JP2016199860A - 橋梁用ゴムダンパー - Google Patents

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悠太 今瀬
正博 西原
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Abstract

【課題】ゴムが大きくせん断変形しても締結部材に当たらない橋梁用ゴムダンパーを提供する。
【解決手段】橋梁用ゴムダンパー100は、ゴム102と、ゴム102の片側に接着された第1プレート104と、ゴム102の反対側に接着され、ゴム102を挟んで第1プレート104と対向した第2プレート106とを備えている。第1プレート104と第2プレート106は、ゴム102が接着された側とは反対側の側面にそれぞれ締結部104a、106aを備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、橋梁用ゴムダンパーに関する。
橋梁用ゴムダンパーは、例えば、特許文献1(特開2003−74012号公報)に開示されている。ここで、括弧内の数字は、同公報の図面で用いられた符号である。橋梁用ゴムダンパー(32)は、橋梁用ケーブル(3)の一端を固定する固定側に設けられている。橋梁用ケーブル(3)の一端は、橋桁(1)に固定されている。橋梁用ケーブル(3)の一端を固定する構造および橋梁用ゴムダンパーを取り付ける構造は、種々の形態が取られうる。同公報においても、従来技術を含めて種々の形態が挙げられている。
ここでは、一例として、特許文献1の図1から図6に開示された形態に沿って同公報で開示された橋梁用ゴムダンパー(32)を説明する。図1は、同特許文献1の図3に開示された橋梁用ゴムダンパー(32)を示す平面図であり、図2は、側面図である。また、図3は、橋梁用ゴムダンパー(32)にせん断変形が生じた状態を示している。
橋桁(1)に、橋梁用ケーブル(3)を固定する構造として、定着ブラケット(34)と、調心フランジ(33)と、ケーブルフランジ(31)を備えている。定着ブラケット(34)は、橋桁(1)に固定されており、中心部に橋梁用ケーブル(3)が挿通されている。定着ブラケット(34)は、橋桁(1)に固定される部位に、周方向に沿って長い長孔を有しており、橋桁(1)に固定される橋梁用ケーブル(3)の周方向に向きを調整して取り付けられている。
橋梁用ケーブル(3)が支塔(2)に向けて延びる方向における、定着ブラケット(34)の一端には、定着フランジ(34d)が設けられている。定着フランジ(34d)の中心部には、ケーブル(3)が挿通されている。定着フランジ(34d)には、調心フランジ(33)が取り付けられている。橋梁用ケーブル(3)が調心フランジ(33)の中心を通るように、調心フランジ(33)の位置は定着フランジ(34d)に対して径方向に調整されている。これによって、定着フランジ(34d)に取り付けられた調心フランジ(33)の中心には、橋梁用ケーブル(3)が挿通しており、かつ、調心フランジ(33)は橋梁用ケーブル(3)の径方向に沿って延びている。ケーブルフランジ(31)は、橋梁用ケーブル(3)に取り付けられており、橋梁用ケーブル(3)の径方向に沿って延びており、橋梁用ケーブル(3)の長さ方向において調心フランジ(33)に対向している。
橋梁用ゴムダンパー(32)は、ゴム(32a)と、一対のプレート(32c、32d)とを備えている。一対のプレート(32c、32d)は、ゴム(32a)を挟んで対向し、それぞれゴム(32a)に接着されている。ゴム(32a)は円筒形状であるが、一対のプレート(32c、32d)は、略ひし形のプレートである。一対のプレート(32c、32d)は、ゴム(32a)からはみ出ている。一対のプレート(32c、32d)の、ゴム(32a)からはみ出た部位には、ボルトが挿入されるための挿入孔32eが形成されている。この橋梁用ゴムダンパー(32)は、かかるケーブルフランジ(31)と調心フランジ(33)との間に配置されている。そして、橋梁用ゴムダンパー(32)の一対のプレート(32c、32d)のうち一方のプレートはケーブルフランジ(31)に締結されている。他方のプレートは調心フランジ(33)に締結されている。この際、それぞれのプレートは、ゴム(32a)からはみ出た部位においてボルトナット51,52が装着されて締結されている。
