JP2016197774A - 振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体 - Google Patents

振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】不要振動を低減することのできる振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体を提供する。
【解決手段】振動素子1は、振動部21と、振動部21よりも厚い厚肉部22と、を有する水晶基板2を備えている。また、振動部21は、X軸方向に離間して配置された第1外縁211および第2外縁212と、Z’軸方向に離間して配置された第3外縁213および第4外縁214とを有し、第3外縁213および第4外縁214の少なくとも一方が他方に対して交差する方向に延在する部分を有することで、幅W1がX軸方向において異なっている部分を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体に関するものである。
ATカット水晶振動素子は、励振する主振動の振動モードが厚みすべり振動であり、小型化、高周波数化に適し、且つ周波数温度特性が優れた三次曲線を呈するので、圧電発振器、電子機器等の多方面で使用されている。
特許文献1には、薄肉の振動部と、振動部の3辺に沿って設けられた「コ」字状の厚肉部とを有する逆メサ構造のATカット水晶振動素子が開示されている。このようなATカット水晶振動素子は、前述したように厚みすべり振動を主振動とするが、この主振動と共に、幅すべり振動、屈曲振動、輪郭すべり振動等の不要振動が励振される。このような不要振動は、周波数温度特性、周波数安定度等の様々な特性に悪影響を及ぼす。特に、特許文献1のATカット水晶振動素子では、振動部のZ’軸方向の幅が一定であるため、Z軸方向の不要振動を抑制することが困難である。
特開2013−143682号公報
本発明の目的は、不要振動を低減することのできる振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の振動素子は、厚みすべり振動で振動する振動領域を含む第1領域と、
前記第1領域の外縁と一体化され、前記第1領域よりも厚さが厚い第2領域と、を有する基板を備え、
前記第1領域は、
前記厚みすべり振動の振動方向である第1方向に離間して配置されている第1外縁および第2外縁と、
前記振動方向に直交する方向である第2方向に離間して配置されている第3外縁および第4外縁と、を有し、
前記基板の垂線方向からの平面視で、前記第3外縁および前記第4外縁の少なくとも一方が、他方に対して交差する方向に設けられている部分を含むことにより、前記第2方向に沿った長さが前記第1方向において異なっている部分を有し、
前記第2領域は、
前記第1外縁に沿って設けられている第1厚肉部と、
前記第3外縁に沿って設けられている第2厚肉部と、
を含むことを特徴とする。
これにより、不要振動を低減することのできる振動素子が得られる。
[適用例2]
本適用例の振動素子では、前記第2外縁および前記第4外縁のうちの少なくとも前記第4外縁は、前記第2領域が設けられていないことが好ましい。
これにより、振動素子の小型化および軽量化を図ることができる。
[適用例3]
本適用例の振動素子では、前記第1領域は、前記第1方向の前記第1外縁から前記第2外縁に向けて前記第2方向に沿った長さが漸減または漸増するテーパー形状部を含むことが好ましい。
これにより、振動部の形状が簡単なものとなり、かつ、不要振動を効果的に低減することができる。
[適用例4]
本適用例の振動素子では、前記テーパー形状部に前記振動領域が配置されていることが好ましい。
これにより、不要振動を効果的に低減することができる。
[適用例5]
本適用例の振動素子では、前記第1領域は、前記テーパー形状部よりも前記第1厚肉部側に位置し、前記第2方向の長さが前記第1方向に沿って一定な部分を含むことが好ましい。
これにより、振動部を比較的大きく確保することができる。
[適用例6]
本適用例の振動素子では、前記テーパー形状部は、前記第1領域の前記第1方向の全域にわたって配置されていることが好ましい。
これにより、振動部の形状がより簡単なものとなる。
[適用例7]
本適用例の振動子は、上記適用例の振動素子と、
前記振動素子が収容されているパッケージと、
を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い振動子が得られる。
[適用例8]
本適用例の発振器は、上記適用例の振動素子と、
回路と、
を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い発振器が得られる。
[適用例9]
本適用例の電子機器は、上記適用例の振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例10]
