JP2016200691A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷すべき各ページの印刷情報に適応して定着手段の温調を通常モードと省エネモードに切り替えることで、印刷処理で消費される電力を節減する。
【解決手段】
印刷情報に基づいてシートに転写されたトナー像を熱加圧定着する定着手段を備える画像形成装置において、前記印刷情報に設定された温度調整モードが通常モードであるか、省エネモードであるかを判断する。ここで、温度調整モードが省エネモードであると判断した場合、前記印刷情報の属性に従い前記定着手段の定着温度をシート間で上下させる第1の制御と、前記印刷情報の属性に従い前記定着手段の定着温度をページ内で上下させる第2の制御とを切り替えることを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関するものである。
電子写真方式の画像形成装置において、シートに転写されたトナー画像に熱定着を行う定着器の温度を制御するものがある。特に、当該温度制御において、複写時に画像データから印字率を求め、印字率に応じて定着器の定着温度を制御する技術がある。
下記特許文献1によれば、原稿データを読み取ることで印字率を求め、印字率が高い画像データに対しては定着温度を上げ、低い画像データに対しては定着温度を下げると言った方法が開示されている。
特開平6−35365号公報
上記特許文献1で開示されている方法では、複写時にトナー付着率を算出し、その結果に応じて定着器の定着温度を変化させるものである。しかし、実際のこのような制御を行おうとした場合には、定着器の温度特性から定着器の温度を所望の温度にするためには所定の時間が掛ってしまうため、紙間を開けるなどの制御が必要になり、これに起因して印刷生産性が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、印刷すべき各ページの印刷情報に適応して定着手段の温調を通常モードと省エネモードに切り替えることで、印刷処理で消費される電力を節減できる仕組みを提供することである。
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は以下に示す構成を備える。
複数ページからなる印刷情報を受信する画像形成装置であって、前記印刷情報に基づいてシートに転写されたトナー像を熱加圧定着する定着手段と、前記印刷情報に設定された温度調整モードが通常モードであるか、省エネモードであるかを判断する判断手段と、前記温度調整モードが省エネモードであると判断した場合、前記印刷情報の属性に従い前記定着手段の定着温度をシート間で上下させる第1の制御と、前記印刷情報の属性に従い前記定着手段の定着温度をページ内で上下させる第2の制御とを切り替える切替手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、印刷すべき各ページの印刷情報に適応して定着手段の温調を通常モードと省エネモードに切り替えることで、印刷処理で消費される電力を節減できる。
画像形成装置を含むシステム構成の一例を示した図である。 画像形成装置の構成を説明するブロック図である。 トナー載り量検知部のトナー載り量の検知方法を説明する図である。 文字/写真原稿判定部の構成を説明するブロック図である。 画像濃度判定部の構成を説明するブロック図である。 画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。 画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。 画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。 画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。 トナー載り量を記憶するFIFOの構成例を示す図である。 定着温度制御情報による温調制御例を示す特性図である。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の実施形態に関わる画像形成装置101を含むシステム構成の一例を示した図である。
本実施形態における画像形成装置101は、各種入力データを処理し、画像形成(作像)を行って印刷物を出力する。プリントサーバ102はネットワークを介して画像形成装置と接続されおり、クライアントPC103は、ネットワークを介して画像形成装置101と接続されている。
図1において、画像形成装置101は、コピー機能や、プリントサーバ102やクライアントPC103から受信した印刷データのプリント機能を用いて、印刷を実行する。印刷を実行する場合、画像形成装置101は、印刷データまたは印刷条件に適した定着温度になるように定着温度を制御する。
[画像形成装置のブロック図]
図2は、図1に示した画像形成装置101の構成を説明するブロック図である。本例では、画像形成装置101における定着温調制御に関する機能について説明する。
図2に示す様に、画像形成装置101は大きくシステムコントローラ部301とプリントコントローラ部302に分けられる。それぞれのコントローラはCPU304、CPU315、ROM305、ROM316、RAM306、RAM317、記憶手段307、記憶手段318をそれぞれ持つ。それぞれのCPU304、CPU315は対応するROM305、ROM316内の初期プログラムに従って、メインプログラムをROM305、ROM316より読み出し、対応するRAM306、RAM317に記憶する。RAM306、RAM317はプログラム格納用や、ワーク用のメインメモリとして使用される。
画像生成部309は、クライアントPC103から受信する印刷データ(印刷情報)から、RGPデータ色成分からなるラスターイメージデータを生成し、RGBデータを画素毎に出力する。