橋梁用ケーブル(3)は、橋の交通振動や風の作用によって、定着フランジに対して振動する。橋梁用ケーブル(3)が振動すると、ケーブルフランジ(31)、調心フランジ(33)がそれぞれ定着ブラケット(34)に対して相対変位する。かかる橋梁用ゴムダンパー(32)は、ケーブルフランジ(31)と調心フランジ(33)との間の相対変位に応じて、ゴム(32a)にせん断変形が生じ、橋梁用ケーブル(3)に生じる振動を吸収する。
特開2003−74012号公報
橋梁用ゴムダンパー(32)の一対のプレート(32c、32d)は、図1から図3に示すように、ゴム(32a)からはみ出た部位において締結部材51,52(ボルトナット)が装着されて、ケーブルフランジ(31)や調心フランジ(33)に締結されている。このような橋梁用ゴムダンパー(32)では、締結部材51,52が、ゴム(32a)の周面の近くに配置されていると、ゴム(32a)が大きくせん断変形したときに、ゴム(32a)が締結部材51,52に当たる可能性がある。このため、ゴム(32a)が大きくせん断変形しても締結部材51,52に当たらないように、設計上、締結部材51,52を、ゴム(32a)の周面から十分に離す必要があった。
橋梁用ゴムダンパー(32)では、一対のプレート(32c、32d)がゴム(32a)から大きくはみ出ており、当該はみ出た位置に締結部材51,52が配置されていた。橋梁用ゴムダンパー(32)は、一対のプレート(32c、32d)がゴム(32a)から大きくはみ出ている。このため、ケーブルフランジ(31)や調心フランジ(33)に対する橋梁用ゴムダンパー(32)の配置(換言すれば、橋梁用ケーブル(3)に対する橋梁用ケーブル(3)の配置)に制約があった。
ゴム(32a)が大きくせん断変形した場合に、橋梁用ゴムダンパー(32)の一対のプレート(32c、32d)はゴムから大きな力を受ける。この際、一対のプレート(32c、32d)は、ゴム(32a)の周面から大きくはみ出た部位に各フランジに取り付けられている。このため、ゴム(32a)から大きな力を受けることによって、一対のプレート(32c、32d)に大きな曲げ荷重が掛かる。かかる曲げ荷重によって、一対のプレート(32c、32d)が、ケーブルフランジ(31)や調心フランジ(33)に対して変形すると、ゴム(32a)に適切な変形が作用しない。これに対して、一対のプレート(32c、32d)の剛性を高くすれば問題が解消するが、一対のプレート(32c、32d)の剛性を高くするとコストが嵩む。
ここで提案される制振装置は、ゴムと、ゴムの片側に接着された第1プレートと、ゴムの反対側に接着され、ゴムを挟んで第1プレートと対向した第2プレートとを備えている。ここで、第1プレートと第2プレートは、ゴムが接着された側とは反対側の側面にそれぞれ締結部を備えている。この構造では、第1プレートと第2プレートとは、それぞれゴムとは反対側の面に締結部を備えているので、使用時に締結部材がゴムに当たることはない。
かかる橋梁用ゴムダンパーにおいて、締結部は、第1プレートと前記第2プレートに対して前記ゴムが接着された領域に設けられていてもよい。これにより、第1プレートと第2プレートに大きな曲げ荷重が作用しにくくなる。また、締結部は、第1プレートまたは第2プレートに一端が埋め込まれ、ゴムが接着された側とは反対側の側面に立てられた複数のボルト軸を備えていてもよい。また、ボルト軸は、第1プレートまたは第2プレートに溶接されていてもよい。また、ボルト軸は、第1プレートまたは第2プレートにねじ止めされていてもよい。
図1は、特許文献1の図3に開示された橋梁用ゴムダンパー(32)を示す平面図である。 図2は、橋梁用ゴムダンパー(32)の側面図である。 図3は、橋梁用ゴムダンパー(32)にせん断変形が生じた状態を示す側面図である。 図4は、橋梁用ゴムダンパー100を示す平面図である。 図5は、橋梁用ゴムダンパー100の側面図である。 図6は、橋梁用ゴムダンパー100にせん断変形が生じた状態を示す側面図である。 図7は、橋梁用ゴムダンパー200を示す縦断側面図である。 図8は、橋梁用ゴムダンパー300を示す縦断側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る橋梁用ゴムダンパーを図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。
図4は、ここで提案される橋梁用ゴムダンパー100を示す平面図であり、図5は、側面図である。また、図6は、橋梁用ゴムダンパー100にせん断変形が生じた状態を示している。ここで提案される橋梁用ゴムダンパー100は、図4および図5に示すように、ゴム102と、第1プレート104と、第2プレート106とを備えている。
