持部61及び施錠部62の詳細な説明は、後述する。
(載置台の構成)
次に、実施形態による載置台2の構成を説明する。図2を参照すると、載置台2は、案内穴2hを四隅に開口している。図1又は図2を参照すると、格納架本体1は、四つのガイドピン2pと四つの圧縮コイルばね2sを備えている。ガイドピン2pは、格納架本体1の底部から突出している。又、ガイドピン2pは、案内穴2hに嵌合している。
図1又は図2を参照すると、圧縮コイルばね2sは、ガイドピン2pの段差と載置台2の間に配置された状態でガイドピン2pに外装している。圧縮コイルばね2sは、載置台2が下降される力に抗して、載置台2を上昇復帰させる力を付勢している。つまり、開閉器7を載置台2に載置すると、載置台2が下降して、圧縮コイルばね2sが圧縮される(図1又は図2参照)。一方、開閉器7を引き上げると、圧縮コイルばね2sが弾性復帰して、載置台2を元の状態に上昇できる。
又、図1又は図2を参照すると、載置台2は、動節棒21を備えている。動節棒21は、載置台2の底面から突出している。動節棒21は、その先端部を従動体31の斜面に接触して、従動体31を従動させることができる(図3から図7参照)。
図3又は図5及び図6を参照すると、動節棒21は、鍔部321fを基端部に形成している。鍔部321fは、載置台2の底面に固定できる。又、動節棒21は、一組のローラベアリング21r・21rを先端部に備えている。これらのローラベアリング21r・21rは、従動体31の斜面に転動自在に当接している。
(直動カム装置の構成)
次に、実施形態による直動カム装置3の構成を説明する。図3から図7を参照すると、直動カム装置3は、三角体状の従動体31、L字状に形成した支持台32、及び圧縮コイルばね33を備えている。従動体31は、支持台32の一片321に向かって突出したガイドピン31pを備えている。支持台32の一片321には、ガイドピン31pが嵌合する穴32hを開口している(図6参照)。支持台32の他片322は、底部架1eに固定されている。
図3(A)又は図5を参照すると、圧縮コイルばね33は、ガイドピン31pを外装している。又、圧縮コイルばね33は、従動体31の背面と支持台32の一片321の間に配置されている。図3(A)に示した状態では、圧縮コイルばね33は、従動体31が左方に移動する力を付勢しているが、動節棒21に規制されて、従動体31が左方に移動することが阻止されている。
図5を参照して、載置台2が下降すると、つまり、開閉器7を載置台2に載置すると(図1又は図2参照)、動節棒21の水平分力が従動体31の斜面に作用するので、圧縮コイルばね33に抗して、従動体31を右方に移動できる。開閉器7を載置台2から取り出すと、従動体31を図3(A)に示した状態に復帰できる。なお、従動体31の斜面は、約45度に形成しているので、載置台2の昇降量と従動体31の水平方向の移動量は略一致している。
図3又は図6を参照すると、従動体31は、V字状に切り欠いた一対の条溝31d・31dを両側面に形成している。一方、支持台32の他片322は、一対の条溝31d・31dに転動自在な一対一組の珠状のローラ32rを備えている。一対一組のローラ32rが一対の条溝31d・31dを案内することで、従動体31の直線運動を確保できる。
図3又は図5及び図6を参照すると、従動体31は、一組の転動ローラ3r・3rを底部に備えている。これらの転動ローラ3r・3rは、支持台32の他片322の上面に転動できる。これにより、従動体31を円滑に移動できる。
図3から図6を参照すると、従動体31は、フック棒31sを前面に取り付けている。フック棒31sは、その先端部を鉤状に形成している。そして、ループした第1ワイヤw1の一端部をフック棒31sの先端部に係留できる。
(歯車装置の構成)