本適用例の移動体は、上記適用例の振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の第1実施形態にかかる振動素子の斜視図である。 図1に示す振動素子の平面図である。 ATカット水晶基板と水晶の結晶軸との関係を説明する図である。 図1に示す振動素子を対象物に固定した状態を示す側面図である。 図1に示す振動素子の周波数温度特性を示すグラフである。 従来の構成の振動素子の周波数温度特性を示すグラフである。 本発明の第2実施形態にかかる振動素子の斜視図である。 図7に示す振動素子の平面図である。 図7に示す振動素子の変形例を示す平面図である。 図7に示す振動素子の周波数温度特性を示すグラフである。 本発明の第3実施形態にかかる振動素子の平面図である。 図11に示す振動素子の変形例を示す平面図である。 本発明の第4実施形態にかかる振動素子の斜視図である。 本発明の第5実施形態にかかる振動素子の斜視図である。 本発明の第6実施形態にかかる振動素子の平面図である。 図15に示す振動素子が有する振動部の形成方法を説明する断面図である。 本発明の振動子の好適な実施形態を示す断面図である。 本発明の発振器の好適な実施形態を示す断面図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。
以下、本発明の振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体を図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.振動素子
まず、本発明の振動素子について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる振動素子の斜視図である。図2は、図1に示す振動素子の平面図である。図3は、ATカット水晶基板と水晶の結晶軸との関係を説明する図である。図4は、図1に示す振動素子を対象物に固定した状態を示す側面図である。図5は、図1に示す振動素子の周波数温度特性を示すグラフである。図7は、従来の構成の振動素子の周波数温度特性を示すグラフである。なお、以下では、説明の便宜上、図2中の右側を先端、左側を基端とも言う。
図1および図2に示すように、振動素子1は、水晶基板(基板)2と、水晶基板2上に形成された電極3とを有している。
(水晶基板)
水晶基板2の材料である水晶は、三方晶系に属し、図3に示すように互いに直交する結晶軸X、Y、Zを有する。X軸、Y軸、Z軸は、それぞれ、電気軸、機械軸、光学軸と呼称される。そして水晶基板2は、XZ面をX軸の回りに所定の角度θだけ回転させた平面に沿って、水晶から切り出された、所謂、「回転Yカット水晶基板」であり、例えばθ=35°15’だけ回転させたXZ’平面に沿って切り出された場合の基板は「ATカット水晶基板」という。このような水晶基板2を用いることにより優れた温度特性を有する振動素子1となる。ただし、水晶基板2としては、厚みすべり振動を励振することができれば、ATカットの水晶基板に限定されず、例えば、BTカットの水晶基板を用いてもよい。なお、以下では、角度θに対応してX軸まわりに回転したY軸およびZ軸を、Y’軸およびZ’軸とする。すなわち、水晶基板2は、Y’軸方向に厚みを有し、XZ’面方向に広がりを有する板状となっている。
言い換えると、水晶基板2は、図3に示すようにX軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系のX軸を中心として、Z軸をY軸のマイナス側へ傾けた軸をZ’軸とし、Y軸をZ軸のプラス側へ傾けた軸をY’軸としたときに、Y’軸方向に厚みを有し、XZ’面方向に広がりを有する板状となっている。
水晶基板2は、平面視にて、X軸(第1方向)に沿った方向を長辺とし、Z’軸(第2方向)に沿った方向を短辺とする略長手形状をなしている。また、水晶基板2は、−X軸方向を先端側とし、+X軸方向を基端側としている。
また、水晶基板2は、励振電極31、32で挟まれた振動領域(振動エネルギーが閉じ込められる領域)219を含む薄肉の振動部(第1領域)21と、振動部21の外縁と一体化され、振動部21の周囲に位置し、振動領域219よりも厚みが厚い厚肉部(第2領域)22と、を有している。
振動部21は、例えば、水晶基板の+Y’軸側の主面にウエットエッチングによって凹陥部を形成することにより形成される。また、振動部21は、水晶基板2の中央に対して、−X軸側および−Z’軸側に片寄っており、外縁の一部が厚肉部22から露出している。具体的には、振動部21は、振動素子1の垂線方向からの平面視(以下、単に「平面視」ともいう)で、X軸方向(厚みすべり振動の振動方向)に離間して配置された第1外縁211および第2外縁212と、Z’軸方向(X軸方向と交差する方向)に離間して配置された第3外縁213および第4外縁214とを有している。
そして、第1外縁211および第2外縁212のうち、第1外縁211が+X軸側に位置し、第2外縁212が−X軸側に位置している。また、第1外縁211および第2外縁212は、それぞれ、Z’軸方向に延在している。なお、第1外縁211および第2外縁212は、それぞれ、Z’軸に対して傾斜した方向に延在していてもよい。