ここで、ゴム102は、図4および図5に示すように、略円筒形状である。ゴム102には、この種の制振装置として用いられうるゴム材料が採用されうる。ゴム102には、例えば、高減衰ゴムと称されるような高い減衰性能を有するゴム材料が採用されうる。また、ゴム102は、所要の耐熱性や耐候性を備えているとよい。またゴム102は、耐熱性や耐候性を有するゴム(外被ゴムとも称される)やシートやフィルムなどで覆われていてもよい。つまり、耐熱性や耐候性を有するゴム(外被ゴムとも称される)やシートやフィルムなどでゴム102を覆うことで、ゴム102の耐熱性や耐候性を確保してもよい。この場合、特に、ゴム102自体への耐候性への要求が緩和されるので、ゴム102に添加する材料に自由度が向上し、ゴム102に所要の性能が確保され易くなる。また、ゴム102は、一体的な構造のゴムに限定されず、例えば、ゴムと鋼板を交互に積層した積層ゴムでもよい。
第1プレート104は、ゴム102の片側に接着されている。第2プレート106は、ゴム102を挟んで第1プレート104と対向しており、ゴム102に接着されている。ここで、第1プレート104と第2プレート106は、ゴム102が接着された側とは反対側の側面にそれぞれ締結部104a、106aを備えている。この実施形態では、第1プレート104と第2プレート106は、それぞれ円筒状のゴム102の中間部分よりも一回り大きな円板形状である。第1プレート104と第2プレート106は、加硫接着によってゴム102の端面に接着されている。第1プレート104と第2プレート106に接着されたゴム102の端面の外径は、円筒状のゴム102の中間部の外径よりも少し大きくなっている。この実施形態では、ゴム102は、円筒形状である。円筒形状のゴム102は、せん断変形の方向に依存せず、異なる方向のせん断変形に対しても同じような反力が作用する。このため、橋梁用ゴムダンパー100は、せん断変形の方向が定まらない橋梁用ケーブルの振動を抑える制振装置用のゴムダンパーとして好適である。
この実施形態では、第1プレート104の締結部104aは、第1プレート104に対してゴム102が接着された領域に設けられている。第2プレート106の締結部106aは、第2プレート106に対してゴム102が接着された領域に設けられている。つまり、第1プレート104と第2プレート106とには、ゴム102が接着された領域のちょうど裏側に締結部104a、106aが設けられている。
この実施形態では、締結部104a、106aは、第1プレート104と第2プレート106に一端が埋め込まれ、ゴム102が接着された側とは反対側の方向に向けて延びたボルト軸120を備えている。第1プレート104と第2プレート106には、それぞれ複数(この実施形態では、4つ)のボルト軸120が設けられている。具体的には、複数(4つの)のボルト軸120が、第1プレート104と第2プレート106の中心周りに周方向に均等に配置されている。ボルト軸120は、ゴム102の中心周りに、少なくとも3つ以上設けられていることが好ましい。ゴム102の中心周りに、少なくとも3つ以上設けられていることによって、第1プレート104と第2プレート106とが安定して支持される。特に、ボルト軸120は、ゴム102の中心の周りに均等に配置されているとよい。ボルト軸120が、ゴム102の中心の周りに均等に配置されていることによって、第1プレート104と第2プレート106とがより安定して支持される。
この実施形態では、ボルト軸120の一端は、それぞれ第1プレート104または第2プレート106にねじ止めされ、かつ、溶接されている。このように、ボルト軸120の一端は、例えば、ねじ止めまたは溶接によって、第1プレート104または第2プレート106に固定されているとよい。
この橋梁用ゴムダンパー100は、図6に示すように、互いに向かい合い、かつ、せん断方向に相対的に変位するケーブルフランジ131と定着側フランジ133との間に配置されている。第1プレート104は、当該ケーブルフランジ131と定着側フランジ133のうち一方の部材(ケーブルフランジ131)に取り付けられている。第2プレート106は他方の部材(定着側フランジ133)に取り付けられている。ここで提案される橋梁用ゴムダンパー100が取り付けられるケーブルフランジ131や定着側フランジ133は、橋梁用ゴムダンパー100の第1プレート104と第2プレート106に設けられる締結部104a、106aに応じた被締結部131a、133aを備えているとよい。この実施形態では、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133には、それぞれ第1プレート104または第2プレート106のボルト軸120が挿入可能なように、ボルト装着用の装着孔が形成されているとよい。