なお、画像生成部309は、コンピュータ装置等から受信した画像データではなく、カラー画像形成装置自体に読取手段を設け、該読取手段で読み取った画像データを扱う構成としても良い。ここでいう読取手段とは、少なくともCCD(Chaerged Couple Device)あるいはCIS(Contact Image sencor)を含むものである。また、読み取って得られた画像データに対して、所定の画像処理を行う処理部を併せて設けるように構成しても良い。さらに、画像形成装置101に読み取り手段を設ける構成とせずに、図示しないインターフェースを介して、外部の読取手段から画像データを受け取るように構成しても良い。
色変換処理部310は、画像生成部309において生成されたRGBデータをトナー色であるCMYKデータに変換する。CMYKデータはCMYKのトナー量を示したデータになっており、画素単位に例えば0〜255の8bitの値で表現される。具体的な値として、各色「0」であればトナー未使用を示し、値が大きくなるにつれて濃度は濃くなり、「255」で各色最大の濃さを意味する。前述のトナー量は「255」で100%を意味し、CMYKの各色のトナー量を足し合わせた値がその画素のトナー載り量を表す。
トナー載り量検知部311は色変換処理部310で生成されたCMYKデータに対して、トナー載り量の検知を行う。トナー載り量検知の具体的な方法に関しては図3を用いて後述する。トナー載り量検知が終了したCMYKデータをハーフトーン処理部312へ送る。また1ページ分のトナー載り量検知が終了した時点で、トナー載り量情報を定着温度算出部325へ通知する。
ここでは、トナー載り量検知部311において検知した載り量情報を定着温度算出部325に通知して温度情報を算出すると説明した。他に、トナー載り量検知部311で検知したトナー載り量情報を、直接、プリンタ通信IF部313と通信ライン303を介してプリンタコントローラ302のコントローラ通信IF321を介して通知するよう構成してしてもよい。これにより、定着温度の算出をプリンタコントローラ302側で実施可能となる。
いずれも、定着温度を制御する為の情報の伝達がなされて定着温度が決定される形態であればば良く、通知される情報の形態は限定するものではない。伝達する情報の内容についても、後述する図11に示す定着温度制御情報の類であれば特に限定するものではない。
ハーフトーン処理部312は、トナー載り量検知部311から出力される各色のデータにハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理部312の具体的な構成としては、スクリーン処理によるもの、あるいは誤差拡散処理によるものがある。
スクリーン処理は、所定の複数のディザマトリクスおよび入力される画像データ用いて、N値化するものである。また、誤差拡散処理は、入力画像データの注目画素と所定の閾値と比較することにより、注目画素をN値化する処理を行い、N値化処理によって生じる注目画素と閾値との差分を、以降にN値化処理する周囲画素に対して拡散させる処理である。
文字/写真原稿判定部327は、画像生成部309にて生成されたRGBデータから読み取られた画像データそれぞれが、写真画像であるのか文字画像であるのかを判定する。
画像濃度判定部328は、色変換処理部310によって生成されたCMYKデータに対して、画像の濃度情報を判定する。ここで濃度情報については例えば1つもしくはそれ以上の所定の閾値毎に区切られた濃度値領域それぞれに対して各濃度値がどれだけ存在するかを累積して求められる濃度ヒストグラム判定を行う。このページ単位の濃度ヒストグラム判定結果から、各画像データが濃度の濃い画像データであるのか、濃度の薄い画像データであるのかを判定する。
プリンタ通信IF部313とコントローラ通信IF部321はシステムコントローラ部301とプリントコントローラ302間で通信を行うためのIF部である。ここで通信される情報としては、印刷する画像データのほか、システムコントローラ部301からの制御信号や、トナー載り量検知部311により検知したトナー載り量情報、コピー禁止原稿の検知結果や画像合成設定情報等定着器温度制御に関わる情報が含まれる。
定着温度制御部319は、定着温度算出部325により決定した目標温度または、トナー載り量情報さらには、図11記載の定着温度制御情報を基に、定着器320の温度制御を行う。プリントエンジン323は、コントローラ通信I/F321から受信した画像データを受け取り、静電写真プロセスによって用紙上に画像データを形成する。その後、搬送される用紙は、定着器320で熱加圧処理され、シート上に転写されたトナー像が定着される。その際、定着器320は、後述する温度調整制御(温調制御)が実行されている。また、定着器320は、シートに転写されたトナー像を熱加圧定着する。
操作部330は、ユーザが画像形成装置101の動作モードを設定したり、状態を表示するためのものである。
[トナー載り量検知方法]
図3は、図2に示したトナー載り量検知部311におけるトナー載り量を検知する方法を説明する図である。
ここで、トナー載り量とは、単位面積あたりのトナー量のことを意味し、単位を%として説明する。具体的には、CMYK各色の最大値を100%とした時に、最大値を2色重ねた場合にその画素では200%のトナー載り量と定義する。各色は階調性を持っているため、各色0〜100%までの間の値を取り得る。例えば、フルカラー印刷モードでCMYKの4色トナーをフルに利用した画像の場合は最大トナー量が多くなり、K単色のモノクロ画像の場合、最大トナー量は少なくなる。
まず、トナー載り量検知部311は、CMYKデータを受信すると、画素ごとに必要なトナー載り量を算出する。図3の(a)では1ページ分の画像データの一部を表しており、最小単位401が1画素を表し、402は3×3画素単位の画素ブロックを表している。また、図3の(a)の1画素内の枠に示した数値がトナー載り量検知部311により検知した画素ごとのトナー載り量を表しているものとする。
ここでは、トナー載り量検知部311における3×3画素ブロックを単位として、画素ブロック402内のトナー載り量の平均値を算出している例を示している。
ここで、画素ブロック402内の平均値を算出する理由としては、一般に画像を定着するために必要な温度は1画素単位のトナー載り量ではなく、一定範囲内のトナー量に依存することが多いためである。
また、図示の例では3×3画素のブロックサイズを一例として示しているが限定するものではなく任意サイズでもよい。
また、ここでは画素ブロック402内の平均値を算出しているが、画素ブロック402内の最小値、最大値を使用する構成であっても良い。
