JP2016197569A - 耐屈曲電線及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】専用の部材を必要とせず耐屈曲性を向上させることが可能な耐屈曲電線及びワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】耐屈曲電線1は、導電性の素線11cを複数本撚ることにより形成される集合撚線11を更に複数本撚って形成される複合撚線12を導体部10とする耐屈曲電線1であって、集合撚線11それぞれは、素線11cの撚りピッチが、撚り外径D1の10倍以上47.2倍以下であり、複合撚線12は、集合撚線11の撚りピッチが、層心径の5倍以上30倍以下であり、素線11cの撚りピッチは集合撚線11の撚りピッチ以下とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、耐屈曲電線及びワイヤハーネスに関する。
近年、自動車の多部品化・高性能化が進み、耐屈曲電線のニーズが高まっている。電線の屈曲性を向上させるものとしては、隣合う撚線の間に細径介在物を介在させたケーブルが提案されている。このケーブルによれば、細径介在物により撚線同士の摩擦が低減されることで撚線を構成する素線の断線が抑制され、屈曲性の向上につなげることができる(例えば特許文献1参照)。また、導体と絶縁体との間にスラリー層を設けた絶縁線についても提案されている。この絶縁線によれば、スラリー層により導体と絶縁体との摩擦を低減させることで撚線を構成する素線の断線が抑制され、屈曲性の向上につなげることができる(例えば特許文献2参照)。
特開2011−18545号公報 特開2010−177189号公報
しかし、特許文献1及び2に記載の電線は、細径介在物やスラリー層などを設ける必要があるため、耐屈曲性を向上させるための専用の部材を必要としてしまう。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、専用の部材を必要とせず耐屈曲性を向上させることが可能な耐屈曲電線及びワイヤハーネスを提供することにある。
本発明の耐屈曲電線は、導電性の素線を複数本撚ることにより形成される集合撚線を更に複数本撚って形成される複合撚線を導体部とする耐屈曲電線であって、前記集合撚線それぞれは、前記素線の撚りピッチが、撚り外径の10倍以上47.2倍以下であり、前記複合撚線は、前記集合撚線の撚りピッチが、層心径の5倍以上30倍以下であり、前記素線の撚りピッチは前記集合撚線の撚りピッチ以下とされていることを特徴とする。
本発明の耐屈曲電線によれば、集合撚線それぞれは、素線の撚りピッチが、撚り外径の10倍以上47.2倍以下であるため、10倍未満のように製造し難くなり且つコストが高騰してしまう事態を抑えつつ、47.2倍を超える場合のように、屈曲時に素線に掛かる応力が大きくなって撚り崩れが発生し耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。
さらに、集合撚線の撚りピッチが、層心径の5倍以上30倍以下であるため、5倍未満のように製造し難くなり且つコストが高騰してしまう事態を抑えつつ、30倍を超える場合のように、屈曲時に集合撚線を構成する素線に掛かる応力が大きくなって撚り崩れが発生し耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。
加えて、素線の撚りピッチは集合撚線の撚りピッチ以下とされているため、素線に過度な締め付けが発生せず、電線曲げ時に局所的に応力が集中することを防ぎ、耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。
このように、耐屈曲電線は、素線と集合撚線との撚りピッチに基づいて耐屈曲性が向上するため、専用の部材を必要とせず耐屈曲性を向上させることが可能な耐屈曲電線を提供することができる。
また、本発明の耐屈曲電線において、前記集合撚線の撚りピッチを、前記素線の撚りピッチで割り込んだ値であるピッチ比率が1.00以上1.52以下であることが好ましい。
この耐屈曲電線によれば、集合撚線の撚りピッチを、素線の撚りピッチで割り込んだ値であるピッチ比率が1.00以上1.52以下である。ここで、ピッチ比率が1.00以上であるため、素線に過度な締め付けが発生せず、電線曲げ時に局所的に応力が集中することを防ぎ、耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。また、ピッチ比率が1.52以下であるため、電線曲げ時に導体の撚り崩れが発生しづらく、撚り崩れが発生しないことで電線曲げ時に局所的に応力が集中することを防ぎ、耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。
また、本発明の耐屈曲電線において、前記素線の撚り方向と、前記集合撚線の撚り方向とが同じであることが好ましい。
