JP2016196869A - エンジンの動弁機構 - Google Patents

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Yasuhiro Okubo
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Abstract

【課題】排気ブレーキの作動時にプランジャが余剰に伸長して負のバルブクリアランスが形成されるポンプアップ現象を抑制することができるエンジンの動弁機構を提供する。【解決手段】エンジンの動弁機構70は、ラッシュアジャスタ71のリターンスプリング110に係合する係合部材130と、係合部材をラッシュアジャスタの伸縮方向に移動させるソレノイド120とを備え、エンジン1の排気ブレーキの作動時にリターンスプリングが伸長して負のバルブクリアランスが形成されないように、排気ブレーキの作動時にソレノイドへ通電することでソレノイドが係合部材を吸引してリターンスプリングの伸長を抑制するように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンの動弁機構に関し、より詳細には、排気バルブを動かす動弁機構のロッカーアームに適用されたラッシュアジャスタを備えたエンジンの動弁機構に関する。
従来、エンジンのバルブクリアランス(ロッカーアームと排気バルブとの間の隙間やロッカーアームとカムとの間の隙間)を自動的にゼロに調整する部材として、ラッシュアジャスタが知られている。このラッシュアジャスタは、内部にエンジンオイルが満たされたプランジャ状の部品で、内部のオイル量によって全長が変化することで、バルブクリアランスを常にゼロに保つ装置であり、例えば、第1方向の側に開口部を有するボディと、ボティ内に一部が配置されるとともにボディの開口部よりも第1方向の側に突出した部分を有するプランジャと、ボディ内に配置されて、プランジャを第1方向へ付勢するリターンスプリングとを有して構成されている(例えば特許文献1参照)。
このラッシュアジャスタのボディとプランジャの側面にはオイルが流入する孔が設けられており、プランジャ内にはオイルポンプから送り込まれたオイルが満たされる。この満たされたオイルはプランジャのロッカーアーム側に設けられた孔から流出する。この際の流体抵抗により、エンジンの運転中はプランジャ内に圧力が加えられている。そして、バルブクリアランスが発生すると、プランジャ内の油圧によりチェックボールが押されて、高圧室にオイルが送り込まれて、高圧室の容積が大きくなる。これによってラッシュアジャスタ全体の長さが押し伸ばされて、バルブクリアランスを埋める。つまり、プランジャのボディから突出した部分がロッカーアームに当接して、バルブクリアランスを自動的にゼロに調整する。
特開2010−196642号公報
上述したようなラッシュアジャスタが適用されたエンジンにおいて、エンジンの排気ブレーキの作動時に排気通路の排気圧が高圧になった場合に、この高圧の排気圧を受けて排気バルブが開弁してしまうことがある。このとき、バルブクリアランスをゼロにするために、ラッシュアジャスタのプランジャが予め想定された値よりも余剰に伸長することがある。この場合、負のバルブクリアランスが形成される現象(いわゆるポンプアップ現象)が生じてしまい、その結果、排気バルブが完全に閉弁しない状態になってしまう。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、排気ブレーキの作動時にプランジャが余剰に伸長して負のバルブクリアランスが形成されるポンプアップ現象を抑制することができるエンジンの動弁機構を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明のエンジンの動弁機構は、ラッシュアジャスタを備えたエンジンの動弁機構において、前記ラッシュアジャスタのリターンスプリングに係合する係合部材と、前記係合部材を前記ラッシュアジャスタの伸縮方向に移動させるソレノイドとを備え、前記エンジンの排気ブレーキの作動時に前記リターンスプリングが伸長して負のバルブクリアランスが形成されないように、前記排気ブレーキの作動時に前記ソレ
ノイドへ通電することで前記ソレノイドが前記係合部材を吸引して前記リターンスプリングの伸長を抑制するように構成される。
この本発明に係るエンジンの動弁機構によれば、エンジンの排気ブレーキの作動時にソレノイドへの通電によりリターンスプリングの伸長を抑制できるので、排気ブレーキの作動時にプランジャが余剰に伸長して負のバルブクリアランスが形成されるポンプアップ現象を抑制することができる。