一方、第3外縁213および第4外縁214のうち、第3外縁213が+Z’軸側に位置し、第4外縁214が−Z’軸側に位置している。また、第3外縁213は、X軸方向に延在しており、第4外縁214は、平面視で、第3外縁213(すなわちX軸)に対して交差する方向に沿って延在している(設けられている)。より具体的には、第4外縁214は、振動部21の幅(Z’軸方向に沿った長さ)W1が基端側から先端側へ向けて漸減するように、第3外縁213に対して傾斜しており、かつ、直線的に延在している。
これにより、振動部21は、幅W1が連続的に変化するテーパー状となり、よって、X軸方向において、幅W1が異なる部分を有することとなる。振動部21をこのようなテーパー状とすることで、主振動である厚みすべり振動以外の不要振動を低減することができ、優れた振動特性を有する振動素子1となる。具体的には、振動部21をテーパー状とすることで、振動部21の幅W1にバラつきが生じるため、Z’軸方向の不要振動(特に屈曲振動)の共鳴が抑えられ、その結果、不要振動が低減される。よって、不要振動に起因したスプリアスが低減され、優れた振動特性を有する振動素子1となる。なお、振動素子1によれば、Z’軸方向の屈曲振動以外にも、例えば、幅すべり振動、幅縦振動、輪郭振動等の共鳴も低減することができ、これらも合わせて抑制することができる。
特に、本実施形態のように、幅W1が先端側へ向けて漸減するテーパー状の部分(テーパー形状部)を振動部21のX軸方向の全域に配置することで、振動部21の全域で不要振動を効果的に低減することができる。これに加えて、振動部21の形状がより単純なものとなり、製造が容易となると共に、振動部21への局所的な応力集中を低減することができる。
ここで、第3外縁213に対する第4外縁214の傾斜角θ1としては、特に限定されないが、1°≦θ1≦20°なる関係を満足することが好ましい。このような関係を満足することで、上述した機能を十分に発揮することができると共に、第4外縁214の過度な傾斜が抑えられることで、振動素子1の先端部の剛性の過度な低下や、振動素子1の大型化を低減することができる。
厚肉部22は、図1および図2に示すように、振動部21よりも厚く、厚肉部22の表面(+Y’軸側の主面)が振動部21の表面(+Y’軸側の主面)よりも+Y’軸側へ突出して設けられており、厚肉部22の裏面(−Y’軸側の主面)が振動部21の裏面(−Y’軸側の主面)と同一平面上に設けられている。
このような厚肉部22は、振動部21の三方を囲むようにして配置されている。具体的には、厚肉部22は、第1外縁211に沿って配置された第1厚肉部23と、第3外縁213に沿って配置された第2厚肉部24と、第2外縁212に沿って配置された第3厚肉部25とを有している。そのため、厚肉部22は、平面視で、振動部21に沿って曲がった構造を備え、略「コ」字状をなしている。一方、振動部21の第4外縁214には厚肉部22が設けられておらず、第4外縁214は、厚肉部22から露出している。このように、厚肉部22を振動部21の外縁に部分的に設けることで、振動素子1(振動部21)の剛性を保ちつつ、振動素子1の先端側の質量を低減することができ、周波数安定度を高めることができる。また、振動素子1の小型化を図ることができる。
ここで、第2厚肉部24を振動部21に対して+Z’軸側に設けることで、第2厚肉部24を−Z’軸側に設けた場合と比較して、後述する傾斜部241の幅(Z’軸方向の長さ)を短くすることができる。そのため、このような厚肉部22によれば、振動素子1の小型化を図ることができる。
第1厚肉部23は、第1外縁211に連設され、+X軸方向に向けて厚みが漸増する傾斜部231と、傾斜部231の+X軸側の端縁に連接する厚みがほぼ一定の厚肉部本体232とを備えている。また、第2厚肉部24は、第3外縁213に連設され、+Z’軸方向に向けて厚みが漸増する傾斜部241と、傾斜部241の+Z’軸側の端縁に連接する厚みがほぼ一定の厚肉部本体242とを備えている。また、第3厚肉部25は、第2外縁212に連設され、−X軸方向に向けて厚みが漸増する傾斜部251と、傾斜部251の−X軸側の端縁に連接する厚みがほぼ一定の厚肉部本体252とを備えている。なお、これら傾斜部231、241、251は、振動部21を形成する際のエッチング残渣で構成されている。
また、第1厚肉部23の厚肉部本体232の表面、すなわち、振動素子1の基端側には、マウント部(固定部)29が設けられている。図4に示すように、振動素子1は、このマウント部29にて、接着材91を用いて対象物92に固定される。なお、マウント部29の位置としては、特に限定されず、例えば、厚肉部本体232の裏面に設けられていてもよい。