この耐屈曲電線によれば、素線の撚り方向と集合撚線の撚り方向とが同じであるため、各集合撚線が他の集合撚線に接触するとき素線同士が面接触となり、素線に局所的に力が加わり難くなることから、断線の可能性を一層低減して耐屈曲性を向上させることができる。
さらに、本発明のワイヤハーネスは、上記のいずれか1つに記載の耐屈曲電線を含むことを特徴とする。
本発明のワイヤハーネスによれば、耐屈曲電線を含むワイヤハーネスであるため、耐屈曲性に優れ例えばスライドドアなど繰り返し屈曲されてしまう部位に用いられるワイヤハーネスとして好適なものを提供することができる。
本発明によれば、専用の部材を必要とせず耐屈曲性を向上させることが可能な耐屈曲電線及びワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの一例を示す斜視図である。 図1に示した耐屈曲電線を示す斜視図である。 図1に示した耐屈曲電線の一部断面図である。 実施例及び比較例に係る耐屈曲電線の耐屈曲性を示す表である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの一例を示す斜視図である。図1に示すようにワイヤハーネスWHは、複数の電線Wを束にしたものであり、複数の電線Wの少なくとも1本が以下に詳細説明する耐屈曲電線1により構成されている。このようなワイヤハーネスWHは、例えば図1に示すように電線Wの両端部にコネクタCを備えていてもよいし、複数の電線Wをまとめるためにテープ巻き(図示せず)されていてもよい。また、ワイヤハーネスWHは、コルゲートチューブ等の外装部品(図示せず)を備えていてもよい。
図2は、図1に示した耐屈曲電線を示す斜視図であり、図3は、図1に示した耐屈曲電線の一部断面図である。図2に示すように、耐屈曲電線1は、導電性の素線11cを複数本撚ることにより形成される集合撚線11を更に複数本撚って形成される複合撚線12を導体部10とし、この導体部10を絶縁体20で被覆したものである。
具体的に集合撚線11は、中心撚線11aと、周囲撚線11bとから構成されている。本実施形態において中心撚線11aは1本となっており、周囲撚線11bは6本となっている。各撚線11a,11bは、例えば7本の素線11cが撚られることによって形成されている。なお、素線11cとして本実施形態では純銅を用いるものとする。
また、本実施形態において各集合撚線11は、素線11cの撚りピッチが、撚り外径D1の47.2倍以下となっている。ここで、集合撚線11は、撚りピッチが小さくなるほど、屈曲時における素線11cの歪みが小さくなり耐屈曲性が向上する。このため、集合撚線11では、素線11cの撚りピッチを、撚り外径D1の47.2倍以下とすることにより耐屈曲性を向上させている。なお、47.2倍という値は、素線11cが純銅である場合により好適となる値である。すなわち、屈曲時に純銅で構成される素線11cに掛かる応力を小さくでき、撚り崩れが発生し耐屈曲性が低下してしまうことを防止できる値である。
加えて、各集合撚線11は、素線11cの撚りピッチが、撚り外径D1の10倍以上となっている。10倍未満であると、集合撚線11を製造する際に素線11cが詰まり過ぎてしまって製造し難くなり且つ集合撚線11のコストが高騰してしまうからである。
なお、撚り外径D1とは、図3に示すように集合撚線11の直径に相当する値であることは言うまでもない。
さらに、本実施形態に係る耐屈曲電線1は、上記のような構成の集合撚線11のうち1本を、中心撚線11aとし、この中心撚線11aの周囲において複数本の周囲撚線11bを撚ることで、複合撚線12を構成している。
本実施形態において複合撚線12は、集合撚線11の撚りピッチが、層心径D2の30倍以下となっている。ここで、複合撚線12は、集合撚線11の撚りピッチが小さくなるほど、屈曲時における素線11cの歪みが小さくなり耐屈曲性が向上する。このため、複合撚線12では、集合撚線11の撚りピッチを、層心径D2の30倍以下とすることにより耐屈曲性を向上させている。なお、30倍という値は、素線11cが純銅である場合における集合撚線11を撚る際に好適となる値である。すなわち、屈曲時に集合撚線11を構成する素線11cに掛かる応力を小さくでき、撚り崩れが発生し耐屈曲性が低下してしまうことを防止できる値である。
加えて、複合撚線12は、集合撚線11の撚りピッチが、層心径D2の5倍以上となっている。5倍未満であると、複合撚線12を製造する際に集合撚線11が詰まり過ぎてしまって製造し難くなり且つ複合撚線12のコストが高騰してしまうからである。
ここで、上記したように、集合撚線11の撚りピッチは小さいほど耐屈曲性が向上するため、可能であれば5倍未満とすることも考えられる。しかし、本実施形態では素線11cが純銅であるため、純銅を素線11cとする場合の製造時の限界を考慮すると、層心径D2の5倍以上とする必要がある。なお、素線11cがアルミニウム合金などの他の金属であれば、層心径D2の8倍が製造時の限界となってしまう。しかし、本実施形態のように素線11cに純銅を用いれば、集合撚線11の撚りピッチを、層心径D2の5倍以上8倍未満とすることができ、他の金属と比べて耐屈曲性を大きく向上させることとなる。