上記のエンジンの動弁機構において、前記ラッシュアジャスタは、第1方向の側に開口部を有するボディと、前記ボディ内に一部が配置されるとともに前記ボディの前記開口部よりも前記第1方向の側に突出した部分が前記エンジンの排気バルブに適用されたロッカーアームに当接するプランジャと、前記ボディ内に配置されて前記プランジャを前記第1方向へ付勢する前記リターンスプリングと、を有して構成され、前記ソレノイドは、前記ボティ内の前記リターンスプリングよりも前記第1方向とは反対の第2方向の側に配置され、前記排気ブレーキの作動時に通電されて磁力を発生し、前記係合部材は、前記ボディ内に配置され、前記排気ブレーキの作動時に前記ソレノイドの前記磁力によって前記第2方向へ吸引されるとともに、前記第2方向へ吸引された場合に前記リターンスプリングの伸長を抑制するように前記リターンスプリングに係合する構成としてもよい。
この構成によれば、排気ブレーキの作動時において、係合部材がソレノイドの磁力を受けて第2方向へ吸引されることにより、リターンスプリングが伸長することを抑制することができる。これにより、排気ブレーキの作動時にプランジャが余剰に伸長することを抑制できるので、負のバルブクリアランスが形成されるポンプアップ現象を抑制することができる。
上記構成において、前記係合部材は、前記リターンスプリングの前記第1方向の側にある端面に係合する構成としてもよい。
この構成によれば、排気ブレーキの作動時においてリターンスプリングが全体的に伸長することを効果的に抑制することができる。これにより、排気ブレーキの作動時におけるポンプアップ現象を効果的に抑制することができる。
本発明に係るエンジンの動弁機構によれば、排気ブレーキの作動時にプランジャが余剰に伸長して負のバルブクリアランスが形成されるポンプアップ現象を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るエンジンの模式図である。 図2(a)は実施形態に係るエンジンの動弁機構におけるラッシュアジャスタの模式的断面図である。図2(b)はラッシュアジャスタの係合部材近傍を拡大した模式図である。 実施形態の変形例に係るラッシュアジャスタの係合部材近傍を拡大した模式図である。
以下、本発明に係る実施の形態のエンジンの動弁機構について図面を参照しつつ説明する。
図1は本実施形態に係るエンジンの動弁機構70(以下、動弁機構70と略称する)が
適用されたエンジン1の模式図である。エンジン1は、シリンダヘッド10、排気通路20、排気ブレーキバルブ21、排気バルブ30、バルブスプリング35、スプリングリテーナ36、ロッカーアーム40、カム50、ECU(Electric Control Unit:電子制御装置)60及び動弁機構70を備えている。
エンジン1の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態においては一例としてディーゼルエンジンを用いる。エンジン1のシリンダヘッド10には排気ポート11が形成されている。排気通路20の上流側端部は排気ポート11に接続している。エンジン1の気筒から排出された排気は、排気ポート11及び排気通路20を通過して、車両の外部へ排出される。排気ブレーキバルブ21は、排気通路20の排気バルブ30よりも排気流動方向で下流側の部分に配置されている。排気ブレーキバルブ21は、ECU60によって制御されることで、排気ブレーキの作動時において排気通路20を通過する排気の流量を絞る。それにより、エンジンブレーキの効きが向上する。
排気バルブ30は、排気ポート11を開閉するようにエンジン1に配置されている。排気バルブ30の具体的構成は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、一例として、ステム31と、ステム31の第1方向側の端部に接続した傘型の弁体32と、を有するポペット型の排気バルブを用いる。弁体32の第1方向側の面(背面)が排気ポート11に当接することで、排気ポート11は閉になる。弁体32が第1方向とは反対の第2方向に変位して弁体32の背面が排気ポート11から離れることで、排気ポート11は開になる。バルブスプリング35は、スプリングリテーナ36によって支持されており、排気バルブ30を閉弁方向に付勢している。
ロッカーアーム40は、カム50の力を受けて排気バルブ30を作動させる部材である。このようなものであればロッカーアーム40の具体的構成は特に限定されるものではないが、本実施形態に係るロッカーアーム40は、一例として、長手方向の中央部に当接部41aを有し、長手方向の一方の端部に当接部41bを有し、長手方向の他方の端部に当接部41cを有している。当接部41aはカム50が当接する部位であり、本実施形態においてはローラによって構成されている。当接部41bは排気バルブ30のステム31の第1方向側の端部が当接する部位である。当接部41cはラッシュアジャスタ71の後述するプランジャ90が当接する部位である。
