JP2016197774A - 振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】振動素子1は、振動部21と、振動部21よりも厚い厚肉部22と、を有する水晶基板2を備えている。また、振動部21は、X軸方向に離間して配置された第1外縁211および第2外縁212と、Z’軸方向に離間して配置された第3外縁213および第4外縁214とを有し、第3外縁213および第4外縁214の少なくとも一方が他方に対して交差する方向に延在する部分を有することで、幅W1がX軸方向において異なっている部分を有している。
【選択図】図1
Description
本適用例の振動素子は、厚みすべり振動で振動する振動領域を含む第1領域と、
前記第1領域の外縁と一体化され、前記第1領域よりも厚さが厚い第2領域と、を有する基板を備え、
前記第1領域は、
前記厚みすべり振動の振動方向である第1方向に離間して配置されている第1外縁および第2外縁と、
前記振動方向に直交する方向である第2方向に離間して配置されている第3外縁および第4外縁と、を有し、
前記基板の垂線方向からの平面視で、前記第3外縁および前記第4外縁の少なくとも一方が、他方に対して交差する方向に設けられている部分を含むことにより、前記第2方向に沿った長さが前記第1方向において異なっている部分を有し、
前記第2領域は、
前記第1外縁に沿って設けられている第1厚肉部と、
前記第3外縁に沿って設けられている第2厚肉部と、
を含むことを特徴とする。
これにより、不要振動を低減することのできる振動素子が得られる。
本適用例の振動素子では、前記第2外縁および前記第4外縁のうちの少なくとも前記第4外縁は、前記第2領域が設けられていないことが好ましい。
これにより、振動素子の小型化および軽量化を図ることができる。
本適用例の振動素子では、前記第1領域は、前記第1方向の前記第1外縁から前記第2外縁に向けて前記第2方向に沿った長さが漸減または漸増するテーパー形状部を含むことが好ましい。
これにより、振動部の形状が簡単なものとなり、かつ、不要振動を効果的に低減することができる。
本適用例の振動素子では、前記テーパー形状部に前記振動領域が配置されていることが好ましい。
これにより、不要振動を効果的に低減することができる。
本適用例の振動素子では、前記第1領域は、前記テーパー形状部よりも前記第1厚肉部側に位置し、前記第2方向の長さが前記第1方向に沿って一定な部分を含むことが好ましい。
これにより、振動部を比較的大きく確保することができる。
本適用例の振動素子では、前記テーパー形状部は、前記第1領域の前記第1方向の全域にわたって配置されていることが好ましい。
これにより、振動部の形状がより簡単なものとなる。
本適用例の振動子は、上記適用例の振動素子と、
前記振動素子が収容されているパッケージと、
を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い振動子が得られる。
本適用例の発振器は、上記適用例の振動素子と、
回路と、
を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い発振器が得られる。
本適用例の電子機器は、上記適用例の振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
本適用例の移動体は、上記適用例の振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
まず、本発明の振動素子について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる振動素子の斜視図である。図2は、図1に示す振動素子の平面図である。図3は、ATカット水晶基板と水晶の結晶軸との関係を説明する図である。図4は、図1に示す振動素子を対象物に固定した状態を示す側面図である。図5は、図1に示す振動素子の周波数温度特性を示すグラフである。図7は、従来の構成の振動素子の周波数温度特性を示すグラフである。なお、以下では、説明の便宜上、図2中の右側を先端、左側を基端とも言う。
水晶基板2の材料である水晶は、三方晶系に属し、図3に示すように互いに直交する結晶軸X、Y、Zを有する。X軸、Y軸、Z軸は、それぞれ、電気軸、機械軸、光学軸と呼称される。そして水晶基板2は、XZ面をX軸の回りに所定の角度θだけ回転させた平面に沿って、水晶から切り出された、所謂、「回転Yカット水晶基板」であり、例えばθ=35°15’だけ回転させたXZ’平面に沿って切り出された場合の基板は「ATカット水晶基板」という。このような水晶基板2を用いることにより優れた温度特性を有する振動素子1となる。ただし、水晶基板2としては、厚みすべり振動を励振することができれば、ATカットの水晶基板に限定されず、例えば、BTカットの水晶基板を用いてもよい。なお、以下では、角度θに対応してX軸まわりに回転したY軸およびZ軸を、Y’軸およびZ’軸とする。すなわち、水晶基板2は、Y’軸方向に厚みを有し、XZ’面方向に広がりを有する板状となっている。
電極3は、一対の励振電極31、32と、一対のパッド電極33、34と、一対の引出電極35、36とを有している。
以上、本実施形態の振動素子1について説明した。
次に、本発明の振動素子の第2実施形態について説明する。
次に、本発明の振動素子の第3実施形態について説明する。
次に、本発明の振動素子の第4実施形態について説明する。
図13は、本発明の第4実施形態にかかる振動素子の斜視図である。