なお、層心径D2とは、図3に示すように集合撚線11を撚り合わせたときの層(すなわち周囲撚線11bの層)の各線心(すなわちそれぞれの周囲撚線11b)の中心を連ねる円の直径に相当する値である。
さらに、図2に示すように、集合撚線11の撚り方向は素線11cの撚り方向と同じとなっている。これにより、各集合撚線11が他の集合撚線11に接触するとき素線11c同士が面接触となり、素線11cに局所的に力が加わり難くなって、一層耐屈曲性を向上させることができるからである。
加えて、本実施形態において耐屈曲電線1は、素線11cの撚りピッチが集合撚線11の撚りピッチ以下とされている。より具体的に耐屈曲電線1は、集合撚線11の撚りピッチを、素線11cの撚りピッチで割り込んだ値であるピッチ比率が1.00以上1.52以下となっている。ここで、ピッチ比率が1.00以上であるため、素線に過度な締め付けが発生せず、電線曲げ時に局所的に応力が集中することを防ぎ、耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。また、ピッチ比率が1.52以下であるため、電線曲げ時に導体の撚り崩れが発生しづらく、撚り崩れが発生しないことで電線曲げ時に局所的に応力が集中することを防ぎ、耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。
次に、実施例及び比較例に係る耐屈曲電線1を説明する。図4は、実施例及び比較例に係る耐屈曲電線の耐屈曲性を示す表である。
まず、実施例及び比較例においては、7本の純銅からなる素線のうち1本を中心とし、その周囲に6本の素線を撚ることで集合撚線を形成した。集合撚線の撚り外径D1は0.7mmとした。さらに、このような集合撚線を7本用意し、うち1本を中心撚線とし、中心撚線の周囲に6本の集合撚線(周囲撚線)を配置して撚ることにより複合撚線を形成した。複合撚線の層心径D2は1.85mmとした。
また、実施例及び比較例において素線の撚りピッチ(図4において下撚りピッチP1)、及び、集合撚線の撚りピッチ(本撚りピッチP2)を図4の表に示すようにした。
また、図4に示す屈曲回数については、円筒形マンドレル屈曲試験器を用いて、それぞれの実施例及び比較例に係る耐屈曲電線を真直ぐに伸ばした状態から、常温で−90°から90°の角度範囲で曲げ半径12.5mmの曲げを繰り返し行い、素線が断線したときの曲げ回数(往復回数)を測定した。なお、このときの荷重は1200gであり、屈曲速度は0.5回/sとした。
実施例1に示す耐屈曲電線では、下撚りピッチP1を23mmとし、本撚りピッチP2を30mmとした。このため、素線の撚りピッチは撚り外径D1の32.9倍であり、集合撚線の撚りピッチは層心径D2の16.2倍であった。そして、このときのピッチ比率は1.30であった。
また、実施例2に示す耐屈曲電線では、下撚りピッチP1を29mmとし、本撚りピッチP2を40mmとした。このため、素線の撚りピッチは撚り外径D1の41.4倍であり、集合撚線の撚りピッチは層心径D2の21.6倍であった。そして、このときのピッチ比率は1.40であった。
さらに、実施例3に示す耐屈曲電線では、下撚りピッチP1を33mmとし、本撚りピッチP2を50mmとした。このため、素線の撚りピッチは撚り外径D1の47.1倍であり、集合撚線の撚りピッチは層心径D2の27倍であった。そして、このときのピッチ比率は1.52であった。
実施例4に示す耐屈曲電線では、下撚りピッチP1を23mmとし、本撚りピッチP2を37mmとした。このため、素線の撚りピッチは撚り外径D1の32.9倍であり、集合撚線の撚りピッチは層心径D2の20倍であった。そして、このときのピッチ比率は1.61であった。
また、比較例に示す耐屈曲電線では、下撚りピッチP1を23mmとし、本撚りピッチP2を21mmとした。このため、素線の撚りピッチは撚り外径D1の32.9倍であり、集合撚線の撚りピッチは層心径D2の11.4倍であった。そして、このときのピッチ比率は0.90であった。
このような実施例1〜4については、耐屈曲回数がそれぞれ約20000回、1.5200回、10000回、及び9000回となり、いずれも9000回の屈曲に耐え得るものとなった。
特にピッチ比率が1.00以上1.52以下に収まる実施例1〜3については、いずれも10000回の屈曲に耐え得るものとなった。
これに対して、比較例については、耐屈曲回数がそれぞれ7500回となり、少なくとも9000回の屈曲に耐え得ないものであるとわかった。
以上より、ピッチ比率は、1.00以上1.52以下が好適であり、より好ましくは1.30以上1.40以下が良いことがわかった。