ECU60は、制御部としての機能を有するCPUを備えたマイクロコンピュータを有している。ECU60は、エンジン1の燃料噴射時期、燃料噴射量等を制御することでエンジン1の運転状態を統合的に制御するとともに、排気ブレーキバルブ21及びラッシュアジャスタ71の後述するソレノイド120を制御する。
動弁機構70は、エンジン1のラッシュアジャスタ71を有する動弁機構であり、ラッシュアジャスタ71の後述するリターンスプリング110に係合する係合部材130をラッシュアジャスタ71の伸縮方向に移動させるソレノイド120を備え、エンジン1の排気ブレーキの作動時にリターンスプリング110が伸長して負のバルブクリアランスが形成されないように、エンジン1の排気ブレーキの作動時にソレノイド120へ通電することでソレノイド120が係合部材130を吸引してリターンスプリング110の伸長を抑制するように構成されている。
この動弁機構70の詳細は次のとおりである。図2(a)は動弁機構70におけるラッシュアジャスタ71の模式的断面図である。ラッシュアジャスタ71は、ボディ80、プランジャ90、チェックバルブ100、チェックバルブスプリング105、リターンスプリング110、ソレノイド120及び係合部材130を備えている。図2(b)はラッシュアジャスタ71の係合部材130の近傍を拡大した模式図である。
図2(a)を参照して、ボディ80は、その内部にプランジャ90の一部を摺動可能に収容するとともに、チェックバルブ100、チェックバルブスプリング105、リターンスプリング110、ソレノイド120及び係合部材130を収容している。このような部材であればボディ80の具体的形状は特に限定されるものではないが、本実施形態に係るボディ80は一例として有底円筒形状を有している。具体的にはボディ80は、第1方向の側に開口部(開口した部位)を有するとともに、第2方向(第1方向とは反対の方向)の側に底部を有している。
プランジャ90は、プランジャ90の一部がボディ80内に摺動可能に配置されるとともに、プランジャ90の他部がボディ80の開口部よりも第1方向の側に突出している。プランジャ90のボディ80から突出した部分の第1方向側の端部(すなわち先端部)は、ロッカーアーム40の当接部41cに当接している。プランジャ90の内部には、オイルを貯留するオイル貯留室91が設けられている。プランジャ90の第2方向側の端面には孔92が設けられている。プランジャ90の第2方向側の端面とボディ80の内面とによって区画された領域には、高圧室81が形成されている。高圧室81には、オイル貯留室91のオイルよりも高圧のオイルが貯留されている。
チェックバルブ100及びチェックバルブスプリング105は、高圧室81に配置されている。図2(b)を参照して、具体的には本実施形態に係るチェックバルブ100及びチェックバルブスプリング105は、係合部材130の後述する収容部132の内側に収容されている。チェックバルブスプリング105は、収容部132の底部によって支持されており、チェックバルブ100を第1方向へ付勢している。この第1方向の付勢力を受けて、チェックバルブ100は、プランジャ90の孔92を高圧室81の側から閉塞している。なお本実施例に係るチェックバルブ100は球形状のチェックボールによって構成されているが、チェックバルブ100の具体的構成はこれに限定されるものではない。
リターンスプリング110は高圧室81に配置され、プランジャ90を第1方向へ付勢している。具体的には本実施形態に係るリターンスプリング110は、高圧室81に配置されたソレノイド120と、係合部材130の後述する係合部131と、の間に配置されており、係合部131を介してプランジャ90を第1方向へ付勢している。
図2(a)に示すように、プランジャ90の側面には孔93が設けられ、プランジャ90の先端部には孔94が設けられている。ボディ80の側面のうち孔93に対応する箇所には孔82が設けられている。孔82と孔93とは連通している。オイルはラッシュアジャスタ71の外部から孔82及び孔93を通過してオイル貯留室91に流入する。オイル貯留室91に流入したオイルは孔94から流出する。この際のオイルの流体抵抗により、エンジン1の運転中において、プランジャ90のオイル貯留室91には圧力が付与される。
図1に示すようにカム50が排気バルブ30のバルブリフトを開始する前の状態において、図2(a)に示すようにプランジャ90は高圧室81のオイル及びリターンスプリング110によって第1方向へ付勢されている。このプランジャ90の先端部が、図1に示すように、ロッカーアーム40の当接部41cに対して第1方向の力を付与することにより、バルブクリアランスはゼロになっている。
そして、カム50が回転することで、回転するカム50のカムプロファイルに従ってロッカーアーム40が変位しても、プランジャ90が、オイル貯留室91のオイルの圧力、高圧室81のオイルの圧力、リターンスプリング110の付勢力等を受けて第1方向又は第2方向へスライドすることで、バルブクリアランスはゼロに保たれている。