次に、実施形態による歯車装置4の構成を説明する。図7から図9を参照すると、歯車装置4は、円筒状の第1フレーム41f、円筒状の第2フレーム42f、及び、ステイ43fで外殻を構成している。第1フレーム41fと第2フレーム42fは、回転軸4sを回動自在に両端支持している。ステイ43fは、第1フレーム41fと第2フレーム42fを所定の間隔で結合している。第1フレーム41fは、ブラケット41bを介して、格納架本体1に支持されている(図2参照)。
図7(B)又は図8(C)及び図9を参照すると、ラチェット爪43は、回動ピン43pと捩りコイルばね43sを更に備えている。回動ピン43pは、ラチェット爪43の揺動腕43aの回動中心に連結している。又、回動ピン43pは、第1フレーム41fの外周方向に突出した支持アーム41aに圧入できる。捩りコイルばね43sは、回動ピン43pに支持され、爪部43nが第1ラチェット歯41tに向かう力を付勢している。
図8(C)を参照すると、爪部43nと揺動腕43aは、ベルクランクを構成している。揺動腕43aの先端部には、第3ワイヤw3の他端部を連結している。図8(C)に示した状態では、爪部43nが第1ラチェット歯41tに噛み合っているので、第1ドグクラッチ41cは、時計方向の回転が許容され、反時計方向の回転が阻止される。
図8(C)に示した状態から、第3ワイヤw3を引っ張ると、ラチェット爪43が反時計方向に回動し、爪部43nが第1ラチェット歯41tから離反する。そして、渦巻きばね4fsの蓄勢力で(図7又は図8参照)、第1ドグクラッチ41cを反時計方向に回転できる。つまり、回転レバー4rが起立する方向に回動できる(図9参照)。なお、第3ワイヤw3は、アウターワイヤWoに覆われている。
図7から図9を参照すると、歯車装置4は、内部に空洞を有する第1カップリング45と第2カップリング46を備えている。第1カップリング45は、第2ドグクラッチ42cの一方の面に固定している。第2カップリング46は、一対の係合ピン46p・46pを一端部に有し、鍔部46fを他端部に有している。
図7又は図9を参照すると、一対の係合ピン46p・46pは、第2カップリング46の外周方向に延出している。一方、図8(D)を参照すると、第1カップリング45は、一対の係合ピン46p・46pが挿入自在な異形穴45hを一方の面に開口している。一対の係合ピン46p・46pを異形穴45hに挿入して、第1カップリング45に対して第2カップリング46を所定角度、回動することで、第1カップリング45と第2カップリング46を回動自在に連結でき、第1カップリング45と第2カップリング46を軸方向に離反しないように連結できる。
図7又は図9を参照すると、第2カップリング46の鍔部46fには、第3ワイヤw3の他端部を係留している。圧縮コイルばね44に抗して、第3ワイヤw3を引っ張ると、第2ドグクラッチ42cを第1ドグクラッチ41cから離間させることができる(図7(B)参照)。そして、第2ドグクラッチ42cから第1ドグクラッチ41cへ回転の伝動を困難にできる。なお、図7又は図8(B)及び図9を参照すると、第2フレーム42fには、第3ワイヤw3の走行方向を変えるアイドルプーリ42rを外面に配置している。
(昇降装置の構成)
次に、実施形態による昇降装置5の構成を説明する。図10又は図11を参照すると、昇降装置5は、C形チャンネル状のフレーム5fと移動棒51を備えている。フレーム5fは、格納架本体1の底面から起立するように設置されている(図1又は図2参照)。フレーム5fは、一方の面を開口している(図10(C)参照)。そして、この開口は、ストップピン51pの首部をスライド自在に案内している。又、この開口は、移動棒51の回り止めになっている。
図10又は図11を参照すると、フレーム5fは、第1ブロック51b、第2ブロック52b、及び第3ブロック53bを内部に固定している。第1ブロック51bは、フレーム5fの最上部に位置している。第2ブロック52bは、フレーム5fの中間部に位置している。第3ブロック53bは、フレーム5fの下部に位置している。