ここで、ケーブルフランジ131は、橋梁用ケーブル(図示省略)に取り付けられた部材であり、ケーブルブラケットなどとも称されうる部材である。定着側フランジ133は、橋梁用ケーブルの一端を固定する定着側の部材(土台や橋桁)に設けられた部材であり、定着ブラケットなどとも称されうる。ケーブルフランジ131や定着側フランジ133は、定着側の部材(土台や橋桁)に対する橋梁用ケーブルの位置に合わせて位置調整可能な構造(調心構造とも称される構造)を備えていてもよい。例えば、定着側フランジ133に、調心フランジが取り付けられていてもよい。橋梁用ゴムダンパー100が取り付けられるケーブルフランジ131や定着側フランジ133は、種々の形態を採用しうる。また、橋梁用ゴムダンパー100が取り付けられるケーブルフランジ131や定着側フランジ133は、従来技術においても種々開示されている。このため、ケーブルフランジ131や定着側フランジ133については、詳しく説明しない。
なお、図6に示す例では、第1プレート104がケーブルフランジ131に取り付けられており、第2プレート106が定着側フランジ133に取り付けられている。ここで提案される橋梁用ゴムダンパー100では、第1プレート104が定着側フランジ133に取り付けられ、第2プレート106がケーブルフランジ131に取り付けられていてもよい。
そして、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133の装着孔に、第1プレート104と第2プレート106のボルト軸120を挿入し、それぞれナット122で止めるとよい。この場合、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133の装着孔に、ボルト軸120を挿入して、ナット122で止めるだけでよいので、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133に橋梁用ゴムダンパー100を固定する作業の作業性がよい。ケーブルフランジ131に取り付けられた橋梁用ケーブルが振動すると、ケーブルフランジ131が定着側フランジ133に対して相対的にせん断変位する。ケーブルフランジ131と定着側フランジ133とがせん断変位すると、図6に示すように、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133とのせん断変位に応じてゴム102がせん断変形する。かかるゴム102の弾性反力によって、橋梁用ケーブルの振動が小さく抑えられる。
この橋梁用ゴムダンパー100では、第1プレート104と第2プレート106は、ゴム102が接着された側とは反対側の側面にそれぞれ締結部104a、106aとを備えている。そして、当該締結部104a、106aに、ケーブルフランジ131や定着側フランジ133が取り付けられている。ケーブルフランジ131や定着側フランジ133を取り付ける締結部材122は、ケーブルフランジ131や定着側フランジ133において、橋梁用ゴムダンパー100が取り付けられた側とは反対側の側面に配置される。このため、締結部材122が、橋梁用ゴムダンパー100のゴム102に当たることはない。
また、この橋梁用ゴムダンパー100では、ゴム102がせん断変形した際に、第1プレート104と第2プレート106とがゴム102から力を受ける。この実施形態では、第1プレート104と第2プレート106の締結部104a、106aは、第1プレート104と第2プレート106に対してゴム102が接着された領域に設けられている。このため、第1プレート104と第2プレート106がゴム102によって、ゴム102がせん断変形した際にゴム102から力を受けた場合でも、第1プレート104と第2プレート106は、ケーブルフランジ131や定着側フランジ133に対して浮き上がり難い。また、ケーブルフランジ131や定着側フランジ133に対して第1プレート104と第2プレート106とが浮き上がり難いので、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133とのせん断変位に応じたより適切な変形がゴム102に生じ易い。