なお、ラッシュアジャスタ71のうち、後述するソレノイド120及び係合部材130以外の構造、具体的にはラッシュアジャスタ71がバルブクリアランスをゼロに調整するためのボディ80、チェックバルブ100、チェックバルブスプリング105及びリターンスプリング110の構造自体は、周知のラッシュアジャスタの構造を適用することができるため、これ以上詳細な説明は省略する。
続いてソレノイド120及び係合部材130について説明する。図2(a)を参照して、ソレノイド120は、ボディ80内のリターンスプリング110よりも第2方向の側に配置されている。具体的には本実施形態に係るソレノイド120は、ソレノイド120の第1方向側の端面にリターンスプリング110の第2方向側の端面が当接するように、高圧室81の底面に配置されている。ソレノイド120は、ECU60によって制御されることで、エンジン1の排気ブレーキの作動時(具体的には排気ブレーキバルブ21が排気通路20を絞った時)に通電されて、磁力を発生する。なお、ソレノイド120の具体的な形状は特に限定されるものではないが、本実施形態に係るソレノイド120は一例として、中央部に孔121を有する円筒形状を有している。
図2(a)及び図2(b)を参照して、係合部材130はボディ80内の高圧室81に配置されている。また係合部材130は、排気ブレーキの作動時に通電されたソレノイド120の磁力を受けた場合に、第2方向へ吸引される。具体的には係合部材130は、磁力に吸引可能な磁性材料によって構成されている。本実施形態においては、この磁性材料の一例として、鉄を主成分とする磁性材料を用いている。この構成により、係合部材130はソレノイド120の磁力によって第2方向へ吸引されることが可能となっている。
また係合部材130は、排気ブレーキの作動時においてソレノイド120の磁力によって第2方向へ吸引された場合にリターンスプリング110の伸長を抑制するように、リターンスプリング110に係合している。具体的には本実施形態に係る係合部材130は、係合部材130の第1方向側の端部に、リング形状の係合部131を備えている。そして、この係合部131の第2方向側を向いた係合面134がリターンスプリング110の第1方向側の端面に接触している。この構成により、係合部材130がソレノイド120の磁力によって第2方向へ吸引された場合に、係合部131の係合面134はリターンスプリング110の第1方向側の端面に対して第2方向の力を付与する。この第2方向の力によって、排気ブレーキの作動時におけるリターンスプリング110の伸長は抑制される。
なお、本実施形態に係る係合部材130は、係合部131の他に、収容部132及び軸部133を備えている。収容部132は、係合部131に接続するとともに、チェックバルブ100及びチェックバルブスプリング105を内側に収容している。具体的には収容部132は、有底円筒形状を有しており、収容部132の第1方向側の端部が係合部131のリングの内周部に接続している。収容部132は、チェックバルブ100及びチェックバルブスプリング105のリテーナとしての機能を有している。
軸部133は、第1方向に延伸した形状を有している。軸部133の第1方向側の端部は収容部132の底部に接続し、軸部133の第2方向側の端部はソレノイド120の孔121に挿入されている。この構成により、係合部材130の第1方向又は第2方向への変位が好適にガイドされている。それにより、係合部材130の第1方向又は第2方向への変位の際に、係合部材130が第1方向及び第2方向とは垂直な方向に変位することが好適に抑制されている。
以上説明した動弁機構70によれば、エンジン1の排気ブレーキの作動時にソレノイド120への通電によりリターンスプリング110の伸長を抑制するので、排気ブレーキの
作動時にプランジャ90が余剰に伸長して負のバルブクリアランスが形成されるポンプアップ現象を抑制することができる。具体的には動弁機構70によれば、排気ブレーキの作動時において通電されたソレノイド120が磁力を発生し、リターンスプリング110に係合した係合部材130がソレノイド120の磁力によって第2方向へ吸引されることで、リターンスプリング110の伸長を抑制することができる。これにより、排気ブレーキの作動時にプランジャ90が予め想定された値よりも余剰に伸長することを抑制でき、負のバルブクリアランスが形成されるポンプアップ現象を抑制することができる。
また、動弁機構70によれば、このようにポンプアップ現象を抑制できるので、排気バルブ30が完全に閉弁しない状態でエンジン1が作動することも抑制することができる。