図10(B)を参照すると、第1ブロック51b及び第2ブロック52bには、移動棒51をスライド自在に案内する穴を開口している。第3ブロック53bには、圧縮コイルばね53の他端縁が当接している。圧縮コイルばね53の一端縁は、移動棒51の段差に当接している。
図10又は図11を参照すると、フレーム5fは、移動ブロック54を内部に配置している。移動ブロック54は、移動棒51に固定されている。移動ブロック54は、一端部側にストップピン51pを突出している。ストップピン51p、移動ブロック54、及び移動棒51は、一体となって移動できる。
図10(B)を参照すると、移動ブロック54は、施錠穴54hを他端部側に穿設している。施錠穴54hには、ロックピン52pを出入りできる。ロックピン52pが施錠穴54hに挿入されたときには、移動棒51を施錠でき、移動棒51の移動を拘束できる。ロックピン52pが施錠穴54hから離間したときには、移動棒51を開錠でき、移動棒51の移動を許容できる。なお、移動ブロック54は、ロックピン52pの先端縁がスライドできるように、一部が移動棒51に沿って延出している。
図10(B)又は図11(B)を参照すると、ロックピン52pは、ベルクランク52の一方のアーム521に固定されている。ベルクランク52の他方のアーム522には、第2ワイヤw2の他端部を係留している。ベルクランク52は、揺動自在にフレーム5fと連結している。
図10(B)を参照して、第2ワイヤw2を下方に引っ張ると、ベルクランク52を時計方向に回動でき、移動棒51を開錠できる。なお、ベルクランク52は、反時計方向に回動させる図示しない捩りコイルばねを備えている。
図10(A)を参照すると、移動ブロック54には、第3ワイヤw3の他端部が係留されている。フレーム5fには、第3ワイヤw3の走行方向を反転させるアイドルプーリ51rを上部に配置している。移動棒51が開錠された状態で、第3ワイヤw3を下方に引っ張ると、移動棒51を引き上げることができる。
(引掛け支持部及び施錠部の構成)
次に、実施形態による引掛け支持部61及び施錠部62の構成を説明する。図12は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる施錠部を拡大した横断面図であり、施錠ピンを待機させた状態図である。図13は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる施錠部を拡大した横断面図であり、施錠ピンを支持突片に施錠した状態図である。
図12を参照すると、支持金具610は、幅広の主面板611と主面板611の両端部が直角に屈曲された一対の折り曲げ片612・612で構成している。図2を参照すると、主面板611は、その上部に矩形の切り欠き部61kを切り欠いている。切り欠き部61kは、その幅が引掛け部75の幅より僅かに大きく形成している(図2参照)。切り欠き部61kは、実質的に、引掛け支持部61であり、鉤状の引掛け部75を引掛け支持部61に掛け止めできる。そして、格納架本体1に対して、開閉器7を位置決めできる。
図12又は図13を参照すると、施錠部62は、J字状の施錠ピン62pと圧縮コイルばね62sを備えている。又、施錠部62は、一対の案内ブロック621・621と施錠ブロック622を備えている。一対の案内ブロック621・621は、所定の間隔を設けて、支持金具610に固定されている。又、一対の案内ブロック621・621には、施錠ピン62pの長軸がスライド自在な穴62hを同軸上に開口している。施錠ブロック622にも同様な穴62hを同軸上に開口している。