また、第1厚肉部23の厚肉部本体232には、マウント部29と振動部21との間に位置し、Z’軸方向に延在するスリット233が設けられている。前述したように、振動素子1をマウント部29にて接着材91を用いて対象物92に固定すると、接着材91の収縮等によってマウント部29付近に応力が発生し、この応力が振動部21まで広がってしまう場合があるが、本実施形態のようなスリット233を設けることで、前記応力の振動部21までの広がりを抑えることができる。なお、このようなスリット233は、省略してもよい。また、スリット233は、底面を有する溝状になっていてもよい。
以上、水晶基板2の構成について詳細に説明した。なお、水晶基板2の長さLとしては、特に限定されないが、L≦5mmなる関係を満足することが好ましい。また、水晶基板2の幅Wとしては、特に限定されないが、W≦3mmなる関係を満足することが好ましい。
また、水晶基板2の厚みTとしては、特に限定されないが、50μm≦T≦70μmなる関係を満足していることが好ましい。これにより、振動素子1の剛性を確保することができる。さらに、振動部21を形成する際のエッチング深さが過度に深くならないため、振動部21の形成を精度よく行うことができる。そのため、振動素子1は、所望の振動特性を安定して発揮することができる。これに対して、厚みTが上記下限値未満であると、振動素子1の質量(長さLおよび幅W等)によっては、振動素子1の剛性が不足し、振動素子1にY’軸方向の角速度が加わった際の振動素子1の先端部(振動部21)の撓み量を十分に小さくすることができない場合がある。反対に、厚みTが上記上限値を超えると、振動素子1の過度な大型化を招いたり、振動素子1の歩留まりの低下を招いたりするおそれがある。具体的には、前述したように、振動部21は、ウエットエッチングによって+Y’側の主面に凹陥部を形成することによって得られるが、厚みTが大きくなると、その分、凹陥部が深くなり、それに伴って、傾斜部231、241の幅も広くなる。そのため、振動素子1の大型化を招いてしまう。また、厚みTが大きくなるほど凹陥部の深さ(エッチング深さ)が深くなり、エッチング精度が低下する。そのため、振動部21を所望の厚みに整えることが困難となり、その結果、振動素子の歩留まりが低下する。
(電極)
電極3は、一対の励振電極31、32と、一対のパッド電極33、34と、一対の引出電極35、36とを有している。
励振電極31は、振動領域219の表面に形成されている。一方、励振電極32は、振動領域219の裏面に、励振電極31と対向して配置されている。そして、振動部21の、励振電極31、32に挟まれた領域が、厚みすべり振動が励振される振動領域219となる。
パッド電極33は、厚肉部本体232の表面のマウント部29に形成されている。一方、パッド電極34は、厚肉部本体232の裏面に、パッド電極33と対向して形成されている。
励振電極31からは、引出電極35が延出しており、この引出電極35を介して励振電極31とパッド電極33とが電気的に接続されている。また、励振電極32からは、引出電極36が延出しており、この引出電極36を介して励振電極31とパッド電極34とが電気的に接続されている。引出電極36は、平面視で、水晶基板2を介して引出電極35と重ならないように設けられている。これにより、引出電極35、36間の静電容量を抑えることができる。
このような電極3の構成としては、特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、Ni(ニッケル)等の下地層に、Au(金)やAl(アルミ)、およびAu(金)やAl(アルミ)を主成分とする合金を積層した金属被膜で構成することができる。
以上、本実施形態の振動素子1について説明した。
図5に、本実施形態の振動素子1の周波数温度特性を示し、図6に、従来の振動素子の周波数温度特性を示す。なお、従来の構成とは、振動部21の幅W1がX軸方向に一定となっている振動素子を言う。また、図5および図6では、それぞれ、複数のサンプルの周波数温度特性を示している。図5および図6を比較すれば明らかなように、振動素子1の方が従来の振動素子よりも、周波数温度特性の波形の乱れ(揺らぎ)が少なく、かつ、周波数温度特性の個体差も小さい。したがって、振動素子1は、より安定した振動特性を発揮することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の振動素子の第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態にかかる振動素子の斜視図である。図8は、図7に示す振動素子の平面図である。図9は、図7に示す振動素子の変形例を示す平面図である。図10は、図7に示す振動素子の周波数温度特性を示すグラフである。