なお、図3の(b)の画素403は1画素ブロックを表しており、図3の(a)の3×3の画素ブロック402に対応する。図3の(a)の3×3の画素ブロック402内のトナー載り量の平均値を表している。
続いて、トナー載り量検知部311は、1ページ分の画素ブロック402内のトナー載り量の平均値を算出する処理が終了した後、1ページ内の全てのブロックの平均値の中から最大値を定着温度算出部325に通知する。通知する最大値は、対象ページのトナー像を定着器320で定着するときの温度を制御するために使用される、対象ページの代表値(温調基準温度)である。以上、画像データ1ページに対するトナー載り量の代表値の求め方を説明した。
[文字/写真判定方法]
図4は、図2に示した文字/写真原稿判定部327の構成を説明するブロック図である。以下、本実施形態のページ属性の解析処理例を説明する。
図4において、パターンマッチ判定部511とパターンROM512とからなる文字/写真判定情報生成部510と文字/写真判定部513とから構成されている。文字/写真原稿判定部327には、本実施形態の画像形成装置101が読み取った原稿画像データが入力される。
文字/写真原稿判定部327では、入力画像データの内の所定画素数で構成される参照ウィンドウに対して、パターンROM512内に格納されているパターンマッチ用パターンデータと比較する。そして、文字/写真原稿判定部327は、文字原稿らしいのか写真原稿らしいのかを判断するための文字/写真判定情報を生成する。
参照ウィンドウ毎に生成される文字/写真判定情報は、文字/写真判定部513に送られ内部記憶手段に格納される。文字/写真判定部513では、各文字/写真判定情報のそれぞれの相関性等を考慮し、該当する原稿画像データが文字原稿なのか写真原稿なのかを判定する。
[画像濃度判定方法]
図5は、図2に示した画像濃度判定部328の構成を説明するブロック図である。
図5において、ヒストグラム算出部610と濃度判定部611とから構成されている。原稿濃度判定部328には、色変換処理部310で作成されたCMYKデータが入力される。ヒストグラム算出部610では、色変換処理部310から入力されるCMYKデータを用いて作成された画素値に対して、ヒストグラム解析を行いそれぞれのページに対してどの画素値(濃度値)の発生度数が多いかを算出する。濃度判定部611ではこうして算出されたヒストグラム情報を用いて、濃度値の大きい部分の発生度数が多い場合には、該当するページ画像の濃度が高いと判断する。また、濃度値の小さい部分の発生度数が多い場合には、該当するページ画像の濃度が低いと判断する。
[トナー載り量検知結果に基づく定着温調制御]
図6〜図8は、本実施形態を示す画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、画像形成装置における色別に行われるトナー載り量検知結果を用いた定着温度の制御処理例である。なお、このフローチャートにおける各ステップは、特に断りが無い限りシステムコントローラ部301内のCPU304で実行されるものとする。同様に、図8のフローチャートは、特に断りがない限りプリントコントローラ部302内のCPU315で実行されるものとする。
まず、システムコントローラ部301内のCPU304で実行される制御フローチャートについて図6及び図7を用いて説明する。
S701において、画像形成装置101の操作部330または、クライアントPC103の操作部(不図示)から、印刷設定が行われたかを判断する。ユーザによって設定が入力された場合は、設定された入力された内容を含む設定情報を、ユーザによって設定がされなかった場合は、デフォルトの設定値を含む設定情報を、プリントドライバを介してそれぞれ受信する。次に、S702において、CPU304は、S701でクライアントPC103から受信した設定情報を確認する。
次にS703において、CPU304は、印刷開始指示が入力されたかどうかを判断する。ここでは画像形成装置101の操作部330またはクライアントPC103の操作部から印刷開始指示が入力されたかどうかを判断する。印刷開始指示が入力されたとCPU304が判断した場合に、S704に遷移する。S704では、CPU304がプリントコントローラ部302に対して印刷開始指示を通知する。この時、T731はシステムコントローラ部301からプリントコントローラ部302への印刷開始指示を通知したことを示すタイミングである。
次に、S705においては、原稿画像の属性判定を行う。ここでは図5を用いて既に説明したように、文字/写真原稿判定部327において、原稿画像が文字原稿なのか写真原稿なのかを判定する。次にS706においては、画像濃度判定部328により画像データの濃度値判定を行う。ここでは図7及び図8を用いて既に説明したように、画像濃度判定部328において、ページの濃度が高いか低いかを判定する。次にS707においては、トナーのり量検知部311により画像データの載り量判定を行う。ここでは図4を用いて既に説明したように、トナー載り量検知部311において、トナーの載り量値を判定する。次にS708においては、CPU304が定着温度制御情報を生成する。なお、この定着温度制御情報の生成方法については後述する。
次にS709においては、画像処理部308で画像処理された画像データを画像メモリ内に一旦格納する。ここで画像データは、システムコントローラ部301内のRAM306に格納されるものとする。次にS710では、CPU304がS701にて受信した設定情報の内、定着器320の温度調整モードとして省エネモードが設定されたかどうかを判断する。省エネモードではなく通常モードが設定されたとCPU304が判断された場合には、S711に遷移する。
S711では、CPU304は、複数ページ中の現在のページがジョブの5ページ目以降かどうかを判断する。ここで、現在のページがジョブの5ページ目以降であるとCPU304が判断した場合、S712へ進む。そして、S712で、CPU304は、S708において生成された定着温度制御情報(通常モード時に対応)をプリントコントローラ部302に対して通知する。この時、定着温度制御情報がプリントコントローラ部302に通知されるタイミングをT732とする。