また、動弁機構70によれば、図2(b)で説明したように、係合部材130がリターンスプリング110の第1方向の側にある端面に係合しているので、排気ブレーキの作動時においてリターンスプリング110が全体的に伸長することを効果的に抑制することができる。これにより、プランジャ90が余剰に伸長することを効果的に抑制できるので、ポンプアップ現象を効果的に抑制することができる。
(変形例)
続いて本実施形態の変形例に係る動弁機構70aについて説明する。図3は、本変形例に係る動弁機構70aのラッシュアジャスタ71aの係合部材130a近傍を拡大した模式図である。動弁機構70aはラッシュアジャスタ71に代えてラッシュアジャスタ71aを備えている点において、前述した動弁機構70と異なっている。ラッシュアジャスタ71aは、係合部材130に代えて係合部材130aを備えている点において、前述した図2(b)等に示すラッシュアジャスタ71と異なっている。ラッシュアジャスタ71aのその他の構成はラッシュアジャスタ71と同様であるため、説明を省略する。
ラッシュアジャスタ71aの係合部材130aは、係合部131の係合面134がリターンスプリング110の第1方向側の端面以外の箇所、具体的にはリターンスプリング110の第1方向側の端面と第2方向側の端面との間の部分(すなわち軸方向の途中部分)のいずれかの箇所に接触している点において、前述した係合部材130と異なっている。より具体的には、本変形例に係る係合部材130aは、係合部131の係合面134がリターンスプリング110の第1方向側の端面から第2方向に向かって2段目のコイル部分に接触している。
なお、係合部131がリターンスプリング110に係合する箇所は、排気ブレーキの作動時にプランジャ90が余剰に伸長しない程度にリターンスプリング110の伸長を抑制できる箇所であれば、図3の係合箇所に限定されるものではなく、図3の係合箇所よりもさらに第2方向側の箇所であってもよい。
本変形例に係る動弁機構70aにおいても、排気ブレーキの作動時に通電されたソレノイド120の磁力によって係合部材130aが第2方向へ吸引されることにより、リターンスプリング110の伸長を抑制することができる。それにより、排気ブレーキの作動時にプランジャ90が予め想定された値よりも余剰に伸長することを抑制して、負のバルブクリアランスが形成されるポンプアップ現象を抑制することができる。
なお、図2(b)に示す動弁機構70と図3に示す動弁機構70aとを比較した場合、図2(b)の動弁機構70の方がリターンスプリング110の伸長の抑制効果が高いため、ポンプアップ現象の抑制効果は高い。そのため、ポンプアップ現象をより効果的に抑制する観点においては、動弁機構70を採用する方が好ましい。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 エンジン
21 排気ブレーキバルブ
30 排気バルブ
35 バルブスプリング
40 ロッカーアーム
50 カム
70,70a エンジンの動弁機構
71,71a ラッシュアジャスタ
80 ボディ
90 プランジャ
110 リターンスプリング
120 ソレノイド
130,130a 係合部材

Claims (3)

  1. ラッシュアジャスタを備えたエンジンの動弁機構において、
    前記ラッシュアジャスタのリターンスプリングに係合する係合部材と、前記係合部材を前記ラッシュアジャスタの伸縮方向に移動させるソレノイドとを備え、
    前記エンジンの排気ブレーキの作動時に前記リターンスプリングが伸長して負のバルブクリアランスが形成されないように、前記排気ブレーキの作動時に前記ソレノイドへ通電することで前記ソレノイドが前記係合部材を吸引して前記リターンスプリングの伸長を抑制するように構成されたことを特徴とするエンジンの動弁機構。
  2. 前記ラッシュアジャスタは、第1方向の側に開口部を有するボディと、前記ボディ内に一部が配置されるとともに前記ボディの前記開口部よりも前記第1方向の側に突出した部分が前記エンジンの排気バルブに適用されたロッカーアームに当接するプランジャと、前記ボディ内に配置されて前記プランジャを前記第1方向へ付勢する前記リターンスプリングと、を有して構成され、
    前記ソレノイドは、前記ボティ内の前記リターンスプリングよりも前記第1方向とは反対の第2方向の側に配置され、前記排気ブレーキの作動時に通電されて磁力を発生し、
    前記係合部材は、前記ボディ内に配置され、前記排気ブレーキの作動時に前記ソレノイドの前記磁力によって前記第2方向へ吸引されるとともに、前記第2方向へ吸引された場合に前記リターンスプリングの伸長を抑制するように前記リターンスプリングに係合する請求項1に記載のエンジンの動弁機構。
  3. 前記係合部材は、前記リターンスプリングの前記第1方向の側にある端面に係合する請求項2に記載のエンジンの動弁機構。
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