図12又は図13を参照すると、施錠ピン62pの長軸には、その中間部にクリップ部材62cを取り付けている。圧縮コイルばね62sは、施錠ピン62pの長軸を巻装すると共に、クリップ部材62cと一方の案内ブロック621の間に配置されている。そして、圧縮コイルばね62sは、施錠ピン62pの長軸の先端部が施錠ブロック622に向かう力を付勢している。
図12を参照して、通常は、施錠ピン62pの短軸の先端部が折り曲げ片612に開口した穴に係止した状態で、施錠ピン62pは待機している。開閉器7を格納架本体1に格納するときは、支持突片76のピン穴76h(図2参照)と施錠ブロック622の穴62hを一致させ、施錠ピン62pを略90度回動した後に、施錠ピン62pを解放することで、支持突片76と施錠ブロック622を容易に連結できる。つまり、開閉器7を格納架本体1に容易に連結できる。
[工事用開閉器の運搬用格納架の作用]
次に、実施形態による運搬用格納架10の動作を説明しながら、運搬用格納架10の作用及び効果を説明する。図14は、本発明に係る工事用開閉器の構成を示す正面図であり、操作ハンドルの切り換え状態と昇降装置に備わるストップピンの位置関係を示した図である。
図15は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる各装置の動作を示す概略図であり、図15の左欄は、工事用開閉器を運搬用格納架に格納する前の各装置の状態図、図15の中央欄は、工事用開閉器を運搬用格納架に格納したときの各装置の状態図、図15の右欄は、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態で操作ハンドルを「切」の状態に切り換えたときの各装置の状態図である。
図16は、前記実施形態による工事用開閉器の運搬用格納架に備わる各装置の動作を示す概略図であり、図16の左欄は、工事用開閉器を運搬用格納架に格納した状態で操作ハンドルを「切」の状態に切り換えたときの歯車装置の状態図、図16の中央欄は、工事用開閉器を運搬用格納架から取り出す過程における各装置の状態図、図16の右欄は、工事用開閉器を運搬用格納架から取り出したときの各装置の状態図である。
図14を参照して、「P1」は、ストップピン51pが最上位の位置にあるときの、格納架本体1の底面からストップピン51pの中心までの距離を示している(図11(B)参照)。「P2」は、後述するように、操作ハンドル7hを他端部7b側に傾倒したときの、格納架本体1の底面からストップピン51pの中心までの距離を示している(図11(B)参照)。
図14を参照して、「P3」は、ストップピン51pが最上位の位置にあるときに、開閉器7を載置台2に着床した時点の格納架本体1の底面からストップピン51pの中心までの仮想の距離を示している。
図14を参照して、開閉器本体70の内部スイッチが「切」状態になるように、操作ハンドル7hを他端部7b側に傾倒した状態では、開閉器7を載置台2に着床した時点で、ストップピン51pは、「P3」の位置にあるので、操作ハンドル7hがストップピン51pに阻止されて、開閉器7を格納架本体1に格納することは困難である。
一方、図14を参照して、開閉器本体70の内部スイッチが「入」状態になるように、操作ハンドル7hを一端部7a側に傾倒した状態では、開閉器7を載置台2に着床した時点で、ストップピン51pは、「P3」の位置にあり、更に、載置台2が降下しても、ストップピン51pは、「P1」の位置にあるので、操作ハンドル7hがストップピン51pに阻止されることなく、開閉器7を格納架本体1に格納できる。
図15の左欄を参照すると、歯車装置4は、回転レバー4rを起立状態に維持しているので、開閉器7を格納架本体1の上部開口から挿入できる(図1又は図2参照)。昇降装置5は、ロックピン52pが移動ブロック54を施錠しており、ストップピン51pは、最上位の位置に保持されている。直動カム装置3は、従動体31が右側に待機している。