次にS713において、4ページ前の画像データをRAM306から読み出してプリントコントローラ部302に転送する。例えば、現在のページが5ページ目である場合、S713で転送される画像データは1ページ目となる。また、S711において、現在のページがジョブの4ページより前である場合、S714に遷移する。即ち、S711からS713の間の処理は、定着器320の温度調整モードとして通常モードが設定された場合において、画像メモリに格納される画像データのページと、プリントコントローラ部302に転送される画像データのページが異なる。すなわち、定着温度制御情報が転送される画像データより4ページ分遅れていることを示している。
次にS714においては、CPU304は、現在のページがジョブの最終ページなのか否かについて判断する。最終ページではないとCPU304が判断した場合には、フローチャートはS705に遷移して、再び画像処理及び定着温調を繰り返す。
一方、現在のページがジョブの最終ページであるとCPU304が判断した場合には、S719に遷移する。
S719においては、CPU304は、ページ枚数カウンタ(CNT)を「4」に設定する。本例では、最初にS714からS719に遷移した時にRAM306内に残されている画像データは4ページ分であるためである。次にS720においては、CPU304は、定着温度制御情報をプリントコントローラ部302に通知する。
この時、定着温度制御情報がプリントコントローラ部302に通知されるタイミングをT734とする。なお、S720において、通知される定着温度制御情報に格納されている定着部温調目標温度はTmax(最大温調温度)とする。これは上述のようにジョブ内の最後の4ページ分の画像データを転送する際には、定着温度制御情報を求めることができないため、いかなる画像データにおいても定着できるようにするためである。
次に、S721においては、CPU304は、ジョブの最後のCNT(上記ページ枚数カウンタが示す値)ページ目の画像データをRAM306から読み出してプリントコントローラ部302に転送する。次にS722では、CPU304がページ枚数カウンタを1カウントダウンする。次に、S723で、CPU304がページ枚数カウンタ値が「0」かどうかを判断する。ページ枚数カウンタ値が「0」ではないとCPU304が判断した場合には、S720に遷移する。一方、S723において、ページ枚数カウンタ値が「0」であると判断された場合にはフローチャートは終了する。
S710において定着器320の温度調整モードとして省エネモードが設定されたとCPU304が判断した場合には、S715に遷移する。
S715では、CPU304が現在のページがジョブの6ページ目以降かどうかを判断する。次に、S716で、CPU304がS708において生成された定着温度制御情報をプリントコントローラ部302に対して通知する。この時、定着温度制御情報がプリントコントローラ部302に通知されるタイミングをT733とする。次に、S717において、CPU304は、5ページ前の画像データをRAM306から読み出してプリントコントローラ部302に転送する。例えば、現在のページが6ページ目である場合、S717で転送される画像データは1ページ目となる。
また、S715において、現在のページがジョブの5ページより前である場合、S718に遷移する。即ち、S715からS717の間の処理は、定着器320の温度調整モードとして省エネモードが設定された場合において、画像メモリに格納される画像データのページと、プリントコントローラ部302に転送される画像データのページが異なる。すなわち、定着温度制御情報が転送される画像データより5ページ分遅れていることを示している。
次にS718で、CPU304が現在のページがジョブの最終ページなのか否かについて判断する。ここで、最終ページではないとCPU304が判断した場合には、S705に遷移して、再び画像処理及び定着温調を繰り返す。
一方、現在のページがジョブの最終ページであるとCPU304が判断した場合には、S724に遷移する。
S724においては、CPU304は、ページ枚数カウンタ(CNT)を5に設定する。これはフローチャートが最初にS718からS724に遷移した時にRAM306内に残されている画像データは5ページ分であるためである。
次にS725においては、CPU304は、定着温度制御情報をプリントコントローラ部302に通知する。この時、定着温度制御情報がプリントコントローラ部302に通知されるタイミングをT735とする。
なお、S725において通知される定着温度制御情報に格納されている定着部温調目標温度はTmax(最大温調温度)とする。これは上述のようにジョブ内の最後の5ページ分の画像データを転送する際には、定着温度制御情報を求めることができないため、いかなる画像データにおいても定着できるようにするためである。
次に、S726で、CPU304は、ジョブの最後のCNT(上記ページ枚数カウンタが示す値)ページ目の画像データをRAM306から読み出してプリントコントローラ部302に転送する。次にS727で、CPU304は、ページ枚数カウンタを1カウントダウンする。次にS728で、CPU304は、ページ枚数カウンタ値が「0」かどうかを判断する。ページ枚数カウンタ値が「0」ではないとCPU304が判断した場合には、S725に遷移する。 一方、S728において、ページ枚数カウンタ値が「0」であるとCPU304が判断した場合には、本処理を終了する。
図8は、本実施形態を示す画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図2に示したプリントコントローラ部302内のCPU315で実行される制御例である。なお、各ステップは、CPU315が記憶される制御プログラムを実行することで実現される。
S741で、CPU315は、システムコントローラ部301から印刷指示があったかどうかを判断する。ここでは、システムコントローラ部301から印刷ジョブを開始するかどうかを指示するタイミングT731を通知するコマンドがプリントコントローラ部302内のコントローラIF321を介して受信されたかどうかを判断する。ここで、タイミングT731でコマンドが受信されたとCPU315が判断した場合、S742に遷移する。S742では、定着器320の定着器温度がTmax(最大温調温度)になるように制御を開始する。なお、定着温度については後述する。