以下、第2実施形態の振動素子について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる振動素子は、水晶基板の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図7および図8に示すように、本実施形態の振動素子1では、振動部21の第4外縁214がX軸方向に沿って延在しており、振動部21の第3外縁213が第4外縁214(すなわちX軸)に対して交差する方向に沿って延在している。より具体的には、第3外縁213は、振動部21の幅W1が基端側から先端側へ向けて漸増するように、第4外縁214に対して傾斜し、かつ、直線的に延在している。これにより、振動部21は、X軸方向に沿って、幅W1が異なる部分を有することとなる。そのため、Z’軸方向の不要振動を低減することができ、優れた振動特性を有する振動素子1となる。
図10に、本実施形態の振動素子1の周波数温度特性を示す。図10と前述した図7を比較すれば明らかなように、振動素子1の方が従来の振動素子よりも、周波数温度特性の波形の乱れ(揺らぎ)が少なく、かつ、周波数温度特性の個体差も小さい。したがって、振動素子1は、より安定した振動特性を発揮することができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態の振動素子1とは反対に、図9に示すように、第3外縁213は、振動部21の幅W1が基端側から先端側へ向けて漸減するように、第4外縁214に対して傾斜していてもよい。このような構成によっても、本実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の振動素子の第3実施形態について説明する。
図11は、本発明の第3実施形態にかかる振動素子の平面図である。図12は、図11に示す振動素子の変形例を示す平面図である。
以下、第3実施形態の振動素子について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる振動素子は、水晶基板の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図11に示すように、本実施形態の振動素子1では、振動部21の第4外縁214が途中の複数個所で屈曲した形状となっている。具体的には、第4外縁214は、平面視で、+X軸(基端)側から、X軸方向に延在する(第3外縁213に平行な)第1部分214aと、X軸(第3外縁)に対して傾斜した方向に延在する第2部分214bと、X軸方向に延在する(第3外縁213に平行な)第3部分214cと、を有している。そのため、振動部21は、第1部分214aにおいて幅W1がほぼ一定となっており、第2部分214bにおいて幅W1が先端へ向けて漸減するテーパー状となっており、第3部分214cにおいて再び幅W1が一定となっている。すなわち、振動部21は、幅W1が先端へ向けて漸減するテーパー形状部と、このテーパー形状部の基端側および先端側に設けられ、幅W1がX軸方向に沿って一定な幅一定部と、を有している。
また、平面視で、振動領域219の−X軸側の端と交差し、Z’軸方向に延びる仮想直線を仮想直線Lz1とし、振動領域219の+X軸側の端と交差し、Z’軸方向に延びる仮想直線を仮想直線Lz2としたとき、第2部分214bの基端(+X軸側の端)214b’は、仮想直線Lz1上に位置し、第2部分214bの先端(−X軸側の端)214b”は、仮想直線Lz2上に位置している。
このような構成とすることで、振動部21のテーパー状の部分(テーパー形状部)に振動領域219を配置することができるため、前述した第1実施形態と同様に、Z’軸方向の不要振動の共鳴を低減することができ、優れた振動特性を有する振動素子1となる。また、第4外縁214が第1部分214aを有しているため、第1部分214aが無い場合(図11中の一点鎖線で示す場合)と比較して、振動領域219を広く確保することができる。また、第4外縁214が第3部分214cを有しているため、先端側において振動部21の幅W1が細くなり過ぎてしまう(軽くなり過ぎてしまう)ことが低減され、マウント部29で固定した状態での左右(Z’軸方向)のバランスの崩れを低減することができる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態の振動素子1では、第2部分214bの基端214b’が仮想直線Lz1上に位置し、第2部分214bの先端214b”が仮想直線Lz2上に位置しているが、例えば、基端214b’は、仮想直線Lz1よりも+X軸側に位置していてもよいし、先端214b”は、仮想直線Lz2よりも−X軸側に位置していてもよい。
また、本実施形態の振動素子1とは反対に、図12に示すように、第4外縁214の第2部分214bは、振動部21の幅W1が基端側から先端側へ向けて漸増するように、第3外縁213に対して傾斜していてもよい。このような構成によっても、本実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の振動素子の第4実施形態について説明する。
図13は、本発明の第4実施形態にかかる振動素子の斜視図である。