また、この実施形態では、橋梁用ゴムダンパー100では、第1プレート104と第2プレート106は、それぞれ円筒状のゴム102の中間部分よりも少し大きな円板形状であり、ゴム102の端面から大きくはみ出していない。また、第1プレート104と第2プレート106は、ゴム102から大きくはみ出させる必要はない。第1プレート104と第2プレート106が、ゴム102から大きくはみ出ていないので、ケーブルフランジ131や定着側フランジ133に対して、橋梁用ゴムダンパー100を取り付ける位置の自由度が高い。つまり、好適な形態として、第1プレート104と第2プレート106は、ゴム102の端面と同じかゴム102の端面よりも少し広い平板形状を有しているとよい。また、ゴム102の端面は円形であるとよく、第1プレート104と第2プレート106は、ゴム102の端面と同じかゴム102の端面よりも少し広い円板形状であるとよい。
また、この実施形態では、締結部104a、106aは、第1プレート104と第2プレート106に一端が埋め込まれ、ゴム102が接着された側とは反対側の方向に向けて延びたボルト軸120を備えている。第1プレート104と第2プレート106には、それぞれ複数(この実施形態では、4つ)のボルト軸120が設けられている。具体的には、複数(4つの)のボルト軸120が、第1プレート104と第2プレート106の中心周りに周方向に均等に配置されている。このため、ゴム102がせん断変形した際に、せん断変形の方向によらず、ゴムから受ける力に対して、第1プレート104と第2プレート106とが浮き上がるのを防止できる。
また、この実施形態では、ボルト軸120の一端は、それぞれ第1プレート104または第2プレート106にねじ止めされ、かつ、溶接されている。このように、ボルト軸120の一端は、例えば、ねじ止めまたは溶接によって、第1プレート104または第2プレート106に固定されていることによって、がたつきが小さく抑えられる。第1プレート104および第2プレート106のせん断変位に対してボルト軸120ががたつくのが小さく抑えられるので、ゴム102に適切なせん断変形を生じさせることができる。
次に、ここで提案される橋梁用ゴムダンパーの他の実施形態を説明する。
図7は、橋梁用ゴムダンパー200を示す縦断側面図である。この橋梁用ゴムダンパー200は、図7に示すように、ゴム202と、第1プレート204と、第2プレート206とを備えている。
この実施形態では、第1プレート204は、板状(この実施形態では、円板状)の部材である。第2プレート206は、第1プレート204と同様に板状の部材である。この実施形態では、第1プレート204と第2プレート206は、互いに対向するように配置されている。ゴム202は、第1プレート204と第2プレート206の間に介在している。この実施形態では、ゴム202は、第1プレート204の片側の面および周側面、第2プレート206の片側の面および周側面を覆っており、当該第1プレート204と第2プレート206とに接着されている。ゴム202は、円柱状の外周面を有しており、この実施形態では、ゴム202の外周面には、耐候性を有する外皮ゴム202aが巻かれている。
橋梁用ゴムダンパー200の製造では、例えば、半割型の一対の金型を用意する。そして、一対の金型の対向する内側面に、第1プレート204と第2プレート206とが対向するように設置する。次に、第1プレート204と第2プレート206との間にゴムを充填し、ゴム202を成形するとともに、第1プレート204と第2プレート206とに加硫接着する。その後、成形されたゴム202およびゴム202に接着された第1プレート204および第2プレート206を取り出し、ゴム202の外周面に耐候性を有する外皮ゴム202aを巻くとよい。
このように得られた橋梁用ゴムダンパー200は、ゴム202の片側に第1プレート204が接着されており、反対側に第2プレート206が接着されている。そして、ゴム202を挟んで第1プレート204と第2プレート206が対向している。また、第1プレート204と第2プレート206は、ゴム202が接着された側とは反対側の側面(つまり、第1プレート204と第2プレート206とが対向する側とは反対側の側面)にそれぞれ締結部204a、206aを備えている。この実施形態では、締結部204a、206aには、ねじ穴が形成されており、ボルト軸220が取り付けられている。