次にS743で、CPU315は、これから印刷するページがジョブ内の最終ページであるかどうかを判断する。ここで、最終ページであるとCPU315が判断した場合には、本処理を終了する。最終ページではないとCPU315が判断した場合には、S744に遷移する。
次にS744で、CPU315は、システムコントローラ部301から定着温度制御情報を受信したかどうかを判断する。この時、S744にて定着温度制御情報を受信するタイミングはT732、T733、T734もしくはT735となる。S744において、定着温度制御情報を受信したとCPU315が判断した場合には、S745に遷移する。S745で、CPU315は、次のページに対する定着器320の目標温度を決定する。この時、CPU315は、T732もしくはT733の定着温度制御情報を受信した場合、定着温度制御情報内の情報を元に定着器の目標温度を決定する。
又、T734もしくはT735の定着温度制御情報を受信した場合、定着器320の目標温度はTmaxである。次に、S746で、CPU315は、現在のページの印刷を行うように各部を制御する。ここでは受信した画像データをプリントコントローラ部302内のプリントエンジン323で出力用紙上に現像した後に、定着器320にて出力用紙上に転写されたトナー像を定着する。
次に、S747で、CPU315は、現在のページが印刷完了したかどうかを判断する。ここで、現在のページの印刷が終了したとCPU315が判断した場合には、即ち定着動作が完了したということである。このため、S748で、CPU315は、定着温度制御情報から紙間のみで定着器320の温調制御を行うか、紙間以外でも定着器320の温調制御を行うかのどちらの指示がされているかを判断する。
ここで、紙間のみで定着器320の温調制御を行うと指示されているとCPU315が判断した場合、S749において、CPU315は、次のページの目標温度に紙間で温調制御を行う。
一方、紙間以外でも定着器320の温調制御を行う指示がされているとCPU315が判断した場合、S750で、CPU315は、次のページの目標温度に紙間以外でも温調制御を行う。S749もしくはS750の後は、S743に遷移する。
図9は、本実施形態を示す画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図2に示したシステムコントローラ部301で行われる定着温調切替制御であって、図8に示したS709内で行われる定着温度制御情報の生成処理例である。なお、各ステップは、システムコントローラ部301で行われるため、システムコントローラ部301内のCPU304が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S801で、CPU304は、S702で内容確認した印刷設定内容の内、定着器320の温度調整モードとして、省エネモードが設定されたかどうかを判断する。ここで、省エネモードが設定されていないとCPU304が判断した場合には、S802に遷移する。これ以降は定着器320の温度調整モードが通常モードの制御フローとなる。
S802で、CPU304は温度上下変更情報が"Low"かどうかを判断する。なお、温度上下変更情報が"Low"かどうかの判断は、図10に後述するように画像処理部308内のトナー載り量検知部311で行われる。ここで、温度上下変更情報が"Low"であるとCPU304が判断した場合には、S803において、CPU304は、紙間で温調し且つ温度を下げるという情報を含む定着温度制御情報を生成する。
一方、S802において載り量が小さくないとCPU304が判断した場合には、S804において、CPU304は、紙間で温調し且つ温度を上げると言う情報を含む定着温度制御情報を生成する。
一方、S801において、定着器320の温度調整モードとして、省エネモードが設定されたとCPU304が判断した場合には、S805に遷移する。これ以降は定着器320の温度調整モードが省エネモードの制御フローとなる。なお、省エネモードにおいては、画像劣化がないと判断されるページについてはページ内で温度変化をさせることで動作中の消費電力を抑えることを目的としている。
S805で、CPU304は、温度上下変更情報が"Low"かどうかを判断する。ここで、温度上下変更情報が"Low"であるとCPU304が判断した場合には、S806で、CPU304は、参照温度上下変更情報が"High"かどうかを判断する。ここで、参照温度上下変更情報が"High"でないとCPU304が判断した場合には、S807に遷移し、CPU304は、ページの属性が文字かどうかを判断する。
ここで、ページの属性が文字ではないとCPU304が判断した場合には、次にS808で、CPU304は、ヒストグラム判定にてページの濃度が大きい(高濃度)かどうかを判断する。ここで、ヒストグラム判定によってページの濃度が大きいとCPU304が判断した場合には、次にS809で、CPU304は、紙間で温調し且つ温度を下げると言う情報を含む定着温度制御情報を生成する。
一方、S808においてヒストグラム判定によってページの濃度が大きくないとCPU304が判断した場合には、次にS810で、CPU304は、紙間以外でも温調し且つ温度を下げると言う情報を含む定着温度制御情報を生成する。
また、S807において、ページの属性が文字であるとCPU304が判断した場合には、次に、S810で、CPU304は、紙間以外でも温調し且つ温度を下げると言う情報を含む定着温度制御情報を生成する。
一方、S806で、参照温度上下変更情報が"High"であるとCPU304が判断した場合には、次にS811で、CPU304は、次のページの属性が写真かどうかを判断する。ここで、次のページの属性が写真であるとCPU304が判断した場合には、S812において、CPU304は、紙間で温調し且つ温度を上げると言う情報を含む定着温度制御情報を生成する。
又、S811において、次のページの属性が写真ではないとCPU304が判断した場合にはS813において、CPU304は、紙間以外でも温調し且つ温度を上げると言う情報を含む定着温度制御情報を生成する。