以下、第4実施形態の振動素子について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態にかかる振動素子は、水晶基板の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図13に示すように、本実施形態の振動素子1では、水晶基板2の両主面に凹陥部を形成することで振動部21が形成されている。言い換えると、厚肉部22の表面(−Y’軸側の主面)は、振動部21の表面(+Y’軸側の主面)よりも+Y’軸側へ突出して設けられており、厚肉部22の裏面(−Y’軸側の主面)は、振動部21の裏面(−Y’軸側の主面)よりも−Y’軸側へ突出して設けられている。このように、水晶基板2の両主面に凹陥部を形成して振動部21を形成することで、例えば、前述した第1実施形態と比較して、凹陥部のエッチング深さを浅くすることができる。そのため、エッチングをより精度よく行うことができ、水晶基板2の外形形状をより高精度に得ることができる。また、傾斜部231、241、251の幅を小さくすることができるため、振動素子1の小型化を図ることもできる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の振動素子の第5実施形態について説明する。
図14は、本発明の第5実施形態にかかる振動素子の斜視図である。
以下、第5実施形態の振動素子について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態にかかる振動素子は、水晶基板の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図14に示すように、本実施形態の振動素子1では、厚肉部22から第3厚肉部25が省略されている。すなわち、振動部21の第2外縁212および第4外縁214が厚肉部22から露出している。このような構成によれば、振動素子1の先端側の質量を小さくすることができるため、例えば、Y’軸方向の加速度が加わったときなどの振動部21の撓みが低減され、周波数安定度を高めることができる。また、振動素子1の小型化を図ることができる。
このような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の振動素子の第6実施形態について説明する。
図15は、本発明の第6実施形態にかかる振動素子の平面図である。図16は、図15に示す振動素子が有する振動部の形成方法を説明する断面図である。
以下、第6実施形態の振動素子について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第6実施形態にかかる振動素子は、水晶基板の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図15に示すように、本実施形態の振動素子1では、振動部21の第3外縁213および第4外縁214のうち、第3外縁213が−Z’軸側に位置し、第4外縁214が+Z’軸側に位置している。このような配置とすることで、次のような効果を発揮することができる。
前述したように、振動部21は、+Y’軸側に凹陥部210をウエットエッチングで形成することで形成される。このように、凹陥部210をウエットエッチングで形成すると、図16に示すように、凹陥部の+Z’軸側の壁面Z1は、急な傾斜面となり、−Z’軸側の壁面Z2(Z21、Z22、Z23の集合面)は、壁面Z1に対して緩やかに傾斜した傾斜面となる。そして、図16中の、壁面Z1よりも−Z’側にある仮想線Lで水晶基板2を切断すれば、第4外縁214が得られる。このような製法によれば、第4外縁214にエッチングの残渣が残り難くなる。そのため、安定した振動特性を発揮することのできる振動素子1となる。
このような第6実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
2.振動子
次に、前述した振動素子1を適用した振動子(本発明の振動子)について説明する。
図17は、本発明の振動子の好適な実施形態を示す断面図である。
図17に示す振動子10は、前述した振動素子1と、振動素子1を収容するパッケージ4とを有している。
(パッケージ)
パッケージ4は、上面に開放する凹部411を有する箱状のベース41と、凹部411の開口を塞いでベース41に接合された板状のリッド42とを有している。そして、凹部411がリッド42によって塞がれることにより形成された収容空間Sに振動素子1が収納されている。収容空間Sは、減圧(真空)状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
ベース41の構成材料としては、特に限定されないが、酸化アルミニウム等の各種セラミックスを用いることができる。また、リッド42の構成材料としては、特に限定されないが、ベース41の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、ベース41の構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、コバール等の合金とするのが好ましい。なお、ベース41とリッド42の接合は、特に限定されず、例えば、接着材を介して接合してもよいし、シーム溶接等により接合してもよい。