詳しくは、この実施形態では、第1プレート204と第2プレート206の、ゴム202が接着された側とは反対側の側面に、それぞれ補助プレート208、209が重ねられている。そして、ボルト軸220は、当該補助プレート208、209を貫通して、第1プレート204と第2プレート206のねじ穴に装着されている。ボルト軸220は、当該補助プレート208、209を貫通し、第1プレート204と第2プレート206のねじ穴に装着された状態で、さらに補助プレート208、209に溶接されている。この実施形態では、図示は省略するが、複数本のボルト軸220は、第1プレート204と第2プレート206の周方向に取り付けられている。ここでは、第1プレート204と第2プレート206の中心の周りに、それぞれ4本のボルト軸220が周方向に均等に配置されている。なお、この橋梁用ゴムダンパー200の製造方法は、かかる方法に限定されない。
この橋梁用ゴムダンパー200は、図7に示すように、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133との間に配置される。そして、第1プレート204と第2プレート206とに重ねられた補助プレート208、209から突出した、複数本のボルト軸220を通じて、第1プレート204とケーブルフランジ131とを締結し、第2プレート206と定着側フランジ133とを締結する。これにより、図示は省略するが、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133とのせん断変位に応じて、第1プレート204と第2プレート206とにせん断変位が生じ、ゴム202にせん断変形が生じる。
この構成によれば、ゴム202は、第1プレート204の片側の面および周側面、第2プレート206の片側の面および周側面を覆い、当該第1プレート204と第2プレート206とに接着されている。このため、第1プレート204と第2プレート206に対するゴム202の接着面積が大きく、第1プレート204と第2プレート206とがせん断方向に大きく変位しても、第1プレート204と第2プレート206とからゴム202が外れにくい。そして、第1プレート204と第2プレート206とのせん断方向の変位に応じて、適切なせん断変形がゴム202に生じる。これによって、ゴム202は、第1プレート204と第2プレート206とのせん断変位に対して所要の反力を生じさせる。
なお、図7の形態では、第1プレート204と第2プレート206は、さらに補助プレート208、209を重ねているが、これに限定されない。例えば、第1プレート204と補助プレート208、および、第2プレート206と補助プレート209は、それぞれ、当初から溶接しておくことによって一体的なプレート部材でもよい。そして、当該一体的なプレートを金型に配置して、ゴム素材を介在させて成形し、加硫接着を行ってもよい。
図8は、橋梁用ゴムダンパー300を示す縦断側面図である。この橋梁用ゴムダンパー300は、図8に示すように、ゴム302と、第1プレート304と、第2プレート306とを備えている。
この実施形態では、第1プレート304は、ゴム302よりも一回り小さい鋼板であり、ゴム302の端面に埋め込まれている。当該第1プレート304のゴム302に埋め込まれた面304aは、ゴム302に接着されている。ゴム302に埋め込まれた側とは反対側の面304bには、ケーブルフランジ131または定着側フランジ133を取り付けるための締結部304cが設けられている。
この実施形態では、第1プレート304は、補助プレート308を介してケーブルフランジ131に締結されている。第1プレート304には、補助プレート308を連結するためのねじ穴が設けられている。補助プレート308には、第1プレート304のねじ穴に合わせて座ぐり穴が形成されている。そして、第1プレート304と補助プレート308とは、重ねられた状態でボルト341によって連結されている。ボルト341の頭部は、補助プレート308の座ぐり穴に収められている。補助プレート308には、ケーブルフランジ131を締結するためのボルト軸320が立てられている。ボルト軸320は、例えば、補助プレート308に立てられた状態で溶接されているとよい。
第2プレート306についても、第1プレート304と同様であり、ゴム302よりも一回り小さい鋼板で、ゴム302の端面に埋め込まれている。当該第2プレート306のゴム302に埋め込まれた面306aは、ゴム302に接着されている。ゴム302に埋め込まれた側とは反対側の面306bには、ケーブルフランジ131または定着側フランジ133を取り付けるための締結部306cが設けられている。