S805において、温度上下変更情報が"Low"ではないとCPU304が判断した場合には、S814に遷移する。
そして、S814で、CPU304は、ページの属性が文字かどうかを判断する。ここで、ページの属性が文字であるとCPU304が判断した場合には、S815において、CPU304は、紙間以外でも温調し且つ温度を上げると言う情報を含む定着温度制御情報を生成する。
一方、S814で、ページの属性が文字ではないとCPU304が判断した場合には、S816で、CPU304は、紙間で温調し且つ温度を上げると言う情報を含む定着温度制御情報を生成する。以上のようにして、定着温度上下制御情報を生成する。
次に、図7のフローチャートにおいて、S802及びS805それぞれでの載り量値の生成方法について、図10を用いて説明する。
図10において、900は、定着器320の温度調整モードとして通常モードが選択された場合に用いられる載り量生成時に用いられるFIFO(First In, First Out)の構成例である。
図10に示すように、本実施形態におけるFIFO900は、4段の記憶部を持ち、図の右側から順にページ毎の載り量を格納する。尚、FIFO900の初期値は4段の記憶部とも0%であるとする。
901はページごとの載り量を示しており、それぞれ1ページ目が70%、2ページ目が120%、3ページ目が150%、4ページ目が100%、5ページ目が180%、6ページ目が200%であるとする。
902は1ページ目の載り量をFIFO902に格納した状態である。1段目に1ページ目の載り量値である70%が格納され、他の3つの記憶部にはすべて0%が記憶されている。
903は2ページ目までの載り量をFIFO903に格納した状態である。1段目に2ページ目の載り量値である120%が格納され、2段目に1ページ目の載り量値である70%が図の左側にシフトして格納されている。また、他の2つの記憶部にはすべて0%が記憶されている。
904は4ページ目までの載り量をFIFO904に格納した状態である。1段目に4ページ目の載り量値である100%が格納され、2段目に3ページ目の載り量値である150%が格納され、3段目に2ページ目の載り量値である120%が格納され、4段目に1ページ目の載り量値である70%が格納されている。
905は6ページ目までの載り量をFIFO905に格納した状態である。1段目に6ページ目の載り量値である200%が格納され、2段目に5ページ目の載り量値である180%が格納され、3段目に4ページ目の載り量値である100%が格納され、4段目に3ページ目の載り量値である150%が格納されている。ここで、定着温度制御情報としてはこれら載り量情報から、次のページに対する定着温度を上げるか下げるかのいずれかを判定してプリントエンジン部302の定着温度制御部319に通知する。このため、上記定着温度を上げるか下げるかの情報(以下、温度上下変更情報)を以下に説明する方法で決定する。
上記で説明したように、4段の記憶部を有するFIFO900にはページ毎に格納される載り量情報が更新される。この時、FIFO900に格納された4つの載り量値が例えば160%以上の場合"High"、それ以外の場合"Low"と変換される。
更に、FIFO900内の変換された値が全て"Low"である場合、FIFO900の1段目に格納されている載り量値に対応するページの温度上下変更情報は"Low"と決定する。また、FIFO900に格納された4つの載り量値の内少なくとも1つが"High"である場合、FIFO900の1段目に格納されている載り量値に対応するページの温度上下変更情報は"High"と決定する。
以上の方法によれば、FIFO902の場合においては1ページ目の温度上下変更情報は"Low"である。同様にFIFO903の場合においては2ページ目の温度上下変更情報も"Low"であり、FIFO904の場合においては4ページ目の温度上下変更情報も"Low"である。また、FIFO905の場合においては"High"が2つ存在するため、温度上下変更情報は"High"となる。以上のようにして、定着器320の温度調整モードとして通常モードが選択された場合の温度上下変更情報は求められる。
次に、FIFO910は、定着器320の温度調整モードとして省エネモードが選択された場合に用いられる載り量生成時に用いられる構成例である。
図10に示すように、FIFO910は、5段の記憶部を持ち、図の右側から順にページ毎の載り量を格納する。但し、FIFO910はFIFO900と同様4段の記憶部と参照用の1段(R1)の記憶部が直列に接続された構成となっている。尚、FIFO910の初期値は5段の記憶部とも0%であるとする。
911はページごとの載り量を示しており、それぞれ1ページ目が50%、2ページ目が100%、3ページ目が150%、4ページ目が200%、5ページ目が130%、6ページ目が120%、7ページ目が180%であるとする。912は1ページ目の載り量値である50%が格納され、他の5つの記憶部にはすべて0%が記憶されている。913は2ページ目までの載り量をFIFO910に格納した状態である。R1段目に2ページ目の載り量である100%が格納され、1段目に1ページ目の載り量である50%が図の左側にシフトして格納されている。また、他の3つの記憶部にはすべて0%が格納されている。
914は5ページ目までの載り量をFIFO910に格納した状態である。R1段目に5ページ目の載り量値である130%が格納され、1段目に4ページ目の載り量値である200%が格納され、2段目に3ページ目の載り量値である150%が格納される。同様に、3段目に2ページ目の載り量値である100%が格納され、4段目に1ページ目の載り量値である50%が格納されている。
915は7ページ目までの載り量をFIFO910に格納した状態である。R1段目に7ページ目の載り量値である180%が格納され、1段目に6ページ目の載り量値である120%が格納され、2段目に5ページ目の載り量値である130%が格納される。同様に、3段目に4ページ目の載り量値である200%が格納され、4段目に3ページ目の載り量値である150%が格納されている。ここで、定着温度制御情報としてはこれら載り量情報から、次のページに対する定着温度を上げるか下げるかのいずれかを判定してプリントエンジン部302の定着温度制御部319に通知するための温度上下変更情報を以下に説明する方法で決定する。