ベース41の凹部411の底面には、接続電極451、461が形成されている。また、ベース41の下面には、外部実装端子452、462が形成されている。接続電極451は、ベース41に形成された図示しない内部配線を介して外部実装端子452と電気的に接続されており、接続電極461は、ベース41に形成された図示しない内部配線を介して外部実装端子462と電気的に接続されている。
接続電極451、461、外部実装端子452、462の構成としては、それぞれ、導電性を有していれば、特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
収容空間S内に収容されている振動素子1は、表面をベース41側に向けて、マウント部29において、導電性接着材51によってベース41に固定されている。導電性接着材51は、接続電極451とパッド電極33とに接触して設けられている。これにより、導電性接着材51を介して接続電極451とパッド電極33とが電気的に接続される。導電性接着材51を用いて振動素子1を一カ所(一点)で支持することによって、例えば、ベース41と水晶基板2の熱膨張率の差によって振動素子1に発生する応力を抑えることができる。
導電性接着材51としては、導電性および接着性を有していれば特に限定されず、例えば、シリコーン系、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系、ビスマレイミド系等の接着材に導電性フィラーを分散させたものを用いることができる。
振動素子1のパッド電極34は、ボンディングワイヤー52を介して接続電極461に電気的に接続されている。前述したように、パッド電極34は、パッド電極33と対向して配置されているため、振動素子1がベース41に固定されている状態では、導電性接着材51の直上に位置している。そのため、ワイヤーボンディング時にパッド電極34に与える振動(超音波振動)の漏れを抑制することができ、パッド電極34へのボンディングワイヤー52の接続をより確実に行うことができる。
3.発振器
次に、本発明の振動素子を適用した発振器(本発明の発振器)について説明する。
図18は、本発明の発振器の好適な実施形態を示す断面図である。
図18に示す発振器100は、振動子10と、振動素子1を駆動するためのICチップ110とを有している。以下、発振器100について、前述した振動子との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図18に示すように、発振器100では、ベース41の凹部411にICチップ110が固定されている。ICチップ110は、凹部411の底面に形成された複数の内部端子120と電気的に接続されている。複数の内部端子120には、接続電極451、461と接続されているものと、外部実装端子452、462と接続されているものがある。ICチップ110は、振動素子1の駆動を制御するための発振回路を有している。ICチップ110によって振動素子1を駆動すると、所定の周波数の信号を取り出すことができる。
4.電子機器
次に、本発明の振動素子を適用した電子機器(本発明の電子機器)について説明する。
図19は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、基準クロック等として機能する振動子10(振動素子1)が内蔵されている。
図20は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、基準クロック等として機能する振動子10(振動素子1)が内蔵されている。
図21は、本発明の電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。この図において、デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。このようなデジタルスチールカメラ1300には、基準クロック等として機能する振動子10(振動素子1)が内蔵されている。
なお、本発明の振動素子を備える電子機器は、図19のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図20の携帯電話機、図21のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
5.移動体
次に、本発明の振動素子を適用した移動体(本発明の移動体)について説明する。
図22は、本発明の移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。自動車1500には、振動子10(振動素子1)が搭載されている。振動子10は、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上、本発明の振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、振動部の第3外縁および第4外縁のうちの一方がX軸に沿って延在し、他方がX軸に対して傾斜して延在している構成について説明したが、第3外縁と第4外縁とが交差する方向に延在していれば、第3外縁および第4外縁の両方がX軸に対して傾斜していてもよい。