このようにして、本実施形態に係る耐屈曲電線1によれば、集合撚線11それぞれは、素線11cの撚りピッチP1が、撚り外径D1の10倍以上47.2倍以下であるため、10倍未満のように製造し難くなり且つコストが高騰してしまう事態を抑えつつ、47.2倍を超える場合のように、屈曲時に素線11cに掛かる応力が大きくなって撚り崩れが発生し耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。
さらに、集合撚線11の撚りピッチP2が、層心径D2の5倍以上30倍以下であるため、5倍未満のように製造し難くなり且つコストが高騰してしまう事態を抑えつつ、30倍を超える場合のように、屈曲時に集合撚線11を構成する素線11cに掛かる応力が大きくなって撚り崩れが発生し耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。
加えて、素線11cの撚りピッチP1は集合撚線11の撚りピッチP2以下とされているため、素線に過度な締め付けが発生せず、電線曲げ時に局所的に応力が集中することを防ぎ、耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。
このように、耐屈曲電線1は、素線11cと集合撚線11との撚りピッチP1,P2に基づいて耐屈曲性が向上するため、専用の部材を必要とせず耐屈曲性を向上させることが可能な耐屈曲電線1を提供することができる。
また、集合撚線11の撚りピッチP2を、素線11cの撚りピッチP1で割り込んだ値であるピッチ比率が1.00以上1.52以下である。ピッチ比率が1.00以上であるため、素線11cに過度な締め付けが発生せず、電線曲げ時に局所的に応力が集中することを防ぎ、耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。また、ピッチ比率が1.52以下であるため、電線曲げ時に導体の撚り崩れが発生しづらく、撚り崩れが発生しないことで電線曲げ時に局所的に応力が集中することを防ぎ、耐屈曲性が低下してしまう事態を防止することができる。
また、素線11cの撚り方向と集合撚線11の撚り方向とが同じであるため、各集合撚線11が他の集合撚線11に接触するとき素線11c同士が面接触となり、素線11cに局所的に力が加わり難くなることから、断線の可能性を一層低減して耐屈曲性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るワイヤハーネスWHによれば、耐屈曲電線1を含むワイヤハーネスWHであるため、耐屈曲性に優れ例えばスライドドアなど繰り返し屈曲されてしまう部位に用いられるワイヤハーネスWHとして好適なものを提供することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各実施形態を組み合わせてもよい。
例えば、本実施形態に係る耐屈曲電線1は、1本の中心となる素線11cの周囲に設けられる複数本の素線11cとを撚ることにより、集合撚線11を構成しているが、これに限らず、中心となる素線11cが存在せず、複数本の素線11cを撚って集合撚線11を構成してもよい。
同様に、本実施形態に係る耐屈曲電線1では、1本の中心となる中心撚線11aの周囲に設けられる複数本の周囲撚線11bとを撚ることにより、複合撚線12を構成しているが、これに限らず、中心撚線11aが存在せず、複数本の集合撚線11を撚って複合撚線12を構成してもよい。
1 :耐屈曲電線
10 :導体部
11 :集合撚線
11a :中心撚線
11b :周囲撚線
11c :素線
12 :複合撚線
20 :絶縁体
C :コネクタ
D1 :撚り外径
D2 :層心径
P1 :下撚りピッチ
P2 :本撚りピッチ
W :電線
WH :ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 導電性の素線を複数本撚ることにより形成される集合撚線を更に複数本撚って形成される複合撚線を導体部とする耐屈曲電線であって、
    前記集合撚線それぞれは、前記素線の撚りピッチが、撚り外径の10倍以上47.2倍以下であり、
    前記複合撚線は、前記集合撚線の撚りピッチが、層心径の5倍以上30倍以下であり、
    前記素線の撚りピッチは前記集合撚線の撚りピッチ以下とされている
    ことを特徴とする耐屈曲電線。
  2. 前記集合撚線の撚りピッチを、前記素線の撚りピッチで割り込んだ値であるピッチ比率が1.00以上1.52以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の耐屈曲電線。
  3. 前記素線の撚り方向と、前記集合撚線の撚り方向とが同じである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の耐屈曲電線。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の耐屈曲電線を含む
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
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