図15の左欄に示した状態から、開閉器7を載置台2に載置すると、載置台2が下降する。載置台2の下降運動に連動して、図15の中央欄に示すように、動節棒21が従動体31の斜面を押して、従動体31を左側に移動させる。従動体31が左側に移動すると、図15の中央欄の上段に示すように、第1ワイヤw1を介して、第2ドグクラッチ42cを所定角度回動させる。第2ドグクラッチ42cの回転は、第1ドグクラッチ41cに伝動される。そして、回転レバー4rを略水平方向に傾倒させ、回転レバー4rが格納架本体1の上部開口の一部を覆って、開閉器7の格納又は引き上げを困難にできる。
又、図15の中央欄を参照して、従動体31が左側に移動すると、図15の中央欄の中段に示すように、第2ワイヤw2を介して、ロックピン52pを移動ブロック54から退避できる。そして、移動棒51の下降を可能にできる。
図15の中央欄に示した状態から、操作ハンドル7hを手動で操作して、開閉器本体70の内部スイッチが「切」状態になるように、操作ハンドル7hを他端部7b側に傾倒すると(図12参照)、図15の右欄の中段に示すように、ストップピン51pを「P2」の位置まで下降できる(図12参照)。
図15の右欄を参照して、ストップピン51p及び移動棒51が下降すると、第3ワイヤw3を介して、第2ドグクラッチ42cを右側に移動できる(図15の右欄の上段参照)。そして、第1ドグクラッチ41cと第2ドグクラッチ42cの連結を解除できる(図15の右欄の上段参照)。
図15の右欄の上段に示したように、第1ドグクラッチ41cと第2ドグクラッチ42cの連結が解除されると、図16の左欄の上段に示すように、渦巻きばね4fsの蓄勢力で回転レバー4rを起立させた状態に復帰できる(図9参照)。そして、操作ハンドル7hが他端部7b側に傾倒して状態を維持して、開閉器7を格納架本体1から取り出すことが可能になる。
図16の左欄に示した状態から、開閉器7を格納架本体1から取り出すと、載置台2が上昇復帰する(図3参照)。載置台2が上昇復帰すると、図16の中央欄の下段に示すように、動節棒21が従動体31の斜面から退避して、従動体31を右側に移動させる。従動体31が右側に移動している過程では、第2ワイヤw2を介して、ロックピン52pは移動ブロック54に向かって変位する。
又、載置台2が上昇復帰する過程では、操作ハンドル7hの上昇に追従して、ストップピン51pが上昇する。第2付勢部材となる圧縮コイルばね53が移動棒51を引き上げる方向に力を付勢しているからである(図10(B)参照)。移動棒51が上昇する過程では、ロックピン52pの先端縁が移動ブロック54の延出面にスライドしている。
移動棒51が上昇する過程では、図16の中央欄の上段に示すように、第3ワイヤw3を介して、第2ドグクラッチ42cを左側に移動できる。第1付勢部材となる圧縮コイルばね44が、第1ドグクラッチ41cに向かって第2ドグクラッチ42cを押圧しているからである(図7(A)参照)。
又、移動棒51が上昇する過程では、図16の中央欄の上段に示すように、第3ワイヤw3を介して、ラチェット爪43を第1ドグクラッチ41cに向かって変位できる。
開閉器7を格納架本体1から完全に取り出すと、図16の右欄の上段に示すように、歯車装置4は、第1ドグクラッチ41cと第2ドグクラッチ42が連結すると共に、ラチェット爪43が第1ラチェット歯41tに噛み合う初期の状態に復帰できる(図8(C)参照)。
又、開閉器7を格納架本体1から完全に取り出すと、図16の右欄の中段に示すように、ロックピン52pが施錠穴54hに没入して(図10(B)参照)、ロックピン52pが移動棒51を施錠する初期の状態に復帰できる。
実施形態による運搬用格納架10は、操作ハンドル7hが「入」の状態で開閉器7を運搬用格納架に格納できるので、操作ハンドル7hの内部スイッチを損傷させる心配なく、開閉器7を運搬できる。