また、前述した実施形態では、基板が水晶で構成された形態について説明したが、基板の構成材料としては、水晶に限定されず、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、四ホウ酸リチウム(Li)、ランガサイト(LaGaSiO14)等の各種圧電体材料を用いることができる。
1、1A……振動素子
2……水晶基板
3……電極
4……パッケージ
10……振動子
21……振動部
210……凹陥部
211……第1外縁
212……第2外縁
213……第3外縁
214……第4外縁
214a……第1部分
214b”……先端
214b’……基端
214b……第2部分
214c……第3部分
219……振動領域
22……厚肉部
23……第1厚肉部
231……傾斜部
232……厚肉部本体
233……スリット
24……第2厚肉部
241……傾斜部
242……厚肉部本体
25……第3厚肉部
251……傾斜部
252……厚肉部本体
29……マウント部
31、32……励振電極
33、34……パッド電極
35、36……引出電極
41……ベース
411……凹部
42……リッド
451……接続電極
452……外部実装端子
461……接続電極
462……外部実装端子
51……導電性接着材
52……ボンディングワイヤー
91……接着材
92……対象物
100……発振器
110……ICチップ
120……内部端子
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……デジタルスチールカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1310……表示部
1500……自動車
L……仮想線
Lz1……仮想直線
Lz2……仮想直線
S……収容空間
T……厚み
W、W1……幅
Z1……壁面
Z2、Z21、Z22、Z23……壁面
θ……角度
θ1……傾斜角

Claims (10)

  1. 厚みすべり振動で振動する振動領域を含む第1領域と、
    前記第1領域の外縁と一体化され、前記第1領域よりも厚さが厚い第2領域と、を有する基板を備え、
    前記第1領域は、
    前記厚みすべり振動の振動方向である第1方向に離間して配置されている第1外縁および第2外縁と、
    前記振動方向に直交する方向である第2方向に離間して配置されている第3外縁および第4外縁と、を有し、
    前記基板の垂線方向からの平面視で、前記第3外縁および前記第4外縁の少なくとも一方が、他方に対して交差する方向に設けられている部分を含むことにより、前記第2方向に沿った長さが前記第1方向において異なっている部分を有し、
    前記第2領域は、
    前記第1外縁に沿って設けられている第1厚肉部と、
    前記第3外縁に沿って設けられている第2厚肉部と、
    を含むことを特徴とする振動素子。
  2. 請求項1において、
    前記第2外縁および前記第4外縁のうちの少なくとも前記第4外縁は、前記第2領域が設けられていないことを特徴とする振動素子。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1領域は、前記第1方向の前記第1外縁から前記第2外縁に向けて前記第2方向に沿った長さが漸減または漸増するテーパー形状部を含むことを特徴とする振動素子。
  4. 請求項3において、
    前記テーパー形状部に前記振動領域が配置されていることを特徴とする振動素子。
  5. 請求項3または4において、
    前記第1領域は、前記テーパー形状部よりも前記第1厚肉部側に位置し、前記第2方向の長さが前記第1方向に沿って一定な部分を含むことを特徴とする振動素子。
  6. 請求項3または4において、
    前記テーパー形状部は、前記第1領域の前記第1方向の全域にわたって配置されていることを特徴とする振動素子。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子と、
    前記振動素子が収容されているパッケージと、
    を備えていることを特徴とする振動子。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子と、
    回路と、
    を備えていることを特徴とする発振器。
  9. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子を備えていることを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子を備えていることを特徴とする移動体。
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