上記で説明したように、5段の記憶部を有するFIFO910にはページ毎に格納される載り量情報が更新される。この時、FIFO910に格納された5つの載り量値が例えば160%以上の場合"High"、それ以外の場合"Low"と変換される。更に、FIFO910内の変換された値の内、3段目もしくは4段目の記憶部の変換された値の内少なくとも1つが"High"だった場合、FIFO910のR1段目に格納されている載り量値に対応するページの温度上下変更情報を"High"と決定する。また、それ以外の場合、FIFO910のR1段目に格納されている載り量値に対応するページの温度上下変更情報は"Low"と決定する。
一方、R1段目が"Low"である場合、FIFO910のR1段目に格納されている載り量値に対応するページの参照温度上下変更情報は"Low"と決定する。また、R1段目が"High"である場合、FIFO910のR1段目に格納されている載り量値に対応するページの参照温度上下変更情報は"High"と決定する。
以上の方法によれば、FIFO912の場合においては1ページ目の温度上下変更情報〔後述する図11参照〕は"Low"であり、参照温度上下変更情報は"Low"である。同様にFIFO913の場合においては2ページ目の温度上下変更情報は"Low"であり、参照温度上下変更情報は"Low"である。FIFO914の場合においては1段目が"High"であるが上記により5ページ目の温度上下変更情報は"Low"であり、参照温度上下変更情報は"Low"である。FIFO915においては3段目が"High"であるため"7ページ目の温度上下変更情報はHigh"であり、参照温度上下変更情報は"High"となる。
以上のようにして、定着器320の温度調整モードとして省エネモードが選択された場合の温度上下変更情報及び参照温度上下変更情報は求められる。
次に、定着温調制御を行った場合に、実際の定着温度変化1004がどのようになるかについて図11を用いて説明する。
図11の(a)は操作部330から、定着器320の温度調整モードとして通常モードを設定した場合の定着温度変化の例を示した特性図である。なお、図11の(a)の例ではページ数を10ページとする。1001は入力された画像ページである。1002は入力された画像ページそれぞれに対してトナー載り量を検出した際の載り量値である。本実施形態では、説明を簡単にするため、載り量が少ないページの載り量は全て100%とし、載り量が多いページの載り量は全て200%とする。
また、図11に示すように入力ページとRAM306から読み出される出力ページは、上述したように4ページ分ずれているものとする。
1003は各出力ページと同期して生成される定着温度制御情報である。定着温度制御情報は、図7のフローチャートで説明した通りであり、定着器320の温度調整モードが通常モードの場合は、常に紙間で温度変更を行う。また温度変更の際に使用される温度上下変更情報1003が含まれている。温度上下変更情報の判定については、出力ページと同期して通知される定着温度制御情報は1ページから3ページ前の載り量情報も参照して生成される。例えば出力ページ1と同期して生成される定着温度制御情報は入力ページの2ページから5ページまでの4ページ分の載り量情報を参照している。
また、図6及び図7のフローチャートで説明したように、出力ページの内の最後の4ページ分については載り量を検出することができないため、一律で載り量200%が生成されている。このようにして定着温度制御情報1003は生成される。
次に、定着器320の定着温度について説明する。定着温度は最も高い温度であるTmaxと、温度の異なる4つの温度である、T1,T2,T3,T4の計5つの連続的でない温度で温調される。これは、定着器320の温度変更を紙間で行おうとした場合に変更できる温度差で設定されている。ジョブの1ページ目はどのような画像データが現像された用紙が来ても定着できるように、定着温度はTmaxに設定されている。
ここで、出力ページの1ページ目と同期して通知された定着温度制御情報が"Low"であるため、温度を下げるように指示が来たものとする。この時、時間td1においてプリントコントローラ部302内の定着温度制御部319は、1ページと2ページの間の紙間で定着温度をTmaxからT1に変更を行う。以下同様に、定着温度制御部319は、時間td2において定着温度をT1からT2に、時間td3において定着温度をT2からT3に、時間td4において定着温度をT3からT4にそれぞれ変更を行う。
次に出力ページの5ページ目と同期して通知された定着温度制御情報が"High"であるため、温度を上げるように指示が来たものとする。この時、時間ta1においてプリントコントローラ部302内の定着温度制御部319は、5ページと6ページの間の紙間で定着温度をT4からT3に変更している。以下同様に、定着温度制御部319は、時間ta2において定着温度をT3からT2に、時間ta3において定着温度をT2からT1に、時間ta4において定着温度をT1からTmaxにそれぞれ変更を行う。このようにして、通常モードが選択された場合には、定着温度変化1004で示すように、紙間ごとに段階的な温度変更を行う。
図11の(b)は操作部330から、定着器320の温度調整モードとして省エネモードを設定した場合の定着温度変化1007の例を示した図である。
尚、図11の(b)の例ではページ数を8ページとする。また、図11の(b)において定着温度制御情報は、図6及び図7で説明したように温度上下変更情報1003と、ページが写真か文字かを示す属性情報1005と、ページ濃度情報1006から成る。出力ページの1ページ目に同期して通知された定着温度制御情報が、温度上下変更情報が"Low"で且つ参照温度上下変更情報が"Low"で属性情報1005が"写真"でページ濃度情報1006が"濃小"(濃度が小さいの意)である。このため、図7のフローチャートで説明したように、紙間以外でも温度を下げるように指定されている。