又、実施形態による運搬用格納架10は、開閉器7を運搬用格納架10に格納した状態から、操作ハンドル7hが「切」の状態でのみ、開閉器7を運搬用格納架10から取り出すことができるので、開閉器7を安全に設置できる。
本発明による工事用開閉器の運搬用格納架は、以下の効果が期待できる。
(1)工事用開閉器が「切」状態のときのみ、運搬用格納架から引き出すことができるので、操作ハンドルの切り替え忘れを防止できる。ヒューマンエラーを低減できる。
(2)ヒューマンエラーを低減でき、安全に工事を実施できる。
(3)工事用開閉器が「切」状態で運搬することを防止でき、工事用開閉器の内部破損を防止できる。
1 格納架本体
2 載置台
3 直動カム装置
4 歯車装置
4fs 渦巻きばね
4r 回転レバー
4s 回転軸
5 昇降装置
7 開閉器(工事用開閉器)
7a 一端部(操作ハンドルの一端部)
7b 他端部(操作ハンドルの他端部)
7h 操作ハンドル
10 運搬用格納架(工事用開閉器の運搬用格納架)
31 従動体
41c 第1ドグクラッチ
41t 第1ラチェット歯
42c 第2ドグクラッチ
42t 第2ラチェット歯
43 ラチェット爪
43r 回転レバー
43t 第3ラチェット歯
44 圧縮コイルばね(第1付勢部材)
51 移動棒
51p ストップピン
52p ロックピン
53 圧縮コイルばね(第2付勢部材)
w1 第1ワイヤ
w2 第2ワイヤ
w3 第3ワイヤ

Claims (6)

  1. 直方体状の開閉器本体の一方の面に傾動自在な操作ハンドルを配置した工事用開閉器を格納する工事用開閉器の運搬用格納架であって、
    上面を開口して前記工事用開閉器を格納自在に構成すると共に、直方体状に骨組みした格納架本体と、
    前記格納架本体の底部に配置され、前記工事用開閉器を載置すると下降し、前記工事用開閉器を引き上げると上昇復帰する昇降自在な平板状の載置台と、
    前記載置台の昇降運動を三角体状の従動体の直線運動に変換する直動カム装置と、
    前記格納架本体の上部に配置され、回転レバーを遠心方向に延出すると共に、この回転レバーを回動自在に保持する歯車装置であって、前記回転レバーを起立させた状態では、前記回転レバーが前記格納架本体の上部開口から退避して、前記工事用開閉器を出し入れでき、前記回転レバーを略水平方向に傾倒させた状態では、前記回転レバーが前記格納架本体の上部開口の一部を覆って、前記工事用開閉器の格納又は引き上げを困難にする歯車装置と、
    前記操作ハンドルの他端部側に向かって突出したストップピンを有する移動棒を昇降自在に保持した昇降装置と、を備え、
    前記歯車装置は、
    前記回転レバーの回転軸に連結し、前記回転レバーが起立する方向に回動する力を蓄勢した渦巻きばねと、
    複数の第1ラチェット歯を外周面に形成し、複数の第2ラチェット歯を一方の面に形成し、中心部を前記回転レバーの回転軸に固定した円盤状の第1ドグクラッチと、
    複数の前記第2ラチェット歯と対向配置された複数の第3ラチェット歯を他方の面に形成し、前記第1ドグクラッチと接離自在に、中心部を前記回転レバーの回転軸にスライド自在に連結した円盤状の第2ドグクラッチと、
    複数の前記第1ラチェット歯に噛み合い自在に配置され、先端部に設けた爪部が前記第1ラチェット歯に噛み合っているときは、前記回転レバーが起立状態から傾倒した状態に回動する方向にのみ前記第1ドグクラッチの回転を許容する傾動自在なラチェット爪と、
    前記第1ドグクラッチに向かって、前記第2ドグクラッチを押圧する力を付勢する第1付勢部材と、を有し、
    前記昇降装置は、
    前記ストップピンが最上位の位置にあるときに、当該ストップピンを施錠、又は開錠自在なロックピンと、
    前記移動棒を引き上げる方向に力を付勢する第2付勢部材と、を有し、
    前記直動カム装置は、