次に、本発明の振動素子の第5実施形態について説明する。
図14は、本発明の第5実施形態にかかる振動素子の斜視図である。
次に、本発明の振動素子の第6実施形態について説明する。
次に、前述した振動素子1を適用した振動子(本発明の振動子)について説明する。
図17に示す振動子10は、前述した振動素子1と、振動素子1を収容するパッケージ4とを有している。
パッケージ4は、上面に開放する凹部411を有する箱状のベース41と、凹部411の開口を塞いでベース41に接合された板状のリッド42とを有している。そして、凹部411がリッド42によって塞がれることにより形成された収容空間Sに振動素子1が収納されている。収容空間Sは、減圧(真空)状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
次に、本発明の振動素子を適用した発振器(本発明の発振器)について説明する。
図18に示す発振器100は、振動子10と、振動素子1を駆動するためのICチップ110とを有している。以下、発振器100について、前述した振動子との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
次に、本発明の振動素子を適用した電子機器(本発明の電子機器)について説明する。
次に、本発明の振動素子を適用した移動体(本発明の移動体)について説明する。
2……水晶基板
3……電極
4……パッケージ
10……振動子
21……振動部
210……凹陥部
211……第1外縁
212……第2外縁
213……第3外縁
214……第4外縁
214a……第1部分
214b”……先端
214b’……基端
214b……第2部分
214c……第3部分
219……振動領域
22……厚肉部
23……第1厚肉部
231……傾斜部
232……厚肉部本体
233……スリット
24……第2厚肉部
241……傾斜部
242……厚肉部本体
25……第3厚肉部
251……傾斜部
252……厚肉部本体
29……マウント部
31、32……励振電極
33、34……パッド電極
35、36……引出電極
41……ベース
411……凹部
42……リッド
451……接続電極
452……外部実装端子
461……接続電極
462……外部実装端子
51……導電性接着材
52……ボンディングワイヤー
91……接着材
92……対象物
100……発振器
110……ICチップ
120……内部端子
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……デジタルスチールカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1310……表示部
1500……自動車
L……仮想線
Lz1……仮想直線
Lz2……仮想直線
S……収容空間
T……厚み
W、W1……幅
Z1……壁面
Z2、Z21、Z22、Z23……壁面
θ……角度
θ1……傾斜角
Claims (10)
- 厚みすべり振動で振動する振動領域を含む第1領域と、
前記第1領域の外縁と一体化され、前記第1領域よりも厚さが厚い第2領域と、を有する基板を備え、
前記第1領域は、
前記厚みすべり振動の振動方向である第1方向に離間して配置されている第1外縁および第2外縁と、
前記振動方向に直交する方向である第2方向に離間して配置されている第3外縁および第4外縁と、を有し、
前記基板の垂線方向からの平面視で、前記第3外縁および前記第4外縁の少なくとも一方が、他方に対して交差する方向に設けられている部分を含むことにより、前記第2方向に沿った長さが前記第1方向において異なっている部分を有し、
前記第2領域は、
前記第1外縁に沿って設けられている第1厚肉部と、
前記第3外縁に沿って設けられている第2厚肉部と、
を含むことを特徴とする振動素子。 - 請求項1において、
前記第2外縁および前記第4外縁のうちの少なくとも前記第4外縁は、前記第2領域が設けられていないことを特徴とする振動素子。 - 請求項1または2において、
前記第1領域は、前記第1方向の前記第1外縁から前記第2外縁に向けて前記第2方向に沿った長さが漸減または漸増するテーパー形状部を含むことを特徴とする振動素子。 - 請求項3において、
前記テーパー形状部に前記振動領域が配置されていることを特徴とする振動素子。 - 請求項3または4において、
前記第1領域は、前記テーパー形状部よりも前記第1厚肉部側に位置し、前記第2方向の長さが前記第1方向に沿って一定な部分を含むことを特徴とする振動素子。 - 請求項3または4において、
前記テーパー形状部は、前記第1領域の前記第1方向の全域にわたって配置されていることを特徴とする振動素子。 - 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子と、
前記振動素子が収容されているパッケージと、
を備えていることを特徴とする振動子。 - 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子と、
回路と、
を備えていることを特徴とする発振器。 - 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子を備えていることを特徴とする電子機器。
- 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子を備えていることを特徴とする移動体。
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