なお、以降、温度上下変更情報と参照温度上下変更情報の値を"L/H"のように表し、温度上下変更組み合わせ情報1003Cと呼ぶ。尚、"L/H"の場合は、温度上下変更情報の値が"Low"で且つ参照温度上下変更情報の値が"High"であることを表す。この温度上下変更組み合わせ情報1003Cによって、プリントコントローラ部302内の定着温度制御部319は、時間ta1において定着温度をTmaxからT4に変更を行う。1ページ目と2ページ目の紙間だけではなく2ページ目の途中でも定着温度を変更できるため、このように温度変更を行っている。これにより、一気に定着温度がTmaxからT4に下がるため、3から4ページ目は、通常モードに比べて消費電力を抑えることができる。
以降図7のフローチャートで説明したように、時間td1までは定着温度をT4に保持する。次に5ページ目と同期して通知された定着制御情報が、温度上下変更組み合わせ情報1003Cが"H/H"で属性情報1005が"文字"でページ濃度情報1006が"濃小"である。このため、図7のフローチャートで説明したように、紙間以外でも温度を上げるように指定されている。この時プリントコントローラ部302内の定着温度制御部319は、時間td1において定着温度をT4からTmaxに変更を行う。
5ページ目と6ページ目の紙間だけではなく6ページの途中でも定着温度を変更できるため、このように温度変更を行っている。以降、最終の8ページ目まで定着温度をTmaxに保持する。このようにして、省エネモードが選択された場合で図11の(b)の例では、1007で示したように、紙間以外でも温度変更を行っている。
以上のように本実施形態では、操作部から定着器320の温度調整モードを入力することで、定着温度制御情報をシステムコントローラ部301で生成し、これをプリントコントローラ部302に通知することで、動作時の消費電力を低減することができる。また、定着器320の温度調整モードを省エネモードに設定されることでより動作時の消費電力を低減することが可能となる。
〔第2実施形態〕
なお、上記実施形態では、生成された第1の温度制御情報または第2の温度制御情報に基づいて、前記定着手段に対する定着温度の切り替えをシート間で行う第1の温調制御を行う場合について説明した。
これに対して、生成された第1の温度制御情報または第2の温度制御情報に基づいて前記定着手段に対する定着温度の切り替えをシート間で行う第1の温調といずれかのページを印刷する間で行う第2の温調とを組み合わせた温調を行うように制御してもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えばASIC)によっても実現可能である。
301 システムコントローラ部
302 プリントコントローラ部

Claims (8)

  1. 複数ページからなる印刷情報を受信する画像形成装置であって、
    前記印刷情報に基づいてシートに転写されたトナー像を熱加圧定着する定着手段と、
    前記印刷情報に設定された温度調整モードが通常モードであるか、省エネモードであるかを判断する判断手段と、
    前記温度調整モードが省エネモードであると判断した場合、前記印刷情報の属性に従い前記定着手段の定着温度をシート間で上下させる第1の制御と、前記印刷情報の属性に従い前記定着手段の定着温度をページ内で上下させる第2の制御とを切り替える切替手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 各ページの情報を解析して、搬送されるシート間で前記定着手段に対する定着温度の切り替えを行うための第1の温度制御情報、またはいずれかのページが印刷される間で前記定着手段に対する定着温度の切り替えを行うための第2の温度制御情報を生成する生成手段を備え、
    前記切替手段は、前記第1の温度制御情報または第2の温度制御情報に基づいて、前記定着手段に対する定着温度の切り替えをシート間あるいはいずれかのページを印刷する間で行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記生成手段は、各ページの印刷情報を解析して濃度ヒストグラムを作成する第1の作成手段と、
    各ページの印刷情報を解析して、各ページの属性が文字であるか写真であるかを示すページ属性を作成する第2の作成手段と、
    各ページの印刷情報を解析して、各ページに転写される色別のトナー載り量を作成する第3の作成手段と、を備え、
    前記生成手段は、ページ単位で作成される濃度ヒストグラムと前記ページ属性とトナー載り量と、各ページのトナー載り量とから第2の温度制御情報を生成することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 作成された属性が写真で、作成された濃度ヒストグラムが高濃度であるページで、作成されたトナー載り量が多いページである場合、第1の温度制御情報を生成することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 作成された属性が写真で、作成されたトナー載り量が少ないページで、作成された濃度が低い場合、第2の温度制御情報を生成することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  6. 作成された属性が文字で、作成されたトナー載り量が多いページまたは少ないページである場合、第2の温度制御情報を生成することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  7. 印刷情報に基づいてシートに転写されたトナー像を熱加圧定着する定着手段を備える画像形成装置の制御方法であって、
    受信する複数ページからなる印刷情報に設定された温度調整モードが通常モードであるか、省エネモードであるかを判断する判断工程と、
    前記温度調整モードが省エネモードであると判断した場合、前記印刷情報の属性に従い前記定着手段の定着温度をシート間で上下させる第1の制御と、前記印刷情報の属性に従い前記定着手段の定着温度をページ内で上下させる第2の制御とを切り替える切替工程と、を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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