この実施形態では、第2プレート306は、補助プレート309を介してケーブルフランジ131に締結されている。第2プレート306には、補助プレート309を連結するためのねじ穴が設けられている。補助プレート309には、第2プレート306のねじ穴に合わせて座ぐり穴が形成されている。そして、第2プレート306と補助プレート309とは、重ねられた状態でボルト341によって連結されている。ボルト341の頭部は、補助プレート309の座ぐり穴に収められている。補助プレート309には、定着側フランジ133を締結するためのボルト軸320が立てられている。ボルト軸320は、例えば、補助プレート309に立てられた状態で溶接されているとよい。
図8に示された橋梁用ゴムダンパー300は、例えば、第1プレート304の一方の鋼板341と、第2プレート306の一方の鋼板361とを金型に設置して、ゴム302を成形し、ゴム302を鋼板342、362に加硫接着するとよい。ゴム202は、ゴム202の外周面には、耐候性を有する外皮ゴム302aが巻かれている。なお、ゴム302自体が耐候性を有している場合には、別途、耐候性を有する外皮ゴムを巻く必要は必ずしもない。
この橋梁用ゴムダンパー300は、図8に示すように、第1プレート304に取り付けられる補助プレート308と第2プレート306に取り付けられる補助プレート309とには、複数本のボルト軸320が突出している。橋梁用ゴムダンパー300は、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133との間に配置される。そして、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133とは、それぞれ複数本のボルト軸320に締結されている。かかる構成によって、図示は省略するが、ケーブルフランジ131と定着側フランジ133とのせん断変位に応じて、第1プレート304と第2プレート306とにせん断変位が生じ、ゴム302にせん断変形が生じる。
このように、橋梁用ゴムダンパー300は、ゴム302と、ゴム302の片側に接着された第1プレート304と、ゴム302の反対側に接着され、ゴム302を挟んで第1プレート304と対向した第2プレート306とを備えている。第1プレート304と第2プレート306は、ゴム302が接着された側とは反対側の側面にそれぞれ締結部304c、306cを備えているとよい。
以上、ここで提案される橋梁用ゴムダンパーの一実施形態を説明した。ここで提案される橋梁用ゴムダンパーは、種々の構成を採用でき、特に言及されない限りにおいて上述した実施の形態に限定されない。
ここで提案される橋梁用ゴムダンパーは、構造部材としてケーブルを備えた橋梁、例えば、エクストラドーズド橋、斜張橋、吊り橋などの構造部材として用いられるケーブルの振動を抑えるケーブル制振装置用のゴムダンパーとして好適である。
100、200、300 橋梁用ゴムダンパー
102、202、302 ゴム
104、204、304 第1プレート
104a、204a、304c 締結部
106、206、306 第2プレート
106a、206a、306c 締結部
120、220、320 ボルト軸
122 締結部材(ナット)
131 ケーブルフランジ
131a、133a 被締結部
133 定着側フランジ

Claims (5)

  1. ゴムと、
    前記ゴムの片側に接着された第1プレートと、
    前記ゴムの反対側に接着され、前記ゴムを挟んで前記第1プレートと対向した第2プレートと
    を備え、
    前記第1プレートと前記第2プレートは、前記ゴムが接着された側とは反対側の側面にそれぞれ締結部を備えている、橋梁用ゴムダンパー。
  2. 前記締結部は、前記第1プレートと前記第2プレートに対して前記ゴムが接着された領域に設けられている、請求項1に記載された橋梁用ゴムダンパー。
  3. 前記締結部は、前記第1プレートまたは前記第2プレートに一端が埋め込まれ、前記ゴムが接着された側とは反対側の側面に立てられた複数のボルト軸を備えている、請求項1または2に記載された橋梁用ゴムダンパー。
  4. 前記ボルト軸は、前記第1プレートまたは前記第2プレートに溶接されている、請求項3に記載された橋梁用ゴムダンパー。
  5. 前記ボルト軸は、前記第1プレートまたは前記第2プレートにねじ止めされている、請求項3または4に記載された橋梁用ゴムダンパー。
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