    一端部を前記従動体に係留し、他端部を前記第2ドグクラッチの外周に係留した第1ワイヤと、
    一端部を前記従動体に係留し、他端部を前記ロックピンに係留した第2ワイヤと、を有し、
    前記昇降装置は、一端部を前記移動棒に係留し、他端部を前記第2ドグクラッチの一端面、及び前記ラチェット爪に係留した第3ワイヤを有し、
    前記回転レバーを起立させた状態、及び、前記開閉器本体の内部スイッチが「入」状態になるように、前記操作ハンドルを一端部側に傾倒した状態では、前記回転レバーに阻止されることなく、かつ、前記操作ハンドルが最上位の位置にある前記ストップピンに阻止されることなく、前記工事用開閉器を前記格納架本体に格納でき、
    前記工事用開閉器を前記載置台に載置すると、前記従動体を一方の方向に移動させ、前記第1ワイヤを介して、前記回転レバーが起立状態から傾倒した状態に回動する方向に、前記第2ドグクラッチを回動させると共に、前記第2ワイヤを介して、前記ロックピンがストップピンを開錠できる、工事用開閉器の運搬用格納架。
  2. 前記工事用開閉器を前記格納架本体に格納した状態から、前記開閉器本体の内部スイッチが「切」状態になるように、前記操作ハンドルを他端部側に傾倒すると、
    前記ストップピン及び前記移動棒の下降運動に連動して、前記第3ワイヤを介して、前記第1付勢部材に抗して前記第2ドグクラッチを前記第1ドグクラッチから離間させると共に、
    前記爪部が前記第1ラチェット歯から離間する方向に前記ラチェット爪を傾動させ、前記渦巻きばねの蓄勢力で前記回転レバーを起立させた状態に復帰させる、請求項1記載の工事用開閉器の運搬用格納架。
  3. 前記開閉器本体の内部スイッチが「切」状態になるように、前記操作ハンドルを他端部側に傾倒した状態で、前記工事用開閉器を前記格納架本体から引き上げた状態では、
    前記操作ハンドルに制止されていた前記移動棒が前記第2付勢部材に付勢されて、前記ストップピンを最上位の位置に復帰できると共に、
    前記載置台の上昇運動に連動して前記従動体を他方の方向に移動させ、前記第2ワイヤを介して、前記第1ドグクラッチと前記第2ドグクラッチを噛み合い自在に復帰でき、かつ、前記ロックピンが前記ストップピンを施錠する状態に復帰できる、請求項1又は2記載の工事用開閉器の運搬用格納架。
  4. 前記第2ラチェット歯、及び前記第3ラチェット歯は、それらの歯筋が中心から放射状に円面に延びるフェースギヤからなり、
    前記第2ドグクラッチは、前記回転レバーが起立状態から傾倒した状態に回動する方向にのみ、前記第1ドグクラッチに回転力を伝動できる、請求項1から3のいずれかに記載の工事用開閉器の運搬用格納架。
  5. 前記載置台は、
    四隅に開口された案内穴と、
    底面から突出し、先端部を前記従動体の斜面に接触して、当該従動体を従動させる動節棒と、を有し、
    前記格納架本体は、
    当該格納架本体の底部から突出し、前記案内穴に嵌合するガイドピンと、
    前記格納架本体の底面と前記載置台の間に配置された状態で前記ガイドピンに外装し、前記載置台が下降される力に抗して、前記載置台を上昇復帰させる力を付勢する圧縮コイルばねと、を有する、請求項1から4のいずれかに記載の工事用開閉器の運搬用格納架。
  6. 前記開閉器本体は、
    鉤状の引掛け部と、
    ピン穴を開口した施錠用の支持突片と、を一方の面と反対面に更に備え、
    前記格納架本体は、
    前記引掛け部が掛け止めされる引掛け支持部と、
    前記支持突片のピン穴に挿入自在なJ字状の施錠ピンを有する施錠部と、を更に備える、請求項1から5のいずれかに記載の工事用開閉器の運搬用格納架。
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